JP2518633B2 - 組立装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、前工程の組立を終えた組立用パレット
を、搬送装置により当該組立装置の組立位置へ搬送位置
決めし、被組立部品を供給する給材装置から組込み装置
によって組立用パレット上で組込む、この組立工程を終
えると更に搬送装置により組立用パレットを次の組立装
置へ搬送位置決めし次工程の組立を行う、という複数の
組立装置を連結してなる組立装置群の中の一組立装置に
関し、その一組立装置を構成する位置決め装置、給材装
置、組込み装置とから成る付属装置をユニット化し、ユ
ニット状態で組立装置本体への取り付けが着脱自在とし
た組立装置である。

〔発明の概要〕 この発明は、複数の組立装置群からなる自動組立機に
おける付属装置の構成として、組込み部品の給材装置と
組込み装置及び、組立て基体が載せられた組立用パレッ
トの位置決め装置との付属装置を一体として取扱うこと
により、自動組立機のツーリング調整を行う場合の外段
取り化と、付属装置のレイアウト変更を容易に行えるよ
うにし、結果として製造リードタイムの短縮と稼動率向
上に多大な効果を発揮したものである。

〔従来の技術〕

従来、第２図に示すように自動組立機の脚11の上面
に、組立用パレットの搬送レール12を設置し、レール内
に敷設したコンベア13により、組立用パレット17を搬送
し、搬送レール12側面に固着した位置決め装置14により
組立用パレットを位置決めし、被組立部品を供給する給
材装置15より被組立部品を組込み装置16を使用して第３
図に示す組立用パレット上の組立て基体18に組込む構成
とし、組立用パレット17の位置決め装置14は搬送レール
12に固着し、組込み装置16と給材装置15は、独立して、
脚11に固着する方法がとられ、位置決め装置14,給材装
置15,組込み装置16それぞれが独立して固着されてい
た。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、上記のような組立装置では、位置決めされた
組立用パレット17上の基体18の組込座標と、組込み装置
16の組込み側中心軸Ａを、また給材装置15の部品の取り
出し座標と組込み装置16の取り出し側中心軸Ｂを、それ
ぞれ合わせ込む作業には、位置決め装置14,給材装置15,
組込み装置16それぞれが独立して固着していたため脚11
の上面にそれぞれの装置を設置した後に行わなければな
らず、これらの位置調整作業は内段取り作業となり、ま
た自動組立機のツーリング調整を行う場合は、脚11,搬
送レール12が製造完了しそれぞれを取り付けた後でしか
行うことができず、自動組立機の製造リードタイムを長
くしていた。

また、組立てられる製品の機種切り換えを行う場合、
被組立部品の組順が変わった内容になると、しばしば、
これらの装置群を脚11から取り外してレイアウトの変更
を行わねばならず、この場合、位置決め装置14と給材装
置15及び組込み装置16は別々に分解され、脚11の別の位
置に再設置されるがこの作業は、新規に自動組立機を製
造した場合と同等の多大な時間と労力を要し、製造リー
ドタイムの長大化と自動組立機の稼動率を低下させ、製
品のコストアップになるといった欠点を有していた。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題点を解決するために、この発明は第１図に示
すように位置決め装置14と組込み装置16をユニット架台
19に取り付け、この架台の下面に固着したツーリングプ
レート20上に給材装置15を取付け、組立装置内でツーリ
ングプレート20を着脱する手段を設けた構成とし、脚11
からそれぞれの位置関係を保ったまま取付け、取り外し
が容易に行えるようにした。

〔作用〕

上記のように構成された組立装置は、脚11からツーリ
ングプレート20によって位置決め装置，組込装置，給材
装置の位置関係を保ったまま取付け、取外しが可能とな
り調整台等の脚以外の場所で、調整を行うことが可能と
なり、外段取り作業が容易となる。

