JPH0849389A - 外壁パネルの取付構造 - Google Patents

外壁パネルの取付構造

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JPH0849389A
JPH0849389A JP20445794A JP20445794A JPH0849389A JP H0849389 A JPH0849389 A JP H0849389A JP 20445794 A JP20445794 A JP 20445794A JP 20445794 A JP20445794 A JP 20445794A JP H0849389 A JPH0849389 A JP H0849389A
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JP
Japan
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side fastener
wall panel
wall
fastener
bolt
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JP20445794A
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Inventor
Tomofumi Nomura
智文 野村
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Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiwa House Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 取付作業の容易な外壁パネルの取付構造を提
供する。 【構成】 外壁面に沿う水平なロッド13を有する下部
躯体側ファスナ5を建物躯体4の下階の梁4aに設け
る。このファスナ5のロッド13に係合する下向きのフ
ック部2bを有する下部外壁側ファスナ2を外壁パネル
1の裏面の下端に取付ける。フック部2bは、ロッド1
3への係合状態で外壁パネル1を立て起こし可能とする
ものである。外壁パネル1の裏面の上端には、裏面側へ
突出する水平突出片3aを有する上部外壁側ファスナ3
を取付ける。このファスナ3をスタッドボルト14で固
定する上部躯体側ファスナ5を上階の梁4aに設ける。
上下の躯体側ファスナ5は互いに同じ形状のもので良
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建物の外装用に使用
されるプレキャストコンクリート版やALC版等からな
る外壁パネルの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ビルや事務所、住宅等の建物において、
その外壁としてプレキャストコンクリート版やALC版
等の外壁パネルを金物で取付ける構成が採用されてい
る。従来、このような外壁パネルの取付作業は、例えば
図8(A)〜(C)のような手順で行われている。外壁
パネル41の裏面にはアングル材からなる上下ファスナ
42,43が締結ボルトによって固定されており、鉄骨
梁等の建物躯体44上に上記ファスナ42,43をボル
ト固定する躯体側ファスナ45が溶接によって取付けら
れている。外壁パネル41の取付け施工時には、その裏
面に取付けた吊りフック48を介して外壁パネル41を
図8(A)のようにクレーン49で取付階まで吊り上
げ、上下ファスナ42,43のボルト挿通孔42a,4
3aを対応する各躯体側ファスナ45,45のスタッド
ボルト46,46上に図8(B)のように位置合わせし
てから下降させる。ついで、図8(C)のようにボルト
46にナット50をねじ込んで上下ファスナ42,43
を躯体側ファスナ45に締結する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記取付構造では、上
下階のボルト46,46に同時にファスナ42,43の
ボルト挿通孔42a,43aが合わないと取付けられな
い。しかし、外壁パネル41をクレーン49で吊り込む
ときは、内側の吊りフック48で吊り上げるので、外壁
パネル41が傾斜姿勢になる。そのため、上下ファスナ
42,43のボルト挿通孔42a,43aをボルト4
6,46に位置合わせするのが困難で、取付作業に手間
が掛かるという問題点があった。
【0004】この発明の目的は、取付作業の容易な外壁
パネルの取付構造を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の外壁パネルの
取付構造は、外壁パネルの裏面の上下端に取付けられる
上部外壁側ファスナおよび下部外壁側ファスナを、建物
躯体に取付けられる上部躯体側ファスナおよび下部躯体
側ファスナに取付ける取付構造であって、以下の構成と
したものである。下部躯体側ファスナには外壁面に沿う
水平なロッドを設け、下部外壁側ファスナには下部躯体
側ファスナの前記ロッドに係合する下向きのフック部を
設ける。上部外壁側ファスナには外壁パネルの裏面側へ
突出する水平突出片を設け、このファスナを上部躯体側
ファスナにボルト固定する。
【0006】この外壁パネルの取付構造において、前記
下部躯体側ファスナと上部躯体側ファスナとは同じ形状
の部品としても良い。この場合に、上下の躯体側ファス
ナを以下の構成とすることが好ましい。すなわち、上下
の躯体側ファスナは、建物躯体に固定される底板と、こ
の底板の両側部に立設された立ち片と、これら立ち片間
に固定された前記ロッドと、前記底板上に立設されたス
タッドボルトとを有するものとする。上部外壁側ファス
ナの水平突出片には、前記スタッドボルトが遊嵌する切
欠開口を設ける。また、この水平突出片上には前記切欠
開口を覆う座金を設け、この座金、および前記水平突出
片と上部躯体側ファスナの底板間に介在させたライナと
共に、前記スタッドボルトに螺合するナットで前記上部
外壁側ファスナの水平突出片を締め付け固定する。
【0007】この構成において、上部外壁側ファスナの
水平突出片に上下に貫通した雌ねじ部を設け、この雌ね
じ部に螺合して下端が前記上部躯体側ファスナの底板上
に当接する上下調整ボルトを設けることが好ましい。
【0008】また、上部外壁側ファスナの水平突出片に
先端側へ突出する出入り調整ボルトを設け、この出入り
調整ボルトが遊嵌する切欠開口を有する受け片を前記上
部躯体側ファスナの底板上に立設し、この受け片の切欠
開口を覆う座金を介して前記受け片の屋内側面に係合す
る調整ナットを前記出入り調整ボルトに螺合させても良
い。
【0009】さらに、下部躯体側ファスナのロッドをね
じ棒とし、このねじ棒に、下部外壁側ファスナの前記フ
ック部の両側で各々螺合して前記フックの位置を調整す
る左右調整ナットを設けても良い。
【0010】
【作用】この構成の取付構造によると、次のようにして
外壁パネルを建物躯体に容易に取付けることができる。
まず、クレーンで吊り上げた外壁パネルの下部外壁側フ
ァスナのフック部を下部躯体側ファスナのロッドに係合
させ、ついで建物内部側から外壁パネルを引き起こす。
これにより、外壁パネルの上部外壁側ファスナの水平突
出片を上部躯体側ファスナに位置合わせし、両ファスナ
をボルトで固定する。
【0011】躯体側ファスナの底板上にスタッドボルト
を設け、このスタッドボルトが遊嵌する切欠開口を上部
外壁側ファスナの水平突出片に設けた場合は、外壁パネ
ルを傾斜姿勢から立て起こすときに、持ち上げ動作を必
要とせずに、水平突出片の切欠開口をスタッドボルトに
嵌めることができる。この場合に、前記切欠開口を覆う
座金を設けることで、切欠開口にスタッドボルトを止め
る構成としながら、堅固に固定できる。また、前記水平
突出片の下にライナを介在させることで、躯体側ファス
ナが取付けられる建物躯体の上下の梁等の間に高さの誤
差があっても、その誤差を吸収して固定が行える。上下
の躯体側ファスナを同じ形状の部品とした場合は、多層
の建物において、各階に同じ躯体側ファスナを使用する
ことができる。
【0012】上部外壁側ファスナに雌ねじ部を設けて上
下調整ボルトを螺合させた場合は、外壁パネルの前記の
立て起こし後に上下調整ボルトを回すことで、外壁パネ
ルの高さ調整が行える。この調整した高さに合うよう
に、前記ライナを選択して介在させ、前記の水平突出片
