JP3042287B2 - 多軸工作機械の自動工具交換装置 - Google Patents

多軸工作機械の自動工具交換装置

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JP3042287B2
JP3042287B2 JP5321482A JP32148293A JP3042287B2 JP 3042287 B2 JP3042287 B2 JP 3042287B2 JP 5321482 A JP5321482 A JP 5321482A JP 32148293 A JP32148293 A JP 32148293A JP 3042287 B2 JP3042287 B2 JP 3042287B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多軸工作機械の自動工
具交換装置に関し、特に多数の加工ステージを有するト
ランスファ機械加工ラインのうち特定の加工ステージに
配設される穴加工用の多軸工作機械の工具を自動交換す
る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トランスファマシンを中心として構成さ
れた無人化機械加工システムにおいては、ワーク変更に
よる工具交換以外に、工具の摩耗に対処するために定期
的に工具を交換する必要があり、例えば特開昭58−7
7423号公報記載のトランスファマシンの自動工具交
換装置が知られている。
【0003】この従来の自動工具交換装置は、交換すべ
き新たな工具を、加工ユニットの主軸に装着された工具
と同じ向きにして、パレットの工具ソケットに保持さ
せ、このパレットを加工対象となるワークと同じ搬送形
態でトランスファマシンの加工ユニットの正面側に搬送
して位置決めし、加工ユニット側に設けられた交換アー
ムを加工ユニット側と前記パレットを越えた反対側との
間で進退させるとともに軸を中心として旋回させて、前
記加工ユニット側の主軸とパレット側の工具ソケットと
の間で工具の交換を行うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の装
置においては、交換アーム等の工具転送手段とその駆動
機構を加工ユニット側に付帯させなければならないた
め、加工ユニットの構造が大型かつ複雑化し、設置スペ
ースおよびコストの面で不利になる。
【0005】また、加工ユニットが多軸タイプのもので
ある場合には、工具を一本ずつ交換することになるため
に全ての工具を交換までに何回も工具交換動作を繰り返
さなければならず、加工能率が低下することとなって好
ましくない。
【0006】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、トランスファ機械ラインを構成する多軸工
作機械の多軸スピンドルヘッドについて、比較的簡単な
構造で、しかも能率的に工具交換を行えるようにするこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、多数の加工ス
テージを有するトランスファ機械加工ラインのうち特定
の加工ステージに配設されるとともに、割り出し回転可
能なタレットヘッドの周囲に複数の多軸スピンドルヘッ
ドを備えた穴加工用のタレット型多軸工作機械の工具を
自動交換する装置であって、加工対象となるワークに混
在してトランスファ機構によりトランスファ機械加工ラ
イン上をワークとともに搬送され、前記多軸工作機械の
治具上に位置決め固定された状態でその多軸工作機械の
自律動作に基づいて多軸スピンドルヘッドから解放され
た複数の工具を各多軸スピンドルヘッドごとに一括して
受け取った上で総多軸スピンドルヘッド分の複数の工具
収容するツール回収マガジンと、前記加工対象となる
ワークに混在してトランスファ機構によりトランスファ
機械加工ライン上をワークとともに前記ツール回収マガ
ジンの直後に位置しながら搬送され、前記多軸工作機械
の治具上に位置決め固定された状態でその多軸工作機械
の自律動作に基づいて多軸スピンドルヘッドに一括し
て新たに装着すべき総多軸スピンドルヘッド分の複数の
工具が前記多軸スピンドツヘッド側の工具と同じ向きで
予め収容されたツールマガジンとを備えている。
【0008】そして、前記ツール回収マガジンおよびツ
ールマガジンは、マガジン本体と、このマガジン本体に
前記多軸スピンドルヘッドのスピンドルの配置と同じ配
置で且つ同じ向きで形成された総多軸スピンドルヘッド
分の複数のツールポットと、このツールポットの内部に
個別に設けられるとともに該ツールポットに挿入される
工具の先端に当接してスライド変位するスライド部材を
有して、このスライド部材の変位に応じて各ツールポッ
ト内の工具の有無を検知するツール検知機構とから構成
されている。
【0009】
【作用】この構造によると、加工対象となるワークに混
在するかたちでトランスファ機械加工ライン上をツール
回収マガジンとツールマガジンとが二つ並んで搬送さ
れ、ツール回収マガジンが特定の多軸工作機械の治具に
位置決め固定されると、多軸工作機械の自律動作により
その多軸スピンドルヘッド側の工具をツール回収マガジ
ンに移し替える作業が行われる。この作業は、タレット
ヘッドを逐次割り出し回転させることにより各多軸スピ
ンドルヘッドごとに行われ、交換対象となる多軸スピン
ドルヘッド側の工具をツール回収マガジンの各ツールポ
ットに挿入した上で、それまで工具を支持していたスピ
ンドルがアンチャック動作して工具を解放することによ
り行われる。そして、規定の工具がツール回収マガジン
側に正しく移し替えられたかどうかがツール回収マガジ
ン側のツール検知機構によって検知される。
【0010】次に、上記のツール回収マガジンに代わっ
てツールマガジンが多軸工作機械の治具に位置決め固定
されると、多軸工作機械の自律動作によりタレットヘッ
ドを逐次割り出し回転させて、そのツールマガジン内の
工具を多軸スピンドルヘッドごとにそれぞれのスピンド
ルに装着する。そして、規定の工具がツールマガジンか
ら多軸スピンドルヘッドに正しく装着されたかどうかが
ツールマガジン側のツール検知機構によって検知され
る。
【0011】
【0012】
【実施例】図2は本発明の一実施例を示す図で、例えば
内燃機関用のシリンダヘッドにドリル、タップ、リー
マ、エンドミル等の比較的小中径の穴加工を施すトラン
スファ機械加工ラインの例を示している。
【0013】図2に示すように、トランスファ機械加工
ライン1は、トランスファバータイプのトランスファ機
構2を中心として多数の加工ステージS1〜S14を有
する直列ラインとして構成されており、各加工ステージ
S1〜S14には図3に示すような単一もしくは複数の
タレット型の多軸工作機械3もしくは他の工作機械が据
え付けられている。そして、ワーク搬入ステージS21
から搬入されたワークWは各加工ステージS1〜S14
を経る過程で所定の加工が施されてワーク搬出ステージ
S22から搬出される。
【0014】一方、加工頻度の高いタレット型の多軸工
作機械3については、工具の摩耗に対処するために定期
的にその工具を交換する必要があり、各多軸工作機械3
ごとにツール回収マガジン4とツールマガジン5とが1
セットとしてマガジン搬入ステージS31からトランス
ファ機構2上に搬入される。これらのツール回収マガジ
ン4とツールマガジン5はワークWに混在するかたちで
トランスファ機構ライン2上を二つ並んで流れ、該当す
る加工ステージに到達するとこれらのツール回収マガジ
ン4およびツールマガジン5と多軸工作機械3との間で
その多軸工作機械3の自律動作により工具の交換が行わ
れる。
【0015】すなわち、前記ツール回収マガジン4は摩
耗した工具の回収専用であって、該当する多軸工作機械
3の多軸スピンドルヘッドから複数の工具をツール回収
マガジン4に回収する。その後に、ツール回収マガジン
4に続くツールマガジン5に収容されている新しい工具
が多軸スピンドルヘッドに装着される。そして、特定の
多軸工作機械3の工具交換を終えたツール回収マガジン
4およびツールマガジン5は、他の加工ステージの工作
機械に対しては何ら工具交換に関与することなくアイド
ルステージとしてそのまま通過し、最終的にマガジン搬
出ステージS32から搬出される。
【0016】図3は前記多軸工作機械3の詳細を示す図
で、直交三軸方向のフィードユニットを組み合わせてな
る母機6のキャリア7にタレットヘッド8が割り出し回
転可能に支持されており、タレットヘッド8の外周には
四つの多軸スピンドルヘッド9が装着されている。
