JP5904052B2 - 薄板軽量形鋼造の上下階の連結構造 - Google Patents

薄板軽量形鋼造の上下階の連結構造 Download PDF

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Description

本発明は、スチールハウス(スチールハウスは普通、板厚0.4mm以上、2.3mm未満の薄板軽量形鋼による枠材と、この枠材に構造用面材を組み合わせて構成される鉄鋼系パネル構造の建物と定義される。)等の住宅等の建築構造物あるいは薄板軽量形鋼造の耐力壁を使用する非住宅等の建築構造物に使用される、薄板軽量形鋼造の上下階の連結構造に関する。
従来より、板厚0.4mm以上、2.3mm未満の薄板軽量形鋼による枠材と、この枠材に構造用面材を組み合わせて構成される薄板軽量形鋼造(スチールハウス)が提案されている。このような薄板軽量形鋼造において、例えば、上階側の壁パネル等における縦枠スタッドと下階側の壁パネル等の縦枠スタッドとを連結する場合、ホールダウン金物と連結ボルト、ナットからなる接合金物を使用する。そして、上階側の壁パネルにおける縦枠スタッドにホールダウン金物を固定し、下階側の壁パネルにおける縦枠スタッドにホールダウン金物を固定し、これらのホールダウン金物を例えば普通ボルトや高力ボルト等のボルトやナット等の連結部品を介して連結する。
このような連結部品を使用した接合構造においては、地震あるいは風による水平力が作用した場合、主として引張力しか伝達できないため、圧縮力を床組み部分で伝達するようになり、上下階壁パネルの縦枠スタッドに挟まれる床組み内部に圧縮補強金物を挿入するなど複雑な工夫を必要とし、ピース数が増大し、設計や施工が複雑となる。
また、図18に示すように、前記の床組内部に別個に配置される圧縮補強金物に代えて、鋼管からなる筒状体225の上下にフランジ226を設けてフランジ付筒状体227を構成し、そのフランジ付筒状体227内に連結ボルト228を配置すると共に上下のホールダウン金物230、231を前記連結ボルト228にねじ込むナット229により連結する形態の接合構造も知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、かかる従来技術においては、何れも3階建て以下の薄板軽量形鋼造への適用を考慮したものであり、3階建てよりも4階建て以上の薄板軽量形鋼造の方が、上階と下階との間で伝達すべき軸力は大きくなる。このため、従来技術では、連結ボルト228を長いボルトで構成していることから、4階建て以上の建築構造物に対してはこれに軸力が作用した場合に抵抗できない。特に薄板軽量形鋼造が4階建て以上で構成される場合に、地震時の水平力あるいは風荷重が付加された場合には、かかる薄板軽量形鋼造の縦枠材に付加される曲げモーメントがより大きくなる。その結果、連結ボルトに対してより大きな応力が付加されることとなる。このような大きな曲げモーメントに対抗するためには、連結ボルトの本数を2本で構成することで、個々の連結ボルトが負担すべき軸力を低減させる方法が先ず考えられる。
特開平10−311110号公報
しかしながら、このような連結ボルト228を2本で構成する方法では、例えば図19に示すように、折板等で構成される耐力壁241に近接する連結ボルト228aと、耐力壁241から離間した連結ボルト228bが必ず存在することになる。ホールダウン金物230は、縦枠材242に取り付けられ、ホールダウン金物231は縦枠材243に取り付けられるが、各縦枠材242、243におけるフランジ242a、243aに耐力壁材241が必ず取り付けられることとなる。ホールダウン金物230、231には、連結ボルト228が並んで配設することになり、その結果、耐力壁241に近接するものと離間するものが生じてしまうことなる。
このような状態において地震等が発生した場合には、上階側が下階側よりも大きく水平方向に変形することに伴い、上階側から下階側にかけてせん断力に基づく軸力が伝達されてくることとなる。
しかしながら、上階で発生する軸力は、上階側の耐力壁241に沿って伝達する。その伝達されてくる軸力は、連結ボルト228a、228bを介して下階へと伝達されるが、特に耐力壁241に近い連結ボルト228aに多くの軸力が流れ、耐力壁241から離れた連結ボルト228bにはあまり多くの軸力が流れないという現象が生じることとなる。即ち、連結ボルト228a、228b間において、軸力の不均一性がより大きくなるという問題点がある。そもそも連結ボルト228を2本配置する目的は、上下方向に作用する大きな軸力を各連結ボルト28で負担させることにあるが、このような地震によるせん断力が伝達された場合には、結局1本の連結ボルト228でしか荷重を担っていないことになる。即ち、上述した形態においては、2本の連結ボルト228について不均一な荷重が作用するため、2本分の連結ボルト228を設けることによる効果を最大限生かしきっていないという問題があった。また、連結ボルト228間において不均一な荷重が付加された場合、より大きな軸力(せん断力)が付加された連結ボルト228aがこれに耐えられなくなり、結局のところ地震に対する耐力を向上させることができないという問題点があった。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、例えば4階建て以上の薄板軽量形鋼造を構築する際において、地震等が発生した場合においても上下階のせん断力の伝達性能を均一に分散させることで、地震に対する耐力を向上させることが可能な薄板軽量形鋼造の上下階の連結構造を提供することにある。