の切欠開口に挿通されたスタッドボルトおよびナットで
固定する。
【0013】上部外壁側ファスナの水平突出片に出入り
調整ボルトを設け、上部躯体側ファスナの受け片の切欠
開口に座金および調整ナットで係合させるようにした場
合は、調整ナットを廻すことで外壁パネルの出入り調整
が行える。この場合、外壁パネルの前記立て起こし時
に、僅かに立て起こし未完了の角度とし、残りの角度分
を前記調整ナットの回転により引き寄せることで、適正
角度に立て起こす。
【0014】下部躯体側ファスナのロッドをねじ棒とし
た場合は、下部外壁側ファスナのフック部の両側で各々
螺合する左右調整ナットを廻すことにより前記フック部
を移動させ、外壁パネルの左右位置調整を行うことがで
きる。
【0015】
【実施例】この発明の第1の実施例を図1および図2に
基づいて説明する。この実施例の外壁パネルの取付構造
は、外壁パネル1の裏面の上下端に設けたファスナ2,
3を、建物躯体4を構成する上下の鉄骨梁4a,4a上
に設けたファスナ5,5に取付けるようにしたものであ
る。
【0016】外壁パネル1はプレキャストコンクリート
版やALC版等からなり、図2のように裏面の下端に左
右に離して複数の下部外壁側ファスナ2が取付けられ、
かつ裏面の上端に左右に離して複数の上部外壁側ファス
ナ3が取付けられる。図1(B)に示すように、各下部
外壁側ファスナ2は溝形の折れ板状の部材であり、その
中央片が取付片部2aとなり、両側のフランジ片が、下
向きに切欠が開口したフック部2b,2bとなる。下部
外壁側ファスナ2は、取付片部2aにおいて締結ボルト
6により外壁パネル1に固定される。締結ボルト6を挿
通させる取付片部2aのボルト挿通孔2cは丸孔として
あるが、上下に延びるルーズ孔としても良い。
【0017】各上部外壁側ファスナ3はアングル材から
なり、その立片3bが締結ボルト7によって外壁パネル
1に固定される。締結ボルト7を挿通させる立片3bの
ボルト挿通孔(図示せず)は上下方向に延びるルーズ孔
とされ、地震による層間変位の発生時等に、外壁パネル
1に無理な外力が加わることが防止される。上部外壁側
ファスナ3の外壁裏面側に突出する水平突出片3aには
先端側に開口して切欠開口8(図1(B))が形成さ
れ、かつ上下調整ボルト10の螺合する雌ねじ部9が基
端部付近に上下に貫通させてある。雌ねじ部9は溶接ナ
ットで形成している。切欠開口8の横幅は、後述のスタ
ッドボルト14に対して外壁パネル1の左右調整に必要
なだけ余裕を持たせた幅とする。
【0018】建物躯体4の上下の梁4a,4a上に設け
た躯体側ファスナ5,5として、ここでは外壁パネル1
の下部外壁側ファスナ2を建物躯体4に取付ける下部躯
体側ファスナと、外壁パネル1の上部外壁側ファスナ3
を建物躯体4に取付ける上部躯体側ファスナとに同じ形
状,構造の部品を用いている。この躯体側ファスナ5
は、底板11の両側部に立ち片12,12を立設し、こ
れら立ち片12,12間に水平なロッド13を固定した
ものであり、ロッド13が外壁面と平行となるように、
底板11が梁4a上に溶接によって固定される。前記ロ
ッド13に、下部外壁側ファスナ2のフック部2b,2
bが係合する。また、底板11の中間部には、上部外壁
ファスナ3の水平突出片3aに形成された切欠開口8に
遊嵌するスタッドボルト14が立設されている。前記水
平突出片3a上には、その切欠開口8を覆う座金15が
配置され、底板11と水平突出片3aとの間には高さ合
わせ用のライナ16が介在させられる。上部外壁ファス
ナ3の水平突出片3aは、前記座金15およびライナ1
6と共に、前記スタッドボルト14に螺合するナット1
7で締め付け固定される。
【0019】上記取付構造の取付手順を説明する。外壁
パネル1の上端に取付けた吊りフック18に引っ掛けて
クレーン19で外壁パネル1を目的の取付階まで吊り上
げ、その下端の下部外壁側ファスナ2のフック部2b
を、図1(A)に鎖線で示すように対応する梁4a上に
設けられた躯体側ファスナ5のロッド13に係合させ
る。次に、クレーン19あるいは建物内部側からの操作
で外壁パネル1を引き起こし、その上端の上部外壁側フ
ァスナ3の水平突出片3aを、その切欠開口8に躯体側
ファスナ5のスタッドボルト14が遊嵌するように、躯
体側ファスナ5の底板11上に位置させる。次に、上記
水平突出片3a上の雌ねじ部9に螺着された上下調整ボ
ルト10を回すことにより、その下端が当接する躯体側
ファスナ5の底板11に対して外壁パネル1を持ち上
げ、外壁パネル1の高さ調整を行う。調整後、水平突出
片3aと底板11との間の隙間にライナ16を介在させ
ると共に、水平突出片3a上に切欠開口8を覆う座金1
5を載せ、スタッドボルト14にナット17を螺合させ
て、座金15、ライナ16と共に上部外壁側ファスナ3
を躯体側ファスナ5の底板11上に締め付け固定する。
なお、外壁パネル1の左右の位置調整は、前記の高さ調
整の前に、作業者が手で押すこと等によって行う。その
場合、下部外壁側ファスナ2のフック部2bがロッド1
3上で滑り、また上部外壁側ファスナ3の水平突出片3
aの切欠開口8内でスタッドボルト14が相対的に移動
することで、外壁パネル1の左右移動が許される。ま
た、座金15は、各部の外壁パネル1の設置が完了した
後等に、水平突出片3aに溶接する。
【0020】この外壁パネルの取付構造によると、この
ように下部のファスナ2,5を嵌合ないし係合形式とし
て、先ず外壁パネル1の下端を建物躯体4に連結し、そ
の後、外壁パネル1を立て起こして上部のファスナ3,
5を止め付けるようにしたため、従来のように同時に各
部のボルト孔等の位置合わせをする必要がなく、外壁パ
ネル1の取付作業が簡単に行える。
【0021】図3はこの発明の第2の実施例を示す。こ
の実施例の外壁パネルの取付構造は、第1の実施例にお
いて上部外壁側ファスナ3の水平突出片3aに螺合させ
ていた上下調整ボルト10を省略したものである。水平
突出片3aは躯体側ファスナ5の底板11上に直接載せ
ても良く、また水平突出片3aと底板11との間にある
程度の隙間が生じるようにしておいてライナ16を介在
させてもよい。その他の構成は第1の実施例と同様であ
る。なお、前記各実施例では、躯体側ファスナ5におい
て、ロッド13を固定する立ち片12を曲線状の外形に
形成しているが、図4のように単調な矩形板片としても
よい。
【0022】図5はこの発明の第3の実施例を示す。こ
の実施例の外壁パネルの取付構造は、第1の実施例にお
いて、上部外壁側ファスナ3と躯体側ファスナ5の間
に、外壁パネル1の出入り調整を行う出入り調整機構3
0を設けたものである。出入り調整機構30は、上部外
壁側ファスナ3の水平突出片3aに、その先端側へ突出
する出入り調整ボルト20を設けると共に、躯体側ファ
スナ5の底板11上に、前記出入り調整ボルト20が遊
嵌する切欠開口21aを有する受け片21を立設し、こ
の受け片21の切欠開口21aを覆う座金22を介して
前記受け片21の屋内側面に係合する調整ナット23を
前記出入り調整ボルト20に螺合させたものである。こ
こでは、出入り調整ボルト20は、詳しくは上部外壁側
ファスナ3の水平突出片3a上に立設した立片3cに設
けたが、出入り調整ボルト20のボルト頭部を直接に水
平突出片3a上に溶接してもよい。その他の構成は先の
第1の実施例と同様である。
【0023】この実施例の場合、出入り調整ボルト20
に対する調整ナット23の螺合位置を調整することによ
り、外壁パネル1の出入り調整を行うことができる。調
整ナット23による調整は、外壁パネル1を屋内側へ引
き寄せる方向の調整しか行えないが、外壁パネル1をク
レーン等で立て起こすときに、完全に直立する手前まで
引き起こし、その後の引き寄せを調整ナット23の締め
付けで行うようにすれば、適正位置に外壁パネル1の出
入り調整が行える。
【0024】図6はこの発明の第4の実施例を示す。こ
の実施例の外壁パネルの取付構造は、図5に示した第3
の実施例において、躯体側ファスナ5のロッド13をね
じ棒とし、前記下部外壁側ファスナ2の前記フック部2
bの両側で前記ねじ棒に螺合する一対の左右調整ナット
24,24を設けたものである。その他の構成は第3の
実施例と同様である。
【0025】この実施例では、外壁パネル1の高さ調整
および出入り調整の他に、左右調整も可能となる。すな
わち、ねじ棒からなるロッド13に螺合する左右調整ナ
ット24を回してその螺合位置を変え、下部外壁側ファ
