JP3889483B2 - 実装機の部品供給方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数のフィーダーを有する部品供給部ユニットを部品供給部に装備するとともに、処理対象となるプリント基板を搬入して部品装着部に設置した状態で、吸着ノズルを有するヘッドによりIC等の電子部品を上記部品供給部から吸着してプリント基板上の所定位置に装着するようにした実装機における部品供給方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、吸着ノズルを有するヘッドにより、IC等の電子部品を部品供給部から吸着して、部品装着部に設置されているプリント基板上に移送し、プリント基板の所定位置に装着するようにした実装機は一般に知られている。この実装機は、通常、1乃至複数のヘッドを具備したヘッドユニットがX軸方向およびY軸方向に移動可能となっている。また、部品供給部には、各種部品を供給可能とすべく多数のフィーダーを配設した部品供給部ユニットが装備され、例えば所定数のテープフィーダーを並列に配置した部品供給部ユニットが装備されている。そして、例えば上記ヘッドユニットに複数のヘッドを具備する場合は、これらのヘッドで部品供給部の複数のフィーダーから同時にもしくは連続的に部品を吸着した後、ヘッドユニットが部品装着部のプリント基板上に移動し、各ヘッドからプリント基板に部品が順次装着されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種の実装機では、プリント基板における搭載部品のレイアウトは各種基板毎にその用途、機能等に応じて定められており、これに対して実装効率向上に有利なように部品供給側のフィーダー配置を設定することが要求される。とくにヘッドユニットに複数のヘッドを具備する場合、例えばプリント基板上の搭載位置が近い部品を複数ヘッドで同時吸着できるようにフィーダーを配置するとタクトタイムが短縮されるというように、フィーダーの配置が実装効率に大きく影響する。このため、実装の対象となるプリント基板に応じ、コンピュータ解析等によって実装効率を高めるのに最適なフィーダーの配置を設定するというような最適化の手法は、考えられている。
【0004】
しかし、同一の実装機で各種基板の実装を行う場合、各種基板毎に個別にフィーダーの配置を設定すると、実装処理を行う基板の種類が変わるとその都度フィーダーの配置の大幅な変更を行うことが必要となり、そのための作業に時間が費やされる。従って、フィーダー交換作業等を含めた総合的な効率化の面で、改善の余地が残されていた。
【0005】
本発明は上記の事情に鑑み、同一実装機を複数種類のプリント基板に対して使用可能とするとともに、フィーダー交換作業等も含めた実装機の作業効率を向上することができる実装機の部品供給方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、部品供給部とプリント基板が設置される部品装着部と、上記部品供給部から部品を吸着して上記部品装着部のプリント基板上に装着するヘッドとを備え、上記部品供給部に、多数列の部品供給用のフィーダーを配備した部品供給部ユニットが取付けられる一方、複数種類のプリント基板のうちから選択された対象基板が上記部品装着部に設置される実装機の部品供給方法において、上記部品供給部ユニットにおけるフィーダーの配置を設定する際に、まず、被実装プリント基板を、複数種類のプリント基板からなる複数のグループに分け、全てのプリント基板に共通して搭載される第1種共通部品を供給すべきフィーダーの配置を、実装効率を高めるために最適な配置とする所定の最適化演算処理によって決定し、次いで、前記グループ毎にそれぞれ、グループに属するプリント基板に搭載される部品のうち上記第1種共通部品以外の部品であって、かつ、当該グループに属するプリント基板に共通して搭載される第2種共通部品を供給するフィーダーにつき、上記部品供給部ユニット内で上記第1種共通部品を供給するフィーダーの配置部分を除く残余スペースに配置することとして、この残余スペース内でのフィーダーの配置を所定の最適化演算処理によって決定するとともに、当該グループに属するプリント基板に搭載される部品のうちで上記第1種及び第2種共通部品以外の部品を供給するフィーダーの配置を、上記第1種及び第2種共通部品を供給するフィーダーの配置部分を除く残余スペース内で決定し、上記第1種共通部品を供給するフィーダーを一部の部品供給部ユニットに配備する一方、この部品供給部ユニットとは別に、前記グループに対応した複数の部品供給部ユニットであって、かつクランプ手段の操作に応じて実装機本体に対してそれぞれ着脱可能な部品供給部ユニットを用意して、これら部品供給部ユニットにそれぞれ、グループに属するプリント基板に実装する部品のうち上記第1種共通部品以外の部品を供給するフィーダーをグループ毎に決定された上記フィーダー配置に従って配備しておき、グループに対応したこれら複数の部品供給部ユニットのうち、処理対象となるプリント基板が属するグループに対応した部品供給部ユニットを選択的に実装機本体に取付けて部品の供給を行うようにしたものである。
【0007】