本発明を適用した薄板軽量形鋼造の上下階の連結構造は、上階の耐力壁を構成する薄板軽量形鋼からなる第1の縦枠材に固定された上階用ホールダウン金物と、上記上階用ホールダウン金物に設けられた第1の水平部を挿通して上端が固定される2本以上の連結ボルトと、上記2本以上の連結ボルトが挿通されてその上端を固定するための上フランジと、少なくとも上記連結ボルトの上記上フランジにおける挿通位置を隔てるように、上記上フランジから下方向に延長される中間ウェブと、上記中間ウェブの下端に取り付けられた下フランジとを有する連結部材と、上記連結部材における下フランジを上記中間ウェブを介して挿通位置が互いに隔てられた状態で挿通し、その上端が固定された2本以上の連結ボルトと、上記2本以上の連結ボルトが挿通されてその下端を固定するための第2の水平部を有し、下階の耐力壁を構成する薄板軽量形鋼からなる第2の縦枠材に固定される下階用ホールダウン金物とを備え、上記連結部材は、溝形鋼からなる転び止め部材のフランジ間に介装されていることを特徴とする。
本発明を適用した耐力壁とコンクリート基礎との連結構造は、一階の耐力壁を構成する薄板軽量形鋼からなる第1の縦枠材に固定されたホールダウン金物と、上記ホールダウン金物に設けられた第1の水平部を挿通して上端が固定される1本以上のボルトと、上記ボルトが挿通されてその上端を固定するための上フランジと、上記上フランジから下方向に延長される中間ウェブと、上記中間ウェブの下端に取り付けられた下フランジとを有する連結部材と、上記連結部材における下フランジに上端が固定されるとともに、その下端がコンクリート基礎に埋設された1本以上のアンカーボルトと、フランジ間に形成されたウェブが一部に亘りくり抜かれてなり、当該くり抜かれた箇所に上記連結部材が介装されてなるH形鋼とを備え、上記H形鋼のフランジを介して水平力を伝達させるとともに、上記上フランジ及び上記下フランジを介して耐力壁からの鉛直力を伝達させ、上記H形鋼のフランジの板厚よりも上記上フランジ又は上記下フランジの板厚を厚く構成してなることを特徴とする。
本発明を適用した耐力壁と鉄骨梁との連結構造は、上階の耐力壁を構成する薄板軽量形鋼からなる第1の縦枠材に固定された上階用ホールダウン金物と、上記上階用ホールダウン金物に設けられた第1の水平部を挿通して上端が固定される2本以上の連結ボルトと、上記2本以上の連結ボルトが挿通されてその上端を固定するための上フランジと、少なくとも上記連結ボルトの上記上フランジにおける挿通位置を隔てるように、上記上フランジから下方向に延長される中間ウェブと、上記中間ウェブの下端に取り付けられた下フランジとを有する連結部材と、上記連結部材における下フランジを上記中間ウェブを介して挿通位置が互いに隔てられた状態で挿通し、その上端が固定された2本以上の連結ボルトが挿通されるフランジ部を有する鉄骨梁とを備えることを特徴とする。
上述した構成からなる本発明では、2本の連結ボルトを中間ウェブを介して隔て、また2本の連結ボルトを中間ウェブを介して隔てる構成を採用することで、上階から伝達されてくる不均一な軸力を中間ウェブにおいて合わせ、これを下階へ伝える際にほぼ均等に分離することができる。このため、本発明を適用した上下階の連結構造では、4階建て以上の高層建築物とされている場合で、しかも大きな地震が発生した場合においても、上階から伝達されてくる応力をほぼ均等に分離して連結ボルトにおいて伝達させることが可能となり、何れか一方の連結ボルトに大きな軸力(せん断力)が付加されることもなくなり、連結ボルトの破損を防止することができることから、地震に対する耐力を向上させることが可能となる。
本発明を適用した薄板軽量形鋼造における上下階の連結構造の斜視図である。 本発明を適用した薄板軽量形鋼造における上下階の連結構造の正面図である。 本発明を適用した薄板軽量形鋼造における上下階の連結構造の平面図である。 ホールダウン金物における縦枠材への取付構造を示す図である。 ホールダウン金物における縦枠材への取付構造を示す他の図である。 本発明を適用した薄板軽量形鋼造における上下階の連結構造の動作について説明するための図である。 本発明と従来技術との間で上階から下階への軸力の分散度合を連結ボルト毎にモデル化した図である。 連結部材における中間ウェブを介して隔てられた上フランジと下フランジ間に補強部材を設けた例について説明するための図である。 本発明を適用した薄板軽量形鋼造における上下階の連結構造の他の実施形態の斜視図である。 本発明を適用した薄板軽量形鋼造における上下階の連結構造の他の実施形態の正面図である。 本発明を適用した薄板軽量形鋼造における上下階の連結構造において、1本のボルトを介して上下階を連結する例の正面図である。 一階の耐力壁と基礎との連結構造を示す図である。 一階の耐力壁と基礎との連結構造における側面からみた一形態を示す図である。 