JP3342618B2 - トンネル内装板の取付構造 - Google Patents

トンネル内装板の取付構造

Info

Publication number
JP3342618B2
JP3342618B2 JP26593695A JP26593695A JP3342618B2 JP 3342618 B2 JP3342618 B2 JP 3342618B2 JP 26593695 A JP26593695 A JP 26593695A JP 26593695 A JP26593695 A JP 26593695A JP 3342618 B2 JP3342618 B2 JP 3342618B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
interior plate
tunnel interior
tunnel
base material
hanging hook
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26593695A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09112191A (ja
Inventor
二三男 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Jushi Corp
Original Assignee
Sekisui Jushi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Jushi Corp filed Critical Sekisui Jushi Corp
Priority to JP26593695A priority Critical patent/JP3342618B2/ja
Publication of JPH09112191A publication Critical patent/JPH09112191A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3342618B2 publication Critical patent/JP3342618B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路等のトンネル
の側壁面に取付けられるトンネル内装板の取付構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、トンネル内装板の取付構造として
は、例えば実開平4−53893号公報に、トンネル内
装板の周囲に補強フレームを固定すると共にその補強フ
レームにフックを取付け、該フックをトンネルの側壁面
に取付けた下地材に引っ掛けるようにした取付構造が記
載されている。また実開平4−53894号公報には、
上記と同様に補強フレームに取付けられたフックでトン
ネル内装板を下地材に引っ掛け、さらに補強フレームの
下端部に縦長穴を設け、この長穴に板状の羽根部を持つ
蝶金具の羽根部を嵌入させると共に、蝶金具のねじを下
地材に係合させた係合部材に締め付け固定されるように
した取付構造が記載されている。さらに実開平6−41
97号公報には、上記と同様に補強フレームに取付けら
れたフックでトンネル内装板を下地材に引っ掛け、さら
に補強フレームの下端左右縁部に上側開放のU字形をし
た内装板取付板を取付け、この内装板取付板に蝶金具の
羽根部を挿入し、ねじで該羽根部を略コ字形の係合部材
に締め付け固定されるようにした取付構造が記載されて
いる。上記取付構造はいずれも基本的には下地材に引っ
掛けたフックによりトンネル内装板を支持するものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の如
き取付構造には次のような問題点がある。すなわち上記
実開平4−53893号公報に記載された取付構造は、
単にフックを上から下地材に引っ掛けるだけでトンネル
内装板が取付けられるので、施工が容易である等の作業
上の利点があるものの、フックが単に下地材に引っ掛け
られているだけであることから、下方向の外力に対して
はトンネル内装板が外れ落ちる心配はないが、車両通過
時の振動や風圧等によりトンネル内装板を上方向に持ち
上げる外力が作用した場合、フックが下地材より外れて
トンネル内装板が落下したり、またトンネル内装板が落
下しないまでも安定せずトンネル内装板が上方にずれた
りする危険性が懸念される。
【0004】また実開平4−53894号公報に記載さ
れた取付構造は、トンネル内装板の下端部が蝶金具と係
合部材により下地材に固定されるようになされているこ
とから、トンネル内装板を上方向に持ち上げる外力が作
用してもトンネル内装板が上方にずれたりすることが防
止されてはいるが、出願人が特開平6−4197号公報
で述べているように、この蝶金具の羽根部が単なる板状
で剛性が小さいので、必ずしも強固な固定が行われず、
また中央のねじの1箇所のみで係合する構造であるか
ら、固定後に羽根部が回転するおそれがあり不安定であ
り、さらに長穴に羽根部を嵌入させる作業が面倒である
等の問題がある。
【0005】さらに実開平6−4197号公報に記載さ
れた取付構造も、トンネル内装板の下端左右縁部を、U
字形をした内装板取付板と蝶金具とにより下地材に固定
することにより、トンネル内装板が上方にずれたりする
ことが防止されているが、下地材とトンネル内装板との
間に内装板取付板が設けられることから、この内装板取
付板の奥行き寸法を考慮すると、トンネル内装板がトン
ネル側壁面からかなり突出することとなり、トンネル側
壁面からトンネル内装板までの平均的な突出寸法である
100mm以内におさめるのは事実上困難であった。
【0006】そこで本発明は、上記の如き問題点を解消
し、施工が容易であると共に、安定して取付けることが
でき、且つトンネル側壁面からあまり突出しないで取付
けられるトンネル内装板の取付構造を提供せんとするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成としている。すなわちこの
発明に係るトンネル内装板の取付構造は、トンネル内装
板の裏面に吊り下げフックが取付けられ、トンネル側壁
面に前記吊り下げフックに対応して下地材が水平方向に
取付けられ、その下地材に前記吊り下げフックを吊り下
げると共に、腕片と脚片とからなるT字状の固定部材の
腕片で前記吊り下げフックを上から押さえ込み、脚片を
下地材に係合させた係合部材にねじで固定して取付ける
ことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照し、具体的に説明する。すなわち図1は本
発明の実施の一形態を示す正面図、図2は図1の断面
図、図3は図1の上部の拡大断面図、図4は図1の下部
の拡大断面図、図5は図1の固定部材付近の拡大斜視
図、図6は図1の固定部材と係合部材とを示す斜視図、
図7はトンネル内装板部分の実施の他の形態を示す斜視
図、図8は固定部材付近の実施の他の形態を示す斜視図
である。
【0009】まず図1〜6に示した実施の一形態におい
て説明すると、1は、トンネル側壁面、2はそのトンネ
ル側壁面1に取付けられたトンネル内装板であって、ト
ンネル側壁面1に沿って上下に湾曲する縦長の矩形状と
なされ、その裏面の上部、下部、及び中間の2箇所にお
けるそれぞれの左右両端縁に逆U字状の吊り下げフック
3が取付けられている。トンネル内装板2は例えばステ
ンレス鋼板等の金属板の表面に無機質塗装が施されたも
のであるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
またこのトンネル内装板2は、その両側縁部が長さ方向
に沿って裏側に折り返されて適度な剛性が付与されてい
てもよいし、図7の如く周囲に縦枠41と横枠42とか
らなる補強枠4が取付けられていてもよい。さらに吊り
下げフック3はトンネル内装板2の裏面に直接取付けら
れていてもよく、また前記補強枠4を取付ける場合は、
その縦枠41に沿ってトンネル側壁面1方向に支持片4
3を突設させ、その支持片43に吊り下げフック3が取
付けられていてもよい。
【0010】5は下地材であり、下地材5は水平部51
と垂直部52とからなる長尺のL字状であって、前記ト
ンネル内装板2の裏面の上部、下部、及び中間の2箇所
にそれぞれ取付けられた吊り下げフック3に対応するよ
うに、トンネル側壁面1に水平方向に上下に並列して取
付けられている。下地材5の取付けは、トンネル側壁面
1との間に隙間をあけて、直接取付けられていてもよい
が、本形態ではまずトンネル側壁面1の前記吊り下げフ
ック3にほぼ対応する上部、下部及び中間の2箇所の位
置にそれぞれアンカーボルト11を打設し、そのアンカ
ーボルト11に二個のナット12を螺合挟着することに
より短尺L字形の取付部材6を取付け、その取付部材6
に下地材5が、その垂直部52を上向きにして、また水
平部51をトンネル側壁面1に対向させた状態で取付け
られている。そしてこの下地材5の垂直部52にそれぞ
れ前記吊り下げフック3が引っ掛けられることにより、
トンネル内装板2が下地材5に吊り下げられて支持され
ている。なお前記取付部材6の取付位置は、図1の如く
吊り下げフック3付近に取付けられてもよいし、下地材
5の連結部分に取り付けられてもよく、特に限定される
ものではない。
【0011】7は固定部材であり、主としてトンネル内
装板2を上方向に持ち上げる外力が作用してもトンネル
内装板2が上方にずれたりすることを防止するためのも
のであって、一般には図5〜6の如く金属板等の板状体
を打ち抜き加工して得られるT字状からなり、前記の如
く下地材5に引っ掛けられた吊り下げフック3の上端を
上から押さえ込む腕片71が左右に張り出されると共
に、その腕片71の中央部から下方に脚片72が垂下さ
れ、その脚片72が下地材5に係合させた係合部材8に
ねじ9で固定されて取付けられている。固定部材7をT
字状とする理由は、連続して取付けられるトンネル内装
板2の各接合部分にこの固定部材7をそれぞれ配設する
ことにより、相隣るトンネル内装板2の吊り下げフック
3に対して、この固定部材7の左側の腕片71が一方の
トンネル内装板2の吊り下げフック3を、右側の腕片7
1が他方のトンネル内装板2の吊り下げフック3をそれ
ぞれ押さえ込むことができるようにするためである。
【0012】前記固定部材7と係合部材8の関係をさら
に詳細に説明すると、固定部材7の脚片72にはねじ9
が挿通される透孔73が穿設され、一方係合部材8は前
記ねじ9が螺入されるねじ穴81が穿設された取付部8
2の両側部83,83が脚部72方向に折曲されたコ字
状となされ、且つ両側部83,83には下地材5の水平
部51が係合される凹溝84,84がそれぞれ切欠かれ
ている。かかる係合部材8の凹溝84,84を下地材5
の水平部51に係合嵌入し、そして吊り下げフック3の
上端を固定部材7の腕片71で上から押さえ込みつつ、
脚片72の透孔73より挿通したねじ9を取付部82の
ねじ穴81に螺入して締めつけることにより、脚片72
が取付部82の方に押しつけられて固定され、固定部材
7が係合部材8に取付けられる。
【0013】固定部材7は前記吊り下げフック3の全て
に対して配設されていてもよいが、本形態の如く少なく
とも左右の吊り下げフック3に対してそれぞれ左右1箇
所づつ配設されていれば、トンネル内装板2が上方にず
れたりすることが防止される。すなわち本形態では図1
〜4の如く、トンネル内装板2の裏面上部の左右両端縁
に取付けられた吊り下げフック3に対してのみ固定部材
7が配設され、下部及び中間の2箇所に取付けられた吊
り下げフック3に対しては、固定部材7は配設されてい
ない。
【0014】またこの固定部材7は図8の如く、トンネ
ル内装板2の左右方向の横ずれを防止するように、固定
部材7の腕片71の両側端縁から、吊り下げフック3の
側面に当接し得る係止片74がそれぞれ垂下されていて
もよく、このようにすればその係止片74により吊り下
げフック3の側面が係止され、トンネル内装板2の横ず
れも防止することができるので好ましい。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、トンネル内装板の裏面
に取付けられた吊り下げフックを下地材に吊り下げれ
ば、トンネル内装板が下地材に支持されるので、施工が
容易となり、また固定部材で吊り下げフックを上から押
さえ込んでいるため、トンネル内装板を上方向に持ち上
げる外力が作用してもトンネル内装板が上方にずれたり
することが防止され、従って安定して取付けられると共
に、トンネル側壁面からあまり突出しないで取付けるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す正面図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】図1の上部の拡大断面図である。
【図4】図1の下部の拡大断面図である。
【図5】図1の固定部材付近の拡大斜視図である。
【図6】図1の固定部材と係合部材とを示す斜視図であ
る。
【図7】本発明におけるトンネル内装板部分の実施の他
の形態を示す斜視図である。
【図8】本発明における固定部材付近の実施の他の形態
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 トンネル側壁面 11 アンカーボルト 12 ナット 2 トンネル内装板 3 吊り下げフック 4 補強枠 41 縦枠 42 横枠 43 支持片 5 下地材 51 水平部 52 垂直部 6 取付部材 7 固定部材 71 腕片 72 脚片 73 透孔 74 係止片 8 係合部材 81 ねじ穴 82 取付部 83 側部 84 凹溝 9 ねじ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル内装板の裏面に吊り下げフック
    が取付けられ、トンネル側壁面に前記吊り下げフックに
    対応して下地材が水平方向に取付けられ、その下地材に
    前記吊り下げフックを吊り下げると共に、腕片と脚片と
    からなるT字状の固定部材の腕片で前記吊り下げフック
    を上から押さえ込み、脚片を下地材に係合させた係合部
    材にねじで固定して取付けることを特徴とするトンネル
    内装板の取付構造。
  2. 【請求項2】 トンネル内装板の横ずれを防止するよう
    に、固定部材の腕片の両側端縁から、吊り下げフックの
    側面に当接し得る係止片がそれぞれ垂下されていること
    を特徴とする請求項1記載のトンネル内装板の取付構
    造。
JP26593695A 1995-10-13 1995-10-13 トンネル内装板の取付構造 Expired - Fee Related JP3342618B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26593695A JP3342618B2 (ja) 1995-10-13 1995-10-13 トンネル内装板の取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26593695A JP3342618B2 (ja) 1995-10-13 1995-10-13 トンネル内装板の取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09112191A JPH09112191A (ja) 1997-04-28
JP3342618B2 true JP3342618B2 (ja) 2002-11-11

