JP2513909B2 - ネコインタ―フェロンおよびその製造法 - Google Patents

ネコインタ―フェロンおよびその製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、蛋白質の一次構造がネコの遺伝情報由来で
あるインターフェロンを遺伝子組換え核多角体病ウィル
スを利用して量産し、以って医薬品(抗ウィルス剤)と
することを目的とした、組換えカイコ核多角体ウィルス
およびそのウィルスを利用して生産したネコイターフェ
ロン(以下、FeIFNと略す)、さらにFeIFNの製造法に関
する。
[従来の技術] インターフェロンは、抗ウィルス作用を示すところの
蛋白質を主成分とする生理活性物質でIFNと略記され
る。
遺伝子操作技術の進歩によりヒトのIFNのみならず、
ウシ、ウマ、イヌなどの動物のIFNも大量生産が可能と
なり、その結果、ウィルス病や腫瘍などの治療薬として
のIFNの用途開発研究が行なわれているものもある。
ネコについても、α、β、γ各タイプのIFNが報告さ
れている(文献1)。
[発明が解決しようとする課題] しかるに、ネコのIFNが遺伝子操作により大量生産が
可能になったという報告は未だない。
ネコには、ネコエイズ、ネコ白血病、ネコウィルス性
鼻気管炎、ネコカリキウィルス病、ネコ伝染性腹膜炎は
じめ多数のウィルス病が知られている。
そこで、ヒトのαIFNやウシのβIFNを経口投与し、ネ
コ白血病ウィルス感染ネコの延命を図った事例が報告さ
れている。経口ではなく、体内注射を行なえば、より頭
著な効果が期待されるものの、異種IFNに対する中和抗
体の生産が起こることが懸念される。同種IFN、つまり
ネコのIFNが容易に入手可能となれば、ネコの抗ウィル
ス剤、抗腫瘍剤としての用途が開かれると期待される。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、かかる状況に鑑みFeIFNの大量生産を
目的とし、創意工夫をなし、市販のベクターを用いてネ
コのcDNAライブラリーを作製し、この中からサルの培養
細胞をトランジェント・エクスプレスをさせ、FeIFNを
生産させるプラスミドを単離することに成功し、さらに
はカイコ核多角体病ウィルスのDNAをFeIFNの蛋白をコー
ドするDNAで組換えた組換え体ウィルスを単離し、この
組換え体ウィルスをカイコ樹立細胞中、またはカイコ生
体中で増殖させてFeIFNを生産することに成功し、以っ
て簡単に大量にFeIFNを製造する方法を確立し、かくし
て本発明を完成させるに至った。
すなわち本発明は、FeIFNの蛋白質をコードするDNAを
外来遺伝子として遺伝子組換えされた組換えカイコ核多
角体病ウィルス、および該ウィルスをカイコ樹立細胞中
もしくはカイコ生体中で増殖させるFeIFNの生産法、さ
らに得られたFeIFNを提供するものである。
以下、本発明に関し逐次詳細に説明する。
cDNAライブラリーは大腸菌を宿主とし、ネコの細胞か
ら抽出したpoly(A)+RNAを基質とし、逆転写酵素を用
いた一般的な方法で作れる。
poly(A)+RNAの供与体としてのネコの細胞は、例え
ばLSA(文献1)のような株化された培養細胞が使用に
便利ではあるが、これに限らない。培養した細胞からpo
ly(A)+RNAを得るときは、その細胞に適したインター
フェロンインデューサーを検討し、これを用いてpoly
(A)+RNAの増収を図ると便利であり、例えばLSA細胞
では培養時にNDV(New Castle−disease Virus)やTPA
(12−O−Tetradecanoylphorbol 13−acetate)などを
誘導剤として用いるとpoly(A)+RNAの収量増大が図れ
便利である。プラスミドベクターは動物細胞用発現機構
を備え、かつ大腸菌で複製可能なもの、例えばファルマ
シア社製オカヤマ・バーグ・ベクター類のような市販の
ものを使うと便利である。宿主の細菌は大腸菌(E.coi
l)K12株を用いることができる。
FeIFNをコードするcDNAを有するプラスミドのクロー
ン化は、サルの株化細胞COS1あるいはCOS7をトランスフ
ェクトし、トランジェント・エクスプレションでCOS1あ
るいはCOS7に抗ウィルス活性生産能を賦与するプラスミ
ドとして、cDNAライブラリーの中からスクリーニングす
ることにより行なうことができる。プラスミドによるFe
IFNトランジェント・エクスプレションは、例えばDEAE
−デキストラン法やリン酸カルシウム法のような一般的
な方法(常法)で行なうことができる。このようにして
選び出した活性を有するプラスミドの1つがpFeIFN1で
あり、これを含有する形質転換体大腸菌がE.coli(pFeI
FN1)(微工研条寄第1633号)である。pFeIFN1は、4.3k
bの大きさで、その制限地図を第1図に示す。
本発明の組換えカイコ核多角体病ウィルスは、例えば
前記のE.coil(pFeIFN1)から抽出したプラスミドからF
eIFNの蛋白質をコードするDNAを切り出して、カイコの
クローニングベクター(文献2)に連結して作製した組
換え体プラスミドとカイコ核多角体病ウィルスDNAと
を、カイコ樹立細胞にコ・トランスフェクションして作
製することができる。従って、本発明の組換え体ウィル
スは、in vivo的な方法で作製することができる。
すなわち、微工研条寄第1633号の大腸菌形質転換体か
ら、例えば文献3のような一般的な方法により抽出した
プラスミドpFeIFN1からFeIFNの蛋白質をコードするDNA
部分を、例えばpBM030(文献2)などのカイコのクロー
ニングベクターの発現調節部分の下流に連結するという
一般的な遺伝子操作に従って組換え体プラスミドを作製
することができる。この組換え体プラスミドとカイコ核
多角体病ウィルスDNA(文献2)とを、文献2のような
方法でカイコ樹立細胞、例えばBM−N株(文献2)にコ
・トランスフェクションした後、培養を続け、培養液中
に出現した非組換え体(野生型)と組換え体のウィルス
の中から限界希釈法、もしくはプラーク法などの一般的
な方法によって組換え体ウィルスをクローニングするこ
とができる。組換え体ウィルスは多角体の形成能がない