断面T字状のホールダウン金物を用いて耐力壁と基礎とを連結する例を示す図である。 立体混構造に対しても本発明を適用した例について説明するための図である。 立体混構造を採用する連結構造における他の実施形態を示す図である。 立体混構造を採用する連結構造において、ブラケットとの干渉を防止する構成を示した図である 従来における薄板軽量形鋼造における上下階の連結構造を示す図である。 薄板軽量形鋼造における上下階の連結構造において連結ボルトを2本で構成する例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態として、4階建て以上のスチールハウス等の建築構造物等に適用される薄板軽量形鋼造の上下階の連結構造に関し、図面を参照しながら詳細に説明をする。
本発明を適用した上下階の連結構造が適用される薄板軽量形鋼造は、薄板軽量形鋼からなる枠材を建物全体の主架構要素とし、必要に応じて部分的に木製枠材や構造面材を薄板軽量形鋼製の枠材に組み合わせて構成される。この薄板軽量形鋼の枠材は、いずれも板厚0.4mm以上、2.3mm未満の薄鋼板を折り曲げ加工することによりウェブとその両端にフランジを一体に連設させた溝形鋼で構成されている。
図1は、本発明を適用した薄板軽量形鋼造における上下階の連結構造1の斜視図であり、図2はその正面図を示している。
上下階の連結構造1は、上階の耐力壁5aを構成する薄板軽量形鋼からなる第1の縦枠材52と、下階の耐力壁5bを構成する薄板軽量形鋼からなる第2の縦枠材53とを、連結部材8を介して連結するものである。
上階の耐力壁5aは、構造面材51aと、第1の縦枠材52を有している。第1の縦枠材52は、中央面板61の両側に側面板62、63が折り曲げられて構成された、断面コ字状の枠材で構成されている。ちなみに図示はしていないが側面板62、63の先端を内側に折り曲げたリップが形成されていてもよい。この第1の縦枠材52における一の側面板62には、構造面材51aが取り付けられている。この側面板62に対する構造面材51aの取り付け方法は、普通ボルトや高力ボルト等からなるボルトや、ドリルねじ等の図示しないねじ止め固着具を介して取り付けられている。なお、図示は省略しているが、この構造面材51aの下縁部に沿って断面コ字状の下枠材が設けられ、その下枠材に内挿されるように第1の縦枠材52が所定間隔をもって立設された構成とされるのが一般的である。
構造面材51は、何れも鋼製の折板又は平板で構成される。
第1の縦枠材52は、図3の平面図に示すように互いの中央面板61同士を当接させて固定するようにしてもよい。
また、この第1の縦枠材52には、ホールダウン金物54が取り付けられる。このホールダウン金物54は、図4に示すように、第1の縦枠材52における中央面板61に対してねじ止め固定具14等を介して取り付けられる添接板15と、この添接板15の下端から略水平方向に突設されている水平部16とを有している。この水平部16には、連結ボルト71(72)を挿通させるための挿通孔16aが開口している。
即ち、このホールダウン金物54には、2つの連結ボルト71、72が取り付け固定される。このうち連結ボルト71は、構造面材51aに対してより近接しており、連結ボルト72は、構造面材51aに対してより離間している。このように、連結ボルト71、72は、構造面材51aに対して近接する側と離間する側にそれぞれ1つずつ設けられる。
下階の耐力壁5bは、構造面材51bと、第2の縦枠材53とを有している。第2の縦枠材53は、中央面板64の両側に側面板65、66が折り曲げられて構成された、断面コ字状の枠材で構成されている。ちなみに図示はしていないが側面板65、66の先端を内側に折り曲げたリップが形成されていてもよい。この第2の縦枠材53における一の側面板65には、構造面材51bが取り付けられている。この側面板65に対する構造面材51bの取り付け方法は、普通ボルトや高力ボルト等からなるボルトや、ドリルねじ等の図示しないねじ止め固着具を介して取り付けられている。なお、図示は省略しているが、この構造面材51bの上縁部に沿って断面コ字状の上枠材が設けられ、その下枠材に内挿されるように第2の縦枠材53が所定間隔をもって立設された構成とされるのが一般的である。
第2の縦枠材53についても図示は省略するが、他の第2の縦枠材53との間で、互いの中央面板61同士を当接させて固定するようにしてもよい。
また、この第2の縦枠材53には、ホールダウン金物55が取り付けられる。このホールダウン金物55は、図5に示すように、第2の縦枠材53における中央面板64に対してねじ止め固定具14等を介して取り付けられる添接板25と、この添接板25の上端から略水平方向に突設されている水平部26とを有している。この水平部26には、連結ボルト73(74)を挿通させるための挿通孔26aが開口している。連結ボルト73(74)の上端はナット77が固定される。
即ち、このホールダウン金物54には、2つの連結ボルト73、74が取り付け固定される。このうち連結ボルト73は、構造面材51bに対してより近接しており、連結ボルト74は、構造面材51bに対してより離間している。このように、連結ボルト73、74は、構造面材51bに対して近接する側と離間する側にそれぞれ1つずつ設けられる。