Family

ID=17424145

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26593695A Expired - Fee Related JP3342618B2 (ja) 1995-10-13 1995-10-13 トンネル内装板の取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3342618B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2883598B1 (fr) * 2005-03-23 2007-05-11 Gcc Soc Par Actions Simplifiee Panneau de parement pour tunnel.
JP5378254B2 (ja) * 2010-02-02 2013-12-25 理 清宮 鋼殻構造物の内装パネル取付構造及び内装パネル施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09112191A (ja) 1997-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3342618B2 (ja) トンネル内装板の取付構造
JP5455699B2 (ja) 吊り金具取付用補助具
JP3342619B2 (ja) トンネル内装板の取付構造
JPS6235768Y2 (ja)
JP3879821B2 (ja) H形鋼に取付ける吊下げ金具の固定補助具
JP2541085Y2 (ja) 間仕切パネルの安定装置
JP2569938Y2 (ja) 見切縁の取付装置
JPH0422180Y2 (ja)
JP2567539Y2 (ja) システム天井へのパーティションの固定構造
JP2568635Y2 (ja) 天井パネル支持構造
JP2001311275A (ja) 軒樋吊具
JP2530661Y2 (ja) Pcaカーテンウォール用取付け金物
JPH0821028A (ja) 建築用形鋼の中間部に対する連結金具
JPH10310086A (ja) 牽引用フックの取り付け構造
JPS6113064B2 (ja)
JP2781721B2 (ja) 床パネルの連結構造
JPH07305398A (ja) 小便器の取付構造
JPH08232393A (ja) 天井パネルの取付け構造
JP3258238B2 (ja) 天井用エキスパンションジョイント
JP2004197471A (ja) ハンガー部材
JPH0633540A (ja) 天井バーの吊持構造
JP2006057356A (ja) 軒樋吊具
JPH1018502A (ja) 天井材取付装置
JPH0216825B2 (ja)
JPH078690Y2 (ja) 天井材取付用金具

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090823

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees