JP2530661Y2 - Pcaカーテンウォール用取付け金物 - Google Patents

Pcaカーテンウォール用取付け金物

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JP2530661Y2
JP2530661Y2 JP6428691U JP6428691U JP2530661Y2 JP 2530661 Y2 JP2530661 Y2 JP 2530661Y2 JP 6428691 U JP6428691 U JP 6428691U JP 6428691 U JP6428691 U JP 6428691U JP 2530661 Y2 JP2530661 Y2 JP 2530661Y2
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賢司 高橋
基義 大島
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Takenaka Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、Pcaカーテンウォー
ル用取付け金物に係る。
【0002】
【従来の技術】Pcaカーテンウォールに植設するこの
種の取付け金物は、鉄骨大梁にPcaカーテンウォール
を組み付けるために用いるものとして既に知られている
(例えば実開昭64−31812号公報)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来のもので
は、一支点部で三種類の金物、すなわち、Pcaカーテ
ンウォールの上部における鉛直荷重支持金物及び耐震・
耐風圧荷重支持金物と、上層のPcaカーテンウォール
の下部における耐震・耐風圧荷重支持金物とを要するた
め、品質を管理する部材数が多くなるばかりでなく、そ
れらを支持する鉄骨大梁側の支承部補強リブが同数必要
となって、工数の増加とコストの増大を招いている。ま
た、各支点で複数の金物が占める面積は、窓下に設ける
設備機器の設置面積を圧迫している。本考案は、斯る従
来の問題点を解決しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、鉄骨架構側に
固定する受け金物1と、PcaカーテンウォールB側に
固定して前記受け金物1に係合させる掛け金物2とから
成り、その受け金物1には、PcaカーテンウォールB
に面する狭小の口部111 の奥に拡張した係合凹部112 を
有する平面形状前方後円の受け孔11を、上下に開放させ
て形成し、また、その掛け金物2には、Pcaカーテン
ウォールBの上部に埋め込ませる埋入れ基部21から斜め
上方へ吊り腕22を突出させて、該吊り腕の先端部に前記
受け孔11の口部111 へ遊挿させ且つ係合凹部112 へ嵌合
させるけら首23及び嵌合頭24を設け、該嵌合頭に高さ調
整ボルト3を螺装させる鉛直方向の螺孔25を設け、更
に、前記吊り腕22の中途部から上方へ上層のPcaカー
テンウォールBの下部の植込みボルトCを遊挿させる二
又起立片26を突設するとともに、該二又起立片の適所に
上層のPcaカーテンウォールBの水平位置調整ボルト
4を螺装させる水平方向の螺孔27を設けたことを特徴と
する。
【0005】
【作用】如上の構成であるから、その使用に当たって
は、PcaカーテンウォールBの上部において、所定の
左右二箇所に、掛け金物2を、あらかじめ埋入れ基部21
にて埋め込みして植設することにより、それぞれを内側
へと突出させておき、更に、そのPcaカーテンウォー
ルBの下部において、所定の左右二箇所に、植込みボル
トCを植設して、それぞれを内側へと突出させておき、
前記各掛け金物2には、嵌合頭22の螺孔25に高さ調整ボ
ルト3を、二又起立片26の螺孔27に水平位置調整ボルト
4をそれぞれ螺装させる。また、鉄骨架構側の両掛け金
物に対応させた所定の左右二箇所に、受け金物1を位置
調整して固定する。而して、そのPcaカーテンウォー
ルBをクレーン等で揚重して建込み、左右の各掛け金物
2のけら首23及び嵌合頭24を各受け金物1の受け孔11に
嵌挿させる。つまり、受け孔の口部111 にけら首23を遊
嵌させると同時に係合凹部112 に嵌合頭24を嵌合させ
る。この時点でクレーン等の玉掛けを外し、高さ調整ボ
ルト4を螺動させてPcaカーテンウォールBの鉛直レ
ベル調整を行う。次に、同様にして建込んだ上層のPc
aカーテンウォールBの下部にある左右の各植込みボル
トCを、各掛け金物2の二又起立片26に遊挿させ、か
つ、座金Dを嵌め、ナットEを螺合させて締め付けると
ともに、水平位置調整ボルト4を螺動させて上層のPc
aカーテンウォールBの鉛直方向を調整する。したがっ
て、一支点部一種類の金物で足り、この一種類の金物た
る受け金物1と掛け金物2の相互において、鉛直レベル
の調整、鉛直荷重支持、面外荷重支持、面内荷重支持、
ロッキング又はスライド変位の吸収等の複合する機能を
発揮する。
【0006】
【実施例】図面は、本考案の実施例を示している。図に
おいて、1は、鉄骨架構たる鉄骨大梁A側に固定する受
け金物、2は、PcaカーテンウォールB側に固定して
前記受け金物1に係合させる掛け金物であり、これらの
金物は、造形の自由なダクタイル鋳鉄、鋳鋼、アルミニ
ウム合金等で鋳造、ダイカスト等により作製する。受け
金物1は、長方形の基板12の上面中央部に平面形状Ω字
状の起立壁13を設けて、該起立壁内に、Pcaカーテン
ウオールBの内面と対面する狭小の口部111 を有し、該
口部の奥に拡張した係合凹部112 を備えた、平面形状前
方後円の受け孔11を、上下に開放させて形成し、また、
基板12の左右に一対の前後方向の長孔14を形成してい
る。掛け金物2は、PcaカーテンウォールBの上部に
埋め込ませる埋入れ基部21に、アンカー鉄筋5を挿通さ
せる三つの横孔211 を形成し、該埋入れ基部21から斜め
上方へと吊り腕22を突出し、該吊り腕の先端部に、前記
受け孔11の口部111へ遊挿させると同時に係合凹部112
へ嵌合させるけら首23及び鉛直方向の円筒状の嵌合頭24
を設け、該嵌合頭の上半部外周を下半部外周よりやや小
径に、かつ、上半部内周を下半部内周よりやや大径に形
成し、該下半部内周に高さ調整ボルト3を螺装させる鉛
直方向の螺孔25を設けている。更に、掛け金物2には、
前記吊り腕22の中途部から上方へ、上層のPcaカーテ
ンウォールBの下部の植込みボルトCを遊挿させる二又
起立片26を突設するとともに、該二又起立片の二又部26
1 の直下に、上層のPcaカーテンウォールBの水平位
置調整ボルト4を螺装させる水平方向の螺孔27を設けて
いる。
【0007】上記受け金物1及び掛け金物2は、「作
用」の項で説明する通りに使用するが、具体的には更に
次の手段を講じている。鉄骨大梁Aには、あらかじめ上
部フランジの適所に受け金物1を固定する支持プレート
Fを水平に溶接固定し、該支持プレートの下面乃至鉄骨
大梁Aの片側に補剛プレートGを溶接固定し、かつ、支
持プレートFに受け金物1の長孔14と対応させて左右一
対の左右方向の長孔Faを穿設する。また、支持プレート
Fの上面に受け金物1を載せ、両者の長孔14,Fa をもっ
てボルト・ナットH、座金Iにて適宜に位置調整しつつ
締結する。なお、支持プレートF等は、鉄骨柱に設けて
もよい。また、そのような支持プレートF等を用いず
に、鉄骨大梁Aのフランジに長孔を形成して受け金物1
を直接的に固定するようにしてもよい。一方、掛け金物
2の埋入れ基部21は、三つの横孔211 にそれぞれアンカ
ー鉄筋5を水平に挿通させて、Pcaカーテンウォール
Bの上部に埋め込ませる。PcaカーテンウォールBの
内面下部適所に水平位置調整ボルト4の先端を突き当て
る補強板Jを付設する。上層のPcaカーテンウォール
Eを組み付けるときは、植込みボルトCに嵌めた座金D
と掛け金物2の二又起立片26との間に滑り材Kを介在さ
せる。
【0008】Pcaカーテンウォール取付け後に、常
時、地震時(ロッキング時)、風負圧時、風正圧時、内
面地震時、面内地震時に加わる荷重は、図11のようにな
る。鉄骨大梁Aと上下のPcaカーテンウォールBとの
間の変位は、受け金物1の係合凹部112 と掛け金物2の
嵌合頭24との間のスライド、掛け金物2の二又部261 と
植込みボルトCとの間の逃げ移動で吸収する。
【0009】上記受け金物1と掛け金物2とを球状黒鉛
鋳鉄にて鋳造して実験し、設計外力に対し十分安全であ
ることを確認した。
【0010】
【考案の効果】本考案によれば、一支点部一種類(一
組)の金物で足り、部材数を従来の三分の一にまで縮減
でき、これに伴い鉄骨架構側の支承部補強リブ等をも同
数に減らすことができ、しかも、工数も低減できるか
ら、従来に比較して約20%のコスト減が得られる。そ
して、この部材数の低減により建物の窓下に設ける設備
