JP2525726Y2 - ガスケットの仮止め装置 - Google Patents
ガスケットの仮止め装置Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J15/00—Sealings
- F16J15/02—Sealings between relatively-stationary surfaces
- F16J15/06—Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces
- F16J15/061—Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces with positioning means
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F11/00—Arrangements of sealings in combustion engines
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16B—DEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
- F16B2/00—Friction-grip releasable fastenings
- F16B2/20—Clips, i.e. with gripping action effected solely by the inherent resistance to deformation of the material of the fastening
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- F16B2/248—Clips, i.e. with gripping action effected solely by the inherent resistance to deformation of the material of the fastening of resilient material, e.g. rubbery material of metal of wire
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、ガスケットと仮止めク
リップとで構成されるガスケットの仮止め装置の改良に
関するものである。
リップとで構成されるガスケットの仮止め装置の改良に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】例えば、エンジンの排気ポートに排気マ
ニホールドを取り付ける際には、エンジンと排気マニホ
ールドとの間から排気ガスが洩れないようにガスケット
が使用される。このように、二つの部材相互間を流体が
流通するような接合面にはガスケットを介装すること、
更にこの種のガスケットとして可撓性グラファイトやゴ
ムと繊維複合体、ガラスウールなどの無機繊維と金属複
合材、更に金属板などを使用した金属積層形ガスケット
が使用されることは周知である。
ニホールドを取り付ける際には、エンジンと排気マニホ
ールドとの間から排気ガスが洩れないようにガスケット
が使用される。このように、二つの部材相互間を流体が
流通するような接合面にはガスケットを介装すること、
更にこの種のガスケットとして可撓性グラファイトやゴ
ムと繊維複合体、ガラスウールなどの無機繊維と金属複
合材、更に金属板などを使用した金属積層形ガスケット
が使用されることは周知である。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】ところで、例えば、排
気ポートが下向に開口しているエンジンに排気マニホー
ルドを取り付けるような場合には、締め付け用のボルト
が下向きに取り付けられているので、このボルトに挿通
した複数のガスケットを押さえながら、重量のある排気
マニホールドをボルトに挿通して締め付ける必要がある
ことから作業性が悪く、場合によっては一人で作業する
ことができないという問題がある。
気ポートが下向に開口しているエンジンに排気マニホー
ルドを取り付けるような場合には、締め付け用のボルト
が下向きに取り付けられているので、このボルトに挿通
した複数のガスケットを押さえながら、重量のある排気
マニホールドをボルトに挿通して締め付ける必要がある
ことから作業性が悪く、場合によっては一人で作業する
ことができないという問題がある。
【０００４】本考案は、ガスケットが、通常は、取付対
