JP4461070B2 - 搬送ベルト補正装置及び紙葉類処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、紙幣などの紙葉類を搬送して処理する紙葉類処理装置に関し、特に、紙葉類を搬送する搬送ベルトを補正する搬送ベルト補正装置及びこの搬送ベルト補正装置を用いた紙葉類処理装置に関する。
従来、紙幣などの紙葉類を処理する紙葉類処理装置には、紙葉類の長辺を搬送方向に並行に搬送する長手搬送路、又は紙葉類の短辺を搬送方向に並行に搬送する短手搬送路の何れかが使用されており、これらの搬送路は紙葉類処理装置の目的によって使い分けられている。例えば、長手搬送路は2本の搬送ベルトを用いて高速に搬送する紙葉類処理装置に用いられるが、搬走路が長くなるため装置が大きくなる特徴がある。一方、短手搬送路は3本の搬送ベルトが必要になるが、搬送路を短くできるために装置がコンパクトになるという特徴がある。
短手搬送路は、搬送ベースに対して垂直方向に3本の搬送ベルトを配置するため、これらの搬送ベルトを支える搬送ローラを3個同軸上に軸支した搬送ローラ軸が搬走路にそって複数個配置されて搬走路が構成されている。この搬送ローラ軸は、ベース側のみ固定され、ベースの反対側はフリーとなっているため、装置を利用している間に搬送ベルトの張力によって、ローラ軸に撓みが発生する。この撓みが発生すると、搬送ベルトの蛇行、又は場所によって正逆転させた際、ベルトが奥に寄ったり、手前にきたりする。この状態で紙葉類を挟持して搬送させると、おのずと紙葉類も搬送ベルトにつられて奥にずれたり、手前にずれたりし、搬送後の集積状態が悪くなる傾向がある。
上述した搬送ベルト位置の不具合に対応する方法として、紙葉類を搬送する独立搬走路を搬送方向に2つ備え、上流の搬走路で搬送位置ずれ量を検出し、下流の搬走路を水平、直角方向に駆動して搬送位置ずれを補正する方法が知られている。(例えば、特許文献1参照。)。
特開平5−221562号公報 (第2頁、図1)
しかしながら、特許文献1記載の搬送位置補正装置は、紙葉類の搬送位置を補正するために独立した搬走路を2つ備え、下流で搬送位置ずれ量に相当する量だけ搬走路を駆動するため、機構が複雑になるだけでなく、その機構を制御する必要がある。さらに、この方法は、搬送ベルトの搬送位置補正を行わないため、搬送ベルトの搬送位置ずれに対する本質的な対応をしていないという問題がある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、搬送ローラの間に搬送ベルトを掛けて構成した搬送装置において、当該搬送ローラ間に搬送ベルトに外接する補正ローラを設け、当該補正ローラを搬送方向に対して所定量回動して配置することによって搬送ベルトの搬送ベルト位置を補正する搬送ベルト補正装置及び搬送ベルト補正装置を用いた紙葉類処理装置を提供する。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1記載の搬送ベルト補正装置は、搬送ローラが搬送ユニットベースに対して軸支され、この搬送ローラに掛け回された複数の搬送ベルトによって搬送路が形成されるとき、この搬送路の搬送ベルトを補正することにより紙葉類の搬送位置を補正する搬送ベルト補正装置であって、前記搬送ベルト補正装置は、前記複数の搬送ベルトに接して回転する複数の補正ローラと、これら複数の補正ローラの軸受けを同軸上に固定する回転軸と、この回転軸を保持する補正装置ベースと、この補正装置ベースを回動する回動手段と、この回動手段によって回動された補正装置ベースを前記搬送ユニットベースに固定する固定手段と、を備え、前記回動手段は、前記補正装置ベースの中心を軸に所定の角度回動可能な回転軸を備え、前記補正ローラは、前記搬送ベルトと接するローラ表面の内、中央部分が両端部分よりも高い形状を有して構成され、前記補正装置ベースの回動によって、前記搬送ベルトと接するローラ表面の中央部分が、前記搬送ユニットベースに対して内側又は外側に移動した位置で回転することにより前記搬送ベルトの搬送位置を補正することを特徴とする搬送ベルト補正装置。
また、本発明の請求項2記載の紙葉類処理装置は、搬送される紙葉類を判別し、区分処理する紙葉類処理装置であって、紙葉類を搬送ローラおよびこの搬送ローラに掛け回された複数の搬送ベルトによって挟持搬送する搬送路と、この搬送路によって搬送された紙葉類を判別する紙葉類判別手段と、前記搬送ベルトの搬送位置を補正する搬送ベルト補正装置と、この搬送ベルト補正装置によって補正された搬送ベルトにより搬送された紙葉類を前記紙葉類判別手段による判別結果に基づいて集積または施封するために分岐する分岐手段と、この分岐手段によって分岐された紙葉類を施封する施封手段又は集積する集積手段と、を備え、前記搬送ローラは、搬送方向に沿って配置された搬送ユニットベースに対して片持ちで軸支され、前記搬送ベルト補正装置は、前記複数の搬送ベルトに接して回転する複数の補正ローラと、これら複数の補正ローラの軸受けを同軸上に固定する回転軸と、
この回転軸を保持する補正装置ベースと、この補正装置ベースを回動する回動手段と、
この回動手段によって回動された補正装置ベースを前記搬送ユニットベースに固定する固定手段と、を備え、前記分岐手段によって分岐された紙葉類を前記施封手段又は前記集積手段に搬送するために前記分岐手段の直後に配置され、前記回動手段は、前記補正装置ベースの中心を軸に所定の角度回動可能な回転軸と、この回転軸を中心に回動した状態を保持するために固定する固定手段と、を備え、前記補正ローラは、前記搬送ベルトと接するローラ表面の内、中央部分が両端部分よりも高い形状を有して構成され、前記補正装置ベースの回動によって、前記搬送ベルトと接するローラ表面の中央部分が、前記搬送ユニットベースに対して内側又は外側に移動した位置で、かつ、搬送方向に対して所定の角度傾いた位置で回転することにより前記搬送ベルトの搬送位置を補正することを特徴とする。
本発明によれば、搬送ローラの間に搬送ベルトを掛けて構成した搬送装置において、当該搬送ローラ間に搬送ベルトに外接する補正ローラを設け、当該補正ローラを搬送方向に対して所定量回動して配置することによって搬送ベルトの搬送ベルト位置を補正することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1は、本発明の実施例による搬送ベルト補正装置を備えた紙葉類処理装置の概略断面図である。紙葉類処理装置は、紙葉類処理部1及び主制御部500で構成されている。
主制御部500に接続された操作表示部502から操作員の操作によって、入金業務、整理業務などの取引方法の設定、処理した紙葉類Pを収納する収納庫(以下、カセットと称する。)を設定するカセットアサイン、及び紙葉類の判別レベルである正損レベル設定などが行われる。この設定の後、供給部10に供給された複数券種の紙葉類Pが一定の間隔で1枚ずつ取り出されて搬送され、上記カセットアサインによって設定されたカセット(57D〜62D)に収納、又は施封される。
また、設定した業務の取引終了時には、各業務終了に伴う取引の区切り処理が行われる。さらに、1日の業務終了などの単位で取引計数を集計し、上位PC600(図示しない)に取引結果を通知するバランス処理が行われる。この上位PC600には、例えば、本実施例の紙葉類処理装置が複数台接続され、各紙葉類処理装置の稼動状況の把握や、各紙葉類処理装置からの処理結果の集計を行う。
入金業務とは、予め合計金額のわかっている複数券種の紙葉類Pを、紙葉類処理装置を用いて、券種毎、搬送状態毎、正損毎に区分し、紙葉類処理装置で計数した金額が正しいことを確認し、システム(上位PC)に登録する業務である。なお、この業務によって処理された紙葉類Pは、上述した集積装置57〜62の各カセット57D〜62Dに集積され、又は施封部4で施封される。
整理業務とは、入金業務においてシステム(上位PC)に計数を登録しない業務である。取引した券種を計数することが目的ではなく、一度入金業務などで計数を行った券種をさらに詳細に集積装置57〜62の各カセット57D〜62Dに集積したり、施封を行ったりするために使用する。
カセットアサインとは、集積装置57〜62の各カセット57D〜62Dに収納する券種、及び施封部で施封する券種を設定することである。
正損レベル設定とは、再流通可能な正券と再流通不可能な損券に区分する閾値のレベルを設定することである。