ことから、野生型ウィルスと容易に区別できる。
FeIFNの生産は、前記の組換えカイコ核多角体ウィル
スをカイコ樹立細胞中、またはカイコ生体中で増殖させ
ることにより行なう。
カイコ樹立細胞を用いる場合は、前記組換え体ウィル
スを含む培養液により、BM−N細胞を感染させ、平面培
養または浮遊培養により培養する。BM−N細胞を培養す
る培地としては、例えば牛血清を添加したTC−10培地
(文献4)を使用することができる。培養温度は25〜28
℃が適当である。培養後、培養液を遠心分離しその上清
からFeIFNを回収する。
カイコ生体を用いる場合は、前記の組換え体ウィルス
を含む培養液をカイコ幼虫に注射して、クワの葉または
人工飼料を与えて飼育する。飼育後、体液を採取しその
上清からFeIFNを回収する。
体液中に存在する組換えカイコ各多角体病ウィルスは
pH1〜4で、4℃で1日保存することによって失活させ
ることができる。
生産されたFeIFNは、通常のカラムクロマトグラフィ
ーなどで精製することができる。例えばアフィニティー
クロマトグラフィーなどが用いられ、好ましくはブルー
色素を結合させた担体(以下、ブルー担体と略す)、銅
をキレート結合させた担体(以下、銅キレート担体と略
す)などが用いられる。これらの担体は単独で用いても
よいが、精製効果を上げるためには、1種以上の担体を
併用する方法が好ましい。特に、ブルー担体を用いるク
ロマトグラフィーと銅キレート担体を用いるクロマトグ
ラフィーとを連続して行なう方法が好ましい。
ブルー担体としては、次のものが使用される。
ブルー色素は一般名をCIリアクティブブルー2とい
い、例えばCIBA−GEIGY社から“シバクロンブルーF3GA"
または“シバクロンブルー3GA"という商品名で市販され
ている青色色素などが挙げられる。
実際のクロマトグラフィーに用いるブルー担体として
は、“ブルー・セファロースCL−6B"(Pharmacia社
製)、“ブルー・セファロース6ファーストフロー”
(Pharmacia社製)、“マトレックスゲル・ブルーA"(A
micon社製)、および“アフィゲル・ブルー”(Biorad
社製)などの商品名で市販されているブルーアガロース
ゲル、または“ブルー・トリスアクリル−M"(LKB社
製)、“ブルーセルロファイン”(チッソ社製)などの
商品名で市販されているブルーセルロースゲルなどが適
当であり、容易に入手することができる。
銅キレート担体としては、アガロース、セルロース、
ポリアクリルアミドゲルなどに、例えばビスカルボキシ
メチルイミノ基〔−N(CH2COON)〕などのキレート
能を有する交換基が結合した担体を、硫酸銅などの銅塩
の溶液で処理した担体が挙げられる。好ましくは、“キ
レーティングセファロース”(Pharmacia社製)などの
不溶性多糖類系担体に銅をキレートさせた担体が用いら
れる。
クロマトグラフィーによるFeIFNの精製操作は次のよ
うに行なう。
すなわち、まずFeIFNを含む溶液を上記担体に接触吸
着させる。吸着は、バッチ法、カラム法どちらでも可能
であるが、カラム法の方が吸着効率が高い。
次に、吸着させたFeIFNを溶出剤で溶離させる。ブル
ー担体からの溶離は、溶出剤のpH値、イオン強度、疎水
度によって決定される。例えば、高イオン強度下ではpH
6〜7でFeIFNは溶出される。このイオン強度は、リン
酸、酢酸、クエン酸、ホウ酸などの緩衝液の濃度を上げ
たり、塩化ナトリウム、塩化カリウムのような中性塩の
添加(0.2〜1.0M)により増加させることができる。ま
た、溶出剤中にエチレングリコール、プロピレングリコ
ールなどの疎水的相互作用を弱める溶剤を含む場合、pH
5〜7での溶出が可能になる。
銅キレート担体からの溶離は、通常、リン酸、酢酸、
クエン酸などの酸性緩衝液で行ない、pH5以下が好まし
い。しかし、高イオン強度下では、さらに高いpHの溶離
が可能となる。
溶出剤の組成や濃度、液量は特に限定されるものでは
なく、それぞれ粗FeIFN中に含まれる夾雑蛋白質を除去
するのに有効で、pHを保持するのに必要な濃度、吸着さ
れたFeIFNを実質的に回収するのに必要な量が用いられ
る。
[実 施 例] 以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明す
る。
実施例1 (1) ネコのcDNAライブラリーの作製 poly(A)+RNAの供与体であるネコの細胞LSA−D4−K
17(文献1)を200mlの10%FBSを含むMEM−L15培地〔50
%イーグル(Eagle)MEM−50%レイボヴイッツ(Leibov
itz)培地〕中スピナーカルチャーで増殖させ、細胞濃
度105〜106/mlのところでTPA(12−O−tetradecanoylp
horbol 13−acetate、シグマ社製)を5ng/mlとなるよう
に培地中に加え、さらに20時間培養を続けた後、遠心分
離で細胞を集めた。この細胞から、グアニジウムチオシ
アネート法の変法によりpoly(A)+RNAを抽出した。
すなわち、細胞3〜5×108を20mlの5mMクエン酸ナト
リウム−0.5%ザルコシルナトリウム−0.1Mメルカプト
エタノール−6Mグアニジンチオシアネートに懸濁した
後、18Gの注射針を10回通すことでホモジナイズした。
ポリアロア遠心管にホモジネートの1/3容の0.1M EDTA
(pH7.5)−5.7M CsC1を入れた後、この上にホモジネ
ートを重層し、日立RPS40Tローターで35,000rpm、20
℃、20時間遠心した。チューブ底部にパックされたRNA
画分を1mlのTE(10mMトリス・塩酸−1mMEDTA pH7.5)
に溶かし、0.1mlの3M酢酸ナトリウム液と混ぜた後、2.5
容の冷エタノールと混ぜ、−20℃で2時間静置した。遠
心分離により生じた底部のペレットを1mlのTEに溶か
し、65℃、4分間インキュベートした後、氷冷し1mlのT
Eを加えた後、等量の1.0M NaClと混ぜた。この混合物
を0.5M NaCl−TEで平衡化した0.5mlのoligo(dT)セル
ロース(タイプ3)(コラボラティブ・リサーチ社製)
のカラムに通し、poly(A)+RNAを吸着させ、10mlの0.
5M NaCl−TEで洗滌した後、5mlのTEで溶出し、エタノ
ール沈殿法でペレット化したpoly(A)+RNAを30μの
TEに溶かし、−80℃で保存した。7×108個の細胞から3
00μgのpoly(A)+RNAが得られた。
poly(A)+RNAのプラスミドベクターへの連結とcDNA
の合成は、市販のプラスミドプライマーとリンカーとを
用いて行なった。
すなわち、1.5ml容のエツペンドルフチューブに5mg/m
lのpoly(A)+RNAを5μ入れ、これに水を加えて20
μとし、65℃、3分間インキュベートした後、室温に
戻した。これに0.3Mトリス・塩酸緩衝液(pH8.3)−80m
M MgCl2−0.3M KCl−3mMジチオスレイトールを4μ
加え、これにオリゴ(dT)テイルドpcDV1プラスミドプ
ライマー(ファルマシア社製)を2μg(3μ)、そ
してそれぞれ25mM濃度のdATP、dTTP、dGTP、dCTPの混合
液を4μ、そして[α−32P]dCTP 10mCi/mlを2μ
、そして水を3μ加えた後、18単位/μの逆転写
酵素(生化学工業社製)を4μ加え、42℃、1時間イ
ンキュベートして酵素反応を行ない、4μの0.25M E
DTAと2μの10%SDSとを加え反応を停止した後、フェ
ノール・クロロホルム抽出を行ない水層を取り、40μ
の4M酢酸アンモニウム、160μのエタノールを加え、
ドライアイス中15分間冷却した。これを室温に戻してか
らマイクロ遠心機で10分間遠心し、上清を除いた後、ペ
レットを20μの水に溶解し、20μの4M酢酸アンモニ
ウム、80μのエタノールを加え、再度エタノール沈殿
を行なった。ペレットをエタノールで洗滌し乾燥させた
後、10μの水に溶かした。これに、2μの1.4Mカコ
ジル酸ナトリウム−0.3Mトリス・塩酸緩衝液(pH6.8)
−1mMジチオスレイトール、1μの200μg/mlポリアデ
ニル酸(生化学工業社製)、1μの20mM COCl2、1.4
μの1mM dCTP、0.5μの[α−32P]dCTP 400Ci/m
mol(10mCi/ml)を順次加え、さらに水を加えて20μ
とした後、27単位/μのターミナルヌクレオチオジル
トランスフェラーゼを0.8μ加え、37℃、5分間イン
キュベートし、氷中で酵素反応を止めた。末端付加した
dCMP残基数は、平均12と推算された。これからフェノー
ル・クロロフォルム抽出法と2回のエタノール沈殿法に
より核酸を回収した。
この核酸を40μの10mMトリス・塩酸(pH8.0)−60m
M NaCl−10mM MgCl2−1mM2−メルカプトエタノール溶
液に溶解し、Hind III制限酵素を10単位加え、37℃、3
時間インキュベートした後、フェノール・クロロホルム
抽出、2回のエタノール沈殿によりDNAを回収し、エタ
ノールで洗滌・乾燥した後、10μのTE緩衝液に溶解し
た。これに5μの2M NaCl、81μのTE緩衝液、4μ
の市販の3′−オリゴ(dG)テイルドpL1リンカー
(ファルマシア社製)を順次加えた後、65℃、5分間、
次に42℃、1時間加温した後、水冷した。これに100μ
の0.2トリス・塩酸緩衝液(pH7.5)−40mM MgCl2
0.1硫酸アンモニウム−1M KCl、7μの14mM β−NA
D、50μの1mg/mlウシ血清アルブミン溶液、6μの1
mg/ml E.coli DNAリガーゼを順次加え、水を加えて1m
lとし、12℃一晩インキュベートした。
この反応液に、それぞれが25mMのdATP、dGTP、dTTP、
dCTP混合液を2μ、14mM β−NADを3μ、35単位
/μのE.coli DNAポリメラーゼI(宝酒造(株)
製)を0.7μ、2.5単位/μのE.coil RNaseH(宝酒
造(株)製)を2.4μ、1mg/mlのE.coli DNAリガーゼ
を4μを順次加え、12℃、1時間、次に25℃、1時間
インキュベートした後、−20℃で保存した。これの100
μを文献5の方法でコンピテント化したE.coli MC10
61(文献6)懸濁液に1mlに加えて形質転換反応を行な
った後、100μg/mlのアンピシリンを含んだLB培地250ml
に移し、37℃で一晩培養し、このうちの10mlにDMSOを0.
7ml加え、cDNAライブラリーとし、−80℃で保存した。
(2) クローニング こうして作製したcDNAライブラリーの菌液の1部を、
10個の9cmLBプレートのそれぞれにコロニーが1,000〜2,
000個生じるように撒き、37℃で一晩培養した後、それ
ぞれのシャーレごとに生育したコロニーをかき集め、そ
れぞれ10mlのLB培地に懸濁し、この菌液の3mlを0.21ml
のDMSOと混ぜて凍結保存し、残りの菌液をそれぞれ100
μg/mlのアンピシリンを含んだ100mlのLB培地と混ぜ、3
7℃で一晩培養した。それぞれの培養液から菌体を集
め、文献3の方法でプラスミドを抽出・精製した。これ
らのプラスミドの30μgずつにつき、DEAEデキストラン
・トランスフェクション法を用いて、9cmシャーレ内で
コンフルエントにまで増殖したCOS1細胞(文献7)にト
ランジェント・エクスプレション(transient expressi
on)を試み、それぞれのプラスミドDNAサンプルのFeIFN
生産能を調べた。
すなわち、9cmシャーレ内でCOS1細胞を10%FBSを含む
RPMI1640(GIBCO社製)培地20ml中でコンフルエントに
なるまで増殖させた後、培地を除去して、7.5μg/mlの
プラスミドDNAサンプル、50mMトリス・塩酸緩衝液(pH
7.4)、400μg/mlDEAE−デキストラン(ファルマシア社
製)を含むRPMI1640培地4mlをシャーレ内に入れ、37
℃、4時間、さらに培養を続けた。次に、150μMクロ
ロキンを含むPRMI1640培地4mlに交換し、37℃、3時間
培養した後、さらに10%FBSを含むRPMI1640培地に交換
し、37℃、3日間培養を続け、培地中の抗ウィルス活性
を調べた。以上のRPMI1640培地には、いずれも100単位/
mlのペニシリン、および100μg/mlのストレプトマイシ
ンを添加して用いた。
その結果、10種の培養液のうち、20単位/ml以上の抗
ウィルス活性を示すものが3種あったため、該当凍結保
存菌液の中から、抗ウィルス活性生産性をCOS1細胞に賦
与するプラスミドを有する大腸菌を次のようにして探し
出した。
すなわち、当該活性を生じさせるプラスミドを有する
3種凍結保存菌液の1種を希釈し、プレート当り約600
個のコロニーを生じるよう10枚の100μg/mlアンピシリ
ンを含んだLBプレートに撒き、37℃、一晩培養した後、
保存プレートとしてのレプリカを作った後、各プレート
ごとに菌体をかき取り、5mlのLB培地に懸濁してから100
μg/mlのアンピシリンを含んだ100mlのLB培地と混ぜ、3
7℃で一晩培養し、菌体を集めプラスミドを抽出・精製
した。これら10種のプラスミドをシャーレ当り20μgず
つ用い、DEAE−デキストラン法でCOS1細胞によるトラン
ジェント・エクスプレションをさせ、FeIFN生産能を調
べた。
その結果、10種のプラスミドサンプルのうちの1種に
該生産能が認められたため、該当する保存プレートのコ
ロニー593個を別のアンピシリン含有LBプレートに爪楊
枝で約100個ずつ移植し、37℃、一晩培養した後、各プ
レートごとに菌体をかき取り、100mlのアンピシリン含
有LB培地中で一晩培養し、集めた菌体からプラスミドを
抽出・精製し、トランジェント・エクスプレション法に
より各プラスミドの該抗ウィルス活性生産能を調べた。
その結果、1つのプラスミドサンプルに該生産能が認
められたため、該当する保存プレート中のコロニー100
個を各々2ml LB培地で培養し、プラスミドを抽出し、ト
ランジェント・エクスプレション法で各プラスミドの抗
ウィルス活性生産能を測定した。該生産能の最も高いプ
ラスミドをpFeIFN1、これを含有する大腸菌をE.coli(p
FeIFN1)と名付け、菌は微工研に寄託した(微工研条寄
第1633号)。
(3) 抗ウィルス活性測定法 ウィルスはVesicular Stomatitis Virus、感受性細胞
はネコFC9(文献1)を用い、CPE法に従って抗ウィルス
活性を測定した。スタンダードリフェランスとして、NI
Hのヒトの天然型αIFN換算したHuIFNαを用いた。
(4) FeIFNをコードするDNAを含む組換えプラスミド
の作製 (A)形質転換大腸菌E.coli(pFeIF1)(微工研条寄第
1633号)から文献3の方法で抽出したプラスミドpFeIFN
1 20μgを制限酵素SfaN I、Hinc IIで完全分解し、得
られた複数のDNA断片をアガロースゲル電気泳動で分
け、約750bpのDNA断片をエレクトロエリューションで取
り出し、約2μgを回収した。こうして、FeIFNをコー
ドするDNAを含むSfaN I−Hinc II断片を得た。
クローニングベクターpBM030(文献2)5μgを制限
酵素Bgl II、Sma Iで完全分解し、上記のSfaN I−Hinc
II断片とT4DNAリガーゼでライゲーションした。この反
応液をコンピテント化したE.coli HB101(宝酒造
(株)製)と混合し、形質転換を行なった。100μg/ml
のアンピシリンを含むLBプレート上に生育するコロニー
の中から、アルカリミニスクリーン法で抽出したプラス
ミドのHind IIIでの制限分析により、クローニングベク
ターpBM030に約750bpのDNA断片が組み込まれているプラ
スミドを得た。そのプラスミドのFeIFNをコードするDNA
の開始コドンを含む約100baseのDNAシーケンスを行なっ
て、pBM030にFeIFNをコードするDNAが組込まれているプ
ラスミドを得た。この組換え体プラスミドをpBmFeIFN1
とした。pBmFeIFN1の作製法を第2図に示す。
(B)プラスミドpFeIFN1 100μgを制限酵素Hinc II
で完全分解後、バクテリアアルカリホスファターゼ(BA
P)処理し、次いで制限酵素Bgl Iで完全分解し、得られ
た複数のDNA断片をアガロースゲル電気泳動で分け、約7
00bpのDNA断片をエレクトロエリューションで取り出
し、約10μgを回収した。こうしてFeIFNをコードするD
NAを含むBgl I−Hinc II断片を得た。
次に、開始コドンATGの上流3bpに平滑末端を持ち、下
流側がBgl I部位までになる2本鎖DNAを合成した。すな
わち、34mer(GGGCCACCAAGAAGGAAGAGGGCAGCGCCATATT)
と37mer(AATATGGCGCTGCCCTCTTCCTTCTTGGTGGCCCTGG)の
2種のオリゴマーをApplied Biosystems社製のDNAシン
セサイザーで合成し、34merオリゴマーをT4ポリヌクレ
オチドキナーゼでカイネーシング後、2種のオリゴマー
を90℃で5分間加温し、徐々に冷却してアニーリングし
た。
上記で得たBgl I−Hinc II断片と2本鎖合成DNAオリ
ゴマーをT4DNAリガーゼによってライゲーションし、次
いでアガロースゲル電気泳動を行ない、約740bpの断片
をエレクトロエリューションで分取し、FeIFNをコード
するDNAを含む断片を作製した。
クローニングベクターpBM030を制限酵素Bgl IIで切断
後、ムングビーンヌクレアーゼにより平滑末端とし、次
いでセルフライゲーションを防ぐためにBAP処理した。F
eIFN遺伝子を含む断片をT4ポリヌクレオチドキナーゼで
カイネーシング後、ベクターDNAとT4DNAリガーゼでライ
ゲーションした。この反応液をコンピテント化したE.co
li HB101と混合し、形質転換を行なった。100μg/mlの
アンピリシンを含むLBプレート上に生育するコロニーの
中から、FeIFNをコードするDNAを含む上記Bgl I−Hinc
II断片をプローブとして用いたコロニーハイブリダイゼ
ーション、次いでアルカリミニスクリーン法で抽出した
プラスミドのBamH I、Bgl IIでの制限分析により、約74
0bpのDNA断片を組込んでいるクローンを得た。文献3の
方法で抽出したプラスミドのFeIFNをコードするDNAの開
始コドンATGを含む約100baseのDNAシーケンスを行なっ
て、目的のプラスミドを得た。これらの組換え体プラス
ミドをpBmFeIFN2−1、pBmFeIFN2−2、pBmFeIFN2−3
とした。これら3種の組換え体プラスミドの作製法を第
3図に示す。
(A)、(B)で作製した組換え体プラスミド、pBmF
eIFN1、pBmFeIFN2−1、pBmFeIFN2−2およびpBmFeIFN2
−3のFeIFNをコードするDNAの開始コドンATG周辺の塩
基配列を第4図に示す。
(5) FeIFNをコードするDNAで組換えられた組換えカ
イコ核多角体病ウィルスの作製 文献2の方法で組換え体ウィルスを作製した。すなわ
ち、50mM HEPESバッファーpH7.1、0.28M NaCl、0.7mM
Na2HPO4、0.7mM NaH2PO4からなる2.5mlの溶液に、2.
5mlのDNA混合液(0.25M CaCl2、カイコ核多角体病ウィ
ルスBmNPV T3株(文献2)のDNA10μg、組換え体プラ
スミドpBmFeIFN1、pBmFeIFN2−1、pBmFeIFN2−2、pBm
FeIFN2−3のDNAそれぞれ65μgずつ別々に含む)を滴
下し、生じた懸濁液の0.5mlを5mlの10%FBSを添加したT
C−10培地(文献4)中、25cm2のフラスコで平面培養し
た約3×105個のBM−N細胞(文献2)の培養基に加
え、カイコ細胞にDNAを導入した。20時間後、新鮮な培
地と交換し、さらに5日間培養後、培養液を回収した。
その培養液を遠心して清澄化した上清を希釈して平面に
培養したBM−N細胞の培養基に添加して7日間培養後、
顕微鏡観察によりウィルス感染が見られ、かつ多角体が
形成していない培養基を選択した(限界希釈法)。
限界希釈法を2回繰り返すことによって組換え体ウィ
ルスをクローニングし、ここで作製したFeIFNをコード
するDNAを含む組換え体ウィルスを、それぞれBmFeIFN
1、BmFeIFN2−1、BmFeIFN2−2、BmFeIFN2−3とし
た。BmFeIFN1は、European Collection of Animal Cell
Cuturesにブダペスト条約に基づき寄託されている(Ac
cession No.V89062701)。
(6) 組換え体ウィルス液の調製 75cm2のフラスコ底面で、15mlの10%FBSを含むTC−10
培地中で平面培養した約3×106のBM−N細胞に、前記
(5)でクローニングした組換え体ウィルスを含むBM−
N細胞の培養液4種を、それぞれ50μずつ別々のBM−
N細胞に添加して、27℃で5日間培養後、培養液を3,00
0rpmで5分間遠心分離して遠心上清を組換え体ウィルス
液として得た。それぞれのウィルス液を10-7希釈し、そ
の1mlをBM−N細胞の培養基に添加して27℃で7日間培
養を続けると、顕微鏡観察によっていずれの培養基のBM
−N細胞にもウィルス感染が認められた。
(7) カイコ樹立細胞でのFeIFNの生産 前記(6)項で得た4種の組換え体ウィルス液を、そ
れぞれ別々に0.5mlずつ、25cm2のフラスコで10%のFBS
を含むTC−10培地中で平面培養した約3×106のBM−N
細胞に加えた。30分後、新鮮な5mlの10%のFBSを含むTC
−10培地と交換し、27℃で3日間培養した。培養液の遠
心上清をとり、抗ウィルス活性を調べた。結果を表−1
に示す。
(8) 血清を含まない培地で生育したカイコ樹立細胞
中でのFeIFNの生産 FBSの代わりに4g/酵母エキス、1g/プルロニック
ポリオールF−68(BASF社製)、10mg/タラ油、25mg/
ツィーン80、4.5mg/コレステトール、2mg/酢酸ト
コフェロールを添加したTC−10培地で、25cm2フラスコ
で平面培養した約3×106のBM−N細胞に、前記(6)
項で調製した組換え体ウィルスBmFeIFN1のウィルス液0.
5mlを添加した。30分後、新鮮な上記の培地と交換し、2
7℃で3日間培養し、培養液を回収し、遠心上清の抗ウ
ィルス活性を調べた。5.8×105単位/ml(培養液)のFeI
FNが生産されていた。
(9) 浮遊培養のカイコ樹立細胞中でのFeIFNの生産 10%のFBSを含むTC−10培地150mlを500ml容量のスピ
ナーフラスコに入れ、80rpmの撹拌速度、27℃でBM−N
細胞を培養した。細胞密度が5.3×105個/mlのとき、前
記(6)項で得た組換え体ウィルスBmFeIFN1のウィルス
液1mlを添加し、27℃で4日間浮遊培養を続けた後、培
養液を回収し、遠心上清の抗ウィルス活性を調べた。2.
1×105単位/ml(培養液)のFeIFNが生産されていた。
(10) カイコ生体中でのFeIFNの生産 5令1日目のカイコ幼虫に、前記(6)項で得た4種
の組換え体ウィルスのウィルス液をそれぞれ50μ/頭
ずつ別々に注射し、25℃で4日間、市販の人工飼料(ビ
タシルク販売(株)製)を与えて飼育後、尾脚を切り、
体液を氷冷したエッペンドルフ・チューブに採取し、遠
心し、上清を得、抗ウィルス活性を調べた。結果を表−
1に示す。
実施例2 (1) FeIFNをコードするDNAを含む組換えプラスミド
の作製 第1図に示したプラスミドpFeIFN1から、第5図に示
す方法でFeIFNをコードするDNAを含む組換えプラスミド
を作製した。
すなわち、プラスミドpFeIFN1 50μgを制限酵素Xho
Iで完全分解し、得られた複数のDNA断片をアガロース
ゲル電気泳動で分け、約1.2kbのDNA断片をエレクトロエ
リューションで取り出し、約10μgを回収した。次に、
このDNA断片10μgを制限酵素SfaN IとHinc IIで完全分
解し、得られたDNA断片のうち約750bpのものを同様にし
て約3μg回収した。こうしてFeIFN構造遺伝子を含むS
faN I−Hinc II断片を得た。この断片と制限酵素BamH I
とHinc IIとで切断した市販のpUC18(宝酒造(株)製)
の断片とを、T4DNAリガーゼで連結し、pUCIFN4を作製し
た。pUCIFN4 25μgを制限酵素BamH I、Hicn IIで完全
分解し、得られた複数のDNA断片をアガロース電気泳動
で分け、約0.7kbのDNA断片をエレクトロエリューション
で取り出し、約2μgを回収した。
次に、市販のM13mp19RFDNA(宝酒造(株)製)5μg
を制限酵素Bgl Iで完全分解し、次いでT4DNAポリメラー
ゼで3′末端を平滑末端にした後、T4DNAリガーゼで連
結し、Bgl I切断部位を欠いたM13ベクターを作製した。
このベクターを制限酵素BamH I、Hinc IIで完全分解
後、前述の0.7kbのBamH I−Hinc II断片とT4DNAリガー
ゼで連結した。この組換えDNA10μgを制限酵素Bgl I、
EcoO109Iで完全分解し、バクテリアアルカリホスファタ
ーゼ(宝酒造(株)製)で反応後、アガロース電気泳動
で分け、約7.9kbのDNA断片をエレクトロエリューション
で取り出した。
次に、Bgl I部位からEcoO109I部位までになる2本鎖D
NAを合成した。すなわち、Apllied Biosystems社製のDN
Aシンセサイザーで合成した。
41mer(TGGCGCTGGGCTGCAACTCCGTCTGCGTGCTGGGCTGTGA
C)と32mer(CTGCCTCAGACCCACGGCCTGCTGAACAGGAG)と38
mer(GCCCAGCACGCAGACGGAGTTGCAGCCCAGCGCCACCA)と41m
er(GCCCTCCTGTTCAGCAGGCCGTGGGTCTGAGGCAGGTCACA)の
4種のオリゴマーを混合し、T4ポリヌクレオキドキナー
ゼ(宝酒造(株)製)でカイネーシング後、90℃で2分
間加熱したあと、放冷することによってアニーリングし
た。この2本鎖DNAと上記で得た約7.9kbのBgl I−EcoO1
09I断片とを、T4DNAリガーゼで連結した。20μgを制限
酵素BamH I、Hinc IIで完全分解し、得られた複数のDNA
断片をアガロースゲル電気泳動で分け、約750bpのDNA断
片をエレクトロエリューションで取り出し、約2μgを
回収した。こうしてFeIFNをコードするDNAを含むBamH I
−Hinc II断片を得た。
クローニングベクターpBM030(文献2)5μgを制限
酵素Bgl II、Sma Iで完全分解し、上記のBamH I−Hinc
II断片とT4DNAリガーゼでライゲーションした。この反
応液をコンピテント化したE.coli HB101(宝酒造
(株)製)と混合し、形質転換を行なった。100μg/ml
のアンピシリンを含むLBプレート上に生育するコロニー
の中から、アルカリミニスクリーン法で抽出したプラス
ミドのHind IIIでの制限分析により、クローニングベク
ターpBM030に約750bpのDNA断片が組込まれているプラス
ミドを得た。そのプラスミドのFeIFNをコードするDNAの
シーケンスを行なって、pBM030にFeIFNをコードするDNA
が組込まれているプラスミドを得た。この組換え体プラ
スミドをpYU871とした。pYU871のFeIFNをコードするDNA
の塩基配列を第6図に示す。
(2) FeIFNをコードするDNAで組換えられた組換えカ
イコ核多角体病ウィルスの作製 文献2の方法で組換え体ウィルスを作製した。すなわ
ち、50mM HEPESバッファーpH7.1、0.28M NaCl、0.7mM
Na2HPO4、0.7mM NaH2PO4からなる2.5mlの溶液に、2.
5mlのDNA混合液(0.25M CaCl2、カイコ核多角体病ウィ
ルスBmNPV T3株(文献2)のDNA10μg、組換え体プラ
スミドpYU871のDNA 65μgを含む)を滴下し、生じた
懸濁液の0.5mlを5mlの10%FBSを添加したTC−10培地
(文献4)中、25cm2のフラスコで平面培養した約3×1
05個のBM−N細胞(文献2)の培養基に加え、カイコ細
胞にDNAを導入した。20時間後、新鮮な培地と交換し、
さらに5日間培養後、培養液を回収した。その培養液を
遠心して清澄化した上清を希釈して平面に培養したBM−
N細胞の培養基に添加して7日間培養後、顕微鏡観察に
よりウィルス感染が見られ、かつ多角体が形成していな
い培養基を選択した(限界希釈法)。
限界希釈法を5回繰り返した後、プラーク法によって
組換え体ウィルスをクローニングした。つまり、60mm径
の培養用プラスチックシャーレに5×106個のBM−N細
胞を培養し、培養液を取り除いた後にプレート当り0.5m
lのウィルス液を加えて、27℃で1時間保温した後、ウ
ィルス液を除き、0.75%のシー・プラーク・アガロース
(FMC社製)と5%の牛胎児血清を含むTC−10培地を5ml
加え、アガロースを固化させた後、27℃で4〜6日間培
養した。次に上記のアガロースを含む培養液に0.01%の
中性赤を加えたTC−10培地を2.5ml重層し、27℃で1日
保温した。多角体を形成しない透き通ったプラークをパ
スソールピペットとアガロースとで吸いとり、少量の培
養液に浮遊させた後、さらにプラーク純化を2回繰り返
して、組換え体ウィルスをクローニングした。ここで作
製したFeIFNをコードするDNAを含む組換え体ウィルスを
rBNV100とした。
(3) 組換え体ウィルス液の調製 75cm2のフラスコ底面で、15mlの10%FBSを含むTC−10
培地中で平面培養した約3×106のBM−N細胞に、前記
(2)項でクローニングした組換え体ウィルスを含むBM
−N細胞の培養液50μをBM−N細胞に添加して、27℃
で5日間培養後、培養液を3,000rpmで5分間遠心分離し
て、遠心上清を組換え体ウィルス液として得た。ウィル
ス液を10-7希釈し、その1mlをBM−N細胞の培養基に添
加して27℃で7日間培養を続けると、顕微鏡観察によっ
て培養基のBM−N細胞にウィルス感染が認められた。
(4) カイコ樹立細胞でのFeIFNの生産 前記(3)項で得た組換え体ウィルス液を0.5ml、25c
m2のフラスコで10%のFBSを含むTC−10培地中で平面培
養した約3×106のBM−N細胞に加えた。30分後、新鮮
な5mlの10%のFBSを含むTC−10培地と交換し、27℃で3
日間培養した。培養液の遠心上清をとり、抗ウィルス活
性を調べた。結果を表−2に示す。
(5) カイコ生体中でのFeIFNの生産 5令1日目のカイコ幼虫に、前記(3)項で得た組換
え体ウィルスのウィルス液を50μ/頭注射し、25℃で
4日間、市販の人工飼料(ビタシルク販売(株)製)を
与えて飼育後、尾脚を切り、体液を氷冷したエッペンド
ルフ・チューブに採取し、遠心し、上清を得、抗ウィル
ス活性を調べた。結果を表−2に示す。
(6) 組換えカイコ核多角体病ウィルスの失活 上記(5)項で得た0.1ml当り4×108TCID50の組換え
カイコ核多角体病ウィルスを含むカイコ体液を、0.1N塩
酸でpH1.5にして4℃で1日保存した。2N NaOH溶液で
中和し、その1mlをBM−N細胞の培養液に添加したがBM
−N細胞はウィルス感染しなかった。
塩酸によって組換え体ウィルスを失活させ、NaOH溶液
によって中和したカイコ体液を粗FeIFN溶液とした。
(7) ブルー担体を用いたFeIFNの精製 前記(6)項の1.3×106U/mlのFeIFN活性を含み、FeI
FN比活性が4.7×105U/mg蛋白質である粗FeIFN溶液560ml
を、“ブルーセファロース(ファースト・フロータイ
プ)"27mlを含むカラムにかけ、続いてこのカラムを0.5
M塩化ナトリウムを含む20mMリン酸緩衝液(pH8)で洗浄
した後、1M塩化ナトリウムを含む20mMリン酸緩衝液(pH
8)490mlでFeIFNを溶出した。溶出されたFeIFNは1.4×1
06U/mlのFeIFN活性を含み、比活性3.5×107U/mg蛋白質
であった。このときのFeIFN活性回収率は94%で、比活
性は74倍に上昇した。
(8) 銅キレート担体を用いたFeIFNの精製 前記(7)項のブルー担体からのFeIFN溶出液310ml
を、銅をキレート結合させた“キレーティングセファロ
ーズ"5mlを含むカラムに直接かけ、0.5M塩化ナトリウム
を含む50mM酢酸緩衝液(pH4.2)および0.5M塩化ナトリ
ウムを含む50mM酢酸緩衝液(pH3.9)で洗浄後、0.5M塩
化ナトリウムを含む50mM酢酸緩衝液(pH3.6)33mlでFeI
FNを溶出した。溶出されたFeIFNは1.1×107U/mlのFeIFN
活性を含み、比活性1.2×108U/mg蛋白質であった。この
ときのFeIFN活性回収率は84%で、比活性は3.4倍に上昇
した。
(9) FeIFNの分子量の決定 前記(8)項で得たFeIFNを用いて、SDS−ポリアクリ
ルアミドゲル電気泳動によって、FeIFN分子量を求め
た。
つまり、4%SDS、10%2−メルカプトエタノールを
含む液中で50分間煮沸したFeIFN 1μgを、アクリル
アミド濃度5%の濃縮ゲルとアクリルアミド濃度15%の
分離ゲルからなるゲルにのせ、BIO−RAD社製のSDS−PAG
E Standards,Low Rangeを分子量マーカーとして、15mA
でATTO社製ラピダス・ミニスラブ電気泳動装置を用いて
電気泳動した。泳動終了後、ゲルを40%メタノール、10
%酢酸溶液、次いで10%エタノール、5%酢酸溶液中で
それぞれ30分間ずつ振盪した後、0.05%クマシーR250
(バイオラド社製)、25%イソプロピルアルコール、10
%酢酸からなる染色液に浸し、3時間振盪した。10%酢
酸で脱色後、分子量を計算した。FeIFNの分子量は25,00
0であった。
(10) FeIFNのアミノ酸配列の決定 前記(8)項で得たFeIFN100μgを用いて、アプライ
ドバイオシステムズ社製アミノ酸シーケンサーによって
N末端から10個のアミノ酸を決定した。N末端からの配
列は であった。
次に、前記(8)項で得たFeIFN約1mgをまず逆相HPL
C、つまりThe Sep/a/ra/tions Group社製Vydac C18カラ
ムを用い、30〜50%アセトニトル濃度を20分間の直線的
濃度勾配で高度に精製し、8M尿素存在下でメルカプトエ
タノールでジスルフィド結合を還元し、次いで4−ビニ
ルピリジンでシステインを修飾後、ゲル過によって脱
塩した。2M尿素存在下でリジルエンドペプチターゼで37
℃、1晩消化後、逆相HPLC(Vydac C18カラム、5〜55
%アセトニトル濃度、50分の直線的濃度勾配)で、各ペ
プチドを分取し、さらに最も長いペプチドをトリプシン
で再消化し、逆相HPLCで分取した。各ペプチドを塩酸で
加水分解し、アミノ酸分析計(日立(株)製)によりア
ミノ酸組成分析した。次いでアミノ酸シーケンサーによ
る各ペプチドのアミノ酸配列を分析した。
アミノ酸組成分析とアミノ酸配列分析の結果から、そ
れぞれのペプチドのアミノ酸配列を決定し、それに上記
のFeIFNのN末端から10個のアミノ酸配列およびFeIFNを
コードするDNAの塩基配列と対応させてFeIFNのアミノ酸
配列を決定した。FeIFNのアミノ酸配列を第6図に示
す。
(11) FeIFNの等電点の決定 前記(8)項で得たFeIFNを用いて、FeIFNの等電点を
決定した。
つまり、ファルマシア製Phastsystemを用い、泳動ゲ
ルIEF3〜9に前記(9)項と同様に4%SDS、10%2−
メルカプトエタノールで煮沸したFeIFN1.6μgをのせ、
Pharmacia製LKB pH3〜10を等電点マーカーとして泳動
後、銀染色した。等電点は6であった。
(12) FeIFNの糖鎖の分析 前記(8)項のFeIFNを用い、SDS−ポリアクリルアミ
ド電気泳動後、PAS染色によってFeIFNの糖鎖を分析し
た。
つまり、アクリルアミド濃度が4〜20%濃度勾配の泳
動ゲル、TEFCO mini(TEFCO社製)にFeIFN20μgをの
せ、BIO−RAD社製SDS−PAGE Standards,Low Rangeおよ
びAmesham社製rainbow markersを分子量マーカーにし
て、SDS−ポリアクリルアミド電気泳動後、常法のクマ
シー染色およびPAS染色した。クマシー、PASの両染色と
も分子量25,000のバンドが見られた。つまり、FeIFNに
糖鎖があることが確認された。
(13) FeIFNの抗ウィルス効果 96ウェルプレートでコンフルエントに増殖したネコ細
胞Fc9(文献1)またはCRFK(文献1)の培養液100μ
に、前記(8)項で得た5.8×105U/mlのFeIFNまたは培
地100μを入れ、37℃で炭酸ガスインキュベーター中
で24時間培養後、培養液を除去し、TCID50/mlが105.5
ネコカリシウィルスFRI−14(C14)を含むウィルス液15
0μを加え、さらに37℃で24時間培養した。ウィルス
液を除去し、クリスタルバイオレットでウェル底面に接
着している細胞を染色し、590nmの光の吸光度(OD590
を測定した。その結果を表−3に示した。FeIFNは、ネ
コカリシウィルスに対して抗ウィルス活性を有してい
た。
[発明の効果] 本発明によれば、ネコの抗ウィルス剤、抗腫瘍剤とし
て期待されるFeIFNを大量生産することができる。
[参考文献] 1. J.K.Yamamotoら:Vet.Immunol.and Immunopathol.,1
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0). 7. Y.Gluzman:Cell,23,175−182(1981).
【図面の簡単な説明】
第1図は、ネコインターフェロンの蛋白質をコードする
DNAを含むプラスミドpFeIFN1の制限地図である。第2図
は、ネコインターフェロンをコードするDNAを含む組換
え体プラスミドpBmFeIFN1の作製例の概略図、第3図
は、ネコインターフェロンをコードするDNAを含む組換
え体プラスミドpBmFeIFN2−1、pBmFeIFN2−2およびpB
mFeIFN2−3の作製例の概略図である。第4図は、組換
え体プラスミドpBmFeIFN1、pBmFeIFN2−1、pBmFeIFN2
−2、およびpBmFeIFN2−3のネコインターフェロンを
コードするDNAの開始コドンATG周辺の塩基配列である。
第5図は、ネコインターフェロンをコードするDNAを含
む組換え体プラスミドpYU871の作製例の概略図である。
第6図は、FeIFNをコードするDNAの塩基配列ならびにFe
IFNのアミノ酸配列である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12P 21/02 9162−4B C12N 15/00 B C12R 1:91) 9281−4B 5/00 B (56)参考文献 特開 昭62−501469(JP,A) 特開 昭58−224690(JP,A) Vet.Immurol.Immun opath.,Vol.11(1986)P. 1−19 J.Interferon Re s.,Vol.7(1987)P.173−183 J.Interferon Re s.,Vol.6(1986)P.349−360 Agric.Biol.Chem., Vol.51,No.6(1987)P.1573 −1580 Nature,Vol.315,No. 6020(1985)P.592−594

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記に示すネコインターフェロンの蛋白質
    をコードするDNAにより、遺伝子組換えされた組換えカ
    イコ核多角体病ウィルス。
  2. 【請求項2】請求項(1)記載の組換えカイコ核多角体
    病ウィルスを増殖させることを特徴とするネコインター
    フェロンの製造法。
  3. 【請求項3】カイコ樹立細胞中またはカイコ生体中で増
    殖させることを特徴とする請求項(2)記載のネコイン
    ターフェロンの製造法。
  4. 【請求項4】請求項(1)記載の組換えカイコ核多角体
    病ウィルスを増殖させて得られ、かつ下記に示すアミノ
    酸配列を有するネコインターフェロン。
  5. 【請求項5】分子量が約25,000であり、かつ下記に示す
    アミノ酸配列を有する請求項(4)記載のネコインター
    フェロン。
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