JP2515088B2 - 紙葉類の捌き装置並びに該装置を備えた紙葉類処理装置 - Google Patents

紙葉類の捌き装置並びに該装置を備えた紙葉類処理装置

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JP2515088B2
JP2515088B2 JP5329182A JP32918293A JP2515088B2 JP 2515088 B2 JP2515088 B2 JP 2515088B2 JP 5329182 A JP5329182 A JP 5329182A JP 32918293 A JP32918293 A JP 32918293A JP 2515088 B2 JP2515088 B2 JP 2515088B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば紙幣などの未帯
掛け状態の紙葉類の端面部分の貼り付きを除去するため
に用いられる紙葉類の捌き装置並びに該装置を備えた紙
葉類処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、新しい紙幣(小切券)等が連続
して印刷されたシートを複数枚積層して枚葉に裁断し、
これら複数枚に積層された各々の未帯掛け状態の紙幣を
紙幣処理装置に掛けて一枚ずつ取り出すことにより、紙
幣の厚み検査等の検査及び計数を行なった後、百枚帯掛
け、券番番号確認及び百枚帯掛けの把を10把づつ十文
字帯掛けするなどの処理が行なわれている。 しかしな
がら、このような枚葉に裁断された紙幣の端面部分に
は、貼り付きによる繋がりが発生し易く、そのまま紙幣
処理装置に掛けると、装置内の紙幣取出し部において2
枚取りやショートピッチ搬送等の原因となり、紙幣に印
刷された番号等の読み落としなどが発生し易く、これに
よって、装置の稼働率の低下を招くために、紙幣取出部
の前段階で紙幣の捌きを行なって、紙幣の端面部分の繋
がりを除去する必要がある。
【0003】従来、この種の紙幣処理装置に装備してな
る紙幣捌き装置としては、本出願人が先に平成3年10
月4日付けにて出願した特願平3−257927号の明
細書及び図面に開示してなる構成を有するものがある。
【0004】この先願発明の紙幣捌き装置は、図9に示
すように、複数枚に積層された未帯掛け状態の紙幣Pの
搬送方向Xに沿う長さ方向中央部を積層方向Yから挾持
する第1の押え手段100と、紙幣Pの長さ方向両端部
を積層方向Yから挾持する第2の押え手段200とを備
え、これら第1及び第2の押え手段100,200の少
なくとも一方を図示しない作動手段にて紙幣Pの積層方
向Yに対して移動させることにより、紙幣P全体を湾曲
させ、これによって、紙幣の捌きを行なうようになって
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した先
願発明における紙幣捌き装置では、紙幣Pの長さ方向の
両端面が開放されているために、捌き動作中に、図9に
破線にて示すように、紙幣Pが長さ方向にずれ易く、十
分に捌き切れないばかりでなく、捌き動作後に、紙幣P
の長さ方向の両端面が不揃いとなる。
【0006】これによって、次工程の紙幣取出し部に到
る搬送途上で紙幣が荷崩れを起したり、また、搬送中に
大きな外力を受けて紙幣の端部が折れたり、切れたり、
傷つくなどして、紙幣の品質を低下させてしまったり、
紙幣取出し部での紙幣の円滑な取出しに支障を来す。
【0007】さらに、このような搬送途上での紙幣の荷
崩れを防ぐために、例えば搬送路上にガイド壁などを単
に設けただけでは、ガイド壁自体が次工程への障害にな
り易いという問題があった。
【0008】
【発明の目的】本発明の目的は、捌き動作中の紙葉類の
ずれを防止して、捌き動作後の紙葉類の搬送を荷崩れす
ることなく確実に行なえるようにするとともに、紙葉類
取出し部での紙葉類の取り出しを円滑に行なうことがで
きるように紙葉類の捌き装置並びに該装置を備えた紙葉
類処理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明は、複数枚積層された未帯掛け状態の紙
葉類の端面部分の貼り付きを除去するように捌く紙葉類
の捌き装置であって、前記紙葉類の長さ方向後端面に当
接する第1のガイド部材と、前記紙葉類の長さ方向前端
面に当接する第2のガイド部材と、前記紙葉類の長さ方
向中央部を積層方向から挾持する第1の押え手段と、前
記紙葉類の長さ方向両端部を積層方向から挾持する第2
の押え手段と、前記第1及び第2の押え手段の少なくと
も一方を紙葉類の積層方向に対して移動させることによ
り、紙葉類を湾曲させる作動手段とを具備し、この作動
手段による積層方向に対して移動中の紙葉類の長さ方向
両端面の長さ方向の移動を、前記第1のガイド部材と第
2のガイド部材とで規制してなる構成としたものであ
る。
【0010】また、本発明は、複数枚に積層された表面
が表向きの未帯掛け状態の紙葉類を順次供給する紙葉類
供給手段と、この紙葉類供給手段から供給された紙葉類
を表裏反転させてなる紙葉類反転手段と、この紙葉類反
転手段にて表裏反転された紙葉類を捌く紙葉類捌き手段
と、この紙葉類捌き手段にて捌かれた紙葉類を一枚づつ
取り出す紙葉類取出し手段と、この紙葉類取出し手段に
て取り出された紙葉類の当紙検査及び厚み検査等の検査
を行なう紙葉類検査手段と、この紙葉類検査手段にて検
査された正常な紙葉類を前記紙葉類供給手段による供給
時の状態に表裏反転して集積する紙葉類集積手段と、こ
の紙葉類集積手段にて所定枚数に集積された紙葉類を1
把に帯掛けする紙葉類帯掛け手段と、この紙葉類帯掛け
手段にて帯掛けされた複数把の紙葉類を1束に結束する
紙葉類結束手段と、この紙葉類結束手段にて結束された
紙葉類を排出する紙葉類排出手段とからなる紙葉類処理
装置であって、前記紙葉類捌き手段は、前記複数枚に積
層された紙葉類の長さ方向後端面に当接する第1のガイ
ド部材と、前記紙葉類の長さ方向前端面に当接する第2
のガイド部材と、前記紙葉類の長さ方向中央部を積層方
向から挾持する第1の押え手段と、前記紙葉類の長さ方
向両端部を積層方向から挾持する第2の押え手段と、前
記第1及び第2の押え手段の少なくとも一方を紙葉類の
積層方向に対して移動させることにより、紙葉類を湾曲
させる作動手段とを具備し、この作動手段による積層方
向に対する移動中の紙葉類の長さ方向両端面の長さ方向
の移動を、前記第1のガイド部材と第2のガイド部材と
で規制してなることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】すなわち、本発明は、上記の構成を採用するこ
とによって、紙葉類の長さ方向中央部を積層方向から第
1の押え手段にて挾持し、かつ、紙葉類の長さ方向両端
部を積層方向から第2の押え手段にて挾持するともに、
第1及び第2の押え手段の少なくとも一方を作動手段に
て紙葉類の積層方向に対して移動させることにより、紙
葉類を湾曲させてなるために、紙葉類が積層方向に捌か
れ、これによって、紙葉類の端面部分の貼り付きによる
繋がりが除去される。
【0012】しかも、紙葉類の長さ方向前後両端面に第
1及び第2のガイド部材を当接し、作動手段による積層
方向に対する移動中の紙葉類の長さ方向両端面の長さ方
向の移動を規制してなるために、捌き動作中の紙葉類の
長さ方向のずれが防止され、これによって、捌き動作後
の紙葉類の搬送を荷崩れすることなく確実に行なうこと
が可能になる。
【0013】また、このような紙葉類捌き装置を紙葉類
処理装置に装備することにより、紙葉類取出し部での紙
葉類の取り出しが円滑に行なえ、従前のような紙葉類の
2枚取りやショートピッチ搬送が防止され、装置の稼働
率の向上が図れる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1から図8に示
す図面を参照しながら詳細に説明すると、図2は後述す
る本発明に係る例えば紙幣(小切券)の捌き装置が組み
込まれた紙幣処理装置の全体構成を概略的に示すもの
で、図中1は紙幣供給手段としての供給装置である。
【0015】この供給装置1は、新しい紙幣(小切券)
が連続して印刷されたシートを複数枚に積層して枚葉に
裁断してなる未帯掛け状態の1束分の紙幣束Pをカセッ
ト(図示せず)内に複数個(例えば5束分)収納し、こ
のカセット内の各々の紙幣束Pを1束分づつ順次取り出
すようになっている。
【0016】この場合、各々の紙幣束Pは、紙幣の表面
が表向きでかつ連続番号を揃えた状態にして、最上層
(1枚目)と500枚目に区分用紙である当紙(図示せ
ず)が載置または差し込み配置されている。
【0017】そして、前記供給装置1から順次取り出さ
れた紙幣束Pは、その下流側に位置する紙幣反転手段と
しての反転装置2に搬送され、この反転装置2は、紙幣
が裏向きになるように紙幣束Pの表裏面を反転させるよ
うになっている。
【0018】前記反転装置2にて反転させた紙幣束P
は、その下流側の紙幣捌き手段である捌き装置3に搬送
され、この捌き装置3は、後述するような構成にて紙幣
束Pを捌くことによって、紙幣の端面部分の貼り付きに
よる繋がりを除去するようになっている。
【0019】前記捌き装置3にて捌かれた紙幣束Pは、
第1の水平搬送手段4及び第2の垂直搬送手段5を介し
て紙幣取出し手段である給紙装置6に搬送され、この給
紙装置6は、紙幣束Pから当紙及び紙幣を一枚づつ取り
出すようになっている。
【0020】前記給紙装置6にて一枚づつ取り出された
当紙及び紙幣は、主搬送路7Aに搬送され、この主搬送
路7Aの途上に設置された当紙検査装置8及び厚み検査
装置9にて当紙の検査及び厚み検査等を行なって、紙幣
の2枚取り、ショートピッチ搬送等の搬送異常の有無が
判定されるようになっている。
【0021】このとき、当紙及び2枚取りやショートピ
ッチ搬送による異常と判定された紙幣は、前記主搬送路
7Aの下流側に設けた区分装置10から分岐した分岐搬
送路7Bに振分け搬送されて、排除券集積装置11に搬
送され集積されるようになっている。
【0022】そして、正常と判定された紙幣は、紙幣集
積手段としての集積装置12に搬送され、この集積装置
12は、紙幣を一枚づつ供給時の状態に表裏反転して集
積するようになっている。
【0023】この状態で、前記集積装置12に100枚
の紙幣が集積されると、この100枚の紙幣束Pは、百
枚帯掛け装置13に受け渡されて1把に帯掛けされてる
ようになっている。
【0024】このように、帯掛けされた1把(100
枚)の紙幣束Pは、番号確認装置14にて券番の読み取
りが行なわれ、正しく把束されているか否かが検知され
た後、隣接する1把紙幣束移動回転装置15に送り込ま
れる。
【0025】この1把紙幣束移動回転装置15は、送り
込まれた紙幣束Pの最初の5把分を180度回転させ
て、1把づつ握千枚帯掛け装置16に投入され、その後
の5把分はそのままの状態で千枚帯掛け装置16に1把
づつ投入されるようになっている。
【0026】このようにして、前記千枚帯掛け装置16
に10把分の紙幣束Pが投入され集積されると、10把
分の紙幣束Pは十文字に結束されて紙幣排出装置17を
介して排出されるようになっているものである。
【0027】また、上記した捌き装置3は、図1,図3
から図6に示すような構成を有するもので、図3及び図
4に示すように、搬送ベルト30上の上流側には、前記
反転装置2から搬送されて載置された紙幣束Pの長さ方
向後端面に当接する第1のガイド部材31が配置されて
いる。
【0028】この第1のガイド部材31は、第1及び第
2のスライダ32,33を介して第1のガイドレール3
4に支持されているとともに、この第1のスライダ32
は、前記第2のスライダ33に第1の駆動モータ35を
介して紙幣束Pの積層方向Yに沿う上下方向に移動自在
に設けられている。
【0029】一方、前記第1のガイドレール34に支持
された第2のスライダ33は、第2の駆動モータ36に
て駆動する第1の移動ベルト37を介して紙幣束Pの長
さ方向Xに沿う前後方向(搬送方向)に移動自在に設け
られているとともに、この第1の移動ベルト37の駆動
は、連動ベルト38を介して前記搬送ベルト30を同期
的に連動させるようになっている。
【0030】また、図中41は前記搬送ベルト30上の
所定の捌き位置に相当する下流側に前記第1のガイド部
材31と対向させて配置された第2のガイド部材で、こ
の第2のガイド部材41には、紙幣束Pの長さ方向前端
面が当接するようになっている。
【0031】そして、前記第2のガイド部材41は、第
3及び第4のスライダ42,43を介して第2のガイド
レール44に支持されているとともに、この第3のスラ
イダ42は、前記第4のスライダ43に第3の駆動モー
タ45を介して、紙幣束Pの長さ方向Xと直交する左右
方向(紙幣束Pから退避する方向)Zに移動自在に設け
られている。
【0032】一方、前記第2のガイドレール44に支持
された第4のスライダ43は、第4の駆動モータ46に
て駆動する第2の移動ベルト47を介して紙幣束Pの長
さ方向Xに沿う前後方向(搬送方向)に移動自在に設け
られている。
【0033】すなわち、前記第1のガイド部材31は、
前記反転装置2から搬送されて載置された搬送ベルト3
0上の紙幣束Pの長さ方向後端面に当接させて搬送方向
Xに移動させることにより紙幣束Pを所定の捌き位置ま
で送り込み、かつ、紙幣束Pの長さ方向前端面を第2の
ガイド部材41に当接させて、所定の捌き位置にて紙幣
束Pの長さ方向前後両端面を前記第1及び第2のガイド
部材31,41で挾持するようになっているものであ
る。
【0034】また、前記搬送ベルト30上の所定の捌き
位置には、図5及び図6に示すように、紙幣束Pの長さ
方向中央部を積層方向(上下方向)Yから挾持する第1
の押え手段50と、紙幣束Pの長さ方向両端部を積層方
向(上下方向)Yから挾持する第2の押え手段70とが
配置されている。
【0035】前記第1の押え手段50は、紙幣束Pの上
側中央部押え棒51と下側中央部押え棒52を有し、こ
の上側中央部押え棒51は、支持フレーム53に固定さ
れたガイドレール54を案内として左右方向Zに移動自
在なスライダ55に固定されている。
【0036】このスライダ55には、ラック56がブラ
ケットを介して取り付けられ、このラック56は、減速
機構付きの第5の駆動モータ57の駆動軸58に取り付
けられたピニオン59と噛合し、この第5の駆動モータ
57の正逆回転に伴って前記スライダ55を左右方向Z
に移動可能にしてなるもので、これによって、前記上側
中央部押え棒51を紙幣束Pの上側中央部に対向するよ
うに移動させたり、退避させるようになっている。
【0037】一方、前記下側中央部押え棒52は、支持
フレーム61に固定されたガイドレール62を案内とし
て左右方向Zに移動自在なスライダ63に固定されてい
る。このスライダ63には、ラック64がブラケットを
介して取り付けられ、このラック64は、減速機構付き
の第6の駆動モータ65の駆動軸66に取り付けられた
ピニオン67と噛合し、この第6の駆動モータ65の正
逆回転に伴って前記スライダ63を左右方向Zに移動可
能にしてなるもので、これによって、前記上側中央部押
え棒52を紙幣束Pの下側中央部に対向するように移動
させたり、退避させるようになっている。
【0038】ところで、前記上下中央部押え棒51,5
2を案内するスライダ55,63は、図示しない光学的
検知器にて移動が制御され、この光学的検知器による検
知信号により、上側中央部押え棒51及び下中央部押え
棒52の位置を検知して、各々の駆動モータ57,65
に制御信号を送るようになっている。
【0039】また、前記第2の押え手段70は、左右一
対の上側捌き部材71,71と下側捌き部材72,72
とを有し、この上側捌き部材71は、可動ブロック81
と一体の支持部材82の前後両側に回転可能に取り付け
た前ローラ83,中央ローラ84及び後ローラ85から
なっている。
【0040】そして、前記可動ブロック81は、第7の
駆動モータ86を駆動源として回転するボールネジ87
の回転に伴って上下動し、これによって、前記左右一対
の上側捌き部材71,71が紙幣束Pの上面両端部に当
接したり、離間したりし得るようになっている。
【0041】一方、前記下側捌き部材72は、可動ブロ
ック91と一体の支持部材92の前後両側に回転可能に
取り付けた前ローラ93,中央ローラ94及び後ローラ
95からなっている。
【0042】そして、前記可動ブロック72は、第8の
駆動モータ96を駆動源として回転するボールネジ97
の回転に伴って上下動し、これによって、前記左右一対
の下側捌き部材72,72が紙幣束Pの下面両端部に当
接したり、離間したりし得るようになっている。
【0043】ところで、前記各々の可動ブロック81,
91は、図示しない光学的検知器にて移動が制御され、
この光学的検知器による検知信号により、左右一対の上
側捌き部材71,71及び下側捌き部材72,72の位
置を検知して、各々の駆動モータ86,96に制御信号
を送るようになっている。
【0044】さらに、前各々の駆動モータ57,65,
86,96は、図示しない制御装置からの信号により所
定の動作を行なうように制御され、例えば紙幣束Pの長
さ方向中央部を挾持する第1の押え手段50を上下動さ
せ、紙幣束Pの長さ方向両端部を挾持する第2の押え手
段70を固定した状態にすることにより、紙幣束Pを積
層方向Yに交互に湾曲させる作動手段を構成している。
【0045】次に、紙幣束Pの捌き動作を図1,図7及
び図8に概略的に示す図面に基づいて説明すると、図1
は所定の捌き位置に搬送された紙幣束Pの待機状態を示
すものである。
【0046】この状態で、図7に示すように、紙幣束P
の長さ方向両端部を挾持する第2の押え手段70の左右
一対の上下捌き部材71,71,72,72を固定した
状態にして、紙幣束Pの長さ方向中央部を挾持する第1
の押え手段50を上動させると、第1の押え手段50の
上下中央部押え棒51,52による押し上げにより、紙
幣束Pの長さ方向中央部が上方に湾曲変形して捌かれ
る。
【0047】さらに、図8に示すように、第1の押え手
段50を下動させると、上下中央部押え棒51,52に
よる押し下げにより、紙幣束Pの長さ方向中央部が下方
に湾曲変形して捌かれ、このような捌き動作を繰り返す
ことによって、紙幣束Pの端面部分の繋がりを除去可能
にしている。
【0048】このとき、紙幣束Pの長さ方向前後両端面
は、第1及び第2のガイド部材31,41にて挾持され
て規制されているために、紙幣束Pの長さ方向Xのずれ
を確実に防止しているものである。
【0049】このように、所定の捌き位置にて紙幣束P
の捌き動作が終了すると、第1及び第2のガイド部材3
1,41が紙幣束Pを挾持したまま前方に移動する。
【0050】そして、紙幣束Pが第2の垂直搬送手段5
を介して給紙装置6に搬送される第1の水平搬送手段4
の位置まで搬送されると、第2のガイド部材41が退避
して第1のガイド部材31の押し込み動作により紙幣束
Pを第1の水平搬送手段4に載置させて次工程に移行さ
せるようになっている。
【0051】なお、上記した実施例においては、紙幣束
Pの長さ方向中央部を挾持する第1の押え手段50を上
下動させ、紙幣束Pの長さ方向両端部を挾持する第2の
押え手段70を固定した状態にすることにより、紙幣束
Pを積層方向Yに交互に湾曲させるようにして、捌き動
作の制御を行なうようにしたが、他の制御動作として
は、例えば第1の押え手段50を固定した状態にして、
第2の押え手段70を上下動させたり、あるいは、第1
及び第2の押え手段50,70を交互に上下動させるよ
うに制御することも可能である。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、紙葉類の長さ方向中央部を積層方向から第1の押え
手段にて挾持し、かつ、紙葉類の長さ方向両端部を積層
方向から第2の押え手段にて挾持するともに、第1及び
第2の押え手段の少なくとも一方を作動手段にて紙葉類
の積層方向に対して移動させることにより、紙葉類を湾
曲させてなることから、紙葉類を積層方向に捌くことが
でき、これによって、紙葉類の端面部分の貼り付きによ
る繋がりを除去することができる。
【0053】しかも、紙葉類の長さ方向前後両端面に第
1及び第2のガイド部材を当接し、作動手段による積層
方向に対する移動中の紙葉類の長さ方向両端面の長さ方
向の移動を規制してなるために、捌き動作中の紙葉類の
長さ方向のずれを防止することができ、これによって、
捌き動作後の紙葉類の搬送を荷崩れすることなく確実に
行なうことができる。
【0054】また、このような紙葉類捌き装置を紙葉類
処理装置に装備することにより、紙葉類取出し部での紙
葉類の取り出しを円滑に行なうことができ、従前のよう
な紙葉類の2枚取りやショートピッチ搬送を防止するこ
とができるとともに、装置の稼働率の向上を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る紙葉類捌き装置の一実施例を示す
捌き動作状態の概略的説明図。
【図2】同じく本発明に係る紙葉類捌き装置を備えた紙
葉類処理装置の全体構成を概略的に示す説明図。
【図3】同じく紙葉類捌き装置の第1及び第2のガイド
部材の構成を示す正面図。
【図4】同じく紙葉類捌き装置の第1及び第2のガイド
部材の構成を示す上面図。
【図5】同じく紙葉類捌き装置の第1及び第2の押え手
段の構成を示す正面図。
【図6】同じく紙葉類捌き装置の第1及び第2の押え手
段の構成を示す側面図。
【図7】同じく捌き動作状態を示す概略的説明図。
【図8】同じく捌き動作状態を示す概略的説明図。
【図9】先願発明における捌き動作状態を示す概略的説
明図。
【符号の説明】
1…供給装置、2…反転装置、3…捌き装置、4…第1
の水平搬送手段、5…第2の垂直搬送手段、6…給紙装
置、7A…主搬送路、7B…分岐搬送路、8…当紙検査
装置、9…厚み検査装置、10…区分装置、11…排除
券集積装置、12…集積装置、13…百枚帯掛け装置、
14…番号確認装置、15…百枚束移動回転装置、16
…千枚帯掛け装置、17…排出装置、30…搬送ベル
ト、31…第1のガイド部材、41…第2のガイド部
材、50…第1の押え手段、70…第2の押え手段、P
…紙葉類(紙幣束)、X…紙葉類長さ方向(前後方向,
搬送方向)、Y…紙葉類集積方向(上下方向)、Z…左
右方向。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数枚に積層された未帯掛け状態の紙葉類
    の端面部分の貼り付きを除去するように捌く紙葉類の捌
    き装置であって、 前記紙葉類の長さ方向後端面に当接する第1のガイド部
    材と、 前記紙葉類の長さ方向前端面に当接する第2のガイド部
    材と、 前記紙葉類の長さ方向中央部を積層方向から挾持する第
    1の押え手段と、 前記紙葉類の長さ方向両端部を積層方向から挾持する第
    2の押え手段と、 前記第1及び第2の押え手段の少なくとも一方を紙葉類
    の積層方向に対して移動させることにより、紙葉類を湾
    曲させる作動手段とを具備し、 この作動手段による積層方向に対する移動中の紙葉類の
    長さ方向両端面の長さ方向の移動を、前記第1のガイド
    部材と第2のガイド部材とで規制してなることを特徴と
    する紙葉類の捌き装置。
  2. 【請求項2】第1のガイド部材と第2のガイド部材とを
    移動可能にしたことを特徴とする請求項1記載の紙葉類
    の捌き装置。
  3. 【請求項3】第1のガイド部材を紙葉類の長さ方向に移
    動可能にする一方、この第1のガイド部材の移動時に第
    2のガイド部材を紙葉類の移動に対して妨げにならない
    位置に退避する方向に移動可能にしたことを特徴とする
    請求項1または2記載の紙葉類の捌き装置。
  4. 【請求項4】複数枚に積層された表面が表向きの未帯掛
    け状態の紙葉類を順次供給する紙葉類供給手段と、 この紙葉類供給手段から供給された紙葉類を表裏反転さ
    せてなる紙葉類反転手段と、 この紙葉類反転手段にて表裏反転された紙葉類を捌く紙
    葉類捌き手段と、 この紙葉類捌き手段にて捌かれた紙葉類を一枚づつ取り
    出す紙葉類取出し手段と、 この紙葉類取出し手段にて取り出された紙葉類の当紙検
    査及び厚み検査等の検査を行なう紙葉類検査手段と、 この紙葉類検査手段にて検査された正常な紙葉類を前記
    紙葉類供給手段による供給時の状態に表裏反転して集積
    する紙葉類集積手段と、 この紙葉類集積手段にて所定枚数に集積された紙葉類を
    1把に帯掛けする紙葉類帯掛け手段と、 この紙葉類帯掛け手段にて帯掛けされた複数把の紙葉類
    を1束に結束する紙葉類結束手段と、 この紙葉類結束手段にて結束された紙葉類を排出する紙
    葉類排出手段とからなる紙葉類処理装置であって、 前記紙葉類捌き手段は、前記複数枚に積層された紙葉類
    の長さ方向後端面に当接する第1のガイド部材と、 前記紙葉類の長さ方向前端面に当接する第2のガイド部
    材と、 前記紙葉類の長さ方向中央部を積層方向から挾持する第
    1の押え手段と、 前記紙葉類の長さ方向両端部を積層方向から挾持する第
    2の押え手段と、 前記第1及び第2の押え手段の少なくとも一方を紙葉類
    の積層方向に対して移動させることにより、紙葉類を湾
    曲させる作動手段とを具備し、 この作動手段による積層方向に対する移動中の紙葉類の
    長さ方向両端面の長さ方向の移動を、前記第1のガイド
    部材と第2のガイド部材とで規制してなることを特徴と
    する紙葉類処理装置。
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