機器の設置面積を拡大できる。また、工事ごとに設計し
ている取付け金物を容易に標準化でき、少ない金物で徹
底した品質管理を行うことができるので、高い品質を確
保できる。更に、受け金物1及び掛け金物2は、鋳型に
より大量生産でき、孔開け等の二次加工がなく、納期を
短縮、安定化させることができる。また、掛け金物2
は、吊り腕22を斜め上方へと突出するので、荷重の伝達
を腕方向に順応させることができ、力学的強度を合理的
に十分に増大させることができて、鉛直荷重、面外荷
重、面内荷重等における複合応力に対し十分な安全率を
確保できる。その上、PcaカーテンウォールBの建込
みには、掛け金物2を受け金物1に落とし込んだ時点で
揚重するクレーン等を切り離すことができるので、クレ
ーン等の利用率を向上させることができ、一日当たりの
取付け枚数を増大させることができ、建物工期を短縮で
きる。また、建込みに溶接を要しないので、溶接工が不
要であり、PcaカーテンウォールBにあらかじめガラ
ス窓等を嵌め込んでも溶接の火花で損傷するようなこと
はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す使用状態における截断側
面図である。
【図2】同截断平面図である。
【図3】同截断正面図である。
【図4】同例の掛け金物を示す側面図である。
【図5】同正面図である。
【図6】同平面図である。
【図7】同例の受け金物を示す正面図である。
【図8】同平面図である。
【図9】同側面図である。
【図10】同例の使用説明図である。
【図11】同例の各種荷重状態の説明図である。
【符合の説明】
1 受け金物 11 受け孔 111 口部 112 係合凹部 12 基板 13 起立壁 14 長孔 2 受け金物 21 埋入れ基部 211 横孔 22 吊り腕 23 けら首 24 嵌合頭 25 螺孔 26 二又起立片 261 二又部 27 螺孔 3 高さ調整ボルト 4 水平位置調整ボルト 5 アンカー鉄筋 A 鉄骨大梁 B Pcaカーテンウォール C 植込みボルト D 座金 E ナット F 支持プレート Fa 長孔 G 補剛プレート H ボルト・ナット I 座金 J 補強板 K 滑り材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄骨架構側に固定する受け金物1と、P
    caカーテンウォールB側に固定して前記受け金物1に
    係合させる掛け金物2とから成り、その受け金物1に
    は、PcaカーテンウォールBに面する狭小の口部111
    の奥に拡張した係合凹部112 を有する平面形状前方後円
    の受け孔11を、上下に開放させて形成し、また、その掛
    け金物2には、PcaカーテンウォールBの上部に埋め
    込ませる埋入れ基部21から斜め上方へ吊り腕22を突出さ
    せて、該吊り腕の先端部に前記受け孔11の口部111 へ遊
    挿させ且つ係合凹部112 へ嵌合させるけら首23及び嵌合
    頭24を設け、該嵌合頭に高さ調整ボルト3を螺装させる
    鉛直方向の螺孔25を設け、更に、前記吊り腕22の中途部
    から上方へ上層のPcaカーテンウォールBの下部の植
    込みボルトCを遊挿させる二又起立片26を突設するとと
    もに、該二又起立片の適所に上層のPcaカーテンウォ
    ールBの水平位置調整ボルト4を螺装させる水平方向の
    螺孔27を設けたことを特徴とするPcaカーテンウォー
    ル用取付け金物。
JP6428691U 1991-07-17 1991-07-17 Pcaカーテンウォール用取付け金物 Expired - Lifetime JP2530661Y2 (ja)

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JP6785564B2 (ja) * 2016-02-19 2020-11-18 大成建設株式会社 連結構造及び壁材
JP7286903B2 (ja) * 2019-05-17 2023-06-06 株式会社竹中工務店 カーテンウォール吊下げ用ファスナ

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JPH057818U (ja) 1993-02-02

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