JPH08155778A - Nc工作機械における切り屑除去装置 - Google Patents

Nc工作機械における切り屑除去装置

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JPH08155778A
JPH08155778A JP33146794A JP33146794A JPH08155778A JP H08155778 A JPH08155778 A JP H08155778A JP 33146794 A JP33146794 A JP 33146794A JP 33146794 A JP33146794 A JP 33146794A JP H08155778 A JPH08155778 A JP H08155778A
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JP
Japan
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chip
cutting
tool
chuck
chips
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JP33146794A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Horiguchi
智之 堀口
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Seibu Electric and Machinery Co Ltd
Original Assignee
Seibu Electric and Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 NC工作機械における切り屑除去装置におい
て、チャック爪に絡み付いた切り屑を自動的に切断排除
し、工作物に対する加工精度をアップする。 【構成】 複数のチャック爪3は、チャック本体1上で
摺動移動して縮径又は拡径して工作物4を把持する。ベ
ース6上の刃物台8に取り付けたシャンクホルダ11に
設けた切り屑切断バイト45は、隣接するチャック爪3
間の隙間47に挿通され、チャック爪3に絡みついた切
り屑50を切断する。バイト確認センサー44によって
切り屑切断バイト45の折損状態を検出するため、バイ
ト確認センサー44は、切り屑切断バイト45から離れ
た待機位置から取付位置へと移動して切り屑切断バイト
45の存在を確認する検出接触子46を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、工作物の切削加工で
発生する切り屑を排除することができるNC工作機械に
おける切り屑除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、NC旋盤等のNC工作機械におい
て、旋削によって生じる切粉がバイトに巻き付く又は絡
み付くことを防止してNC旋盤の自動化を図るため、切
粉除去装置が開発されている。即ち、上記のようなNC
旋盤等の自動化ラインにおいて、刃具に切粉が巻き付い
たり絡み付いた場合には、これらの切粉によって工作物
に対する旋削精度すなわち加工精度が極めて悪くなった
り、また、工作物や刃具を損傷するような現象が生じる
と共に、これら切粉を除去するために、機械すなわちN
C旋盤等の旋盤をその都度停止させなければならず、そ
のようなことは装置の自動化の障害になるばかりでな
く、人手を必要とし、望ましくないものであった。
【0003】上記のような旋盤における切粉除去装置と
して、実公平3−18115号公報に開示されているも
のがある。該旋盤における切粉除去装置は、スライドベ
ースに取り付けた刃物台に旋削加工する刃具を固定し、
工作物を旋盤チャックに取外し可能に取り付け、旋盤チ
ャックに対する工作物の取り付けを行うローディング装
置を刃物台が旋盤チャックから後退した状態で刃物台と
旋盤チャックとの間の空間を通って移動させ、ローディ
ング装置に取り付けたブラシによって旋盤チャックに対
する移動時に刃具に接触して刃具に絡み付いた切粉を掻
き落とすものである。また、ブラシは、旋盤チャックの
横方向領域に配置し、刃具に絡み付いた切粉を掻き落こ
ともできるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、NC工
作機械では、その自動化を行う上でチャックに切り屑が
絡み付くと、工作物に対する加工精度に悪影響を与える
ことになるので、各種バイトの形状や配置、或いは切削
条件等を考慮して切り屑をチャックから如何に排除する
かが、NC工作機械を自動化する上で重要な要素であ
る。ところで、工作物には、プラスチック、アルミニウ
ム、銅、真鍮等の軟質材で作られているものがあり、こ
のような工作物の旋削加工では、面粗度を向上させるた
め、ダイヤモンドバイトがよく使用されている。軟質の
工作物をダイヤモンドバイトで旋削加工した場合、特
に、工作物に対して最終仕上げ切削加工を行った場合に
は、工作物への切り込み量は数μと少ないため、切り屑
がチップブレーカに形成されずに、連続した糸状になっ
てチャックに絡み付くことになる。
【0005】しかしながら、上記旋盤における切粉除去
装置は、各バイトに絡み付いた切粉即ち切り屑を排除す
ることはできるが、工作物を把持しているチャックに絡
み付いた旋削屑である切り屑を排除することはできない
ものである。しかも、切り屑が連続した糸状になってチ
ャックに絡み付くと、吸引装置で切り屑を強制的に吸い
込もうとしても、切り屑をチャックから完全に排除する
ことができないものであり、しかも切り屑がチャックに
一旦絡み付くと、切り屑は連続してチャックに更に絡み
付くようになる。
【0006】そこで、この発明の目的は、NC旋盤等の
NC工作機械の自動化において、障害となる旋削によっ
て生じる切り屑がチャックに絡み付いたとしても、該切
り屑をチャックから容易に且つ的確に自動的に排除し、
切り屑による工作物の加工精度に悪影響を与えないよう
にし、切り屑によるバイト或いは工作物が損傷するのを
防止することができるNC工作機械における切り屑除去
装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するため手段】この発明は、上記目的を達
成するため、次のように構成されている。即ち、この発
明は、主軸に固定されたチャック本体、該チャック本体
上に半径方向に摺動可能であって周方向に隔置して設け
られた縮径又は拡径して工作物を把持できる複数のチャ
ック爪、前記チャック本体に対して移動可能に配置され
且つ各種バイトをそれぞれ取り付けることができる複数
の刃物台、及び該各刃物台が取り付けられた前記チャッ
ク本体に対して相対的に移動可能なベースを有するNC
工作機械において、前記刃物台に取り付けたシャンクホ
ルダに固定され且つ隣接する前記チャック爪間を挿通し
て前記チャック爪に絡みついた切り屑を切断する切り屑
切断バイト、を有することを特徴とするNC工作機械に
おける切り屑除去装置に関する。
【0008】また、この切り屑除去装置は、前記切り屑
切断バイトの折損状態及び取付状態を検出するため前記
ベースに設けられたバイト確認センサーを有し、前記バ
イト確認センサーは前記切り屑切断バイトから離れた待
機位置から前記切り屑切断バイトの取付位置へと移動し
て前記切り屑切断バイトの存在を確認する検出接触子を
有している。
【0009】また、前記切り屑切断バイトによって切断
された前記切り屑を吸引除去する吸引除去装置が設けら
れている。更に、前記切り屑切断バイトが隣接する前記
チャック爪間を挿通できるように、前記主軸の停止位置
が予め定められた位置に制御されているものである。
【0010】
【作用】この発明によるNC工作機械における切り屑除
去装置は、上記のように構成され、次のように作用す
る。即ち、このNC工作機械における切り屑除去装置に
よれば、工作物をチャック爪で把持し、刃物台に取り付
けたバイトで工作物を旋削加工した後に、前記チャック
爪から旋削加工を行った工作物をオートローダ等で取り
除く。そこで、工作物に対する旋削加工毎に又は工作物
に対する数回の旋削加工を行った後に、前記チャック爪
に絡み付いた切り屑を切断排除するため、主軸を回転さ
せて予め定められたオリエンテーションの角度位置に停
止させる。そこで、刃物台を取り付けたベースを作動
し、前記切り屑切断バイトを隣接する前記チャック爪の
間の隙間に挿入し、次いで、前記ベースを前記主軸から
離れる方向に移動させ、前記切り屑切断バイトで前記チ
ャック爪に絡み付いた切り屑を切断する。場合によって
は、切り屑の切断工程を複数回行うため、前記主軸を更
に所定の角度だけ回転させ、前記切り屑切断バイトを隣
接する前記チャック爪の間の別の隙間に挿入し、前記ベ
ースを前記主軸から離れる方向に移動させ、前記切り屑
切断バイトで前記チャック爪に絡み付いた切り屑を切断
する。切断された切り屑は、前記チャック爪から落下し
て排除されるか、或いは吸引除去装置の駆動によって前
記チャック爪から容易に吸引除去される。
【0011】また、前記切り屑切断バイトを薄い刃で作
製していると、該薄い刃は外力等で折損することがあ
る。そこで、この切り屑除去装置では、前記切り屑切断
バイトの折損状態或いは取付状態を検出するため前記ベ
ースにバイト確認センサーを設けている。前記切り屑切
断バイトが正常に前記刃物台のシャンクホルダに固定さ
れているか否かを検出すると共に、バイトが折損状態で
ないか否かを検出するため、前記ベースに設けられた前
記バイト確認センサーの検出接触子を前記切り屑切断バ
イトから離れた待機位置から前記切り屑切断バイトの取
付位置へと回転させ、前記切り屑切断バイトの存在を確
認する。前記切り屑切断バイトが折損しておらず、正常
に設定されていれば、上記のように前記チャック爪に絡
み付いた切り屑の切断工程で切り屑を切断して排除すれ
ばよい。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明によるNC
工作機械における切り屑除去装置の一実施例について説
明する。図1はこの発明によるNC工作機械における切
り屑除去装置の一実施例を示す平面図、図2は図1のN
C工作機械の一実施例のチャック本体を示す平面図、図
3はNC工作機械で切削加工された工作物がチャック爪
に固定されている状態を示す断面図、及び図4は図3の
側面図である。
【0013】チャック本体1は主軸台(図示せず)に回
転可能に設けられた主軸2に固定され、主軸2の回転に
伴ってチャック本体1も一緒に回転する。チャック本体
1上には、半径方向に摺動可能であって周方向に隔置し
て設けられた複数(図4では3個)のチャック爪3が設
けられ、チャック爪3がチャック本体1上で摺動して拡
径することによって工作物4がチャック爪3に把持され
る。工作物4は合成樹脂で成形された球状体であって中
心部に貫通した中心孔5を有する。工作物4に切削加工
を施すことによって、例えば、ボール止水栓用のボール
が製作される。工作物4は、3個のチャック爪3を中心
孔5に挿入し、各チャック爪3を相互に半径方向に離間
させるように拡径することによって各チャック爪3の外
周面49が中心孔5に強圧されてチャック本体1に把持
される。
【0014】ベース6は、チャック本体1と対向するよ
うに配置され、X軸とZ軸の水平方向に移動できるよう
に配置されている。ベース6は、NC制御によって水平
面上を主軸2の回転軸方向(Z軸方向)及び該回転軸C
と直交する方向(X軸方向)に移動可能である。ベース
6には、上面に2本の断面T字状(あり溝状)の長溝7
が形成されている。刃物台8は、ベース6上の適宜位置
に位置決めして固定されるスライドホルダ9を有してい
る。スライドホルダ9は、長溝7に対して摺動可能に構
成され且つボルト10を締め付けることによってベース
6上に固定される。スライドホルダ9には、シャンクホ
ルダ11が押さえ板12を介してボルト13で締め付け
て固定される。シャンクホルダ11の先端には、各種バ
イト14,15,16,17が固定される。即ち、複数
の刃物台8は、チャック本体1に対して移動可能に配置
され且つ各種バイトがそれぞれ取り付けられている。こ
の実施例では、図1において、左から外形部仕上げバイ
ト14、後端面切削バイト15、前端面切削バイト16
及び外形部荒加工バイト17が配設されている。
【0015】この発明による切り屑除去装置は、特に、
刃物台8に取り付けたいずれかのシャンクホルダ11に
固定され且つ隣接するチャック爪3の間の隙間47を挿
通してチャック爪3に絡みついた切り屑50を切断する
切り屑切断バイト45を設けたことである。この実施例
では、切り屑切断バイト45は後端面切削バイト15を
取り付けたシャンクホルダ11に後端面切削バイト15
とは反対側に取り付けられている。また、切り屑切断バ
イト45の折損状態及び取付状態を検出するためバイト
確認センサー44を設けている。バイト確認センサー4
4は、ベース6に取り付けられたセンサー本体48とが
センサー本体48の先端に旋回可能に取り付けられた検
出接触子46を具備している。バイト確認センサー44
における検出接触子46は、切り屑切断バイト45から
離れた退却位置から切り屑切断バイト45の配置位置へ
と回転移動(例えば、90°回転移動)して切り屑切断
バイト45に僅かに接触することによって切り屑切断バ
イト45が折損等の破損或いは取付状態を確認すること
ができる。
【0016】更に、図示していないが、この切り屑除去
装置には、切り屑切断バイト45によって切断された切
り屑50を吸引除去する吸引除去装置を設けることもで
きる。また、場合によっては、検出接触子46は、隣接
するチャック爪3の間に形成される隙間47が主軸2の
オリエンテーションの回転で所定の位置に割り出されて
いるか否かを判断するのに利用できるように構成するこ
ともできる。
【0017】このNC工作機械では、前端面切削バイト
16は工作物4の前端面18を切削加工するバイトであ
り、後端面切削バイト15は工作物4の後端面19を切
削加工するバイトであり、外形部荒加工バイト17は工
作物4の球面20を荒削りするバイトであり、外形部仕
上げバイト14は荒削りした工作物4の球面20に仕上
げ加工を施すバイトである。外形部仕上げバイト14
は、先端が半円形状に形成されているダイヤモンドカッ
タ21が使用される。
【0018】また、ベース6には、位置決め設定装置2
2が取り付けられている。位置決め設定装置22は、刃
物台8と同様のスライドホルダ23を有し、スライドホ
ルダ23が長溝7に対して摺動可能に構成され且つボル
トを締め付けることによってベース6上の適宜位置に位
置決めして固定される。スライドホルダ23には基準ア
ーム24が押さえ板12を介してボルト13で締め付け
固定される。基準アーム24の先端には長手基準金25
が取り付けられる。長手基準金25は、その前面の長手
方向基準面26を主軸2の回転軸Cと直交する平面に一
致させて、基準アーム24の先端にボルト27で取り付
けられる。長手基準金25は、チャック本体1の前面と
工作物4との間、即ち工作物4の後側に長手基準金25
を挿入される。
【0019】位置決め設定装置22の近傍には押付装置
32が取り付けられている。押付装置32はスライドホ
ルダ23にボルト33で固定されたプッシャー本体34
と、該プッシャー本体34の先端に取り付けられたプッ
シャー35を有している。プッシャー35は長手基準金
25に対向して配置されている。また、プッシャー本体
34にはエアホース36が接続され、エアを供給するこ
とによってプッシャー35は長手基準金25に向けて押
し出され、エアを抜くことによってリターンスプリング
(図示省略)のばね力で元の位置に復帰される。プッシ
ャー35は工作物4に押し付けられたときにスプリング
37のばね力で緩衝されるので、工作物4に無理な力が
付与されることがない。
【0020】位置決め設定装置22と各種バイト14,
15,16,17はベース6に固定されており、水平面
上を両者が一体となって移動できるように構成されてい
るので、長手基準金25がチャック本体1の前面と工作
物4との間に配置された状態では、バイト14,15,
16,17で工作物4を切削することはできない。工作
物4を切削するためには、ベース6を移動させて長手基
準金25を工作物4から完全に退避させた後で、バイト
14,15,16,17の何れかのバイトを工作物4に
近づけるようにしなければならない。
【0021】NC工作機械は、一例として、上記のよう
に構成されているので、工作物4を切削加工する場合に
も、工作物4の中心孔5の内径面を精度良く加工しなく
ても、或いは何ら加工しなくても、工作物4を1回チャ
ッキングするだけで、工作物4は切削加工するべき面が
バイトによって切削加工される状態で工作物4は加工基
準位置に設置され、しかも工作物4に対してチャック爪
3による持ち替えをする必要が無くなり、工作物4の外
表面を連続して切削加工することができる。NC工作機
械を用いて、例えば、プラスチック等の軟質材料から成
る工作物4をボール止水栓用のボールとして切削加工す
る工程としては次の通りである。工作物4を回転させな
がら、NC制御装置によってベース6をX軸方向及びZ
軸方向に移動させ、バイトを工作物4に押し当てて切削
加工が行われる。最初に、前端面切削バイト16を使用
して工作物4の前端面18を切削加工し、次いで、後端
面切削バイト15を使用して工作物4の後端面19を切
削加工し、次に、外形部荒加工バイト17を使って工作
物4の球面20を荒削りし、最後に、外形部仕上げバイ
ト14を使って工作物4の球面20に仕上げ加工を施す
ことによって、ボールを製作することができる。
【0022】しかしながら、工作物4が合成樹脂等の軟
質材料で作製されている場合には、上記NC工作機械で
工作物4を切削加工し、外形部仕上げバイト14のダイ
ヤモンドカッタ21で最終仕上げ切削加工を行った場合
には、切り屑がチップブレーカに形成されずに、連続し
た糸状になってチャックに絡み付くことになる。そこ
で、この発明によるNC工作機械における切り屑除去装
置は、特に、上記のように、チャック爪3で把持した工
作物4に対して刃物台8に取り付けたバイト14〜17
で全ての旋削加工を行った後に、チャック本体1のチャ
ック爪3に絡み付いた切り屑50をチャック爪3から排
除するため次のような切り屑除去作動を行うことができ
る。
【0023】NC工作機械によって切削加工された工作
物4をチャック爪3からオートローダで取り除く。切り
屑切断バイト45を薄い刃で作製されているものであ
り、該刃は折損することがある。そこで、この切り屑除
去装置では、切り屑切断バイト45の折損状態或いは取
付状態を検出するためベース6にバイト確認センサー4
4が設けられている。切り屑切断バイト45が正常に刃
物台8のシャンクホルダ11に固定されると共に、折損
状態でないか否かを検出するため、バイト確認センサー
44の検出接触子46を切り屑切断バイト45から離れ
た待機位置から切り屑切断バイト45の取付位置へと回
転移動させ、切り屑切断バイト45が正常に存在するこ
とを確認する。切り屑切断バイト45が折損しておら
ず、正常に設定されていれば、チャック爪3に絡み付い
た切り屑50の後述の切断工程で切り屑50を切断して
排除する。
【0024】この切り屑除去装置は、工作物4に対する
旋削加工毎に又は工作物4に対する数回の旋削加工を行
った後に、チャック爪3に絡み付いた切り屑50を切断
排除するように作動することができる。この切り屑除去
装置を働かせるには、主軸2を回転させて予め定められ
た角度位置に停止させる。これによって、切り屑切断バ
イト45が隣接するチャック爪3の間の隙間47に挿通
できるようになる。次に、刃物台8を取り付けたベース
6を作動し、切り屑切断バイト45を隣接するチャック
爪3の間の隙間47に挿入する。次いで、ベース6を主
軸2から離れる方向に移動させ、切り屑切断バイト45
でチャック爪3に絡み付いた切り屑50を切断する。場
合によっては、切り屑50の切断工程を複数回行うた
め、主軸2を所定の角度だけ更に回転させ、切り屑切断
バイト45を隣接するチャック爪3の間の別の隙間47
に挿入し、ベース6を主軸2から離れる方向に移動さ
せ、切り屑切断バイト45でチャック爪3に絡み付いた
切り屑50を切断する。切断された切り屑50は、チャ
ック爪3から落下して排除されるか、或いは吸引除去装
置(図示せず)の駆動によってチャック爪3から容易に
吸引除去される。
【0025】次に、この発明によるNC工作機械におけ
る切り屑除去装置の別の実施例を、図5及び図6を参照
して説明する。この実施例は、工作物4を把持するチャ
ック爪の形式が相違する以外は、同一の構成及び同一の
機能を有するので、同一の部品には同一の符号を付して
重複する説明を省略する。
【0026】この実施例では、チャック本体1上に半径
方向に摺動可能であって周方向に隔置して設けられた複
数(図6では3個)のチャック爪3Aが設けられ、チャ
ック爪3Aがチャック本体1上で摺動して縮径すること
によって工作物4がチャック爪3Aに把持される。この
実施例では、工作物4を切削加工した時には、切り屑5
0は3個のチャック爪3Aで囲まれた内部スペース51
に絡み付く状態になる。切り屑50を切断して排除する
には、上記実施例と同様に切断作動工程で達成できる。
【0027】
【発明の効果】この発明におよるNC工作機械における
切り屑除去装置は、上記のように構成されているので、
次のような効果を有する。即ち、このNC工作機械にお
ける切り屑除去装置によれば、障害となる旋削によって
生じる切り屑がチャック爪に絡み付いたとしても、該切
り屑を切り屑切断バイトで切断し、切断された切り屑は
前記チャック爪から容易に且つ的確に自動的に排除で
き、切り屑による工作物の加工精度に悪影響を与えるこ
とがなく、工作物をスムースに旋削加工することができ
る。また、前記チャック爪に絡み付いた切り屑を切断排
除する工程は、例えば、工作物に対する旋削加工の度に
行うか、或いは工作物に対する数回の旋削加工を行った
後に行えばよい。また、前記チャック爪に絡み付いた切
り屑を前記切り屑切断バイトで切断する切断工程には、
前記チャック爪間の1つの隙間に対して切り屑を切断す
るか、又は切り屑の切断工程を複数回行うことによって
前記チャック爪から切り屑を完全に切断排除できる。そ
して、切断された切り屑は、前記チャック爪から落下し
て排除されるか、或いは吸引除去装置の駆動によって前
記チャック爪から容易に吸引除去される。
【0028】また、前記切り屑切断バイトは外力等で折
損することがあるので、前記切り屑切断バイトの折損状
態或いは取付状態を検出するため前記ベースにバイト確
認センサーを設けている。前記切り屑切断バイトが正常
に前記刃物台のシャンクホルダに固定されているか否か
を検出すると共に、バイトが折損状態でないか否かを検
出するため、前記ベースに設けられた前記バイト確認セ
ンサーの検出接触子を前記切り屑切断バイトから離れた
待機位置から前記切り屑切断バイトの取付位置へと回転
させ、前記切り屑切断バイトの存在を確認する。前記切
り屑切断バイトが折損しておらず、正常に設定されてい
れば、上記のように前記チャック爪に絡み付いた切り屑
の切断工程で切り屑を切断して排除すればよい。また、
前記バイト確認センサーに設けた前記検出接触子は、前
記チャック爪間の隙間の位置の検出を行うように構成す
ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるNC工作機械における切り屑除
去装置の一実施例を示す平面図である。
【図2】図1のNC工作機械の一実施例のチャック本体
を示す説明図である。
【図3】NC工作機械で切削加工される工作物がチャッ
ク爪に固定されている状態を示す断面図である。
【図4】図3の正面図である。
【図5】この発明によるNC工作機械における切り屑除
去装置の別の実施例のチャック本体を示す説明図であ
る。
【図6】図5に示すチャック本体の正面図である。
【符号の説明】
1 チャック本体 2 主軸 3,3A チャック爪 4 工作物 6 ベース 8 刃物台 11 シャンクホルダ 14,15,16,17 バイト 44 バイト確認センサー 45 切り屑切断バイト 46 検出接触子 47 隙間 50 切り屑

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸に固定されたチャック本体、該チャ
    ック本体上に半径方向に摺動可能であって周方向に隔置
    して設けられた縮径又は拡径して工作物を把持できる複
    数のチャック爪、前記チャック本体に対して移動可能に
    配置され且つ各種バイトをそれぞれ取り付けることがで
    きる複数の刃物台、及び該各刃物台が取り付けられた前
    記チャック本体に対して相対的に移動可能なベースを有
    するNC工作機械において、前記刃物台に取り付けたシ
    ャンクホルダに固定され且つ隣接する前記チャック爪間
    を挿通して前記チャック爪に絡みついた切り屑を切断す
    る切り屑切断バイト、を有することを特徴とするNC工
    作機械における切り屑除去装置。
  2. 【請求項2】 前記切り屑切断バイトの折損状態及び取
    付状態を検出するため前記ベースに設けられたバイト確
    認センサーを有し、前記バイト確認センサーは前記切り
    屑切断バイトから離れた待機位置から前記切り屑切断バ
    イトの取付位置へと移動して前記切り屑切断バイトの存
    在を確認する検出接触子を備えていることを特徴とする
    請求項1に記載のNC工作機械における切り屑除去装
    置。
  3. 【請求項3】 前記切り屑切断バイトによって切断され
    た前記切り屑を吸引除去する吸引除去装置が設けられて
    いることを特徴とする請求項1に記載のNC工作機械に
    おける切り屑除去装置。
JP33146794A 1994-12-12 1994-12-12 Nc工作機械における切り屑除去装置 Pending JPH08155778A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008126390A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Fukoku Co Ltd 工作機械の切粉切断方法及びその工作機械
CN107604350A (zh) * 2017-08-28 2018-01-19 福建浔兴拉链科技股份有限公司 用于检测金属拉链链胚打结、断带的感应装置
CN114473599A (zh) * 2022-02-10 2022-05-13 申忍杰 径向清理的包裹式加工中心刀库维护设备
CN115674459A (zh) * 2022-11-16 2023-02-03 曲靖恒毅炭素科技有限公司 一种石墨碳圈高效加工装置

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