JP2527471Y2 - 減速装置付きクラッチハウジング - Google Patents

減速装置付きクラッチハウジング

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JP2527471Y2
JP2527471Y2 JP1989057546U JP5754689U JP2527471Y2 JP 2527471 Y2 JP2527471 Y2 JP 2527471Y2 JP 1989057546 U JP1989057546 U JP 1989057546U JP 5754689 U JP5754689 U JP 5754689U JP 2527471 Y2 JP2527471 Y2 JP 2527471Y2
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JP
Japan
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clutch
clutch housing
gear
gear space
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JP1989057546U
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博俊 近藤
久宣 下川
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セイレイ工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案はトラクタのクラッチハウジング部に、一体的
に減速室を構成した技術に関するものである。
(ロ)従来技術 従来から、クラッチハウジングの後部に一体的に減速
室を構成した技術は公知とされているのである。
例えば、実開昭61-25225号公報や、実開昭60-115725
号公報や、特公昭63-27206号公報の如くである。
また、従来の技術において、クラッチハウジングの上
部に空気出入口を設けた技術は公知とされているのであ
る。
例えば、実開昭58-142420号公報や、実開昭56-15851
号公報に記載の技術の如くである。
(ハ)考案が解決しようとする問題点 しかし、上記従来の技術においては、クラッチハウジ
ングの後部に付設して減速室を構成しているので、減速
室の容量がどうしても小さくなり、該部分に封入される
潤滑油も少ないので、ブリーザー孔等から潤滑油が飛沫
となって出ていくと、該減速室内の潤滑油の量が十分で
はなくなり、内部のギアが焼きつくという不具合があっ
たのである。
また、クラッチハウジングの主クラッチ室内において
は、オイルバスは構成されておらず、乾式のクラッチ装
置が配置されているのであるが、該主クラッチ装置を断
接操作するクラッチレリーズ回動軸の部分が、長期間使
用していない間に内部の湿気を含んだ空気が内壁に結露
して、錆びてクラッチの操作力が増大するという不具合
が発生していたのである。
本考案はこのような従来技術の不具合を解消したもの
である。
(ニ)問題を解決するための手段 本考案の目的は以上の如くであり、次に該目的を達成
する為の構成を説明する。
クラッチハウジング1の後面に、一体的にギア空間A
を構成し、該ギア空間Aの後面開口を減速室蓋2により
閉鎖し、潤滑油を密封した減速室とした構成において、
クラッチハウジング1に一体的に構成するギア空間A
は、主クラッチ装置Cを断接操作するレリーズアーム19
を配置する部分が、ギア空間A内に突出した平面断面視
凹形に構成し、クラッチレリーズ回動軸10は、クラッチ
ハウジング1の外部から、一旦ギア空間Aの内部を通過
した後に、主クラッチ室D内に突出して、レリーズアー
ム19に嵌入される構成とし、ギア空間Aのブリーザー6
を、減速室内を貫通するクラッチレリーズ回動軸10の上
方の壁部に配置したものである。
(ホ)実施例 本考案の目的・構成は以上の如くであり、次に添付の
図面に示した実施例の構成を説明する。
第1図は本考案の減速装置付きクラッチハウジングを
具備したトラクタの全体側面図、第2図はクラッチハウ
ジング1の部分の拡大側面図、第3図は同じく後面図、
第4図は同じく平面図、第5図はクラッチハウジング1
内部の側面断面図、第6図は同じく平面断面図である。
第1図において、トラクタの全体構成について説明す
る。
ボンネット内にエンジンEが配置されており、該エン
ジンEの前部に、ラジエーター33が配置されており、ラ
ジエーター33の前部に燃料タンク31とバッテリー32が配
置されている。
そして、該燃料タンク31の注油口30はパイプにより延
長して、座席29の下の位置に配置している。
通常は燃料タンクはダッシュボードの内部等に配置さ
れているのであるが、クラッチハウジング1の後面に減
速室を設けた場合には、エンジンEが従来の位置よりも
後方に配置されるので、重量バランスの関係から燃料タ
ンク31がボンネットの前部に配置されることとなるので
ある。
このように燃料タンク31がバッテリー32やラジエータ
ー33の前部に配置された場合には、燃料注油時におい
て、燃料がこぼれるとこれがラジエーター33やバッテリ
ー32に付着し、これにごみや塵が付着して、放熱効果を
低下させてオーバーヒートの原因となっていたのであ
る。
本構成においては、注油口30を座席29の近くまでパイ
プにて延長することにより、燃料追加時にこぼしても安
全であり、また延長パイプの内部をも燃料タンク31の容
量増加に利用できるのである。
エンジンEの後面にクラッチハウジング1が付設され
ており、該クラッチハウジング1の後面開口をギア空間
Aとし、該ギア空間Aを減速室蓋2により塞いで、減速
室を構成している。
該減速室蓋2より変速レバー43が突出している。また
減速室蓋2の側面にステアリングボックス3が配置され
ており、該ステアリングボックス3よりステアリングハ
ンドル39に向けてジョイント軸38が突設されている。
クラッチハウジング1に付設された減速室により、減
速または変速後の回転がジョイント軸42とジョイント4
0,41により構成されたユニバーサルジョイントに伝達さ
れ、該ユニバーサルジョイントによりミッションケース
Mに動力伝達している。また該ユニバーサルジョイント
の周囲を機枠フレーム46により覆っている。
ミッションケースMより前輪44を駆動するユニバーサ
ルジョイントが前方へ突出されている。
45は後輪、44は前輪である。
次に第5図において、クラッチハウジング1と減速室
蓋2の内部の構成を説明する。
クラッチハウジング1の前部には主クラッチ室Dが構
成されており、該主クラッチ室D内に突出したエンジン
Eのクランク軸にフライホイール18が固設されている。
また該フライホイール18の後面にレリーズベアリング20
により断接操作を行う主クラッチ装置Cが配置されてい
る。
該レリーズベアリング20を前後に摺動操作するのが、
レリーズアーム19である。
該レリーズアーム19はクラッチレリーズ回動軸10に固
設され、該クラッチレリーズ回動軸10がクラッチハウジ
ング1の外部に突出している。
クラッチハウジング1の後部には後面に向けて開口さ
れたギア空間Aが構成されており、該ギア空間Aを閉じ
るべく減速室蓋2が構成されている。ギア空間Aは、第
6図において示す如く、平面断面視において凹形に構成
されており、クラッチレリーズ回動軸10はギア空間Aの
内部を通過して主クラッチ室D側に突出している。
そして、クラッチレリーズ回動軸10がギア空間Aの内
部を通過する部分の上方に本考案の要部であるブリーザ
ー6を配置し、下方から跳ね上げられる潤滑油の飛沫
を、該クラッチレリーズ回動軸10の部分で受けている。
また、第5図において示す如く、ギア空間Aのギア21
の上に潤滑油案内縁部1aを設け、また減速室蓋2からも
クラッチ軸8上のギア21の上に設けて潤滑油案内縁部2a
を構成し、潤滑油の飛沫がギア21の上に落下するように
構成している。
また、主クラッチ室Dの内部において湿気を含んだ空
気が結露することのないように、主クラッチ室Dの上部
に空気出入口Bを開口している。
第5図において、減速・変速機構について説明する。
クラッチ軸8の上のギア21が、カウンター軸9上のギ
ア23と噛合しており、該ギア23によりカウンター軸9を
駆動している。
該カウンター軸9の上に、他のギア22が係合されてお
り、ギア23は出力軸5上の遊嵌ギア25と噛合し、ギア22
は同じく出力軸5の上の遊嵌ギア24と噛合している。
そして、変速スライダー27を前後動することにより、
遊嵌ギア25または遊嵌ギア24のどちらかを出力軸5と係
合させ、高低の変速を可能としているのである。
該変速スライダー27を前後に操作する変速シフターア
ーム26が変速回動軸4に固設されており、該変速回動軸
4を前述の変速レバー43が操作するものである。
次に第2図から第4図において、クラッチハウジング
1の外部の構成について説明する。
クラッチハウジング1の下方の右側には出力軸5が配
置されており、逆の左側にはミッションケースMから前
輪を駆動するジョイント軸11とジョイント13,13が配置
されている。
また、同じくクラッチハウジング1の左側下方にステ
アリングボックス3が固設配置されており、該ステアリ
ングボックス3より上方へ、ステアリング軸17が突出さ
れている。
該ステアリング軸17の上端にジョイントを介してジョ
イント軸38が連結されて、該ジョイント軸38の上端に
は、前述のステアリングハンドル39が連結されている。
第1図に開示したクラッチペダル7を踏み込み操作す
ると、ペダル軸16が回動し、該ペダル軸16の回動がリン
ク15を介して、クラッチレリーズ回動軸10のアーム14に
連結されている。
(ヘ)考案の効果 本考案は以上の如く構成したので、次のような効果を
奏するものである。
第1に、凹形に構成したギア空間Aの内部にクラッチ
レリーズ回動軸10を通過させ、該クラッチレリーズ回動
軸10の通過部の上部にブリーザー6を配置することによ
り、潤滑油の飛沫がブリーザー6から噴出し、容量の少
ない減速室内の潤滑油の減少が激しいという不具合を解
消することが出来たものである。
第2に、クラッチレリーズ回動軸10の中央部分は、湿
式潤滑を行なっているギア空間Aの内部に配置されてい
るので、該ギア空間Aの潤滑油により潤滑されるので、
錆びる可能性が少なく、その結果、錆により操作力が重
くなることが無いのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の減速装置付きクラッチハウジングを具
備したトラクタの全体側面図、第2図はクラッチハウジ
ング1の部分の拡大側面図、第3図は同じく後面図、第
4図は同じく平面図、第5図はクラッチハウジング1内
部の側面断面図、第6図は同じく平面断面図である。 A……ギア空間 B……空気出入口 C……主クラッチ装置 D……主クラッチ室 1……クラッチハウジング 2……減速室蓋 6……ブリーザー 10……クラッチレリーズ回動軸

