JP2525933B2 - 音程制御装置 - Google Patents

音程制御装置

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JP2525933B2
JP2525933B2 JP2147977A JP14797790A JP2525933B2 JP 2525933 B2 JP2525933 B2 JP 2525933B2 JP 2147977 A JP2147977 A JP 2147977A JP 14797790 A JP14797790 A JP 14797790A JP 2525933 B2 JP2525933 B2 JP 2525933B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、MIDI機器等の音源に供給されるMIDI信号等
の信号が示すデータを音程訂正する音程制御装置に関す
る。
背景技術 シンセサイザや電子ピアノ等の楽器を連結接続して情
報の交換を可能とすべくMIDI規格が定められている。
かかるMIDI規格によるハードウェアを備え、音楽情報
を担うように定義された形式の楽器演奏制御信号たるMI
DI信号の送受信をなす機能を有する電子楽器をMDI機器
と称する。
MIDI機器に供給されるMIDI信号は転送レート31.25〔K
baud〕のシリアルデータであり、8ビットのデータと各
1ビットのスタートビット及びストップビットとの計10
ビットで1バイトのデータを構成している。
また、送られるデータの種類やMIDIチャンネルの指定
を行なうための少なくとも1つのステータスバイトと、
そのステータスによって導かれる1つ又は2つのデータ
バイトを組合わせて音楽情報たるメッセージを形成す
る。従って、1のメッセージは通常、1〜3バイトで構
成され、その転送には320〜960〔μsec〕の転送時間を
必要とする。一連のメッセージにより楽器演奏プログラ
ムが形成される。なお、ステータスだけのメッセージも
あり、また3バイト以上のメッセージもある。
かかるメッセージの一例としてチャンネル・ボイス・
メッセージの1つであるノート・オン・メッセージの構
成を第9図に示す。ノート・オン・メッセージは、例え
ば、キーボードの鍵盤を押すという動作に対応する指令
でありキーボードの鍵盤を離すという動作に対応するノ
ート・オフ・メッセージとペアで使用される。ステータ
スバイトは発音させるべきMIDI機器の種類を示すMIDIチ
ャンネルである。データバイト1のノート・ナンバー
は、88鍵ピアノの「中央のC」を中心として鍵盤に割り
当てられた128音階のうちいずれかを指定する。データ
バイト2のベロシティは、一般的に音の強弱の差をつけ
ることに利用される。ノート・オン・メッセージを受け
たMIDI機器は、指定された音階の音を指定された強度で
発生する。また、ノート・オン・メッセージに対応する
ノート・オフ・メッセージを受信することによりMIDI機
器はそのノート・オン・メッセージによる発音を停止す
るように動作する。例えば、ノート・オン・メッセージ
におけるノートオン/チャンネルが90、ノートナンバ
ーが64、ベロシティが40である場合にはそれに対応する
ノート・オフ・メッセージではステータスバイトにお
けるノートオフ/チャンネルが80、ノートナンバーが6
4、ベロシティが40となる。また、ノートオン/チャン
ネルが90、ノートナンバーが64、ベロシティが00とした
ノート・オフ・メッセージで発音を停止させることもで
きる。なお、これらのMIDIメッセージについては16進数
であり、以下の記載についても同様に16進数である。ノ
ートオン/チャンネル9n及びノートオフ/チャンネル8n
は共にnが0からFまでの16チャンネルのうちのいずれ
か1をとる。
ところで、楽器演奏プログラムを示すMIDI信号に対し
てノート・オン・メッセージ中のノートナンバーの値を
相対的にキー訂正値(例えば、1)だけ変化させ、演奏
曲を移調したMIDI信号をMIDI機器に供給することを行な
う音程制御装置がある。例えば、上記したノート・オン
・メッセージの如くノートオン/チャンネル、ノート
ナンバー及びベロシティが90,64,40の場合には、90,65,
40のように変化させ、また、ノート・オフ・メッセージ
の如くノートオフ/チャンネル、ノートナンバー及び
ベロシティが80,64,40の場合には80,65,40のように変化
させてMIDI機器に供給するのである。このような装置を
設ければ、いわゆるカラオケにおいて演奏曲を歌唱者の
キー(音程)に合せた音域にすることができるという利
点がある。
しかしながら、演奏中において1のノート・オン・メ
ッセージを送出した後、それに対応するノート・オフ・
メッセージの送出前に、キー訂正値を変更する音程訂正
指令が発生した場合には1のノート・オン・メッセージ
による発音が停止されないという不具合が生ずる。すな
わち、通常、第10図(a)に示すようにノート・オン・
メッセージの送出により発音がMIDI機器において行
なわれ、その後、対応するノート・オフ・メッセージ
の送出により発音が停止することとなる。これは上記
した値で示すと実際にMIDI機器に供給されるノート・オ
ン・メッセージが90,65,40、ノート・オフ・メッセー
ジが80,65,40となり対応したものとなるからである。
ところが、第10図(b)に示すように時点t1におけるノ
ート・オン・メッセージの送出により発音がMIDI機
器において行なわれた後、時点t2において音程訂正指令
の内容であるキー訂正値が変化した場合には時点t2より
後の時点t3にノート・オフ・メッセージが送出されて
もMIDI機器に実際に供給されるノート・オン・メッセー
ジとノート・オフ・メッセージとは対応したものと
ならない。これは時点t2でキー訂正値が1から2となっ
た場合には実際にMIDI機器に供給されるノート・オン・
メッセージが90,65,40であるのに対し、ノート・オフ
・メッセージが80,66,0となり対応したものとならな
いからである。よって、第10図(c)に示すように発音
が停止しないという不具合が生ずるのである。
発明の概要 [発明の目的] 本発明は音程訂正指令の内容の変化により発音が停止
しなくなるという不具合を防止した音程制御装置を提供
することである。
[発明の構成] 本願発明の音程制御装置は、信号発生源から供給され
音源に対して発音させるべき音階を示すノートオン信号
又は発音を停止させるべき音階を示すノートオフ信号を
音程訂正指令に応じて訂正して前記音源に中継供給する
音程制御装置であり、信号発生源から供給された信号が
ノートオン信号であるときその内容に応じたデータをメ
モリに書き込み信号発生源から供給された信号がノート
オフ信号であるときそれに対応するノートオン信号のデ
ータをメモリから消去する制御手段と、音程訂正指令の
内容の変化を検出したときにメモリに書き込まれた全て
のノートオン信号のデータを読み出してそれらに基づい
て音源の発音を全て停止させるべくノートオフ信号を作
成して音源に出力するノートオフ作成手段とからなるこ
とを特徴としている。
実 施 例 以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明
する。
第1図に示した本発明による音程制御装置において
は、MIDI信号が供給される入力端子INにはバッファ1が
接続されており、バッファ1は供給されるMIDI信号を順
次保持する。バッファ1の出力にはスイッチ2を介して
データディバイダ1が接続されている。データディバイ
ダ3はMIDI信号をノートオン信号及びノートオフ信号と
それ以外の信号とに分離する。すなわちMIDI信号が示す
データをそのステータスバイトの内容から判断してノー
ト・オン・メッセージ及びノート・オフ・メッセージと
それ以外のメッセージとの2つのデータに分離して出力
する。データディバイダ1のノートオン/オフ出力には
ディジタル加算器5が接続されている。加算器5には訂
正データ発生器6が接続されており、訂正データ発生器
6はキーボード7の操作に応じてキー訂正値を示すデー
タを発生する。加算器5はノート・オン・メッセージ又
はノート・オフ・メッセージ中のノートナンバーの値に
訂正データ発生器6からの出力されるキー訂正値を加算
し、加算したノートナンバーを含むノート・オン・メッ
セージ又はノート・オフ・メッセージをノートデータ処
理器8に出力する。ノートデータ処理器8は例えば、マ
イクロコンピュータからなる。ノートデータ処理器8に
は書込み読出し自在なメモリ9が接続されている他、訂
正データ発生器6からの出力データが供給されるように
なっている。またノートデータ処理器8はスイッチ駆動
回路10を介してスイッチ2を駆動する。スイッチ2は常
閉スイッチであり、ノートデータ処理器8からオフ駆動
指令がスイッチ駆動回路10に供給されるとオフ状態にさ
れる。
かかる構成においては、メモリ9には第2図に示すよ
うに番地0,1……m(整数)で指定されるチャンネル及