この方法によると、複数種類のプリント基板に対して部品供給を行うのに必要な多数のフィーダーのうち、各プリント基板に共通して搭載される第1種共通部品を供給するフィーダーを部品供給部ユニットに組み込むので、その複数種類のプリント基板であれば実装処理される基板の種類が変わっても、第1種共通部品を供給するフィーダーの配置については変更を必要とせず、当該共通の部品以外の部品を供給するフィーダーの交換だけですむ。その際、実装処理されるプリント基板が異なるグループのものに変更された場合には、フィーダーを部品供給部ユニットごと(第1種共通部品以外の部品を供給するフィーダーが配備された部品供給部ユニットごと)一括交換すればよいので、これにより多数種類のプリント基板の処理を行いながらもフィーダー交換作業の手間を省くことができる。なお、グループに対応した複数の部品供給部ユニットにはそれぞれ、グループに属するプリント基板に共通して搭載される第2種共通部品を供給するフィーダーを組み込むので、当該グループに属するプリント基板であれば、実装処理される基板の種類が変わっても、上記第1,2種共通部品を供給するフィーダーの配置については変更を必要とせず、当該共通部品以外の部品を供給するフィーダーの交換だけですむ。そのため、フィーダー交換作業が簡略化される。しかも、上記第1,2種共通部品を供給するフィーダーの配置を最適化演算処理によって決定するため、上記各プリント基板に対して可及的に実装効率が高められるようなフィーダー配置が得られる。
【0008】
とくに、最適化演算処理によるフィーダー配置決定の処理を、実装頻度が高い部品のフィーダーから順に行うようにすれば、実装効率を有効に高めることができるフィーダー配置を得ることが可能となる。
【0010】
なお、前記第1種共通部品を供給するフィーダーが配備される部品供給部ユニットは、実装機本体に対し固定的に設けておくようにしてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
図1および図2は本発明の方法が適用される実装機の一例を概略的に示している。これらの図において、実装機本体の基台1上には、プリント基板搬送用のコンベア2が配置され、プリント基板Pが上記コンベア2上を搬送され、所定の装着作業用位置で停止されるようになっている。
【0013】
上記コンベア2の前後側方には、それぞれ部品供給部ユニット3A,3Bを装備した部品供給部が設けられている。上記各部品供給部ユニット3A,3Bはそれぞれ多数列のテープフィーダー4を有し、各テープフィーダー4はそれぞれ、IC、トランジスタ、コンデンサ等の小片状の部品を所定間隔おきに収納、保持したテープがリールから導出されるようにするとともに、テープ繰り出し端にはラチェット式の送り機構を具備し、後記ヘッド16により部品がピックアップされるにつれてテープが間欠的に繰り出されるようになっている。
【0014】
また、上記基台1の上方には、部品装着用のヘッドユニット5が装備され、このヘッドユニット5はX軸方向(コンベア2の方向)およびY軸方向(水平面上でX軸と直交する方向)に移動することができるようになっている。
【0015】
すなわち、上記基台1上には、Y軸方向に延びる一対の固定レール7と、Y軸サーボモータ9により回転駆動されるボールねじ軸8とが配設され、上記固定レール7上にヘッドユニット支持部材11が配置されて、この支持部材11に設けられたナット部分(図示せず)が上記ボールねじ軸8に螺合している。また、上記支持部材11には、X軸方向に延びるガイド部材13と、X軸サーボモータ15により駆動されるボールねじ軸14とが配設され、上記ガイド部材13にヘッドユニット5が移動可能に保持され、このヘッドユニット5に設けられたナット部分(図示せず)が上記ボールねじ軸14に螺合している。そして、Y軸サーボモータ9の作動によりボールねじ軸8が回転して上記支持部材11がY軸方向に移動するとともに、X軸サーボモータ15の作動によりボールねじ軸14が回転して、ヘッドユニット5が支持部材11に対してX軸方向に移動するようになっている。
【0016】
上記ヘッドユニット5には複数のヘッドが設けられ、図示の例では8個のヘッド16がX軸方向に並んだ状態に配設されている。上記各ヘッド16は、それぞれ昇降及び回転が可能となっており、図外の昇降駆動手段及び回転駆動手段により駆動されるようになっている。上記各ヘッド16の下端には吸着ノズル17が設けられており、部品吸着時には図外の負圧供給手段から吸着ノズル17に負圧が供給されて、その負圧による吸引力で部品が吸着されるようになっている。なお、この他にヘッドユニット5には、プリント基板に付されたフィデューシャルマーク等を撮像するカメラ18なども装備されている。
【0017】
図3及び図4は実装機前側(図1では下側)の部品供給部の構造を示している。これらの図において、部品供給部ユニット3Bは、フィーダー配列方向に延びるフィーダー保持板21を有し、このフィーダー保持板21に多数列のテープフィーダー4が保持されており、フィーダー保持板21の両端部が実装機本体のX軸方向両側のフレーム22に設けられた取付部23に支持され、かつクランプ手段24によってクランプされることにより、部品供給部ユニット3Bが実装機本体に取付けられている。そして、クランプ手段24のクランプ解除により部品供給部ユニット3Bが実装機本体から取外し可能となり、多数列のテープフィーダー4を含む部品供給部ユニット3B全体の一括交換が可能となっている。従って、複数の部品供給部ユニット3Bを用意しておいて、選択的にいずれかの部品供給部ユニット3Bを前側の部品供給部に設置することが可能となる。なお、図示を省略しているが、実装機後側の部品供給部の部品供給部ユニット3Aも同様に一括交換可能な構成となっている。
【0018】
また、部品供給部ユニット3A,3Bにおける各テープフィーダー4の個々の着脱も可能であり、テープフィーダー4の配置を自由に設定し得るようになっている。なお、部品供給部ユニット3A,3Bに装備されるフィーダーはテープフィーダーに限らず、部分的にテープフィーダーに代えてスティックフィーダー等を組み込むようにしておいてもよい。
【0019】
図5は実装機本体に対して上記部品供給部ユニット3Bを一括交換する場合に用いる一括交換台車26を示している。この一括交換台車26は、その上端部に、部品供給部ユニット3Bのフィーダー保持板21及びテープフィーダー4を支持する支持部27を有するとともに、下端部にキャスター28を有し、部品供給部ユニット3Bを支持した状態で自由に移動し得るようになっている。そして、この一括交換台車26と実装機本体との間で部品供給部ユニット3Bの移し替えが可能となっている。
【0020】
なお、各部品供給部ユニット3A,3Bをそれぞれ一括交換可能としておいてもよいが、当実施形態では、実装機前側の部品供給部の部品供給部ユニット3B(以後、前側の部品供給ユニット3Bと略す)のみが一括交換の対象とされ、実装機後側の部品供給部の部品供給部ユニット3A(以後、後側の部品供給部ユニット3Aと略す)は実装機本体に対して固定的に配設されている。
【0021】
上記実装機には各種プリント基板Pのうちから選択された対象プリント基板が送り込まれ、その対象プリント基板に応じた所定数種類、所定個数の部品が部品供給部から供給されてプリント基板Pに搭載されるが、予め複数種類のプリント基板Pに搭載される部品のうち、各プリント基板Pに共通して搭載される部品を供給可能とすべくこれらの部品のフィーダーが各部品供給ユニット3A,3Bに配備されている。
【0022】
具体的に説明すると、実装対象となる多種類のプリント基板Pが所定数種類ずつの複数のブループに分けられ、そのグループに対応するように、上記前側の部品供給部ユニット3B及び一括交換台車26が複数用意されている。
【0023】
そして、複数種類のプリント基板Pに搭載される部品のうち、全てのプリント基板Pに共通して搭載される部品を供給可能とするフィーダーが後側の部品供給部ユニット3Aに配備される一方、上記各グループ内のプリント基板Pに共通して搭載される部品のうち、上記後側の部品供給部ユニット3Aに配備されたフィーダーにより供給される部品以外の部品を供給するフィーダーがそれぞれ前側の部品供給部ユニット3Bに搭載されている。
【0024】
すなわち、理解を容易にするために簡単な具体例で説明すると、プリント基板Pが4種類あってそのうちの特定の2種類のプリント基板Pにより第1グループ(図6中のプリント基板PA,PBからなる基板グループα)を、別の2種類のプリント基板Pにより第2グループ(図6中のプリント基板PC,PDからなる基板グループβ)を構成する場合には、4種類全てのプリント基板Pに共通して搭載される部品のフィーダーが後側の部品供給部ユニット3Aに配備されている。そして、前側の部品供給部に設置される複数の部品供給部ユニット3Bとして第1の部品供給部ユニット3Bと第2の部品供給部ユニット3Bとが用意されるとともに、第1グループの各プリント基板Pに共通して搭載される部品のうち、4種類全てのプリント基板Pに共通して搭載される部品以外の部品のフィーダーが第1の部品供給部ユニット3Bに配備され、第2グループの各プリント基板Pに共通して搭載される部品のうち、4種類全てのプリント基板Pに共通して搭載される部品以外の部品のフィーダーが第2の部品供給部ユニット3Bに配備されている。なお、プリント基板Pの数がこれ以上に多い場合には、これを3グループ以上に分けるとともに、第3、第4…の部品供給部ユニット3Bを用意するようにしてもよい。
【0025】
そして、実際の実装処理の際には、実装対象となる基板に対応する前側の部品供給部ユニット3Bが部品供給部にセットされるとともに、後記表示手段38に表示される基板別データファイルの内容に応じて、対象基板に搭載される固有の部品を供給するフィーダーが前側の部品供給部ユニット3Bに装着されて実装処理が行われるようになっている。
【0026】
図6は実装機の制御系統を示しており、この図において、実装機を含む実装ラインに対して装備されているコントロールユニット30には、上記Y軸,X軸の各サーボモータ9,15やヘッド16の昇降駆動手段及び回転駆動手段等を制御することにより部品供給部からの部品の吸着及びプリント基板Pへの部品の装着等の実装動作を制御する実装制御手段31と、その実装動作の制御のためのデータを作成するデータ作成手段32とを含んでいる。
【0027】
上記データ作成手段32は、オペレータにより入力操作が行われる入力操作部33からの信号と、プリント基板Pや部品についての基本的データを示すデータベース34からの情報とを受け、上記コントロールユニット30に付設される外部演算手段35と共働して、後述のフローチャートに従って各プリント基板Pに対する部品実装のためのデータを作成する。そして、各基板別データファイル36A,36B…及び共通部品情報ファイル37に必要なデータを記録するようになっている。なお、上記プリント基板Pについてのデータは、上記のようにデータベース34から与えられるようにする代りに、オペレータによる入力操作によって与えられるようにしてもよい。
【0028】
上記基板別データファイル36A,36B…は、各種のプリント基板PA,PB…に対してそれぞれ設けられるものであり、基板情報ファイル、搭載情報ファイル及び部品情報ファイル等を含んでいる。上記基板情報ファイルにはプリント基板の外形サイズ、生産時の条件等が記録される。また、搭載情報ファイルには、図7に示すように、該当プリント基板に搭載される各部品の搭載順序を示す搭載順番号と、各搭載位置のX,Y座標と、使用部品番号と、ヘッド番号とを対応づけたデータが記録される。また、部品情報ファイルには、図8に示すように、使用部品番号と、部品サイズ、形状、フィーダー位置、フィーダータイプ等とを対応づけたデータが記録される。
【0029】
また、共通部品情報ファイル37は、各種プリント基板PA,PB,PC…に対して共用されるもので、複数種のプリント基板PA,PB,PC…の全てに共通して使用される部品の番号(識別符号)と、部品サイズ、形状、フィーダー位置、フィーダータイプ等とを対応づけたデータ(図9)が記録される。また、上記のような全てのプリント基板PA,PB,PC…に共通して搭載される部品に関するデータ以外に、後述の各基板グループα,β…を構成するプリント基板にのみ共通して使用される部品、つまり、各基板グループを構成するプリント基板に共通して使用される部品であって、全てのプリント基板に共通して使用される部品以外の部品の番号等と、部品サイズ等とを対応づけたデータ(図示せず)が記録されている。
【0030】
そして、上記基板別データファイル36A,36B…及び共通部品情報ファイル37の内容が上記データ作成手段32及び外部演算手段35により作成されるとともに、必要時にこれらのファイルの内容が表示手段38により表示され、その表示に従って部品供給部ユニット3A,3Bにおけるフィーダーの組付け、ヘッドユニット5おけるヘッド16の組付け等が行われ、また、実装時には実装制御手段31によりファイルの内容が読みだされ、それに従って実装作業が順次行われる。
【0031】
ここで、上記データ作成手段32等により行われる基板データ作成の方法を、図10〜図17によって説明する。なお、以下の説明では、実装対象となる基板は、PA,PB,PC,PDの4種類のプリント基板とする。
【0032】
図10は基板データ作成のメインルーチンを示す。この基板データ作成の処理としては、まず、データ作成手段32において当該実装機の該当する機種が選定され、この機種に登録されている対象基板に搭載すべき部品のデータに基づいて当該部品の一覧が作成される(ステップS1,S2)。例えば、プリント基板PA,PB,PC,PDに対して合計12種類の部品(a1〜a12)を搭載する場合には、図12に示すような一覧が作成される。この例で、「1」は搭載する部品、「0」は非搭載の部品を示している。なお、以下の説明は、この例に基づいて説明する。
【0033】
次に、この部品一覧のデータが外部演算手段35に読み込まれ(ステップS3)、プリント基板PA,PB,PC,PDのグループ化、共通部品のグループ化および部品のプライオリティの設定が行われる(ステップS4)。
【0034】
すなわち、プリント基板PA,PB,PC,PDについて、共通して搭載される部品の種類が多い基板同士を同一グループとするようにプリント基板PA,PB,PC,PDのグループ分けが行われる。上記の部品一覧の例では、プリント基板PA,PBが一つのグループ(基板グループαという)とされ、プリント基板PC,PDが別の一つのグループ(基板グループβという)とされる。こうすることで、実装効率の面から部品のフィーダーを共通の部品供給部ユニットに配備するのが好ましいと考えられるグループにプリント基板PA,PB,PC,PDが分けられる。
【0035】
次に、全てのプリント基板PA,PB,PC,PDに共通して搭載される部品(本発明に係る第1種共通部品に相当する)と、基板グループαに該当する各プリント基板PA,PBにのみ共通して搭載される部品(本発明に係る第2種共通部品に相当する)と、基板グループβに該当する各プリント基板PC,PDにのみ共通して搭載される部品(本発明に係る第2種共通部品に相当する)とが調べられてグループ化される。なお、「のみ共通して搭載される部品」とは、グループに属する各プリント基板に共通して搭載される部品であって、全てのプリント基板PA,PB,PC,PDに共通して搭載される部品を除く部品を意味する。上記一覧の各部品については、図13に示すように、全てのプリント基板PA,PB,PC,PDに共通して搭載される部品a1〜a4が一つのグループ(部品グループA)とされ、各プリント基板PA,PBにのみ共通して搭載される部品a5,a6が一つのグループ(部品グループB)とされ、さらに各プリント基板PC,PDにのみ共通して搭載される部品a9,a10が一つのグループ(部品グループC)とされる。
【0036】
次いで、上記部品グループA〜Cに属する各部品についてプライオリティが設定される。プライオリティの設定は、当実施形態では搭載する部品数が多いものを優先させるようにしているが、例えば、部品数とは無関係にユーザーによりプライオリティを指定するようにしてもよい。なお、図13に示す例では、数字が大きい程、優先順位が高いことを示している。
【0037】
こうしてプリント基板PA,PB,PC,PDのグループ化、共通部品のグループ化および部品プライオリティの設定が行われると、当該データが専用のデータに変換されてデータ作成手段32に読み込まれ(ステップS5)、部品供給部ユニット3A,3Bに対する各部品グループA〜Cの割付け、つまり各部品グループA〜Cに属する部品のフィーダーをいずれの部品供給部ユニット3A,3Bに配備するかが決定される(ステップS6)。
【0038】
具体的には、後側の部品供給部ユニット3Aに対して部品グループAが割付けられ、前側の部品供給部ユニット3Bに対して部品グループB,Cが割付けられる。特に、部品グループB、Cは、第1の部品供給部ユニット3Bに対して部品グループBが割付けられ、第2の部品供給部ユニット3Bに対して部品グループCが割付けられる。すなわち、部品グループAに該当する部品のフィーダーを実装機本体に対して固定的に配備し、部品グループB,Cに該当する部品のフィーダーについては、それぞれ異なる部品供給部ユニット3B,3Bに配備し、これら部品供給部ユニット3B,3Bの交換に応じて選択的にフィーダーを実装機本体に配備するように上記割付けが行われる。
【0039】
そして、ヘッド16の位置等の情報がデータベース34からデータ作成手段32に読み込まれ(ステップS7)、実装効率を高めるための最適化演算処理に基づいて具体的なフィーダー位置の決定が行われる(ステップS8,S9)。
【0040】
すなわち、複数の吸着ヘッド16を備えたヘッドユニット5による部品実装時には、各吸着ヘッドにより部品供給部から複数の部品を同時にもしくは連続的に吸着した後、ヘッドユニット5がプリント基板上に移動して順次部品を装着するという作業が、プリント基板に対して全搭載部品を実装するまで繰り返されるが、対象プリント基板に対する実装効率は、搭載部品の配置に対して部品供給部のフィーダーの配置、ヘッドユニット5における各種ヘッド16の配置、部品搭載順序をどのように設定するかによって変化する。そして、対象プリント基板に対する実装効率を高めるのに有利なフィーダー配置等は、適当な手法を用いたコンピュータ解析により求めることが可能である。そこで、マウントデータ最適化演算処理(実装効率を高めるためのコンピュータ解析による処理)により、フィーダー位置や搭載順序等が決定される。
【0041】
ステップS8では、共通部品、つまり上記各部品グループA〜Cに属する各部品のフィーダー位置が決定される。フィーダー位置の決定は、例えば、部品供給部ユニット3A,3Bのフィーダー装着スペースに予め優先順位が付けられ、部品グループA〜C毎に、プライオリティの上位の部品から順に、優先順位の高い位置に部品のフィーダー位置が割当てられる。
【0042】
例えば、部品グループAについて、部品供給部ユニット3Aにおける優先位置がその上位の位置から順に番号20、21、22、23…と定められている場合には、部品グループAに属する部品a1〜a4のフィーダー位置として、プライオリティの上位の部品から順に上記優先順位の上位の位置が割当てられる(図14)。同様に、第1および第2の部品供給部ユニット3B,3Bにおける優先位置が番号20、21、22、23…の順で定められている場合には、部品グループBに属する部品a5,a6および部品グループCに該当する部品a9,a10の各フィーダー位置がプライオリティの順に図15,16に示すように設定される。なお、図14〜図16の表中、「後」とは、後側の部品供給部ユニット3A、「前」とは、前側の部品供給部ユニット3Bを意味する(以下、図17について同じ)。
【0043】
そして、このようにして設定された各部品グループA〜Cに該当する部品のフィーダー位置等に関するデータが当該グループ単位で上記共通部品情報ファイル37に記録される。
【0044】
ステップS9では、プリント基板に搭載される各部品のフィーダー位置が、図11に示すサブルーチンに従ってプリント基板毎に決定される。
【0045】
このフィーダー位置決定のルーチンでは、先ず作成条件として対象基板、部品供給部ユニット(一括交換台車)の番号等が選択される(ステップS11)。次いで、部品供給部ユニット内のフィーダー配置が固定的(使用者によって決定)であるか可動(データ作成手段32により決定)であるかというようなフィーダー移動条件が定められる(ステップS12)。
【0046】
次に対象基板が読み込まれ(ステップS13)、また、共通部品情報ファイル37において対象とする部品供給部ユニットに対応するエリアのみ利用すべくそれ以外のエリアの情報をマスキングする処理が必要に応じて行われる(ステップS14)。具体的には、対象基板が基板グループαに属する場合には基板グループβのみの共通部品に対応するエリアの情報をマスキングし、対象基板が基板グループβに属する場合には基板グループαのみの共通部品に対応するエリアの情報をマスキングする処理が行われる。
【0047】
次に、共通部品情報ファイル37内に共通部品情報、すなわち上記部品グループA〜Cの各部品に関する情報が記録されているか否かが判定され(ステップS15)、共通部品情報がある場合には、部品グループA〜Cのうちでマスキングされたものを除き、共通部品情報があるグループが読込まれる(ステップS16)。なお、共通部品情報がない場合にはステップS23に移行される。
【0048】
部品グループが読込まれると、当該部品グループに属する部品のうちいずれかの部品の情報が読込まれるとともに(ステップS17)、対象基板に搭載されるいずれかの部品の情報が読込まれる(ステップS18)。そして、共通部品と対象基板に搭載される部品とのマッチングが行われ(ステップS19)、これらの部品が一致しない場合には、ステップS18に移行されて対象基板に搭載される別の部品の情報が読込まれ、部品が一致するまでこの処理が繰返される。これらの部品が一致した場合には、対象基板の部品のフィーダー位置として共通部品のフィーダー位置が割当てられる(ステップS20)。
【0049】
そして、当該部品グループに該当するすべての部品について上記の照合が行われたか否かが判定され(ステップS21)、未照合部品が残っている場合には、ステップS17に移行されて当該部品グループに該当する他の部品の情報が読込まれる。一方、当該部品グループのすべての部品照合が行われた場合には、未照合のグループの有無が判定され(ステップS22)、未照合の部品グループが有る場合には、ステップS16に移行されて別の部品グループの情報が読込まれる。
【0050】
つまり、共通部品についてはそのフィーダー位置が既にステップS8で決定されているため、上記ステップS16〜22では、対象基板に搭載される部品のうち上記各部品グループA〜Cに属する部品と同一の部品を調べ、この部品のフィーダー位置として共通部品のフィーダー位置を割当てる。例えば、対象基板がプリント基板PAである場合、この基板には図12に示すように部品a1〜a7が搭載されるが、これらの部品a1〜a7のうち、部品a1〜a4は部品グループAに、部品a5及びa6は部品グループBにそれぞれ該当する。そのためステップS16〜22の処理で、これら共通の部品a1〜a6のフィーダー位置が決定される(図17参照)。
【0051】
ステップS23では、ティーチング部品等の固定部品のフィーダー位置が決定される。例えば、対象基板に搭載される部品として、当該部品のフィーダーの構造が他のフィーダーと異なるためフィーダーの配置が予め固定的に定められているような部品がある場合には、当該部品のフィーダー位置として予め定められている位置が割付けられる。
【0052】
そして、ステップS24で第1の部品供給部ユニット3B内の空きスペースに残りの部品、すなわち対象基板に搭載される部品のうち上記部品グループA〜Cに属する部品および上記ティーチング部品等の固定部品に該当しない固有部品のフィーダー位置が割当てられる。
【0053】
例えば、基板PAが対象基板である場合は、第1の部品供給部ユニット3Bに対して既に部品グループBに該当する部品(部品a5、a6)のフィーダーが割当てられているので、残りの部品、つまり部品a7については、この部分を除くスペースが空きスペースとなって、その範囲内で基板PAに対するフィーダー配置が決定される。この際、第1の部品供給部ユニット3Bでは上述のように予め番号20、21、22、23…の順に優先位置が定められ、既に番号20、21の位置に部品a5、a6のフィーダー位置が割当てられているので、その次に優先順位の上位の位置(番号22の位置)に部品a7のフィーダー位置が割当てられる。
【0054】
これにより、プリント基板PAであれば、図17に示すように搭載される全ての部品のフィーダー位置が決定される。
【0055】
こうして当該対象基板に搭載する部品の全てのフィーダー位置が決定すると、次に、対象基板の有無、つまり搭載部品のフィーダー位置の決定がなされていない対象基板が有るか否かが判定され(ステップS25)、ある場合にはステップS13に移行され、別の対象基板のデータが読み込まれる。
【0056】
全ての対象基板について搭載部品のフィーダー位置が決定すると、次に、図10のステップS10において、プリント基板毎に部品の搭載順序等が最適化演算処理によって決定される。
【0057】
そして、プリント基板毎に、部品のフィーダー位置の情報が部品についての他の情報(部品サイズ、形状、フィーダータイプ等)とともに各基板別データファイルに記録される。
【0058】
ここで、上記基板データの作成におけるフィーダー位置の配置方法を模式的に示すと図18,19のようになる。
【0059】
まず、プリント基板PA,PB,PC,PDに共通して搭載される部品(部品グループAに該当する部品)を供給するフィーダーの配置が第1の部品供給部ユニット3Aにおいて上記最適化演算処理により定められる(図18(a)中に斜線を付して示す範囲FA)。
【0060】
次に、プリント基板PA,PBにのみ共通して搭載される部品(部品グループBに該当する部品)を供給するフィーダーの配置が、第1の部品供給部ユニット3Bにおいて最適化演算処理により定められる(図18(b)中に斜線を付して示す範囲FB)。
【0061】
そして、プリント基板PAに搭載される部品のうちグループA,Bに該当しない固有部品のフィーダーの配置が、第1の部品供給部ユニット3Bにおいて上記範囲FB以外のスペースに定められ(図18(c)中に斜線を付して示す範囲FC)、これによりプリント基板PAに搭載される全ての部品のフィーダー位置が決定される。また、同様にして、プリント基板PBに搭載される部品のうちグループA,Bに該当しない固有部品のフィーダーの配置が、第1の部品供給部ユニット3Bの上記範囲FB以外のスペースに定められることにより(図19(a)中に斜線を付して示す範囲FD)、プリント基板PBに搭載される全ての部品のフィーダー位置が決定される。