連結部材8は、上フランジ82と、上フランジ82から下方向に延長される中間ウェブ81と、この中間ウェブ81の下端に取り付けられる下フランジ83とを有する、いわゆるH形鋼で構成されている。上フランジ82には、連結ボルト71、72を挿通するための挿通孔101が穿設されてなり、また下フランジ83には連結ボルト73、74を挿通するための挿通孔102が穿設されている。そして、この挿通孔101から下側に突出した連結ボルト71、72の下端には、ナット76が螺着固定されてなり、この挿通孔102から下側に突出した連結ボルト73、74の下端には、ナット77が螺着固定されている。
なお、中間ウェブ81は、上フランジ82における連結ボルト71、72の各挿通位置を隔てるように取り付けられている。同様に、この中間ウェブ81は、下フランジ83における連結ボルト73、74の各挿通位置を隔てるように取り付けられている。
ちなみに、この連結部材8には、図1に示すような補強部材68が上フランジ82としたフランジ83の間に介装されていてもよい。この補強部材68は、例えば断面コ字状に折り曲げられた金属製の枠材とされていてもよい。補強部材68は、例えば中間ウェブ81を介して隔てられた上フランジ82と下フランジ83間のうち、構造面材51から離間する側に設けられていてもよい。
また、この連結部材8自体が、図1に示すような溝形鋼からなる転び止め部材69をフランジ間に介装されていてもよい。
次に、本発明を適用した薄板軽量形鋼造における上下階の連結構造1の動作について図6を用いて説明をする。
例えば、地震が発生した場合に薄板軽量形鋼造には大きな水平力が付加されることとなる。かかる場合には、上階側が下階側よりも大きく水平方向に変形することに伴い、上階側から下階側にかけてせん断力に基づく軸力が伝達されてくることとなる。ちなみに、この図6に示す矢印が応力の伝達経路を示している。この上階で発生する軸力は、上階側の構造面材51aに沿って伝達する。その伝達されてくる軸力は、連結ボルト71、72を介して下階へと伝達されるが、特に構造面材51aに近い連結ボルト71に多くの軸力が流れ、構造面材51aから離れた連結ボルト72にはあまり多くの軸力が流れないという現象が生じることとなる。即ち、この連結ボルト71、72間において伝達すべき軸力の不均一性は大きい。しかしながら、この連結ボルト71、72に伝達された軸力は、何れも中間ウェブ81を通じて下方向に向けて伝達されることとなる。このため、各連結ボルト71、72から伝達される軸力は、この中間ウェブ81において合わさることとなる。そして、この中間ウェブ81において合わさった軸力は、そのまま下方向に伝達され、下フランジ83、或いは連結ボルト73、74においてほぼ均等に分離することとなる。そして、この分離した軸力がそのまま下方向へ伝達されていくこととなる。
図7は、本発明を適用した上下階の連結構造1と、従来の図18に示す構造との間における上階から下階への軸力の分散度合を連結ボルト毎にモデル化したものである。この図7において、N4は4階から下階へ付加される軸力、N3は3階から下階へ付加される軸力、N2は2階から下階へ付加される軸力、N1は1階から基礎へ付加される軸力である。
このモデルにおいて、従来例では、先ず4階部分において、構造面材41に近い連結ボルト228aに0.8N4、構造面材41から遠い連結ボルト228bに0.2N4が付加する。同様に、3階部分において、構造面材41に近い連結ボルト228aに0.8N3、構造面材41から遠い連結ボルト228bに0.2N3が新たに付加され、4階から伝達されてきた力が加算されるため、3階から2階へ力が伝達される過程では、連結ボルト228aには、0.8N4+0.8N3が、連結ボルト228bには、0.2N4+0.2N3が付加されることとなる。このようなメカニズムが繰り返されることにより、最終的に1階から基礎へ力が伝わる過程では、連結ボルト228aには、0.8N4+0.8N3+0.8N2+0.8N1が、また連結ボルト228bには、0.2N4+0.2N3+0.2N2+0.2N1が伝達されることとなる。即ち、従来例では、特に1階部分と基礎とを連結する連結ボルト228a、228b間において付加する軸力が不均一となる。
これに対して、本発明例では、先ず4階部分において、構造面材51に近い連結ボルト71に0.8N4、構造面材51から遠い連結ボルト72に0.2N4が付加するが、中間ウェブ81においてこれらが合わさり、ほぼ均等に分離され、連結ボルト73、74には、それぞれ0.5N4ずつほぼ均等に軸力が伝わることとなる。3階部分において、構造面材51に近い連結ボルト71に0.8N3、構造面材51から遠い連結ボルト72に0.2N3が新たに付加され、4階から伝達されてきた力が加算されるが、これらは互いに均等に分離しているため、3階から2階へ力が伝達される過程では、連結ボルト71には、0.5N4+0.8N3が、連結ボルト72には、0.5N4+0.2N3が付加されることとなる。このようなメカニズムが繰り返されることにより、最終的に1階から基礎へ力が伝わる過程では、連結ボルト71には、0.5N4+0.5N3+0.5N2+0.8N1が、また連結ボルト72には、0.5N4+0.5N3+0.5N2+0.2N1が伝達されることとなる。即ち、本発明例では、特に1階部分と基礎とを連結する連結ボルト71、72間において付加する軸力をより均一化させることが可能となる。
上述したように、本発明では、2本の連結ボルト71、72を中間ウェブ81を介して隔て、また2本の連結ボルト73、74を中間ウェブ81を介して隔てる構成を採用することで、上階から伝達されてくる不均一な軸力を中間ウェブ81において合わせ、これを下階へ伝える際にほぼ均等に分離することができる。
このため、本発明を適用した上下階の連結構造1では、4階建て以上の高層建築物とされている場合で、しかも大きな地震が発生した場合においても、上階から伝達されてくる応力をほぼ均等に分離して連結ボルト71、72において伝達させることが可能となり、何れか一方の連結ボルト71、72に大きな軸力(せん断力)が付加されることもなくなり、連結ボルト71、72の破損を防止することができることから、地震に対する耐力を向上させることが可能となる。
なお、上述した実施の形態においては、あくまで2本の連結ボルト71、72を中間ウェブ81を介して隔て、また2本の連結ボルト73、74を中間ウェブ81を介して隔てる構成を例にとり説明をしたが、これに限定されるものではない、連結ボルトが3本以上の場合であっても、中間ウェブ81を介して隔てられるものであればよい。
また、上述したように、中間ウェブ81を介して隔てられた上フランジ82と下フランジ83間のうち、構造面材51から離間する側に補強部材68を設けることにより、図8に示すように上階から伝達されてくる軸力が不均一であっても、構造面材51から離間する側において軸力を集中させることが可能となる。また、転び止め部材69の内部に連結部材8を介装させることにより、上階から伝達されてくる不均一な軸力により発生する抵抗モーメントに対して当該転び止め部材69が対抗することも可能となる。
図9は、本発明を適用した薄板軽量形鋼造における上下階の連結構造2の斜視図であり、図10はその正面図を示している。
この上下階の連結構造2において、上述した上下階の連結構造1と同一の構成要素、部材に関しては同一の符号を付すことにより、以下での説明を省略する。
上下階の連結構造2は、上階の耐力壁5aを構成する薄板軽量形鋼からなる第1の縦枠材52と、下階の耐力壁5bを構成する薄板軽量形鋼からなる第2の縦枠材53とを、連結部材9を介して連結するものである。
連結部材9は、連結ボルト121が挿通されてその上端を固定するための上フランジ92と、上フランジ92の両端から下方向に延長される2本のウェブ91と、両端がウェブ91の下端に取り付けられた下フランジ93とを有する箱形鋼からなる。
上フランジ92には、連結ボルト121を挿通するための挿通孔101が穿設されてなり、また下フランジ93には連結ボルト122を挿通するための挿通孔102が穿設されている。そして、この挿通孔101から下側に突出した連結ボルト121の下端には、ナット76が螺着固定されてなる。この挿通孔102から下側に突出した連結ボルト122の下端には、ナット77が螺着固定されてなる。これら連結ボルト121、連結ボルト122は、いずれも高力ボルト又は通常のボルトとして構成されている。なお、このケースにおいては、連結ボルト121、122をそれぞれ1本で構成していることから不釣合い力が生じることが無く、転び止め部材69をフランジ間に介装することは特に必須とはならない。 このような構成からなる上下階の連結構造2においても同様に地震が発生した場合に薄板軽量形鋼造には大きな水平力が付加されることとなる。かかる場合には、上階側が下階側よりも大きく水平方向に変形することに伴い、上階側から下階側にかけて軸力が伝達されてくることとなる。かかる場合に、図10に示す矢印のような応力の伝達経路を介して軸力が伝達されることとなる。連結部材9においては、この軸力が2本のウェブ91においてほぼ均等に分断され、下フランジ93において合わさることとなる。このため、軸力を下階へ伝える際にほぼ均等に分離することができる。従って、本発明を適用した上下階の連結構造2では、4階建て以上の高層建築物とされている場合で、しかも大きな地震が発生した場合においても、上階から伝達されてくる応力をほぼ均等に分離して連結ボルト121、連結ボルト122を介して伝達させることが可能となり、地震に対する耐力を向上させることが可能となる。また、ウェブ91を2本で構成することにより、係るウェブ91を介して軸力の伝達を行わせることもでき、またこの2本のウェブ91で圧縮力にも対抗することができることから、連結ボルト121、連結ボルト122をそれぞれ1本で構成しても地震に対する耐力を維持することが可能となる。
ちなみに、上述した連結ボルト121、連結ボルト122は、そのボルトの頭部が、断面矩形状の連結部材9の中にある場合に限定されるものではない。即ち、連結ボルト121、連結ボルト122の頭部が、断面矩形状の連結部材9の外側に位置する場合、換言すればホールダウン金物54、55側に位置するものであってもよい。
なお、この連結部材9は、例えば図11に示すように、連結ボルト121、連結ボルト122に分けることなく、1本の普通ボルトや高力ボルト等からなるボルト123を介して上フランジ92から下フランジ93に到るまで架け渡すようにして取り付けるようにしてもよい。これにより、引張力に対しては、この1本のボルト123を介して対抗することが可能となる。また、圧縮力が付加された場合には、2本のウェブ91を介してこれに対抗することができる。このとき、ウェブ91の板厚を上フランジ92並びに下フランジ93の板厚よりも厚く構成されていてもよい。この板厚を厚く構成したウェブ91を介して、圧縮応力に対する耐久性を向上させることが可能となる。
図12は、薄板軽量形鋼造における一階の耐力壁と基礎との連結構造3を示している。
この耐力壁と基礎との連結構造3は、一階の耐力壁5を構成する薄板軽量形鋼からなる縦枠材52に固定されたホールダウン金物54と、このホールダウン金物54の下部に取り付けられる連結部材140と、この連結部材140が固定されるコンクリート基礎147とを備えている。
この耐力壁と基礎との連結構造3では、ホールダウン金物54に設けられた水平部16を挿通して上端が固定される1本の連結ボルト121を有し、連結部材140は、連結ボルト121が挿通されてその上端を固定するための上フランジ142と、上フランジから下方向に延長される中間ウェブ141と、中間ウェブの下端に取り付けられた下フランジ143とを有する断面H形の鋼製部材からなる。また連結部材140の下フランジ143には、中間ウェブ141を介して挿通位置が互いに隔てられた状態で2本のアンカーボルト144が挿通している。このアンカーボルト144の上端はナット76を介して固定されているとともに、その下端がコンクリート基礎147に埋設されている。コンクリート基礎147は、鉄筋コンクリートとされていてもよい。また、このコンクリート基礎147は1階の底部を構成する場合に限定されるものではなく、1階部分を鉄筋コンクリート造とした場合には、この1階と2階との間についても、図12と同様の構成が適用されることとなる。
このような構成からなる一階の耐力壁と基礎との連結構造3では、上階から軸力が伝達されてきた場合において、特に構造面材51に近い側の方が、構造面材51から遠い側よりも流れる軸力の比率は高くなっている。かかる場合においても、この連結部材140に伝達された軸力は、中間ウェブ141において合わさることとなる。そして、この中間ウェブ81において合わさった軸力は、そのまま下方向に伝達され、下フランジ143、或いはアンカーボルト144においてほぼ均等に分離することとなる。
このため、本発明を適用した耐力壁と基礎との連結構造では、4階建て以上の高層建築物とされている場合で、しかも大きな地震が発生した場合においても、上階から伝達されてくる応力をほぼ均等に分離してアンカーボルト144に伝達させることが可能となり、何れか一方のアンカーボルト144に大きな軸力(せん断力)が付加されることもなくなり、アンカーボルト144の破損を防止することができることから、地震に対する耐力を向上させることが可能となる。
図13は、薄板軽量形鋼造における一階の耐力壁と基礎との連結構造3における側面からみた一形態を示している。この図13に示す他の実施形態においては、上述した断面H形の鋼製部材からなる連結部材140における中間ウェブ141について、ホールダウン金物54の直下をくり抜くことにより、空間210を作り出す。そして、この空間210に対して断面箱形の連結部材200を更に挿入する構成である。この連結部材は、上フランジ201と、下フランジ203と、上フランジ201、下フランジ203の左右両端に取り付けられた2枚の中間ウェブ202とを備えている。上フランジ201には、1本の連結ボルト121が挿通されて、その下端がナット76により固定される。また、下フランジ203には、1本のアンカーボルト144が挿通している。かかる構成であっても、上述と同様の効果を発揮させることが可能となる。
このような連結部材200により、アンカーボルト144や、連結ボルト121等、特に鉛直力を負担する部分については、上フランジ201、下フランジ203により厚く構成することが可能となる。これに対して、鉛直力は負担しないものの、水平力を負担する部分は、連結部材140における上フランジ142、下フランジ143のみで構成することができ、フランジ厚を薄く構成することが可能となる。また上フランジ142、下フランジ143との間における応力の伝達は中間ウェブ141を介して行う。
ちなみに、この図13においてコンクリート基礎147は、鉄筋コンクリートとされていてもよい。また、このコンクリート基礎147は1階の底部を構成する場合に限定されるものではなく、1階部分を鉄筋コンクリート造とした場合には、この1階と2階との間についても、図12と同様の構成が適用されることとなる。そして、このコンクリート基礎147には、例えば普通ボルトや高力ボルト等からなるボルト221が打設固定されている。 また図14は、この耐力壁と基礎との連結構造3の側面から見た一例である。この図14の形態においては、ホールダウン金物54の代替として、断面T字状のホールダウン金物150を用いる。このホールダウン金物150は、水平部153と、当該水平部153の中央から立ち上げられた鉛直板151とを有している。鉛直板151は、縦枠材52における中央面板61に例えばドリルねじ152を介して取り付けられる。そして水平部153、フランジ142には、側面視で2本の連結ボルト121が挿通されているが、鉛直板151により、その連結ボルト121の挿通位置が隔てられるような設計とされている。このような断面T字状のホールダウン金物150を用いても、上述と同等の効果を得ることが可能となる。
本発明は、4階建て以上の薄板軽量形鋼造ではなく、いわゆる立体混構造に対しても適用するようにしてもよい。この立体混構造は、いわゆるピロティ式構造である。この立体混構造において一階部分は柱を中心に構成されているが、上階と下階の連結構造を示したのが図15である。この連結構造6において、上述した連結構造1〜3と同一の構成要素、部材に関しては同一の符号を付すことにより以下での説明を省略する。
鉄骨梁180は、ピロティ式構造における1階部分の上端を構成するものである。この鉄骨梁180は、H形鋼からなり、ウェブ181の上端に上フランジ182が、また下端には下フランジ183がそれぞれ設けられている。
この鉄骨梁180の上面には、連結部材170が取り付けられている。この連結部材170は、上フランジ172、ウェブ171、下フランジ173からなる断面H形状で構成される。
連結部材170における上フランジ172には、例えば普通ボルトや高力ボルト等からなるボルト191が挿通され、その上端が、縦枠材52に取り付けられたホールダウン金物54にナット76を介して固定される。連結部材170における下フランジ173には、ボルト191と同様のボルト192が挿通される。ボルト192は、上述した鉄骨梁180の上フランジ182の下面から上方に向けて突出させてなり、これを連結部材170の下フランジ173に挿通させて上端をナット76で固定される。これにより連結部材170は、鉄骨梁180に対して強固に固定されることとなる。このとき、ボルト192の挿通位置は、連結部材170におけるウェブ171により隔てられる位置とされている。また、ボルト191の挿通位置も同様にウェブ171により隔てられる位置とされている。
このため、このような立体混構造においても、2本の連結ボルト191をウェブ171を介して隔て、また2本の連結ボルト192をウェブ171を介して隔てる構成を採用することで、上階から伝達されてくる不均一な軸力を中間ウェブ171において合わせ、これを下階へ伝える際にほぼ均等に分離することができる。
このため、このようなピロティ式構造を採用する連結構造6においても、4階建て以上の高層建築物とされている場合で、しかも大きな地震が発生した場合においても、上階から伝達されてくる応力をほぼ均等に分離して鉄骨梁180に伝達させることが可能となり、何れか一方の連結ボルト191に大きな軸力(せん断力)が付加されることもなくなり、地震に対する耐力を向上させることが可能となる。
図16は、この立体混構造を採用する連結構造6における他の実施形態を示している。この他の実施の形態においては、連結部材170、鉄骨梁180の構成は上述と同様であるが、連結ボルト191、192の代替として、連結ボルト195を使用する点が相違する。
鉄骨梁180における上フランジ182、及び連結部材170における下フランジ173、上フランジ172にかけて連結ボルト195が相通されている。この連結ボルト195の上端は、上フランジ172から突出され、これにナット76が螺着されている。また、この2本の連結ボルト195の挿通位置は、ウェブ171により隔てられる位置とされている。
このような連結構造6における他の実施形態についても同様に上述した効果を奏することとなる。
更に、上フランジ172と下フランジ173の間には縦リブ197を介装させるようにしてもよい。この縦リブ197では、例えば鋼板等で構成されるものであり、その上端が上フランジ172に溶接等により固着され、またその下端が下フランジ173に溶接等により固着されている。
このような縦リブ197を挿入することにより、上下方向から付加される圧縮力をこの縦リブ197自身が担うことが可能となる。
図17は、このような連結構造6において、ブラケットとの干渉を防止する構成を示したものである。この図17において上述と同様の構成要素、部材については、同一の符号を付すことにより、以下でも説明を省略する。
この例では、1階と2階との間において、1階を鉄骨梁構造とした場合に、鉄骨ブラケット230を設けることが必須となる。この鉄骨ブラケットを接合する際には、例えば普通ボルトや高力ボルト等からなるボルト231とナット232を介して接合を行うことになる。具体的には、梁ブラケット上フランジ262aに対して添接板261を介してボルト231aとナット232aで取り付けを行い、梁ブラケット下フランジ262bに対して添接板261を介してボルト231bとナット232bで取り付けを行うこととなる。
しかしながら、特に鉄骨ブラケット230の上端に取り付けられるボルト231aとナット232aが、鉄骨ブラケット230から上方に突出してしまう。このため、この鉄骨ブラケットの上方に構造面材等を取り付ける上で、この突出したボルト231aとナット232aが障壁となってしまう。
