JPH082267Y2 - 軽量気泡コンクリートパネル - Google Patents

軽量気泡コンクリートパネル

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JPH082267Y2
JPH082267Y2 JP1990034651U JP3465190U JPH082267Y2 JP H082267 Y2 JPH082267 Y2 JP H082267Y2 JP 1990034651 U JP1990034651 U JP 1990034651U JP 3465190 U JP3465190 U JP 3465190U JP H082267 Y2 JPH082267 Y2 JP H082267Y2
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metal fitting
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JP1990034651U
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和夫 福井
良晴 武藤
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小野田エー・エル・シー株式会社
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【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、パネル本体の小口面に吊下げ用のボルトを
取付けるためのアンカーナットを埋設した軽量気泡コン
クリートパネルに関する。
(従来の技術) 近年、軽量気泡コンクリートパネル(以下「ALCパネ
ル」という)により外壁を構成するようにした建築物が
供されている。かかる建築物の外壁は、梁や柱からなる
建築物の躯体に、複数枚のALCパネルを例えば縦長にし
て取付けて構成される。この場合、ALCパネルを躯体に
取付けるにあたっては、例えばクレーンによりALCパネ
ルを平置き状態から引き起こし、さらに吊下げて、これ
を躯体の所定部位に搬送することが行われる。このた
め、ALCパネルにあっては、吊下げ用のワイヤロープな
どを容易に連結できる構造を備えたものが供されてい
る。
このようなALCパネルを吊下げるための構造として、
例えば実開昭61−163849号公報に開示されたものがあ
る。このものは、第3図に示すように、パネル本体1の
小口面1a近傍にパネルの幅方向に貫通する棒状の貫通材
2を取付けると共に、小口面1aにて開口しその貫通材2
に達する挿入穴3を形成するためのU字形の金具4を取
付けた構成である。そして、吊下げ用の係止金具5の鉤
部5aを、貫通材2に引っ掛けて連結するようになってい
る。
しかしながら、この構成では、構造が複雑であり、貫
通材2,金具4の取付けが面倒である不具合がある。ま
た、吊下げ用の係止金具5は、貫通材2に引っ掛けられ
るだけなので、吊下げ時にその連結が外れてしまう危険
性もある。
そこで、第4図に示すような構成のものが考えられて
いる。このものは、パネル本体6内の小口面6a近傍の補
強筋7に、アンカーナット8を一体に有する板状のアン
カー金具9を埋設した構成である。そして、吊下げ用の
アイボルト10をそのアンカーナット8に螺合させて吊下
げるものである。
この第4図に示した構成によれば、第3図のものに比
べて構造も簡単で、しかも、螺合による連結であるから
吊下げ時にアイボルト10が外れる虞もなく安全に作業を
行うことができる。
(考案が解決しようとする課題) ところで、このようなALCパネルは、一般に作業現場
に積重ね状態で配置される。従って、ALCパネルを躯体
に取付けるにあたっては、まず、平置き状態にあるALC
パネルの小口面6aにアイボルト10を取付け、このアイボ
ルト10をワイヤロープを介してクレーンに連結し、その
クレーンによりその小口面6a部分を引上げてALCパネル
を直立状態まで引き起こし、この後吊下げ状態で所定位
置まで搬送するという手順にて行われる。
而して、上記第4図に示す従来構造のものでは、平置
き状態から引き起こされるときに、アンカーナット8ひ
いてはアンカー金具9には、パネル本体6の略厚み方向
の力が作用するようになる。ところが、このときの荷重
はパネル本体6に対して局所的に集中するようになるた
め、ALCパネルが平置き状態から引き起こされるとき
に、その荷重によるパネル本体6のひび割れや局所的な
破損などが起こりやすい特に、軽量気泡コンクリートパ
ネルは、PCコンクリートパネルと比べて強度が弱く、上
記のように移動させる際に端部が破損しやすい事情があ
った。
本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
は、簡単な構造で安全に吊下げ作業を行うことができ、
しかも、取付け作業時に局所的破損を起こしにくい軽量
気泡コンクリートパネルを提供するにある。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 本考案の軽量気泡コンクリートパネルは、パネル本体
の小口面に吊下げ用のボルトを取付けるためのアンカー
ナットを、パネル本体内の補強筋に固定されたアンカー
金具に取付けて小口面近傍に埋設したものであって、ア
ンカー金具を、小口面に略平行な第1のアンカー板部と
パネル面に略平行な第2のアンカー板部とを一体に有し
た構成とし、更にアンカーナットが第2のアンカー板部
に固着されていると共に、そのアンカーナットのねじ穴
がパネル本体の小口面に向かって開口している構成とし
たところに特徴を有する。
(作用) パネル本体を小口面により吊下げて搬送する場合、吊
下げ時においては、アンカーナットひいてはアンカー金
具には、小口面に対して略垂直な方向に荷重が作用す
る。また、パネル本体の平置き状態からの引き起こし時
においては、アンカー金具にはパネル面に対して略垂直
な方向に荷重が作用する。
上記手段によれば、小口面に対して略垂直な方向の荷
重は、第1のアンカー板部の板面で受け支えられる。ま
た、パネル面に対して略垂直な方向の荷重は、第2のア
ンカー板部の板面で受け支えられる。この場合、共に板
面という比較的広い部分で受け支えるものであるから、
パネル本体の平置き状態からの引き起こし時にあって
も、パネル本体に局所的に荷重が集中することがなくな
り、ひび割れや破損などが防止できる。また、アンカー
ナットのねじ穴が小口面に向かって開口しているので、
アンカーナットに吊下げ用のボルトを取付けてパネル本
体を吊下げた際に、パネル本体の重心が吊下げ位置の真
下に来るようになり、パネル本体を揺れが小さく安定し
た状態で吊下げて搬送することができる。さらにはアン
カーナットを、第2のアンカー板部に周囲部を宛がった
状態で固着さることができるので、アンカーナットの端
面部を固着する場合に比べて高い固着強度を得ることが
できる。
(実施例) 以下本考案の一実施例について、第1図及び第2図を
参照して説明する。
第2図はALCパネルのパネル本体11の小口面11a部分を
示している。ここで、パネル本体11は、軽量気泡コンク
リートよりなる母材12内に、補強筋13を埋設して構成さ
れている。詳しく図示はしないが、この補強筋13は、パ
ネル本体11の内外両面側に、夫々パネル本体11の全体に
わたって格子状に設けられている。そして、パネル本体
11の小口面11a近傍には、アンカー金具14が、前記補強
筋13に取付けられて埋設されている。
さて、このアンカー金具14について、第1図も参照し
て述べる。
このアンカー金具14は、第1のアンカー板部15、第2
のアンカー板部16及びアンカーナット17を一体に有して
構成されている。前記第1のアンカー板部15は、例えば
矩形状の金属板をその両側縁部を折曲加工して略コ字形
に形成したもので、これにより主板部15aと折曲部15b,1
5bとを一体に有している。そして、主板部15aの中心部
には円形孔18が形成され、また、それ以外の部分には多
数個の透孔19が形成されている。前記第2のアンカー板
部16は、前記第1のアンカー板部15と同等の幅寸法の矩
形状の金属板からなり、これにも多数個の透孔20が形成
されている。前記アンカーナット17は、この場合六角柱
状の長ナットからなり、貫通状のねじ穴17aを有してい
る。このアンカーナット17は、前記第2のアンカー板部
16の中央部にその周囲部が宛がわれた状態で例えば溶接
により固着されている。そして、第2のアンカー板部16
は、アンカーナット17の先端面が前記円形孔18に臨むよ
うにして第1のアンカー板部15の主板部15aに例えば溶
接により固着されている。これにて、第1図に示すよう
なアンカー金具14が構成されている。
ここで、以上のように構成されたアンカー金具14を埋
設したALCパネルの製造方法を簡単に述べる。即ち、ま
ず補強筋13を格子状に組み、この補強筋13にアンカー金
具14を例えば溶接により取付ける。次に、これを図示し
ない成形型内に収納して軽量気泡コンクリートのスラリ
ーを注入する。このとき、アンカーナット17のねじ穴17
a内部にスラリーが侵入しないように、例えばゴム製の
蓋21を予めアンカーナット17の両端面(片側のみ図示)
に接着しておく。また、アンカーナット17に螺合するア
イボルト22の挿通孔23(第2図参照)は、パネル本体11
の形成後において、パネル本体11の小口面11aから前記
アンカーナット17の小口面側端面に接着したゴム製の蓋
21を取り除くように座ぐり形成されるようになってい
る。成形型内に注入されたスラリーが硬化することによ
り、第2図に示すパネル本体11が形成されるものである
が、アンカー金具14は、第1のアンカー板部15の主板部
15aがパネル本体11の小口面11aに略平行とされ、第2の
アンカー板部16がパネル面に略平行とされた状態とされ
る。このとき、アンカーナット17のねじ穴17aは、パネ
ル本体11の小口面11aに向かって開口している。尚、ス
ラリーはアンカー金具14の透孔19,20内に侵入し、これ
にて第1及び第2のアンカー板部15及び16は、夫々内外
側でつながった状態となり、母材12とアンカー金具14と
の接合強度は高いものとなる。
次に、上記構成の作用について述べる。
パネル本体11を梁や柱からなる建築物の躯体に縦長に
して取付けるにあたっては、作業現場に平置き状態に配
置されたパネル本体11を、例えばクレーンにより吊下げ
て所定部位に搬送する作業が行われる。この作業を行う
にあたっては、まず、第2図に示すように、パネル本体
11の小口面11a部分に吊下げ用のアイボルト22を取付け
る。この取付けは、アイボルト22をパネル本体11内に埋
設されたアンカーナット17に螺合させることによりなさ
れる。そして、アイボルト22にワイヤロープなどを掛け
渡してクレーンに連結し、そのクレーンによりその小口
面11a部分を引上げてパネル本体11を直立状態まで引き
起こし、この後吊下げ状態として所定位置まで搬送す
る。尚、アイボルト22は、予めパネル本体11の小口面11
aに取付けておくようにすることもでき、この場合、予
めアイボルト22を取付けておいた複数枚のパネル本体11
を、積重ねて置いておくことができる。
而して、吊下げ時においては、アンカーナット17ひい
てはアンカー金具14には、小口面11aに対して略垂直な
方向に荷重が作用する。その荷重は、第1のアンカー板
部15の主板部15aの板面で受け支えられる。そして、パ
ネル本体11の平置き状態からの引き起こし時において
は、アンカーナット17ひいてはアンカー金具14にはパネ
ル面に対して略垂直な方向に荷重が作用する。その荷重
は、第2のアンカー板部16の板面で受け支えられるよう
になる。この場合、アンカー金具14に作用する荷重は、
共に板面という比較的広い部分で受け支えられるように
なり、パネル本体11に局所的に荷重が集中することがな
くなり、パネル本体11のひび割れや破損などが防止でき
る。また、アンカーナット17のねじ穴17aが、小口面11a
に向かって開口しているので、小口面11aに位置して取
付けられたアイボルト22によりパネル本体11を吊下げた
際に、パネル本体11の重心が吊下げ位置の真下に来るよ
うになり、パネル本体11を揺れが小さく安定した状態で
吊下げて搬送することができる。さらには、アンカーナ
ット17を、第2のアンカー板部16に周囲部を宛がった状
態で固着させたので、アンカーナット17の高い固着強度
を得ることができる。
このように本実施例によれば、第3図に示す従来構造
に比べて構造も簡単で、しかも、螺合による連結である
から吊下げ時にアイボルト22が外れる虞もなく安全に作
業を行うことができる。
そして、アンカー金具14はパネル面に略平行な第2の
アンカー板部16を有するので、第4図に示す従来例のも
のと異なり、パネル本体11の平置き状態からの引き起こ
し時にあっても、パネル本体11に局所的に荷重が集中す
ることがなくなり、ひび割れや破損などを防止できるも
のである。
尚、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、
例えばアンカー金具の形状や透孔の形状等は実施に際し
て適宜変更しても良い等、要旨を逸脱しない範囲内で種
々の変形が可能である。
[考案の効果] 以上の説明から明らかなように、本考案の軽量気泡コ
ンクリートパネルによれば、簡単な構造で安全に吊下げ
作業を行うことができ、しかも、取付け作業時に局所的
破損を起こしにくいという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の一実施例を示すもので、第
1図はアンカー金具の斜視図、第2図はALCパネルの小
口部分の縦断面図である。また、第3図は従来例を示す
小口部分の斜視図、第4図は他の従来例を示す第2図相
当図である。 図面中、11はパネル本体、11aは小口面、12は母材、13
は補強筋、14はアンカー金具、15は第1のアンカー板
部、16は第2のアンカー板部、22はアイボルトを示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】パネル本体の小口面に吊下げ用のボルトを
    取付けるためのアンカーナットを、前記パネル本体内の
    補強筋に固定されたアンカー金具に取付けて前記小口面
    近傍に埋設したものにおいて、前記アンカー金具は、前
    記小口面に略平行な第1のアンカー板部と、パネル面に
    略平行な第2のアンアー板部とを一体に有して構成され
    ており、前記アンカーナットが前記第2のアンカー板部
    に固着されていると共に、そのアンカーナットのねじ穴
    が前記パネル本体の小口面に向かって開口していること
    を特徴とする軽量気泡コンクリートパネル。
JP1990034651U 1990-03-31 1990-03-31 軽量気泡コンクリートパネル Expired - Lifetime JPH082267Y2 (ja)

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JPH03125120U JPH03125120U (ja) 1991-12-18
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