取引の区切り処理とは、各取引終了後、例えば操作表示部502に設けられた完了ボタン(図示しない)が押下されたとき、上記集積装置57〜62に集積された紙葉類を各カセット57D〜62Dに収納する処理のことで、紙葉類が収納された各カセットは、操作員によって空のカセットと交換される。
ここで、紙葉類Pが搬送されるときの搬送状態について説明する。紙葉類Pは、表(Face:表を上にした状態)、裏(Back:裏を上にした状態)、正(Foward:紙葉類の表もしくは裏の印刷が正立した状態)、逆(Reverse:紙葉類の表もしくは裏の印刷が倒立した状態)の4種類あり、これらを組み合わせた表正FF、表逆FR、裏正BF、裏逆BRからなる4種類の搬送状態が形成される。
紙葉類処理部1は、紙葉類Pを供給する供給部10と、この供給部10から供給された
紙葉類Pを1枚ずつ取り出す紙葉類取出装置200と、この紙葉類取出装置200によっ
て取り出された紙葉類Pを搬送する搬送路16とを有している。また、この搬送路16に
よって搬送される紙葉類Pの搬送ピッチを補正する搬送ピッチ補正部210が配置されて
いる。さらに、この搬送ピッチ補正部210によって搬送ピッチが補正された紙葉類Pを
1枚ずつ判別する紙葉類判別装置(紙葉類判別手段)19、が搬送路16に沿って配置さ
れている。上記紙葉類判別装置19の判別結果に基づき紙葉類Pの搬送状態を揃えるため
に反転する反転処理部が配置されている。このようにして搬送状態の揃えられた紙葉類P
は操作表示部502によって、区分方法が設定されると、この設定に基づいて施封する施
封部(施封手段)4で施封され、又は券種毎に集積する集積部(集積手段)50に集積される。
さらに、紙葉類処理部1はインターフェース501を介して主制御部500に接続されている。以下、紙葉類処理部1の構成を紙葉類Pの供給部10から順に説明する。
上記供給部10は、4種類の搬送状態が混在する紙葉類Pを当接して整位するステージ11と、このステージ11に対して鉛直方向に立設したバックアッププレート12とで構成されている。また、このバックアッププレート12は、バネ13の付勢力によってステージ11に沿って左側に移動可能になっている。このようにして供給された紙葉類Pは、バックアッププレート12によりピックアップローラ5側に圧接される。この状態において、紙葉類Pは、取り出しローラ30が回転することにより一定間隔を有して1枚ずつ取り出されて搬送路16に繰り出される。
搬送ピッチ補正部210は、搬送ローラ211の搬送方向下流に近接して設置されて紙葉類Pを検知するタイミングセンサSC1と、搬送ローラ駆動モータ212からの駆動力によって回転速度を可変することができる搬送ローラ213と、この搬送ローラ213に対向配置されたピンチローラ214及び搬送ローラ駆動モータ212を制御する搬送ピッチ制御部(図示なし)とで構成される。
分岐ゲートG1は、例えば、リジェクト券と、処理券とに振り分けるゲートである。リジェクト券とは、紙葉類判別装置19の紙葉類判別部(詳細は、後述する。)で紙葉類Pを判別した結果、紙葉類Pが偽券、又は折れ、破れ、スキューなどにより判別のできない「判別不能券」と判別された紙葉類をいう。この判別結果を搬送制御部(詳細は、後述する)が受信すると、分岐ゲートG1を右側(時計方向)に回動することにより、当該リジェクト券をリジェクト集積部80に集積する。
また、処理券とは、紙葉類判別装置19の紙葉類判別部で判別された紙葉類Pが真券で正券、又は真券で損券をいう。搬送制御部は、その判別結果を受信すると、分岐ゲートG1を左側(反時計方向)に回動して、当該紙葉類を区分処理する。
反転処理部は、スイッチバック反転部(図示しない)及び表裏反転部9で構成され、取り揃える方向により上記スイッチバック反転部及び表裏反転部9の一方、若しくは両方が使用される。
分岐ゲートG2は、表裏反転分岐ゲートである。紙葉類判別部で判別された紙葉類Pの搬送状態の結果に基づき、表裏反転を必要とする場合に右側(時計方向)に回動し、紙葉類Pを図示矢印A6で示す表裏反転部9を通過させる。また、表裏反転を必要としない場合、分岐ゲートG2を、左側に回動し、紙葉類Pを図示矢印A4で示す方向に搬送させる。
表裏反転部9は、紙葉類判別装置19の紙葉類判別部で判別された結果に基づき、紙葉類Pの搬送状態の表裏を反転する。例えば搬送状態が裏逆(BF)の場合、表裏反転部9によって表正FFになる。
分岐ゲート(分岐手段)G3は、搬送される紙葉類Pを搬送路16から施封部4、又は集積部50に分岐する分岐ゲートである。搬送される紙葉類Pが主制御部500によって施封するように指定された券種の場合、搬送制御部は、分岐ゲートG3を右側(時計方向)に回動し、紙葉類Pを施封部4が設けられている図示矢印A40の方向に搬送する。また、それ以外の券種の紙葉類Pは、分岐ゲートG3から分岐ゲートG4〜G8を経由して集積装置57〜62に集積するように振り分けられる。
施封部4及び集積部50には、紙葉類Pが搬送される搬送路から分離するために搬送路の終端に紙葉類Pを集積する集積装置として羽根車集積装置が設けられている。
この羽根車集積装置は、例えば、集積装置57の場合、羽根車57A、一時集積庫57B、シャッター57C、カセット57D、及び集積を補佐するプッシャ(図示しない)などの装置で構成される。
羽根車57Aは、複数の羽根が回転軸の周辺に組み込まれており、搬送されてきた紙葉類Pを羽根と羽根の間で受け取れるように紙葉類Pの搬送に同期して回転している。この羽根車を使用することによって、高速に搬送される紙葉類Pの運動エネルギーを吸収しながら、かつ、紙葉類Pを整位しながら一時集積庫57Bに集積する。
一時集積庫57Bは、集積装置57で使用される一時集積庫57Bと、施封部4の一時集積庫42Bとでは以降で処理する目的が異なるために形態が異なっている。
集積装置57で使用される一時集積庫57Bには、シャッター57Cが備えられており、このシャッター57Cの上に紙葉類Pが集積される。そして、このシャッター57Cに集積された紙葉類Pは、例えば満杯になったとき、又は業務終了指示(図示しない)などがあると、シャッター57Cが開き、シャッター57C下部に設けられたカセット57Dに落下して集積される。以上の動作は、集積装置57〜62で共通である。
施封部4は、第1施封装置42及び第2施封装置43で構成された場合を示しており、第1施封装置42、第2施封装置43共同様に構成されているので、ここでは、第1施封装置42について説明する。
第1施封装置42には、上述した羽根車集積装置が設けられており、この羽根車集積装置によって紙葉類Pは一時集積庫42Bに集積される。
一時集積庫42Bは、搬送される紙葉類Pを計数し100枚毎に区分して集積するバックアッププレート42Cを備えている。
このバックアッププレート42Cの上に集積された紙葉類Pが100枚(以下、100枚紙葉類Hと称する。)に達すると、プッシャー(図示しない)が下降して、この100枚紙葉類Hを一時集積庫42Bに押し込む。次に、バックアッププレート42Cとプッシャーで100枚紙葉類Hを保持して後述する搬送キャリア42Fに渡される。搬送キャリア42Fは、搬送部によって搬送され施封トレイ(図示しない)に渡される。
搬送部は、縦搬送路42D、搬送キャリア42F、及び横搬送路42Eから構成される。縦搬送路42Dは、バックアッププレート42Cで受けた100枚紙葉類Hを上昇又は下降するためのものである。また、搬送キャリア42Fは、縦搬送路42D又は縦搬送路42Dの停止位置でバックアッププレート42Cから100枚紙葉類Hを受け、施封トレイに渡すために横搬送路42E上を往復移動することができるように構成される。
紙帯部は、施封トレイに積載された100枚紙葉類Hを施封するための紙帯42G、この紙帯42Gに印刷するための印刷機能と印刷された紙帯42Gを送る機能とを備えた帯送り部42H、100枚紙葉類Hを帯送り部42Hから送られた印刷済み紙帯で施封する帯巻き部42I、及び施封部4を制御する施封制御部400とで構成される。なお、上述したように、施封装置43は、上記施封装置42と同様に構成されている。
図2は、紙葉類判別装置19及び主制御部500の構成を示すブロック図である。紙葉類判別装置19は、紙葉類Pの判別を行う紙葉類判別部20と、搬送される紙葉類Pの行き先を決定する搬送制御部26とで構成され、バーコードリーダ7に接続される。なお、搬送制御部26は、紙葉類判別装置19と分離して設けても同様に機能させることが可能である。
紙葉類判別部20は、紙葉類Pの材質に関わる光学的特性や磁気的特性を検出するための複数のセンサ1〜n、これらセンサ1〜nの出力信号を増幅する増幅回路1〜n、この増幅回路1〜nの出力信号を処理する処理手段から構成される。この処理手段は、A/D変換するためのA/D変換部24、このA/D変換部24でA/D変換されたデータを論理演算する論理回路部23、この論理回路部23の出力信号から真偽(本物か偽物か)、正損(正券か損券か)を判別する他、紙葉類判別部20の全体を制御するCPU21と、このCPU21によってアクセスされる記憶部25、及びCPU21で判別された結果を主制御部500との間で通信するためのI/F部22とで構成される。
また、搬送制御部26は、紙葉類判別部20の判別結果により、搬送される紙葉類Pの行き先を決定して、紙葉類Pの搬送制御を行うCPU27と、このCPU27によってアクセスされる記憶部29と、紙葉類判別部20とのI/F部28とで構成される。
主制御部500は、主制御部500を制御するCPU504、記憶部505、インターフェース部503を備えており、操作表示部502、及び上位PC(図示しない)に接続されている。
CPU504は、操作表示部502から操作員によって設定された入金業務、整理業務などの取引方法の設定、処理した紙葉類Pを収納する収納庫を設定するカセットアサインの設定、及び紙葉類の判別レベルである正損レベル設定などの情報を紙葉類判別装置19の紙葉類判別部20及び搬送制御部19に送信する。また、紙葉類Pの判別結果を紙葉類判別装置19から受信し、上位PCに送信する。ここでは、取引の区切り処理が行われた際の取引計数が送信される。
図3は、搬送ベルト補正装置を施封部4の搬送ユニット40に適用した場合の一例である。図4は、図3に示す搬送ベルト及び搬送ベルト補正装置の斜視図である。また、図5は、搬送ベルト補正装置の平面図である。以下、これら図3〜図5を参照して搬送ベルト補正装置の構造を説明する。
搬送ユニット40は、紙葉類Pを搬送する搬走路の上流及び下流に、搬走路と直行する方向に複数の搬送ローラが配置され、相対する搬送ローラ間に搬送ベルトが掛けられて構成される。
実施例では、搬送ローラ40A、補正ローラ40B、搬送ローラ40C、など複数の搬送ローラと、これら搬送ローラに掛け回された搬送ベルト40D、タイミングセンサSC401、SC402、及び駆動モータ(図示しない)から構成される。
搬送ローラ40Aは、分岐ゲートG3によって分岐された紙葉類Pを搬送ユニット40に取り込む取り込みローラで、搬送ベルト40D1〜40D3に対応する3個の搬送ローラ(図示しない40A1〜40A3)で構成される。ここで、搬送ローら40Aはこれらの総称である。
補正ローラ40Bは、搬送ベルト40D1〜40D3のベルト位置を補正するローラで、搬送ベルト40D1〜40D3に対応する3個の補正ローラ40B1〜40B3で、アイドルローラで構成される。ここで、補正ローラ40Bは、その総称である。
搬送ローラ40Cは、搬送ベルト40Dを駆動する駆動ローラで、搬送ベルト40D1〜40D3に対応する3個の搬送ローラ(図示しない40C1〜40C3)で構成される。ここで、搬送ローラ40Cは、その総称である。他の搬送ローラについても同様である。
これら搬送ローラは、搬送ユニット40の搬送ユニットベースに対して片持ちで固定されており、搬送ユニットベースから遠い側が撓みやすい。なお、片持ちにする理由は、紙葉類を処理している最中の障害や、ジャムなどにより、搬走路が停止した場合に搬走路に残留した紙葉類を抜き取り、搬送調整を行うために操作性がよい。また、余分な部品を使用しないため製造コストも低くできることから一般によく用いられる。
次に、搬送ベルト補正装置の詳細を説明する。搬送ベルト補正装置は、補正ローラ40B、この補正ローラ40Bを同軸上に配置する回転軸、この回転軸を保持する補正装置ベース40E2、及び補正装置ベース40E2を搬送ユニットベース40Fに固定するステー40E3を有している。
補正ローラ40B1〜40B3は、それぞれローラ表面の内、中央部分が両端部分よりも高いクラウン形状(ローラの両端部の直径よりも中央部に近づくにしたがって直径が大きくなる形状のこと)に形成されている。また、これら3個の補正ローラ40B1〜40B3は、同軸上に配置された軸受けを有する回転軸に固定され、それぞれ搬送ベルト40D1〜40D3に外接して配置される。この回転軸の両端部はホルダ40E1によって補正装置ベース40E2に固定される。
補正装置ベース40E2は、搬送装置の基準となるベースである搬送ユニットベース40Fから突出した支持材である棒状のステー40E3に固定手段としての固定具であるネジBUS1、BIS3によって固定される。また、この搬送ベルト補正装置の回動軸であるネジBIS2を回動することによって、このネジBIS2を回動軸として補正装置ベース40E2が回動し、補正ローラ40B1〜40B3の位置を図6に示すように移動することができる。実施例では、補正装置ベース40E2のネジBIS2及びネジBIS3を取り付ける部分は、上記ネジBIS2による回動範囲を考慮した長穴にしてある。
以上のように構成された搬送ベルト補正装置を用いて、搬送ベルトを補正する方法を説明する。上述したように搬送ユニットは搬送ユニットベース40Fに対して片持ちされているため、搬送ユニットベース40Fから遠い部分が撓みやすい。この撓みの影響で、搬送ベルト40Dは図示矢印A40で示す方向、すなわち手前側から奥側(搬送ユニットベース40F側)に蛇行する。この蛇行により、搬送ベルト40Dに挟持された紙葉類Pも同様に手前側から奥側にずれる。この状態で一時集積庫42Bに集積されると、紙葉類Pの集積状態が悪くなる。
そこで、ネジBIS2を図6に示す図示矢印A41の方向(左回り)に回動すると、補正ローラ40B1〜40B3が破線で示す位置に移動する。この移動によって搬送ベルト40Dの搬送ベルト位置が初期状態に補正される。搬送ベルト位置に問題がなければ、この位置でネジBIS1、BIS3を固定する。なお、このネジBIS2の回動量は、紙葉類の搬送状態を観測しながら動的に設定すると好適である。
次に、上記ネジBIS2の回動によって搬送ベルト40Dが補正される理由を説明する。上記ネジBIS2を図示矢印A41の方向に回動すると、上述したようにクランク形状により補正ローラのローラ中心部分が高くなっているため、この高くなっているローラ中心が、搬送ユニットベース40Fから手前側に移動する。搬送ベルト40Dは、このローラ中心の高い位置に向かって移動することが知られており、この原理に基づいて搬送ベルト40Dが補正される。この場合、搬送ベルト40D1が搬送ユニットベース40F側から手前側に補正され、同様に搬送ベルト40D3が手前側から搬送ユニットベース40F側に補正される。
搬送ベルト補正装置を配置する位置について説明する。搬送ベルト補正装置は、搬送ベルトの位置ずれが装置に及ぼす影響の最も大きい箇所に配置すると大きな効果が得られる。例えば、本実施例では、搬走ベルト40Dから施封のために一時集積する集積装置に紙葉類を分岐する位置に配置してある。上述したようにこの位置を所定の位置にすることによって、整位された状態で一時集積庫に紙葉類が集積される。以上のことから、例えば図1に示す集積装置57〜62に集積される紙葉類Pの搬送位置を補正するために、分岐手段である分岐ゲートG3の直後である分岐ゲートG3と分岐ゲートG4との間に配置すると同様の効果が期待できる。
なお、本実施例では、補正装置ベース40E2の回動手段としてネジBIS2を用いたが、これに限るものではなくステー40E3に回動軸を設け、この回同軸を受け入れる穴を補正装置ベース40E2のステー40E3と接触する一方の面に設け、他方の面にはオスネジなどの窪みを設け、この窪みを回動しても同様の効果が得られる。
以上述べたように本発明によれば、搬送ローラの間に搬送ベルトを掛けて構成した搬送装置において、当該搬送ローラ間に搬送ベルトに外接する補正ローラを設け、当該補正ローラを搬送方向に対して所定量回動して配置することによって搬送ベルトの搬送ベルト位置を補正することができる。また、この搬送ベルト補正装置を紙葉類処理装置に搭載することによって、搬送トラブルが少なく信頼性のよい紙葉類処理装置にすることができる。
搬送ベルト補正装置を備えた紙葉類処理装置の概略断面図。 紙葉類判別装置及び主制御部構成を示すブロック図。 搬送ベルト補正装置を施封部の搬送ユニットに適用した場合の一例。 図3に示す搬送ベルト及び搬送ベルト補正装置の斜視図。 搬送ベルト補正装置の平面図。 搬送ベルト補正装置で搬送ベルトを補正している状態を説明する図。
符号の説明
P 紙葉類
G1〜G8 分岐ゲート
G12、G13 分岐ゲート
1 紙葉類処理部
10 供給部
19 紙葉類判別装置
4 施封部
40 搬送ユニット
40B 補正ローラ
40A、40C 搬送ローラ
40D 搬送ベルト
40E1 ホルダ
40E2 補正装置ベース
40E3 ステー
40F 搬送ユニットベース
42 第1施封装置
42A 羽根車
42B 一時集積庫
42F 搬送キャリア
50 集積部
57〜62 集積装置
400 施封制御部
500 主制御部
502 操作表示部

Claims (2)

  1. 搬送ローラが搬送ユニットベースに対して軸支され、この搬送ローラに掛け回された複数の搬送ベルトによって搬送路が形成されるとき、この搬送路の搬送ベルトを補正する搬送ベルト補正装置であって、
    前記搬送ベルト補正装置は、
    前記複数の搬送ベルトに接して回転する複数の補正ローラと、
    これら複数の補正ローラの軸受けを同軸上に固定する回転軸と、
    この回転軸を保持する補正装置ベースと、
    この補正装置ベースを回動する回動手段と、
    この回動手段によって回動された補正装置ベースを前記搬送ユニットベースに固定する固定手段と、
    を備え、
    前記回動手段は、
    前記補正装置ベースの中心を軸に所定の角度回動可能な回転軸を備え、
    前記補正ローラは、
    前記搬送ベルトと接するローラ表面の内、中央部分が両端部分よりも高い形状を有して構成され、前記補正装置ベースの回動によって、前記搬送ベルトと接するローラ表面の中央部分が、前記搬送ユニットベースに対して内側又は外側に移動した位置で回転することにより前記搬送ベルトの搬送位置を補正することを特徴とする搬送ベルト補正装置。
  2. 搬送される紙葉類を判別し、区分処理する紙葉類処理装置であって、
    紙葉類を搬送ローラおよびこの搬送ローラに掛け回された複数の搬送ベルトによって挟持搬送する搬送路と、
    この搬送路によって搬送された紙葉類を判別する紙葉類判別手段と、
    前記搬送ベルトの搬送位置を補正する搬送ベルト補正装置と、
    この搬送ベルト補正装置によって補正された搬送ベルトにより搬送された紙葉類を前記紙葉類判別手段による判別結果に基づいて集積または施封するために分岐する分岐手段と、
    この分岐手段によって分岐された紙葉類を施封する施封手段又は集積する集積手段と、
    を備え、
    前記搬送ローラは、
    搬送方向に沿って配置された搬送ユニットベースに対して片持ちで軸支され、
    前記搬送ベルト補正装置は、
    前記複数の搬送ベルトに接して回転する複数の補正ローラと、
    これら複数の補正ローラの軸受けを同軸上に固定する回転軸と、
    この回転軸を保持する補正装置ベースと、
    この補正装置ベースを回動する回動手段と、
    この回動手段によって回動された補正装置ベースを前記搬送ユニットベースに固定する固定手段と、を備え、
    前記分岐手段によって分岐された紙葉類を前記施封手段又は前記集積手段に搬送するために前記分岐手段の直後に配置され、
    前記回動手段は、
    前記補正装置ベースの中心を軸に所定の角度回動可能な回転軸と、
    この回転軸を中心に回動した状態を保持するために固定する固定手段と、
    を備え、
    前記補正ローラは、
    前記搬送ベルトと接するローラ表面の内、中央部分が両端部分よりも高い形状を有して構成され、前記補正装置ベースの回動によって、前記搬送ベルトと接するローラ表面の中央部分が、前記搬送ユニットベースに対して内側又は外側に移動した位置で、かつ、搬送方向に対して所定の角度傾いた位置で回転することにより前記搬送ベルトの搬送位置を補正することを特徴とする紙葉類処理装置。
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