JP2528802Y2 - ドラム端部の塗膜除去装置 - Google Patents

ドラム端部の塗膜除去装置

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JP2528802Y2
JP2528802Y2 JP981691U JP981691U JP2528802Y2 JP 2528802 Y2 JP2528802 Y2 JP 2528802Y2 JP 981691 U JP981691 U JP 981691U JP 981691 U JP981691 U JP 981691U JP 2528802 Y2 JP2528802 Y2 JP 2528802Y2
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JP
Japan
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drum
coating film
cleaning tank
solvent
organic solvent
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JP981691U
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JPH04107256U (ja
Inventor
成徹 玉野
年彦 西口
浩史 東
弘一 木上
Original Assignee
三田工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば電子写真複写機
に使用される感光体ドラムを製造する際に、感光性物質
を含有する塗布液が外周面に塗布されたアルミニウム素
管等のドラムから端部の塗膜を除去するために使用され
るドラム端部の塗膜除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写機に使用される感光体ドラ
ムは、アルミニウム素管等のドラムの外周面に感光性物
質を含有する塗布液を塗布して製造される。この塗布液
の塗布は、通常、ドラムをほぼ鉛直に保持しつつ塗布液
中に浸漬させ、該ドラムを軸心方向に一定の速度で塗布
液から退出させることにより、ドラム外周面に均一な膜
厚の塗膜を形成する浸漬法により実施されている。
【0003】この浸漬法により感光性の塗膜を形成する
場合には、ドラムがほぼ鉛直に保持されて、塗布液内に
浸漬および退出されるため、そのドラム下端部には、必
ず塗布液が塗布されて塗膜が形成される。しかし、製造
された感光体ドラムでは、ドラムの端部にフランジを嵌
合させる必要、および導電処理する必要があるために、
ドラム端部において、塗膜を除去してドラム外周面の表
面を露出させる必要がある。このため、浸漬法により塗
布液が塗布されたドラムは、端部に形成された塗膜を除
去しなければならない。
【0004】ドラム端部の塗膜を除去する方法として
は、塗膜を溶解し得る溶剤内に、塗膜を除去すべきドラ
ム端部を浸漬させる方法がある。この方法では、ほぼ鉛
直に保持されたドラム下端部を有機溶剤液中に浸漬させ
て、該ドラム下端部の塗膜を除去している。また、ドラ
ム下端部の塗膜を確実に除去するために、塗膜を除去す
べきドラム端部の長さに相当するストロークで、ドラム
と溶剤との相対的な昇降を繰り返して、ドラム端部の塗
膜を除去すべき部分が、有機溶剤中に浸漬された状態
と、有機溶剤中から退出した状態とを交互に繰り返すこ
とも行われている。このようなドラム端部の塗膜除去方
法は、通常、図3および図4に示すドラム端部の塗膜除
去装置により実施されている。該ドラム端部の塗膜除去
装置は、有機溶剤62が収容された上面が開放されている
薄い直方体状の洗浄槽61を有している。該洗浄槽61は、
内部を格子状の区画板63,63,…により、多数の平面正方
形状の洗浄室に区画されている。各区画板63は洗浄槽61
の平坦な底面に密着しており、各区画板63の上下方向の
中央部には、相互に隣接する洗浄室同士を連通する連通
孔64,64,…が形成されている。洗浄槽61の一方の側面61
aには、有機溶剤62を吐出する吐出ノズル65が接続され
ており、該側面61aに対向する他方の側面61bには有機溶
剤62を排出する排出ノズル66が接続されている。両ノズ
ル65および66は、配管67により接続されており、配管67
には、有機溶剤62のタンク68および圧送ポンプ69が介装