スナ2のフック部2bの位置を左右に調整することによ
り、外壁パネル1の左右調整が可能となる。
【0026】なお、上記各実施例では、下部外壁側ファ
スナ2として、取付片2aの両側部にフック部2b,2
bを突出させた水平断面U字状のものを使用したが、図
7のように取付片2aの中央部に1片のフック部2bを
突出させた水平断面T字状のものを使用してもよい。こ
の場合、外壁パネル1への取付強度を確保するために、
取付片2aのフック部2bを挟む左右両箇所のボルト挿
通孔25,25を介して締結ボルト6で取付片2aを外
壁パネル1に固定する。また、前記各実施例において、
フック部2bは必ずしも切欠の形成された板状のもので
なくても良く、例えば湾曲した棒材状のものであっても
良い。さらに、前記各実施例では躯体側ファスナ5を梁
4aに固定したが、躯体側ファスナ5は、建物躯体4に
おける梁以外の箇所、例えば柱や床スラブ等に固定して
も良い。
【0027】
【発明の効果】この発明の外壁パネルの取付構造は、建
物躯体に取付けられた下部躯体側ファスナの外壁面に沿
う水平なロッドに、外壁パネルの裏面の下端に取付けら
れた下部外壁側ファスナの下向きのフック部を係合させ
ると共に、前記外壁パネルの裏面の上端に取付けられて
裏面側へ突出する水平突出片を有する上部外壁側ファス
ナを、前記建物躯体に設けられた上部躯体側ファスナに
ボルト固定するようにしたため、外壁パネルをクレーン
等で吊り上げて取付けるに際して、下部を建物躯体に連
結した後に外壁パネルを立て起こして上部を止め付ける
ことができる。そのため、同時に多数の箇所の位置合わ
せを行う必要がなくて、取付作業を容易に行うことがで
きる。
【0028】請求項2の発明では、前記下部躯体側ファ
スナと上部躯体側ファスナとを、底板、立ち片、ロッ
ド、およびスタッドボルトを有する部品として互いに同
じ形状の部品としたため、部品種類数が削減される。ま
た、上部外壁側ファスナの水平突出片に前記スタッドボ
ルトが遊嵌する切欠開口を設け、この切欠開口を覆う座
金を設けてナット固定する構成としたため、外壁パネル
の下部を前記のロッドで係合支持した構成と相まって、
外壁パネルを左右調整するための余裕が得られる。さら
に、前記水平突出片と上部躯体側ファスナの底板間にラ
イナを介在させて、スタッドボルトに螺合するナットで
締め付け固定するようにしたため、建物躯体を構成する
上下の梁間に高さの誤差が合っても、ライナの介在枚数
等を調整することにより、その誤差を吸収して堅固に固
定することができる。
【0029】請求項3の発明では、上部外壁側ファスナ
の水平突出片に上下に貫通した雌ねじ部を設け、この雌
ねじ部に螺合して下端が上部躯体側ファスナの底板上に
当接する上下調整ボルトを設けたため、上下調整ボルト
を回すことによって、外壁パネルの高さ調整を容易に行
うことができる。
【0030】請求項4の発明では、上部外壁側ファスナ
の水平突出片に先端側へ突出する出入り調整ボルトを設
け、この出入り調整ボルトが遊嵌する切欠開口を有する
受け片を上部躯体側ファスナの底板上に立設し、この受
け片の切欠開口を覆う座金を介して前記受け片の屋内側
面に係合する調整ナットを前記出入り調整ボルトに螺合
させたため、調整ナットを回すことによって、外壁パネ
ルの出入り調整を容易に行うことができる。また、出入
り調整の手段によって左右調整が妨げられることがな
い。
【0031】請求項5の発明では、下部躯体側ファスナ
のロッドをねじ棒とし、このねじ棒に、下部外壁側ファ
スナのフック部の両側で各々螺合する左右調整ナットを
設けたため、左右調整ナットを回して、前記フック部の
位置を調整することにより、外壁パネルの左右位置の調
整を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の第1の実施例の縦断面図、
(B)は同実施例の要部斜視図である。
【図2】同実施例における外壁パネルの裏面図である。
【図3】(A),(B)はこの発明の第2実施例の要部
を示す平面図および縦断面図である。
【図4】同実施例の変形例を示す要部縦断面図である。
【図5】(A)〜(C)は各々この発明の第3の実施例
の要部を示す平面図、縦断面図および正面図である。
【図6】(A)〜(C)は各々この発明の第4の実施例
の要部を示す平面図、縦断面図および正面図である。
【図7】同実施例の変形例を示す要部斜視図である。
【図8】従来例の取付手順を示す説明図である。
【符号の説明】
1…外壁パネル、2…下部外壁側ファスナ、2b…フッ
ク部、3…上部外壁側ファスナ、3a…水平突出片、4
…建物躯体、5…躯体側ファスナ、8…切欠開口、9…
雌ねじ部、10…上下調整ボルト、11…底板、12…
立ち片、13…ロッド、14…スタッドボルト、15…
座金、16…ライナ、17…ナット、20…出入り調整
ボルト、21…受け片、21a…切欠開口、22…座
金、23…調整ナット、24…左右調整ナット、30…
出入り調整機構

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物躯体に取付けられて外壁面に沿う水
    平なロッドを有する下部躯体側ファスナと、このファス
    ナの前記ロッドに係合する下向きのフック部を有し外壁
    パネルの裏面の下端に取付けられた下部外壁側ファスナ
    と、前記外壁パネルの裏面の上端に取付けられて裏面側
    へ突出する水平突出片を有する上部外壁側ファスナと、
    前記建物躯体に設けられて前記上部外壁側ファスナをボ
    ルト固定する上部躯体側ファスナとを備えた外壁パネル
    の取付構造。
  2. 【請求項2】 前記下部躯体側ファスナと上部躯体側フ
    ァスナとが同じ形状の部品であって、これら上下の躯体
    側ファスナは、建物躯体に固定される底板と、この底板
    の両側部に立設された立ち片と、これら立ち片間に固定
    された前記ロッドと、前記底板上に立設されたスタッド
    ボルトとを有し、前記上部外壁側ファスナは、前記水平
    突出片に前記スタッドボルトが遊嵌する切欠開口を有
    し、かつ前記水平突出片上で前記切欠開口を覆う座金、
    および前記水平突出片と前記上部躯体側ファスナの底板
    間に介在させたライナと共に、前記スタッドボルトに螺
    合するナットで締め付け固定した請求項1記載の外壁パ
    ネルの取付構造。
  3. 【請求項3】 前記上部外壁側ファスナの水平突出片に
    上下に貫通した雌ねじ部を設け、この雌ねじ部に螺合し
    て下端が前記上部躯体側ファスナの底板上に当接する上
    下調整ボルトを設けた請求項2記載の外壁パネルの取付
    構造。
  4. 【請求項4】 前記上部外壁側ファスナの水平突出片に
    先端側へ突出する出入り調整ボルトを設け、この出入り
    調整ボルトが遊嵌する切欠開口を有する受け片を前記上
    部躯体側ファスナの底板上に立設し、この受け片の切欠
    開口を覆う座金を介して前記受け片の屋内側面に係合す
    る調整ナットを前記出入り調整ボルトに螺合させた請求
    項2または請求項3記載の外壁パネルの取付構造。
  5. 【請求項5】 前記下部躯体側ファスナのロッドをねじ
    棒とし、このねじ棒に、前記下部外壁側ファスナの前記
    フック部の両側で各々螺合して前記フック部の位置を調
    整する左右調整ナットを設けた請求項2または請求項3
    記載の外壁パネルの取付構造。
JP20445794A 1994-08-05 1994-08-05 外壁パネルの取付構造 Pending JPH0849389A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI416001B (zh) * 2007-09-21 2013-11-21 Formosa Stone Panels Inc 建築用裝飾材構築物單元構成之牆壁或地板建築物
JP2016011541A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 株式会社竹中工務店 化粧パネルの取付け構造
KR102407547B1 (ko) * 2021-07-27 2022-06-13 (주)단에이앤씨 종합건축사사무소 건축물용 안전펜스 구조물

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