JP2002144117A - ワーク把持方法、ワーク把持部、それを備えた加工機、及び加工機制御用の記録媒体 - Google Patents

ワーク把持方法、ワーク把持部、それを備えた加工機、及び加工機制御用の記録媒体

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JP2002144117A
JP2002144117A JP2000344051A JP2000344051A JP2002144117A JP 2002144117 A JP2002144117 A JP 2002144117A JP 2000344051 A JP2000344051 A JP 2000344051A JP 2000344051 A JP2000344051 A JP 2000344051A JP 2002144117 A JP2002144117 A JP 2002144117A
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claw
work
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gripping
loader
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Yohei Asakawa
洋平 浅川
Shigeru Kazama
繁 風間
Hideaki Onozuka
英昭 小野塚
Hiroyuki Otsuki
浩之 大槻
Shinya Sekiyama
伸哉 関山
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】加工機において、ワーク脱着時も、ワーク把持
用の爪を取外す必要がなく、ワーク把持や爪の入れ替え
等の各作業の自動化が可能なワーク把持技術の提供。 【解決手段】工具用タレットの変位動作を利用してワー
ク把持用爪部を操作し、該爪部におけるワーク把持部の
位置決めとその解除、加工目的に合わせた所定のワーク
把持面の回転による入れ替え等を行うとともに、チャッ
ク上での該爪部全体の移動動作と組合わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工機におけるワ
ーク把持に関する。
【0002】
【従来の技術】加工機においてワーク取付け用のチャッ
クは、そのほとんどが、マスター爪に交換爪を取付けた
構成になっており、ワークを交換するときは、従来、交
換爪もマスター爪から取外して新たなワークに合ったも
のに交換するとか、例えば、特開平11−188513
号公報記載のように、ワークに合わせてチャックごと自
動交換するとか、特開平6−190616号公報記載の
ように、爪交換用にロボットを設け、これによって交換
作業を行う等で対応している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、わずらわしい手作業を必要としたり、または、大幅
なコストアップにつながり易い手段を必要としたりす
る。本発明の課題点は、かかる従来技術に鑑み、(1)
ワーク脱着時も、ワーク把持用の爪を取外す必要がない
構成であること、(2)ワーク脱着、ワーク把持及び爪
の入れ替え等の各作業を自動化できる構成であること、
(3)大幅なコストアップ等につながる新たな専用装置
等を必要としない構成であること、(4)簡易構成かつ
確実なワーク交換と把持ができる構成であること、等で
ある。本発明の目的は、かかる課題点を解決できる加工
機のワーク把持技術を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題点を解決するた
めに、本発明では、 (1)加工機におけるワーク把持方法として、ワークの
第1の加工後において該ワークをチャック側の把持用の
爪部から取外すときローダーで該ワークを保持する第1
のステップと、該爪部をチャック上で移動させてワーク
把持状態を解除する第2のステップと、該ローダーによ
り該ワークを退避移動させかつ該ワークの保持状態を第
2の加工に対応するように変えるかまたは新たに別のワ
ークを該ローダーに保持する第3のステップと、タレッ
トの変位動作により該爪部の位置決め解除を行って該爪
部の所定の把持面をワーク把持側に向けた後、該位置に
該爪部を位置決めする第4のステップと、該ローダーに
よりワークを移動させ上記爪部の上記把持面に把持する
第5のステップと、を経て、該ワークを加工機のワーク
把持部に自動脱着するようにする。 (2)加工機におけるワーク把持方法として、ワークの
第1の加工後等において該ワークをチャック側の把持用
の複数の爪部から取外すときローダーで該ワークを保持
する第1のステップと、該複数の爪部をチャック上で移
動させてワーク把持状態を解除する第2のステップと、
該ローダーにより該ワークを退避移動させかつ該ワーク
の保持状態を第2の加工に対応するように変えるかまた
は新たに別のワークを該ローダーに保持する第3のステ
ップと、タレットの変位動作により、該複数の爪部それ
ぞれを、位置決めを解除しかつ軸周りに回転変位させ、
爪部の所定の把持面をワーク把持側に向けた後、該回転
変位位置に位置決めする第4のステップと、該ローダー
によりワークを移動させ上記複数の爪部間に把持する第
5のステップと、該ローダーを退避させタレットに第2
の加工用工具を装着する第7のステップと、を経て、自
動的に該ワークを加工機のワーク把持部に把持し加工可
能な状態とする。 (3)加工機のワーク把持部を、ワークを所定姿勢に保
持し移動させるワーク移動手段と、チャック側に対し移
動可能に取付けられワーク把持用の複数種の爪形状を有
し軸周りに回転変位可能な爪部と、該爪部の回転位置の
位置決めとその解除とを行う位置決め手段と、該位置決
め手段に変位動作させかつ該爪部に回転変位動作を与え
る部材と、該部材またはワーク加工用工具を保持するタ
レットと、少なくとも該タレット、上記ワーク移動手
段、上記チャック及び上記爪部を駆動する駆動部と、該
駆動部を制御する制御部と、を備え、該爪部が上記チャ
ックに取付けられた状態において自動的にワーク把持動
作を行えるようにした構成とする。 (4)上記(3)において、上記爪部は、チャック側の
複数箇所に移動可能に設けられた構成とする。 (5)上記(3)において、上記制御部は、NC制御部
である構成とする。 (6)上記(3)、(4)または(5)のワーク把持部
を備えた加工機構成とする。 (7)上記(1)または(2)のワーク把持方法をプロ
グラムとして記録媒体に記録する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例につき、図
面を用いて説明する。図1〜図6は本発明の第1の実施
例を示す。本実施例は、チャック上に3個の爪部を備え
る構成である。図1は爪部を搭載したチャックの上面
図、図2は該爪部の、上面図(図2(a))と側面断面
図(図2(b))、図3は爪部の位置決めや該爪部に回
転用外力を与えるための爪操作用治具の構造図、図4は
本第1の実施例によるワーク脱着動作の説明図、図5は
該爪部を用いるワーク把持構造を備えた加工機の構成ブ
ロック図、図6はワーク脱着動作のフローチャートであ
る。図1において、5a、5b、5cは3個の回転爪、
6は該回転爪内におけるスパイク爪、13は該回転爪内
のスパイク爪形成面、14は該回転爪内の仕上げ用爪形
成面、26はチャックである。該3個の回転爪5a、5
b、5cはそれぞれ、支持軸4a、4b、4c周りに回
転可能、かつ、該支持軸とともに該チャック26に対し
該チャックの半径方向に略直線的に移動可能な構成にな
っている。ここで、上記支持軸は、固定構造であっても
よいし、または回転中心軸周りに自身が回転可能な構成
であってもよい。本実施例では、スパイク爪形成面13
は、ワークの粗加工の段階でワークを把持し、また、仕
上げ用爪形成面14は、ワークの仕上げ加工の段階でワ
ークを把持する。回転爪5a、5b、5cは、少なくと
もワークを把持した所定位置に位置決めされる。
【0006】図2は、上記図1に示した3個の爪部のう
ち1つの爪部の平面図((a))と断面図((b))で
ある。本第1の実施例構成では、該1つの爪部は、マス
ター爪1aと、該マスター爪1aにねじ12で固定され
た中間基材部3aと、該基材部3aの支持軸4aの周り
に回転変位可能に係合された回転爪5aとの組合わせに
より構成される。他の2つの爪部も同様である。中間基
材部3aと回転爪5aとの間には、位置決め用部材とし
て位置決めピン7、8を設け、該回転爪5aに設けた位
置決め用凹部中に該位置決めピン7または位置決めピン
8を挿入して該回転爪5aを所定の回転変位位置に位置
決めする。図2の構成は、位置決めピン7が回転爪5a
に設けた孔に嵌合され、スパイク爪6がワーク把持を行
う場合の構成である。位置決めピン7の解除は、孔10
から解除用の部材を挿入して該ピンの先端部を押し、該
ピン7の根本側に設けたばね91の弾性力に抗して該ピ
ンを変位させて、上記回転爪5aの位置決め用凹部から
抜くことによって行う。該孔10は、回転爪5aの回転
変位のための外力を受ける場所でもあり、該外力付与は
上記ピン解除用の部材を用いて行う。該外力により回転
爪5aが回転変位されて、該孔10が位置決めピン8に
対応した位置に来たとき、つまり、仕上げ用爪形成面1
4がワーク側に向けられたときは、該ピン8がばね92
の弾性力で押されてその一部が該孔10に連続した位置
決め用凹部中に挿入されて、該回転爪5aを該位置に位
置決めする。かかる位置決め状態においては、該仕上げ
用爪形成面14でワーク把持が行われる。
【0007】図3は、上記位置決めピン7、8の解除
と、回転爪5a、5b、5cそれぞれの回転変位のため
の外力付与とを行うための爪操作用治具であって、工具
用タレットに取付けられる構成となっている。23はタ
レット取付け部でタレットと結合する部分、19は、上
記孔10を貫通して上記位置決めピン7、8の先端を押
し位置決め解除を行うピン押圧部、20は上記孔10の
部分に接して上記回転爪5aに外力を与える回転用外力
付与部、25は、上記ピン押圧部19と上記外力付与部
20が一体状に設けられた操作部、22は該操作部25
に弾性押圧力を与えるためのばね、21はボディー部で
ある。上記タレット取付け部23は、加工機のタレット
の工具取付け部の形状と合わせてあり、NCプログラム
に基づくATC(Automatic Tool Change)動作によ
り、加工工具との交換が可能な構成となっている。
【0008】図4は本第1の実施例によるワーク脱着動
作の説明図で、図1の構成の爪部と、図3の爪操作用治
具とを用いる場合である。ワーク16の表裏を加工する
場合における該ワーク16と、これをチャック26側に
把持する爪部(回転爪5a、5b(5cは図示されな
い)と、工具ホルダー39に取付けた爪操作用治具との
相関的動作を(a)〜(j)に順に示す。27はワーク
平面を突き当てるための突き当て部、15は爪部から取
外した状態のワークを保持するためのローダー、11は
爪操作用治具において、上記図3に示すピン押圧部19
と回転用外力付与部20とを備えた操作部、17は加工
用工具である。該爪操作用治具は、上記図3におけるタ
レット取付け部23がタレットの工具ホルダー39に挿
入されることで、加工用工具17に代わって該タレット
の工具ホルダー39に結合される。
【0009】ワーク脱着動作は、 (a)爪部の回転爪5a、5b、5cのスパイク爪形成
面13でワーク16を把持する。 (b)タレットに取付けた加工用工具17をワーク16
に近づけて第1の加工作業に入る。 (c)該第1の加工作業が終ったとき、ローダー15で
ワーク16を保持し、3個の爪部をチャック26上で半
径増大方向に移動させてワーク把持を解放する。ローダ
ー15は退避させ、該ワーク16のローダー15での保
持状態を第2の加工作業に対応するように変える(向き
を反転させる等)か、または新たに別のワークを該ロー
ダー15で保持する。 (d)ATCにより、加工用工具17をタレットの工具
ホルダーから外して新たに爪操作用治具を該工具ホルダ
ーに取付け、該タレットの移動により該爪操作用治具の
操作部11を爪部に近づける。 (e)該操作部11のピン押圧部19と回転用外力付与
部20とを、爪部の回転爪5aの孔10内に挿入し、位
置決めピン7の先端をピン押圧部19で押して回転爪5
aの位置決め状態を解除するとともに、回転用外力付与
部20で該孔10の部分に外力を加える。 (f)該回転爪5aを支持軸4a周りに略180゜回転
変位させ仕上げ用爪形成面14がワーク側に向くように
する。回転変位後の該位置で位置決めピン8をばね92
の弾性力で該回転爪5aの位置決め用凹部に嵌合させ、
該回転爪5aを該位置に位置決めする。かかる(e)
(f)の操作を回転爪5b、5cについても同様に行
う。 (g)ローダー15によりワーク16を爪部に近づけ
る。 (h)ワーク16を、突き当て面27に突き当てるとと
もに、3個の回転爪それぞれの仕上げ用爪形成面14で
