JP3083776B2 - フレキシブル基準ツール - Google Patents
フレキシブル基準ツールInfo
- Publication number
- JP3083776B2 JP3083776B2 JP09060227A JP6022797A JP3083776B2 JP 3083776 B2 JP3083776 B2 JP 3083776B2 JP 09060227 A JP09060227 A JP 09060227A JP 6022797 A JP6022797 A JP 6022797A JP 3083776 B2 JP3083776 B2 JP 3083776B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tool
- shaft
- reference tool
- axis
- spindle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Jigs For Machine Tools (AREA)
- Machine Tool Positioning Apparatuses (AREA)
Description
の把持軸部を有する軸物ワークの基準角度を割り出すこ
とができる基準ツールを有するフレキシブル基準ツール
に関する。
する場合、軸物ワークの軸芯、軸方向位置決め及び回転
方向の位置決めが必要であり、従来の軸物ワーク加工で
は、該回転方向の位置決めは例えば特公昭62─47140 号
公報など多くの提案がなされている。例えば図4に示す
ように、軸物ワーク1を一端で心押し装置2で、他端を
チャック装置3で把持して、軸芯及び軸方向位置決めを
行い、その後チャック装置3と連結された割り出し装置
4をワーク1と共に回転させ、ワーク1に準備されてい
る回転基準座5を回転基準6に押し当て、その割り出し
角度を回転基準とし、その後で所望の角度にワークを割
り出しチャック装置3で把持固定して、加工を行ってい
た。61は回転基準6を支持するアームで、ピン62の回り
をシリンダ63で(b)の点線位置6′まで後退できる。
多種の形状の軸物ワークを加工する場合、軸芯及び軸方
向位置決めは、心押し装置及びチャック装置の各ストロ
ークを大きくすることで対応可能であるが、ワークの基
準角度を割り出すことができる基準ツール装置として
は、回転方向位置決めに対しては、図3に示すように、
軸物ワーク1a,1bに準備されている回転基準座5
a,5bが軸方向及び回転方向で異なるため、回転方向
を位置決めする回転基準6を軸方向及び回転方向に移動
させる必要が生じる。この移動機構は非常に複雑、高価
なものになり、また回転基準6及びその移動機構は、軸
物ワーク1に対して加工スピンドル7及び工具8を遮る
位置に配置されるため、加工できるスペースが制限され
るという課題があった。
従来製品の課題を解決した、クランクシャフト等の軸物
ワークの基準角度を自在に割り出すことができ、軸方向
及び回転方向で異なる回転基準座を有する多種の形状の
軸物ワークに対応でき、かつ簡単、安価で軸物ワークに
対して加工スピンドル及び工具によって加工できるスペ
ースを制限しない基準ツールを有するフレキシブル基準
ツールを提供することにある。
元空間をプログラムにより位置決めできかつツールを自
動交換できるスピンドル軸で加工を行うようにされたい
わゆる3軸NC加工機と、前記ツールの自動交換を行う
ツール交換装置と、前記ツール交換装置により前記スピ
ンドル軸とツール収納部のツール収納位置との間で自動
交換できる基準ツールと、軸物ワークの軸芯及び軸方向
位置決めを行うよう、前記3軸NC加工機のテーブルに
それぞれ設けられた、軸物ワークを一端で支持する心押
し装置と、他端で把持するチャック装置と回転可能に連
結された割り出し装置と、を有し、前記基準ツールは前
記軸物ワークに対応して予め入力されたNCプログラム
を選択し前記3軸NC加工機のスピンドル軸に装着され
て自動的に所定の位置に位置決めされ、かつ前記割り出
し装置で回転された前記軸物ワークの回転基準座に前記
基準ツール先端面を押し当て、そのときの回転角度を位
置決めし、前記軸物ワークの基準角度として割り出すよ
うにされたフレキシブル基準ツールを提供することによ
って上述した従来技術の課題を解決した。
するエア吹き出し口を有し、スピンドル軸側よりエアを
供給し、軸物ワークの回転基準座が基準ツール先端面に
開口するエア吹き出し口と密着してふさぐことにより、
エア圧を検知して前記基準ツール先端面の密着を確認で
きるようにして、信頼性を向上させてもよい。さらに好
ましくは、前記基準ツールは二面拘束ホルダを有し、剛
性、精度を向上させたものでもよい。
きこの発明を詳細に説明する。図1は本発明の一実施の
形態の構成を示すフレキシブル基準ツールの概略斜視
図、図2(a)は軸物ワークの回転基準座に基準ツール
先端面を押し当てた状態を示す図1の点線で示した部分
の部分拡大側面図、(b)は基準ツール先端面に開口す
るエア吹き出し口を設けた基準ツールを軸物ワークの回
転基準座に押し当てた状態を示す部分拡大側面図を示
す。本発明の実施の形態フレキシブル基準ツールは、3
次元空間をプログラムにより位置決めできかつツール9、
13を自動交換できるスピンドル軸7で加工を行うように
されたいわゆる3軸NC加工機20に使用される。3軸N
C加工機20のコラム23は、ベース21に固定されたコラム
ベースユニット22にX、Y方向に移動可能に取り付けら
れ、スライドユニット24、主軸ユニット25を介してスピ
ンドル7を上下Z方向に移動可能に支持し、スピンドル
7はコラム23に支持されて3次元空間をプログラムによ
り位置決めできるようにされている。
り付けられたツールをツール収納部12のツール13の収納
位置との間で自動交換できるようにされ、本発明では従
来の回転基準の機能を果たす基準ツール9が、ツール交
換装置10によりスピンドル軸7とツール収納部12のツー
ル13との間で自動交換できるようにされている。本発明
の実施の形態ではチャック基準で、軸物ワーク1の軸芯
1c及び軸方向位置決めを行うよう、3軸NC加工機20の
ベース21に取り付けられた旋回台26に旋回可能に支持さ