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クラッチハウジング1の後面に、一体的に
    ギア空間Aを構成し、該ギア空間Aの後面開口を減速室
    蓋2により閉鎖し、潤滑油を密封した減速室とした構成
    において、クラッチハウジング1に一体的に構成するギ
    ア空間Aは、主クラッチ装置Cを断接操作するレリーズ
    アーム19を配置する部分が、ギア空間A内に突出した平
    面断面視凹形に構成し、クラッチレリーズ回動軸10は、
    クラッチハウジング1の外部から、一旦ギア空間Aの内
    部を通過した後に、主クラッチ室D内に突出して、レリ
    ーズアーム19に嵌入される構成とし、ギア空間Aのブリ
    ーザー6を、減速室内を貫通するクラッチレリーズ回動
    軸10の上方の壁部に配置したことを特徴とする減速装置
    付きクラッチハウジング。
JP1989057546U 1989-05-18 1989-05-18 減速装置付きクラッチハウジング Expired - Lifetime JP2527471Y2 (ja)

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JPS5615851U (ja) * 1979-07-17 1981-02-10
JPS58142420U (ja) * 1982-03-19 1983-09-26 株式会社豊田自動織機製作所 フオ−クリフト用クラツチケ−ス
JPS6125225U (ja) * 1984-07-20 1986-02-14 井関農機株式会社 動力車の動力伝達装置

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