従って上階と下階との間で嵩上げが必要になる。この嵩上げを行うために、鋼製土台250を配設することになる。鋼製土台250においては、上述したボルト231aとナット232aが突出された箇所において、ウェブ251とフランジ252とを切り欠く。このような切欠234を設けることにより、上述したボルト231aとナット232aが障壁になることなく取り付けを実現することが可能となる。なお、この切欠234の領域においては、コンクリートを事後的に充填するようにしてもよい。
なお、梁ブラケット上フランジ262aと、梁ブラケット下フランジ262bとの間には、リブ240を介装するようにしてもよい。また、この梁ブラケット上フランジ262aと、フランジ252は、普通ボルトや高力ボルト等からなるボルト290、ナット291を介して取り付けられている。
1、2、3 連結構造
5 耐力壁
6 連結構造
8 連結部材
9 連結部材
14 固定具
15、25 添接板
16、26 水平部
41、51 構造面材
42、52、53 縦枠材
54、55、150 ホールダウン金物
61、64 中央面板
62、65 側面板
68 補強部材
69 転び止め部材
71、72 連結ボルト
76、77 ナット
81、141、171、202 中間ウェブ
82、92、142、172、182、201 上フランジ
83、93、143、173、183、203 下フランジ
91 ウェブ
101、102 挿通孔
121、122、191、192 連結ボルト
140 連結部材
144 アンカーボルト
147 コンクリート基礎
151 鉛直板
153 水平部
170 連結部材
171、181 ウェブ
180 鉄骨梁
197 縦リブ
200 連結部材
210 空間

Claims (5)

  1. 上階の耐力壁を構成する薄板軽量形鋼からなる第1の縦枠材に固定された上階用ホールダウン金物と、
    上記上階用ホールダウン金物に設けられた第1の水平部を挿通して上端が固定される2本以上の連結ボルトと、
    上記2本以上の連結ボルトが挿通されてその上端を固定するための上フランジと、少なくとも上記連結ボルトの上記上フランジにおける挿通位置を隔てるように、上記上フランジから下方向に延長される中間ウェブと、上記中間ウェブの下端に取り付けられた下フランジとを有する連結部材と、
    上記連結部材における下フランジを上記中間ウェブを介して挿通位置が互いに隔てられた状態で挿通し、その上端が固定された2本以上の連結ボルトと、
    上記2本以上の連結ボルトが挿通されてその下端を固定するための第2の水平部を有し、下階の耐力壁を構成する薄板軽量形鋼からなる第2の縦枠材に固定される下階用ホールダウン金物とを備え、
    上記連結部材は、溝形鋼からなる転び止め部材のフランジ間に介装されていること
    を特徴とする薄板軽量形鋼造の上下階の連結構造。
  2. 一階の耐力壁を構成する薄板軽量形鋼からなる第1の縦枠材に固定されたホールダウン金物と、
    上記ホールダウン金物に設けられた第1の水平部を挿通して上端が固定される1本以上のボルトと、
    上記ボルトが挿通されてその上端を固定するための上フランジと、上記上フランジから下方向に延長される中間ウェブと、上記中間ウェブの下端に取り付けられた下フランジとを有する連結部材と、
    上記連結部材における下フランジに上端が固定されるとともに、その下端がコンクリート基礎に埋設された1本以上のアンカーボルトと、
    フランジ間に形成されたウェブが一部に亘りくり抜かれてなり、当該くり抜かれた箇所に上記連結部材が介装されてなるH形鋼とを備え、
    上記H形鋼のフランジを介して水平力を伝達させるとともに、上記上フランジ及び上記下フランジを介して耐力壁からの鉛直力を伝達させ、上記H形鋼のフランジの板厚よりも上記上フランジ又は上記下フランジの板厚を厚く構成してなること
    を特徴とする耐力壁とコンクリート基礎との連結構造。
  3. 上階の耐力壁を構成する薄板軽量形鋼からなる第1の縦枠材に固定された上階用ホールダウン金物と、
    上記上階用ホールダウン金物に設けられた第1の水平部を挿通して上端が固定される2本以上の連結ボルトと、
    上記2本以上の連結ボルトが挿通されてその上端を固定するための上フランジと、少なくとも上記連結ボルトの上記上フランジにおける挿通位置を隔てるように、上記上フランジから下方向に延長される中間ウェブと、上記中間ウェブの下端に取り付けられた下フランジとを有する連結部材と、
    上記連結部材における下フランジを上記中間ウェブを介して挿通位置が互いに隔てられた状態で挿通し、その上端が固定された2本以上の連結ボルトが挿通されるフランジ部を有する鉄骨梁とを備えること
    を特徴とする耐力壁と鉄骨梁との連結構造。
  4. 上記連結ボルトは、上記第1の水平部、上記上フランジ、上記下フランジ、上記フランジ部の全てを挿通させるか、或いは、上記第1の水平部及び上記上フランジを挿通させるものと、上記下フランジ及び上記フランジ部を挿通させるものを分けて構成すること
    を特徴とする請求項3記載の耐力壁と鉄骨梁との連結構造。
  5. 上記連結部材は、上記上フランジと上記下フランジとの間に縦リブを介装させてなること
    を特徴とする請求項3記載の耐力壁と鉄骨梁との連結構造。
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