JP7286903B2 - カーテンウォール吊下げ用ファスナ - Google Patents

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Description

本発明は、カーテンウォール吊下げ用ファスナに関する。
プレキャストコンクリート造のカーテンウォールを建物躯体に固定する方法として、ファスナを用いる方法が知られている。例えば特許文献1には、本体プレートから建物躯体側に突設された定着金物が建物躯体に固定され、本体プレートから壁材(カーテンウォール)側に突設された定着板(ファスナ本体)が壁材に埋設されたファスナが開示されている。
特許第6466709号公報
特許文献1に示すファスナでは、壁材の幅方向に延びる横筋及び補強筋が壁材に埋設されており、定着板に形成された貫通孔に横筋及び補強筋を挿通させることで、ファスナに作用する横力を横筋及び補強筋を介して壁材に伝達している。
しかしながら、定着板に形成された貫通孔の内径は、横筋及び補強筋の外径より一回り大きいため、ファスナの定着板と横筋及び補強筋との間において横力の伝達効率を高めることは困難であった。このため、ファスナの引抜き耐力を向上させる観点において改善の余地があった。
本発明は上記事実に鑑み、ファスナ本体の引抜き耐力を向上させることができるカーテンウォール吊下げ用ファスナを提供することを目的とする。
第1態様に記載のカーテンウォール吊下げ用ファスナは、プレキャストコンクリート造のカーテンウォールの幅方向に沿って埋設される複数のアンカーと、先端部が前記カーテンウォールの上端部に埋設され、基端部が建物躯体に固定されるファスナ本体と、前記ファスナ本体の前記先端部に形成され、前記アンカーがそれぞれ挿入固定される複数の挿入孔と、を有する。
上記構成によれば、ファスナ本体の先端部がカーテンウォールの上端部に埋設され、基端部が建物躯体に固定されることにより、カーテンウォール吊下げ用ファスナによってカーテンウォールを建物躯体に固定することができる。
ここで、カーテンウォールの幅方向に沿って埋設されるアンカーが、ファスナ本体に形成された挿入孔に挿入固定されるため、アンカーとファスナ本体との結合強度を高めることができ、ファスナ本体の引抜き耐力を向上させることができる。なお、本発明において、「挿入固定される」とは、アンカー及びファスナ本体がカーテンウォールに埋設される前の状態において、挿入孔に挿入されたアンカーがファスナ本体に応力伝達可能に接合されることを指す。
第2態様に記載のカーテンウォール吊下げ用ファスナは、第1態様に記載のカーテンウォール吊下げ用ファスナであって、前記ファスナ本体は、基端部が前記建物躯体に固定されて先端部が前記カーテンウォールに埋設される第1腕部と、前記第1腕部の下方に設けられて先端部が前記第1腕部の先端部よりも先端側に位置する第2腕部と、を有しており、前記挿入孔は、前記第1腕部の先端部、及び前記第2腕部の先端部にそれぞれ形成されている。
上記構成によれば、第1腕部の先端部と、第1腕部の先端部より下方先端側に位置する第2腕部の先端部と、にそれぞれ挿入孔が形成されており、この2つの挿入孔にそれぞれアンカーが挿入固定される。このため、鉛直荷重によりカーテンウォールに回転モーメントが作用した際に、カーテンウォールの面外方向に作用する応力に対して2本のアンカーをそれぞれ抵抗させることができ、ファスナ本体のカーテンウォールへの埋込耐力をより向上させることができる。
第3態様に記載のカーテンウォール吊下げ用ファスナは、第2態様に記載のカーテンウォール吊下げ用ファスナであって、前記第1腕部の前記挿入孔に挿入固定される前記アンカーには、前記アンカーの上側で折返される複数の補強筋が巻掛けられている。
上記構成によれば、アンカーの上側で折返される複数の補強筋が、第1腕部の挿入孔に挿入固定されるアンカー、すなわちファスナ本体の上方基端側に位置するアンカーに巻掛けられている。このため、アンカーに鉛直方向上向きの力が作用した際に、この補強筋によってアンカーを押さえ込むことで、ファスナ本体のカーテンウォールへの埋込耐力をより向上させることができる。
本発明に係るカーテンウォール吊下げ用ファスナによれば、ファスナ本体の引抜き耐力を向上させることができる。
