JP2517523Y2 - グレーチング板の持上装置及び清掃装置 - Google Patents

グレーチング板の持上装置及び清掃装置

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JP2517523Y2
JP2517523Y2 JP1992031837U JP3183792U JP2517523Y2 JP 2517523 Y2 JP2517523 Y2 JP 2517523Y2 JP 1992031837 U JP1992031837 U JP 1992031837U JP 3183792 U JP3183792 U JP 3183792U JP 2517523 Y2 JP2517523 Y2 JP 2517523Y2
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grating
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寛人 藤田
千枝 藤田
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関東美装興業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はグレーチング板の持上装
置及び清掃装置に係り、特にクリーンルーム等の床面に
敷きつめられるグレーチング板の持上装置及び清掃装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体等の精密機器は製造の際に無塵環
境を必要とする為、クリーンルームで製造されている。
一般にクリーンルームの床面は、所定の大きさに形成さ
れた格子状のグレーチング板が敷きつめられており、こ
のグレーチング板によって天井面から吹き出された清浄
エアを床下チャンバに円滑に吸い込むことができる。こ
のグレーチング板は、クリーンルームの規模によっては
数千枚から数万枚の単位で使用されている。
【0003】ところで、前記グレーチング板は、半導体
製造時に発塵した埃等がその下面等に付着するので定期
的に清掃が行われている。従来のグレーチング板の清掃
は、敷きつめられたグレーチング板を手作業で1枚づつ
床面から持ち上げてクリーンルームの外部に持ち運び、
グレーチング板に圧力エアを吹き付けて付着した前記埃
等を剥離除去したり、セーム皮等で拭いたりして清掃し
ている。そして、清掃したグレーチング板をクリーンル
ーム内に持ち運び、床面の取り出した部分に嵌め込んで
いる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、床面に
敷きつめられたグレーチング板を手作業で持ち上げるこ
とは多大な労力を要し、また、グレーチング板の枚数が
増えるほど、作業者が疲労困憊して清掃作業効率が悪化
するという欠点がある。本考案はこのような事情に鑑み
てなされたもので、床面に敷きつめられたグレーチング
板を1枚づつ効率良く持ち上げ、且つその場で清掃可能
なグレーチング板の持上装置及び清掃装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本考案は、前記目的を達成
する為に、格子状開口が形成されたグレーチング板を持
ち上げる持上装置であって、所定の大きさに形成された
格子状のグレーチング板が多数枚敷きつめられて形成さ
れた床面上を走行移動可能な移動台車と、前記移動台車
のその上端部が取り付けられたグレーチング板持上手段
と、前記グレーチング板持上手段の下端部に取り付けら
れた吸引吸着手段と、前記グレーチング板に形成された
格子状開口の上側から挿入して該グレーチング板を吊り
下げ可能に係止する係止具及び該グレーチング板の上側
に前記吸引吸着手段の吸引吸着面が一体的に形成される
プレートを備えた連結手段と、から成ることを特徴とす
る。
【0006】
【作用】本考案によれば、先ず、移動台車を清掃対象グ
レーチング板(持ち上げ対象グレーチング板)の近傍に
移動する。次に、連結手段の連結具で前記持ち上げ対象
グレーチング板を連結手段に連結する。次いで、グレー
チング板持上手段の下端部に取り付けた吸着手段で前記
連結手段の上面を吸着する。そして、グレーチング板持
上手段を作動して前記グレーチング板を持ち上げる。こ
れにより、床面に敷きつめられたグレーチング板を手作
業に頼らず1枚づつ効率良く持ち上げることができる。
【0007】次に、前記連結手段をグレーチング板に連
結する手順について説明する。先ず、プレート部材の各
開口部から各筒状体に遊嵌した複数本のねじ棒の下部に
固着したストッパ部材を、グレーチング板の格子状開口
部に挿通する。次に、ねじ棒を所定量回転させて、スト
ッパ部材をグレーチング板の下面に当接する。次いで、
各ねじ棒の締付ナットを締め付けて、グレーチング板を
前記筒状体とストッパ部材との間で挟持する。そして、
前記プレート部材の上面に前記吸着部材を吸着する。こ
れにより、グレーチング板を連結手段に確実に固定した
状態で持ち上げることができる。
【0008】また、グレーチング板持上手段で持ち上げ
たグレーチング板を、前記移動台車に設けた洗浄箱に密
閉状態で収納し、そして、圧力エア供給手段から洗浄箱
に圧力エアを供給してグレーチング板に付着した埃等を
剥離除去する。これにより、グレーチング板をクリーン
ルームの外部に持ち運ぶことなく、クリーンルームの内
部で清掃することができるので、グレーチング板の清掃
を短時間で効率良く行うことができる。また、洗浄箱に
供給された前記圧力エアは、排気手段でエア中の埃等を
除去して排気する。これにより、グレーチング板の清掃
時に除去された埃等がクリーンルームに再飛散するのを
防止できる。
【0009】一方、グレーチング板の清掃装置をグレー
チング板の持上装置とは別に設け、このグレーチング板
の持上装置で持ち上げられたグレーチング板を前記グレ
ーチング板の清掃装置で清掃するようにしても良い。即
ち、グレーチング板の清掃装置の移動台車に設けられた
洗浄箱内に、グレーチング板の持上装置で持ち上げられ
たグレーチング板を収納し、そして、このグレーチング
板を回転保持手段で保持する。そして、前記グレーチン
グ板に向けて圧力エア供給手段から圧力エアを供給し、
グレーチング板の一方面側に付着した埃等を除去する。
そして、グレーチング板の一方面側を清掃した後、前記
回転保持手段でグレーチング板を180°回転させて他
方面側を清掃する。尚、前記洗浄箱に供給された前記圧
力エアは、移動台車に設けられた排気手段で吸気され
て、エア中の埃等が除去された後、外部に排気される。
【0010】
【実施例】以下添付図面に従って本考案に係るグレーチ
ング板の持上装置及び清掃装置の好ましい実施例につい
て詳説する。図1は本考案に係るグレーチング板の持上
装置10の第1実施例が示されており、このグレーチン
グ板の持上装置10は移動台車12、スプリングバラン
サー14、吸着パット16、及び連結治具18とから構
成される。
【0011】前記移動台車12は、その下部にキャスタ
20、20…が取り付けられて多数枚のグレーチング板
22が敷きつめられて形成された床面24上を走行移動
でき、且つその後部(図中右側)には移動台車12を手
押しで移動させる手押アーム26が固着される。また、
移動台車12には、後述する真空ポンプ28が搭載され
ている。
【0012】前記移動台車12の前部(図中左側)に
は、逆L字形状のアーム30が立設され、このアーム3
0の先端部30aには、前述したスプリングバランサー
14の上端部が固着される。スプリングバランサー14
は、その下部に取り付けられた牽引ロープ32を所定の
牽引力で巻き取ることができる。牽引ロープ32の下端
部にはフック34が固着され、このフック34は支持板
36に固着されたフック38に掛けられている。前記支
持板34の下面には、前述した吸着パット16がその吸
着面16aを下方に向けて固着されている。この吸着パ
ット16はホース40を介して前述した真空ポンプ28
に接続されており、真空ポンプ28を作動することによ
り、前記連結治具28のプレート42を吸着することが
きる。尚、前記ホース40の中途部分にはバルブ44が
設けられており、このバルブ44によって吸着パット1
6の吸着力を調整することができる。
【0013】前記連結治具18は図2に示すように、矩
形状に形成された前記プレート42と、4本のねじ棒4
6、46…を有している。前記ねじ棒46、46…は、
プレート42の各コーナー部42a、42a…の近傍に
形成された開口部48、48…に遊嵌されると共に、各
開口部48、48…にその中空部が連通するようにプレ
ート42の下面に固着された筒体50、50…にも遊嵌
されている。また、ねじ棒46の下端部には、直方体に
形成されたストッパ部材52がそれぞれ固着される。こ
のストッパ部材52は、図1に示したグレーチング板2
2の図示しない格子状開口部に挿通可能な大きさで、且
つねじ棒46を所定量回転させた際にグレーチング板2
2の下面22aに当接可能な大きさに形成される。尚、
前記ねじ棒46には、締付ナット54がそれぞれ螺合さ
れている。
【0014】次に、前記の如く構成されたグレーチング
板の持上装置10の作用について説明する。先ず、移動
台車12を清掃対象グレーチング板(持ち上げ対象グレ
ーチング板)22の近傍に移動し、連結治具18を前記
持ち上げ対象グレーチング板22に連結する。尚、この
時、連結治具18は吸着パット16から切り離された状
態にある。
【0015】次に、前記連結治具18をグレーチング板
22に連結する手順を図2を参照しながら説明する。先
ず、ストッパ部材52、52…を図1に示すグレーチン
グ板22の格子状開口部に挿通する。次に、前記ストッ
パ部材52、52…がそれぞれ挿通したところでねじ棒
46、46…を所定量回転させて、ストッパ部材52、
52…をグレーチング板22の下面22aに当接する。
次いで、各ねじ棒46、46…の締付ナット54、54
…を締め付けて、グレーチング板22を前記筒体50、
50…の各下端面とストッパ部材52、52…との間で
挟持する。これにより、グレーチング板22を連結治具
18に確実に固定することができる。
【0016】次いで、連結治具18をグレーチング板2
2に固定した後、図1に示すスプリングバランサー14
の牽引ロープ32を巻き戻して、吸着パット16の吸着
面16aを連結治具18のプレート42の上面に当接す
る。そして、真空ポンプ28を作動して連結治具18の
上面を吸着する。そして、スプリングバランサー14で
牽引ロープ32を巻き取る。これにより、グレーチング
板22を床面24から持ち上げることができる。
【0017】従って、本実施例のグレーチング板の持上
装置10を使用することにより、床面24に敷きつめら
れたグレーチング板22を手作業に頼らず1枚づつ効率
良く持ち上げることができる。尚、持ち上げられた前記
グレーチング板22は、グレーチング板の持上装置10
とともに移動してきた図3、図4に示すグレーチング板
の清掃装置56によって、グレーチング板22に付着し
た埃等が除去される。グレーチング板の清掃装置56の
移動台車58には、清掃ボックス60が搭載される。こ
の清掃ボックス60内には、グレーチング板22をその
上部に載置する3本の小径パイプ62が具備されてい
る。また、清掃ボックス60内には、その軸方向に複数
の圧力エア吹出孔64、64…が形成された棒状ノズル
66、66が配置され、この棒状ノズル66、66はブ
ロア装置68に連結されている。従って、ブロア装置6
8を作動することにより、棒状ノズル66、66の圧力
エア吹出孔64、64…から吹き出さる圧力エアで、パ
イプ62、62上に載置されたグレーチング板22に付
着した埃等を剥離除去することがきる。また、清掃ボッ
クス60内に吹き出された圧力エアは、排気通路70に
取り付けられた図示しないフイルタで圧力エア中の埃等
が除去されて排気される。
【0018】このように、グレーチング板の清掃装置5
6を、グレーチング板の持上装置10と共に使用するこ
とによって、グレーチング板22をクリーンルームの外
部に持ち運ぶことなく、クリーンルームの内部で清掃す
ることができる。また、洗浄ボックス60に供給された
前記圧力エアを、エア中の埃等を除去して排気するよう
にしたので、グレーチング板22の清掃時に除去された
埃等がクリーンルームに再飛散するのを防止できる。
【0019】図5には本考案に係るグレーチング板の持
上装置72の第2実施例が示され、図1に示した第1実
施例と同一若しくは類似の部材について同一の符号を付
して説明する。移動台車12の前部には、洗浄ボックス
74が固着される。この洗浄ボックス74は、その一対
の底板76、76がヒンジ78、78を支点として揺動
することによって底部が開閉可能に構成される。
【0020】前記洗浄ボックス74の上部には、エアシ
リンダ80の上端部を支持したケース82が固着され
る。前記エアシリンダ80のシリンダロッド84は、洗
浄ボックス74の上面開口部74aに貫通配置され、そ
の先端部に吸着パット16を支持する支持板36が固着
されている。この吸着パット16はホース40を介して
真空ポンプ28に接続され、真空ポンプ28を作動する
ことにより図2に示した連結治具18を吸着することが
できる。前記支持板36、吸着パット16、及び連結治
具18は、洗浄ボックス74内に収納されている。
【0021】また、清掃ボックス74内には、その軸方
向に複数の圧力エア吹出孔86、86…が形成された棒
状ノズル88が配置され、この棒状ノズル88は図示し
ないエア供給源に接続されている。一方、洗浄ボックス
74の側面には排気通路90が開口され、この排気通路
90は移動台車12側に形成された空気増幅器92を介
して排気口94に連通される。排気口94は移動台車1
2の外部に開口されている。また、前記空気増幅器92
と排気口94との間には、エア中の埃等を除去するHE
PAフイルタ96が設けられている。
【0022】次に、前記の如く構成されたグレーチング
板の持上装置72の作用について説明する。先ず、移動
台車12を持ち上げ対象グレーチング板22の近傍に移
動し、連結治具18を前記持ち上げ対象グレーチング板
22に連結する。尚、連結治具18をグレーチング板2
2に連結する手順は、第1実施例と同様なので、その説
明は省略する。
【0023】次に、連結治具18をグレーチング板22
に固定した後、清掃ボックス74の底板76、76を開
放して図中二点鎖線で示す位置で固定する。そして、エ
アシリンダ80のシリンダロッド84を伸長して、吸着
パット16の吸着面16aを連結治具18のプレート4
2の上面に当接する。そして、真空ポンプ28を作動し
て連結治具18の上面を吸着する。そして、シリンダロ
ッド84を収縮してグレーチング板22を床面24から
持ち上げ、図5に示した位置まで上昇したところで停止
する。
【0024】次いで、前記底板76、76を閉じて清掃
ボックス74を密閉状態にした後、図示しないエア供給
源を作動して棒状ノズル88の圧力エア吹出孔86、8
6…から圧力エアを吹き出し、グレーチング板22に付
着した埃等を剥離除去する。清掃ボックス74内に吹き
出された圧力エアは、空気増幅器92に取り付けられた
HEPAフイルタ96で圧力エア中の埃等が除去されて
排気口94から移動台車12の外部に排気される。
【0025】このように、第2実施例は、移動台車12
に清掃ボックス74を設け、グレーチング板22を持ち
上げた状態で清掃するようにしたので、第1実施例と比
較してグレーチング板22を効率良く短時間で清掃する
ことができる。また、洗浄ボックス74に供給された前
記圧力エアを、エア中の埃等を除去して排気するように
したので、グレーチング板22の清掃時に除去された埃
等がクリーンルームに再飛散するのを防止できる。
【0026】更に、前記連結治具18は、図2に示した
ように筒体50、50…の各下端面とストッパ部材5
2、52…との間でグレーチング板22を挟持するよう
にしたので、グレーチング板22の上面22b(図5)
をプレート42の下面に密着させずに固定できる。即
ち、連結治具18は、グレーチング板22の清掃エリア
を広くできるように工夫されている。
【0027】図6には本考案に係るグレーチング板の清
掃装置100の実施例が示される。図に於いて、このグ
レーチング板の清掃装置100は、移動台車102上に
洗浄箱104と、空気清浄装置106等が配置されてい
る。前記洗浄箱104はグレーチング板22を収納可能
な大きさに形成されると共に、その上部に洗浄箱104
を密閉可能な一対の扉108、108がヒンジ110、
110を介して開閉自在に取付けられている。前記扉1
08、108は、洗浄箱104の外部から洗浄箱104
内を目視で観察できるように透明のアクリル板で形成さ
れている。
【0028】また、洗浄箱104内には、グレーチング
板22の回転保持機構112が配設される。この回転保
持保持機構112は、グレーチング固定レバー114を
回動することにより、前記グレーチング板22を挟持部
材116でチャッキング保持することができ、且つグレ
ーチング回転ハンドル118を回動することによりグレ
ーチング板22を保持した状態で図中矢印方向に回転さ
せることができる。
【0029】一方、圧力エア吹出ノズル120が洗浄箱
104内の上部に取り付けられる。この圧力エア吹出ノ
ズル120は、図中左右方向に移動可能なパイプ12
2、ホース124を介してエア調節装置126に接続さ
れており、このエア調節装置126は、図示しないエア
供給源から供給された圧力エア量を調節することができ
る。また、前記パイプ122の洗浄箱104の接続部分
には、フレキシブルチューブ127がパイプ122と洗
浄箱104の接続部分とを密閉するように取り付けられ
る。これにより、パイプ122が左右方向に往復移動し
た際に、洗浄箱104の前記接続部分から洗浄箱104
内のエアが洩れるのを防止することができる。尚、符号
128は、パイプ122を移動させる為の手動レバーで
ある。
【0030】前記空気清浄装置106は、吸気口13
0、エア増幅器132、第1フイルタ134、第2フイ
ルタ136、排気口138を有している。前記吸気口1
30は、洗浄箱104の下部に形成される。また、前記
エア増幅器132は、駆動されることにより、洗浄箱1
04内のエアを強制的に吸引可能で排出エアを増大させ
ることができる。
【0031】前記第1フイルタ134は、エア増幅器1
32を介して吸気されたエア中に含有した比較的大きな
埃を除去することができ、また、第2フイルタ136は
前記エア中に含有した比較的小さな埃を除去することが
できる。第2フイルタ136を通過したエアは、前記排
気口138を介して外部に放出される。次に、前記の如
く構成されたグレーチング板の清掃装置100の作用に
ついて説明する。
【0032】先ず、このグレーチング板の清掃装置10
0を図1に示したグレーチング板の持上装置10の近傍
に移動して、グレーチング板の持上装置10で持ち上げ
られたグレーチング板22を前記グレーチング板の清掃
装置100で清掃する。即ち、グレーチング板の清掃装
置100の洗浄箱104の扉108、108を開いて洗
浄箱104内に、グレーチング板の持上装置10で持ち
上げられた図中二点鎖線で示すグレーチング板22を収
納し、そして、このグレーチング板22を回転保持機構
112で保持する。この時、圧力エア吹出ノズル120
は、グレーチング板22の収納に邪魔にならないよう
に、パイプ122を移動して図中右方向に位置した状態
にある。
【0033】次に、前記扉108、108を閉じた後、
圧力エア吹出ノズル120を適宜に移動して前記グレー
チング板22に向けて圧力エアを供給し、グレーチング
板22の上面側に付着した埃等を除去する。そして、グ
レーチング板22の上面側を清掃した後、前記回転保持
機構112でグレーチング板22を180°回転させて
下面側を清掃する。尚、前記洗浄箱104に供給された
前記圧力エアは、空気清浄装置106の吸気口130か
ら吸引されて、第1、第2のフイルタ134、136を
通過することにより、エア中の埃が除去されてクリーン
ルーム内に排出される。
【0034】これにより、本実施例では、グレーチング
板22をクリーンルームの外部に持ち運ぶことなく、ク
リーンルームの内部で清掃することができるので、グレ
ーチング板22の清掃を短時間で効率良く行うことがで
きる。また、洗浄箱104に供給された前記圧力エア
を、空気清浄装置106でエア中の埃等を除去して胚珠
するようにしたので、グレーチング板22の清掃時に除
去された埃等がクリーンルームに再飛散するのを防止で
きる。
【0035】
【考案の効果】以上説明したように本考案に係るグレー
チング板の持上装置によれば、移動台車を持ち上げ対象
グレーチング板の近傍に移動し、連結手段の連結具で持
ち上げ対象グレーチング板を連結手段に連結し、グレー
チング板持上手段の吸着手段で連結手段の上面を吸着
し、そして、グレーチング板持上手段で前記グレーチン
グ板を持ち上げるようにした。これにより、床面に敷き
つめられたグレーチング板を手作業に頼らず1枚づつ効
率良く持ち上げることができる。
【0036】また、前記連結手段をグレーチング板に連
結するには、複数本のねじ棒の下部に固着したストッパ
部材をグレーチング板の格子状開口部に挿通し、挿通し
たところでねじ棒を所定量回転させてストッパ部材をグ
レーチング板の下面に当接し、そして、各ねじ棒の締付
ナットを締め付けてグレーチング板を前記筒状体とスト
ッパ部材との間で挟持する。これにより、グレーチング
板を連結手段に確実に固定することができる。
【0037】更に、グレーチング板持上手段で持ち上げ
たグレーチング板を、移動台車に設けた洗浄箱に密閉状
態で収納し、圧力エア供給手段から洗浄箱に圧力エアを
供給してグレーチング板に付着した埃等を剥離除去す
る。これにより、グレーチング板をクリーンルームの外
部に持ち運ぶことなく、クリーンルームの内部で清掃す
ることができるので、グレーチング板の清掃を短時間で
効率良く行うことができる。また、洗浄箱に供給された
前記圧力エアを、排気手段でエア中の埃等を除去して排
気するようにしたので、グレーチング板の清掃時に除去
された埃等がクリーンルームに再飛散するのを防止でき
る。
【0038】一方、グレーチング板の清掃装置をグレー
チング板の持上装置とは別に設けて、グレーチング板の
持上装置で持ち上げられたグレーチング板を前記グレー
チング板の清掃装置で清掃するようにしても同様な効果
を奏する。即ち、グレーチング板の清掃装置の移動台車
に設けられた洗浄箱内に、グレーチング板の持上装置で
持ち上げられたグレーチング板を収納し、そして、この
グレーチング板を回転保持手段で保持する。そして、グ
レーチング板に向けて圧力エア供給手段から圧力エアを
供給し、グレーチング板の一方面側に付着した埃等を除
去し、そして、グレーチング板の一方面側を清掃した
後、前記回転保持手段でグレーチング板を180°回転
させて他方面側を清掃する。尚、前記洗浄箱に供給され
た前記圧力エアは、移動台車に設けられた排気手段で吸
気されて、エア中の埃等が除去された後、外部に排気さ
れるので、グレーチング板の清掃時に除去された埃等が
クリーンルームに再飛散するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るグレーチング板の持上装置の第1
実施例を示す正面図
【図2】本考案に係るグレーチング板の持上装置に適用
されたグレーチング板の連結治具の実施例を示す斜視図
【図3】グレーチング板の清掃装置の実施例を示す正面
【図4】図3に於ける右側面図
【図5】本考案に係るグレーチング板の持上装置の第2
実施例を示す断面図
【図6】本考案に係るグレーチング板の清掃装置の実施
例を示す断面図
【符号の説明】
10…グレーチング板の持上装置 12…移動台車 14…スプリングバランサー 16…吸着パット 18…連結治具 22…グレーチング板 28…真空ポンプ 42…プレート 46…ねじ棒 50…筒体 52…ストッパ部材 74…清掃ボックス 80…エアシリンダ 84…シリンダロッド 86…圧力エア吹出孔 88…ノズル 100…グレーチング板の清掃装置 104…洗浄箱 106…空気清浄装置 120…圧力エア吹出ノズル

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】格子状開口が形成されたグレーチング板を
    持ち上げる持上装置であって、 所定の大きさに形成された格子状のグレーチング板が多
    数枚敷きつめられて形成された床面上を走行移動可能な
    移動台車と、前記 移動台車のその上端部が取り付けられたグレーチン
    グ板持上手段と、前記 グレーチング板持上手段の下端部に取り付けられた
    吸引吸着手段と、前記グレーチング板に形成された格子状開口の上側から
    挿入して該グレーチング板を吊り下げ可能に係止する係
    止具及び該グレーチング板の上側に前記吸引吸着手段の
    吸引吸着面が一体的に形成されるプレートを備える連結
    手段と、 から成ることを特徴とするグレーチング板の持上装置。
  2. 【請求項2】 前記グレーチング板持上手段で持ち上げら
    れたグレーチング板を密閉状態で収納する洗浄箱と、前記 洗浄箱に圧力エアを供給してグレーチング板に付着
    した埃等を剥離除去する圧力エア供給手段と、前記 洗浄箱に供給された圧力エアを吸気し、エア中の埃
    等を除去して排気する排気手段と、 を前記移動台車に設けたことを特徴とする請求項1記載
    のグレーチング板の持上装置。
  3. 【請求項3】 所定の大きさに形成された格子状のグレー
    チング板が多数枚敷きつめられて形成された床面上を走
    行移動可能な移動台車と、前記 移動台車に設けられ、前記グレーチング板を密閉状
    態で収納する洗浄箱と、前記 洗浄箱に設けられ、収納された前記グレーチング板
    を回転可能に保持する回転保持手段と、前記 洗浄箱に移動可能に設けられ、前記回転保持手段で
    保持されたグレーチング板に向けて圧力エアを供給する
    圧力エア供給手段と、 前記移動台車に設けられ、前記洗浄箱に供給された前記
    圧力エアを吸気し、エア中の埃等を除去して排気する排
    気手段と、 から成ることを特徴とするグレーチング板の清掃装置。
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