象物である排気マニホールド等のフランジの形状に似せ
て外形を形成することに着目して成されたものであっ
て、仮止め対象のフランジに、ボルト締め前のガスケッ
トを仮止めでき、しかもボルト締めの際に仮止め用の部
材がシール性に影響しないようにしたガスケットの仮止
めクリップと、この仮止めクリップを係合させるに適し
たガスケットからなるガスケットの仮止め装置を提供す
ることを目的としている。
象物である排気マニホールド等のフランジの形状に似せ
て外形を形成することに着目して成されたものであっ
て、仮止め対象のフランジに、ボルト締め前のガスケッ
トを仮止めでき、しかもボルト締めの際に仮止め用の部
材がシール性に影響しないようにしたガスケットの仮止
めクリップと、この仮止めクリップを係合させるに適し
たガスケットからなるガスケットの仮止め装置を提供す
ることを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めの本考案の第１のタイプのガスケット仮止め装置は、
金属積層形ガスケットとこのガスケットをエンジン部品
に固定するための仮止めクリップとの組合わせであっ
て、前記金属積層形ガスケットは、ビード板または／及
び中間板からなるガスケット本体の両面に表面板を配置
し、更に前記ガスケットを構成している部材の両縁の一
部を切欠いで取付け部を形成し、前記仮止めクリップ
は、弾性薄板からなる胴部の一端を直角状に折り曲げて
爪部を形成し、前記胴部の中間部分を前記爪部が突出し
ている側に折り曲げて係合部を形成し、更に前記金属積
層形ガスケットの取付け部に前記クリップの爪部を位置
させるとともに、前記係合部をエンジンのシールすべき
部品に係合させて仮止めするように構成してある。
めの本考案の第１のタイプのガスケット仮止め装置は、
金属積層形ガスケットとこのガスケットをエンジン部品
に固定するための仮止めクリップとの組合わせであっ
て、前記金属積層形ガスケットは、ビード板または／及
び中間板からなるガスケット本体の両面に表面板を配置
し、更に前記ガスケットを構成している部材の両縁の一
部を切欠いで取付け部を形成し、前記仮止めクリップ
は、弾性薄板からなる胴部の一端を直角状に折り曲げて
爪部を形成し、前記胴部の中間部分を前記爪部が突出し
ている側に折り曲げて係合部を形成し、更に前記金属積
層形ガスケットの取付け部に前記クリップの爪部を位置
させるとともに、前記係合部をエンジンのシールすべき
部品に係合させて仮止めするように構成してある。
【０００６】また、繊維又は可撓性グラファイトからな
るガスケット本体の両面に金属板からなる被覆材を積層
したガスケットの前記ガスケット本体の一部を切欠いで
取付け部を形成し、弾性薄板からなる胴部の一方に直角
状に折り曲げて爪部を形成し、前記胴部を前記爪部が突
出している側に折り曲げて係合部を形成した仮止めクリ
ップを、前記爪部を取付け部に位置させ、前記係合部を
エンジンのシールすべき部材に係合させて仮止めするよ
うに構成することもできる。
るガスケット本体の両面に金属板からなる被覆材を積層
したガスケットの前記ガスケット本体の一部を切欠いで
取付け部を形成し、弾性薄板からなる胴部の一方に直角
状に折り曲げて爪部を形成し、前記胴部を前記爪部が突
出している側に折り曲げて係合部を形成した仮止めクリ
ップを、前記爪部を取付け部に位置させ、前記係合部を
エンジンのシールすべき部材に係合させて仮止めするよ
うに構成することもできる。
【０００７】ガスケットは、ガスケット本体とその両面
に積層した表面板で構成されているが、このガスケット
本体はビード板と中間板で構成する場合が多いが、ビー
ド板あるいは中間板の１枚で構成する場合がある。ま
た、仮止めクリップを係合するための取付部は、要する
にこの仮止めクリップの爪部を係合し、シールに問題が
ない状態に板厚を増加しないように配慮する必要があ
る。そのために、ビード板あるいは中間板の両者に取付
部を形成する場合や、何れか１枚に形成する場合があ
る。本考案に使用するガスケットとしては、金属積層形
ガスケットが最適であるが、芳香属ポリアミド繊維など
の有機繊維−金属複合ガスケット、セラミック繊維など
の無機繊維−金属複合ガスケット、可撓性グラファイト
ガスケット、繊維をバインダーで結合したガスケットな
どを板状としたガスケットなどに適用することができ
る。
に積層した表面板で構成されているが、このガスケット
本体はビード板と中間板で構成する場合が多いが、ビー
ド板あるいは中間板の１枚で構成する場合がある。ま
た、仮止めクリップを係合するための取付部は、要する
にこの仮止めクリップの爪部を係合し、シールに問題が
ない状態に板厚を増加しないように配慮する必要があ
る。そのために、ビード板あるいは中間板の両者に取付
部を形成する場合や、何れか１枚に形成する場合があ
る。本考案に使用するガスケットとしては、金属積層形
ガスケットが最適であるが、芳香属ポリアミド繊維など
の有機繊維−金属複合ガスケット、セラミック繊維など
の無機繊維−金属複合ガスケット、可撓性グラファイト
ガスケット、繊維をバインダーで結合したガスケットな
どを板状としたガスケットなどに適用することができ
る。
【作用】本考案のガスケットの仮止め装置は、図８及び
図９に示すように両面に金属薄板を積層したガスケット
の仮止め装置であり、前記金属薄板を除いたガスケット
本体の両縁の一部、あるいは１枚の金属薄板と共にガス
ケット本体の両縁の一部を切除して取付部を形成したガ
スケットと、弾性薄板からなる仮止めクリップとの組合
わせであって、この仮止めクリップの一端の爪部を取付
部に当てがい、胴部に形成した係合部をエンジンのシー
ルすべき部材、例えば排気マニホールドや吸気マニホー
ルドのフランジに係合させてこのエンジン部材にガスケ
ットを効果的に仮止めするものであり、後のボルト締結
作業が極めて容易となる。
図９に示すように両面に金属薄板を積層したガスケット
の仮止め装置であり、前記金属薄板を除いたガスケット
本体の両縁の一部、あるいは１枚の金属薄板と共にガス
ケット本体の両縁の一部を切除して取付部を形成したガ
スケットと、弾性薄板からなる仮止めクリップとの組合
わせであって、この仮止めクリップの一端の爪部を取付
部に当てがい、胴部に形成した係合部をエンジンのシー
ルすべき部材、例えば排気マニホールドや吸気マニホー
ルドのフランジに係合させてこのエンジン部材にガスケ
ットを効果的に仮止めするものであり、後のボルト締結
作業が極めて容易となる。
【０００８】
【実施例】以下、添付図を対照して、本考案のガスケッ
ト仮止め装置の具体的な構造を説明する前に関連技術を
説明する。図１に示す本考案装置の部材を構成するガス
ケット仮止め用のクリップ１は弾性を持つ金属薄板片に
よって形成したものであり、直角状に折り曲げた爪部２
とＵ状に折り曲げて形成した係合部４と平板状の胴部６
で構成され、更に前記係合部４の端部に操作部８を設け
たものである。なお、前記金属薄板片は例えば、軟鋼や
バネ材など、適度の弾性を有し、厚さ０．１〜０．４ｍ
ｍ程度の金属板を用いることができる。
ト仮止め装置の具体的な構造を説明する前に関連技術を
説明する。図１に示す本考案装置の部材を構成するガス
ケット仮止め用のクリップ１は弾性を持つ金属薄板片に
よって形成したものであり、直角状に折り曲げた爪部２
とＵ状に折り曲げて形成した係合部４と平板状の胴部６
で構成され、更に前記係合部４の端部に操作部８を設け
たものである。なお、前記金属薄板片は例えば、軟鋼や
バネ材など、適度の弾性を有し、厚さ０．１〜０．４ｍ
ｍ程度の金属板を用いることができる。
【０００９】この仮止めクリップ１を使用して図２に示
すガスケット１０を仮止めすることができるが、このガ
スケット１０は、無機繊維をバインダーで結合し圧縮性
が比較的高い板状のシール材を、４図に示すフランジ１
２の形状と同様に切出し、シール穴１４、及び、ボルト
穴１６を設けたものである。図３は直列４気筒エンジン
のシリンダヘッド１８から下向きに開口する排気ポート
２０に、排気マニホールド２２を取付けるには、４個の
フランジ１２（図４）全部にガスケット１０を乗せ、４
個ある排気ポート２０の全部に排気マニホールド２２の
各フランジ１２を当ててからボルト締めしないと、排気
マニホールド２２を排気ポート２０に取付けることはで
きない。
すガスケット１０を仮止めすることができるが、このガ
スケット１０は、無機繊維をバインダーで結合し圧縮性
が比較的高い板状のシール材を、４図に示すフランジ１
２の形状と同様に切出し、シール穴１４、及び、ボルト
穴１６を設けたものである。図３は直列４気筒エンジン
のシリンダヘッド１８から下向きに開口する排気ポート
２０に、排気マニホールド２２を取付けるには、４個の
フランジ１２（図４）全部にガスケット１０を乗せ、４
個ある排気ポート２０の全部に排気マニホールド２２の
各フランジ１２を当ててからボルト締めしないと、排気
マニホールド２２を排気ポート２０に取付けることはで
きない。
【００１０】ところで、排気マニホールド２２を固定す
るボルト２４（図３）は、下向きに取付けてあるので、
４個のフランジ１２のそれぞれに、単にガスケット１０
を乗せたのでは、排気マニホールド２２の取扱中に、ガ
スケット１０が脱落し、作業性を低下させることは明ら
かである。そこで、図３のＡに示すように、フランジ１
２にガスケット１０を乗せ、仮止めクリップ１の爪部２
をガスケット１０の表面に当てて、操作部８を矢印２６
の方向に押し、係合部４がフランジ１２に弾性係合させ
ると、仮止めクリップ１が、図３のＢに示すように固定
し、ガスケット１０をフランジ１２に仮止めすることが
できる。この仮止めしたガスケット１０は、フランジ１
２面を下に向けても排気マニホールド２２から脱落しな
い。
るボルト２４（図３）は、下向きに取付けてあるので、
４個のフランジ１２のそれぞれに、単にガスケット１０
を乗せたのでは、排気マニホールド２２の取扱中に、ガ
スケット１０が脱落し、作業性を低下させることは明ら
かである。そこで、図３のＡに示すように、フランジ１
２にガスケット１０を乗せ、仮止めクリップ１の爪部２
をガスケット１０の表面に当てて、操作部８を矢印２６
の方向に押し、係合部４がフランジ１２に弾性係合させ
ると、仮止めクリップ１が、図３のＢに示すように固定
し、ガスケット１０をフランジ１２に仮止めすることが
できる。この仮止めしたガスケット１０は、フランジ１
２面を下に向けても排気マニホールド２２から脱落しな
い。
【００１１】次いで、排気マニホールド２２を図３の矢
印２８の方向に移動して、ボルト２４をボルト穴１６に
挿通し、ナット３０（図５）で締め付けることにより、
排気マニホールド２２を排気ポート２０に取付けること
ができる。この場合、図５に部分を断面して示すように
仮止めクリップ１の爪部２は接合面３２に押圧されて、
ガスケット１０内に食い込むことができるので、ガスケ
ット１０のシール性能を低下させる危険はない。
印２８の方向に移動して、ボルト２４をボルト穴１６に
挿通し、ナット３０（図５）で締め付けることにより、
排気マニホールド２２を排気ポート２０に取付けること
ができる。この場合、図５に部分を断面して示すように
仮止めクリップ１の爪部２は接合面３２に押圧されて、
ガスケット１０内に食い込むことができるので、ガスケ
ット１０のシール性能を低下させる危険はない。
【００１２】図６〜図７は、本考案の関連技術である仮
止めクリップ１の変形使用例を示すものである。図６に
示す排気マニホールド２２は、フランジ１２を連結部３
４によって互いに連結されたものを使用した。そこで、
図７に示すようにガスケット１０をガスケット部１０ａ
と連結部３４′とを一体的に形成し、連結部３４，３
４′の部分に仮止めクリップ１を係合させて使用した。
したがって、この変形使用例の仮止めクリップ１は、ガ
スケット部１０ａの圧縮性や、仮止めクリップ１の板厚
に関係なく、ガスケット１０を締め付けて使用すること
ができる。なお、図６にはガスケット部１０ａと連結部
３４′との区別を省略して記載している。
止めクリップ１の変形使用例を示すものである。図６に
示す排気マニホールド２２は、フランジ１２を連結部３
４によって互いに連結されたものを使用した。そこで、
図７に示すようにガスケット１０をガスケット部１０ａ
と連結部３４′とを一体的に形成し、連結部３４，３
４′の部分に仮止めクリップ１を係合させて使用した。
したがって、この変形使用例の仮止めクリップ１は、ガ
スケット部１０ａの圧縮性や、仮止めクリップ１の板厚
に関係なく、ガスケット１０を締め付けて使用すること
ができる。なお、図６にはガスケット部１０ａと連結部
３４′との区別を省略して記載している。
【００１３】次に図面を参照して本考案の実施例を説明
する。図８は本考案のガスケットと仮止めクリップとを
示す斜視図であって、金属積層形ガスケット１０ｂの両
縁部の一部に仮止めクリップ１の爪部２を係合させる取
付け部３６を設けたものである。即ち、金属積層形ガス
ケット１０ｂは、ガスケット本体としてビード４２を設
けたビード板４４と中間板４６を使用し、その両面に表
面板３８，４０を積層しており、取付け部３６としてビ
ード板４４と中間板４６の両縁部を円弧状４８に切欠い
たものであり、両表面板３８，４０は仮止めクリップ１
の爪部２を嵌合させ、外れないようにする部分を形成し
ている。なお、図８の５０は、積層体を束ねるために、
表面板４０に設けた突起を折り返したものである。この
突起５０を折り重ねた部分のビード板４４、及び、中間
板４６は、図示しない切欠きを設け、突起５０を折り返
した部分の厚みがガスケット１０ｂより厚くならないよ
うにしている。
する。図８は本考案のガスケットと仮止めクリップとを
示す斜視図であって、金属積層形ガスケット１０ｂの両
縁部の一部に仮止めクリップ１の爪部２を係合させる取
付け部３６を設けたものである。即ち、金属積層形ガス
ケット１０ｂは、ガスケット本体としてビード４２を設
けたビード板４４と中間板４６を使用し、その両面に表
面板３８，４０を積層しており、取付け部３６としてビ
ード板４４と中間板４６の両縁部を円弧状４８に切欠い
たものであり、両表面板３８，４０は仮止めクリップ１
の爪部２を嵌合させ、外れないようにする部分を形成し
ている。なお、図８の５０は、積層体を束ねるために、
表面板４０に設けた突起を折り返したものである。この
突起５０を折り重ねた部分のビード板４４、及び、中間
板４６は、図示しない切欠きを設け、突起５０を折り返
した部分の厚みがガスケット１０ｂより厚くならないよ
うにしている。
【００１４】両面に金属薄板からなる表面板３８，４０
を積層した金属積層形ガスケット１０ｂを仮止めする際
は、先ず、穴状にくぼませて形成した取付け部３６に仮
止めクリップ１の端部に形成してある爪部２を差し込
む。そして図３〜図５に示した手順と同様の手順で仮止
めすることができる。なお、図８に示す仮止めクリップ
１の爪部２は、取付け部３６の切欠き形状に合わせた半
月形としているが、これは本質的なものではない。図９
は、本考案の別の実施例による取付け部３６を設けたガ
スケット１０ｃを示したものである。このガスケット１
０ｃは、可撓性グラファイトから成るガスケット本体５
１の両面に金属薄板から成る被覆材５２，５４を積層し
て一体に形成し、そして１枚の被覆材５２とガスケット
本体１０ｃの一部を切欠いて仮止めクリップ１の爪部２
を係合させる取付部３６を設けたものである。このガス
ケット１０ｃに仮止めクリップ１を取り付ける際は、爪
部２を取付け部３６に差しむことによってこの仮止めク
リップ１を移動しないように固定することができる。
を積層した金属積層形ガスケット１０ｂを仮止めする際
は、先ず、穴状にくぼませて形成した取付け部３６に仮
止めクリップ１の端部に形成してある爪部２を差し込
む。そして図３〜図５に示した手順と同様の手順で仮止
めすることができる。なお、図８に示す仮止めクリップ
１の爪部２は、取付け部３６の切欠き形状に合わせた半
月形としているが、これは本質的なものではない。図９
は、本考案の別の実施例による取付け部３６を設けたガ
スケット１０ｃを示したものである。このガスケット１
０ｃは、可撓性グラファイトから成るガスケット本体５
１の両面に金属薄板から成る被覆材５２，５４を積層し
て一体に形成し、そして１枚の被覆材５２とガスケット
本体１０ｃの一部を切欠いて仮止めクリップ１の爪部２
を係合させる取付部３６を設けたものである。このガス
ケット１０ｃに仮止めクリップ１を取り付ける際は、爪
部２を取付け部３６に差しむことによってこの仮止めク
リップ１を移動しないように固定することができる。
【００１５】なお、ガスケット本体５１と被覆材５２，
５４とを一体にする手段としては、ガスケット本体の圧
縮性により一定しないが、例えば被覆材５２又は５４の
いずれかを折り返す方法、ボルト穴などにグロメットを
設ける方法、被覆材８、１０をスポット溶接する方法な
どの手段を適宜用いることができる。次に、図１０〜図
１３は本考案の部材として使用可能な別の形式の仮止め
クリップ１を示すものである。図１０に示す仮止めクリ
ップ１は、板材を図のように丸めて係合部４を形成し、
バネ効果を持たせるようにしたものであり、係合部４の
弾性を利用して、フランジに接当し、ガスケット側に爪
部２を接当してこのガスケットをフランジに圧接するよ
うにしたものである。
５４とを一体にする手段としては、ガスケット本体の圧
縮性により一定しないが、例えば被覆材５２又は５４の
いずれかを折り返す方法、ボルト穴などにグロメットを
設ける方法、被覆材８、１０をスポット溶接する方法な
どの手段を適宜用いることができる。次に、図１０〜図
１３は本考案の部材として使用可能な別の形式の仮止め
クリップ１を示すものである。図１０に示す仮止めクリ
ップ１は、板材を図のように丸めて係合部４を形成し、
バネ効果を持たせるようにしたものであり、係合部４の
弾性を利用して、フランジに接当し、ガスケット側に爪
部２を接当してこのガスケットをフランジに圧接するよ
うにしたものである。
【００１６】図１１に示す仮止めクリップ１は、係合部
４にバネ効果の他に胴部６にバネ効果を生じるように湾
曲させ、操作部８を摘んで図の矢印Ｆ方向に力を加え、
矢印ｄの方向に弾性変形させ、爪部２と係合部４との間
隔を広げて、図示しないガスケットとフランジとに差込
み易くしたものである。図１２に示す仮止めクリップ１
は、爪部２と係合部４とを僅かに湾曲させてバネ効果を
与えるようにしたものである。図の係合部４の先端を外
側に反らせるように曲げて（図示せず）、ガスケットと
フランジとに差込み易くすることもできる。
４にバネ効果の他に胴部６にバネ効果を生じるように湾
曲させ、操作部８を摘んで図の矢印Ｆ方向に力を加え、
矢印ｄの方向に弾性変形させ、爪部２と係合部４との間
隔を広げて、図示しないガスケットとフランジとに差込
み易くしたものである。図１２に示す仮止めクリップ１
は、爪部２と係合部４とを僅かに湾曲させてバネ効果を
与えるようにしたものである。図の係合部４の先端を外
側に反らせるように曲げて（図示せず）、ガスケットと
フランジとに差込み易くすることもできる。
【００１７】図１３の仮止めクリップ１は、弾性を有す
る金属線で一筆書き状に折り曲げて形成したものであ
る。この仮止めクリップ１も、板体から形成した前記各
仮止めクリップ１と同様に使用することができる。以上
の説明から理解されるように、本考案のガスケットの仮
止め装置は、ガスケット本体の両面に金属板からなる表
面板を積層したガスケットであれば排気マニホールド用
ガスケットだけでなく、いずれのガスケットにも、ま
た、いずれの形状のフランジにも適用することができ
る。
る金属線で一筆書き状に折り曲げて形成したものであ
る。この仮止めクリップ１も、板体から形成した前記各
仮止めクリップ１と同様に使用することができる。以上
の説明から理解されるように、本考案のガスケットの仮
止め装置は、ガスケット本体の両面に金属板からなる表
面板を積層したガスケットであれば排気マニホールド用
ガスケットだけでなく、いずれのガスケットにも、ま
た、いずれの形状のフランジにも適用することができ
る。
【００１８】
【考案の効果】本考案に係るガスケットの仮止め装置
は、金属積層形ガスケットとこのガスケットをエンジン
部品に固定するための仮止めクリップとの組合わせであ
って、前記金属積層形ガスケットは、ビード板または／
及び中間板からなるガスケット本体の両面に表面板を配
置し、更に前記ガスケットを構成している部材の両縁の
一部を切欠いで取付け部を形成し、前記仮止めクリップ
は、弾性薄板からなる胴部の一端を直角状に折り曲げて
爪部を形成し、前記胴部の中間部分を前記爪部が突出し
ている側に折り曲げて係合部を形成し、更に前記金属積
層形ガスケットの取付け部に前記クリップの爪部を位置
させるとともに、前記係合部をエンジンのシールすべき
部品に係合させて仮止めするように構成している。従っ
て、下向きのフランジにも、また、取付け中に姿勢を種
々変形させるフランジにも取付けることができ、しか
も、ボルトで締め付ける際に仮止めクリップを取り外さ
ないでも、所定のシール性を得ることができるので、ガ
スケットを介装してフランジを接合面に取付ける作業性
を飛躍的に向上させることができる。
は、金属積層形ガスケットとこのガスケットをエンジン
部品に固定するための仮止めクリップとの組合わせであ
って、前記金属積層形ガスケットは、ビード板または／
及び中間板からなるガスケット本体の両面に表面板を配
置し、更に前記ガスケットを構成している部材の両縁の
一部を切欠いで取付け部を形成し、前記仮止めクリップ
は、弾性薄板からなる胴部の一端を直角状に折り曲げて
爪部を形成し、前記胴部の中間部分を前記爪部が突出し
ている側に折り曲げて係合部を形成し、更に前記金属積
層形ガスケットの取付け部に前記クリップの爪部を位置
させるとともに、前記係合部をエンジンのシールすべき
部品に係合させて仮止めするように構成している。従っ
て、下向きのフランジにも、また、取付け中に姿勢を種
々変形させるフランジにも取付けることができ、しか
も、ボルトで締め付ける際に仮止めクリップを取り外さ
ないでも、所定のシール性を得ることができるので、ガ
スケットを介装してフランジを接合面に取付ける作業性
を飛躍的に向上させることができる。
【図１】本考案のガスケット仮止め装置に使用する仮止
めクリップの一例を示す斜視図である。
めクリップの一例を示す斜視図である。
【図２】１枚形の軟質のガスケットを示す斜視図であ
る。
る。
【図３】図１に示した仮止めクリップで通常のガスケッ
トを仮止めする様子の説明図である。
トを仮止めする様子の説明図である。
【図４】仮止めクリップを使用してエンジン部品にガス
ケットを仮止めする様子の説明図である。
ケットを仮止めする様子の説明図である。
【図５】仮止めクリップでガスケットを仮止めする様子
の説明図である。
の説明図である。
【図６】図１に示す仮止めクリップを別のフランジに適
用する様子を示す図である。
用する様子を示す図である。
【図７】図１に示す仮止めクリップを別のフランジに適