されている。
【0005】このようなドラム端部の塗膜除去装置で
は、各洗浄室内にそれぞれのドラム下端部が嵌入される
ように、多数のドラムを鉛直状態に支持して、吐出ノズ
ル65から洗浄槽61内に有機溶剤62を供給する。有機溶剤
62は、各区画板63をオーバーフローするとともに、各連
通孔64を通って、洗浄槽61内の各洗浄室に流入する。そ
して、各区画板63を洗浄液がオーバーフローした状態
で、各ドラムと洗浄槽61とが、塗膜を除去すべき長さに
相当するストロークだけ相対的に昇降されて、ドラムの
端部の塗膜が除去される。各区画板63からオーバーフロ
ーした有機溶剤62は、排出ノズル66を通じて、タンク68
へ収容され、圧送ポンプ69により供給ノズル65へ循環さ
れる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】このようなドラム端部
の塗膜除去装置では、複数本のドラム端部の塗膜除去を
順次繰り返すと、各区画板63から有機溶剤62をオーバー
フローさせても、ドラムから除去された塗膜の溶解成分
が洗浄槽61外に確実に排出されず、やがて、各洗浄室内
の底部にドラムから除去された塗膜溶解成分が沈澱物と
なって沈澱し、有機溶剤62を汚染するおそれがある。有
機溶剤62が汚染されると、ドラム端部から塗膜を確実に
除去することができず、塗膜の除去不良が発生するとい
う問題がある。
【0007】本考案はこのような問題点を解決するもの
であり、その目的は、ドラムから除去された塗膜成分に
より汚染された有機溶剤が、洗浄槽内に滞留することを
確実に防止して、ドラム端部の塗膜を確実に除去し得る
ドラム端部の塗膜除去装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案のドラム端部の塗
膜除去装置は、上面が開口しており、底面が中央部にお
いて最も高くなるように傾斜している洗浄槽と、該洗浄
槽の内部を、鉛直状態とされたドラムの端部における塗
膜を除去すべき部分が嵌入する複数の洗浄室に区画する
ように、該洗浄槽内に配置されており、相互に隣接する
各洗浄室同士を連通するスリット孔が下部に設けられた
る区画板と、前記洗浄槽の中央部からドラム端部の塗膜
を溶解する溶剤を吐出して、前記洗浄槽の周縁部から該
溶剤を回収し、再度、該洗浄槽に循環させる溶剤循環機
構と、を具備してなり、そのことにより上記目的が達成
される。
【0009】
【作用】本考案のドラム端部の塗膜除去装置では、洗浄
槽内の中央部に、溶剤循環機構から吐出された溶剤が流
入して、各区画板をオーバーフローするように溶剤が通
流される。このような状態で、各洗浄室内にドラムの下
端部が嵌入されて、該下端部の塗膜が溶剤により除去さ
れる。溶剤にて溶解されたドラム下端部の塗膜は、各区
画板に設けられたスリット孔を通って、洗浄槽における
底面の傾斜面に沿って流動する溶剤とともに、洗浄槽の
周縁部へと流動されて、洗浄槽から確実に排出される。
【0010】
【実施例】以下に本考案の実施例について説明する。本
考案のドラム端部の塗膜除去装置は図1および図2に示
すように、薄い直方体状の洗浄槽10を有している。この
洗浄槽10は上面が開放されており、その底面は、中央部
が洗浄槽10の長手方向に沿って最も高くなるように、4
つの傾斜面15,15,…を有している。洗浄槽10の内部に
は、多数の区画板13,13,…により平面視正方形状の多数
の洗浄室14,14…が内部に設けられている内周壁12が、
洗浄槽10の外周壁11とは同心状態で配置されている。各
傾斜面15と接触する各区画板13の下部には、相互に隣接
する洗浄室14同士を連通するスリット孔16,16,…がそれ
ぞれ形成されている。
【0011】洗浄槽10には、有機溶剤23を循環する溶剤
循環機構20が設けられている。該溶剤循環機構20は、洗
浄槽10の底面中央部に設けられている、溶剤を吐出する
吐出ノズル21を有する。該吐出ノズル21の上方には、該
吐出ノズル21における溶剤吐出口とは所定の間隔をあけ
た状態で該吐出ノズル21を覆う円板状の分散板22が設け
られている。この分散板22によって、吐出ノズル21から
吐出される有機溶剤23が周囲に分散される。吐出ノズル
21の直上に噴出することを防止するようになっている。
吐出ノズル21には配管24aの一方の端部が接続されてお
り、また、該配管24aの他方の端部は有機溶剤23を貯留