びノートナンバーを記憶するエリアが設けられている。
例えば、第2図のように番地0に記憶されたチャンネル
はCH(0)、ノートナンバーはNO(0)である。
MIDI信号が入力端子INを介してバッファ1に供給され
ると、バッファ1にはMIDI信号、すなわちMIDIデータが
順次保持される。バッファ1に保持されたデータはスイ
ッチ2を介してデータディバイダ3に供給される。デー
タディバイダ3において分離されたノート・オン・メッ
セージ又はノート・オフ・メッセージは加算器5に供給
され、それ以外のメッセージは出力端子OUTに直接供給
される。加算器5はノート・オン・メッセージ及びノー
ト・オフ・メッセージ中のデータバイト1のデータであ
るノートナンバーに訂正データ発生器6から出力される
キー訂正値と加算し、加算して得た値を新たなノートナ
ンバーとするノート・オン・メッセージ又はノート・オ
フ・メッセージをデータバイト1としてノートデータ処
理器8に入力する。
ノートデータ処理器8は、データとしてノート・オン
・メッセージ又はノート・オフ・メッセージが供給され
ると、第3図(a)に示すように先ず、そのデータを読
み込み(ステップS1)、読み込んだデータがステータス
バイトであるか否かを判別する(ステップS2)。ステー
タスバイトでは最上位ビットが論理“1"、データバイト
では最上位ビットは論理“0"であるので、これから判別
される。ステータスバイトならば、そのステータスバイ
トからノートオンステータスであるか否かを判別する
(ステップS3)。すなわち、ステータスバイトが9nであ
るか否かを判別する。ステータスバイトが9nならばノー
トオンステータスであるので、フラグFに1をセットし
(ステップS4)、ステータスバイトが8nならばノートオ
フステータスであるので、フラグFを0にリセットする
(ステップS5)。ステップS4又はS5の実行後、読み込ん
だステータスバイトのチャンネルをCHとしてノートデー
タ処理器8の内部レジスタ(図示せず)に保持する(ス
テップS6)と共に読み込んだステータスバイトのデータ
を出力する(ステップS7)。
ステップS2において、読み込んだデータがメッセージ
中のステータスバイトでない場合にはデータバイト1で
あるか否かを判別する(ステップS8)。これはノート・
オン・メッセージやノート・オフ・メッセージの場合、
ステータスバイトの後に必ず2つのデータバイトが続く
ので、例えばステータスバイトの判別でリセットされて
データバイト1で1を計数しデータバイト2で2を計数
するカウンタをプログラム形成してそのカウント値より
判断することができる。データバイト1ならば、ノート
ナンバーであるので、それをNOとしてノートデータ処理
器8の内部レジスタに更に保持し(ステップS9)、読み
込んだデータバイト1を内力する(ステップS10)。
ステップS8において、データバイト1でないと判別し
た場合には読み込んだデータはデータバイト2であり、
この場合には第3図(b)に示すようにフラグFが0に
等しいか否かを判別する(ステップS11)。F=1なら
ば、ノートオンステータスを有するメッセージであるの
でそのデータバイト2が00であるか否かを判別する(ス
テップS12)。データバイト2≠00の場合にはノート・
オン・メッセージであるので変数AをA=0とし(ステ
ップS13)、メモリ9の番地Aはデータが書き込まれて
いない空き番地であるか否かを判別する(ステップS1
4)。Aは初期値を0とする変数であり、0からmまで
をとる。番地Aが空き番地でないならばAに1を加算し
(ステップS15)、ステップS14に進んで次の番地を判別
する、なお、ステップS15においてA=mのときに1を
加算したときにはA=0となる。一方、番地Aが空き番
地ならば、保持しているステータスバイトのチャンネル
をCH(A)として、ノートナンバーをNO(A)としてメ
モリ9に各々書き込む(ステップS16)。そして、読み
込んだデータバイト2をそのまま出力する(ステップS1
8)。
よって、出力端子OUTに接続された音源としてのMIDI
機器(図示せず)にはノート・オン・メッセージを示す
MIDI信号が供給され、そのMIDI機器がノート・オン・メ
ッセージのチャンネルで示された機器であれば、ノート
ナンバーで与えられる音階の音がベロシティで与えられ
るレベルで発音されるのである。
ステップS11において、F=0と判別したならば、読
み込んだデータはノート・オフ・メッセージであるの
で、ステップS19に進む。またステップS12において、デ
ータバイト2=00の場合、すなわちベロシティが00の場
合にはノートオンステータスであってもノート・オフ・
メッセージとなるのでステップS19に進む。
ステップS19においては変数BをB=0とし、メモリ
9の番地Bはデータが書き込まれていない空き番地であ
るか否かを判別する(ステップS20)。メモリ9の番地
Bが空き番地ならば、Bに1を加算し(ステップS2
1)、変数Bがmより大であるか否かを判別する(ステ
ップS22)。B≦mならば、ステップS20に戻る。メモリ
9の番地Bが空き番地でないならば、メモリ9の番地B
からチャンネルCH(B)及びノートナンバーNO(B)を
読み出し(ステップS23)、CH=CH(B)かつNO=NO
(B)であるか否かを判別する(ステップS24)。CH≠C
HかつNO=NO(B)、CH=CH(B)かつNO≠NO(B)又
はCH≠CHかつNO≠NO(B)ならば、ステップS21に進ん
で別のデータを読み出す。
CH=CH(B)かつNO=NO(B)の場合にはメモリ9の
番地BのチャンネルCN(B)及びノートナンバーNO
(B)を消去し(ステップS25)、ステップS18に進んで
読み込んだデータバイト2をそのまま出力する。
またステップS22においてB>mの場合には、ステッ
プS18に進む。
また、ノートデータ処理器8は、ステップS18の実行
後、キーボード7の操作により訂正データ発生器6から
出力されているキー訂正値が変化したか否かを判別する
(ステップS31)。キー訂正値が変化した場合には第3
図(c)に示すようにスイッチ2をオフせしめる(ステ
ップS32)。スイッチ2のオフによりデータディバイダ
3にはMIDI信号は供給されず、スイッチ2のオフ期間に
入力端子INに供給されるMIDIデータはバッファ1に保持
される。ステップS32の実行後、変数CをC=0とし
(ステップS33)、メモリ9の番地Cはデータが書き込
まれていない空き番地であるか否かを判別する(ステッ
プS34)。メモリ9の番地Cが空き番地ならば、Cに1
を加算し(ステップS35)、変数Cがmより大であるが
否かを判別する(ステップS36)。C≦mならば、ステ
ップS34に戻る。メモリ9の番地Cが空き番地でないな
らば、メモリ9の番地CからチャンネルCH(C)及びノ
ートナンバーNO(C)を読み出し(ステップS37)、こ
れらチャンネルCH(C)及びノートナンバーNO(C)を
基にし、またベロシティを40として所定形式のノート・
オフ・メッセージを作成して出力端子OUTに出力する
(ステップS38)。ステップS38の後、メモリ9の番地C
のチャンネルCH(C)及びノートナンバーNO(C)を消
去し(ステップS39)、ステップS35に進む。ステップS3
6においてC>mならば、スイッチ2をオンせしめ(ス
テップS40)、処理を終了し、新たなデータの供給を待
つ。
スイッチ2のオフの期間において入力端子INに供給さ
れたMIDIデータはバッファに保持され、スイッチ2のオ
ンにより所定タイミングで順次出力される。
よって、第4図(a)に示すように時点t1において入
力端子INの供給されたノート・オン・メッセージ(ノ
ートオン/チャンネル,ノートナンバー,ベロシティ)
が(90,64,40)である場合に、この時点t1におけるキー
訂正値が1であるときには出力端子OUTからMIDI機器に
供給されるノート・オン・メッセージは加算器5にお
いてノートナンバーに1が加算される故、(9065,40)
となり、このノート・オン・メッセージによりMIDI機
器は発音を行なう。このときメモリ9の空き番地A
(例えば、1とする)にチャンネルがCH(1)=0、ノ
ートナンバーがNO(1)=65として書き込まれる。時点
t1より後の時点t2においてキーボード7の操作によりキ
ー訂正値が第4図(b)に示すように1から2へ変化し
たとすると、直ちにメモリ9の番地1からチャンネルCH
(1)=0、ノートナンバーNO(1)=65が読み出さ
れ、また、ベロシティが40に設定され、これによりノー
ト・オフ・メッセージ′(80,65,40)が出力端子OUT
からMIDI機器供給され、時点t1に入力端子Iに供給され
たノート・オン・メッセージ(90,64,40)による発音
が停止する。また、メモリ9のチャンネルCH(1)及
びノートナンバーNO(1)が消去される。なお、ノート
・オン・メッセージのベロシティは40以外の値に設定
しても良い。
また上記した実施例においては、加算器5をノートデ
ータ処理器8より前段に位置させて、入力されたノート
・オン・メッセージのノートナンバーにキー訂正値を加
算した後の訂正されたノート・オン・メッセージの内容
をメモリに書き込んでいるが、ノートデータ処理器8を
加算器5より前段に配置させ、入力されたノート・オン
・メッセージの内容をそのときのキー訂正値と共にその
ままメモリ9に書き込んでおき、キー訂正値が変化した
ときにはノートデータ処理器8はメモリ9に記憶された
ノートナンバーとキー訂正値とを加算してその加算結果
をノートナンバーとするノート・オフ・メッセージを作
成してこれを出力端子OUTに出力するようにしても良
い。
更に、上記した実施例においてノートデータ処理器8
により形成した部分をメモリ9へのデータ書き込み回路
及び比較器等の回路により構成することもできる。
次に、本発明の他の実施例について説明する。この実
施例における構成は第1図に示したものと同様である。
ただし、メモリ9には第5図に示すように番地0,1……
mで指定されるチャンネル及びノートナンバーの他にベ
ロシティを記憶するエリアが形成される。例えば、第5
図のように番地0に記憶されたベロシティはVEL(0)
である。
この実施例におけるノートデータ処理器8は第3図
(a)に示した動作と同一の動作を行なう。従って、こ
の部分についての説明は省略する。また、第3図(b)
に示した動作と異なる点としては第6図(a)に示した
ようにステップS16a及び25aだけであり、それ以外の動
作は同一である。すなわち、ステップS14においてメモ
リ9の番地Aはデータが書き込まれていない空き番地で
あると判別した場合にはステータスバイトのチャンネル
をCH(A)として、ノートナンバーをNO(A)として、
またベロシティをVEL(A)としてメモリ9に各々書き
込む(ステップS16a)。また、ステップS24においてCH
=CH(B)かつNO=NO(B)と判別した場合にメモリ9
の番地BのチャンネルCH(B)、ノートナンバーNO
(B)及びベロシティVEL(B)を消去し(ステップS25
a)、ステップS18に進むのである。なお、第3図に示し
た動作と同一の動作を行なうステップにおいては同一の
ステップ番号を用いている。
また、ノートデータ処理器8は、ステップS18の実行
後、ステップS31において訂正データ発生器6から出力
されているキー訂正値が変化したか否かを判別し、キー
訂正値が変化した場合には第6図(b)に示すようにス
イッチ2をオフせしめる(ステップS32)。スイッチ2
のオフによりデータディバイダ3にはMIDI信号は供給さ
れず、スイッチ2のオフ期間に入力端子INに供給される
MIDIデータはバッファ1に保持される。ステップS32の
実行後、変数CをC=0とし(ステップS33)、メモリ
9の番地Cはデータが書き込まれていない空き番地であ
るか否かを判別する(ステップS34)。メモリ7の番地
Cが空き番地ならば、Cに1を加算し(ステップS3
5)、変数Cがmより大であるか否かを判別する(ステ
ップS36)。C≦mならば、ステップS34に戻る、メモリ
9の番地Cが空き番地でないならば、メモリ9の番地C
からチャンネルCH(C)及びノートナンバーNO(C)を
読み出し(ステップS37)、これらチャンネルCH(C)
及びノートナンバーNO(C)を基にし、またベロシティ
を40として所定形式のノート・オフ・メッセージを作成
して出力端子OUTに出力し(ステップS38)、ステップ35
に進む。ステップS36においてC>mならば、再び変数
CをC=0とし(ステップS41)、メモリ9の番地Cは
データが書き込まれていない空き番地であるか否かを判
別する(ステップS42)。メモリ9の番地Cが空き番地
ならば、Cに1を加算し(ステップS43)、変数Cがm
より大であるか否かを判別する(ステップS44)。C≦
mならば、ステップS42に戻る。メモリ9の番地Cが空
き番地でないならば、メモリ9の番地Cからチャンネル
CH(C)、ノートナンバーNO(C)及びベロシティVEL
(C)を読み出し(ステップS45)、また、訂正データ
発生器6の出力からそのときのキー訂正値を読み込み
(ステップS46)、キー訂正値の前回値と今回値との変
化量を算出する(ステップS47)、ノートナンバーNO
(C)にキー訂正値の変化量を加算して加算して得られ
た値を新たなノートナンバーNO(C)とする(ステップ
S48)。この新たなチャンネルCH(C)と読み出したノ
ートナンバーNO(C)及びベロシティVEL(C)とを基
にしてノート・オン・メッセージを作成して出力端子OU
Tに出力する(ステップS49)。そして、新たなノートナ
ンバーNO(C)をメモリ3に書き込み(ステップS5
0)、ステップ43に進む。なお、読み込んだキー訂正値
は次にキー訂正値の変化量が算出されるまで保持され
る。
ステップS44においてC>mならば、全ての記憶され
ているノートナンバーを書き換えたので、スイッチをオ
ンせしめ(ステップS51)、処理を終了し、新たなデー
タの供給を待つ。
よって、第7図(a)に示すように時点t1において入
力端子INに供給されたノート・オン・メッセージ(ノ
ートオン/チャンネル,ノートナンバー,ベロシティ)
が(90,64,40)である場合に、この時点t1におけるキー
訂正値が1であるときには出力端子OUTからMIDI機器に
供給されるノート・オン・メッセージは加算器5にお
いてノートナンバーに1が加算される故、(9065,40)
となり、このノート・オン・メッセージによりMIDI機器
は発音を行なう。このときメモリ9の空き番地A(例
えば、1とする)にチャンネルがCH(1)=0、ノート
ナンバーがNO(1)=65として、ベロシティがVEL
(1)=40として書き込まれる。時点t1より後の時点t2
においてキーボード7の操作により第7図(b)に示す
ようにキー訂正値が1から2へ変化したとすると、直ち
にノートデータ処理器8によりメモリ9の番地1からチ
ャンネルCH(1)=0、ノートナンバーNO(1)=65が
読み出され、ノート・オフ・メッセージ′(80,65,4
0)が作成されて出力端子OUTからMIDI機器供給され、時
点t1に入力端子INに供給されたノート・オン・メッセー
ジ(90,64,40)による発音が停止する。また、ノー
トデータ処理器8によりメモリ9の番地1からチャンネ
ルCH(1)=0、ノートナンバーNO(1)=65及びベロ
シティVEL(1)=40が読み出され、キー訂正値の今回
値=2が読み込まれて前回値=1との変化量=1が算出
される。ノートナンバーNO(1)に変化量が加算されて
新たなノートナンバーNO(1)は66となる。こと新たな
ノートナンバーNO(1)によりノート・オン・メッセー
ジ(90,66,40)が作成され、このノート・オン・メッセ
ージ′によりMIDI機器は発音′を行ない、その発音
′は発音をキーボード7の操作に応じた量だけ移調
した音となる。またメモリ9は新たなノートナンバーNO
(1)により更新される。
その後の時点t3において入力端子INに供給されたノー
ト・オフ・メッセージ(ノートオフ/チャンネル,ノ
ートナンバー,ベロシティ)が(80,64,40)ならば、そ
れが加算器5を経ることにより出力端子OUTからMIDI機
器にはノート・オフ・メッセージ(80,66,40)が供給
され、発音′が停止する。また、同時にメモリ9から
チャンネルCH(1)、ノートナンバーNO(1)及びベロ
シティVEL(1)が消去される。
第8図は本発明による音程制御装置を用いたいわゆる
カラオケシステムを示している。
このカラオケシステムにおいて、ディスクプレーヤ21
は図示しないディスクを演奏することによりそれに記録
されたMIDI信号を出力する。ディスクプレーヤ21からの
MIDI信号が音程制御装置22に供給される。音程制御装置
22を経たMIDI信号はMIDI機器としてのMIDI音源23に供給
される。MIDI音源23は供給されるMIDI信号がノート・オ
ン・メッセージであればそのメッセージのノートナンバ
ーで与えられる音階でかつベロシティで与えられるレベ
ルのオーディオ信号を発生し、ノートナンバー等の内容
が異なるノート・オン・メッセージが更に供給されれば
それに応じて複数の音階を有するオーディオ信号を発生
する。また、ノート・オフ・メッセージであればそのメ
ッセージのノートナンバーで与えられる音階でかつベロ
シティで与えられるレベルのオーディオ信号の発生を停
止する。一方、マイクロホン24からのオーディオ信号は
マイクアンプ25によって増幅されミキサ26に供給され
る。ミキサ26においてはMIDI音源23からのオーディオ信
号とマイクアンプ25からの出力オーディオ信号とが混合
される。ミキサ26の出力オーディオ信号は出力アンプ27
によって増幅されてスピーカ28に供給され、スピーカ28
が駆動される。
発明の効果 以上の如く、本発明による音程制御装置においては、
信号発生源から供給された信号がノートオン信号である
ときその内容に応じたデータをメモリに書き込み供給さ
れた信号がノートオフ信号であるときそれに対応するノ
