JP2509304B2 - 折丁の取集め積重ね装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は，折丁（signature）の取集め積重ね装置に
関する。

従来技術及びその問題点 帯状材が、横断方向に切断され折丁が形成され、加速
手段により相互に分離され、羽根車の羽根により形成さ
れた受入区画内で取集められ、そして取出し手段上に排
出されるような折丁用の取集め積重ね装置が知られてい
る。この羽根車は強固な羽根を具備するが、折工は、羽
根車の各受入区画内の折丁の積重ねは横方向にも縦方向
にも確実には支持されない。このため、それぞれの折丁
は、羽根車の受入区画において、また例えばコンベヤー
ベルトである取出し用手段上に折本を降ろす間において
も自由に滑り、折丁から奇麗にそろった折本を作ること
は実際上は不可能である。これは、折丁が多くのシート
を有し、各シートが弾性により折り線における膨らみが
あるような場合に特に著しく、折丁のシート枚数が多い
ほどこの問題はより大きくなる。

羽根車の軸に平行な軸の回りを回転できるように取り
付けられた羽根付き羽根車を備えた装置もまた知られて
いる。しかし、この装置はシート計数装置の積重ね用ユ
ニットであり、羽根はその外周の全経路にわたり制御さ
れない。

また、羽根が比較的低速で回転することが必要な箇所
ある場合などには、迅速に処理することが困難である。

本発明の目的は、複数の羽根を備えた羽根車を具備す
る折丁の取集め積重ね装置であって、折本をより正確に
且つより迅速にそろえることができ、更に装置全体を小
さく構成することができる折丁の取集め積重ね装置を提
供することである。

問題点を解決するための手段 本発明に従うと、上記のとおりの問題点が、 帯状材を横方向に切断して折丁が形成され、折丁の両側
に位置する駆動バンド形式の加速装置によって離間せし
められ、折丁リズムで作動可能である偏向装置によって
相互に横に変位可能であり、収集リズムで駆動される羽
根車の羽根から形成され受入区画に収集され、取り出し
装置に押し出される、折丁の取集め積重ね装置であっ
て、折丁リズムが、収集リズムの数倍であり、該羽根
が、羽根車の軸に平行な軸を有するハブに旋回可能に設
置されており、羽根の揺動が、収集角度領域への速い運
動の位相と、収集角度領域における遅い運動の位相と、
収集角度領域から離れる速い運動の位相とを有して、収
集リズムにおいて、周期的に制御可能である折丁の取集
め取重ね装置において、 加速装置の下において、該偏向装置が、折丁の到着の
リズムで駆動されるカムを有し、 折丁が、折丁を支持する揺動羽根と次の羽根との間の
領域に配置され、回転軸に対して半径方向に、折丁の進
行方向に対向している肩部を有し、これに折丁が突き当
たり、肩部の内側縁から、半径が増大した偏向表面に進
み、カムから離れて、肩部によって送られ、 該受入区画が、羽根及びハブの回転方向においてこれ
に後方で連結されている板状又はワイヤ状ばねによって
形成されている ことを特徴とする折丁の取集め積重ね装置 を提供することによって、解決される。

本発明の装置は、最小のスペースで、所定寸法への切
断、積重ね、整頓および折本の形成を行うことができ
る。本装置は非常に小形であり、迅速に作業でき、かつ
折丁の長さ、幅および厚さを迅速かつ容易に折丁の様式
に合わせることができる。折本の確実かつ正確な形式が
保証され、折工数で毎時間6000以上の高速作業を行うこ
とができる。

加速手段は、同じ速度で駆動されかつ折丁の両面に隣
接するバンドを備えることができ、これらバンドは案内
ローラにより形成された隙間を通って導かれる。好まし
くは、折丁の案内を確実にする目的で、羽根側に位置す
る案内ローラーは羽根の回転範囲の外側に置かれ、ばね
側に位置する逆方向に回転するローラーは回転範囲内に
置かれる。

好ましくは、受入区画をハブ方向の制限位置を規定す
るために、案内路が設けられる。これは固定的に設置さ
れるが、折丁の長さに適するように調整可能である。

折丁の速度を下げるために、羽根の方に向いた剛毛を
持った制動装置をばね側に設けることが更に好ましい。
この制動装置は、ほぼ羽根に垂直の方向で調節可能であ
る。かなり高速で到着した折丁は、制動装置の制動効果
により、それらが受入区画の内面上に打ち付けられるよ
り前にある限度まで減速され、望ましくないはためきや
折れ曲がりを防止できる。この制動装置の調整可能性に
より、折丁の重量と速度とに依存する運動のエネルギー
への対処が可能である。

実施例 以下、図面を参照し本発明の実施例につき説明する。

接近してくる折丁の帯状パッケージ１は、切断装置２
を通過し、ここで横方向に切断され折丁となる。切断装
置２に続いて、複数のバンド４、５の形式の加速装置が
ある。これらのバンド4,5は同じ速度で駆動され、折丁
の両面に隣接している。バンド４、５による加速によっ
て、分離用の隙間６が折丁間に作られる。加速装置の下
に、折丁３の送入と同調して駆動されるカムレバー７の
列がある。このカムレバーは折丁３の運動方向に直角な
軸８を中心として回転する。カムレバー７の各々には、
各折丁３が衝突する棚状部９が設けられている。この棚
状部９は、軸８の半径方向に延びており、かつ送入方向
に向いて配置されている。この棚状部９の内側端部から
半径の漸増する折丁押出面10が延びている。各折丁は、
押出面10によって軸８から離れる方向に押される。各折
丁は、カムレバー７が１回転して、棚状部９が戻る前に
カムレバー７から離れる。従って、次の折丁は妨害を受
けることなく下向きに落ちる。折丁３を正確に案内する
ために、バンド４用の下部案内ローラー11が、折丁３の
カムレバー７側でカムレバー７の下方に設置される。他
方、バンド５の下部案内ローラー12は、羽根車14の羽根
13の外側先端部の移動進路の外側に設置される。

各羽根13は隣接した羽根翼列を備える。羽根車14の受
入区画16は、羽根車14の羽根13、その背面に取り付けら
れた板状又は針金状のばね23、及び静止案内路21によっ
て規定される。この静止案内路21は、折丁の長さに応じ
て調整可能である。総ての羽根13は、羽根車14の回転軸
に平行かつ相互に平行な回転軸17を中心として揺動可能
である。羽根車14の各回転毎に、羽根13は、永久的に取
り付けられた制御用カムにより回転軸17を中心として揺
動させられる。この制御用板カムは、羽根車14の外周速
度と連動しローラーレバーを介して作動せしめられる。
羽根車の外周速度は羽根車の回転中に変化するが、全体
としては各折丁３の送込みに適合する。受入区画16を規
定する羽根は、まずカムレバー７の棚状部９の送出点か
ら少し離され、かつこれと斜めの方向に少し回して置か
れる。続く折丁の投下中は、折丁の積厚の増加に従って
羽根はゆっくりと前進する。折本22に必要な数の折丁３
の投下後に、羽根は急激に動き、一方、後続の羽根13
が、折丁受け入れの出発位置に急速に移動する。このよ
うにして、折丁を受取る受取り角度範囲における羽根13
の揺動速度が、受取り角度範囲の前及び後の角度範囲に
おける羽根13の揺動速度よりも、低速であるように、羽
根13の揺動速度が制御手段である制御用板カムによって
制御される。先行の羽根は、その上の折本22とともにそ
の運動の最終部分において歯付きコンベヤーベルト18に
向かって減速する。案内路21に案内されて、折本22は歯
付きコンベヤーベルト18上に置かれる。

折丁３を受け入れる羽根車14の受入区画16内におい
て、カムレバー７の下方で、案内路21により定められた
この区画の一番奥より少し手前に制動装置が備えられ
る。この制動装置は、受入区画16を形成している羽根13
の下方に向かって毛を植えられたブラシ19で構成するこ
とができる。このブラシ19は、調整手段20によって、羽
根13に関してほぼ垂直の方向で調整可能である。

製作中の折本22を減速させかつ一緒に保持するため
に、ほぼ羽根13と並べられた複数の板状又は針金状のば
ね23が設けられる。これら板状又は針金状のばね23の正
確な調整は、別々に、若しくは羽根車14の中央軸の手段
により一緒に行うことができる。ハブ15に取り付けられ
たばね23は、受入区画16内に進入してくる折丁３を、別
の折丁の上に押し付け、これらを減速させ、形成された
折本本22を、コンベヤーベルト18の上に押さえつけるよ
うに作用する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の好適実施例に従う積重ね装置の側面
図。 第２図は、第１図の取集め積重ね装置の斜視図である。 ２……切断装置 ３……折丁 ４……バンド ５……バンド ７……カムレバー ８……回転軸 ９……棚状部 10……押出面 11……下部案内ローラー 12……下部案内ローラー 13……羽根 14……羽根車 15……ハブ 16……受入区画 17……回転軸 18……コンベヤーベルト 19……ブラシ 21……案内路 22……折本

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジユツシ・ジヨーセツピ・シミラ フインランド国エスエフ‐04400ジヤル ベンパー・テホカトウ 18 (56)参考文献 特開 昭59−212350（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−153050（ＪＰ，Ａ) 特開 昭56−70266（ＪＰ，Ａ) 実開 昭52−100792（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】帯状材（１）を横方向に切断して折丁
   （３）が形成され、折丁の両側に位置する駆動バンド
   （4,5）形式の加速装置によって離間せしめられ、折丁
   リズムで作動可能である偏向装置（7,10）によって相互
   に横に変位可能であり、収集リズムで駆動される羽根車
   （14）の羽根（13）から形成され受入区画（16）に収集
   され、取り出し装置に押し出される。折丁の取集め積重
   ね装置であって、折丁リズムが、収集リズムの数倍であ
   り、該羽根が、羽根車の軸に平行な軸を有するハブ（1
   5）に旋回可能に設置されており、羽根の揺動が、収集
   角度領域への速い運動の位相と、収集角度領域における
   遅い運動の位相と、収集角度領域から離れる速い運動の
   位相とを有して、収集リズムにおいて、周期的に制御可
   能である折丁の取集め積重ね装置において、 加速装置の下において、該偏向装置が、折丁（３）の到
   着リズムで駆動されるカム（７）を有し、 折丁が、折丁を支持する揺動羽根と次の羽根との間の領
   域に配置され、回転時に対して半径方向に、折丁（３）
   の進行方向に対向している肩部（９）を有し、これに折
   丁が突き当たり、肩部（９）の内側縁から、半径が増大
   した偏向表面に進み、カムから離れて、肩部（９）によ
   って送られ、 該受入区画（16）が、羽根（13）及びハブの回転方向に
   おいてこれに後方で連結されている板状又はワイヤ状ば
   ね（23）によって形成されている。 ことを特徴とする折丁の取集め積重ね装置。