JP2508785Y2 - アンチスキッドブレ―キのセンサ取付構造 - Google Patents

アンチスキッドブレ―キのセンサ取付構造

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JP2508785Y2
JP2508785Y2 JP1988004143U JP414388U JP2508785Y2 JP 2508785 Y2 JP2508785 Y2 JP 2508785Y2 JP 1988004143 U JP1988004143 U JP 1988004143U JP 414388 U JP414388 U JP 414388U JP 2508785 Y2 JP2508785 Y2 JP 2508785Y2
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axle housing
pulse generating
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文比古 山内
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Mitsubishi Motors Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はアンチスキッドブレーキのセンサの取付構造
に関する。
(従来の技術) 急制動時における車輌の方向安定性確保と、制動距離
の短縮を目的としたブレーキの自動制御装置としてアン
チスキッドコントロールブレーキがある。このアンチス
キッドコントロールブレーキはブレーキ操作の過程で車
輪がロックするのを防止する安全機構で、4輪夫々に回
転状態を検出するセンサがあり、ロックを検出してその
情報によりコンピュータが油圧を緩め、ロックを防ぐ。
これにより一定の力でブレーキペダルを踏み込んだ場合
でも、ブレーキを数回に分けて踏み込むポンピングブレ
ーキと同じ操作が自動的に行われる。この機構には後輪
に働くものと、4輪夫々に働くものとがある。
車輪の回転を検出するスピードセンサとしては電磁誘
導を利用した近接スイッチタイプのものが主として使用
されており、ブレーキドラムが装着されるホイールハブ
に歯車状のパルス発生用ギヤ(トーンホイールともい
う)を装着し、当該パルス発生用ギヤと近接対峙させて
固定部に配設した電磁ピックアップにより車輪の回転速
度に比例した周波数のパルス信号を得るように構成され
ている。
(考案が解決しようとする課題) ところで、スピードセンサの電磁ピックアップの取付
は種々の制約条件により困難がある。即ち、周囲の他の
部品の取付、取り外しが容易に可能であること、センサ
ホルダが取り付けられる相手側の部品の強度が低下しな
いこと、センサホルダの取付緩みが発生しないこと、セ
ンサの取付位置が理想位置よりもずれないこと、センサ
の位置決めが容易であること等の制約がある。
そこで、センサホルダは普通、アクスルハウジングに
装着されている。この場合、センサ即ち、電磁ピックア
ップは極力振動を受けないように取り付けることが望ま
しく、従って、センサホルダを溶接等によりアクスルハ
ウジングに強固に固定することが好ましい。しかしなが
ら、種々の理由によりアクスルハウジングにホルダを溶
着することが出来ない場合があり、また、アクスルハウ
ジングにはブレーキユニットを着脱可能に装着するため
に、センサホルダを溶着する場合には前記ブレーキユニ
ットの着脱を可能とするように取りつけることが必要で
あり、センサホルダの取付構造が複雑となるという問題
がある。
本考案は上述の点に鑑みてなされたもので、センサホ
ルダを取り付ける相手部品の強度低下が無く、センサの
位置決めが容易であると共に取付、取り外しが容易であ
り、且つ取付緩みが発生し難いアンチスキッドブレーキ
のセンサ取付構造を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本考案によれば、アクスル
ハウジングの先端の小径部に装着されるホイールハブに
パルス発生用ギヤを装着し、当該パルス発生用ギヤと対
向させてパルス発生手段を配設し、車輪の回転速度を検
出するようにしたアンチスキッドブレーキのセンサ取付
構造において、前記アクスルハウジングの小径部に連設
する大径部の先端の段差部に圧入嵌合される円環状のオ
イルシールリテーナの大径端を当該アクスルハウジング
の大径部の軸方向に延出させて支持部を形成し、当該支
持部に前記アクスルハウジングの軸方向に沿ってセンサ
取付孔を穿設したセンサホルダを着脱可能にねじ固定
し、当該センサ取付孔に前記パルス発生手段を嵌挿固定
する構造としたものである。
(作用) センサホクダのセンサ取付孔にパルス発生手段を挿通
させて固定し、当該センサホルダをアクスルハウジング
に圧入固定したオイルシールリテーナの支持部に固定
し、ホイールハブに装着したパルス発生用ギヤに僅かな
ギャップで離隔対向させて配置する。
(実施例) 以下本考案の一実施例を添付図面に基づいて詳述す
る。
第1図は本考案を適用したアンチスキッドブレーキの
センサの取付構造を示し、リヤアクスルハウジング1は
先端の小径部1aにホイールハブ2がベアリング3、4を
介して回転可能に、且つ着脱可能に装着されており、当
該ホイールハブ2にはブレーキドラム5が装着固定され
ている。リヤアクスルハウジング1の小径部1aに連設す
る大径部1bの先端の段差部1cにはオイルシールリテーナ
6が圧入嵌合されており、当該オイルシールリテーナ6
とホイールハブ2との間にはオイルシール7が介在され
ており、ブレーキドラム5内へのオイルの漏出を防止し
ている。そして、ブレーキドラム5内にはブレーキシュ
ー、ホイールシリンダ(共に図示せず)及びスピードセ
ンサ10等が収納されている。
オイルシールリテーナ6は第2図及び第3図に示すよ
うにリヤアクスルハウジング1の大径部1bの段差部1cに
焼嵌めする孔6aと、当該リヤアクスルハウジング1の大
径部1bに外嵌する孔6bとを同心的に穿設されており、当
該大径の孔6bの開口端即ち、側壁6cはリヤアクスルハウ
ジング1の大径部1bの方向に沿って所定の長さ延出され
ている。この側壁6cは後述するセンサホルダ13の支持部
とされる。そして、この側壁6cには開口端近傍の所定位
置に周方向に沿って所定の間隔でねじ孔6d、6dが穿設さ
れている。
スピードセンサ10はパルス発生用ギヤ11と、電磁ピッ
クアップ(パルス発生手段)12及び当該電磁ピックアッ
プ(パルス発生手段)12を保持するセンサホルダ(以下
単にホルダという)13等により構成されている。パルス
発生用ギヤ11は環状をなす内歯歯車状に構成されてお
り、一端をホイールハブ2の開口端2aに圧入嵌合されて
固定され、当該ホイールハブ2と一体的に回転可能とさ
れている。
ホルダ13は第2図及び第3図に示すように略直方体状
をなし、底面13aはオイルシールリテーナ6の側壁6cの
外周面に密接可能な凹面に形成されており、当該側壁6c
に穿設された各ねじ孔6d、6dと対応する位置に上面から
底面に貫通するボルト孔13b、13bを穿設されている。更
に、当該ホルダ13はその中央にオイルシールリテーナ6
の軸方向に沿ってセンサ取付孔13cを穿設されている。
このホルダ13は各ボルト孔13b、13bを挿通し側壁6cのね
じ孔6d、6dに螺合する締付ボルト14、14により当該側壁
6cに螺着固定される。
電磁ピックアップ12は第3図に示すように円柱状をな
し、先端にねじ12aを刻設され、後端に係止用の六角部1
2bを形成されている。この電磁ピックアップ12はホルダ
13のセンサ取付孔13c内に挿通され、当該孔13cから突出
する先端のねじ12aに固定ナット15を螺合されて当該ホ
ルダ13に強固に固定される。
以下にホルダ13のリヤアクスルハウジング1への取り
付けについて説明する。
先ず、第3図に示すようにホルダ13のセンサ取付孔13
cに電磁ピックアップ12を挿通し、六角部12bをレンチ等
により挟んで係止し、取付孔13cから突出する先端のね
じ12aに固定ナット15を螺合して締付固定する。次に、
リヤアクスルハウジング1の大径部1bの段差部1c(第1
図、第2図)に焼嵌め固定されたオイルシールリテーナ
6の側壁6cにホルダ13の底面13aを当接(第2図)さ
せ、ボルト孔13b、13bを夫々対応するねじ孔6d、6dに合
致させ、締付ボルト14、14により当該側壁6cにホルダ13
を螺着固定する。
次いで、リヤアクスルハウジング1の先端にホイール
ハブ2を装着する。このホイールハブ2の開口端2aには
前述したようにパルス発生用ギヤ11が圧入固定されてお
り、当該ホイールハブ2をリヤアクスルハウジング1に
装着した状態においてパルス発生用ギヤ11の端面が電磁
ピックアップ12の先端面12cと僅かなギャップで離隔対
向し、且つ各歯11aがホイールハブ2の回転に伴い当該
端面12cと対向可能とされる。
この電磁ピックアップ12はホイールハブ2の回転と一
体的に回転するパルス発生用ギヤ11の回転に比例した周
波数のパルス信号を出力する。これにより、当該電磁ピ
ックアップ12はホイールハブ2の回転即ち、当該ホイー
ルハブ2に装着される車輪の回転速度を検出することが
可能となる。この電磁ピックアップ12から出力されるパ
ルス信号はアンチスキッドブレーキコントロール装置
(図示せず)に入力される。
尚、センサホルダ13に電磁ピックアップ12を固定する
方法としては、第4図に示すようにホルダ13の上面から
センサ取付孔13cに直角に貫通するねじ孔13dを穿設し、
締付ボルト16によりセンサ取付孔13cに挿通した電磁ピ
ックアップ12を固定するようにしてもよい。この取付方
法によれば、電磁ピックアップ12の位置決めが容易であ
る。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によれば、アクスルハウジ
ングの先端の小径部に装着されるホイールハブにパルス
発生用ギヤを装着し、当該パルス発生用ギヤと対向させ
てパルス発生手段を配設し、車輪の回転速度を検出する
ようにしたアンチスキッドブレーキのセンサ取付構造に
おいて、前記アクスルハウジングの小径部に連設する大
径部の先端の段差部に圧入嵌合される円環状のオイルシ
ールリテーナの大径端を当該アクスルハウジングの大径
部の軸方向に延出させて支持部を形成し、当該支持部に
前記アクスルハウジングの軸方向に沿ってセンサ取付孔
を穿設したセンサホルダを着脱可能にねじ固定し、当該
センサ取付孔に前記パルス発生手段を嵌挿固定するよう
にしたので、センサホルダ自体のアクスルハウジングへ
の取付、取り外しが可能且つ容易となり、更に溶接等を
必要としないために相手部品の強度低下を来すことがな
く強固に固定することができる。更に、オイルシールリ
テーナの側壁にセンサホルダを螺着固定するようにして
いるためにパルス発生手段の取付位置のずれが少ない等
の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るアンチスキッドブレーキのセンサ
取付構造の一実施例を示し、アクスルハウジングに装着
されるホイールハブ、ブレーキドラム、スピードセンサ
及び当該スピードセンサを支持するセンサホルダの概要
を示す要部断面図、第2図は第1図の矢線II−IIに沿う
断面図、第3図は第2図の矢線III−IIIに沿う断面図、
第4図はセンサホルダへのセンサの取付の他の実施例を
示す要部断面図である。 1…リヤアクスルハウジング、2…ホイールハブ、5…
ブレーキドラム、6…オイルシールリテーナ、7…オイ
ルシール、10…スピードセンサ、11…パルス発生用ギ
ヤ、12…電磁ピックアップ、13…センサホルダ、14…締
付ボルト、15…固定ナット。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクスルハウジングの先端の小径部に装着
    されるホイールハブにパルス発生用ギヤを装着し、当該
    パルス発生用ギヤと対向させてパルス発生手段を配設
    し、車輪の回転速度を検出するようにしたアンチスキッ
    ドブレーキのセンサ取付構造において、前記アクスルハ
    ウジングの小径部に連設する大径部の先端の段差部に圧
    入嵌合される円環状のオイルシールリテーナの大径端を
    当該アクスルハウジングの大径部の軸方向に延出させて
    支持部を形成し、当該支持部に前記アクスルハウジング
    の軸方向に沿ってセンサ取付孔を穿設したセンサホルダ
    を着脱可能にねじ固定し、当該センサ取付孔に前記パル
    ス発生手段を嵌挿固定することを特徴とするアンチスキ
    ッドブレーキのセンサ取付構造。
JP1988004143U 1988-01-19 1988-01-19 アンチスキッドブレ―キのセンサ取付構造 Expired - Lifetime JP2508785Y2 (ja)

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