ートオン信号のデータをメモリから消去し、音程訂正指
令の内容の変化を検出したときにメモリに書き込まれた
全てのノートオン信号のデータを読み出してそれらに基
づいて音源の発音を全て停止させるべくノートオフ信号
を作成して音源に出力することが行なわれる。すなわ
ち、音程訂正指令の内容が変化した場合にはそのとき発
音を生じさせているノートオン信号に対応するノートオ
フ信号を強制的に音源に供給するので、音程訂正指令の
内容の変化によりその変化前からの発音が停止しなくな
ることを防止することができる。
また、読み出したノートオン信号の内容を基にして直
ちに内容の変化後の音程訂正指令に応じたノートオン信
号を音源に供給して音程訂正指令の内容の変化直前まで
の発音を移調させた発音を行なわせることにより、発音
の強制停止による無音状態が継続することが生じない。
例えば、全音符が継続するような場合にはそれに対応し
た発音中において音程訂正指令の内容が変化した場合
に、直ちに移調した発音に変化する故、無音状態が継続
せず不自然な状態を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示すブロック図、第2図は第
1図の装置中のメモリの記憶状態を示す図、第3図は第
1図の装置中のノートデータ処理器の動作を示すフロー
図、第4図は第1図の装置の動作タイミングを示す図、
第5図は他の実施例におけるメモリの記憶状態を示す
図、第6図は他の実施例におけるノートデータ処理器の
動作を示すフロー図、第7図は第6図における動作の動
作タイミングを示す図、第8図は本発明による音程制御
装置を用いたカラオケシステムを示すブロック図、第9
図はMIDIデータとしてノート・オン・メッセージの構成
例を示す図、第10図は従来の装置における動作タイミン
グを示す図である。 主要部分の符号の説明 1……バッファ 2……スイッチ 3……データディバイダ 5……加算器 6……訂正データ発生器 7……キーボード 8……ノートデータ処理器 9……メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 児島 昭一 大阪府大阪市住之江区新北島3丁目7番 13号 ローランド株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−186999(JP,A) 特開 昭60−129794(JP,A) 特開 昭57−64293(JP,A) 特開 平4−40497(JP,A) 実開 昭56−128692(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】信号発生源から供給され音源に対して発音
    させるべき音階を示すノートオン信号又は発音を停止さ
    せるべき音階を示すノートオフ信号を音程訂正指令に応
    じて訂正して前記音源に中継供給する音程制御装置であ
    って、前記信号発生源から供給された信号がノートオン
    信号であるときその内容に応じたデータをメモリに書き
    込み前記信号発生源から供給された信号がノートオフ信
    号であるときそれに対応するノートオン信号のデータを
    メモリから消去する制御手段と、前記音程訂正指令の内
    容の変化を検出したときに前記メモリに書き込まれた全
    てのノートオン信号のデータを読み出してそれらに基づ
    いて前記音源の発音を全て停止させるべくノートオフ信
    号を作成して前記音源に出力するノートオフ作成手段と
    からなることを特徴とする音程制御装置。
  2. 【請求項2】制御手段は前記音程訂正指令に応じて訂正
    したノートオン信号の内容をデータとして前記メモリに
    書き込み、前記ノートオフ作成手段は前記メモリから読
    み出したノートオン信号のデータに対応するノートオフ
    信号を作成することを特徴とする請求項1記載の音程制
    御装置。
  3. 【請求項3】前記ノートオフ作成手段は、前記音程訂正
    指令の内容の変化を検出したときに前記音源の発音を全
    て停止させるべくノートオフ信号を作成して前記音源に
    出力した後、直ちに読み出したノートオン信号の内容か
    らノートオン信号を得てそれを前記音程訂正指令に応じ
    て訂正して前記音源に出力することを特徴とする請求項
    1記載の音程制御装置。
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