【0062】
なお、図示していないが、プリント基板PC,PDに搭載される部品についても同様にしてフィーダー位置が第2の部品供給部ユニット3Bにおいて決定される。
【0063】
以上のような当実施形態の方法によって部品のフィーダー位置を決定すると、例えば、実装されるプリント基板が同一基板グループに該当するプリント基板のいずれかであれば、必要な場合に極一部のフィーダーを交換するだけで、プリント基板の種類の変更に対応することができる。
【0064】
すなわち、実装される基板がプリント基板PAである場合には、図18(c)に示すようにフィーダーが配備され、これをプリント基板PBに変更する場合には、図19(a)に示すようにフィーダーを配備する必要がある。この際、各プリント基板PA,PBを対象とする部品のフィーダー位置においては、プリント基板PAに搭載される固有部品のフィーダー位置(図18(c)中に斜線を付して示す範囲FC)と、プリント基板PBに搭載される固有部品のフィーダー位置(図19(a)中に斜線を付して示す範囲FD)とに重複する部分(図19(b)に網目を付して示す範囲FE)があるため、この部分についてのみフィーダーを取り替えることで、その他のフィーダーについては当該フィーダーをそのまま用いてプリント基板PBの実装に対応することができる。
【0065】
そのため、例えば、各プリント基板毎にフィーダーの位置を上記最適化演算処理によって設定しておき、実装される基板が変更される毎にフィーダーを部品供給部ユニットについて付け変えたり、あるいは、フィーダーの位置を上記最適化演算処理によって設定した部品供給部ユニットを各プリント基板毎に用意しておき、実装される基板が変更される毎に部品供給部ユニットを交換したりする場合に比べると、実装基板の切り替えに要する手間が少なくてすむ。
【0066】
すなわち、実装される基板が変更される毎にフィーダーを部品供給部ユニットについて付け変える場合には、殆ど全部のフィーダーを付け変えることが要求されることが多く面倒であり、また、実装される基板が変更される毎に部品供給部ユニットを交換する場合には、基板の変更毎に大がかりな作業が必要となり大変であるが、上記実施形態の方法によるフィーダー配置によれば、基板の変更があっても全部のフィーダーを付け変える必要がなく、また、基板の種類によっては部品供給部ユニットを交換する必要もない。そのため、実装基板の切り替えに要する手間が少なくてすむ。
【0067】
しかも、上記共通の部品を供給するフィーダーの配置を最適化演算処理によって決定するとともに、各種プリント基板の上記共通の部品以外の部品を供給するフィーダーの配置も最適化演算処理によって決定するため、上記各プリント基板に対して可及的に実装効率が高められるようなフィーダー配置が得られる。
【0068】
さらに、共通部品についてはそのフィーダーが複数基板に対して共用されるようにしており、特に、プリント基板PA,PB,PC,PDに共通して搭載される部品については、そのフィーダーを後側の部品供給部ユニット3Aに固定的に配備することで全ての基板に対して共用されるようにしているので、共用しない場合と比べてフィーダー数が節減され、部品供給部ユニット3内に限られたスペース内に合理的にフィーダーが配備されるという特徴もある。
【0069】
【発明の効果】
以上のように本発明は、部品供給部ユニットにおけるフィーダーの配置を設定する際に、まず、上記第1種共通部品を供給すべきフィーダーの配置を、実装効率を高めるために最適な配置とする所定の最適化演算処理によって決定し、次いで、複数種類の被実装プリント基板からなる予め設定したグループ毎にそれぞれ、グループに属するプリント基板に搭載される部品のうち上記第1種共通部品以外の部品であって、かつ、当該グループに属するプリント基板に共通して搭載される第2種共通部品を供給するフィーダーにつき、上記部品供給部ユニット内で上記第1種共通部品を供給するフィーダーの配置部分を除く残余スペースに配置することとして、この残余スペース内でのフィーダーの配置を所定の最適化演算処理によって決定するとともに、当該グループに属するプリント基板に搭載される部品のうちで上記第1種及び第2種共通部品以外の部品を供給するフィーダーの配置を、上記第1種及び第2種共通部品を供給するフィーダーの配置部分を除く残余スペース内で決定し、上記第1種共通部品を供給するフィーダーを一部の部品供給部ユニットに配備する一方、この部品供給部ユニットとは別に、前記グループに対応した複数の部品供給部ユニットであって、かつクランプ手段の操作に応じて実装機本体に対してそれぞれ着脱可能な部品供給部ユニットを用意して、これら部品供給部ユニットにそれぞれ、グループに属するプリント基板に実装する部品のうち上記第1種共通部品以外の部品を供給するフィーダーをグループ毎に決定された上記フィーダー配置に従って配備しておき、グループに対応したこれら複数の部品供給部ユニットのうち、処理対象となるプリント基板が属するグループに対応した部品供給部ユニットを選択的に実装機本体に取付けて部品の供給を行うため、何れかのグループに属するプリント基板であればその種類が変わっても、第1種共通部品を供給するフィーダーの配置については変更が必要ない。また、実装処理されるプリント基板が異なるグループのものに変更された場合には、フィーダーを、部品供給部ユニットごと(第1種共通部品以外の部品を供給するフィーダーが配備された部品供給部ユニットごと)一括交換することで対応可能となるので、これにより多数種類のプリント基板の処理を行いながらもフィーダー交換作業の手間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法が適用される実装機の一例を示す平面図である。
【図2】 上記実装機のヘッドユニットが支持されている部分の正面図である。
【図3】 部品供給部の平面図である。
【図4】 部品供給部の正面図である。
【図5】 一括交換台車の正面図である。
【図6】 フィーダー配置の決定、データファイルの作成、実装制御等の処理を行う演算制御系統を示すブロック図である。
【図7】 基板別データファイルの搭載情報ファイルの内容を示す図である。
【図8】 基板別データファイルの部品情報ファイルの内容を示す図である。
【図9】 共通部品情報ファイルの内容を示す図である。
【図10】 基板データ作成の手順を示すフローチャートである。
【図11】 基板別フィーダー位置決定の手順を示すフローチャートである。
【図12】 プリント基板の搭載部品の一覧を示す図である。
【図13】 プリント基板の搭載部品の一覧を示す図(共通部品のグループ化と共通部品へのプライオリティの設定を行った図)である。
【図14】 部品グループAに該当する部品とそのフィーダー位置を示す図である。
【図15】 部品グループBに該当する部品とそのフィーダー位置を示す図である。
【図16】 部品グループCに該当する部品とそのフィーダー位置を示す図である。
【図17】 プリント基板PAに搭載される部品とそのフィーダー位置を示す図である。
【図18】 (a)〜(c)はフィーダー位置決定の方法を概略的に示す説明図である。
【図19】 (a)、(b)はフィーダー位置決定の方法を概略的に示す説明図である。
【符号の説明】
P,PA〜PD プリント基板
3A,3B 部品供給部ユニット
4 テープフィーダー
5 ヘッドユニット
16 ヘッド
30 コントロールユニット
31 実装制御手段
32 データ作成手段
33 入力操作部
34 データベース
35 外部演算手段
36A〜36D 基板別データファイル
37 共通部品情報ファイル
38 表示手段

Claims (3)

  1. 部品供給部とプリント基板が設置される部品装着部と、上記部品供給部から部品を吸着して上記部品装着部のプリント基板上に装着するヘッドとを備え、上記部品供給部に、多数列の部品供給用のフィーダーを配備した部品供給部ユニットが取付けられる一方、複数種類のプリント基板のうちから選択された対象基板が上記部品装着部に設置される実装機の部品供給方法において、
    上記部品供給部ユニットにおけるフィーダーの配置を設定する際に、まず、被実装プリント基板を、複数種類のプリント基板からなる複数のグループに分け、全てのプリント基板に共通して搭載される第1種共通部品を供給すべきフィーダーの配置を、実装効率を高めるために最適な配置とする所定の最適化演算処理によって決定し、
    次いで、前記グループ毎にそれぞれ、グループに属するプリント基板に搭載される部品のうち上記第1種共通部品以外の部品であって、かつ、当該グループに属するプリント基板に共通して搭載される第2種共通部品を供給するフィーダーにつき、上記部品供給部ユニット内で上記第1種共通部品を供給するフィーダーの配置部分を除く残余スペースに配置することとして、この残余スペース内でのフィーダーの配置を所定の最適化演算処理によって決定するとともに、当該グループに属するプリント基板に搭載される部品のうちで上記第1種及び第2種共通部品以外の部品を供給するフィーダーの配置を、上記第1種及び第2種共通部品を供給するフィーダーの配置部分を除く残余スペース内で決定し
    記第1種共通部品を供給するフィーダーを一部の部品供給部ユニットに配備する一方、この部品供給部ユニットとは別に、前記グループに対応した複数の部品供給部ユニットであって、かつクランプ手段の操作に応じて実装機本体に対してそれぞれ着脱可能な部品供給部ユニットを用意して、これら部品供給部ユニットにそれぞれ、グループに属するプリント基板に実装する部品のうち上記第1種共通部品以外の部品を供給するフィーダーをグループ毎に決定された上記フィーダー配置に従って配備しておき、グループに対応したこれら複数の部品供給部ユニットのうち、処理対象となるプリント基板が属するグループに対応した部品供給部ユニットを選択的に実装機本体に取付けて部品の供給を行うことを特徴とする実装機の部品供給方法。
  2. 最適化演算処理によるフィーダー配置決定の処理を、実装頻度が高い部品のフィーダーから順に行うことを特徴とする請求項1記載の実装機の部品供給方法。
  3. 前記第1種共通部品を供給するフィーダーが配備される部品供給部ユニットは、実装機本体に対し固定的に設けておくことを特徴とする請求項1又は2記載の実装機の部品供給方法。
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