【0017】一方、トランスファ機構2のトランスファ
バー10により搬送されてきたワークWは治具11上に
位置決めされた上で、図示外のクランパーによりクラン
プされるようになっている。そして、NC制御装置12
からの指示により多軸工作機械3はいずれかの多軸スピ
ンドルヘッド9を選択位置P1に割り出した上で、直交
三軸の動作自由度を使って治具11上のワークWに穴あ
け加工を施すことになる。
【0018】ここで、前記多軸工作機械3の工具交換の
ためにワークWに代えて前述したツール回収マガジン4
あるいはツールマガジン5が治具11上に搬送されてき
た場合にも、これらのツール回収マガジン4およびツー
ルマガジン5はワークWと同様の形態で治具11に順次
位置決め固定される。
【0019】前記多軸スピンドルヘッド9の各スピンド
ル13は、図1に示すように、先端にテーパ面14が形
成されたコレットホルダー15を備えているとともに、
工具引き込み用のチャックユニット16と、このチャッ
クユニット16をアンクランプ動作させるドローバー1
7とを備えている。そして、工具Tは、工具本体18
と、この工具本体18に挿入されてリング19により固
定されたフランジ20およびテーパコーン状のコレット
21とから構成されていることから、チャックユニット
16により工具Tを引き込んでコレット21をテーパ面
14にテーパ結合させることによって工具Tをチャッキ
ングするようになっている。
【0020】一方、ツール回収マガジン4およびツール
マガジン5は、図1,3,4に示すようにワークWとほ
ぼ同形状のボックス状のマガジン本体22を中心として
形成されていて、このマガジン本体22には特定の多軸
工作機械3の各多軸スピンドルヘッド9による加工位置
Pに対応して、それぞれに工具Tが収容可能な複数のツ
ールポット23が形成されている。すなわち、図3に示
したように、特定の多軸工作機械3が四つの多軸スピン
ドルヘッド9を備えているものとすれば、各多軸スピン
ドルヘッド9ごとのスピンドル13の配置を含むように
ツール回収マガジン4およびツールマガジン5側のツー
ルポット23の配置が設定されている。
【0021】各ツールポット23は図1,4に示すよう
にスリーブ24を中心として構成されており、このツー
ルポット23にはボールプランジャ25にて付勢された
例えば四つ割りタイプのコレット26が、工具Tの芯出
しを行うためのホルダー27とともに内挿されている。
【0022】また、前記スリーブ24にはその軸心方向
に位置調整可能な支持ブロック28が内挿されており、
この支持ブロック28にはコイルスプリング29にて付
勢されたスライド部材としてのスライドピン30が設け
られている。スライドピン30の先端には、工具Tの刃
先を傷つけないようにするためにラバーもしくはプラス
チック製の保護プレート31が装着されていて、後述す
るようにこの保護プレート31に工具Tの先端刃先が着
座するようになっている。
【0023】前記マガジン本体22とスリーブ24およ
び支持ブロック28には二組の空気供給孔32,33が
形成されていて、この空気供給孔32,33の一端には
そのマガジン本体22が位置決め固定される治具11側
のロケートピン34およびダイヤピン35からシール用
のラバー36を介してエアが供給されるようになってい
るとともに、その空気供給孔32,33に対するエアの
排出圧力が図示外の圧力センサによって個別に監視され
るようになっている。
【0024】また、前記スライドピン30には、図1に
示すように、工具Tの刃先が保護プレート31に着座し
た状態であって、かつフランジ20がコレット26のあ
ご部26aに係合している状態、すなわちツールポット
23に対し該当する工具Tが正しく挿入された状態で一
方の空気供給孔32に連通し、ツールポット23に工具
Tがない時には空気供給孔33と連通するポート37が
形成されている。
【0025】そして、図1の状態では各ツールポット2
3のスライドピン30に形成されたポート37のうち、
同じ一つの多軸スピンドルヘッド9に含まれる工具Tに
対応するもの同士が空気供給孔32によって一本の通路
として接続されていて、その複数分のスライドピン30
のポート37を通過した空気圧力が上記の圧力センサに
よって監視されている。これはポート37が他方の空気
供給孔33と一致する位置に変位した場合も同様であ
る。
【0026】すなわち、上記のように特定の多軸工作機
械3の多軸スピンドルヘッド9の数が四つであるとする
と、それに対応するツール回収マガジン4およびツール
マガジン5には四系統の空気供給系が形成されていて、
各系統ごとに空気供給孔32,33からの排出圧を検出
することにより、各ツールポット23内の工具Tの有無
を検知できるようになっているとともに、同時に工具T
の折損をも検知できるようになっている。そして、上記
の空気供給孔32,33とポート37および圧力センサ
によって、各ツールポット23内の工具Tの有無を検知
するツール検知機構38が形成されている。
【0027】ここで、工具Tの長さの違い、すなわち工
具Tの仕様の違いや研摩の前後での長さの違いによって
は上記の工具有無の検出タイミングがずれることから、
その場合にはスライドピン30をホルダブロック28ご
と軸心方向に動かして予め調整しておく。
【0028】次に、上記のように構成された自動工具交
換装置の一連の動きについて説明する。
【0029】図2,3に示すように、例えば加工ステー
ジS4に据え付けられている多軸工作機械3における各
多軸スピンドルヘッド9の工具Tの寿命は、そのステー
ジS4で加工したワークWの個数に基づいてNC制御装
置12で管理されており、例えば所定ロット数のワーク
Wの加工が終わり、各工具Tの寿命が設定寿命となって
工具交換が必要になった場合には、NC制御装置12は
工具交換の要求を出す。
【0030】この要求を受けて、マガジン搬入ステージ
S31からツール回収マガジン4とツールマガジン5と
が順にライン上に投入され、これらのマガジン4,5は
ワークWに混在するかたちでトランスファバー10によ
り順次加工ステージS4へと搬送される。
【0031】この場合、これらのツール回収マガジン4
およびツールマガジン5は加工ステージS1〜S3につ
いては特に無関係であるので、加工ステージS1〜S3
についてはアイドルステージとしてあくまで通過するだ
けである。また、ツール回収マガジン4とツールマガジ
ン5は前述したようにともに同一構造であって、ツール
回収マガジン4には全く工具Tが収容されていないのに
対して、ツールマガジン5の各ツールポット23には工
具Tが収容されている点でのみ異なっている。
【0032】やがて、ツール回収マガジン4が加工ステ
ージS4に搬入されると、そのツール回収マガジン4は
ワークWと同様にして多軸工作機械3の治具11に位置
決めされてクランプされる。ツール回収マガジン4が治
具11に位置決めクランプされると、多軸工作機械3は
各多軸スピンドルヘッド9を選択位置P1に割り出し
て、各多軸スピンドルヘッド9の工具Tをツール回収マ
ガジン4に順次収容する。
【0033】すなわち、図1に示すように、交換対象と
なる工具Tが装着された多軸スピンドルヘッド9がツー
ル回収マガジン4に徐々に近付き、それぞれの工具Tを
対応するツールポット23に挿入する。そして、フラン
ジ20がホルダー27に当接する直前で多軸スピンドル
ヘッド9の前進動作が停止し、ドローバー17の押し出
し動作により工具Tをアンチャッキングする。この時、
コレットホルダー15のテーパ面14がコレット21に
食い付いてしまった場合に備えて、ドローバー17で工
具Tの後端をわずかに押圧する。こうして、工具Tのア
ンチャッキングが完了すると多軸スピンドルヘッド9は
後退し、同時にコレット26がボールプランジャ25の
力によりフランジ20をホルダー27に押し当てて、工
具Tを芯出しした状態でツールポット23内に収容す
る。
【0034】こののち、ロケートピン34を介して空気
供給32にエアが供給され、エアは前述したようにその
排出圧力が監視されていることから、特定の一つの多軸
スピンドルヘッド9のうちの全ての工具Tがツール回収
マガジン4に正しく収容されると、各ツールポット23
のポート37を介して一系統として連通された空気供給
孔32が大気解放されて排出圧力が大気圧となり、逆に
いずれか一つでも工具Tがツール回収マガジン4のツー
ルポット23に正しく収容されていないとポート37で
の空気供給孔32の連通が断たれて排出圧力が上昇す
る。したがって、この排出圧力の変化により、各多軸ス