実施形態の一例に係るカーテンウォール吊下げ用ファスナのファスナ本体を示す斜視図である。 実施形態の一例に係るカーテンウォール吊下げ用ファスナを示す側断面図である。 実施形態の一例に係るカーテンウォール吊下げ用ファスナを示す立断面図である。 (A)、(B)は、実施形態の一例に係るカーテンウォール吊下げ用ファスナによってカーテンウォールを建物躯体に固定する手順を示す工程図(その1)である。 実施形態の一例に係るカーテンウォール吊下げ用ファスナによってカーテンウォールを建物躯体に固定する手順を示す工程図(その2)である。 実施形態の一例に係るカーテンウォール吊下げ用ファスナによってカーテンウォールを建物躯体に固定する手順を示す工程図(その3)である。
以下、本発明の実施形態の一例に係るカーテンウォール吊下げ用ファスナについて、図1~図6を用いて説明する。なお、図中において矢印Xはファスナ本体の厚さ方向、又はカーテンウォールの幅方向、矢印Yはファスナ本体の延出方向、又はカーテンウォールの厚さ方向、矢印Zは鉛直方向を指す。
(構造)
図2、図3に示すように、本実施形態のカーテンウォール吊下げ用ファスナ10は、建物の外壁としてのカーテンウォール12を、建物躯体としての梁14に固定するための部材である。なお、本実施形態では、カーテンウォール12はプレキャストコンクリート造とされており、梁14は例えば複数のリブプレート16によって補強されたH形鋼からなる。
本実施形態のカーテンウォール吊下げ用ファスナ10は、ファスナ本体18を有している。ファスナ本体18は、例えば高い延性を有するダグタイル鋳鉄(球状黒鉛鋳鉄)によって形成された鋳物であり、延出方向(矢印Y方向)における一端が梁14に固定され、他端がカーテンウォール12に埋設される。なお、以下、ファスナ本体18の延出方向におけるカーテンウォール12に埋設される側を「先端側」、梁14に固定される側を「基端側」と呼ぶ。
図1に示すように、ファスナ本体18は、一体的に形成された第1腕部20と、第2腕部22と、を有している。第1腕部20の先端部(先端側の端部)には、ファスナ本体18を厚さ方向(矢印X方向)に貫通する第1挿入孔24が形成されている。また、第1腕部20の基端部(基端側の端部)には固定部26が形成されており、上部には振止め部28が形成されている。
固定部26は、梁14(図2参照)に固定される箇所であり、鉛直方向(矢印Z方向)に貫通する雌ねじ孔30Aが形成された円筒形状の嵌合部30と、嵌合部30よりファスナ本体18の先端側に形成され、厚さが嵌合部30の外径より薄い括れ部32と、を有している。
振止め部28は、後述する上側カーテンウォール60(図2参照)の下端部を支持する箇所であり、第1腕部20の上部から鉛直方向上側に延びている。また、振止め部28は、ファスナ本体18の延出方向(矢印Y方向)に貫通する雌ねじ孔28Aと、鉛直方向上側に開放された切欠34と、を有している。
一方、第2腕部22は、第1腕部20の下部から下方先端側に延びており、第2腕部22の厚さT2は第1腕部20の厚さT1より薄くされている。また、第2腕部22の先端部は、第1腕部20の先端部よりもファスナ本体18の先端側に位置しており、この第2腕部22の先端部には、ファスナ本体18を厚さ方向(矢印X方向)に貫通する第2挿入孔36が形成されている。
第1腕部20に形成された第1挿入孔24、及び第2腕部22に形成された第2挿入孔36は、内周面が全長にわたってねじ切りされた雌ねじ孔とされている。また、第2挿入孔36の内径R2は、第1挿入孔24の内径R1より小さくされている。
図2、図3に示すように、第1挿入孔24及び第2挿入孔36には、カーテンウォール12に埋設された第1アンカー38及び第2アンカー40がそれぞれ挿入固定されている。第1アンカー38及び第2アンカー40は、カーテンウォール12の幅方向(矢印X方向)に沿って延びており、第1アンカー38の外径は第2アンカー40の外径より大きくされている。なお、第1アンカー38及び第2アンカー40の延出長さは、700mm~800mm程度とされている。
本実施形態では、第1アンカー38及び第2アンカー40は、例えば外周面が全長にわたってねじ切りされたねじ節鉄筋からなり、第1挿入孔24に第1アンカー38が螺合され、第2挿入孔36に第2アンカー40が螺合されている。すなわち、第1アンカー38及び第2アンカー40が、第1挿入孔24及び第2挿入孔36にねじ接合されることにより、第1アンカー38及び第2アンカー40が、ファスナ本体18に応力伝達可能に接合されている。
また、第1腕部20の第1挿入孔24に挿入固定された第1アンカー38には、カーテンウォール12に埋設された複数の補強筋42が巻掛けられている。複数の補強筋42は、鉛直方向(矢印Z方向)に延びて第1アンカー38の上側で折り返される逆U字状とされており、第1アンカー38の延出方向に互いに間隔をあけて配置されている。
(施工手順)
次に、本実施形態のカーテンウォール吊下げ用ファスナ10を用いてカーテンウォール12を梁14に固定する手順について説明する。
まず、図1に示すファスナ本体18を鋳造によって予め形成しておく。そして、図2、図3に示す第1アンカー38及び第2アンカー40を、ファスナ本体18の第1挿入孔24及び第2挿入孔36にそれぞれ螺合することで挿入固定する。
その後、図2、図3に示すように、第1アンカー38に複数の補強筋42を巻掛けるとともに、ファスナ本体18の周囲に複数の壁筋44を配筋し、壁筋44、補強筋42、第1アンカー38、及び第2アンカー40を囲むように図示しない型枠を設置する。そして、型枠内にコンクリートを流し込むことで、プレキャストコンクリート造のカーテンウォール12を構築する。
このとき、ファスナ本体18の先端部、すなわち第1腕部20の先端部及び第2腕部22の先端部がカーテンウォール12に埋設される。一方、第1腕部20の上部に形成された振止め部28、基端部に形成された固定部26、及び第2腕部22の基端部は、カーテンウォール12の内壁面、すなわち梁14に対向する主面から露出する。
また、図4(B)に示すように、ファスナ本体18は、カーテンウォール12の鉛直方向上側の両角部にそれぞれ埋設され、振止め部28がカーテンウォール12の上端面(上側小口面)より鉛直方向上側に延出される。
次に、図4(A)に示すように、ベース部46と、ベース部46に立設された荷重受け部48と、を有する一対の台座50を、梁14の上フランジ14Aの上面に設置する。ベース部46及び荷重受け部48は、例えば鋳造によって一体的に形成されており、ベース部46には一対の長穴46Aが形成されている。
一方、図3に示すように、台座50が設置される梁14の上フランジ14Aにも、一対の長穴52が形成されている。この梁14に形成された長穴52、及び台座50のベース部46に形成された長穴46Aに下側からボルト54を挿通し、上側からナット56で固定することで、台座50のベース部46が梁14に固定される。
また、台座50の荷重受け部48は、平面視で略C字形状とされており、ファスナ本体18の固定部26の嵌合部30が嵌合される円弧状の嵌合凹部48Aと、ファスナ本体18の固定部26の括れ部32が係止される係止部48Bと、を有している。
この荷重受け部48に上側からファスナ本体18の固定部26を落とし込み、固定部26の嵌合部30を荷重受け部48の嵌合凹部48Aに嵌合させる。これにより、荷重受け部48の係止部48Bによって固定部26の嵌合部30の先端側(矢印Y方向)への移動を抑制することができ、図5に示すように、台座50及びファスナ本体18を介してカーテンウォール12を梁14に吊下げて固定することができる。
なお、固定部26の嵌合部30に形成された雌ねじ孔30A(図1参照)には、図2に示すように、調整ボルト58が螺合されており、嵌合部30を荷重受け部48の嵌合凹部48Aに嵌合する際、調整ボルト58の下端部が梁14の上フランジ14Aの上面に当接する。
このため、雌ねじ孔30Aへの調整ボルト58の螺合量を調整することにより、梁14に対するファスナ本体18の高さ、すなわち梁14に対するカーテンウォール12の高さを調整することが可能となる。
次に、図5、図6に示すように、カーテンウォール12の上側に設置される上側カーテンウォール60を、ファスナ本体18の振止め部28によって振止めする。上側カーテンウォール60は、カーテンウォール12と同一の構成とされており、上側カーテンウォール60の鉛直方向下側の両角部には、上側カーテンウォール60の内壁面、すなわち梁14に対向する主面から突出するアンカー62がそれぞれ設けられている。
上側カーテンウォール60は、上端部が図示しない他のカーテンウォール吊下げ用ファスナによって上階の梁(図示省略)に吊下げ固定され、下端部に突設されたアンカー62がファスナ本体18の振止め部28に形成された切欠34に差込まれる。そして、図6に示すように、この切欠34に差込まれたアンカー62の先端部にナット64を螺合することにより、上側カーテンウォール60の下端部の厚さ方向(矢印Y方向)への移動が抑制される。
なお、図2に示すように、振止め部28に形成された雌ねじ孔28Aには、調整ボルト66が螺合されており、振止め部28によって上側カーテンウォール60の下端部を振止めする際、上側カーテンウォール60の内壁面は、調整ボルト66の端部に当接する。このため、雌ねじ孔28Aへの調整ボルト66の螺合量を調整することにより、振止め部28と上側カーテンウォール60の内壁面との間隔を調整することが可能となる。
上記の手順により、本実施形態のカーテンウォール吊下げ用ファスナ10を用いてカーテンウォール12を梁14に固定することができる。なお、上記の手順は一例であり、手順が異なっていたり、他の手順が含まれたりしても構わない。
(作用効果)
本実施形態のカーテンウォール吊下げ用ファスナ10によれば、ファスナ本体18の先端部がカーテンウォール12に埋設されているとともに、ファスナ本体18の基端部に固定部26が形成されている。このため、梁14に設置された台座50の嵌合凹部48Aに固定部26の嵌合部30を落とし込むことで、カーテンウォール12を梁14に容易に固定することができる。
ここで、本実施形態によれば、カーテンウォール12に埋設される第1アンカー38及び第2アンカー40が、ファスナ本体18に形成された第1挿入孔24及び第2挿入孔36に挿入固定されている。すなわち、カーテンウォール12に埋設される前の状態において、第1アンカー38及び第2アンカー40がファスナ本体18に応力伝達可能に接合されている。このため、第1アンカー38及び第2アンカー40とファスナ本体18との結合強度を高めることができ、ファスナ本体18の引抜き耐力を向上させることができる。
特に本実施形態によれば、第1アンカー38及び第2アンカー40がねじ節鉄筋からなり、第1挿入孔24及び第2挿入孔36が雌ねじ孔とされている。このため、第1挿入孔24及び第2挿入孔36に第1アンカー38及び第2アンカー40を螺合することにより、第1アンカー38及び第2アンカー40を第1挿入孔24及び第2挿入孔36に容易かつ確実に挿入固定することができる。
また、本実施形態によれば、第1アンカー38及び第2アンカー40がカーテンウォール12の幅方向(矢印X方向)に沿って延びている。このため、第1アンカー38及び第2アンカー40が鉛直方向(矢印Z方向)又はカーテンウォール12の厚さ方向(矢印Y方向)に沿って延びる構成と比較して、ファスナ本体18に生じる引抜き力を第1アンカー38及び第2アンカー40を介してカーテンウォール12の広い範囲で受けることができる。これにより、ファスナ本体18の引抜き耐力をより向上させることができる。
また、本実施形態によれば、ファスナ本体18の第1腕部20の先端部に第1挿入孔24が形成され、第1腕部20の先端部より下方先端側に位置する第2腕部22の先端部に第2挿入孔36が形成されている。
このため、図2に示すように、鉛直荷重によりカーテンウォール12に回転モーメントMが作用した際に、カーテンウォール12の厚さ方向(面外方向)外側へ作用する応力F1に対して第1アンカー38を抵抗させることができる。また、カーテンウォール12の厚さ方向(面外方向)内側へ作用する応力F2に対して第2アンカー40を抵抗させることができる。これにより、ファスナ本体18のカーテンウォール12への埋込耐力をより向上させることができる。
また、一般的に、梁14に固定されるファスナ本体18の基端部側は、カーテンウォール12に埋設される先端部側と比較して大きな応力が生じる。ここで、本実施形態によれば、第1挿入孔24に挿入される第1アンカー38の外径が、第2挿入孔36に挿入される第2アンカー40の外径より大きくされている。このため、大きな応力が生じるファスナ本体18の基端部側の耐力を、先端部側よりも向上させることができる。
