JP2527002B2 - 内燃機関用点火配電器 - Google Patents

内燃機関用点火配電器

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JP2527002B2
JP2527002B2 JP63219289A JP21928988A JP2527002B2 JP 2527002 B2 JP2527002 B2 JP 2527002B2 JP 63219289 A JP63219289 A JP 63219289A JP 21928988 A JP21928988 A JP 21928988A JP 2527002 B2 JP2527002 B2 JP 2527002B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、内燃機関の各点火栓に高電圧を配電する内
燃機関用点火配電器に関する。
[従来の技術] 従来より、内燃機関用点火配電器では、配電ロータを
取り付ける際に使用するねじが、点火信号発生機構のマ
グネットの磁界を乱し、ピックアップコイルを通過する
磁束に影響を与える場合があった。このため、ピックア
ップコイルの出力が低下して正常な点火信号を発生でき
ない問題点があった。
そこで、このような問題点を解決するため、実開昭55
−62866号公報では、非磁性体のねじを使用した点火配
電器が考案されている。
また、配電ロータを、点火配電器のシャフトの端部に
取り付けたプレートにねじ止め固定する場合があるが、
このようなときには、ねじとともにプレートも非磁性体
のものを使用していた。
このような非磁性体のねじやプレートを用いることに
より、配電ロータの軸方向の取付位置を、点火信号発生
機構の磁気回路に近づけることで点火配電器の全長を短
くした場合でも、ピックアップコイルを通過する磁束へ
の影響を防止することができる。
[発明が解決しようとする問題点] しかるに、上記した従来技術では、コストの高い非磁
性体のねじやプレートを使用することにより、点火配電
器のコストが高くなる課題を有していた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目
的は、コストを上げることなくピックアップコイルを通
過する磁束への影響をなくした内燃機関用点火配電器を
提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手
段を採用した。
特許請求の範囲第1項では、磁気回路の一部を形成す
るとともに、周方向に沿って複数の歯山が形成され、内
燃機関の出力軸と同期して回転するシグナルロータと、
前記シグナルロータの歯山と対向して配置され、前記シ
グナルロータとともに前記磁気回路を形成するととも
に、前記シグナルロータの回転に伴う前記磁気回路の磁
束変化に応じて交流電圧を発生するピックアップコイル
と、磁性体の締結手段により前記シグナルロータに固定
される配電ロータとを備え、 前記締結手段は、前記シグナルロータと前記ピックア
ップコイルとの対向部から離れた前記シグナルロータ上
に設けられ、前記締結手段の少なくとも一部が前記シグ
ナルロータ上の前記磁気回路内に在るように設けられる
ことを特徴とする。
特許請求の範囲第2項では、前記締結手段は、前記シ
グナルロータの回転軸上に位置する中心電極とロータ電
極との接続部を避けて、径方向外側に位置して、前記配
電ロータを前記シグナルロータに固定していることを特
徴とする。
特許請求の範囲第3項では、前記締結手段はねじであ
って、外周部に前記歯山が形成された円板状のシグナル
ロータの端面に形成されたねじ孔にねじ込まれているこ
とを特徴とする。
[作用および発明の効果] 上記構成より成る本発明では、配電ロータをシグナル
ロータに固定する締結手段がシグナルロータとピックア
ップコイルとの対向部から離れたシグナルロータ上に設
けられて、締結手段の少なくとも一部がシグナルロータ
上の磁気回路内に在ることから、磁性体の締結手段を使
用した場合でも、締結手段自体がピックアップコイルを
通過する磁束に影響を及ぼすことがない。その結果、締
結手段として従来の様なコストの高い非磁性体のねじを
使用する必要がないことから、点火配電器のコスト上昇
を防ぐことができる。
また、締結手段は、シグナルロータの回転軸上に位置
する中心電極とロータ電極との接続部を避けて径方向外
側に位置させることができる。この結果、配電ロータと
シグナルロータとを接近させて配置して両者を固定する
ことができる。
また、締結手段としては、シグナルロータの端面(歯
山より内周側)に形成されたねじ孔に螺着するねじを使
用することができる。
[実施例] 次に、本発明の内燃機関用点火配電器を図面に示す一
実施例に基づき説明する。
第1図は内燃機関用点火配電器の断面図、第2図はシ
グナルロータおよび配電ロータの斜視図を示す。
本実施例の内燃機関用点火配電器(以下配電器と略
す)1は、エンジン回転速度(NE)とクランク位置
(G)とを検出して、最適点火時期を決定するため、コ
ンピュータ(図示しない)にNE信号およびG信号として
出力する信号発生部2、および図示しない点火コイルの
二次側に発生した高電圧を、一定の順序に従って点火時
期の各点火栓(図示しない)に配電する配電部3とを備
える。
信号発生部2は、磁気回路の一部を形成するシグナル
ロータ4の回転によってNE信号およびG信号となる交流
電圧をピックアップコイル5および6に発生させる。
シグナルロータ4は、第2図に示すように、エンジン
回転速度を検出するため、外周部に24の歯山40が形成さ
れた大径のNEロータ4aと、クランク位置を検出するた
め、外周部に4つの歯山41が形成された小径のGロータ
4bとから成り、内燃機関の出力軸(図示しない)と同期
して回転するシャフト7に嵌め合わされている。
また、NEロータ4aの端面には、第2図に示すように、
外周部に形成された歯山40より内周側で径方向に対向す
る位置に、本発明の締結手段であるねじ8(但し磁性