把持しチャッキング精度を確保する。 (i)ATCにより、爪操作用治具をタレットの工具ホ
ルダーから外して新たに加工用工具(仕上げ加工用工
具)17を該工具ホルダーに取付け、タレットの移動に
より該加工用工具17をワークに近づけて第2の加工作
業に入る。 (j)第2の加工(仕上げ加工)作業を終えて、仕上げ
加工用工具17を退避させ、ローダー15によるワーク
保持の準備に入る。なお、本実施例においては、上記
(a)〜(i)の各動作はNC制御により行う。
【0010】図5は、上記爪部を用いるワーク把持構造
を備えた加工機の構成ブロック図である。図5におい
て、NC制御部36は、記憶手段に記憶したプログラム
に従い、加工機各部の駆動を制御する。ローダー駆動回
路37は、NC制御部36からの制御指令を受けてロー
ダー駆動部38を駆動する。ローダー15は、該ローダ
ー駆動部38の動作により、ワーク16を保持してチャ
ック26に装着する。工具ホルダー駆動回路41は、N
C制御部36からの制御指令を受けて工具ホルダー駆動
部41を駆動する。回転工具装着時、工具ホルダー39
は、工具ホルダー駆動部41の動作により工具を回転さ
せてワーク16の加工を行う。ATC駆動回路44は、
NC制御部36からの指令を受け、ATC駆動部45を
駆動する。ATC駆動部は、ATCアーム46を作動さ
せることにより、マガジン47内の工具をタレット8内
の工具ホルダー39に装着したり、または、該工具ホル
ダー39に装着された工具を該マガジン47に戻したり
する。また、爪操作用治具に関しても、非使用時はマガ
ジン47内に装着されているが、使用する場合は、AT
Cアーム46により工具ホルダー39に装着される。マ
ガジン駆動回路49は、NC制御部36からの制御指令
を受け、マガジン駆動部48を駆動し、工具交換位置に
所定の工具を移動する。タレット駆動回路42は、NC
制御部36からの制御指令を受け、タレット駆動部43
を駆動する。タレット8は、タレット駆動部43によ
り、工具ホルダー39に装着された工具または爪操作用
治具を所定の位置に移動する。チャック駆動回路50
は、NC制御部36から受けた制御指令によりチャック
駆動部51を制御する。マスター爪駆動回路52はNC
制御部36から受けた指令によりマスター爪駆動部53
を動作し、マスター爪1a、1b、1cの移動を行い、
回転爪5a、5b、5cをしてワーク16の把持または
該把持の解放を行わせる。
【0011】図6は、図4に示したワーク脱着動作のフ
ローチャートである。以下、(1)〜(22)の各ステ
ップにつき説明する。 (1)ワーク16に対し第1の加工作業を終了する。図
4の(a)(b)が該当。 (2)NC制御部36でローダー駆動回路37を制御し
てローダー駆動部38を駆動し、ローダー15をワーク
16に近づけて該ワーク16を保持する。図4の(c)
が該当。 (3)NC制御部36でマスター爪駆動回路52を制御
してマスター爪駆動部53を駆動し、チャック26上
で、3個の爪部(回転爪、中間基材部及びマスター爪を
含む)それぞれを半径増大方向に移動させる。図4の
(c)が該当。 (4)NC制御部36でローダー駆動回路37を制御し
てローダー駆動部38を駆動し、ワーク16保持状態で
ローダー15を退避移動させ、該退避位置において、該
ワーク16のローダー15での保持状態を第2の加工作
業に対応するように変える(向きを反転させる等)か、
または新たに別のワークを該ローダー15で保持する。
図4の(c)が該当。 (5)NC制御部36でATC駆動回路44を制御して
ATC駆動部45を駆動し、タレット8内の工具ホルダ
ー39に爪操作用治具を装着する。 (6)NC制御部36でタレット駆動回路42を制御し
てタレット駆動部43を駆動し、タレット8に取付けた
爪操作用治具を爪部に近づける。図4の(d)が該当。 (7)NC制御部36でチャック駆動回路50を制御し
てチャック駆動部51を駆動し、チャック26を所定角
度回転変位させる。図4の(d)が該当。 (8)NC制御部36で工具ホルダー駆動回路40を制
御して工具ホルダー駆動部41を駆動し、爪操作用治具
の操作部11を回転爪5aの孔10に挿入する。図4の
(e)が該当。 (9)NC制御部36でタレット駆動回路42を制御し
てタレット駆動部43を駆動し、爪操作用治具の操作部
11におけるピン押圧部19により位置決めピン7の先
端部を押して該ピンと位置決め用凹部との係合を解除
し、該爪操作用治具の該操作部11における外力付与部
20により回転爪5aに回転変位用の外力を与え該回転
爪5aを支持軸4a周りに略180゜回転させる。該回
転位置に位置決めピン8で位置決めする。位置決め後、
爪操作用治具を回転爪5aから退避させる。図4の
(f)が該当。 (10)NC制御部36でチャック駆動回路50を制御
してチャック駆動部51を駆動し、チャック26を略1
20゜回転変位させる。図4の(d)が該当。 (11)NC制御部36で工具ホルダー駆動回路40を
制御して工具ホルダー駆動部41を駆動し、爪操作用治
具の操作部11を回転爪5bの孔10に挿入する。図4
の(e)が該当。 (12)NC制御部36でタレット駆動回路42を制御
してタレット駆動部43を駆動し、爪操作用治具の操作
部11におけるピン押圧部19により位置決めピン7の
先端部を押して該ピンと位置決め用凹部との係合を解除
し、該爪操作用治具の該操作部11における外力付与部
20により回転爪5bに回転変位用の外力を与え該回転
爪5bを支持軸4a周りに略180゜回転させる。該回
転位置に位置決めピン8で位置決めする。位置決め後、
爪操作用治具を回転爪5bから退避させる。図4の
(f)が該当。 (13)NC制御部36でチャック駆動回路50を制御
してチャック駆動部51を駆動し、チャック26を略1
20゜回転変位させる。図4の(d)が該当。 (14)NC制御部36でタレット駆動回路42を制御
してタレット駆動部43を駆動し、爪操作用治具の操作
部11を回転爪5cの孔10に挿入する。図4の(e)
が該当。 (15)NC制御部36でタレット駆動回路42を制御
してタレット駆動部43を駆動し、爪操作用治具の操作
部11におけるピン押圧部19により位置決めピン7の
先端部を押して該ピンと位置決め用凹部との係合を解除
し、該爪操作用治具の該操作部11における外力付与部
20により回転爪5cに回転変位用の外力を与え該回転
爪5cを支持軸4a周りに略180゜回転させる。該回
転位置に位置決めピン8で位置決めする。位置決め後、
爪操作用治具を回転爪5cから退避させる。図4の
(f)が該当。 (16)NC制御部36でタレット駆動回路42を制御
してタレット駆動部43を駆動し、タレット8に取付け
た爪操作用治具を爪部から遠ざける。図4の(g)が該
当。 (17)NC制御部36でローダー駆動回路37を制御
してローダー駆動部38を駆動し、ワーク16保持状態
でローダー15を爪部に近づけ、該爪部に該ワーク16
を装着する(該ワークを突き当て部27に突き当て
る)。図4の(g)が該当。 (18)NC制御部36でマスター爪駆動回路52を制
御してマスター爪駆動部53を駆動し、チャック26上
で、3個の爪部(回転爪、中間基材部及びマスター爪を
含む)全体を半径縮小方向に移動させ、爪部間にワーク
16を把持する。図4の(h)が該当。 (19)NC制御部36でローダー駆動回路37を制御
してローダー駆動部38を駆動し、ローダー15を退避
移動させる。図4の(h)が該当。 (20)NC制御部36で、タレット駆動回路42を制
御してタレット駆動部43を駆動するとともに、ATC
駆動回路44を制御してATC駆動部45を駆動、か
つ、マガジン駆動回路49を制御してマガジン駆動部4
8を駆動して、マガジン47内から第2の加工用工具を
選択しATCアームにより、タレット8内の工具ホルダ
ー39に装着する。図4の(h)が該当。 (21)NC制御部36でタレット駆動回路42を制御
してタレット駆動部43を駆動し、タレット8に取付け
た第2の加工用工具をワーク16に近づける。図4の
(i)が該当。 (22)NC制御部36でチャック駆動回路50を制御
してチャック駆動部51を駆動し、チャックを回転させ
てワークを回転させる等して第2の加工作業を開始す
る。
【0012】図7は、本発明の第2の実施例として爪部
の他の構成例を示す。本構成は、位置決め部材を、上記
第1の実施例における位置決めピンに替え、穴付きボル
トで構成した場合である。本構成においては、タレット
の工具ホルダーの回転動作により、該穴付きボルトを回
転させて回転爪の位置決めまたはその解除を行うととも
に、該回転爪の回転を行う。
【0013】図8は、本発明の第3の実施例として爪部
のさらに他の構成例を示す。本構成は、素材径の異なる
3種類のワークを把持する場合の構成例であって、回転
爪5a、5b、5cのそれぞれに、曲率の異なる3種類
の円弧状爪形成面28、29、30を設け、支持軸(回
転爪5aについては支持軸4a、回転爪5bについては
支持軸4b、回転爪5cについては支持軸4c)周りに
略120゜ピッチで回転変位が可能なようにしている。
位置決めピンも、3種類の円弧状爪形成面28、29、
30に対応して1個の爪部当たり略120゜ピッチで3
本ずつ設ける。該位置決めピンとこれに係合する位置決
めピン用凹部の構成、及びこれらによる位置決め・解除
の方法は、上記第1の実施例の場合とほぼ同様である。
【0014】上記実施例構成によれば、ワークの保持状
態を変えたりまたは新たに別のワークにするような場合
にも、ワーク把持用爪をチャックから取外す必要がなく
なり、かつ該爪のワーク把持面の交換も自動的に可能と
なる。また、複数の爪形成面を有する回転爪、簡易な位
置決め手段及び工具・爪操作用治具に兼用のタレット等
により、簡易構成下で確実なワーク把持が可能で、安価
な製品提供が可能となる。
【0015】なお、上記実施例では、回転爪の数を3個
としているが、本発明はこれに限定されず、3個以外の
複数でよいし、または1個であってもよい。また、爪部
全体をチャック上で半径方向に移動させてワークの把持
・解除を行う構成としているが、本発明はこれにも限定
されない。また、さらに、上記実施例では、ローダーに
よるワークの退避移動動作に続けて、該移動位置で該ロ
ーダーに対しワークの着け直しや交換を行うようにして
いるが、本発明はこれにも限定されない。また、回転爪
の位置決めも、位置決めピンと位置決め用凹部との組合
わせにより行っているが、これ以外の構成であってもよ
い。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、ワークの保持状態を変
えたりまたは新たに別のワークにするような場合にも、
ワーク把持用爪をチャックから取外す必要がなくなり、
かつ該爪のワーク把持面の交換も簡易構成下で自動的に
可能となり、低コストなワーク加工が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の爪部の上面図である。
【図2】図1の爪部の拡大図である。
【図3】本発明の第1の実施例における爪操作用治具の
構成例である。
【図4】本発明におけるワーク脱着動作の説明図であ
る。
【図5】本発明の加工機の構成ブロック図である。
【図6】本発明におけるワーク脱着動作のフローチャー
トである。
【図7】本発明の第2の実施例としての爪部の構成図で
ある。
【図8】本発明の第3の実施例としての爪部の構成図で
ある。
【符号の説明】
1…マスター爪、 4a、4b、4c…支持軸、 5
a、5b、5c…回転爪、 6…スパイク爪、 7、8
…位置決めピン、 10…孔、 11…爪操作用治具の
操作部、 13…スパイク爪形成面、 14…仕上げ用
爪形成面、 15…ローダー、 16…ワーク、 17
…加工用工具、 18…タレット、 19…ピン押圧
部、 20…回転用外力付与部、 22、91、92…
ばね、 23…タレット取付け部、 26…チャック、
27…突き当て、 36…NC制御部、 43…タレ
ット駆動部、 45…ATC駆動部、 46…ATCア
ーム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野塚 英昭 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 大槻 浩之 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所ビルシステムグループ水戸ビ ルシステム本部内 (72)発明者 関山 伸哉 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 Fターム(参考) 3C032 GG03 GG05 GG09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工機におけるワーク把持方法であって、
    ワークの第1の加工後において該ワークをチャック側の
    把持用の爪部から取外すときローダーで該ワークを保持
    する第1のステップと、該爪部をチャック上で移動させ
    てワーク把持状態を解除する第2のステップと、該ロー
    ダーにより該ワークを退避移動させかつ該ワークの保持
    状態を第2の加工に対応するように変えるかまたは新た
    に別のワークを該ローダーに保持する第3のステップ
    と、タレットの変位動作により該爪部の位置決め解除を
    行って該爪部の所定の把持面をワーク把持側に向けた
    後、該位置に該爪部を位置決めする第4のステップと、
    該ローダーによりワークを移動させ上記爪部の上記把持
    面に把持する第5のステップと、を経て、該ワークを加
    工機のワーク把持部に自動脱着するようにしたことを特
    徴とするワーク把持方法。
  2. 【請求項2】加工機におけるワーク把持方法であって、
    ワークの第1の加工後等において該ワークをチャック側
    の把持用の複数の爪部から取外すときローダーで該ワー
    クを保持する第1のステップと、該複数の爪部をチャッ
    ク上で移動させてワーク把持状態を解除する第2のステ
    ップと、該ローダーにより該ワークを退避移動させかつ
    該ワークの保持状態を第2の加工に対応するように変え
    るかまたは新たに別のワークを該ローダーに保持する第
    3のステップと、タレットの変位動作により、該複数の
    爪部それぞれを、位置決めを解除しかつ軸周りに回転変
    位させ、爪部の所定の把持面をワーク把持側に向けた
    後、該回転変位位置に位置決めする第4のステップと、
    該ローダーによりワークを移動させ上記複数の爪部間に
    把持する第5のステップと、該ローダーを退避させタレ
    ットに第2の加工用工具を装着する第7のステップと、
    を経て、自動的に該ワークを加工機のワーク把持部に把
    持し加工可能な状態とするようにしたことを特徴とする
    ワーク把持方法。
  3. 【請求項3】加工機のワーク把持部であって、ワークを
    所定姿勢に保持し移動させるワーク移動手段と、チャッ
    ク側に対し移動可能に取付けられワーク把持用の複数種
    の爪形状を有し軸周りに回転変位可能な爪部と、該爪部
    の回転位置の位置決めとその解除とを行う位置決め手段
    と、該位置決め手段に変位動作させかつ該爪部に回転変
    位動作を与える部材と、該部材またはワーク加工用工具
    を保持するタレットと、少なくとも該タレット、上記ワ
    ーク移動手段、上記チャック及び上記爪部を駆動する駆
    動部と、該駆動部を制御する制御部と、を備え、該爪部
    が上記チャックに取付けられた状態において自動的にワ
    ーク把持動作を行えるようにした構成を特徴とするワー
    ク把持部。
  4. 【請求項4】上記爪部は、チャック側の複数箇所に移動
    可能に設けられた構成である請求項3に記載のワーク把
    持部。
  5. 【請求項5】上記制御部は、NC制御部である請求項3
    に記載のワーク把持部。
  6. 【請求項6】請求項3、4または5に記載のワーク把持
    部を備えた構成を特徴とする加工機。
  7. 【請求項7】請求項1または請求項2に記載のワーク把
    持方法をプログラムとして記録したことを特徴とする記
    録媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018075695A (ja) * 2016-11-11 2018-05-17 株式会社北川鉄工所 グリッパー
CN108705370A (zh) * 2018-07-17 2018-10-26 江西佳时特数控技术有限公司 涡旋盘柔性生产线用静盘机械手抓取工装
CN108705369A (zh) * 2018-07-17 2018-10-26 江西佳时特数控技术有限公司 涡旋盘柔性生产线用动盘机械手抓取工装

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CN108705370A (zh) * 2018-07-17 2018-10-26 江西佳时特数控技术有限公司 涡旋盘柔性生产线用静盘机械手抓取工装
CN108705369A (zh) * 2018-07-17 2018-10-26 江西佳时特数控技术有限公司 涡旋盘柔性生产线用动盘机械手抓取工装

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