JPH11177281A - 実装機の部品供給方法 - Google Patents

実装機の部品供給方法

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JPH11177281A
JPH11177281A JP9343427A JP34342797A JPH11177281A JP H11177281 A JPH11177281 A JP H11177281A JP 9343427 A JP9343427 A JP 9343427A JP 34342797 A JP34342797 A JP 34342797A JP H11177281 A JPH11177281 A JP H11177281A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多品種少量生産を行う実装機において、フィ
ーダー交換作業等も含めた実装機の作業効率の向上を図
る。 【解決手段】 複数種類のプリント基板を対象とする実
装機において、コントロールユニット30のデータ作成
手段32および外部演算手段35により、フィーダーの
配置を設定する。その処理としては、プリント基板のグ
ループ分けと、フィーダーが部品供給部内で常に固定さ
れた配置とされる完全固定部品の抽出と、同一グループ
内のプリント基板の実装が行われている間はフィーダー
が固定された配置とされるグループ内固定部品の抽出と
を、プリント基板のグループ、完全固定部品およびグル
ープ内固定部品の3要因を変更しつつ繰り返し行う。そ
して、各基板の非固定部品数と所定期間内の基板生産予
定数とに基づき演算したフィーダー交換時間の累積値が
小さくなるように上記3要因を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数のフィーダー
を有する部品供給部ユニットを部品供給部に装備すると
ともに、処理対象となるプリント基板を搬入して部品装
着部に設置した状態で、吸着ノズルを有するヘッドによ
りIC等の電子部品を上記部品供給部から吸着してプリ
ント基板上の所定位置に装着するようにした実装機にお
ける部品供給方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、吸着ノズルを有するヘッドに
より、IC等の電子部品を部品供給部から吸着して、部
品装着部に設置されているプリント基板上に移送し、プ
リント基板の所定位置に装着するようにした実装機は一
般に知られている。この実装機は、通常、1乃至複数の
ヘッドを具備したヘッドユニットがX軸方向およびY軸
方向に移動可能となっている。また、部品供給部には、
各種部品を供給可能とすべく多数のフィーダーを配設し
た部品供給部ユニットが装備され、例えば所定数のテー
プフィーダーを並列に配置した部品供給部ユニットが装
備されている。そして、例えば上記ヘッドユニットに複
数のヘッドを具備する場合は、これらのヘッドで部品供
給部の複数のフィーダーから同時にもしくは連続的に部
品を吸着した後、ヘッドユニットが部品装着部のプリン
ト基板上に移動し、各ヘッドからプリント基板に部品が
順次装着されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の実装機におい
て、例えばヘッドユニットに複数のヘッドを具備する場
合に、プリント基板上の搭載位置が近い部品を複数ヘッ
ドで同時吸着できるようにフィーダーを配置するとタク
トタイムが短縮されるというように、フィーダーの配置
が実装効率に大きく影響するため、実装の対象となるプ
リント基板に応じ、コンピュータ解析等によって実装効
率を高めるのに最適なフィーダーの配置を設定するとい
うような最適化の手法は、考えられている。
【0004】しかし、同一の実装機で各種基板の実装を
行う場合、各種基板毎に個別にフィーダーの配置を設定
すると、実装処理を行う基板の種類が変わったときにそ
の都度フィーダーの配置の大幅な変更を行うことが必要
となって、その段取り替えに時間が費やされ、特に多品
種少量生産の場合、頻繁に段取り替えが必要となるの
で、それに費やされる時間が生産効率の向上を妨げる大
きな要因となる。従って、フィーダー交換作業等を含め
た総合的な効率化の面で、改善の余地が残されていた。
【0005】なお、例えば特開平5−37199号公報
に示されるように、複数台の実装機が配列されるととも
に各実装機に多数のフィーダーが装備されている実装ラ
インにおいて段取り替えの効率を高めるため、プリント
基板の生産計画を示す情報と、実装機を動かすための実
装データと、各生産におけるフィーダーの配列を指示す
る行程とからなり、複数台の実装機の段取り替え時に、
フィーダーの交換回数が最小となるようにフィーダーの
配列を指示するようにしたものが考えられている。
【0006】ところが、生産計画は予め交換作業の効率
とは無関係に定められているため、その生産計画の下で
可及的にフィーダーの交換回数を少なくするように配列
を設定するとしても、例えば特定基板の生産に次いでこ
の基板とは搭載部品が殆ど共通しない別の基板を生産す
るといった生産順序では交換効率を充分に高めることが
難しい。
【0007】そこで、生産計画の調整も加味しつつ段取
り替えの時間の短縮を図るようにすれば、より一層の効
率向上が期待できる。この場合、生産計画には諸々の事
情が関係するので段取り替えの都合だけで生産計画を決
めるわけにはいかず、例えば同一種類の基板を連続的に
生産するということは多品種少量生産においては困難で
あるが、複数種類の基板を同一グループとしてできるだ
け同一グループ内の基板を続けて生産するという程度の
調整は可能である。
【0008】本発明はこのような事情に鑑み、多品種少
量生産を行う実装機において、フィーダー交換作業等も
含めた実装機の作業効率を大幅に向上することができる
実装機の部品供給方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の部品供給方法
は、部品供給部と、プリント基板が設置される部品装着
部と、上記部品供給部から部品を吸着して上記部品装着
部のプリント基板上に装着するヘッドとを備え、上記部
品供給部に、多数列の部品供給用のフィーダーを配備し
た部品供給部ユニットが取付けられる一方、複数種類の
プリント基板のうちから選択された対象基板が上記部品
装着部に設置されるようになっている実装機において、
複数種類のプリント基板を、搭載部品が多く共通するも
の同士を同一グループとするようにして、指定された数
のグループに分ける処理と、全てのグループもしくは多
くのグループに所属する部品をフィーダーが常に固定さ
れた配置におかれる完全固定部品として抽出する処理
と、各グループ毎にグループ内での全てのプリント基板
もしくは多くのプリント基板に搭載される部品を同一グ
ループ内のプリント基板の実装が行われている間はフィ
ーダーが固定された配置におかれるグループ内固定部品
として抽出する処理と、上記完全固定部品およびグルー
プ内固定部品以外の部品を非固定部品として、各基板の
非固定部品数と所定期間内の基板生産予定数とに基づ
き、上記所定期間にわたるフィーダー交換時間の累積値
に相当する値を演算する処理とを、上記プリント基板の
グループ、完全固定部品およびグループ内固定部品の3
要因を変更しつつ繰り返し行い、完全固定部品、グルー
プ内固定部品および非固定部品の配置に要するスペース
が部品供給部の領域内に納まるという条件を満足する範
囲で上記フィーダー交換時間の累積値に相当する値が小
さくなるように上記3要因を設定することを特徴とする
ものである。
【0010】この方法によると、実装されるプリント基
板が同一グループ内で異なる種類のものに変るとき、そ
れに応じた段取り替えとしては非固定部品のフィーダー
の交換だけですむ。そして、スペース的条件を満足する
範囲で完全固定部品およぴグループ内固定部品を多くし
て非固定部品を少なくすることで上記フィーダー交換時
間の累積値を小さくするように上記プリント基板のグル
ープ、完全固定部品およびグループ内固定部品が設定さ
れることにより、段取り替えに費やされる労力および作
業時間が大幅に短縮される。
【0011】この方法において、所定期間にわたるフィ
ーダー交換時間の累積値に相当する値を演算する処理と
しては、1種類の基板に対して搭載される部品のうちの
非固定部品数と当該基板の所定期間内の生産予定数とを
乗じた値を評価値とし、複数種類のプリント基板につい
てそれぞれ求めた評価値を加算するようにすることが好
ましい。このようにすると、段取り替えに費やされる労
力、時間の評価が適切に行われる。
【0012】また、上記方法において、プリント基板の
グループ、完全固定部品およびグループ内固定部品の3
要因の設定後に、完全固定部品については、部品供給部
において完全固定部品用として定められたスペース内
で、部品使用頻度の高いものを優先して実装効率の高く
なる位置に置くようにフィーダーを配置し、グループ内
固定部品については、部品供給部においてグループ内固
定部品用として定められたスペース内で、グループ毎に
それぞれ部品使用頻度の高いものを優先して実装効率の
高くなる位置に置くようにフィーダーを配置し、非固定
部品については各基板毎にそれぞれ、実装ラインにおけ
る基板完成所要時間が最小となるようにフィーダーを配
置することが好ましい。このようにすると、段取り替え
の効率向上に加え、各基板に対する実装効率も向上され
る。
【0013】また、上記方法において、部品供給部に対
して多数列の部品供給用のフィーダーの一括交換が可能
な一括交換台車を複数台用意し、グループ内固定部品の
フィーダーを含むグループ別の部品供給部ユニットに各
一括交換台車を割り当てて、生産されるプリント基板が
異なるグループのものに変更されるときに上記一括交換
台車を用いてグループ別の部品供給部ユニットを一括に
交換し、生産されるプリント基板が同一グループ内で異
なる種類のものに変更されるときには非固定部品のフィ
ーダーを個々に交換することが好ましい。
【0014】このようにすると、生産される基板のグル
ープが変ったときには上記一括交換台車によって部品供
給部ユニットが一括に交換されることにより、このとき
の段取り替えも効率良く行われる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0016】図1および図2は本発明の方法が適用され
る実装機の一例を概略的に示している。これらの図にお
いて、実装機本体の基台1上には、プリント基板搬送用
のコンベア2が配置され、プリント基板Pが上記コンベ
ア2上を搬送され、所定の装着作業用位置で停止される
ようになっている。
【0017】上記コンベア2の前後側方には、それぞれ
部品供給部ユニット3A,3Bを装備した部品供給部が
設けられている。上記各部品供給部ユニット3A,3B
はそれぞれ多数列のテープフィーダー4を有し、各テー
プフィーダー4はそれぞれ、IC、トランジスタ、コン
デンサ等の小片状の部品を所定間隔おきに収納、保持し
たテープがリールから導出されるようにするとともに、
テープ繰り出し端にはラチェット式の送り機構を具備
し、後記ヘッド16により部品がピックアップされるに
つれてテープが間欠的に繰り出されるようになってい
る。
【0018】また、上記基台1の上方には、部品装着用
のヘッドユニット5が装備され、このヘッドユニット5
はX軸方向(コンベア2の方向)およびY軸方向(水平
面上でX軸と直交する方向)に移動することができるよ
うになっている。
【0019】すなわち、上記基台1上には、Y軸方向に
延びる一対の固定レール7と、Y軸サーボモータ9によ
り回転駆動されるボールねじ軸8とが配設され、上記固
定レール7上にヘッドユニット支持部材11が配置され
て、この支持部材11に設けられたナット部分(図示せ
ず)が上記ボールねじ軸8に螺合している。また、上記
支持部材11には、X軸方向に延びるガイド部材13
と、X軸サーボモータ15により駆動されるボールねじ
軸14とが配設され、上記ガイド部材13にヘッドユニ
ット5が移動可能に保持され、このヘッドユニット5に
設けられたナット部分(図示せず)が上記ボールねじ軸
14に螺合している。そして、Y軸サーボモータ9の作
動によりボールねじ軸8が回転して上記支持部材11が
Y軸方向に移動するとともに、X軸サーボモータ15の
作動によりボールねじ軸14が回転して、ヘッドユニッ
ト5が支持部材11に対してX軸方向に移動するように
なっている。
【0020】上記ヘッドユニット5には複数のヘッドが
設けられ、図示の例では8個のヘッド16がX軸方向に
並んだ状態に配設されている。上記各ヘッド16は、そ
れぞれ昇降および回転が可能となっており、図外の昇降
駆動手段および回転駆動手段により駆動されるようにな
っている。上記各ヘッド16の下端には吸着ノズル17
が設けられており、部品吸着時には図外の負圧供給手段
から吸着ノズル17に負圧が供給されて、その負圧によ
る吸引力で部品が吸着されるようになっている。なお、
この他にヘッドユニット5には、プリント基板に付され
たフィデューシャルマーク等を撮像するカメラ18など
も装備されている。
【0021】図3および図4は実装機前側(図1では下
側)の部品供給部の構造を示している。これらの図にお
いて、部品供給部ユニット3Bは、フィーダー配列方向
に延びるフィーダー保持板21を有し、このフィーダー
保持板21に多数列のテープフィーダー4が保持されて
おり、フィーダー保持板21の両端部が実装機本体のX
軸方向両側のフレーム22に設けられた取付部23に支
持され、かつクランプ手段24によってクランプされる
ことにより、部品供給部ユニット3Bが実装機本体に取
付けられている。そして、クランプ手段24のクランプ
解除により部品供給部ユニット3Bが実装機本体から取
外し可能となり、多数列のテープフィーダー4を含む部
品供給部ユニット3B全体の一括交換が可能となってい
る。従って、複数の部品供給部ユニット3Bを用意して
おいて、選択的にいずれかの部品供給部ユニット3Bを
前側の部品供給部に設置することが可能となる。
【0022】なお、実装機後側の部品供給部の部品供給
部ユニット3Aも前側と同様に構成して、各部品供給部
ユニット3A,3Bをそれぞれ一括交換可能としておい
てもよいが、当実施形態では、実装機前側の部品供給部
の部品供給部ユニット3B(以後、前側の部品供給部ユ
ニット3Bと略す)のみが一括交換の対象とされ、実装
機後側の部品供給部の部品供給部ユニット3A(以後、
後側の部品供給部ユニット3Aと略す)は実装機本体に
対して固定的に配設されている。
【0023】また、部品供給部ユニット3A,3Bにお
ける各テープフィーダー4の個々の着脱も可能であり、
テープフィーダー4の配置を自由に設定し得るようにな
っている。なお、部品供給部ユニット3A,3Bに装備
されるフィーダーはテープフィーダーに限らず、部分的
にテープフィーダーに代えてスティックフィーダー等を
組み込むようにしておいてもよい。
【0024】図5は実装機本体に対して上記部品供給部
ユニット3Bを一括交換する場合に用いる一括交換台車
26を示している。この一括交換台車26は、その上端
部に、部品供給部ユニット3Bのフィーダー保持板21
およびテープフィーダー4を支持する支持部27を有す
るとともに、下端部にキャスター28を有し、部品供給
部ユニット3Bを支持した状態で自由に移動し得るよう
になっている。そして、この一括交換台車26と実装機
本体との間で部品供給部ユニット3Bの移し替えが可能
となっている。
【0025】上記実装機には各種プリント基板Pのうち
から選択されたプリント基板が送り込まれ、そのプリン
ト基板に応じた所定数種類、所定個数の部品が部品供給
部から供給されてプリント基板Pに搭載されるが、当該
実装機で生産されることがある各種プリント基板Pのう
ちの全種類もしくは数種類に共通して搭載される部品の
フィーダーは固定配置(対象基板が変っても取替えられ
ない)もしくは半固定配置(一括交換時にのみ取り替え
られる)で部品供給ユニット3A,3Bに設置されてい
る。
【0026】具体的に説明すると、実装対象となる多種
類のプリント基板Pが複数のブループに分けられ、その
グループに対応するように、上記前側の部品供給部ユニ
ット3Bおよび一括交換台車26が複数用意されてい
る。例えば、後述の具体例のようにプリント基板Pが3
つのグループに分けられる場合、3台の一括交換台車2
6と、その各一括交換台車26により交換される3組の
部品供給部ユニット3B1,3B2,3B3が用意され、
選択的にこれら部品供給部ユニット3B1,3B2,3B
3のうちの一組が実装機本体に組付けられる。
【0027】そして、複数種類のプリント基板Pに搭載
される部品のうち、全てのグループもしくは多くのグル
ープに所属する部品が、常に固定された配置におかれる
完全固定部品として抽出されて、その部品を供給するフ
ィーダーが後側の部品供給部ユニット3Aに設置される
一方、各グループ毎にグループ内での全てのプリント基
板もしくは多くのプリント基板に搭載される部品が、同
一グループ内のプリント基板の実装が行われている間は
固定された配置におかれるグループ内固定部品とされ
て、その部品を供給するフィーダーが前側の部品供給部
ユニット3Bに設置される。また、部品供給ユニット3
A,3Bの全スペースのうちで、完全固定部品のフィー
ダーが配置されるスペースとグループ内固定部品が配置
されるスペースとを除いたスペースに、完全固定部品や
グループ内固定部品ではない非固定部品のフィーダーが
設置されるようになっている。
【0028】図6は実装機の制御系統を示しており、こ
の図において、実装機を含む実装ラインに対して装備さ
れているコントロールユニット30には、上記Y軸,X
軸の各サーボモータ9,15やヘッド16の昇降駆動手
段および回転駆動手段等を制御することにより部品供給
部からの部品の吸着およびプリント基板Pへの部品の装
着等の実装動作を制御する実装制御手段31と、その実
装動作の制御のためのデータを作成するデータ作成手段
32とを含んでいる。
【0029】上記データ作成手段32は、オペレータに
より入力操作が行われる入力操作部33からの信号と、
プリント基板Pや部品についての基本的データを示すデ
ータベース34からの情報とを受け、上記コントロール
ユニット30に付設される外部演算手段35と共働し
て、後述のフローチャートに従って各プリント基板Pに
対する部品実装のためのデータを作成する。そして、各
基板別データファイル36A,36B…および固定部品
情報ファイル37に必要なデータを記録するようになっ
ている。なお、上記プリント基板Pについてのデータ
は、上記のようにデータベース34から与えられるよう
にする代りに、オペレータによる入力操作によって与え
られるようにしてもよい。
【0030】上記基板別データファイル36A,36B
…は、各種のプリント基板Pに対してそれぞれ設けられ
るものであり、プリント基板の外形サイズ、生産時の条
件等が記録される基板情報ファイルと、各部品の搭載順
序、搭載位置の座標、使用部品番号およびヘッド番号を
対応づけたデータが記録される搭載情報ファイルと、使
用部品番号、部品サイズ、形状、フィーダー位置および
フィーダータイプ等を対応づけたデータが記録される部
品情報ファイルとを含んでいる。
【0031】また、固定部品情報ファイル37は、完全
固定部品の情報と、グループ内固定部品の情報とを含ん
でいる。完全固定部品の情報は、各基板グループのプリ
ント基板に対して共用されるもので、上記完全固定部品
の番号(識別符号)と部品サイズ、形状、フィーダー位
置、フィーダータイプ等とを対応づけたデータからな
る。また、グループ内固定部品の情報は、各基板グルー
プ毎に作成されるもので、グループ内固定部品の番号と
部品サイズ、形状、フィーダー位置、フィーダータイプ
等とを対応づけたデータからなる。
【0032】そして、上記基板別データファイル36
A,36B…および固定部品情報ファイル37の内容が
上記データ作成手段32および外部演算手段35により
作成されるとともに、必要時にこれらのファイルの内容
が表示手段38により表示され、その表示に従って部品
供給部ユニット3A,3Bにおけるフィーダーの組付
け、ヘッドユニット5おけるヘッド16の組付け等が行
われ、また、実装時には実装制御手段31によりファイ
ルの内容が読みだされ、それに従って実装作業が順次行
われる。
【0033】次に、フィーダーの配列を決定するための
処理を図7のフローチャートにより説明する。この処理
としては、先ずステップS1で多数種のプリント基板が
複数の基板グループに分割される。この場合、グループ
数は入力操作等によって指定され、例えば一括交換台車
の台数に対応する数が指定される。そして、多数種のプ
リント基板の中から、搭載部品が多く共通するもの同士
が同一グループとなるようにグループ分けが行われる。
【0034】続いてステップS2で、全てのグループも
しくは多くのグループに所属する部品が完全固定部品と
して抽出され、さらにステップS3で、各グループ毎に
グループ内での全てのプリント基板もしくは多くのプリ
ント基板に搭載される部品がグループ内固定部品として
抽出される。それからステップS4で、一定期間(例え
ば1ヵ月間)の生産作業の中で段取り替え(フィーダー
交換)に費やされる時間に対応する値である労力評価値
が演算される。
【0035】ここで、この労力評価値の演算に関係する
条件について説明する。前述のように、生産計画の調整
にあたり、多品種少量生産においては同一種類の基板を
連続的に生産するということは困難であるが、複数種類
の基板を同一グループとして、できるだけ同一グループ
内の基板を続けて生産するという程度の調整は可能であ
る。生産計画がこのように調整されるものとすると、同
一グループ内の各種基板が次々に生産される場合に完全
固定部品およびグループ内固定部品のフィーダーは交換
されず、非固定部品のフィーダーのみが基板毎に交換さ
れる。また、生産される基板グループが変更されるとき
には、グループ内固定部品のフィーダーを変更する必要
があるが、この場合のフィーダー交換は一括交換台車2
6で行われるようにしておけば、手作業で個々にフィー
ダーを交換する場合と比べて作業時間がはるかに短くな
り、無視し得る。
【0036】従って、完全固定部品およびグループ内固
定部品についてはフィーダー交換時間をゼロと考え、非
固定部品のみフィーダー交換時間が費やされるとする。
そして、生産される基板の種類は頻繁に変更されるの
で、一定期間内の生産枚数の多い基板ほど、フィーダー
交換時間が累積されて増大する。そこで、ある1枚の基
板に搭載される部品のうちの非固定部品の数とその基板
の一定期間内の生産枚数とを乗じた値がその基板の評価
値とされ、各基板の評価値の総和が全体としての労力評
価値とされる。
【0037】また、このような演算が行われるので、上
記労力評価値を小さくするためには、できるだけ完全固
定部品およびグループ内固定部品を多くして非固定部品
を少なくすることが望まれるが、部品供給部のスペース
に制限がある。
【0038】このため、上記ステップS2,S3の処理
の際には、例えば、先ず全てのグループに所属する部品
が完全固定部品とされ、スペース的に余裕がある場合は
さらに所属するグループ数が多い部品から順に完全固定
部品に追加され、同様に先ずグループ内での全てのプリ
ント基板に搭載される部品がグループ内固定部品とさ
れ、スペース的に余裕がある場合はさらに搭載される基
板数が多い部品から順にグループ内固定部品に追加され
る。このようにしてスペース的制限を満足する範囲で完
全固定部品およびグループ内固定部品が多くされる。こ
の場合、ステップS1でのグループ分けの仕方次第で、
完全固定部品およびグループ内固定部品の抽出の仕方も
変ってくる。
【0039】そこで、プリント基板のグループ、完全固
定部品およびグループ内固定部品の3要因が変更されつ
つ、ステップS1〜S4が繰り返されることにより、上
記3要因の各種組み合わせについて労力評価値が求めら
れ、労力評価値が最小もしくは充分に小さい値となった
と認められれば、ステップS5で評価が良好と判定され
る。これにより、プリント基板のグループと、完全固定
部品、グループ内固定部品および非固定部品が確定す
る。
【0040】次に、ステップS6では、完全固定部品用
に割り当てられたスペース内で完全固定部品のフィーダ
ーの配置が決定され、ステップS7では、グループ内固
定部品用に割り当てられたスペース内でグループ内固定
部品のフィーダーの配置が決定され、ステップS8で
は、残りのスペースで非固定部品のフィーダーの配置が
決定される。
【0041】図8〜図12は、フローチャート中のステ
ップS1〜S4の処理を説明するための具体例を示す図
表である。なお、この具体例は、説明の便宜のため、数
値等を現実的なものよりも簡略化している。
【0042】この具体例では、P1〜P8の8種類の基
板か対象となり、各基板の月間生産数と各基板に対して
使用される部品の種類および使用数は図8のようになっ
ている。上記の各種基板P1〜P8は3グループに分け
られるものとする。また、部品供給部ユニット3A,3
Bにおいて完全固定部品の配置のために割り当てられる
スペースは「4」、グループ内固定部品の配置のために
割り当てられるスペースは「2」とする。
【0043】この場合、先ず、8種類の基板を3グルー
プに分割する組み合わせ(メンバーが存在しないグルー
プが生じる組み合わせは除く)は「38−(28×3−
3)」通りあるが、そのうちで、搭載部品が多く共通す
るもの同士を同一グループとするという条件下で適当な
組み合わせが選ばれ、例えば図9のようにP1〜P3の
基板が第1グループG1、P4〜P6の基板が第2グル
ープG2、P7,P8の基板が第3グループG3とされ
る。
【0044】次に、各部品についてそれぞれ、その部品
が使用されているグループの数、および月間使用数が調
べられ(図10参照)、これに基づいて完全固定部品が
抽出される。この場合、使用されているグループの数が
多い部品C1,C2,C8が完全固定部品として確定さ
れ、さらに完全固定部品用のスペースが余っているの
で、使用されているグループの数同じである部品の中か
ら、月間使用数が最も多い部品C5も完全固定部品とさ
れる。
【0045】さらに、図9中に示すように、完全固定部
品以外の各部品につき、その部品が使用されているグル
ープ内の基板種類数が調べられ、グループ毎にグループ
内固定部品用スペースの範囲内で、上記基板種類数が多
いもの(同数であれば月間使用個数が多いもの)がグル
ープ内固定部品(図表中では半固定と記す)とされる。
つまり、図10中に示すように、第1グループG1では
部品C3,C6が半固定部品、第2グループG2では部
品C9,C10が半固定部品、第3グループG3では部
品C11が半固定部品とされる。
【0046】このように固定部品および半固定部品が特
定されると、それ以外の部品である非固定部品に関して
基板の月間生産数だけフィーダー交換作業が必要である
と見積もられ、各基板の「(非固定部品種類数)×(生
産数)」の総和が労力評価とされる。つまり、図11の
ように部品C4,C7,C12が非固定部品となり、労
力評価は「1+10+10=21」となる。
【0047】また、この具体例において、基板のグルー
プ分けを図12のように変更し、つまり図11において
第1グループG1に入っていた基板P3を第3グループ
にいれるようにすると、第3グループでは部品C11に
加えて部品C7(またはC12)も半固定部品となる。
従ってこの場合は、部品C4,C12が非固定部品とな
り、労力評価は「1+10=11」となる。このように
基板のグループ分けの仕方等によって労力評価が変化す
るので、前記の図7のフローチャートにおいては基板の
グループ分け(ステップS1)、完全固定部品抽出(ス
テップS2)、グループ内固定部品抽出(ステップS
3)および労力評価値演算(ステップS4)の処理が繰
り返され、最適化が図られる。
【0048】図13,図14は基板データ作成の方法の
全体的な手順を示すものであり、図13は基板データ作
成のメインルーチンである。この処理としては、まず、
データ作成手段32において当該実装機の該当する機種
が選定され、この機種に登録されている対象基板に搭載
すべき部品のデータに基づいて当該部品の一覧が作成さ
れる(ステップS11,S12)。例えば、8種類のプ
リント基板P1〜P8に対して合計12種類の部品C1
〜C12を搭載する場合(図8参照)、各部品C1〜C
12がどの基板に搭載されるかを示す一覧が作成され
る。
【0049】次に、この部品一覧のデータが外部演算手
段35に読み込まれ(ステップS13)、各基板の月間
生産数と各基板での部品使用数等から、プリント基板の
グループ化、固定部品の決定および部品のプライオリテ
ィの設定が行われる(ステップS14)。この場合、前
記の図7中のステップS1〜S4の処理により基板グル
ープ、完全固定部品およびグループ内固定部品が確定さ
れる。また、プライオリティの設定としては、月間使用
個数が多いものほど優先順位が高くされる。
【0050】こうしてプリント基板のグループ化、固定
部品の決定およびプライオリティの設定が行われると、
当該データが専用のデータに変換されてデータ作成手段
32に読み込まれ(ステップS15)、部品供給部ユニ
ット3A,3Bに対するフィーダーの割付けが決定され
る(ステップS16)。
【0051】具体的には、後側の部品供給部ユニット3
Aに対して完全固定部品のフィーダーが割付けられ、前
側の部品供給部ユニット3Bに対してグループ内固定部
品のフィーダーが割付けられる。特に、グループ内固定
部品については、第1グループの基板に使用されるもの
が第1の部品供給部ユニット3B1に割付けられ、第2
グループの基板に使用されるものが第2の部品供給部ユ
ニット3B2に割付けられるというように、グループ別
にそれぞれ異なる部品供給部ユニット3B1,3B2,3
3に配備され、一括交換台車26による部品供給部ユ
ニットの交換に応じて選択的にフィーダーを実装機本体
に配備するように上記割付けが行われる。
【0052】そして、ヘッド16の位置等の情報がデー
タベース34からデータ作成手段32に読み込まれ(ス
テップS17)、実装効率を高めるための最適化演算処
理に基づいて具体的なフィーダー位置の決定が行われる
(ステップS18,S19)。
【0053】すなわち、複数の吸着ヘッド16を備えた
ヘッドユニット5による部品実装時には、各吸着ヘッド
16により部品供給部から複数の部品を同時にもしくは
連続的に吸着した後、ヘッドユニット5がプリント基板
上に移動して順次部品を装着するという作業が、プリン
ト基板に対して全搭載部品を実装するまで繰り返される
が、対象プリント基板に対する実装効率は、搭載部品の
配置に対して部品供給部のフィーダーの配置、ヘッドユ
ニット5における各種ヘッド16の配置、部品搭載順序
をどのように設定するかによって変化する。そして、対
象プリント基板に対する実装効率を高めるのに有利なフ
ィーダー配置等は、適当な手法を用いたコンピュータ解
析により求めることが可能である。そこで、マウントデ
ータ最適化演算処理(実装効率を高めるためのコンピュ
ータ解析による処理)により、フィーダー位置や搭載順
序等が決定される。
【0054】ステップS18では、固定部品(完全固定
部品およびグループ別固定部品)について、各部品のフ
ィーダー位置が決定される。この場合、完全固定部品に
ついては、部品供給部において完全固定部品用として定
められたスペース内で、部品使用頻度の高いものを優先
して実装効率の高くなる位置に置くようにフィーダーが
配置され、グループ内固定部品については、部品供給部
においてグループ内固定部品用として定められたスペー
ス内で、グループ毎にそれぞれ部品使用頻度の高いもの
を優先して実装効率の高くなる位置に置くようにフィー
ダーが配置される。
【0055】また、ステップS19では、プリント基板
に搭載される各部品のフィーダー位置が、図14に示す
サブルーチンに従って各プリント基板毎に決定される。
それからステップS20で、各プリント基板毎に部品の
搭載順序等が最適化演算処理によって決定される。そし
て、各プリント基板毎に、部品のフィーダ位置の情報が
部品についての他の情報(部品サイズ、形状、フィーダ
ータイプ等)とともに各基板別データファイルに記録さ
れる。
【0056】図14に示すフィーダー位置決定のルーチ
ンでは、先ず作成条件として対象基板、部品供給部ユニ
ット(一括交換台車)の番号等が選択される(ステップ
S21)。次いで、部品供給部ユニット内のフィーダー
配置が固定的(使用者によって決定)であるか可動(デ
ータ作成手段32により決定)であるかというようなフ
ィーダー移動条件が定められる(ステップS22)。
【0057】次に対象基板が読み込まれ(ステップS2
3)、また、固定部品情報ファイル37において対象と
する部品供給部ユニットに対応するエリアのみ利用すべ
くそれ以外のエリアの情報をマスキングする処理が必要
に応じて行われる(ステップS24)。具体的には、例
えば対象基板が第1グループに属する場合にはそれ以外
の基板グループのグループ内固定部品に対応するエリア
の情報をマスキングする。
【0058】次に、固定部品情報ファイル37内に固定
部品情報が記録されているか否かが判定され(ステップ
S25)、固定部品情報がある場合には、マスキングさ
れたものを除き、固定部品情報が読込まれる(ステップ
S26)。さらに、対象基板に搭載されるいずれかの部
品の情報が読込まれる(ステップS27)。
【0059】そして、固定部品と対象基板に搭載される
部品とのマッチングが行われ(ステップS28)、これ
らの部品が一致しない場合には、ステップS27に移行
されて対象基板に搭載される別の部品の情報が読込ま
れ、部品が一致するまでこの処理が繰返される。これら
の部品が一致した場合には、対象基板の部品のフィーダ
ー位置として固定部品のフィーダー位置が割当てられる
(ステップS29)。
【0060】そして、未照合の固定部品が残っているか
否かが判定され(ステップS30)、未照合部品が残っ
ている場合には、ステップS26に移行されて他の固定
部品の情報が読込まれる。
【0061】つまり、固定部品についてはそのフィーダ
ー位置が既に決定されているため、上記ステップS26
〜30では、対象基板に搭載される部品のうち固定部品
と同一の部品を調べ、この部品のフィーダー位置として
固定部品のフィーダー位置を割当てる。全ての固定部品
の照合が行われた場合には、ステップS31に移行され
る。
【0062】ステップS31では、特別固定部品のフィ
ーダー位置が決定される。例えば、対象基板に搭載され
る部品として、当該部品のフィーダーの構造が他のフィ
ーダーと異なるためフィーダーの配置が予め固定的に定
められているような特別固定部品がある場合には、当該
部品のフィーダー位置として予め定められている位置が
割付けられる。
【0063】そして、ステップS32で第1の部品供給
部ユニット内の空きスペースに残りの部品、すなわち対
象基板に搭載される部品のうちで非固定部品のフィーダ
ー位置が割当てられる。
【0064】この場合、前述のような最適化演算処理に
より、実装ラインにおける基板完成所要時間が最小とな
るように、上記空きスペース内で非固定部品のフィーダ
ーの配置が決定される。
【0065】これにより、対象基板に搭載される全ての
部品のフィーダー位置が決定される。次に、対象基板の
有無、つまり搭載部品のフィーダー位置の決定がなされ
ていない対象基板が有るか否かが判定され(ステップS
33)、ある場合にはステップS23に移行され、別の
対象基板のデータが読み込まれる。
【0066】以上のような当実施形態の方法によって部
品のフィーダー位置を決定すると、例えば、実装される
プリント基板が同一基板グループに該当するプリント基
板のいずれかであれば、必要な場合に極一部のフィーダ
ーを交換するだけで、プリント基板の種類の変更に対応
することができる。
【0067】すなわち、実装される基板に搭載される部
品のうちで完全固定部品およびグループ内固定部品につ
いてはフィーダーの交換が不要であり、非固定部品のみ
フィーダーを交換すればよい。
【0068】そのため、例えば、各プリント基板毎にフ
ィーダーの位置を上記最適化演算処理によって設定して
おき、実装される基板が変更される毎に各フィーダー付
け替えるというような方法と比べると、段取り替えに要
する手間が大幅に短縮される。
【0069】特に、前述のような図7のフローチャート
に示す処理により基板グループ等が確定した後、そのグ
ループ分けに応じて生産計画を調整し、できるだけ同一
グループ内の基板を連続して生産するようにしておけ
ば、同一グループ内で基板の種類が変っても非固定部品
のフィーダーだけを逐次交換していけばよい。そして、
基板グループが変ったときは、非固定部品に加えてグル
ープ内固定部品のフィーダーを交換する必要があるが、
このときは一括交換台車26を用いてユニットの交換を
一括に能率良く行うことができ、しかも、上記のように
生産計画を調整しておくことにより一括交換の回数を必
要最小限に少なくすることができ、能率向上に有利とな
る。
【0070】また、上記固定部品のフィーダーの配置を
最適化演算処理によって決定するとともに、非固定部品
のフィーダーの配置も最適化演算処理によって決定する
ため、上記各プリント基板に対して可及的に実装効率が
高められるようなフィーダー配置が得られる。
【0071】
【発明の効果】以上のように本発明は、複数種類のプリ
ント基板を対象とする実装機においてプリント基板のグ
ループ分けと、フィーダーが部品供給部内で常に固定さ
れた配置とされる完全固定部品の抽出と、同一グループ
内のプリント基板の実装が行われている間はフィーダー
が固定された配置とされるグループ内固定部品の抽出と
を行って、各基板の非固定部品数と所定期間内の基板生
産予定数とに基づき演算したフィーダー交換時間の累積
値が小さくなるようにこれらの要因を設定しているた
め、段取り替えを含めた作業効率が大幅に高められる。
【0072】すなわち、実装されるプリント基板が同一
グループ内で異なる種類のものに変るとき、それに応じ
た段取り替えとしては非固定部品のフィーダーの交換だ
けですむ。そして、非固定部品が可及的に少なくなるよ
うに基板のグループ分け等が工夫されているため、段取
り替えに費やされる時間を大幅に短縮することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法が適用される実装機の一例を示す
平面図である。
【図2】上記実装機のヘッドユニットが支持されている
部分の正面図である。
【図3】部品供給部の平面図である。
【図4】部品供給部の正面図である。
【図5】一括交換台車の正面図である。
【図6】フィーダー配置の決定、データファイルの作
成、実装制御等の処理を行う演算制御系統を示すブロッ
ク図である。
【図7】フィーダーの配列を決定するための処理を示す
フローチャートである。
【図8】実装される複数種類のプリント基板と各基板に
搭載される部品の具体例を示す図表である。
【図9】上記具体例による場合の基板のグループ分けの
一例と、この場合の固定部品とを示す図表である。
【図10】図9に示す例による場合の半固定部品(グル
ープ別固定部品)を示す図表である。
【図11】図9に示す例による場合の非固定部品と労力
評価のための評価値とを示す図表である。
【図12】別のグループ分けの仕方による場合の非固定
部品と労力評価のための評価値とを示す図表である。
【図13】基板データ作成の手順を示すフローチャート
である。
【図14】基板別フィーダー位置決定の手順を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
P,P1〜P8 プリント基板 C1〜C12 部品 3A,3B 部品供給部ユニット 4 テープフィーダー 5 ヘッドユニット 16 ヘッド 30 コントロールユニット 31 実装制御手段 32 データ作成手段 33 入力操作部 34 データベース 35 外部演算手段 36A〜36D 基板別データファイル 37 固定部品情報ファイル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品供給部と、プリント基板が設置され
    る部品装着部と、上記部品供給部から部品を吸着して上
    記部品装着部のプリント基板上に装着するヘッドとを備
    え、上記部品供給部に、多数列の部品供給用のフィーダ
    ーを配備した部品供給部ユニットが取付けられる一方、
    複数種類のプリント基板のうちから選択された対象基板
    が上記部品装着部に設置されるようになっている実装機
    において、複数種類のプリント基板を、搭載部品が多く
    共通するもの同士を同一グループとするようにして、指
    定された数のグループに分ける処理と、全てのグループ
    もしくは多くのグループに所属する部品をフィーダーが
    常に固定された配置におかれる完全固定部品として抽出
    する処理と、各グループ毎にグループ内での全てのプリ
    ント基板もしくは多くのプリント基板に搭載される部品
    を同一グループ内のプリント基板の実装が行われている
    間はフィーダーが固定された配置におかれるグループ内
    固定部品として抽出する処理と、上記完全固定部品およ
    びグループ内固定部品以外の部品を非固定部品として、
    各基板の非固定部品数と所定期間内の基板生産予定数と
    に基づき、上記所定期間にわたるフィーダー交換時間の
    累積値に相当する値を演算する処理とを、上記プリント
    基板のグループ、完全固定部品およびグループ内固定部
    品の3要因を変更しつつ繰り返し行い、完全固定部品、
    グループ内固定部品および非固定部品の配置に要するス
    ペースが部品供給部の領域内に納まるという条件を満足
    する範囲で上記フィーダー交換時間の累積値に相当する
    値が小さくなるように上記3要因を設定することを特徴
    とする実装機の部品供給方法。
  2. 【請求項2】 所定期間にわたるフィーダー交換時間の
    累積値に相当する値を演算する処理として、1種類の基
    板に対して搭載される部品のうちの非固定部品数と当該
    基板の所定期間内の生産予定数とを乗じた値を評価値と
    し、複数種類のプリント基板についてそれぞれ求めた評
    価値を加算することを特徴とする請求項1記載の実装機
    の部品供給方法。
  3. 【請求項3】 プリント基板のグループ、完全固定部品
    およびグループ内固定部品の3要因の設定後に、完全固
    定部品については、部品供給部において完全固定部品用
    として定められたスペース内で、部品使用頻度の高いも
    のを優先して実装効率の高くなる位置に置くようにフィ
    ーダーを配置し、グループ内固定部品については、部品
    供給部においてグループ内固定部品用として定められた
    スペース内で、グループ毎にそれぞれ部品使用頻度の高
    いものを優先して実装効率の高くなる位置に置くように
    フィーダーを配置し、非固定部品については各基板毎に
    それぞれ、実装ラインにおける基板完成所要時間が最小
    となるようにフィーダーを配置することを特徴とする請
    求項1または2記載の実装機の部品供給方法。
  4. 【請求項4】 部品供給部に対して多数列の部品供給用
    のフィーダーの一括交換が可能な一括交換台車を複数台
    用意し、グループ内固定部品のフィーダーを含むグルー
    プ別の部品供給部ユニットに各一括交換台車を割り当て
    て、生産されるプリント基板が異なるグループのものに
    変更されるときに上記一括交換台車を用いてグループ別
    の部品供給部ユニットを一括に交換し、生産されるプリ
    ント基板が同一グループ内で異なる種類のものに変更さ
    れるときには非固定部品のフィーダーを個々に交換する
    ことを特徴する請求項1乃至3のいずれかに記載の実装
    機の部品供給方法。
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