JP3759863B2 - 壁パネル、建物ユニット、壁パネル構造及びユニット建物の構築構造 - Google Patents
壁パネル、建物ユニット、壁パネル構造及びユニット建物の構築構造 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ユニット工法で用いられる吊構造を備えた壁パネル、建物ユニット、壁パネル構造及びユニット建物の構築構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
工場で予め製造された建物ユニットを現地で積み重ねて建物(ユニット建物)を構築するユニット工法が知られている。
【0003】
このようなユニット工法の場合、現地での施工に際し、建物ユニットを吊上げる必要がある。
【0004】
一般的な建物ユニットの場合、建物ユニットの妻壁パネルの左右両端に箱金物を埋込み、この箱金物にアイボルトを取付けて吊上げるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の建物ユニットの吊手段では、妻壁パネルにマグサなどを取付ける予定がある場合、最も外側の縦枠の上端を切欠く必要があるため、箱金物の位置が低くなるので、吊上時にアイボルトが倒れ込んで上枠を損傷するおそれがある。
【0006】
また、一方の妻壁パネルがない建物ユニットを吊上げる場合、床パネルの対応する位置に頭部を突出させてアイボルトを取付け、床パネル部分を吊るようにしているが、このようにすると、吊上時にアイボルトが倒れ込んで床パネルを損傷するおそれがある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、上記の問題点を解消し、吊上時にアイボルトによる損傷を防止することのできる吊構造を備えた壁パネル、建物ユニット、壁パネル構造及びユニット建物の構築構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、上枠及び下枠と複数本の縦枠を備えた壁パネルであって、前記複数本の縦枠のうち最も外側の縦枠の上端にマグサ受となる切欠が設けられ、前記切欠が設けられた縦枠の上部に露出状態のアイボルトの脚部下端が取付けられ、前記上枠から横方向へ延設された補強プレートが前記上枠に固定されていると共に、前記アイボルトの首部が前記補強プレートで拘束されている壁パネルとしたことを特徴とする。
【0009】
このように構成された請求項1にかかる発明によれば、前記補強プレートでアイボルトの首部を拘束しつつ吊上げることにより、吊上時にアイボルトによって壁パネルが損傷するのを防止することができる。
【0010】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の壁パネルを有する建物ユニットとしたことを特徴とする。
【0011】
このように構成された請求項2にかかる発明によれば、吊上時にアイボルトによって建物ユニットが損傷するのを防止することができる。
【0012】
更に、請求項3の発明は、請求項1記載の壁パネルが一側に間隙を有して一対設けられ、前記一対の壁パネル間に開口部を形成するためのマグサを固定するための前記切欠が前記一対の壁パネルの対向部の縦枠の上端にそれぞれ形成されている壁パネル構造としたことを特徴とする。
【0013】
このように構成された請求項3にかかる発明によれば、前記補強プレートでアイボルトの首部を拘束しつつ吊上げることにより、吊上時にアイボルトによって壁パネルが損傷するのを防止することができる。
【0014】
更に、請求項4の発明は、請求項2に記載の建物ユニットが隣接して設けられ、前記隣接する建物ユニットの一側に前記壁パネルが一対間隙を有してそれぞれ設けられ、前記一対の壁パネル間に開口部を形成するためのマグサを固定するための前記切欠が前記一対の壁パネルの対向部の縦枠の上端にそれぞれ形成されているユニット建物の構築構造としたことを特徴とする。
【0015】
このように構成された請求項4にかかる発明によれば、吊上時にアイボルトによって建物ユニットが損傷するのを防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態1】
以下、本発明の具体的な実施の形態1について、図示例と共に説明する。
【0017】
図1〜図6は、この発明の実施の形態1を示すものである。
【0018】
図中、符号1,2はそれぞれユニット建物を構築した場合に隣接配置される2つの建物ユニットを示しており、各建物ユニット1,2は共に床パネル3(建築用パネル)に少なくとも一対の妻壁などの壁パネル4,5(建築用パネル)を取付けた構造を有している。壁パネル4は、上枠6と下枠7と複数本の縦枠8とからなる枠体に面材を貼着した構成を備えている。
【0019】
図1の場合、隣接する2つの建物ユニット1,2の一側の壁パネル4,4間には、所要の間隙11が設けられ、壁パネル4,4の対向する上端にはマグサ受12となる切欠13が設けられ、この切欠13間にマグサ14となる短尺梁を係止して釘15などで固定することにより、開口部16が形成されるようになっている。
【0020】
ユニット建物を構築する際に、この建物ユニット1,2を吊具21で吊るために、各壁パネル4,5の左右両端には箱金物22が埋込まれ、この箱金物22にアイボルト23が取付けられる。なお、箱金物22は、曲げボルトなどのボルト部材24で壁パネル4,5に固定されている。
【0021】
具体的には、最も外側の縦枠8aとこれに隣接する縦枠8bとが近接配置され、この縦枠8a,8b間に箱金物22が介装固定される。そして、この箱金物22に取付けたナット部材25にアイボルト23の脚部が螺着される。
【0022】
この実施の形態1では、壁パネル4のマグサ受12部分のアイボルト23の首部を補強プレート26で拘束する。
【0023】
即ち、壁パネル4,4のマグサ受12は、最も外側の縦枠8aの上端を切欠いて(切欠13)構成されており、その分、図3〜図5に示すように、箱金物22の位置が低くなってアイボルト23の脚部下端しか螺着されなくなるため、アイボルト23は縦枠8に沿って露出状態で取付けられることとなるので、補強プレート26を上枠6に木ネジなどのネジ部材27で固定して横方向へ延設し、アイボルト23の首部を拘束させるようにする。補強プレート26は、図6に示すように、側面視上向コ字状を呈しており、底辺部にはネジ部材27を通すための複数のネジ孔28とアイボルト23の首部を貫通支持するための拘束用孔部29とが形成されている。
【0024】
次に、この実施の形態1の作用について説明する。
【0025】
ユニット建物1,2を構築する際に、この建物ユニット1,2の各壁パネル4,5の左右両端に取付けたアイボルト23に吊具21を掛けて吊るようにする。
【0026】
具体的には、アイボルト23は、最も外側の縦枠8aとこれに隣接する縦枠8bとの間に介装固定された箱金物22に螺着する。
【0027】
そして、壁パネル4,4のマグサ受12が設けられた部分では、最も外側の縦枠8aの上端が切欠かれており(切欠13)その分、図3〜図5に示すように、箱金物22の位置が低くなってアイボルト23の脚部下端しか螺着されなくなって、アイボルト23は縦枠8に沿って露出状態で取付けられることとなるので、補強プレート26を上枠6に木ネジなどのネジ部材27で固定して横方向へ延設し、アイボルト23の首部を拘束させるようにする。
【0028】
このように、補強プレート26でアイボルト23の首部を拘束しつつ吊上げることにより、吊上時にアイボルト23が倒れ込んで壁パネル4などの建築用パネルを損傷することを防止でき、建物ユニット1,2を支障なく吊上げることが可能となる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1,3の発明によれば、補強プレートでアイボルトの首部を拘束しつつ吊上げることにより、吊上時にアイボルトによって壁パネルが損傷するのを防止することができる。
【0030】
請求項2,4の発明によれば、吊上時にアイボルトによって建物ユニットが損傷するのを防止することができる、という実用上有益な効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の斜視図である。
【図2】図1のA部分拡大図である。
【図3】壁パネルの正面図である。
【図4】図3の部分拡大図である。
【図5】図4の側面図であるる。
【図6】図3の補強部材の斜視図である。
【符号の説明】
1 建物ユニット
2 建物ユニット
3 床パネル
4 壁パネル
5 壁パネル
6 上枠
7 下枠
8 縦枠
8a 縦枠
13 切欠
23 アイボルト
26 補強プレート
Claims (4)
- 上枠及び下枠と複数本の縦枠を備えた壁パネルであって、
前記複数本の縦枠のうち最も外側の縦枠の上端にマグサ受となる切欠が設けられ、前記切欠が設けられた縦枠の上部に露出状態のアイボルトの脚部下端が取付けられ、前記上枠から横方向へ延設された補強プレートが前記上枠に固定されていると共に、前記アイボルトの首部が前記補強プレートで拘束されていることを特徴とする壁パネル。 - 請求項1に記載の壁パネルを有することを特徴とする建物ユニット。
- 請求項1記載の壁パネルが一側に間隙を有して一対設けられ、前記一対の壁パネル間に開口部を形成するためのマグサを固定するための前記切欠が前記一対の壁パネルの対向部の縦枠の上端にそれぞれ形成されていることを特徴とする壁パネル構造。
- 請求項2に記載の建物ユニットが隣接して設けられ、前記隣接する建物ユニットの一側に前記壁パネルが一対間隙を有してそれぞれ設けられ、前記一対の壁パネル間に開口部を形成するためのマグサを固定するための前記切欠が前記一対の壁パネルの対向部の縦枠の上端にそれぞれ形成されていることを特徴とするユニット建物の構築構造。
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