JPH10328901A - 対向主軸旋盤 - Google Patents
対向主軸旋盤Info
- Publication number
- JPH10328901A JPH10328901A JP15296897A JP15296897A JPH10328901A JP H10328901 A JPH10328901 A JP H10328901A JP 15296897 A JP15296897 A JP 15296897A JP 15296897 A JP15296897 A JP 15296897A JP H10328901 A JPH10328901 A JP H10328901A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- axis direction
- axis
- headstock
- spindle
- moved
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Turning (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 Ｙ軸制御用の専用制御軸を用いることなく、
Ｙ軸加工機能を持った対向主軸旋盤の提供。 【解決手段】 ベッド１に固定の第１主軸台２と、この
第１主軸台２に対向してＺ軸・Ｙ軸方向に移動位置決め
可能な第２主軸台９と、Ｚ軸方向に移動位置決め可能
で、第１，第２主軸台２，９に対し切り込むＸ軸方向に
移動位置決め可能な第１刃物台５と、ベッド１に固定さ
れていて第２主軸台９のＹ軸移動を切り込み送りとして
用いる第２刃物台１２とから構成する。
Ｙ軸加工機能を持った対向主軸旋盤の提供。 【解決手段】 ベッド１に固定の第１主軸台２と、この
第１主軸台２に対向してＺ軸・Ｙ軸方向に移動位置決め
可能な第２主軸台９と、Ｚ軸方向に移動位置決め可能
で、第１，第２主軸台２，９に対し切り込むＸ軸方向に
移動位置決め可能な第１刃物台５と、ベッド１に固定さ
れていて第２主軸台９のＹ軸移動を切り込み送りとして
用いる第２刃物台１２とから構成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は工作機械の旋盤に関
し、更に詳しくはベッド上に２つの主軸台を相対向して
設けた対向主軸旋盤のうち、Ｙ軸加工機能を有する旋盤
に関するものである。
し、更に詳しくはベッド上に２つの主軸台を相対向して
設けた対向主軸旋盤のうち、Ｙ軸加工機能を有する旋盤
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】主としてチャックワークの加工を合理化
即ち省人化，省工程化，省設備化するために、従来から
対向主軸旋盤が提案され、実用化されている。更に旋削
加工だけでなくＹ軸加工の機能もを付加した対向主軸旋
盤として、特開平４−１２２５０１号が知られている。
この第１の従来技術である特開平４−１２２５０１号は
図５に示すごとく第１主軸台２１，第２主軸台２２の各
Ｚ軸方向移動、第１刃物台２３のＸ軸方向，Ｚ軸方向移
動，第２刃物台２４のＸ軸方向移動、Ｙ軸方向移動の計
６軸の制御軸を有している。
即ち省人化，省工程化，省設備化するために、従来から
対向主軸旋盤が提案され、実用化されている。更に旋削
加工だけでなくＹ軸加工の機能もを付加した対向主軸旋
盤として、特開平４−１２２５０１号が知られている。
この第１の従来技術である特開平４−１２２５０１号は
図５に示すごとく第１主軸台２１，第２主軸台２２の各
Ｚ軸方向移動、第１刃物台２３のＸ軸方向，Ｚ軸方向移
動，第２刃物台２４のＸ軸方向移動、Ｙ軸方向移動の計
６軸の制御軸を有している。
【０００３】更に同じくＹ軸方向機能付の対向主軸旋盤
として特開平３−１３１４０１号が知られている。この
第２の従来技術である特開平３−１３１４０１号は図６
に見るごとく固定の主軸台に対してサブスピンドル４１
のＺ軸方向移動，Ｙ軸方向移動，第１刃物台４２，第２
刃物台４３のＺ軸方向移動，Ｘ軸方向移動の計６軸の制
御軸を有しているものが示されている。