れたテーブル27に、軸物ワーク1を一端で支持する心押
し装置2と、他端で把持するチャック装置3と回転可能
に連結された割り出し装置4と、がそれぞれ設けられて
いる。基準ツール9は3軸NC加工機20のスピンドル軸
7に装着されて軸物ワーク1に対応して予め入力された
図示しないNCプログラムを選択し自動的に所定の位置
に位置決めでき、割り出し装置4で回転された軸物ワー
ク1の回転基準座5に基準ツール先端面9cを押し当て、
そのときの回転角度を位置決めし、軸物ワークの基準角
度として割り出すようにされている。
離れ、ツール交換装置10によりスピンドル軸7からツー
ル収納部12に収納され、ツール収納部12の加工用工具を
装着したツール収納部12のツール13がスピンドル軸7に
取り付けられ、軸物ワーク1は基準角度から割り出し装
置4で回転されてチャック装置3で固定把持されて所望
の加工がなされる。このため、軸物ワークに対して加工
スピンドル及び工具によって加工できるスペースを制限
しない基準ツールを有するフレキシブル基準ツールを提
供するものとなった。以上により、軸方向及び回転方向
で異なる回転基準座を有するいかなる多種の形状の軸物
ワークに対しても、プログラムを切り換えるだけで、必
要な位置に回転基準を準備することができる。しかも軸
物ワーク1の加工においては、軸物ワーク1の軸芯1c及
び軸方向位置決めを行っている間は3軸NC加工機20は
待機状態にあるので、この間にツール収納部12の基準ツ
ール9とスピンドル軸7のツール13の交換を行うとがで
きるので、基準ツール9がツール交換装置10によりスピ
ンドル軸7とツール収納部12との間で交換される時間的
ロスは非常に小さい。
基準ツールは、図2(b)に示すように、基準ツール先
端面9cに開口するエア吹き出し口91を有し、スピンドル
軸側よりエア吹き出し口91と連通するエア供給路71を介
してエアを供給し、軸物ワーク1の回転基準座5が基準
ツール先端面9cに開口するエア吹き出し口91と密着して
ふさぐことにより、エア圧を図示しない装置で検知し
て、前記基準ツール先端面の密着を確認できるようにし
て、回転角度の位置決め精度の信頼性を向上させてもよ
い。さらに好ましい実施の形態フレキシブル基準ツール
は、基準ツール9は図示しないいわゆる二面拘束ホルダ
を有し、剛性、精度を向上させたものでもよい。又基準
ツール先端面9cはツール軸に対し垂直でなくてもよい。
クランクシャフト等の軸物ワークの基準角度を割り出す
ことができ、軸方向及び回転方向で異なる回転基準座を
有する多種の形状の軸物ワークに対応でき、ツール収納
部に収納できツール交換装置で自動交換できるので、簡
単かつ安価で、軸物ワークに対して加工スピンドル及び
工具によって加工できるスペースを制限しない基準ツー
ルを有するフレキシブル基準ツールを提供するものとな
った。
ル基準ツールの概略斜視図。
先端面を押し当てた状態を示す図1の点線で示した部分
の部分拡大側面図、(b)は基準ツール先端面に開口す
るエア吹き出し口を設けた基準ツールを軸物ワークの回
転基準座に押し当てた状態を示す部分拡大上面図を示
す。
る2種の軸物ワークの側面図と正面図をそれぞれ示す。
基準を押し付ける方法を示す概略部分斜視図、(b)は
(a)の回転基準の作動を示す拡大側面ブロック図であ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 3次元空間をプログラムにより位置決め
できかつツールを自動交換できるスピンドル軸で加工を
行うようにされたいわゆる3軸NC加工機と、前記ツー
ルの自動交換を行うツール交換装置と、前記ツール交換
装置により前記スピンドル軸とツール収納部のツール収
納位置との間で自動交換できる基準ツールと、軸物ワー
クの軸芯及び軸方向位置決めを行うよう、前記3軸NC
加工機のテーブルにそれぞれ設けられた、軸物ワークを
一端で支持する心押し装置と、他端で把持するチャック
装置と回転可能に連結された割り出し装置と、を有し、
前記基準ツールは前記軸物ワークに対応して予め入力さ
れたNCプログラムを選択し前記3軸NC加工機のスピ
ンドル軸に装着されて自動的に所定の位置に位置決めさ
れ、かつ前記割り出し装置で回転された前記軸物ワーク
の回転基準座に前記基準ツール先端面を押し当て、その
ときの回転角度を位置決めし、前記軸物ワークの基準角
度として割り出すようにされたフレキシブル基準ツー
ル。 - 【請求項2】 前記基準ツール先端面に開口するエア吹
き出し口を有する請求項1記載のフレキシブル基準ツー
ル。 - 【請求項3】 前記基準ツールは二面拘束ホルダを有す
る請求項1記載のフレキシブル基準ツール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09060227A JP3083776B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | フレキシブル基準ツール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09060227A JP3083776B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | フレキシブル基準ツール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10244434A JPH10244434A (ja) | 1998-09-14 |
JP3083776B2 true JP3083776B2 (ja) | 2000-09-04 |
Family
ID=13136081
