JP3342619B2 - トンネル内装板の取付構造 - Google Patents

トンネル内装板の取付構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路等のトンネル
の側壁面に取付けられるトンネル内装板の取付構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、トンネル内装板の取付構造として
は、例えば図7に示す如く、トンネル側壁面aに打設し
たアンカーボルトbに短尺L字形の取付部材cを取付
け、その取付部材cに水平部dと垂直部eとからなるL
字形の下地材fの水平部dがボルトで取付けられて、複
数の下地材fがトンネルに沿って水平方向に取付けら
れ、そして前記下地材fの垂直部eにトンネル内装板g
の裏面を当接せしめ、トンネル内装板gと下地材fとを
ナイロンアンカー(ツイストねじ)hで押さえ込むこと
により、トンネル内装板gを下地材fに取付けるように
したものがある。
【0003】また実開平4−53893号公報には、ト
ンネル内装板の周囲に補強フレームを固定すると共にそ
の補強フレームにフックを取付け、一方トンネル側壁面
には、前記した如き短尺L字形の取付部材により取付け
られた水平部と垂直部とからなるL字形の下地材が、ト
ンネルに沿って水平方向に取付けられ、そしてこの下地
材の垂直部に前記フックを引っ掛けることにより、トン
ネル内装板を下地材に取付けるようにした取付構造が記
載されている。上記取付構造はいずれも基本的には、水
平部と垂直部とからなるL字形の下地材を介してトンネ
ル内装板が取付けられているものであり、またこの下地
材をトンネルに沿って連続して取付けるために、前記取
付部材は下地材の連結部分に位置されて連結部材をも兼
ねるようになされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の如
き取付構造には次のような問題点がある。すなわち上記
の如きL字形の下地材によりトンネル内装板を取付ける
場合、全ての下地材の垂直部をトンネルの側壁面に対し
て傾けることなく平行に取付ける必要があり、さもない
と前者の従来例においては、ナイロンアンカーで押さえ
込まれたトンネル内装板の裏面が下地材の垂直部にうま
く当接せず、垂直部と水平部の角部分に当接し、そのた
めにトンネル内装板が歪むおそれがあった。しかしなが
ら下地材の垂直部を平行に取付けるには、下地材が取付
部材を介してアンカーボルトにより取付けられているこ
とから、トンネル側壁面に対して全てのアンカーボルト
を垂直に打設する必要があるところ、トンネル側壁面は
必ずしも滑らかではなく、また上下に湾曲しているた
め、精度よくアンカーボルトを打設することは作業的に
は困難であった。またトンネル側壁面に対して全ての下
地材の垂直部が平行でなく傾いて取付けられていると、
後者の従来例にあっては、この下地材の垂直部に対し
て、フックがスムースに引っ掛けられなくなり、作業能
率が低下する等の問題が生じる。
【0005】また前記した如くL字形の下地材によりト
ンネル内装板を取付ける場合、下地材の連結部材として
は一般的には前記した短尺L字形の取付部材が兼用さ
れ、この取付部材が下地材の連結部分に配置されている
が、この取付部材と下地材とはボルトにより取付けられ
ているため、どうしても誤差を生じて下地材が一直線状
に連結されず、またねじれも生じ、これまた取付けられ
たトンネル内装板が歪む原因となっていた。
【0006】このようにL字形の下地材によりトンネル
内装板を取付ける従来の取付構造にあっては、トンネル
内装板を歪みなく取付け、また施工を容易にするために
は下地材を精度よくトンネル側壁面に対して傾きなく平
行且つ一直線状に取付けることが不可欠であるため、非
常に手間がかかっていた。
【0007】そこで本発明は、上記の如き問題点を解消
し、歪みなく且つ容易にトンネル内装板を取付ることの
できるトンネル内装板の取付構造を提供せんとするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成としている。すなわちこの
発明に係るトンネル内装板の取付構造は、トンネル内装
板の裏面に吊り下げフックが取付けられ、トンネル側壁
面に前記吊り下げフックに対応して下地材が水平方向に
取付けられると共に該下地材の少なくとも上面から側面
にかけて円弧面となされ、その円弧面に吊り下げフック
が引っ掛けられてトンネル内装板が下地材に吊り下げら
れるようになされたことを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照し、具体的に説明する。すなわち図1は本
発明の実施の一形態を示す正面図、図2は図1の断面
図、図3は図1の上部の拡大断面図、図4は図1の一部
拡大平面図、図5はトンネル内装板部分の斜視図、図6
は図1の下地材の斜視図である。
【0010】図1〜6に示した実施の一形態において、
1はトンネル側壁面、2はそのトンネル側壁面1に取付
けられたトンネル内装板であって、トンネル側壁面1に
沿って上下に湾曲する縦長の矩形状となされ、その裏面
の上部、下部、及び中間の2箇所におけるそれぞれの左
右両端縁に吊り下げフック3が取付けられている。トン
ネル内装板2は例えばステンレス鋼板等の金属板の表面
に無機質塗装が施されたものであるが、必ずしもこれに
限定されるものではない。またこのトンネル内装板2
は、その両側縁部が長さ方向に沿って裏側に折り返され
て適度な剛性が付与されていてもよいし、図5に詳細に
示した本形態の如く周囲に縦枠41と横枠42とからな
る補強枠4が取付けられていてもよい。さらに吊り下げ
フック3はトンネル内装板2の裏面に直接取付けられて
いてもよく、また前記補強枠4を取付ける場合は、その
補強枠4に吊り下げフック3が一体的に取付けられてい
てもよく、また補強枠4に取付けられると共にトンネル
内装板2の裏面にも直接取付けられていてもよい。補強
枠4に吊り下げフック3を一体的に取付けるにはアルミ
ニウム合金等からなる押出型材にて一体的に形成するの
が、手間が省けて好ましい。
【0011】5は下地材であり、前記トンネル内装板2
の裏面の上部、下部、及び中間の2箇所にそれぞれ取付
けられた吊り下げフック3に対応するように、トンネル
側壁面1に水平方向に上下に並列して取付けられてい
る。この下地材5は、少なくとも上面から側面にかけて
円弧面51となされた長尺体からなり、その円弧面51
に吊り下げフック3が引っ掛けられてトンネル内装板2
が下地材5に吊り下げられるようになされている。
【0012】下地材5の取付けは、トンネル側壁面1と
の間に隙間をあけて、直接取付けられていてもよいが、
本形態ではまずトンネル側壁面1の前記吊り下げフック
3にほぼ対応する上部、下部及び中間の2箇所の位置に
それぞれアンカーボルト11を打設し、そのアンカーボ
ルト11に二個のナット12を螺合挟着することにより
短尺L字形の取付部材6を取付け、また下地材5には下
部にL字状の取付片52が取付けられ、その取付片52
の水平片53と取付部材6の水平部61とを当接してボ
ルト7により締着することにより、下地材5が取付部材
6に取付けられている。
【0013】この場合、本形態では前記の如く下地材5
の上面から側面にかけて円弧面51とし、この円弧面5
1に吊り下げフック3を引っ掛けるようにしているの
で、従来のように下地材5が取付部材6を介してアンカ
ーボルト11に取付けられているにもかかわらず、トン
ネル側壁面1に対してアンカーボルト11が垂直に打設
されずに下地材5がトンネル側壁面1に対して傾いて取
付けられていても、この円弧面51を滑り込んで吊り下
げフック3がスムースに引っ掛けられる。従ってアンカ
ーボルト11の打設が多少ラフであっても、取付けられ
たトンネル内装板2に歪みが生じることがなく、また施
工性が向上する。
【0014】この下地材5は、少なくとも上面から側面
にかけて円弧面51となされていれば、その形状は特に
限定されるものではなく、例えば半円形状に形成されて
いてもよいし、本形態の如く円弧面51が中空円管から
形成されていてもよい。円弧面51が中空円管から形成
されていると、例えばこのような形状の鋼管やステンレ
ス管、アルミニウム合金管等の金属管をそのまま下地材
5に使用できるので作成が容易となり、また半円形状に
比べてよりアンカーボルト11の打設がラフであって
も、吊り下げフック3がスムースに引っ掛けられる。
【0015】また吊り下げフック3の形状についても、
吊り下げフック3をさらに引っ掛けやすくするために、
下地材5の円弧面51に引っ掛けられる吊り下げフック
3の内面を前記円弧面51に対応した形状の凹弧面31
とするのが好ましく、また一旦円弧面51に引っ掛けら
れた吊り下げフック3が、通過する車両の振動や風圧等
により、トンネル内装板2を上方向に持ち上げる外力が
作用しても、容易に上方にずれたり外れたりすることが
ないように、前記吊り下げフック3の凹弧面31を下地
材5の円弧面51より若干小形にし、この凹弧面31を
拡開しつつ円弧面51に引っ掛けることにより、凹弧面
31を円弧面51に弾性当接させて外れにくくするのが
好ましく、また爪片32を突出させるとなお好ましい。
【0016】なお下地材5の連結方法は、従来の如く下
地材5の連結部分に前記取付部材6を配置し、この取付
部材6を連結部材として用いてもよいが、下地材5を一
直線状に連結するために、本形態のように下地材5を中
空とし、この中空内にインナースリーブ8を挿入するこ
とにより、下地材5を順次連結するのが好ましく、この
ようにして連結すれば、連結部分においてトンネル内装
板2の取付けに邪魔になるような突出したものがなくな
ること、下地材5が一直線状に連結されること、下地材
5に円弧面51を形成したこと等が相まって、吊り下げ
フック3がさらに引っ掛けやすくなり、且つ取付けられ
たトンネル内装板2の歪みの発生がさらに防止される。
【0017】また本形態は、トンネル内装板2の裏面に
取付けられた吊り下げフック3を下地材5に引っ掛ける
ことにより、トンネル内装板2を取付けているが、これ
に加えてさらにトンネル内装板2と下地材5とをさらに
固定する公知の手段等が適宜採用されていてもよい。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、トンネル内装板の裏面
に取付けられた吊り下げフックを下地材に引っ掛けるだ
けで、トンネル内装板が下地材に取付けられるので、取
付けが容易となり、また吊り下げフックは下地材の上面
から側面にかけて形成された円弧面に引っ掛けられるよ
うになされているので、アンカーボルトの打設が多少ラ
フであっても、取付けられたトンネル内装板に歪みが生
じることがなく、従って施工性が向上し、また容易にト
ンネル内装板を取付ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す正面図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】図1の上部の拡大断面図である。
【図4】図1の一部拡大平面図である。
【図5】図1のトンネル内装板部分の斜視図である。
【図6】図1の下地材の斜視図である。
【図7】従来のトンネル内装板の取付構造を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 トンネル側壁面 11 アンカーボルト 12 ナット 2 トンネル内装板 3 吊り下げフック 31 凹弧面 32 爪片 4 補強枠 41 縦枠 42 横枠 5 下地材 51 円弧面 52 取付片 53 水平片 6 取付部材 61 水平部 7 ボルト 8 インナースリーブ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル内装板の裏面に吊り下げフック
    が取付けられ、トンネル側壁面に前記吊り下げフックに
    対応して下地材が水平方向に取付けられると共に該下地
    材の少なくとも上面から側面にかけて円弧面となされ、
    その円弧面に吊り下げフックが引っ掛けられてトンネル
    内装板が下地材に吊り下げられるようになされたことを
    特徴とするトンネル内装板の取付構造。
  2. 【請求項2】 トンネル内装板の周縁部に補強枠が取付
    けられ、該補強枠に吊り下げフックが取付けられている
    ことを特徴とする請求項1記載のトンネル内装板の取付
    構造。
  3. 【請求項3】 下地材が中空となされ、その中空内にイ
    ンナースリーブが挿入されて複数の下地材が順次連結さ
    れていることを特徴とする請求項1または2記載のトン
    ネル内装板の取付構造。
  4. 【請求項4】 下地材の円弧面が中空円管から形成され
    たものであることを特徴とする請求項1、2または3記
    載のトンネル内装板の取付構造。
  5. 【請求項5】 下地材の円弧面に引っ掛けられる吊り下
    げフックの内面が前記円弧面に対応した凹弧面となされ
    たことを特徴とする請求項1、2、3または4記載のト
    ンネル内装板の取付構造。
  6. 【請求項6】 前記吊り下げフックの凹弧面が下地材の
    円弧面より若干小形であることを特徴とする請求項5記
    載のトンネル内装板の取付構造。
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