として特開平３−１３１４０１号が知られている。この
第２の従来技術である特開平３−１３１４０１号は図６
に見るごとく固定の主軸台に対してサブスピンドル４１
のＺ軸方向移動，Ｙ軸方向移動，第１刃物台４２，第２
刃物台４３のＺ軸方向移動，Ｘ軸方向移動の計６軸の制
御軸を有しているものが示されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】第１の従来技術である
特開平４−１２２５０１号、第２の従来技術である特開
平３−１３１４０１号で示された対向主軸旋盤は、いず
れも制御軸が６軸であり、しかもＹ軸加工用としての専
用の摺動面を特に設けているものである。そのためＸ
軸，Ｚ軸制御用以外にＹ軸用に制御軸を多く準備する必
要があり、構成が複雑になるばかりでなく、制御も繁雑
になり、コストも上昇するという問題を有していた。本
発明は従来技術の有するこのような問題点に鑑みなされ
たものであり、その目的とするところは制御軸数を少な
くして、構造，制御を簡単にしたＹ軸加工機能付の対向
主軸旋盤を提供しようとするものである。
特開平４−１２２５０１号、第２の従来技術である特開
平３−１３１４０１号で示された対向主軸旋盤は、いず
れも制御軸が６軸であり、しかもＹ軸加工用としての専
用の摺動面を特に設けているものである。そのためＸ
軸，Ｚ軸制御用以外にＹ軸用に制御軸を多く準備する必
要があり、構成が複雑になるばかりでなく、制御も繁雑
になり、コストも上昇するという問題を有していた。本
発明は従来技術の有するこのような問題点に鑑みなされ
たものであり、その目的とするところは制御軸数を少な
くして、構造，制御を簡単にしたＹ軸加工機能付の対向
主軸旋盤を提供しようとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の対向主軸旋盤は、ベッド上に対向して配設さ
れた２つの第１，第２主軸台と、少なくとも２つの第
１，第２刃物台を有する対向主軸旋盤であって、主軸台
の主軸軸線のＺ軸方向に移動位置決め可能で且つＺ軸方
向に対して直角な切り込み送りのＸ軸方向に移動位置決
め可能な第１刃物台と、Ｚ軸方向・Ｘ軸方向を含む平面
に対し直角なＹ軸方向に移動位置決め可能で且つＺ軸方
向に移動位置決め可能な第２主軸台とを備え、第１刃物
台と第２主軸台との間にて３軸方向に相対移動可能とし
たものである。上述の対向主軸旋盤によれば第２主軸台
のＺ軸・Ｙ軸と第１刃物台のＺ軸・Ｘ軸の４軸の制御軸
にてＹ軸機能付対向主軸旋盤とすることが出来た。更に
Ｚ軸摺動面を共通に用いるようになしたので、ベッドの
加工が簡単になるという利点がある。
に本発明の対向主軸旋盤は、ベッド上に対向して配設さ
れた２つの第１，第２主軸台と、少なくとも２つの第
１，第２刃物台を有する対向主軸旋盤であって、主軸台
の主軸軸線のＺ軸方向に移動位置決め可能で且つＺ軸方
向に対して直角な切り込み送りのＸ軸方向に移動位置決
め可能な第１刃物台と、Ｚ軸方向・Ｘ軸方向を含む平面
に対し直角なＹ軸方向に移動位置決め可能で且つＺ軸方
向に移動位置決め可能な第２主軸台とを備え、第１刃物
台と第２主軸台との間にて３軸方向に相対移動可能とし
たものである。上述の対向主軸旋盤によれば第２主軸台
のＺ軸・Ｙ軸と第１刃物台のＺ軸・Ｘ軸の４軸の制御軸
にてＹ軸機能付対向主軸旋盤とすることが出来た。更に
Ｚ軸摺動面を共通に用いるようになしたので、ベッドの
加工が簡単になるという利点がある。
【０００６】また請求項２の対向主軸旋盤は、ベッド上
に対向して配設された２つの第１，第２主軸台と、少な
くとも２つの第１，第２刃物台を有する対向主軸旋盤で
あって、主軸台の主軸軸線のＺ軸方向に移動位置決め可
能で且つＺ軸方向に対して直角な切り込み送りのＸ軸方
向に移動位置決め可能な第１刃物台と、Ｚ軸方向・Ｘ軸
方向を含む平面に対し直角なＹ軸方向に移動位置決め可
能な第２主軸台とを備え、更にＺ軸方向に移動位置決め
可能な第２主軸台を設けてなり、第１刃物台と第２主軸
台との間にて３軸方向に相対移動可能としたものであ
る。上述の対向主軸旋盤によれば第２主軸台のみＹ軸方
向に移動可能となしただけで、２つの主軸台ともＺ軸方
向にはベッドに対し固定した状態となしたので、両主軸
台のベッドに対する変位が少なく、高精度加工が出来る
ものである。
に対向して配設された２つの第１，第２主軸台と、少な
くとも２つの第１，第２刃物台を有する対向主軸旋盤で
あって、主軸台の主軸軸線のＺ軸方向に移動位置決め可
能で且つＺ軸方向に対して直角な切り込み送りのＸ軸方
向に移動位置決め可能な第１刃物台と、Ｚ軸方向・Ｘ軸
方向を含む平面に対し直角なＹ軸方向に移動位置決め可
能な第２主軸台とを備え、更にＺ軸方向に移動位置決め
可能な第２主軸台を設けてなり、第１刃物台と第２主軸
台との間にて３軸方向に相対移動可能としたものであ
る。上述の対向主軸旋盤によれば第２主軸台のみＹ軸方
向に移動可能となしただけで、２つの主軸台ともＺ軸方
向にはベッドに対し固定した状態となしたので、両主軸
台のベッドに対する変位が少なく、高精度加工が出来る
ものである。
【０００７】また請求項３の対向主軸旋盤は、ベッド上
に対向して配設された２つの第１，第２主軸台と、少な
くとも２つの第１，第２刃物台を有する対向主軸旋盤で
あって、主軸台の主軸軸線のＺ軸方向に対して直角な切
り込み送りのＸ軸方向に移動位置決め可能な第１刃物台
と、Ｚ軸方向・Ｘ軸方向を含む平面に対し直角なＹ軸方
向に移動位置決め可能で且つＺ軸方向に移動位置決め可
能な第２主軸台とを備え、更にＺ軸方向に移動位置決め
可能な第１主軸台を設けてなり、第１刃物台と第２主軸
台との間にて３軸方向に相対移動可能としたものであ
る。上述の対向主軸旋盤によれば可動部の多い第１刃物
台をＺ軸方向に摺動させることなく、ベッドに固定とな
したので、第１刃物台のがたつきが少なくなり、加工精
度が向上する。
に対向して配設された２つの第１，第２主軸台と、少な
くとも２つの第１，第２刃物台を有する対向主軸旋盤で
あって、主軸台の主軸軸線のＺ軸方向に対して直角な切
り込み送りのＸ軸方向に移動位置決め可能な第１刃物台
と、Ｚ軸方向・Ｘ軸方向を含む平面に対し直角なＹ軸方
向に移動位置決め可能で且つＺ軸方向に移動位置決め可
能な第２主軸台とを備え、更にＺ軸方向に移動位置決め
可能な第１主軸台を設けてなり、第１刃物台と第２主軸
台との間にて３軸方向に相対移動可能としたものであ
る。上述の対向主軸旋盤によれば可動部の多い第１刃物
台をＺ軸方向に摺動させることなく、ベッドに固定とな
したので、第１刃物台のがたつきが少なくなり、加工精
度が向上する。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
もとづき説明する。図１は本発明の対向主軸ＮＣ旋盤の
全体を示す説明斜視図で、スラント形ベッド１は後部に
長手Ｚ軸方向に摺動面１ａを有し、手前作業者側の左方
に第１主軸台２を固着している。第１主軸台２には軸心
をＺ軸方向となして右端にチャックを有する第１主軸８
が正逆回転割出し可能に軸承されている。
もとづき説明する。図１は本発明の対向主軸ＮＣ旋盤の
全体を示す説明斜視図で、スラント形ベッド１は後部に
長手Ｚ軸方向に摺動面１ａを有し、手前作業者側の左方
に第１主軸台２を固着している。第１主軸台２には軸心
をＺ軸方向となして右端にチャックを有する第１主軸８
が正逆回転割出し可能に軸承されている。
【０００９】ベッド１上にて第１主軸の軸心線に対し、
向こう側において摺動面１ａ上の左方には第１サドル３
がＺ軸方向に移動位置決め可能に載置されている。第１
サドル３は上面にＺ軸に対し直角に第１主軸台２に向か
うＸ軸方向の摺動面３ａを有し、この摺動面３ａ上に第
１中台４をＸ軸方向に移動位置決め可能に載置してい
る。第１中台４上には第１刃物台５が取り付けられてい
て、第１刃物台５の右端面には垂直面内で正逆旋回割出
し可能に第１タレット６が軸承されている。第１タレッ
ト６の外周工具取付面には各種の固定工具，割出位置で
回転される回転工具が取り付けられているものである。
向こう側において摺動面１ａ上の左方には第１サドル３
がＺ軸方向に移動位置決め可能に載置されている。第１
サドル３は上面にＺ軸に対し直角に第１主軸台２に向か
うＸ軸方向の摺動面３ａを有し、この摺動面３ａ上に第
１中台４をＸ軸方向に移動位置決め可能に載置してい
る。第１中台４上には第１刃物台５が取り付けられてい
て、第１刃物台５の右端面には垂直面内で正逆旋回割出
し可能に第１タレット６が軸承されている。第１タレッ
ト６の外周工具取付面には各種の固定工具，割出位置で
回転される回転工具が取り付けられているものである。
【００１０】摺動面１ａ上の右方には向こう側に直立部
７ａを有するＬ形の第２サドル７がＺ軸方向に移動位置
決め可能に載置されている。第２サドル７の直立部７ａ
は手前作業者側の側面にＸＺ平面に対して直角なＹ軸方
向の摺動面７ｂを有し、この摺動面７ｂをＹ軸方向に移
動位置決め可能に第２主軸台９が取り付けられている。
この第２主軸台９には軸心をＺ軸方向となして左端に第
１主軸のチャックと対向するチャックを有する第２主軸
１０が正逆回転割出し可能に軸承されてい。第２主軸１
０のＺ軸方向軸心線はＹ軸方向に平行移動可能である
が、この移動よって形成されるＹＺ平面は第１主軸８の
軸心線を含む平面である。
７ａを有するＬ形の第２サドル７がＺ軸方向に移動位置
決め可能に載置されている。第２サドル７の直立部７ａ
は手前作業者側の側面にＸＺ平面に対して直角なＹ軸方
向の摺動面７ｂを有し、この摺動面７ｂをＹ軸方向に移
動位置決め可能に第２主軸台９が取り付けられている。
この第２主軸台９には軸心をＺ軸方向となして左端に第
１主軸のチャックと対向するチャックを有する第２主軸
１０が正逆回転割出し可能に軸承されてい。第２主軸１
０のＺ軸方向軸心線はＹ軸方向に平行移動可能である
が、この移動よって形成されるＹＺ平面は第１主軸８の
軸心線を含む平面である。
【００１１】ベッド１の右手前側即ち２つの主軸８，１
０の軸心線に対して前記第１刃物台５と反対側の上面に
は支柱１１が立設固着されていて、第２主軸台９よりも
上方へ伸びている。支柱１１の上部には第２刃物台１２
が第２主軸台９に被さる状態に固着されている。第２刃
物台１２の左側面には垂直面内で正逆旋回割出し可能に
第２タレット１３が軸承されている。第２タレット１３
の旋回中心線は第２主軸１０の形成する前記ＹＺ平面内
に含まれものである。そして第２主軸台９は第刃物台１
３の下方をＺ軸方向に移動通過することができるよう構
成されている。また第２タレット１３の外周工具取り付
け面にも各種の固定工具，及び割出し位置にて回転され
る回転工具が取り付け可能である。尚上記Ｘ軸方向，Ｙ
軸方向，Ｚ軸方向の各軸の移動位置決めは図示しないそ
れぞれのボールねじを介してサーボモータにより行われ
ものである。
０の軸心線に対して前記第１刃物台５と反対側の上面に
は支柱１１が立設固着されていて、第２主軸台９よりも
上方へ伸びている。支柱１１の上部には第２刃物台１２
が第２主軸台９に被さる状態に固着されている。第２刃
物台１２の左側面には垂直面内で正逆旋回割出し可能に
第２タレット１３が軸承されている。第２タレット１３
の旋回中心線は第２主軸１０の形成する前記ＹＺ平面内
に含まれものである。そして第２主軸台９は第刃物台１
３の下方をＺ軸方向に移動通過することができるよう構
成されている。また第２タレット１３の外周工具取り付
け面にも各種の固定工具，及び割出し位置にて回転され
る回転工具が取り付け可能である。尚上記Ｘ軸方向，Ｙ
軸方向，Ｚ軸方向の各軸の移動位置決めは図示しないそ
れぞれのボールねじを介してサーボモータにより行われ
ものである。
【００１２】次に本発明の作用を説明する。図２の第１
主軸台２と第１刃物台５との位置関係を示す拡大説明図
において、第１刃物台５に取り付けられた第１タレット
６は外周面に多数の切削工具を取り付けて、旋回割出し
により所要の工具を第１主軸台２側に対応させる。この
とき割出し位置決めされた工具のＹ軸方向位置は第１主
軸台の主軸軸線のＹ軸方向高さと同一である。そして第
１主軸１０の先端に取り付けられているチャックに把持
されたワークは第１刃物台５のＸ軸方向，Ｚ軸方向の移
動位置決め制御によって第１タレット６での通常の旋
削，端面切削，ドリル加工，中ぐり等の複合切削加工が
行われるものでる。
主軸台２と第１刃物台５との位置関係を示す拡大説明図
において、第１刃物台５に取り付けられた第１タレット
６は外周面に多数の切削工具を取り付けて、旋回割出し
により所要の工具を第１主軸台２側に対応させる。この
とき割出し位置決めされた工具のＹ軸方向位置は第１主
軸台の主軸軸線のＹ軸方向高さと同一である。そして第
１主軸１０の先端に取り付けられているチャックに把持
されたワークは第１刃物台５のＸ軸方向，Ｚ軸方向の移
動位置決め制御によって第１タレット６での通常の旋
削，端面切削，ドリル加工，中ぐり等の複合切削加工が
行われるものでる。
【００１３】図３の第２主軸台９と第１刃物台５に設け
られている第１タレット６及び第２刃物台１２の第２タ
レット１３との位置関係を示す拡大説明図において、第
２主軸１０での切削加工を説明する。先ず第２主軸台９
のＹ軸方向位置決めによって第２主軸１０の軸心線を第
１主軸８の軸心線に一致させる。第２主軸台９のＺ軸方
向移動によって第２主軸１０先端のチャックを爪を開け
た状態で第１主軸８先端チャックに把持している加工済
ワークの位置に位置決めさせる。第２主軸１０のチャッ
クにてワーク右端を把持し、第１主軸８のチャックを解
放してワークの把持を解除することによって第１主軸８
から第２主軸１０にワークの受け渡しを行わせる。第１
タレット６の外周工具取付面には多数の旋削工具とよび
割出し位置て回転させられる回転工具が取り付けられて
いる。従って第２主軸台９をＹ軸方向に移動させて第１
刃物台５によって第２主軸１０のチャックに把持したワ
ークに対してＹ軸加工を行うものである。
られている第１タレット６及び第２刃物台１２の第２タ
レット１３との位置関係を示す拡大説明図において、第
２主軸１０での切削加工を説明する。先ず第２主軸台９
のＹ軸方向位置決めによって第２主軸１０の軸心線を第
１主軸８の軸心線に一致させる。第２主軸台９のＺ軸方
向移動によって第２主軸１０先端のチャックを爪を開け
た状態で第１主軸８先端チャックに把持している加工済
ワークの位置に位置決めさせる。第２主軸１０のチャッ
クにてワーク右端を把持し、第１主軸８のチャックを解
放してワークの把持を解除することによって第１主軸８
から第２主軸１０にワークの受け渡しを行わせる。第１
タレット６の外周工具取付面には多数の旋削工具とよび
割出し位置て回転させられる回転工具が取り付けられて
いる。従って第２主軸台９をＹ軸方向に移動させて第１
刃物台５によって第２主軸１０のチャックに把持したワ
ークに対してＹ軸加工を行うものである。
【００１４】また第１主軸８のチャックにて把持してい
たため未加工となっていた部分に対しての裏面切削加工
をも行なうものである。このときＺ軸方向の摺動は第２
主軸台９、第１刃物台５のいずれを移動させてもよい。
または両者を相反する方向に移動させてＺ軸方向のより
高速な速送りを実現させることも可能である。更に両者
を同じ方向にわずかに速度を変えて移動させることによ
って、両者の速度差にて微少送りを実現させることも可
能である。
たため未加工となっていた部分に対しての裏面切削加工
をも行なうものである。このときＺ軸方向の摺動は第２
主軸台９、第１刃物台５のいずれを移動させてもよい。
または両者を相反する方向に移動させてＺ軸方向のより
高速な速送りを実現させることも可能である。更に両者
を同じ方向にわずかに速度を変えて移動させることによ
って、両者の速度差にて微少送りを実現させることも可
能である。
【００１５】図４の第２主軸台９と第２刃物台１２との
位置関係を示す拡大説明図において第２主軸台９はＹ軸
方向に摺動可能であり、この摺動は上方に位置している
第２刃物台１２に対して離接移動することになる。即ち
第２刃物台１２に対して切り込み送りを行うことにな
る。第２タレット１３の外周工具取付面には多数の切削
工具と割出し位置にて回転させられる回転工具が取り付
けられている。
位置関係を示す拡大説明図において第２主軸台９はＹ軸
方向に摺動可能であり、この摺動は上方に位置している
第２刃物台１２に対して離接移動することになる。即ち
第２刃物台１２に対して切り込み送りを行うことにな
る。第２タレット１３の外周工具取付面には多数の切削
工具と割出し位置にて回転させられる回転工具が取り付
けられている。
【００１６】従って第２主軸台９のＺ軸方向とＹ軸方向
の移動を用いて、固定している第２刃物台１２に取り付
けられた旋回割出し可能な第２タレット１３とによって
第２主軸１０のチャックに把持したワークに対して通常
の複合切削加工を施すことが可能となる。このとき工具
取付面の個所の関係で第１タレット６に取り付けが出来
なかった工具を第２タレット１３に取り付けて各種加工
を行わせることができる。
の移動を用いて、固定している第２刃物台１２に取り付
けられた旋回割出し可能な第２タレット１３とによって
第２主軸１０のチャックに把持したワークに対して通常
の複合切削加工を施すことが可能となる。このとき工具
取付面の個所の関係で第１タレット６に取り付けが出来
なかった工具を第２タレット１３に取り付けて各種加工
を行わせることができる。
【００１７】〔実施例〕図５は本発明の他の実施例を示
すものであり、ベッド１上の向かう側に第２主軸台９側
の欠落した短い摺動面１ｂを削設し、第２主軸台９の第
２サドル７をベッド１に対し固着させ、第２主軸台９を
Ｚ軸方向に摺動不可となした。そして第２刃物台１２の
柱１１をＺ軸方向に移動位置決めさせるように、ベッド
１の作業者側で第２刃物台１２の可動範囲のみに摺動面
１ｃを追加削設した。従って第１主軸台から第２主軸１
０へのワークの受け渡しは第１，第２刃物台のいずれか
を仲介して行うことになる。本発明では２つの刃物台の
みがＺ軸方向に移動可能となり、２つの主軸台はＺ軸方
向についてはベッドに対し固定状態となるため、両主軸
台ともがたつき部が少なく、加工精度を向上させること
ができる。
すものであり、ベッド１上の向かう側に第２主軸台９側
の欠落した短い摺動面１ｂを削設し、第２主軸台９の第
２サドル７をベッド１に対し固着させ、第２主軸台９を
Ｚ軸方向に摺動不可となした。そして第２刃物台１２の
柱１１をＺ軸方向に移動位置決めさせるように、ベッド
１の作業者側で第２刃物台１２の可動範囲のみに摺動面
１ｃを追加削設した。従って第１主軸台から第２主軸１
０へのワークの受け渡しは第１，第２刃物台のいずれか
を仲介して行うことになる。本発明では２つの刃物台の
みがＺ軸方向に移動可能となり、２つの主軸台はＺ軸方
向についてはベッドに対し固定状態となるため、両主軸
台ともがたつき部が少なく、加工精度を向上させること
ができる。
【００１８】〔実施例〕図６は本発明の第２の他の実施
例を示すものであり、ベッド１上の向こう側に第１刃物
台５側の欠落した短い摺動面１ｄを削設し、第１刃物台
５の中台３をベッド１に対し固着させ、第１刃物台５を
Ｚ軸方向に摺動不可となした。そして第１主軸台２をＺ
軸方向に移動位置決めさせるように、ベッド１の作業者
側で第１主軸台２の可動範囲のみに摺動面１ｅを追加削
設した。従って可動部分の多い第１刃物台５としてはが
たつき部分が少なくなり加工精度を向上させることが出
来る。
例を示すものであり、ベッド１上の向こう側に第１刃物
台５側の欠落した短い摺動面１ｄを削設し、第１刃物台
５の中台３をベッド１に対し固着させ、第１刃物台５を
Ｚ軸方向に摺動不可となした。そして第１主軸台２をＺ
軸方向に移動位置決めさせるように、ベッド１の作業者
側で第１主軸台２の可動範囲のみに摺動面１ｅを追加削
設した。従って可動部分の多い第１刃物台５としてはが
たつき部分が少なくなり加工精度を向上させることが出
来る。
【００１９】
【発明の効果】本発明の対向主軸ＮＣ旋盤は上述のよう
に構成されているので、次に記載する効果を奏する。第
１刃物台によるＸ軸方向，Ｚ軸方向の移動と、第２主軸
台によるＺ軸方向、Ｙ軸方向の移動との４軸の制御軸を
有するのみにて、Ｙ軸加工付対向主軸旋盤としての機能
を具備させることができた。更に固定の第２刃物台を第
２主軸の切り込み移動方向に備えたので第１主軸，第２
主軸にて同時に同一加工を行うことも可能であり、また
第１主軸と第２主軸にて加工部位を分担することも可能
となった。
に構成されているので、次に記載する効果を奏する。第
１刃物台によるＸ軸方向，Ｚ軸方向の移動と、第２主軸
台によるＺ軸方向、Ｙ軸方向の移動との４軸の制御軸を
有するのみにて、Ｙ軸加工付対向主軸旋盤としての機能
を具備させることができた。更に固定の第２刃物台を第
２主軸の切り込み移動方向に備えたので第１主軸，第２
主軸にて同時に同一加工を行うことも可能であり、また
第１主軸と第２主軸にて加工部位を分担することも可能
となった。
【図１】本発明の対向主軸旋盤の全体を示す説明斜視図
である。
である。
【図２】第１主軸台と第１刃物台との関係を示す拡大説
明図である。
明図である。
【図３】第２主軸台と第１刃物台及び第２タレットとの
関係を示す拡大説明図である。
関係を示す拡大説明図である。
【図４】第２主軸台と第２刃物台との関係を示す拡大説
明図である。
明図である。
【図５】本発明の他の実施例の対向主軸旋盤の全体斜視
図である。
図である。
【図６】本発明の他の実施例の対向主軸旋盤の全体斜視
図である。
図である。
【図７】第１の従来技術を示す対向主軸旋盤の全体説明
図である。
図である。
【図８】第２の従来技術を示す対向主軸旋盤の全体説明
図である。
図である。
１ ヘッド ２ 第１主軸台 ５ 第１刃物台 ６ 第１タレット ９ 第２主軸台 １１ 支柱 １２ 第２刃物台 １３ 第２タレット
Claims (3)
- 【請求項１】 ベッド上に対向して配設された２つの第
１，第２主軸台と、少なくとも２つの第１，第２刃物台
を有する対向主軸旋盤であって、主軸台の主軸軸線のＺ
軸方向に移動位置決め可能で且つＺ軸方向に対して直角
な切り込み送りのＸ軸方向に移動位置決め可能な第１刃
物台と、Ｚ軸方向・Ｘ軸方向を含む平面に対し直角なＹ
軸方向に移動位置決め可能で且つＺ軸方向に移動位置決
め可能な第２主軸台とを備え、第１刃物台と第２主軸台
との間にて３軸方向に相対移動可能としたことを特徴と
する対向主軸旋盤。 - 【請求項２】 ベッド上に対向して配設された２つの第
１，第２主軸台と、少なくとも２つの第１，第２刃物台
を有する対向主軸旋盤であって、主軸台の主軸軸線のＺ
軸方向に移動位置決め可能で且つＺ軸方向に対して直角
な切り込み送りのＸ軸方向に移動位置決め可能な第１刃
物台と、Ｚ軸方向・Ｘ軸方向を含む平面に対し直角なＹ
軸方向に移動位置決め可能な第２主軸台とを備え、更に
Ｚ軸方向に移動位置決め可能な第２主軸台を設けてな
り、第１刃物台と第２主軸台との間にて３軸方向に相対
移動可能としたことを特徴とする対向主軸旋盤。 - 【請求項３】 ベッド上に対向して配設された２つの第
１，第２主軸台と、少なくとも２つの第１，第２刃物台
を有する対向主軸旋盤であって、主軸台の主軸軸線のＺ
軸方向に対して直角な切り込み送りのＸ軸方向に移動位
置決め可能な第１刃物台と、Ｚ軸方向・Ｘ軸方向を含む
平面に対し直角なＹ軸方向に移動位置決め可能で且つＺ
軸方向に移動位置決め可能な第２主軸台とを備え、更に
Ｚ軸方向に移動位置決め可能な第１主軸台を設けてな
り、第１刃物台と第２主軸台との間にて３軸方向に相対
移動可能としたことを特徴とする対向主軸旋盤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15296897A JPH10328901A (ja) | 1997-05-26 | 1997-05-26 | 対向主軸旋盤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15296897A JPH10328901A (ja) | 1997-05-26 | 1997-05-26 | 対向主軸旋盤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10328901A true JPH10328901A (ja) | 1998-12-15 |
Family
ID=15552097
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15296897A Pending JPH10328901A (ja) | 1997-05-26 | 1997-05-26 | 対向主軸旋盤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10328901A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005111631A (ja) * | 2003-10-09 | 2005-04-28 | Star Micronics Co Ltd | Ｎｃ自動旋盤 |
| JP2005238379A (ja) * | 2004-02-26 | 2005-09-08 | Star Micronics Co Ltd | 工作機械とｎｃ自動旋盤 |
| GB2494965B (en) * | 2011-09-06 | 2016-02-24 | Midpit Pty Ltd | Precision manufacture of lawn bowling balls |
-
1997
- 1997-05-26 JP JP15296897A patent/JPH10328901A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005111631A (ja) * | 2003-10-09 | 2005-04-28 | Star Micronics Co Ltd | Ｎｃ自動旋盤 |
| JP2005238379A (ja) * | 2004-02-26 | 2005-09-08 | Star Micronics Co Ltd | 工作機械とｎｃ自動旋盤 |
| GB2494965B (en) * | 2011-09-06 | 2016-02-24 | Midpit Pty Ltd | Precision manufacture of lawn bowling balls |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CA1243193A (en) | Multiple-function machine tool with two spindles | |
| US5052089A (en) | Multi-function machine tool which permits complex machining of long pieces | |
| US5815902A (en) | Rotary transfer machine | |
| WO2011001517A1 (ja) | 複合加工旋盤 | |
| EP1485231B1 (en) | Machine tool assembly | |
| US6640678B2 (en) | Lathe with two-opposed spindles | |
| JP2673643B2 (ja) | ２主軸ｎｃ工作機械 | |
| JP2561577Y2 (ja) | 心押ホルダを有する対向主軸旋盤 | |
| JP2828232B2 (ja) | 対向主軸旋盤 | |
| JP4259653B2 (ja) | 自動旋盤 | |
| JP2678838B2 (ja) | 複合加工ｎｃ旋盤 | |
| JPH0716805B2 (ja) | 数値制御複合旋盤 | |
| JP2900292B2 (ja) | Ｎｃ工作機械 | |
| JPH10328901A (ja) | 対向主軸旋盤 | |
| JP2597221B2 (ja) | 複合工作機械 | |
| JPH06134602A (ja) | ２主軸ｎｃ工作機械 | |
| JPH05154701A (ja) | ２主軸ｎｃ旋盤 | |
| JPH0716801B2 (ja) | 複合加工用旋盤 | |
| JPH08126901A (ja) | 対向主軸旋盤 | |
| JPH1015703A (ja) | 多機能旋盤 | |
| JP2782290B2 (ja) | 自動工具交換装置付複合加工機 | |
| JP2835745B2 (ja) | ２主軸対向旋盤 | |
| JPH01240201A (ja) | 自動旋盤における２次加工装置 | |
| JP2540245Y2 (ja) | 工作機械用ベツド | |
| JPS6056801A (ja) | 複合加工用割出し刃物台 |