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09060227A Expired - Lifetime JP3083776B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | フレキシブル基準ツール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3083776B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103624595A (zh) * | 2013-11-27 | 2014-03-12 | 合肥海源机械有限公司 | 加工减速器壳体的自定位工装 |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2820069B1 (fr) * | 2001-01-29 | 2003-05-09 | Atamec C Fourneyron | Dispositif de referencement de la position angulaire d'un vilebrequin, ou equivalent, a au moins un poste d'usinage ou de traitement |
JP2002321139A (ja) * | 2001-04-20 | 2002-11-05 | Honda Motor Co Ltd | 軸状ワークの割り出し方法 |
JP3721563B2 (ja) * | 2002-10-28 | 2005-11-30 | ホーコス株式会社 | 工作機械におけるワーク位置決め方法 |
JP5161468B2 (ja) | 2007-03-13 | 2013-03-13 | ホーコス株式会社 | 工作機械 |
JP5279411B2 (ja) * | 2008-08-25 | 2013-09-04 | 株式会社安永 | ワークの位置決め装置 |
CN102152153A (zh) * | 2011-05-03 | 2011-08-17 | 苏州工业园区高登威科技有限公司 | 一种工件座 |
JP5562377B2 (ja) * | 2012-04-24 | 2014-07-30 | 本田技研工業株式会社 | ワーク固定装置 |
-
1997
- 1997-02-28 JP JP09060227A patent/JP3083776B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103624595A (zh) * | 2013-11-27 | 2014-03-12 | 合肥海源机械有限公司 | 加工减速器壳体的自定位工装 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10244434A (ja) | 1998-09-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2804875B2 (ja) | 工作物支持装置およびそれを用いた工作機械 | |
JP3083776B2 (ja) | フレキシブル基準ツール | |
JP2003094273A (ja) | 自動工具交換装置 | |
JP2673643B2 (ja) | 2主軸nc工作機械 | |
JP3767401B2 (ja) | マシニングセンタにおけるワークの加工方法 | |
JPH0539801U (ja) | 心押ホルダを有する対向主軸旋盤 | |
JP2948063B2 (ja) | ワーク反転機構付ドリリングセンタ | |
JP2532582B2 (ja) | 電極工具固定装置 | |
JPH1034461A (ja) | 複合加工機械 | |
JP2760749B2 (ja) | 立型マシニングセンタ | |
JP2003205401A (ja) | 2主軸対向旋盤におけるシャフトワークの同時加工方法及び両センタ治具 | |
JP2000280101A (ja) | 曲面加工方法 | |
JP2002321101A (ja) | 軸状ワークの加工装置 | |
JP2678838B2 (ja) | 複合加工nc旋盤 | |
JPH0542401A (ja) | Nc工作機械 | |
JPH0716801B2 (ja) | 複合加工用旋盤 | |
JP3202795B2 (ja) | 対向主軸旋盤における主軸台クランプ装置 | |
JP2782290B2 (ja) | 自動工具交換装置付複合加工機 | |
JP3915496B2 (ja) | 工作機械 | |
JP7446514B1 (ja) | 工作機械、ワークの加工方法および制御プログラム | |
JP7456051B1 (ja) | 工作機械 | |
JP3224964B2 (ja) | Nc旋盤 | |
JP2533680Y2 (ja) | ワーク押し付け装置 | |
JP3739906B2 (ja) | 逆テーパ面の旋削加工方法 | |
JP2005279835A (ja) | 複合加工機および旋削加工方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000620 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080630 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090630 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090630 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100630 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100630 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110630 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110630 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120630 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120630 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130630 Year of fee payment: 13 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |