JP2531959B2 - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JP2531959B2
JP2531959B2 JP62192149A JP19214987A JP2531959B2 JP 2531959 B2 JP2531959 B2 JP 2531959B2 JP 62192149 A JP62192149 A JP 62192149A JP 19214987 A JP19214987 A JP 19214987A JP 2531959 B2 JP2531959 B2 JP 2531959B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、感熱記録材料に関し、更に詳しくは、支持
体と感熱発色層との間にアンダー層を設けることにより
諸特性を改善した感熱記録材料に関する。
〔従来技術〕 通常、無色ないし淡色の発色性ロイコ染料と有機酸性
物質のような顕色剤とが熱時、溶融反応して発色するこ
とは古くから知られており、この発色反応を記録紙に応
用した例は、特公昭43−4160号公報、特公昭45−14039
号公報等に開示されており公知である。これらの感熱記
録シートは計測用レコーダー、コンピューター等の端末
プリンター、ファクシミリ、自動券売機、バーコードラ
ベルなど広範囲の分野に応用されているが、最近はこれ
ら記録装置の多様化、高性能化が進められるに従って、
感熱記録シートに対する要求品質もより高度なものとな
っている。例えば、サーマルヘッドの高速化に伴い微小
な熱エネルギーでも高濃度で鮮明な画像を記録でき、か
つスティッキング、ヘッドカス等のヘッドマッチング性
が良好な感熱記録シートが要求されている。
感熱記録シートの発色は、発色性ロイコ染料及び顕色
剤の両方又はいずれかが、サーマルヘッドから供給され
る熱エネルギーによって溶解し、反応するものである
が、発色感度を向上する方法の一つとしては、ロイコ染
料及び顕色剤よりも低い温度で溶融し、かつ両者を溶解
する能力の高い化合物(一般に熱可融性物質と呼ばれ
る)を添加する方法が広く知られており、種々の化合物
が下記公報に開示されている。例えば、特開昭49−3484
2号公報にはアセトアミド、ステアロアミド、m−ニト
ロアニリン、フタル酸ジニトリル等の含窒素化合物が、
特開昭52−106746号公報にはアセト酢酸アニリドが、特
開昭53−39139号公報にはアルキル化ビフェニルアルカ
ンが開示されている。
しかしながら、近年は特にサーマルファクシミリ分野
での高速化が進みサーマルヘッドを高速駆動させること
が一般化しつつあり、この場合ヘッド周囲の蓄熱のため
に感熱記録シートが連続記録中に地肌部が発色したりす
る(余熱発色)等という不都合があるため、発足開始温
度を低下させることなく、動的発色感度を高めることが
課題となっている。しかし、これらの化合物では、静的
発色感度は向上するが大量に感熱発色層中に添加しない
と十分な動的発色感度が得られず、また、その場合にサ
ーマルヘッドの溶融物の付着(ヘッドカス)が多かった
り、スティッキングを生じたり、更には融点が低すぎる
場合には、感熱記録シートの保存性(地肌カブリ)を低
下させたりして十分満足のいく結果は得られない。
また、動的発色感度を向上する方法と一つとして、感
熱発色層表面の平滑性を向上させたり、あるいは発色層
中の発色反応に関与しない成分、例えば充填剤や結合剤
の含有量を少なくし、発色成分の密度をあげたりする方
法もある。表面の平滑性を向上させるには通常スーパー
カレンダー等により、カレンダーがけすることによって
容易に達成しうるが、地肌が発色したり、表面光沢度が
高くなったりして記録紙としては外観をはなはだ損ね
る。なお、感熱発色層には通常地肌の白さ保持のため
や、ヘッドのカス付着防止、スティッキング防止などの
ために炭酸カルシウム、クレー、尿素−ホルマリン樹脂
等の充填剤を添加したり、発色成分やその添加物の支持
体への固着のために水溶性結合剤を添加するが、これら
の含有量を少なくすることは、とりもなおさず、上記品
質の劣化を招き、不都合が生じてかかる方法も十分満足
のいく結果が得られない。
更に、サーマルヘッドからのエネルギーを有効に利用
することを目的として、支持体と感熱発色層との間に、
断熱性の高い発泡層を設けることが、例えば特開昭55−
164192号、同59−5903号、同59−171685号及び同59−22
5987号各公報などに提案されている。しかしながら、こ
れらは発泡させることにより層表面の平滑性が低下した
り、発泡性が不十分で壁材に柔軟性がなかったりあるい
はサーマルヘッドと感熱記録材料との密着性が不十分で
あったりなどする場合があり、十分満足のいく結果が得
られているとは言い切れない。
〔目的〕
本発明は、動的発色感度が高くしかも保存性に優れ
た、均一で高濃度の鮮明な画像記録ができる感熱記録材
料を提供することを目的とする。
〔構成〕
本発明によれば、支持体と感熱発色層との間に発泡性
プラスチックフィラーとバインダーとを主成分とするア
ンダー層を設けた感熱記録材料において、該アンダー層
においてバインダーとして発泡性プラスチックフィラー
の壁材の軟化点よりも低い軟化点を有する高分子化合物
を使用し、且つ該高分子化合物を発泡性プラスチックフ
ィラー1重量部に対して1〜3重量部含有せしめたこと
を特徴とする感熱記録材料が提供される。
本発明の感熱記録材料は、支持体上に発泡性プラスチ
ックフィラー及び該プラスチックフィラーの壁材の軟化
点より低い軟化点を有する高分子化合物からなる特定量
のバインダーを主成分とする発泡状態のアンダー層が設
けられ、更にその上に感熱発色層を積層したものである
が、上記構成としたことから均一な発泡状態の且つ平滑
性の良好なアンダー層が形成されて、アンダー層の断熱
層としての作用が向上し、その結果サーマルヘッドから
の熱エネルギーが感熱発色層に有効に吸収されて、動的
発色感度の向上したものとなる。
本発明においては、発泡性プラスチックフィラーとバ
インダーとを主成分とするアンダー層が設けられるが、
このアンダー層に含有させる発泡性プラスチックフィラ
ーとしては、従来この種の感熱記録材料において公知の
ものが使用される。
詳しく言うと、本発明のアンダー層で用いる発泡性プ
ラスチックフィラーは、熱可塑性物質を殻とし、内部に
低沸点溶媒を含有する中空状のプラスチックフィラーで
あり、加熱により発泡する。その粒子直径は、未発泡状
態では2〜50μm、好ましくは5〜20μmであり、発泡
状態では10〜100μm、好ましくは10〜50μmである。
このプラスチックフィラーの殻となる熱可塑性樹脂とし
ては、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル、ポリ
アクリロニトリル、ポリブタジエン、あるいはそれらの
共重合体が挙げられる。また殻内に含まれる発泡剤とし
ては、プロパンやブタン等が一般的である。
支持体上に上記発泡性プラスチックフィラーを発泡状
態でアンダー層に含有させる方法としては、(i)発泡
性プラスチックフィラーを未発泡状態でバインダーとと
もに、支持体上に塗布し乾燥した後、その塗布面を加熱
処理することによって発泡状態とするか、(ii)予め発
泡させたプラスチックフィラーをバインダーとともに、
支持体上に塗布し乾燥するか又は(i)と(ii)の複合
等の方法が挙げられる。ただこれらの場合のバインダー
の使用量については、これまでアンダー層を支持体に強
く結合させるような量でよく、通常は発泡性プラスチッ
クフィラーとバインダーの合計量に対して5〜50重量
%、即ち発泡性プラスチックフィラーに対して5〜100
重量%程度が好適と考えられていた。
アンダー層に発泡性プラスチックフィラーを使用する
主たる目的はアンダー層の低熱伝導率化、即ち低密度化
にあるから、発泡体となる発泡性プラスチックフィラー
の発泡度合、即ち膨張率は大きい程好ましい。(そのた
めには発泡性プラスチックフィラーに対するバインダー
その他の添加比はある程度少ない方が好ましい。) しかしながら、アンダー層の構成方法として特に前記
(i)の方法を採用した場合には、未発泡状態の発泡性
プラスチックフィラーに対して加熱処理を加え支持体上
で発泡させるため、膨張率を大きくすることにより必然
的にアンダー層表面に凹凸を生じ、平滑性を損なうとい
う欠点を有していた。感熱記録材料において、特に高速
記録を要求されるような用途に対応するためにアンダー
層を設ける場合には、アンダー層の特性として重要な項
目な低熱伝導性と表面の平滑性と考えられ、従って発泡
性プラスチックフィラーを利用したアンダー層によって
低熱伝導性が得られても、表面平滑性が損なわれてしま
うと、目的とする高感度感熱記録材料は得られない。
本発明においては、発泡性プラスチックフィラー含有
アンダー層を塗設するためのバインダーとして、軟化点
が該発泡性プラスチックフィラーの壁材の軟化点よりも
低い高分子化合物を使用し、しかも該高分子化合物を該
発泡性プラスチックフィラー1重量部に対し1〜3重量
部使用する。軟化点が発泡性プラスチックフィラーの壁
材のそれよりも低いバインダーを使用することにより、
該発泡性プラスチックフィラーを発泡・膨張させるため
の加熱処理の際に該バインダーは軟化するため、該プラ
スチックフィラーの膨張を阻害することがなく、また該
バインダーを該発泡性プラスチックフィラー1重量部に
対し1〜3重量部使用することにより、該発泡性プラス
チックフィラー粒子の各々単独の発泡をアンダー層全体
の膨張として利用することができ、アンダー層表面の平
滑性を損なうことがない。
本発明のアンダー層に使用されるバインダーとして
は、前記の理由で、併用される発泡性プラスチックフィ
ラーの壁材の軟化点との比較において、軟化点の低いも
のが従来公知の水溶性高分子及び(又は)水性高分子エ
マルジョンから適宜選択される。その具体例としては、
水溶性高分子として例えば、ポリビニルアルコール、殿
粉及びその誘導体、メトキシセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチル
セルロース、エチルセルロース等のセルロース誘導体、
ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、アクリ
ルアミド/アクリル酸エステル共重合体、アクリルアミ
ド/アクリル酸エステル/メタクリル酸三元共重合体、
スチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、イソブ
チレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、ポリアク
リルアミド、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、カゼイン等
が挙げられる。また水性高分子エマルジョンとしては、
スチレン/ブタジエン共重合体、スチレン/ブタジエン
/アクリル系共重合体等のラテックスや酢酸ビニル樹
脂、酢酸ビニル/アクリル酸共重合体、スチレン/アク
リル酸エステル共重合体、アクリル酸エステル樹脂、ポ
リウレタン樹脂等のエマルジョン等を挙げられる。
なお本発明のアンダー層における発泡性プラスチック
フィラーは、前記したように殻内にプロパンやブタン等
の発泡剤を含有しているので、該アンダー層塗工の際に
は該殻の材質に変化をもたらす有機溶剤等との接触を避
ける必要がある。従って、本発明のアンダー層において
は、バインダーとして有機溶媒に溶解した高分子化合物
の使用は好ましくない。
本発明においては、前記バインダーは前記発泡性プラ
スチックフィラー1重量部に対して1〜3重量部使用さ
れるが、等量未満ではアンダー層全体の膨張による表面
平滑性の保持が難しく、また3重量部超過ではアンダー
層全体の低密度化に対する阻害因子となる懸念が生じ
る。
なお本発明のアンダー層においては前記発泡性プラス
チックフィラー及びバインダーとともに、必要に応じ
て、更にこの種の感熱記録材料に慣用される補助添加成
分、例えば、フィラー、熱可融性物質、界面活性剤等を
併用することができる。この場合、フィラー及び熱可融
性物質の具体例としては、後記において感熱発色層成分
との関連で示された各種のものが挙げられる。
本発明において、感熱発色層はロイコ染料と加熱時に
該ロイコ染料と反応して呈色することのできる顕色剤と
を主成分として構成することができる。
本発明において用いるロイコ染料は単独又は2種以上
混合して適用されるが、このようなロイコ染料として
は、この種の感熱材料に適用されているものが任意に適
用され、例えば、トリフェニルメタン系、フルオラン
系、フエノチアジン系、オーラミン系、スピロピラン
系、インドリノフタリド系等の染料のロイコ化合物が好
ましく用いられる。このようなロイコ染料の具体例とし
ては、例えば、以下に示すようなものが挙げられる。
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−フタリ
ド、 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド(別名クリスタルバイオレットラ
クトン)、 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
エチルアミノフタリド、 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ク
ロルフタリド、 3,3−ビス(p−ジブチルアミノフェニル)フタリ
ド、 3−シクロヘキシルアミノ−6−クロルフルオラン、 3−ジメチルアミノ−5,7−ジメチルフルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン、 3−ジエチルアミノ−7,8−ベンズフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロルフルオ
ラン、 3−(N−p−トリル−N−エチルアミノ)−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、 3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、 2−{N−(3′−トリフルオルメチルフェニル)ア
ミノ}−6−ジエチルアミノフルオラン、 2−{3,6−ビス(ジエチルアミノ)−9−(o−ク
ロルアニリノ)キサンチル安息香酸ラクタム}、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリク
ロロメチルアニリノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フ
ルオラン、 3−ジブチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フ
ルオラン、 3−N−メチル−N−アミルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、 3−N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、 3−(N,N−ジエチルアミノ)−5−メチル−7−
(N,N−ジベンジルアミノ)フルオラン、 ベンゾイルロイコメチレンブルー、 6′−クロロ−8′−メトキシ−ベンゾインドリノ−
ピリロスピラン、 6′−ブロモ−3′−メトキシ−ベンゾインドリノ−
ピリロスピラン、 3−(2′−ヒドロキシ−4′−ジメチルアミノフェ
ニル)−3−(2′−メトキシ−5′−クロルフェニ
ル)フタリド、 3−(2′−ヒドロキシ−4′−ジメチルアミノフェ
ニル)−3−(2′−メトキシ−5′−ニトロフェニ
ル)フタリド、 3−(2′−ヒドロキシ−4′−ジエチルアミノフェ
ニル)−3−(2′−メトキシ−5′−メチルフェニ
ル)フタリド、 3−(2′−メトキシ−4′−ジメチルアミノフェニ
ル)−3−(2′−ヒドロキシ−4′−クロル−5′−
メチルフェニル)フタリド、 3−モルホリノ−7−(N−プロピル−トリフルオロ
メチルアニリノ)フルオラン、 3−ピロリジノ−7−トリフルオロメチルアニリノフ
ルオラン、 3−ジエチルアミノ−5−クロロ−7−(N−ベンジ
ル−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、 3−ピロリジノ−7−(ジ−p−クロルフェニル)メ
チルアミノフルオラン、 3−ジエチルアミノ−5−クロロ−7−(α−フェニ
ルエチルアミノ)フルオラン、 3−(N−エチル−p−トルイジノ)−7−(α−フ
ェニルエチルアミノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−(o−メトキシカルボニル
フェニルアミノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−(α−フェニ
ルエチルアミノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−ピペリジノフルオラン、 2−クロロ−3−(N−メチルトルイジノ)−7−
(p−n−ブチルアニリノ)フルオラン、 3−(N−ベンジル−N−シクロヘキシルアミノ)−
5、6−ベンゾ−7−α−ナフチルアミノ−4′−ブロ
モフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−メシチジノ−
4′、5′−ベンゾフルオラン等。
また、本発明で用いる顕色剤としては、前記ロイコ染
料に対して加熱時に反応してこれを発色させる種々の電
子受容性物質が適用され、その具体例を示すと、以下に
示すようなフエノール性物質、有機又は無機酸性物質あ
るいはそれらのエステルや塩等が挙げられる。
没食子酸、サリチル酸、3−イソプロピルサリチル
酸、3−シクロヘキシルサリチル酸、3,5−ジ−tert−
ブチルサリチル酸、3,5−ジ−α−メチルベンジルサリ
チル酸、4,4′−イソプロピリデンジフエノール、4,4′
−イソプロピリデンビス(2−クロロフエノール)、4,
4′−イソプロピリデンビス(2,6−ジブロモフエノー
ル)、4,4′−イソプロピリデンビス(2,6−ジクロロフ
エノール)、4,4′−イソプロピリデンビス(2−メチ
ルフエノール)、4,4′−イソプロピリデンビス(2,6−
ジメチルフエノール)、4,4′−イソプロピリデンビス
(2−tert−ブチルフエノール)、4,4′−sec−ブチリ
デンジフエノール、4,4′−シクロヘキシリデンビスフ
エノール、4,4′−シクロヘキシリデンビス(2−メチ
ルフエノール)、4−tert−ブチルフエノール、4−フ
エニルフエノール、4−ヒドロキシジフエノキシド、α
−ナフトール、β−ナフトール、3,5−キシレノール、
チモール、メチル−4−ヒドロキシベンゾエート、4−
ヒドロキシアセトフエノン、ノボラツク型フエノール樹
脂、2,2′−チオビス(4,6−ジクロロフエノール)、カ
テコール、レゾルシン、ヒドロキノン、ピロガロール、
フロログリシン、フロログリシンカルボン酸、4−tert
−オクチルカテコール、2,2′−メチレンビス(4−ク
ロロフエノール)、2,2′−メチレンビス(4−メチル
−6−tert−ブチルフエノール)、2,2′−ジヒドロキ
シジフエニル、p−ヒドロキシ安息香酸エチル、p−ヒ
ドロキシ安息香酸プロピル、p−ヒドロキシ安息香酸ブ
チル、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、p−ヒドロキ
シ安息香酸−p−クロルベンジル、p−ヒドロキシ安息
香酸−o−クロルベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸−
p−メチルベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸−n−オ
クチル、安息香酸、サリチル酸亜鉛、1−ヒドロキシ−
2−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸、2
−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸亜鉛、4−ヒドロキシジ
フエニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−クロロジフ
エニルスルホン、ビス(4−ヒドロキシフエニル)スル
フイド、2−ヒドロキシ−p−トルイル酸、3,5−ジ−t
ert−ブチルサリチル酸亜鉛、3,5−ジ−tert−ブチルサ
リチル酸錫、酒石酸、シユウ酸、マレイン酸、クエン
酸、コハク酸、ステアリン酸、4−ヒドロキシフタル
酸、ホウ酸、チオ尿素誘導体、4−ヒドロキシチオフエ
ノール誘導体、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸、
ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)酢酸エチル、ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)酢酸n−プロピル、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)酢酸n−ブチル、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)酢酸フェニル、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)酢酸ベンジル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢
酸フェネチル、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)酢酸、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)酢酸メチル、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)酢酸エチル、ビス(3−メチル−4−ヒドロキ
シフェニル)酢酸n−プロピル、1,7−ビス(4−ヒド
ロキシフェニルチオ)3,5−ジオキサヘプタン、1,5−ジ
(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3−オキサペンタ
ン、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、4−ヒドロキシ
−4′−メトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ
−4′−エトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ
−4′−イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒド
ロキシ−4′−n−プロポキシジフェニルスルホン、4
−ヒドロキシ−4′−n−ブトキシジフェニルスルホ
ン、4−ヒドロキシ−4′−イソブトキシジフェニルス
ルホン、4−ヒドロキシ−4′−sec−ブトキシジフェ
ニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−terブトキシフ
ェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−ベンジロキシ
ジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−フェノキ
シジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−(m−
メチルベンジロキシ)ジフェニルスルホン、4−ヒドロ
キシ−4′−(p−メチルベンジロキシ)ジフェニルス
ルホン、4−ヒドロキシ−4′−(o−メチルベンジロ
キシ)ジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−
(p−クロロベンジロキシ)ジフェニルスルホン等。
本発明の感熱発色層においては、前記ロイコ染料及び
顕色剤をアンダー層上に塗布するために、慣用の種々の
バインダーを適宜使用することができるが、その具体例
としては、前記のアンダー層塗布において例示されたも
のと同様のものが挙げられる。
また、本発明においては、前記ロイコ染料及び顕色剤
と共に、必要に応じ、更に、この種の感熱記録材料に慣
用される補助添加成分、例えば、フィラー、熱可融性物
質、界面活性剤等を併用することができる。この場合、
フィラーとしては、例えば、炭酸カルシウム、シリカ、
酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化亜
鉛、硫酸バリウム、クレー、タルク、表面処理されたカ
ルシウムやシリカ等の無機系微粉末の他、尿素−ホルマ
リン樹脂、スチレン/メタクリル酸共重合体、ポリスチ
レン樹脂等の有機系の微粉末を挙げることができ、また
熱可融性物質としては、例えば、高級脂肪酸又はそのエ
ステル、アミドもしくは金属塩の他、各種ワックス類、
芳香族カルボン酸とアミンとの縮合物、安息香酸フェニ
ルエステル、高級直鎖グリコール、3,4−エポキシ−エ
キサヒドロフタル酸ジアルキル、高級ケトン、その他の
熱可融性有機化合物等の50〜200℃程度の融点を持つも
のが挙げられる。
なお、本発明の感熱記録材料は、サーマルヘッド等と
のマッチング性向上や、記録画像保存性をより高める等
の目的によって、感熱発色層の上に保護層を設けること
も可能であるが、この場合、保護層を構成する成分とし
ては前記のフィラー、バインダー、界面活性剤、熱可融
性物質等を用いることもできる。
〔効果〕
本発明の感熱記録材料は、支持体と感熱発色層との間
に、発泡性プラスチックフィラー及び該プラスチックフ
ィラーの壁材よりも軟化点の低い高分子化合物からなる
バインダーの特定量を主成分とするアンダー層を設けた
ことを特徴としており、動的発色感度が著しく高く、し
かも保存性の優れた感熱記録材料である。
〔実施例〕
次に本発明を実施例により、さらに詳細に説明する。
尚、以下において示される部及び%はいずれも重量基準
である。
実施例1 下記組成からなる混合物を攪拌調合して〔A−1〕得
た。
〔A−1液〕 発泡性プラスチックフィラー(未発泡)(松本油脂
(株)製;マツモトマイクロスフェアF30、壁材の軟化
点約85℃) 15部 50%アクリル酸樹脂エマルジョン(軟化点15℃) 40部 水 45部 上記組成のアンダー層塗布液を、市販の上質紙表面に
乾燥付着量が約3g/m2になるように塗布して乾燥し、次
にその塗布表面が約120℃となるような加熱環境下に約
2分間保持し、発泡性プラスチックフィラーを発泡させ
て、アンダー層塗布紙を得た。
次に下記の組成からなる混合物を、体積平均粒子径が
約1.5μmとなるように粉砕、分散して、〔B液〕及び
〔C液〕を調製した。
〔B液〕
3−(N−シクロヘキシル−N−メチル)アミノ−6−
メチル−7−アニリノフルオラン 20部 10%ポリビニルアルコール水溶液 20部 水 60部 〔C液〕 p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル 20部 炭酸カルシウム 10部 10%ポリビニルアルコール水溶液 30部 水 40部 上記〔B液〕及び〔C液〕を重量比で1:3になるよう
に混合・撹拌して感熱発色層塗布液とし、前記アンダー
コート層塗布紙に乾燥付着量が約3g/m2となるように塗
布して乾燥し、本発明の感熱記録材料〔X−1〕を得
た。
実施例2 実施例1における〔A−1液〕に代えて下記〔A−2
液〕を使用した以外は、実施例1と同様にして本発明の
感熱記録材料〔X−2〕を得た。
〔A−2液〕 発泡性プラスチックフィラー(未発泡)(松本油脂
(株)製:マツモトマイクロスフェアF30) 15部 50%スチレン/ブタジエン共重合体ラテックス(軟化点
0℃) 60部 水 25部 比較例1 下記の組成からなる混合物を攪拌調合して〔A−3
液〕を得た。
〔A−3液〕 微粒ポリスチレンフィラー 25部 10%ポリビニルアルコール水溶液 25部 水 50部 次に実施例1における〔A−1液〕に代えて上記〔A
−3液〕を使用し、且つ加熱発泡工程を省略した以外
は、実施例1と同様にして比較用の感熱記録材料〔Y−
1〕を得た。
比較例2 実施例1におけるアンダー層の形成工程を削除し、市
販の上質紙表面に直接感熱発色層を実施例1と同様の方
法で塗布し乾燥して、比較用の感熱記録材料〔Y−2〕
を得た。
比較例3 下記の組成からなる混合物を体積平均粒子が約1.5μ
mとなるように粉砕分散して〔D液〕を調製した。
〔D液〕
パラベンジルビフェニル 20部 10%ポリビニルアルコール水溶液 20部 水 60部 上記〔D液〕を前記〔B液〕及び〔C液〕と重量比で
〔B液〕:〔C液〕:〔D液〕=1:3:3となるように混
合攪拌して感熱発色層塗布液とし、比較例2と同様の方
法で塗布乾燥して比較用の感熱記録材料〔Y−3〕を得
た。
以上のようにして得られた感熱記録材料について、動
的発色感度、及び地肌耐熱性を試験評価した。その結果
を表に示す。なお各試験は下記のようにして行った。
(1)動的発色感度……8ドット/mmの松下電子部品
(株)製サーマルヘッドを有する印字試験装置により、
入力電圧0.7W/ドット、主走査記録速度10msec/line、副
走査線密度7.7line/mm、印字パルス巾0.3、0.35及び0.4
msecの3条件によって印字し、その印字濃度をマクベス
濃度計(RD−514、フィルターwratten−106)で測定し
た。
(2)地肌濃度……マクベス濃度計(RD−514、フィル
ターwratten−106)で測定した。
(3)耐熱性……60℃の乾燥条件下で24時間保存した後
の地肌濃度を測定した。
上記表からわかるように、本発明の記録材料は動的発
色濃度が高く、且つ保存性に優れたものである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体と感熱発色層との間に発泡性プラス
    チックフィラーとバインダーとを主成分とするアンダー
    層を設けた感熱記録材料において、該アンダー層におい
    てバインダーとして発泡性プラスチックフィラーの壁材
    の軟化点よりも低い軟化点を有する高分子化合物を使用
    し、且つ該高分子化合物を発泡性プラスチックフィラー
    1重量部に対して1〜3重量部含有せしめたことを特徴
    とする感熱記録材料。
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