また、脚11,搬送レール12,一体化された位置決め装
置，組込装置，給材装置を別々の外注工場で組立てるこ
とが可能となり、自動組立機の製造リードタイムを短縮
し、外注工場の管理に多大な効果をもたらす。

また、被組立て部品の組順が変わった場合のレイアウ
ト変更が極めて容易に行える為、ツーリング変更に要す
る時間と労力を大幅に節約することが可能となり、機種
切り換えを行いながら生産する場合の稼動率の向上に効
果をもたらした。

〔実施例〕

以下に、この発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図において、ツーリングプレート20上にユニット
架台19を固着し、この架台の上部に搬送レール12と直角
方向に動作する組込み装置16を設ける。また、位置決め
装置14を搬送レール12の開口部に位置するようにユニッ
ト架台19に設置する。組込み装置16の部品取り出し側に
は給材装置15をツーリングプレート20に固着する。

第４図において、ツーリングプレート20を脚11から着
脱する手段として、脚11上面に取り付けたベースプレー
ト21にはコーナブロック22と偏心ピン23を設け偏心クラ
ンパ24を操作することにより、このツーリングプレート
20は脚11に容易に取り付け，取り外しすることができ
る。搬送レール12上には、２本のコンベア13が設けら
れ、位置決め装置14に組立用パレット17が載るようにな
っている。第１図から明らかなように、位置決め装置14
の上部はコンベア13よりも僅か高い位置にある。コンベ
ア13は適度のテンションを持った状態に保たれているた
め、これを上方へ僅か持ち上げることができる。そのた
め、位置決め装置と給材装置及び組込み装置の付属装置
をユニット化した状態で、脚から着脱する際に、位置決
め装置14がコンベア13に妨害されずに、その下を容易に
通過させることができる。

〔発明の効果〕

この発明は、以上説明したようにツーリングプレート
上に、位置決め装置と組込み装置及び給材装置を一体で
取り付けるというユニット化構成を採用したことによ
り、ユニット状態で組立装置本体への取り付けが着脱自
在にできるだけでなく、従来のように脚上での位置決め
装置と給材装置及び組込み装置の付属装置の取り付け調
整をするという組立装置の内段取りをせずに、脚上以外
の場所でツーリングプレート上のユニット架台にこれら
付属装置の取り付け調整を行うという組立装置の外段取
りを可能とし、製造のリードタイムを大幅に短縮した。
また、レイアウト変更を容易にして、自動組立機の稼動
率を向上させる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明にかかる組立装置の斜視図、第２図
は、従来の組立装置の縦断面図、第３図，第４図は、こ
の発明の実施例で使用している組立用パレットの斜視図
とベースプレートの斜視図である。 11……脚 12……搬送レール 13……コンベア 14……位置決め装置 15……給材装置 16……組込み装置 17……組立用パレット 18……組立て基体 19……ユニット架台 20……ツーリングプレート 21……ベースプレート 22……コーナブロック 23……偏心ピン 24……偏心クランパ Ａ……組込み側中心軸 Ｂ……取り外し側中心軸

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】被組立部品を積載する組立用パレット（1
   7）を組込み装置（16）へ移送する搬送装置（12、13）
   と、移送されてきた組立用パレット（17）を組立位置に
   停止させる位置決め装置（14）と、被組立部品を組立用
   パレット（17）へ供給する給材装置（15）と、組立用パ
   レット（17）に供給された被組立部品を組み立てる組込
   み装置（16）とが脚部（11、21）に載置されてなる組立
   位置において、 脚部（11、21）上には、ユニット架台（19）を取り付け
   たツーリングプレート（20）が着脱自在に載置され、ユ
   ニット架台（19）の上部には組込み装置（16）と位置決
   め装置（14）とが設けられ、その下部には給材装置（1
   5）が、搬送装置（12、13）を挟んで位置決め装置（1
   4）に対向する位置に固着されていることを特徴とする
   組立位置。