JPH0645038Y2 - シャッターカーテンの吊上げ用治具 - Google Patents

シャッターカーテンの吊上げ用治具

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JPH0645038Y2
JPH0645038Y2 JP14241888U JP14241888U JPH0645038Y2 JP H0645038 Y2 JPH0645038 Y2 JP H0645038Y2 JP 14241888 U JP14241888 U JP 14241888U JP 14241888 U JP14241888 U JP 14241888U JP H0645038 Y2 JPH0645038 Y2 JP H0645038Y2
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jig
shutter curtain
slat
lifting
lower plate
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健 松本
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Sanwa Shutter Corp
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、シャッターのシャッターカーテンを巻取軸に
巻装するときに使用する吊上げ用治具に係り、とくに最
高位のスラットに係着してシャッターカーテンを吊上げ
るために使用する吊上げ用治具に関するものである。
[従来の技術] 一般に、建物等の開口部を開閉するためには、複数のシ
ラットを上下に連綴してなるシャッターカーテンを備え
たシャッターが設けられている。その設置の一例を第8
図によって説明する。
a)図はシャッター1の上部を示す斜視図であり、b)
図はシャッターカーテンの吊上げ時の斜視図、c)図は
最高位のスラットの説明図である。シャッター1は、開
口部の上部に架設した巻取軸2に、スラット3の数枚ま
たは全体を連綴したシャッターカーテン4を巻装するに
あたり、最高位のスラット5に吊具6を係着し、シャッ
ターカーテン4を図示しないチェーンブロックで吊上げ
た状態で保持しながら、同様のスラット材を組合せた吊
元スラット7を介して巻取軸2に固定するようにしてい
る。そして、このような現場作業では、最高位のスラッ
ト5に、適当間隔を隔てた振り分け位置に、溶断によっ
て吊具6の係着孔8を明け、ここに、適宜の吊りフック
またはシャックル6Aを係着し、ワイヤロープ9を取付け
て吊り上げるようにしている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、一般に吊りフック6Aはその鉤部が太いた
めに、最高位のスラット5の係着孔8が大きくなり、し
かもその形成が現場における溶断によるものであるため
に、吊上げの作用力によって、スラット5自体が第8図
c)の斜線部において、亀裂によって破損するおそれが
ある。また、係着孔8が長手方向に1個または2個だけ
であるために、シャッターカーテン4の全荷重がここに
集中し、スラット5の破損の惧れはますます大きくな
る。吊具6がシャツクル6Aである場合には、係着孔8は
比較的小さいが、力の集中は一層激しく、しかも、係着
状態が不安定になるのが免れられないという不都合があ
った。さらに、この部分を補強するにしても、もともと
このような現場作業は、品質や労務の管理または信頼性
からも、決して望ましいことではない。
そこで、吊り上げるシャッターカーテンと吊具の間に、
吊上げ用の治具を使用することが考えられる。その一例
を第9図に示せば、最高位のスラット5の係着孔8を設
けたのちに、スラット材の一面にタップを立てた裏金61
を固着し、ここに治具としてアイボルト62を螺入して、
治具60を形成すれば、スラット材を損傷することなく吊
上げ作業が可能となる。しかし、このアイボルト62に
は、吊上げ力が横向きに作用するばかりでなく、シャッ
ターカーテン4の重量が偏心して作用するから、安定し
た吊上げ保持ができず、巻取軸2への巻装作業にも手間
がかかり、その改善が望まれていた。
[課題を解決するための手段] 本考案は、上記のような実状に鑑み、これらの欠点を一
層すべく創案されたものであって、シャッターカーテン
を吊上げるために使用する吊上げ用治具において、該治
具は、吊上げ索を係着する複数の係着孔を有する上板部
と、スラットに設けた係着孔に係着する複数のフックを
有する下板部とを一体に形成してあり、かつ、上板部と
下板部が、上板部への吊上げ力の作用線と、下板部のフ
ックにかかる荷重の作用線とが一致するように折曲され
ていることを特徴とし、好ましくは、係着孔を3個と
し、フックを2本とするものである。
これによって、本考案の吊上げ用治具は、シャッターの
シャッターカーテンを巻取軸に巻装するのに適し、治具
にかかる力の流れが円滑であり、かつ、スラットに設け
る係着孔を工場加工で行うようにし、吊上げ作業に際し
てスラットを破損させたりする惧れをなくすものであ
る。
[実施例] 本考案の構成を図面に示された実施例に基づいて説明す
る。第1図は本考案の吊上げ用治具の垂直断面図、第2
図はその正面図である。第8図の参照番号は該当部分に
ついて共通にしてある。図において、10は本考案の吊上
げ用治具であって、該吊上げ用治具10は、上板部11と下
板部12とからなり、上板部11には吊上げ用のワイヤロー
プ9を係着する3個の係着孔13が水平方向に並列して穿
設してあり、下板部12には、最高位のスラット5に設け
た係着孔8に係着するフック14が水平方向に2本突設し
てある。フック14には、基端部の強度を確保するため
と、ねじ山の保護のために、自由端側だけにねじが刻設
してある。15はフック14のナット16と座金17の締付け力
をスラット5の曲面になじませ、ナット16の締め付けを
確保するためのスペーサである。
吊り上げ用治具10の上板部11と下板部12とは、上板部11
への吊上げ力の作用線と、下板部12のフック14にかかる
荷重の作用線とが、垂直に一致するように、折曲部18を
介して折曲状に形成されており、鋳造等によって製作す
る。
本考案の吊上げ用治具10は、第3図、第4図に示すよう
に、他の形状のスラット5にも適用することができる。
図において、スラット5は面板部分に長手方向のリブ51
を有し、その起伏に従って、スペーサ15の厚さを変更し
て対応し、ねじ部におけるナット16の締め付け力を確保
している。
次に、本考案のさらに他の実施例を第5図、第6図に基
づいて説明する。この実施例は、下板部12に設けたフッ
ク14とナット16との組合せを、フック20に変更したもの
である。すなわち、フック20は下板部12のスラット側の
面に2本平行して突設したものであって、本体21と、頭
部22とからなり、頭部22を、最高位のスラット5に設け
た係着孔8に挿通できる大きさとしたものである。従っ
て、本体21は下半部の断面を角形にして強度を大きくし
てあり、係着孔8との係着を、頭部の鍔部分23で引っ掛
けるようにして、その着脱を簡便にしたほかは、治具10
としての構成を前例と同様にしたものである。
[作用] 上記のような構成になる本考案の吊上げ用治具10の作用
を第7図を加えて説明する。シャッターカーテン4の組
立は常法のとおりであり、複数のスラット3を最高位の
スラット5まで連綴し、ついで吊元スラット7を複数個
所に接続する。最高位のスラット5には、短いスラット
5では中央に1か所、長いスラット5では振り分けの2
ヵ所に、各2個づつ、工場加工によって吊上げ用治具10
の係着孔8が穿設してあり、これらの係着孔8に、スラ
ット5の表面側から、下板部12のフック14を挿通し、ス
ペーサ15、座金17を介してナット16を締付ける。もちろ
ん、各フック14はシャッターカーテン4の重量を分担し
て支持する。
ついで、上部板体11の係着孔13に、図示しないチェーン
ブロックのフックを掛けるが、第7図a)の幅が狭いシ
ャッターカーテン4にあっては、1個の治具10の中央の
係着孔13を使用し、b)図の幅が広いシャッターカーテ
ン4にあっては、2個の治具10が対向する内側に位置す
る脇の係着孔13を使用する。こうして治具10が最高位の
スラット5に装着されたところで、チェーンブロックを
巻き上げ、シャッターカーテン4の組立体または全体を
吊り上げれば、上板部11と下板部12とが折曲形成された
治具10によって、ワイヤロープ9の作用線と吊り荷重と
の間に偏心がなく、シャッターカーテン4の全重量はチ
ェーンブロックのフックの直下に保持された状態とな
る。ここで、吊元スラット7を巻取軸2へ固定し、シャ
ッターカーテン4の巻取軸2への巻装を行う。このと
き、吊上げ用ワイヤロープ9の支持力と重量との釣合状
態は、1個の治具10を使用するときはもちろん、2個の
治具10を一組使用するときには、ワイヤロープ9の張力
は対向する係着孔13を介して2本のフック14によって分
担され、中央の係着孔13を使用するときに比べて、一方
の、とくに外方のフック14に集中することがなく、従っ
て、スラット5に設けた係着孔8に過剰の力が加わるこ
とがなく、係着孔13を3個設けた意義が大きい。
[考案の効果] これを要するに本考案は、シャッターカーテンを吊上げ
るために使用する吊上げ用治具において、該治具は、吊
上げ索を係着する複数の係着孔を有する上板部と、スラ
ットに設けた係着孔に係着する複数のフックを有する下
板部とを一体に形成してあり、かつ、上板部と下板部
が、上板部への吊上げ力の作用線と、下板部のフックに
かかる荷重の作用線とが一致するように折曲されている
ものであるから、本考案の吊上げ用治具は、下部板体に
突設したボルトによって全荷重を最高位のスラットに分
散して保持するのに適し、また、上板部に設けた係着孔
によって、治具にかかる吊上げ力の流れが治具の局部に
集中することなく円滑である。さらに、スラットに設け
る係着孔の穿孔を、工場加工で所定の規格で行うように
したから、現場の作業を省くことができるだけでなく、
吊上げ作業に際してスラットを破損させたりする惧れが
ない。従って、この部分を補強することも不要であり、
シャッターの設置に際して、吊元スラットの巻取軸への
取付作業が、シャッターカーテンの全重量の安定した保
持のもとで実施することができるから、全体のコストを
下げるのに寄与し、しかも安全性を向上させ、品質や労
務の管理または信頼性のうえからも、優れた効果を奏す
る吊上げ用治具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案に係るシャッターカーテンの実施例を示
すものであって、第1図は本考案の吊上げ用治具の垂直
断面図、第2図はその正面図、第3図、第4図は本考案
を他の形式のスラットに適用したときの断面図、第5図
はさらに他の実施例の第1図に対応する断面図、第6図
はその正面図、第7図はそれらの作用の説明図であり、
第8図、第9図の各図は、シャッターカーテンの取付に
関する従来技術の説明図である。 図中、1……シャッター、2……巻取軸、3……スラッ
ト、4……シャッターカーテン、5……最高位のスラッ
ト、6……従来の吊具、7……吊元スラット、8……ス
ラットの係着孔、9……ワイヤロープ、10……本考案の
吊上げ用治具、11……上板部、12……下板部、13……治
具の係着孔、14……フック、15……スペーサ、16……ナ
ット、18……折曲部、20……フック、22……頭部、23…
…鍔部、60……治具、62……アイボルト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャッターカーテンを吊上げるために使用
    する吊上げ用治具において、該治具は、吊上げ索を係着
    する複数の係着孔を有する上板部と、スラットに設けた
    係着孔に係着する複数のフックを有する下板部とを一体
    に形成してあり、かつ、上板部と下板部が、上板部への
    吊上げ力の作用線と、下板部のフックにかかる荷重の作
    用線とが一致するように折曲されていることを特徴とす
    るシャッターカーテンの吊上げ用治具。
JP14241888U 1988-10-31 1988-10-31 シャッターカーテンの吊上げ用治具 Expired - Lifetime JPH0645038Y2 (ja)

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JP7091135B2 (ja) * 2018-05-11 2022-06-27 ジェコス株式会社 コラム切梁用吊り治具

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