ピンドルヘッド9ごとに全ての工具Tがツール回収マガ
ジン4のツールポット23に正しく収容されたかどうか
検知することができる。そして、いずれか一つでも工具
Tが該当するツールポット23に収容されていない場合
には、上記の動作を最初からやり直す。
【0035】以上のようにして各多軸スピンドルヘッド
9の全ての工具Tがツール回収マガジン4側に収容され
ると、ツール回収マガジン4は治具11からアンクラン
プされた上でトランスファバー10により次のステージ
S5へと搬送され、代わって多軸工作機械3の治具11
には前工程からツールマガジン5が搬入されて位置決め
クランプされる。
【0036】ツールマガジン5が治具11に位置決めク
ランプされると、多軸工作機械3は先に全ての工具Tが
取り外された各多軸スピンドルヘッド9を選択位置P1
に順次割り出して、ツールマガジン5内の該当する工具
Tを各スピンドル13に順次装着する。
【0037】すなわち、選択位置P1に割り出された工
具未装着の多軸スピンドルヘッド9がツールマガジン5
に徐々に近付き、各スピンドル13側のテーパ面14に
コレット21が当接する直前で停止する。そして、チャ
ックユニット16により工具Tが引き込まれることで、
コレット21がコレットホルダー15のテーパ面14に
圧接する。こうして、工具Tのチャッキング動作が完了
すると、ロケートダイヤ35を介して空気供給孔33に
エアが供給される。このエアは前述したようにその排出
圧力が監視されていることから、特定の一つの多軸スピ
ンドルヘッド9に装着されるべき全ての工具Tが該当す
るツールポット23からなくなると排出圧力は大気圧と
なり、逆に一つでも工具Tが残っていると排出圧力は上
昇し、これによって特定の多軸スピンドルヘッド9に装
着されるべき全ての工具Tが正しく装着されたかどうか
が検知される。そして、いずれか一つでも工具Tがツー
ルマガジン5側に残っている場合には、上記の動作を最
初から繰り返す。
【0038】以上の一連の動作を繰り返すことにより、
各多軸スピンドルヘッド9に新たな工具Tが装着され
る。そして、ツールマガジン5が治具11からアンクラ
ンプされたのち、そのツールマガジン5がトランスファ
バー10により次工程に搬送されるのと同時に、その治
具11には前工程からワークWが搬送され、工具交換を
終えたばかりの多軸工作機械3は直ちに加工を開始す
る。
【0039】ここで、上記実施例では、一定期間ごとに
特定の多軸工作機械3における多軸スピンドルヘッド9
の全ての工具Tを交換するようにしているが、工具交換
時期になる前であっても必要に応じて工具Tの折損検知
を行い、一部の工具Tの折損が認められた場合にはその
工具Tを含む多軸スピンドルヘッド9全体の工具Tを交
換することもできる。
【0040】この場合には、上記と同様にしてツール回
収マガジン4とツールマガジン5とをライン上に流し、
ツール回収マガジン4が特定の多軸工作機械3の治具1
1に位置決めクランプされると、多軸工作機械3は各多
軸スピンドルヘッド9を順次選択位置P1に割り出し
て、その都度各多軸スピンドルヘッド9の工具Tをアン
チャッキングすることなくツール回収マガジン4のツー
ルポット23に一旦挿入する。
【0041】すなわち、図1に示すように、いずれかの
多軸スピンドルヘッド9がツール回収マガジン4に徐々
に近付き、それぞれの工具Tを対応するツールポット2
3に挿入し、フランジ20がホルダー27に当接する直
前で多軸スピンドルヘッド9の前進動作が停止する。こ
の状態で、ロケートピン34を介して空気供給孔32に
エアが供給され、ツールポット23に挿入された工具T
が規定の長さである場合にはそれに対応するポート37
が空気供給孔32と連通し、逆に工具Tの先端が折損し
ている場合にはスライドピン30が規定量だけ変位しな
いためにポート37と空気供給孔32との連通が遮断さ
れる。したがって、空気供給孔32のエアの排出圧力に
基づいて、特定の多軸スピンドルヘッド9のいずれかに
工具Tの折損があるかどうかを検知することができる。
【0042】このようにして、各多軸スピンドルヘッド
9ごとの工具Tの折損検知がなされたならば、その折損
検知が認められた多軸スピンドルヘッド9の工具Tをツ
ール回収マガジン4側に収容する一方、後続のツールマ
ガジン5によって先の場合と同様に新たな工具Tを装着
する。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ツール回
収マガジンとツールマガジンとをワークに混在するかた
ちでライン上に流し、多軸工作機械の自律動作により工
具の交換を行うようにしたため、交換アーム等の工具転
送手段が不要となって設備の構造を簡素化でき、設置ス
ペースおよびコストの面で著しく有利となる。
【0044】また、複数の工具を同時交換することによ
り工具交換に要する時間を大幅に短縮できるほか、ツー
ルポット内のスライド部材を中心に構成されたツール検
知機構の機能を利用して工具の折損をも検知できる利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図で図3の要部断面
図。
【図2】トランスファ機械加工ラインの平面説明図。
【図3】タレット型の多軸工作機械の説明図。
【図4】ワークに対する加工位置と、ツール回収マガジ
ンおよびツールマガジン側のツールポットとの配置関係
を示す説明図。
【符号の説明】
1…トランスファ機械加工ライン 2…トランスファ機構 3…タレット型の多軸工作機械 4…ツール回収マガジン 5…ツールマガジン8…タレットヘッド 9…多軸スピンドルヘッド 11…治具 16…チャックユニット 22…マガジン本体 23…ツールポット 26…コレット 30…スライドピン(スライド部材) 32,33…空気供給孔 37…ポート 38…ツール検知機構 S1〜S14…加工ステージ T…工具 W…ワーク

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の加工ステージを有するトランスフ
    ァ機械加工ラインのうち特定の加工ステージに配設され
    とともに、割り出し回転可能なタレットヘッドの周囲
    に複数の多軸スピンドルヘッドを備えた穴加工用のタレ
    ット型多軸工作機械の工具を自動交換する装置であっ
    て、 加工対象となるワークに混在してトランスファ機構によ
    りトランスファ機械加工ライン上をワークとともに搬送
    され、前記多軸工作機械の治具上に位置決め固定された
    状態でその多軸工作機械の自律動作に基づいて多軸スピ
    ンドルヘッドから解放された複数の工具を各多軸スピン
    ドルヘッドごとに一括して受け取った上で総多軸スピン
    ドルヘッド分の複数の工具を収容するツール回収マガジ
    ンと、 前記加工対象となるワークに混在してトランスファ機構
    によりトランスファ機械加工ライン上をワークとともに
    前記ツール回収マガジンの直後に位置しながら搬送さ
    れ、前記多軸工作機械の治具上に位置決め固定された状
    態でその多軸工作機械の自律動作に基づいて多軸スピ
    ンドルヘッドに一括して新たに装着すべき総多軸スピン
    ドルヘッド分の複数の工具が前記多軸スピンドツヘッド
    側の工具と同じ向きで予め収容されたツールマガジンと
    を備えてなり、 前記ツール回収マガジンおよびツールマガジンは、 マガジン本体と、 このマガジン本体に前記多軸スピンドルヘッドのスピン
    ドルの配置と同じ配置で且つ同じ向きで形成された総多
    軸スピンドルヘッド分の複数のツールポットと、 このツールポットの内部に個別に設けられるとともに該
    ツールポットに挿入される工具の先端に当接してスライ
    ド変位するスライド部材を有して、このスライド部材の
    変位に応じて各ツールポット内の工具の有無を検知する
    ツール検知機構、 とから構成されていることを特徴とする多軸工作機械の
    自動工具交換装置。
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KR200494570Y1 (ko) * 2020-02-07 2021-11-05 장은주 요리용 찜기

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JPH07178640A (ja) 1995-07-18

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