用する様子を示す図である。
用する様子を示す図である。
【図８】本考案の実施例を示すもので、仮止めクリップ
と、取付け部を設けたガスケットとを一部を破断したガ
スケット仮止め装置の斜視図である。
と、取付け部を設けたガスケットとを一部を破断したガ
スケット仮止め装置の斜視図である。
【図９】仮止めクリップの取付け部を設けた本考案の別
の実施例であるガスケット仮止め装置の斜視図である。
の実施例であるガスケット仮止め装置の斜視図である。
【図１０】他の仮止クリップを示す斜視図である。
【図１１】他の仮止クリップを示す斜視図である。
【図１２】他の仮止クリップを示す斜視図である。
【図１３】他の仮止めクリップを示す斜視図である。
１ 仮止めクリップ ２ 爪部 ４ 係合部
６ 胴部 １０，１０ａ，１０ｂ，１０ｃ ガ
スケット ３６ 取付け部
６ 胴部 １０，１０ａ，１０ｂ，１０ｃ ガ
スケット ３６ 取付け部
Claims (2)
- 【請求項１】金属積層形ガスケットとこのガスケットを
エンジン部品に固定するための仮止めクリップとの組合
わせであって、 前記金属積層形ガスケットは、ビード板または／及び中
間板からなるガスケット本体の両面に表面板を配置し、
更に前記ガスケットを構成している部材の両縁の一部を
切欠いで取付け部を形成し、前記仮止めクリップは、弾
性薄板からなる胴部の一端を直角状に折り曲げて爪部を
形成し、前記胴部の中間部分を前記爪部が突出している
側に折り曲げて係合部を形成し、更に前記金属積層形ガ
スケットの取付け部に前記クリップの爪部を位置させる
とともに、前記係合部をエンジンのシールすべき部品に
係合させて仮止めするようにしたガスケットの仮止め装
置。 - 【請求項２】繊維又は可撓性グラファイトからなるガス
ケット本体の両面に金属板からなる被覆材を積層したガ
スケットの前記ガスケット本体の一部を切欠いで取付け
部を形成し、弾性薄板からなる胴部の一方に直角状に折
り曲げて爪部を形成し、前記胴部を前記爪部が突出して
いる側に折り曲げて係合部を形成した仮止めクリップ
を、前記爪部を取付け部に位置させ、前記係合部をエン
ジンのシールすべき部材に係合させて仮止めするように
した請求項１記載のガスケットの仮止め装置。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990400547U JP2525726Y2 (ja) | 1990-12-13 | 1990-12-13 | ガスケットの仮止め装置 |
| EP19910311470 EP0490635B1 (en) | 1990-12-13 | 1991-12-10 | Clip for a gasket |
| ES91311470T ES2085973T3 (es) | 1990-12-13 | 1991-12-10 | Brida para la fijacion de una junta. |
| DE1991618841 DE69118841T2 (de) | 1990-12-13 | 1991-12-10 | Klammer für einen Dichtungsring |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990400547U JP2525726Y2 (ja) | 1990-12-13 | 1990-12-13 | ガスケットの仮止め装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0488505U JPH0488505U (ja) | 1992-07-31 |
| JP2525726Y2 true JP2525726Y2 (ja) | 1997-02-12 |
Family
ID=18510446
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990400547U Expired - Lifetime JP2525726Y2 (ja) | 1990-12-13 | 1990-12-13 | ガスケットの仮止め装置 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0490635B1 (ja) |
| JP (1) | JP2525726Y2 (ja) |
| DE (1) | DE69118841T2 (ja) |
| ES (1) | ES2085973T3 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012052605A (ja) * | 2010-09-01 | 2012-03-15 | Isuzu Motors Ltd | ガスケットの仮保持構造 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5423580A (en) * | 1994-01-26 | 1995-06-13 | Cajon Company | Fluid coupling with gasket retainer |
| US7182058B2 (en) * | 2004-04-19 | 2007-02-27 | Federal-Mogul World Wide, Inc. | Exhaust manifold gasket |
| JP2009097483A (ja) * | 2007-10-19 | 2009-05-07 | Toyota Boshoku Corp | シール材及びシール構造 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS635601A (ja) * | 1986-06-25 | 1988-01-11 | Matsushita Electric Works Ltd | 平面アンテナ |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3339874C1 (de) * | 1983-11-04 | 1985-06-13 | TRW Ehrenreich GmbH & Co KG, 4000 Düsseldorf | Befestigung eines Dichtungsbalges am Gelenkgehäuse eines Kugelgelenkes |
| DE3427529A1 (de) * | 1984-07-26 | 1986-02-06 | M.A.N. Maschinenfabrik Augsburg-Nürnberg AG, 8500 Nürnberg | Koerperschallentkoppelte befestigung einer oelwanne an einem kurbelgehaeuse |
| FR2594186A1 (fr) * | 1986-02-11 | 1987-08-14 | Senes Sarl | Attache autoblocante demontable |
-
1990
- 1990-12-13 JP JP1990400547U patent/JP2525726Y2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1991
- 1991-12-10 DE DE1991618841 patent/DE69118841T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1991-12-10 EP EP19910311470 patent/EP0490635B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1991-12-10 ES ES91311470T patent/ES2085973T3/es not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS635601A (ja) * | 1986-06-25 | 1988-01-11 | Matsushita Electric Works Ltd | 平面アンテナ |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012052605A (ja) * | 2010-09-01 | 2012-03-15 | Isuzu Motors Ltd | ガスケットの仮保持構造 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0488505U (ja) | 1992-07-31 |
| EP0490635B1 (en) | 1996-04-17 |
| DE69118841D1 (de) | 1996-05-23 |
| ES2085973T3 (es) | 1996-06-16 |
| DE69118841T2 (de) | 1996-09-05 |
| EP0490635A1 (en) | 1992-06-17 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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