体)によって配電ロータ9(後述する)を締め付け固定
するためのねじ孔10が2か所設けられている。
配電部3は、点火コイルで発生した高電圧が印加され
る中心電極11および内燃機関の気筒数に応じた数のサイ
ド電極12を埋設するとともに、ハウジング13に組み合わ
されて配電器1内部を水や塵から保護する配電キャップ
14と、中心電極11に印加された高電圧をサイド電極12に
給電するロータ電極15を備えた配電ロータ9とからな
る。
中心電極11の配電ロータ9側には、スプリング16によ
り附勢されてロータ電極15と接触するカーボン製のコン
タクトピース17が配設されている。
ロータ電極15は、サイド電極12と対向した際に約0.8m
mの放電ギャップAが得られるように設けられている。
配電ロータ9は、PP、PBTなどの熱可塑性樹脂により
一体成型され、2本のねじ8によってシグナルロータ4
の上端面(第1図上面)に締付け固定される。
この配電ロータ9は、第2図に示すように、ロータ電
極15をインサート成形するとともに、円形のロータカバ
ー9aと、ロータカバー9aの中央に設けられたタワー部9b
と、タワー部9bの両側に設けられた筒状のねじ挿入部9c
とを形成している。
なお、ロータ電極15と反対側のロータカバー9a上面に
は、配電ロータ9が回転した際に、ロータ電極15側との
バランスを取るためのバランス部9dが形成されている。
ロータカバー9aは、配電ロータ9をシグナルロータ4
に固定した際に、NEロータ4aの外周部を覆うように設け
られ、配電部3で発生する火花から信号発生部2を保護
している。
タワー部9bは、ロータ電極15にコンタクトピース17が
接触するように、コンタクトピース17を備えた中心電極
11の先端部に嵌め合わされる。
ねじ挿入部9cの底部には、NEロータ4aに設けたねじ孔
10に対応する貫通孔9e(第1図参照)が設けられてお
り、この貫通孔9eを通って、配電ロータ9を固定するた
めのねじ8がねじ孔10にねじ込まれる。
従って、配電ロータ9は、NEロータ4aのねじ孔10とね
じ挿入部9cの貫通孔9eとの位置を合わせ、ねじ挿入部9c
より挿入した2本のねじ8をねじ孔10にねじ込むことに
より、シグナルロータ4に締付け固定される。
このとき、配電ロータ9を締付け固定したねじ8は、
ねじ8の先端側がNEロータ4aのねじ孔10にねじ込まれて
いるため、ねじ8自体がシグナルロータ4の磁性体の
中、すなわちシグナルロータ4の磁気回路内に在ること
になる。
次に、上記配電器1の作動を簡単に説明する。
シグナルロータ4の回転により、ピックアップコイル
5および6を通過する磁束が変化し、その磁束の変化量
に応じた電圧がピックアップコイル5および6に発生す
る。このピックアップコイル5および6に発生した交流
電圧が、NE信号およびG信号としてコンピュータに出力
され、コンピュータで最適点火時期が決定される。
一方、点火コイルより中心電極11に印加された高電圧
が、コンタクトピース17を介してロータ電極15に供給さ
れ、ロータ電極15とサイド電極12とが対向したときに形
成される放電ギャップAを放電して、コンピュータで決
定された点火時期の各点火栓に配電される。
上記配電器1の作動において、配電ロータ9を固定す
る2本のねじ8が、シグナルロータ4の回転とともにシ
ャフト7を中心とした円運動を行う。
ところが、2本のねじ8は、少なくともシグナルロー
タ4(NEロータ4a)内にねじ込まれたねじ8の一部が、
シグナルロータ4(NEロータ4a)の磁気回路内に在るた
め、磁性体のねじ8を使用した場合でも、ねじ8自体が
磁気回路に影響を及ぼすことがない。
この結果、ピックアップコイル5および6にノイズが
伝わるのを防止するとともに、ピックアップコイル5お
よび6での出力電圧の低下を防ぐことができ、正常なNE
信号およびG信号をコンピュータに出力することができ
る。
このように、本実施例の配電器1は、磁性体のねじ8
を使用しても信号発生部2の磁気回路に影響を及ぼすこ
とがないため、非磁性体のねじを使用した従来品と比較
して低コスト化を実現できる。また、本実施例では、コ
ンタクトピース17とロータ電極15との接触部の周囲をタ
ワー部9bで覆い、そのタワー部9bの外側に筒状のねじ挿
入部9cを設けているため、このねじ挿入部9cに挿入され
てねじ孔10にねじ込まれたねじ8をコンタクトピース17
とロータ電極15との接触部から避けることができる。こ
れにより、コンタクトピース17を通じて中心電極11から
ロータ電極15へ供給される高電圧が磁性体であるねじ8
にリークするのを防止できる。
また、従来では、配電器1のコストを抑えるために磁
性体のねじ8を使用する場合には、磁性体のねじ8をシ
グナルロータ4から離れたところで使用するため、配電
器1の小型化が困難であった。これに対して本発明で
は、上記実施例に示したように、コストの低い磁性体の
ねじ8を用いて、配電器1の全長、あるいは径方向の大
きさを小さくすることができる。
(変形例) 本実施例では、2本のねじによって配電ロータを固定
したが、少なくともねじの一部がシグナルロータ4の磁
気回路内に在るように用いれば、2本以外であっても良
い。
また、本発明の締結手段としてねじを使用したが、ビ
ス、リベット、あるいはキーによる締結方法でも良い。
本実施例では、NE信号とG信号とを出力するためのNE
ロータ4aとGロータ4bとから成るシグナルロータ4を示
したが、点火信号を発生するシグナルロータ4であって
も良い。
配電ロータ9は、本実施例に例示した形状に限定され
るものでなく、他の形状でも良い。
【図面の簡単な説明】
第1図は内燃機関用点火配電器の断面図、第2図はシグ
ナルロータと配電ロータとの斜視図である。 図中 1……内燃機関用点火配電器 4……シグナルロータ 5、6……ピックアップコイル 7……シャフト(シグナルロータの回転軸) 8……ねじ(締結手段) 9……配電ロータ 10……ねじ孔 11……中心電極 15……ロータ電極 40……NEロータの歯山 41……Gロータの歯山

