JP2560046B2 - 金属ガスケット - Google Patents
金属ガスケットInfo
- Publication number
- JP2560046B2 JP2560046B2 JP26051287A JP26051287A JP2560046B2 JP 2560046 B2 JP2560046 B2 JP 2560046B2 JP 26051287 A JP26051287 A JP 26051287A JP 26051287 A JP26051287 A JP 26051287A JP 2560046 B2 JP2560046 B2 JP 2560046B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal gasket
- combustion chamber
- stopper
- bead
- substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F11/00—Arrangements of sealings in combustion engines
- F02F11/002—Arrangements of sealings in combustion engines involving cylinder heads
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Gasket Seals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は金属ガスケット、特に内燃機関の外装を形成
するシリンダヘッドとシリンダブロックとの接合面に介
装して、燃焼ガス、冷却水及び潤滑油等のリークを防止
するための金属ガスケットに関する。
するシリンダヘッドとシリンダブロックとの接合面に介
装して、燃焼ガス、冷却水及び潤滑油等のリークを防止
するための金属ガスケットに関する。
（従来の技術） 金属ガスケットは、内燃機関の外装を形成するシリン
ダヘッドとシリンダブロックとの接合面に用いられ、種
々の構成のものがある。
ダヘッドとシリンダブロックとの接合面に用いられ、種
々の構成のものがある。
そして基本的には、弾性金属板からなる基板にビード
を設け、ボルトによる締結力によってビードを弾性変形
させ、この弾性変形したビードの弾性復元力によって接
合面にシール機能を与えている。
を設け、ボルトによる締結力によってビードを弾性変形
させ、この弾性変形したビードの弾性復元力によって接
合面にシール機能を与えている。
この種のものとして、複数枚を構成要素とした積層ガ
スケットがある。例えば、同一出願人によって既に提案
済みの特願61−85881号に示されるように、ビードを設
けた基板を芯材として、その両面に副板を当接して積層
構成とすると共に、基板のビード部位よりも燃焼室側の
凸側平坦部にストッパーを設ける構成としたものであ
る。
スケットがある。例えば、同一出願人によって既に提案
済みの特願61−85881号に示されるように、ビードを設
けた基板を芯材として、その両面に副板を当接して積層
構成とすると共に、基板のビード部位よりも燃焼室側の
凸側平坦部にストッパーを設ける構成としたものであ
る。
（発明が解決しようとする問題点） 上記した従来構成のものは、金属溶射にて形成したス
トッパーと、これを取付けた基板との熱膨脹率の差異、
及びストッパーの取付位置が基板の燃焼室側端部である
ことに加えて、当接した副板との繰返し摺動によって、
ストッパーが欠損することがある。
トッパーと、これを取付けた基板との熱膨脹率の差異、
及びストッパーの取付位置が基板の燃焼室側端部である
ことに加えて、当接した副板との繰返し摺動によって、
ストッパーが欠損することがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ビー
ドの保護と共に、シール性を向上させた金属ガスケット
を提供することを目的としている。
ドの保護と共に、シール性を向上させた金属ガスケット
を提供することを目的としている。
［発明の構成］ （問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するための構成を実施例に対応する第
１図を用いて説明すると、本発明は燃焼室孔周縁にビー
ド４を形成した弾性金属板2からなる２枚の基板２−1,2
−２の間に中間板7を介装して積層構成とした金属ガス
ケットにおいて、前記中間板7は積層方向に２分割７−
1,7−２すると共に、この分割した各中間板７−1,7−２
の燃焼室側端部を段差構成とし、各中間板の接合時に各
段差部分によって形成された空間８を、溶射によるスト
ッパー位置として構成した。
１図を用いて説明すると、本発明は燃焼室孔周縁にビー
ド４を形成した弾性金属板2からなる２枚の基板２−1,2
−２の間に中間板7を介装して積層構成とした金属ガス
ケットにおいて、前記中間板7は積層方向に２分割７−
1,7−２すると共に、この分割した各中間板７−1,7−２
の燃焼室側端部を段差構成とし、各中間板の接合時に各
段差部分によって形成された空間８を、溶射によるスト
ッパー位置として構成した。
（作用） 従って使用に際し、図示しないボルトにて金属ガスケ
ット本体を圧縮すると、各基板はビードの弾性力に抗し
て高さを低くして所定位置を維持する。
ット本体を圧縮すると、各基板はビードの弾性力に抗し
て高さを低くして所定位置を維持する。
２分割された中間板に設けた段差がストッパーの機能
を有し、そのため溶射によって形成されたストッパー
は、各分割された中間板に挾持されているため、保護さ
れて物理的損傷を受けることはない。
を有し、そのため溶射によって形成されたストッパー
は、各分割された中間板に挾持されているため、保護さ
れて物理的損傷を受けることはない。
（実施例） 以下図面を参照して実施例を説明する。
第１図は本発明による金属ガスケットの一実施例の構
成図であり、断面図として示す。
成図であり、断面図として示す。
第２図は金属ガスケットの一部を切欠して示した透視
平面図であり、この図のＸ−Ｘ′線断面図が第１図に示
される。
平面図であり、この図のＸ−Ｘ′線断面図が第１図に示
される。
先ず、第２図によって平面構成を説明する。1は金属
ガスケット本体で、複数枚の弾性金属板2（以下基板と
称す）により積層構成となっている（後述する）。
ガスケット本体で、複数枚の弾性金属板2（以下基板と
称す）により積層構成となっている（後述する）。
３は燃焼室孔であって、図示しないシリンダブロック
側の燃焼室に対応して複数個設けられる。燃焼室孔３の
周縁にはビード４が設けられる。
側の燃焼室に対応して複数個設けられる。燃焼室孔３の
周縁にはビード４が設けられる。
なお、本実施例では燃焼室孔間はエンジンの小型化、
軽量化のために狭くなっており、従って、ビードは両燃
焼室孔３、３に共通となっている。
軽量化のために狭くなっており、従って、ビードは両燃
焼室孔３、３に共通となっている。
燃焼室孔３とビード４との間には、ストッパー５が金
属溶射によって設けられ（梨地部分）、振動による弾性
金属板の振幅を抑えて、ビードの疲労破壊を保護してい
る。
属溶射によって設けられ（梨地部分）、振動による弾性
金属板の振幅を抑えて、ビードの疲労破壊を保護してい
る。
周縁にはボルト孔６が設けられ、この金属ガスケット
を図示しないシリンダへッドとシリンダブロックとの接
合面に介在させて締結する場合に、この孔の内部にボル
トを挿入して行なう。
を図示しないシリンダへッドとシリンダブロックとの接
合面に介在させて締結する場合に、この孔の内部にボル
トを挿入して行なう。
次に、第１図によって断面構成図を説明する。
図において、２−１は第１の基板、２−２は第２の基
板であり、これらは中間板7を挾持する全体構成を有
し、各基板２−1,2−２に設けた第１のビード４−１、
第２のビード４−２の各頂部を突合せる如き対称配置を
有している。
板であり、これらは中間板7を挾持する全体構成を有
し、各基板２−1,2−２に設けた第１のビード４−１、
第２のビード４−２の各頂部を突合せる如き対称配置を
有している。
そして、第１の基板２−１の平面線２−1Hはシリンダ
ヘッド側に接し、同じく第２の基板２−２の平面線２−
2Hはシリンダブロック側に接する。
ヘッド側に接し、同じく第２の基板２−２の平面線２−
2Hはシリンダブロック側に接する。
中間板7は積層方向に２分割７−1,7−２され、各ビー
ド４−1,4−２を介した各燃焼室側端部は、夫々間隔t/2
の段差構成を有している。
ド４−1,4−２を介した各燃焼室側端部は、夫々間隔t/2
の段差構成を有している。
なお、前記したt/2はあくまでも標準であって、基板
の板厚及びビード形状の組合せにより自由に変化させ得
る。
の板厚及びビード形状の組合せにより自由に変化させ得
る。
従って、中間板を接合状態にした場合には、間隔ｔの
空間８が出来る。５は金属溶射によって形成したストッ
パーであり、この空間内にすっぽり入る位置構成となっ
ている。
空間８が出来る。５は金属溶射によって形成したストッ
パーであり、この空間内にすっぽり入る位置構成となっ
ている。
なお、段差部分とストッパーとの間には、シール材を
塗布すれば、一層シール効果は大となる。
塗布すれば、一層シール効果は大となる。
次に作用を説明する。
上記構成を有する金属ガスケット本体1を、ボルトに
よってシリンダヘッドとシリンダブロック間に装着する
と、積層状態にある金属ガスケットは、変形圧縮して高
さを低減する。
よってシリンダヘッドとシリンダブロック間に装着する
と、積層状態にある金属ガスケットは、変形圧縮して高
さを低減する。
この場合、高さの低減は、段差部分の厚みＴによって
制限を受ける。このことは段差部分がストッパー機能を
有していることを意味し、そのためのストッパー５は、
２分割された中間板７−1,7−２によって挾持されてい
るため、何らの損傷も受けることはない。
制限を受ける。このことは段差部分がストッパー機能を
有していることを意味し、そのためのストッパー５は、
２分割された中間板７−1,7−２によって挾持されてい
るため、何らの損傷も受けることはない。
更に、ストッパー５は金属溶射によって形成されてい
るため、厚み調整も自由となる。
るため、厚み調整も自由となる。
上記した厚み調整の意味を説明する。即ち、金属ガス
ケットをシリンダブロックとシリンダヘッドとの間にボ
ルトによって締付けたとき、ボルトの締結位置とボルト
間ではボルトの締結力の差によって間隙に差ができる。
したがって前記間隙に合せたストッパーの厚みを形成す
ることにより、燃焼室孔（シリンダボア）周縁の全ての
位置で締付面圧を均一にできる。そのため、シリンダボ
アは変形することなく、結果として真円度確保が可能と
なる。このことはエンジンの耐久性の向上，油消費，パ
ワーロスの削減及びシール性能の向上となって現われ
る。
ケットをシリンダブロックとシリンダヘッドとの間にボ
ルトによって締付けたとき、ボルトの締結位置とボルト
間ではボルトの締結力の差によって間隙に差ができる。
したがって前記間隙に合せたストッパーの厚みを形成す
ることにより、燃焼室孔（シリンダボア）周縁の全ての
位置で締付面圧を均一にできる。そのため、シリンダボ
アは変形することなく、結果として真円度確保が可能と
なる。このことはエンジンの耐久性の向上，油消費，パ
ワーロスの削減及びシール性能の向上となって現われ
る。
［発明の効果］ 以上説明したように、本発明によれば基板によって挾
持された中間板を２分割し、この各中間板燃焼室側端部
を段差構成とすると共に、各中間板を接合状態にした場
合にできる空間を溶射によるストッパー位置とするよう
に構成したので、ストッパーの保護が可能であると同時
に、間隙調整に際して厚み調整が自由であり、かつスト
ッパーの取付位置から言ってシール効果の向上の可能な
金属ガスケットを提供できる。
持された中間板を２分割し、この各中間板燃焼室側端部
を段差構成とすると共に、各中間板を接合状態にした場
合にできる空間を溶射によるストッパー位置とするよう
に構成したので、ストッパーの保護が可能であると同時
に、間隙調整に際して厚み調整が自由であり、かつスト
ッパーの取付位置から言ってシール効果の向上の可能な
金属ガスケットを提供できる。
第１図は本発明による金属ガスケットの一実施例の断面
構成図、第２図は金属ガスケットを説明する一部切欠透
視平面図である。1 ……金属ガスケット本体、2……基板 ２−１……第１の基板、２−２……第２の基板 ３……燃焼室孔、４……ビード ４−１……第１のビード、４−２……第２のビード ５……ストッパー、６……ボルト孔7 ……中間板 ７−1,7−２……分割した中間板 ８……空間
構成図、第２図は金属ガスケットを説明する一部切欠透
視平面図である。1 ……金属ガスケット本体、2……基板 ２−１……第１の基板、２−２……第２の基板 ３……燃焼室孔、４……ビード ４−１……第１のビード、４−２……第２のビード ５……ストッパー、６……ボルト孔7 ……中間板 ７−1,7−２……分割した中間板 ８……空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北村 猛志 愛知県豊田市トヨタ町１番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 ▲吉▼島 一也 愛知県豊田市トヨタ町１番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−246571（ＪＰ，Ａ) 特公 平２−58502（ＪＰ，Ｂ２) 実公 平１−22926（ＪＰ，Ｙ２) 実公 平５−5331（ＪＰ，Ｙ２)
Claims (1)
- 【請求項１】燃焼室孔周縁にビードを形成した弾性金属
板からなる２枚の基板の間に中間板を介装して積層構成
とした金属ガスケットにおいて、前記中間板は積層方向
に２分割すると共に、前記分割した各中間板の燃焼室端
部を段差構成とし、各中間板の接合時に各段差部分によ
って形成された空間を、溶射によるストッパー位置とし
たことを特徴とする金属ガスケット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26051287A JP2560046B2 (ja) | 1987-10-15 | 1987-10-15 | 金属ガスケット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26051287A JP2560046B2 (ja) | 1987-10-15 | 1987-10-15 | 金属ガスケット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01104953A JPH01104953A (ja) | 1989-04-21 |
| JP2560046B2 true JP2560046B2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=17348993
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26051287A Expired - Fee Related JP2560046B2 (ja) | 1987-10-15 | 1987-10-15 | 金属ガスケット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2560046B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0459060B1 (en) * | 1990-05-28 | 1995-02-08 | Nihon Metal Gasket Co. Ltd | Metallic gasket |
| JP2691805B2 (ja) * | 1990-07-05 | 1997-12-17 | 日本メタルガスケット株式会社 | 多気筒金属ガスケット |
| JP2569381B2 (ja) * | 1990-11-16 | 1997-01-08 | 日本ラインツ株式会社 | シリンダヘッド用金属ガスケット |
| JPH051771A (ja) * | 1991-01-11 | 1993-01-08 | Japan Metal Gasket Co Ltd | 金属ガスケツト |
| DE69209009T2 (de) * | 1991-11-25 | 1996-08-29 | Taiho Kogyo Co Ltd | Metalldichtung |
| US6220606B1 (en) | 1991-11-26 | 2001-04-24 | Nippon Gasket Co., Ltd. | Metallic gasket |
| US5618049A (en) * | 1993-06-04 | 1997-04-08 | Japan Metal Gasket Co., Ltd. | Metallic gasket |
| JP3230959B2 (ja) * | 1995-09-05 | 2001-11-19 | 日本ガスケット株式会社 | 金属ガスケット |
-
1987
- 1987-10-15 JP JP26051287A patent/JP2560046B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01104953A (ja) | 1989-04-21 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5205566A (en) | Metallic gasket | |
| JPH086805B2 (ja) | 金属ガスケット | |
| JPH051771A (ja) | 金属ガスケツト | |
| JP2560046B2 (ja) | 金属ガスケット | |
| JPH10259873A (ja) | 金属製ガスケット | |
| JP3343478B2 (ja) | 金属製ガスケット | |
| JPH0833178B2 (ja) | 積層金属ガスケット | |
| JP2753779B2 (ja) | 金属ガスケットとストッパーの成型方法 | |
| JPH0830538B2 (ja) | 金属ガスケット | |
| JPH01182563A (ja) | メタルガスケット | |
| JP4011264B2 (ja) | 金属ガスケット | |
| JPH0613427Y2 (ja) | 金属ガスケット | |
| JPH05118443A (ja) | 金属ガスケツト | |
| JPS63214571A (ja) | 金属ガスケツト | |
| JPH075320Y2 (ja) | 金属ガスケット | |
| JP3081219B2 (ja) | 金属ガスケット | |
| JP3312659B2 (ja) | 金属ガスケットの加工方法 | |
| JPH0642644A (ja) | 金属ガスケット | |
| JP2000002335A (ja) | 金属ガスケット | |
| JP3036903B2 (ja) | 金属ガスケット | |
| JPH0417881Y2 (ja) | ||
| JPH0723651Y2 (ja) | 金属積層形ガスケット | |
| JPH0414676Y2 (ja) | ||
| JP2597303Y2 (ja) | シリンダヘッドの金属積層形ガスケット | |
| JP4485102B2 (ja) | 金属ガスケット |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |