JP2531458Y2 - パイプの接続構造 - Google Patents

パイプの接続構造

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JP2531458Y2 JP1991093250U JP9325091U JP2531458Y2 JP 2531458 Y2 JP2531458 Y2 JP 2531458Y2 JP 1991093250 U JP1991093250 U JP 1991093250U JP 9325091 U JP9325091 U JP 9325091U JP 2531458 Y2 JP2531458 Y2 JP 2531458Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案はパイプの接続構造に関
する。
【０００２】
【従来の技術】たとえば、家屋回りのフェンス、照明の
固定やディスプレーのためのスタンドあるいは棚や家具
類などに、複数のパイプ材を接続し組み合わせた構造物
が用いられる。
【０００３】このようなパイプ構造物の接続構造の従来
例を図５および図６に示す。図５の接続構造は、止めボ
ルトＢ１が挿通される取付孔Ｈ１を設けたパイプＰ１と
止めボルトＢ２が挿通される取付孔Ｈ２を設けたパイプ
Ｐ２とを接続ブッシュ９０を介して連結するとともに、
該接続ブッシュ９０に前記パイプＰ１，Ｐ２の外側から
止めボルトＢ１，Ｂ２をねじ込んで接続ブッシュとパイ
プとを締付固定したものである。符号９１，９１は接続
ブッシュ９０に形成されたボルトＢ１，Ｂ２のネジ孔で
ある。
【０００４】また、図６の接続構造は、パイプＰ３およ
びパイプＰ４を接続する接続ブッシュ９２の両端にその
長さ方向に割溝９３，９３が形成されていて、前記割溝
９３，９３に押さえ板９４，９４を嵌め込み、この押さ
え板９４，９４を六角孔付ボルトＢ３，Ｂ４によって前
記パイプＰ３，Ｐ４の外側から押圧することによってパ
イプＰ３，Ｐ４を固定するものである。符号９５は取付
孔、９６は接続ブッシュに形成されたネジ孔である。
【０００５】しかるに、前者は構造が簡単である反面、
ボルトの頭がパイプの外面に突出してしまい、外観上問
題であるだけでなく、他のパイプ材をクランプする上で
の妨げともなっていた。一方、後者の構造では、図示の
ような六角孔付ボルトで取付することによりパイプ外面
へのボルトの突出は防ぐことができるが、構造がやや複
雑であった。
【０００６】また、これら二つの接続構造にあっては、
パイプにボルトを挿通する孔を形成する必要があり煩雑
な工程を要するばかりか、パイプ材がボルト一本で固定
されているのみであり、曲げやねじれなどの外力に対し
ての安定性に乏しかった。
【０００７】
【考案が解決しようとする課題】この考案は、上記した
問題点に鑑み提案されたものであって、曲げやねじりな
どの外力に対してもパイプを確実に保持固定し、加え
て、外観がシンプルでありまた構造も簡単で、取付分解
を容易に行うことのできるパイプの接続構造を提供しよ
うとするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】すなわち、この考案は、
互いに対応する大きさの合わせ面を有する略半円柱形状
に形成され、円周面中央のフランジ部の両側が被接続パ
イプの端部内に挿入される差込部として形成された一対
の第一接続ブッシュおよび第二接続ブッシュと、前記両
接続ブッシュをその円周方向に結合する締付ボルトより
なり、前記第一接続ブッシュのフランジ部には該フラン
ジ部の円周方向に偏在して前記締付ボルトのためのボル
ト通し孔を貫設し、かつその合わせ面の前記ボルト通し
孔から最も遠い端部に第一突部を突設するとともに、前
記第二接続ブッシュの合わせ面の前記ボルト通し孔に対
応する位置には前記締付ボルトと螺合するナット部を備
えたボルト受け部が形成され、かつ該合わせ面の前記第
一突部と反対側の端部には第二突部を突設して、前記第
一接続ブッシュのボルト通し孔から締付ボルトを前記第
二接続ブッシュのナット部を経てボルト受け部に締め込
むことによって、当該締付ボルトのボルト軸部および前
記第一突部ならびに第二突部を介して、第一接続ブッシ
ュと第二接続ブッシュの合わせ面を押し広げ、もって両
接続ブッシュの差込部を被接続パイプ内面に圧着しうる
ようにしたことを特徴とするパイプの接続構造に係る。
【０００９】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの考案を詳細に説
明する。図１はこの考案のパイプの接続構造の一例を示
す分解斜視図、図２は接続状態を示す平面図、図３はそ
の３−３線断面図、図４は図２に示される接続構造の４
−４線断面図である。
【００１０】図１ないし図４に示したように、この考案
のパイプの接続構造は、一対の第一接続ブッシュ２０と
第二接続ブッシュ３０と締付ボルト４０とからなる。第
一接続ブッシュ２０と第二接続ブッシュ３０は、互いに
対応する大きさの合わせ面２７，３７を有する略同大の
半円柱形状に形成されていて、円周面中央のフランジ部
２６，３６の両側が被接続パイプ１１，１２の端部１
３，１４内に挿入される差込部２１，２２、３１，３２
として形成されている。締付ボルト４０は、前記第一接
続ブッシュ２０および第二接続ブッシュ３０をその円周
方向に結合するものである。
【００１１】第一接続ブッシュ２０は、図のような略半
円柱形状のブッシュ本体２５よりなり、その円周面中央
にはフランジ部２６が形成されている。フランジ部２６
は接続されるパイプ材の肉厚とほぼ等しい高さを有して
いて、その中央から前記ブッシュ本体円周方向へ偏在し
た位置には締付ボルト４０が挿通されるボルト通し孔２
４が貫設されている。このボルト通し孔２４には、図３
のように、座２９が備けられていて、締付ボルト４０の
軸部４３のみが挿通されるようになっている。
【００１２】また、第一接続ブッシュ２０の合わせ面２
７の前記ボルト通し孔２４から最も遠い端部には第一突
部２８が突設されている。この第一突部２８は、図２お
よび図４からよりよく理解されるように、第一接続ブッ
シュ２０のフランジ部２６の中心よりやや外側に形成さ
れたボルト通し孔２４の反対側の合わせ面２７端部、つ
まり前記ボルト通し孔２４から最も遠い位置となるよう
に突部２８が形成される。
【００１３】第二接続ブッシュ３０は、前記第一接続ブ
ッシュ２０と同様に、略半円柱形状のブッシュ本体３５
よりなり、その中央部円周面上にフランジ部３６が形成
されている。そして、この第二接続ブッシュ３０の合わ
せ面３７には、前記第一締付ブッシュ２０のボルト通し
孔２４に対応する位置に、締付ボルト４０と螺合するナ
ット部４１を備えたボルト受け部３４が形成されてい
る。
【００１４】また、第二接続ブッシュ３０の合わせ面３
７には、図示のように、前記第一突部２８と反対側の端
部に突部３８が形成されている。
【００１５】締付ボルト４０は、図のように、前記第一
締付ブッシュ２０のボルト通し孔２４を貫通し、ナット
部４１を経て第二接続ブッシュ３０のボルト受け部３４
に取り付けられる。そして、この締付ボルト４０を締め
込むことにより、当該締付ボルト４０のボルト軸部４３
が第二接続ブッシュ３０のボルト受け部３４をパイプの
円周方向に押圧する。それによって両接続ブッシュ２
０，３０の合わせ面２７，３７を押し広げ、もって両接
続ブッシュ２０，３０の各差込部２１，２２、３１，３
２を被接続パイプ１１，１２内面に圧着して当該パイプ
１１，１２を強固に接続する。
【００１６】さらに、この構造では、第一接続ブッシュ
２０の合わせ面２７と第二接続ブッシュ３０の合わせ面
３７の間に、２つの突部２８，３８が前記締付ボルト４
０のボルト軸部４３から最も遠い端部側に介在するもの
であるから、締付ボルト４０を締め付けることによって
発生する第二接続ブッシュ３０を押圧する力は、ボルト
軸部４３と二つの突部２８，３８との三点に広く分散さ
れ、より広い面積を均一に押圧する。
【００１７】締付ボルト４０の締付力がボルト軸部４３
と二つの突部２８，３８との三点に広く分散され、より
広い面積を均一に押圧することによって、パイプ１１，
１２と両接続ブッシュ２０，３０との結合力を増大させ
るばかりでなく、当該接続部に曲げのような一方のパイ
プ側に大きな負荷が加わった場合、あるいは当該接続部
にねじれのような異なった方向の負荷が加わった場合に
も、確実に保持固定することができる。
【００１８】なお、この考案のパイプの接続構造によれ
ば、パイプ材の直線方向だけでなく、接続ブッシュを任
意の角度に形成することにより、前記パイプ材を任意の
角度に接続固定することができることはいうまでもな
い。
【００１９】
【考案の効果】以上図示し説明したように、この考案の
パイプ接続構造によれば、曲げやねじれなどの外力に対
してもパイプを確実に保持固定することができるととも
に、構造も簡単でこわれにくく、取付分解が容易に行う
ことができる。また、ボルトの頭がパイプの外周面から
突出することがないので外観がシンプルでありまた他の
パイプ材との組付けも容易である。
【図面の簡単な説明】
【図１】この考案のパイプの接続構造の一例を示す分解
斜視図である。
【図２】接続状態を示す平面図である。
【図３】その３−３線断面図である。
【図４】図２に示される接続構造の４−４線断面図であ
る。
【図５】従来のパイプの接続構造の一例を示す断面図で
ある。
【図６】従来のパイプの接続構造の他の例を示す断面図
である。
【符号の説明】
１１、１２ 被接続パイプ ２０ 第一接続ブッシュ ２１、２２ 差込部 ２４ ボルト通し孔 ２６ フランジ部 ２７ 合わせ面 ２８ 第一突部 ３０ 第二接続ブッシュ ３１、３２ 差込部 ３４ ボルト受け部 ３６ フランジ部 ３７ 合わせ面 ３８ 第二突部 ４０ 締付ボルト

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】 互いに対応する大きさの合わせ面を有す
    る略半円柱形状に形成され、円周面中央のフランジ部の
    両側が被接続パイプの端部内に挿入される差込部として
    形成された一対の第一接続ブッシュおよび第二接続ブッ
    シュと、前記両接続ブッシュをその円周方向に結合する
    締付ボルトよりなり、 前記第一接続ブッシュのフランジ部には該フランジ部の
    円周方向に偏在して前記締付ボルトのためのボルト通し
    孔を貫設し、かつその合わせ面の前記ボルト通し孔から
    最も遠い端部に第一突部を突設するとともに、 前記第二接続ブッシュの合わせ面の前記ボルト通し孔に
    対応する位置には前記締付ボルトと螺合するナット部を
    備えたボルト受け部が形成され、かつ該合わせ面の前記
    第一突部と反対側の端部には第二突部を突設して、 前記第一接続ブッシュのボルト通し孔から締付ボルトを
    前記第二接続ブッシュのナット部を経てボルト受け部に
    締め込むことによって、当該締付ボルトのボルト軸部お
    よび前記第一突部ならびに第二突部を介して、第一接続
    ブッシュと第二接続ブッシュの合わせ面を押し広げ、も
    って両接続ブッシュの差込部を被接続パイプ内面に圧着
    しうるようにしたことを特徴とするパイプの接続構造。
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