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)磁気回路の一部を形成するととも
    に、周方向に沿って複数の歯山が形成され、内燃機関の
    出力軸と同期して回転するシグナルロータと、 (b)前記シグナルロータの歯山と対向して配置され、
    前記シグナルロータとともに前記磁気回路を形成すると
    ともに、前記シグナルロータの回転に伴う前記磁気回路
    の磁束変化に応じて交流電圧を発生するピックアップコ
    イルと、 (c)磁性体の締結手段により前記シグナルロータに固
    定される配電ロータとを備え、 前記締結手段は、前記シグナルロータと前記ピックアッ
    プコイルとの対向部から離れた前記シグナルロータ上に
    設けられ、前記締結手段の少なくとも一部が前記シグナ
    ルロータ上の前記磁気回路内に在るように設けられるこ
    とを特徴とする内燃機関用点火配電器。
  2. 【請求項2】前記締結手段は、前記シグナルロータ(4
    a)の回転軸上に位置する中心電極(11)とロータ電極
    (15)との接続部を避けて、径方向外側に位置して、前
    記配電ロータ(15)を前記シグナルロータ(4a)に固定
    していることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    内燃機関用点火配電器。
  3. 【請求項3】前記締結手段はねじ(8)であって、外周
    部に前記歯山(40)が形成された円板状のシグナルロー
    タ(4a)の端面に形成されたねじ孔(10)にねじ込まれ
    ていることを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の内
    燃機関用点火配電器。
JP63219289A 1988-09-01 1988-09-01 内燃機関用点火配電器 Expired - Lifetime JP2527002B2 (ja)

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JPS587104Y2 (ja) * 1976-06-25 1983-02-07 株式会社日立製作所 無接点式点火装置
JPS6018834B2 (ja) * 1980-01-23 1985-05-13 株式会社デンソー 点火コイル一体型点火配電器

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