さらに、本実施形態によれば、ファスナ本体18の上方基端側に位置する第1アンカー38に、第1アンカー38の上側で折返される複数の補強筋42が巻掛けられている。このため、第1アンカー38に鉛直方向上向きの力が作用した際に、この補強筋42によって第1アンカー38を押さえ込むことで、ファスナ本体18のカーテンウォール12への埋込耐力をより向上させることができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の実施形態の一例について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能である。
例えば、上記実施形態では、第1アンカー38及び第2アンカー40が第1挿入孔24及び第2挿入孔36に螺合、すなわちねじ接合されていた。しかし、第1アンカー38及び第2アンカー40と第1挿入孔24及び第2挿入孔36とは、少なくとも応力伝達可能に接合されていればよい。応力伝達可能に接合する方法としては、例えば高強度モルタルや接着剤等によって接合する方法が挙げられる。
また、第1アンカー38及び第2アンカー40と第1挿入孔24及び第2挿入孔36とは、互いに接触状態で接合されることがより好ましい。互いに接触状態で接合する方法としては、例えば上記実施形態のように螺合する方法の他、第1アンカー38及び第2アンカー40を第1挿入孔24及び第2挿入孔36に圧入する方法等が挙げられる。
また、上記実施形態では、ねじ節鉄筋によって第1アンカー38及び第2アンカー40が構成されていた。しかし、第1アンカー38及び第2アンカー40は全長にわたってねじ切りされている必要はなく、第1挿入孔24及び第2挿入孔36に螺合される部分のみがねじ切りされていてもよい。
また、上記実施形態では、ファスナ本体18の第1腕部20の上部に振止め部28が設けられていた。しかし、ファスナ本体18に振止め部28が一体的に形成されている必要はなく、上側カーテンウォール60の振止め部材をファスナ本体18とは別体で設ける構成としてもよい。
また、上記実施形態では、カーテンウォール12が梁14に吊下げ固定されていたが、カーテンウォール12が固定される建物躯体は梁には限らず、建物の柱等とされていてもよい。
さらに、上記実施形態では、カーテンウォール吊下げ用ファスナ10がファスナ本体18の第1挿入孔24及び第2挿入孔36に挿入固定される2本の第1アンカー38及び第2アンカー40を有していた。しかし、アンカーの本数は2本に限らず、ファスナ本体18に形成された3つ以上の挿入孔に3本以上のアンカーがそれぞれ挿入固定されていてもよい。
10 カーテンウォール吊下げ用ファスナ
12 カーテンウォール
14 梁(建物躯体の一例)
18 ファスナ本体
20 第1腕部
22 第2腕部
24 第1挿入孔(挿入孔の一例)
36 第2挿入孔(挿入孔の一例)
38 第1アンカー(アンカーの一例)
40 第2アンカー(アンカーの一例)
42 補強筋

Claims (3)

  1. プレキャストコンクリート造のカーテンウォールの幅方向に沿って埋設される複数のアンカーと、
    先端部が前記カーテンウォールの上端部に埋設され、基端部が建物躯体に固定されるファスナ本体と、
    前記ファスナ本体の前記先端部に形成され、前記アンカーがそれぞれ挿入固定される複数の挿入孔と、有し、
    前記アンカーはねじ節鉄筋であり、前記挿入孔の内周面には雌ねじが形成されており、前記挿入孔に前記アンカーを螺合させることで前記アンカーが前記挿入孔に挿入固定されるカーテンウォール吊下げ用ファスナ。
  2. 前記ファスナ本体は、基端部が前記建物躯体に固定されて先端部が前記カーテンウォールに埋設される第1腕部と、前記第1腕部の下方に設けられて先端部が前記第1腕部の先端部よりも先端側に位置すると共に前記幅方向の厚さが前記第1腕部と比して薄くされた第2腕部と、を有しており、
    前記挿入孔は、前記第1腕部の先端部、及び前記第2腕部の先端部にそれぞれ形成されている、
    請求項1に記載のカーテンウォール吊下げ用ファスナ。
  3. 前記第1腕部の前記挿入孔に挿入固定される前記アンカーには、前記アンカーの上側で折返される複数の補強筋が巻掛けられている、請求項2に記載のカーテンウォール吊下げ用ファスナ。
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