するタンク25の底部に接続されている。該配管24aに
は、有機溶剤23を吐出ノズル21へ圧送する圧送ポンプ26
が介装されている。また、洗浄槽10における外壁11の相
互に対向する各側面には、内壁12からオーバーフローし
た有機溶剤23を吸引する吸引ノズル27がそれぞれ設けら
れており、各吸引ノズル27にはそれぞれ配管24bの一方
の端部が接続されている。これらの配管24bの他方の端
部は、有機溶剤を回収するタンク25に接続されている。
【0012】このようなドラム端部の塗膜除去装置の動
作を次に説明する。洗浄槽10内には、溶剤循環機構20の
吐出ノズル21から噴射される有機溶剤23が流入して、洗
浄槽10の各洗浄室14には、各区画板13のスリット16を通
して、また、各区画板13をオーバーフローして、有機溶
剤23が充填される。吐出ノズル21から噴射される有機溶
剤23は、分散板22により周囲に分散されており、各洗浄
室14内に充填される有機溶剤23の液面の揺動が抑制され
る。そして、各洗浄室14とは整合状態でほぼ鉛直状態に
保持された各ドラムの下端部が、各洗浄室14内の有機溶
剤23内に浸漬される。このような状態で、各ドラムと洗
浄槽10とが、相対的に昇降されて、ドラム下端部におけ
る塗膜を除去すべき長さにわたって、有機溶剤への浸漬
と退出が繰り返される。このとき、洗浄槽10内に流入す
る有機溶剤は、各区画板13をオーバーフローして、洗浄
槽10の周縁部に設けられた吸引ノズルにより吸引され、
タンク23に循環される。このような動作を繰り返すこと
により、ドラム端部の塗膜が有機溶剤23に溶解されて除
去される。ドラム端部から除去された塗膜は、有機溶剤
23に溶解するが、このような塗膜の除去を繰り返すと、
溶解した塗膜が沈澱物となって各洗浄室14の底部に滞留
する。
【0013】この各洗浄室14底部に滞留する沈澱物は、
吐出ノズル21から洗浄槽10の全面に分散する有機溶剤23
の流動によって、底面の各傾斜面15に沿って流動され
る。そして、各区画板13に設けられた各スリット孔16を
通過して、内壁12へ向かって押し流され、やがて内壁12
をオーバーフローする有機溶剤23と共に内壁12外へ排出
される。洗浄槽10の底部に沿って流れる有機溶剤23によ
る沈澱物の流動は、洗浄槽10の底面における内壁11へ向
かって傾斜する各傾斜面15によって一層促進される。有
機溶剤とともに洗浄槽10から排出された沈澱物は、タン
ク23に収容されて、ポンプ26により洗浄槽10へ循環され
るようになっており、その循環時に沈澱物が除去され
る。
【0014】
【考案の効果】本考案のドラム端部の塗膜除去装置は、
このように、洗浄槽の中央部から流入する溶剤が、各区
画板のスリット孔を通過して、底面の傾斜面に沿って流
動する間に、溶剤に溶解した塗膜の成分が、その溶剤と
ともに確実に洗浄槽から排出される。その結果、ドラム
端部の塗膜が、常時、清浄な溶剤により除去されるため
に、ドラム端部の塗膜が確実に除去される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のドラム端部の塗膜除去装置の一例を示
す縦断面図である。
【図2】図1に示すドラム端部の塗膜除去装置の平面図
である。
【図3】従来のドラム端部の塗膜除去装置の一例を示す
縦断面図である。
【図4】図3に示すドラム端部の塗膜除去装置の平面図
である。
【符号の説明】
10 洗浄槽 11 外壁 12 内壁 13 区画板 14 洗浄室 16 スリット孔 20 溶剤循環機構 21 吐出ノズル 27 吸引ノズル

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面が開口しており、底面が中央部にお
    いて最も高くなるように傾斜している洗浄槽と、該洗浄
    槽の内部を、鉛直状態とされたドラムの端部における塗
    膜の除去すべき部分が嵌入する複数の洗浄室に区画する
    ように、該洗浄槽内に配置されており、相互に隣接する
    各洗浄室同士を連通するスリット孔が下部に設けられた
    区画板と、前記洗浄槽の中央部からドラム端部の塗膜を
    溶解する溶剤を吐出して、前記洗浄槽の周縁部から該溶
    剤を回収し、再度、該洗浄槽に循環させる溶剤循環機構
    と、を具備するドラム端部の塗膜除去装置。
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