JP2506280B2 - 基板装着電子部品のリ―ド線脚切断装置およびこの切断装置を用いた自動ハンダ付け装置 - Google Patents

基板装着電子部品のリ―ド線脚切断装置およびこの切断装置を用いた自動ハンダ付け装置

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JP2506280B2 JP3192445A JP19244591A JP2506280B2 JP 2506280 B2 JP2506280 B2 JP 2506280B2 JP 3192445 A JP3192445 A JP 3192445A JP 19244591 A JP19244591 A JP 19244591A JP 2506280 B2 JP2506280 B2 JP 2506280B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子部品の装着された
基板の反対側底面(裏面)に突出するリード線脚を切断
する切断装置、およびこの切断装置が組み込まれた自動
ハンダ付け装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子部品を基板に装着してハンダ
付けするには、例えば図7に示した如き、一連の装置系
により行われていた(特開昭51−31652号)。こ
の装置系では、電子部品の装着された基板をチエーンな
どの搬送軌道手段1により搬送させ、先ず、仮ハンダ付
け処理工程Aの自動フラックス付け器2、予備加熱器
3、ハンダ槽4、冷却器5により仮ハンダ付けし、次
に、カッテング処理工程Bのオートカッテング装置6に
より電子部品の基板底面側に突出したリード線脚を切断
し、この後、ハンダ付け処理工程Cの自動フラックス付
け器2、予備加熱器3、ハンダ槽7、冷却器5により本
ハンダ付けを行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記装置系
の場合、ハンダ付け処理工程Cとほぼ同等の仮ハンダ付
け処理工程Aが必要とされるため、設備費が嵩むと同時
に、仮ハンダ付け後、冷却してから、カッテング処理に
入るため、処理の迅速化ができないなどの問題があっ
た。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】かゝる本発明の一つは、
方形の枠体11からなり、電子部品20がそのリード線
脚21を基板30の反対側底面に直接貫通して装着され
た当該基板30が着脱自在に設置されるキャリア10
と、該キャリア10に設置され、その底面側に前記電子
部品20の外形に対応した凹み部41aを有する蓋部材
41や、同じくその底面側に電子部品20の外形に対応
して変形密着する弾性体42を有する蓋部材41からな
り、その自重によって、前記基板30上の電子部品20
を押圧する手段40と、前記キャリア10の移動時、前
記基板30底面に突出した電子部品20のリード線脚2
1を直接切断するカッター50とからなる基板装着電子
部品のリード線脚切断装置にある。
【0006】本発明のもう一つは、方形の枠体11から
なると共にその四隅にコロ12を有し、かつ、電子部品
20がそのリード線脚21を基板30の反対側底面に直
接貫通して装着された当該基板30が着脱自在に設置さ
れるキャリア10と、該キャリア10に設置され、その
底面側に前記電子部品20の外形に対応した凹み部41
aを有する蓋部材41や、同じくその底面側に電子部品
20の外形に対応して変形密着する弾性体42を有する
蓋部材41からなり、その自重によって、前記基板30
上の電子部品20を押圧する手段40と、前記キャリア
10の移動時、前記基板30底面に突出した電子部品2
0のリード線脚21を直接切断するカッター50とから
なる基板装着電子部品のリード線脚切断装置Dと、 前記
基板30の切断された電子部品20のリード線脚21側
にフラックスを供給するフラックス供給手段60と、フ
ラックスの付着された電子部品20のリード線脚21側
を加熱する加熱手段70と、この加熱された電子部品2
0のリード線脚21側にハンダを付けるハンダ槽80と
を一連に設置してなり、 前記キャリア10が、そのコロ
12によって、リード線脚切断装置Dからフラ ックス供
給手段60、加熱手段70、及びハンダ槽80を通じ
て、前記リード線脚切断装置Dに戻って、循環走行する
ことを特徴とする基板装着電子部品の自動ハンダ付け装
置にある。
【0007】
【作用】先ず、上記基板装着電子部品のリード線脚切断
装置によると、電子部品20を押圧する手段40によ
り、単に基板に装着したのみの電子部品20のリード線
21を直接切断することができる。また、上記基板装
着電子部品の自動ハンダ付け装置の場合、この基板装着
電子部品のリード線脚切断装置の導入により、仮ハンダ
付け処理を不要として、直ちに最終的なハンダ付けを行
うことができる。
【0008】
【実施例】図1〜図2は、本発明に係る基板装着電子部
品のリード線脚切断装置の一実施例になる概略を示した
ものである。このリード線脚切断装置Dにおいて、10
は電子部品20がそのリード線脚21を基板30の反対
側底面に貫通して装着された当該基板30が着脱自在に
設置されるキャリア、40はキャリア10に設置された
基板30上の電子部品20を押圧する手段、50は基板
30底面に突出した電子部品20のリード線脚21を切
断する、円盤型の回転刃からなるカッターである。
【0009】上記押圧する手段40は、本例の場合、底
面側に電子部品20の外形に対応した凹み部41aを有
する蓋部材41からなり、上記基板30上に被せたと
き、その凹み部41aが丁度電子部品20に嵌まり込
み、蓋材の自重により電子部品20を押圧するようにな
っている。
【0010】上記キャリア10の構造は、基板30が着
脱自在に設置される構造であれば、特に限定されない
が、本例では、後述する自動ハンダ付け装置Eとの関係
で、枠体11の四隅に走行用のコロ12が設けてある。
【0011】このようにしてなる基板装着電子部品のリ
ード線脚切断装置Dの場合、電子部品20の装着された
基板30をキャリア10に設置すると共に、蓋部材41
を電子部品20上に被せ、この状態で、キャリア10を
カッター50部分に走行させれば、電子部品20の突出
したリード線脚21は所定の部分で切断される。このと
き、電子部品20は、単に基板30のスルホール31に
リード線脚21を通してあるのみであるが、上記蓋部材
41により押圧固定され、しかも、切断部分は電子部品
20の根元(基部)、より正確には基板スルホール31
縁部から数mm(例えば2mm程度)のところであるた
め、細いリード線脚21にあっても結構大きな剛性を有
し、カッター50の切断力が作用しても、殆どガタ付く
こともなく、安定して切断される。つまり、カッター5
0の切れ味にもよるが、電子部品20側に与える振動を
最小限に抑えて切断することができる。
【0012】図3〜図5は、本発明に係る基板装着電子
部品の自動ハンダ付け装置の一実施例になる概略を示し
たものである。この自動ハンダ付け装置Eにおいて、D
は上述した基板装着電子部品のリード線脚切断装置、6
0は基板30の切断された電子部品20のリード線脚2
1側にフラックスを供給するフラックス供給手段、70
はフラックスの付着された電子部品20のリード線脚2
1側を加熱する加熱手段、80はこの加熱された電子部
品20のリード線脚21側にハンダを付けるハンダ槽で
あって、これらの各部は、同一の機枠90に一連に設置
して組み込まれてなる。
【0013】そしてまた、この自動ハンダ付け装置Eで
は、キャリア10は、図3および図5に示したように、
図中、左上端から右上端、この右上端から右下端、この
右下端から左下端、この左下端から左上端へと循環走行
するようになっている。この走行手段としては、例えば
チエーンなどの搬送手段を用いればよい。
【0014】しかして、この自動ハンダ付け装置Eによ
って、ハンダ付けする場合には、先ず、上記機枠90の
左上端のスタート位置にあるキャリア10に、電子部品
20を装着した基板30をセットし、その上から蓋部材
41を被せる。この状態で、走行手段を駆動させれば、
キャリア10がカッター50部分に達したとき、自動的
に電子部品20の下方に突出したリード線脚21側が切
断される。この後、フラックス供給手段60ではフラッ
クスが電子部品20のリード線脚21側に付けられ、加
熱手段70ではフラックスの付いた電子部品20のリー
ド線脚21側が加熱され、ハンダ槽80ではハンダが供
給され、リード線脚21が基板30のスルホール31と
強固にハンダ付けされる。このハンダ付けが終わると、
上述したように機枠90の下端を通って、再び機枠90
の左上端のスタート位置に戻るため、ここで、ハンダ付
け完了の基板30を取り外し、ハンダ付け前の基板30
をセットする。なお、ここでは、複数のキャリア10を
用意しておき、キャリア10ごと取り変えることもでき
る。
【0015】この自動ハンダ付け装置Eの場合、仮ハン
ダ付け処理がないため、電子部品20のリード線脚2
1,21間や基板30のスルホール31,31間にわた
てハンダが付着するブリッジ現象の起こる恐れが全くな
く、また、ハンダの冷却固化を待つ必要がないため、迅
速な処理が行える。さらに、電子部品20に与える熱ス
トレスは一度でよいため、良好な部品特性を維持するこ
とができる。もちろん、リード線脚21の切断時、上述
したように電子部品20側の振動は最小限に抑えられる
ため、振動ストレスによる悪影響もあまりない。
【0016】図6は、本発明に係る基板装着電子部品の
リード線脚切断装置の他の実施例になる概略を示したも
ので、この場合は、電子部品を押圧する手段40を、底
面側に電子部品20の外形に対応して変形密着する、ス
ポンジや柔軟性に富むゴム、発泡材、布地、綿材などの
弾性体42を有する蓋部材41としたものである。やは
り、蓋部材41の自重により弾性体42を介して電子部
品20は押圧される。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る基板装着電子部品のリード線脚切断装置によれ
ば、方形の枠体11からなり、電子部品20がそのリー
ド線脚21を基板30の反対側底面に直接貫通して装着
された当該基板30が着脱自在に設置されるキャリア1
0と、該キャリア10に設置され、その底面側に前記電
子部品20の外形に対応した凹み部41aを有する蓋部
材41からなり、その自重によって、前記基板30上の
電子部品20を押圧する手段40と、前記キャリア10
の移動時、前記基板30底面に突出した電子部品20の
リード線脚21を直接切断するカッター50とからなる
ため、単に基板30に装着したのみの電子部品20のリ
ード線脚21を直接切断することができる。しかも、切
断時、電子部品20のリード線脚21は、電子部品20
を押圧する手段40の自重によって、殆どガタ付くこと
もなく、安定して切断でき、振動ストレスを最小限に抑
えることができる。
【0018】また、本発明に係る基板装着電子部品の自
動ハンダ付け装置によれば、方形の枠体11からなると
共にその四隅にコロ12を有し、かつ、電子部品20が
そのリード線脚21を基板30の反対側底面に直接貫通
して装着された当該基板30が着脱自在に設置されるキ
ャリア10と、該キャリア10に設置され、その底面側
に前記電子部品20の外形に対応した凹み部41aを有
する蓋部材41や、同じくその底面側に電子部品20の
外形に対応して変形密着する弾性体42を有する蓋部材
41からなり、その自重によって、前記基板30上の電
子部品20を押圧する手段40と、前記キャリア10の
移動時、前記基板30底面に突出した電子部品20のリ
ード線脚21を直接切断するカッター50とからなる基
板装着電子部品のリード線脚切断装置Dと、 前記基板3
0の切断された電子部品20のリード線脚21側にフラ
ックスを供給するフラックス供給手段60と、フラック
スの付着された電子部品20のリード線脚21側を加熱
する加熱手段70と、この加熱された電子部品20のリ
ード線脚21側にハンダを付けるハンダ槽80とを一連
に設置してなり、 前記キャリア10が、そのコロ12に
よって、リード線脚切断装置Dからフラックス供給手段
60、加熱手段70、及びハンダ槽80を通じて、前記
リード線 脚切断装置Dに戻って、循環走行するようにし
てあるため、 上記基板装着電子部品のリード線脚切断装
Dの導入と相俟って、仮ハンダ付け処理を不要とし
て、直ちに最終的なハンダ付けを行うことができ、ま
た、キャリア10の循環走行によって、良好な作業性が
得られる。
【0019】したがって、従来の仮ハンダ付け処理工程
においてよく起こった、電子部品のリード線脚間や基板
のスルホール間にわたるハンダのブリッジ現象が根本的
に解消され、また、ハンダの冷却固化を待つ必要もない
ため、作業性がよい。さらに、電子部品に与える熱スト
レスは一度でよいため、良好な部品特性が維持される。
もちろん、この仮ハンダ付け処理工程がない分だけ、設
備費の大幅な低減が図れる。さらにまた、プリント基板
の左右を直接キャリアで支持して切断するものであるた
め、プリント基板が載置される面倒な構成のテンプレー
トなどが不要で、大幅なコストダウンや良好な作業性が
得られる。 また、本願発明では、電子部品を押圧する手
段が、単なるブロック片状の蓋部材からなり、その自重
によって、押圧するものであるため、極めて簡単で、大
幅なコストダウンが可能で、かつまた、その取り扱いも
容易で、大幅な作業性の向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板装着電子部品のリード線脚切
断装置の一実施例を示した縦断面図である。
【図2】図1の基板装着電子部品のリード線脚切断装置
を示した分解斜視図である。
【図3】本発明に係る基板装着電子部品の自動ハンダ付
け装置の一実施例を示した概略斜視図である。
【図4】図3の基板装着電子部品の自動ハンダ付け装置
を示した平面図である。
【図5】図3の基板装着電子部品の自動ハンダ付け装置
を示した側面図である。
【図6】本発明に係る基板装着電子部品のリード線脚切
断装置の他の実施例を示した縦断面図である。
【図7】従来の自動ハンダ付け装置の一例を示した概略
説明図である。
【符号の説明】
D 基板装着電子部品のリード線脚切断装
置、 E 基板装着電子部品の自動ハンダ付け装
置、 10 キャリア、 20 電子部品、 21 リード線脚、 30 基板、 40 電子部品を押圧する手段、 41 蓋部材、 41a 凹み部、 42 弾性体、 50 カッター、 60 フラックス供給手段、 70 加熱手段、 80 ハンダ槽、 90 機枠、

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方形の枠体11からなり、電子部品20
    がそのリード線脚21を基板30の反対側底面に直接
    通して装着された当該基板30が着脱自在に設置される
    キャリア10と、該キャリア10に設置され、その底面
    側に前記電子部品20の外形に対応した凹み部41aを
    有する蓋部材41からなり、その自重によって、前記基
    30上の電子部品20を押圧する手段40と、前記キ
    ャリア10の移動時、前記基板30底面に突出した電子
    部品20のリード線脚21直接切断するカッター50
    とからなることを特徴とする基板装着電子部品のリード
    線脚切断装置。
  2. 【請求項2】 方形の枠体11からなり、電子部品20
    がそのリード線脚21を基板30の反対側底面に直接貫
    通して装着された当該基板30が着脱自在に設置される
    キャリア10と、該キャリア10に設置され、その底面
    側に電子部品20の外形に対応して変形密着する弾性体
    42を有する蓋部材41からなり、その自重によって、
    前記基板30上の電子部品20を押圧する手段40と、
    前記キャリア10の移動時、前記基板30底面に突出し
    た電子部品20のリード線脚21を直接切断するカッタ
    ー50とからなることを特徴とする基板装着電子部品の
    リード線脚切断装置。
  3. 【請求項3】 方形の枠体11からなると共にその四隅
    にコロ12を有し、かつ、電子部品20がそのリード線
    脚21を基板30の反対側底面に直接貫通して装着され
    た当該基板30が着脱自在に設置されるキャリア10
    と、該キャリア10に設置され、その底面側に前記電子
    部品20の外形に対応した凹み部41aを有する蓋部材
    41や、同じくその底面側に電子部品20の外形に対応
    して変形密着する弾性体42を有する蓋部材41からな
    り、その自重によって、前記基板30上の電子部品20
    を押圧する手段40と、前記キャリア10の移動時、前
    記基板30底面に突出した電子部品20のリード線脚2
    1を直接切断するカッター50とからなる基板装着電子
    部品のリード線脚切断装置Dと、 前記基板30の切断された電子部品20のリード線脚2
    1側にフラックスを供給するフラックス供給手段60
    と、フラックスの付着された電子部品20のリード線脚
    21側を加熱する加熱手段70と、この加熱された電子
    部品20のリード線脚21側にハンダを付けるハンダ槽
    80とを一連に設置してなり、 前記キャリア10が、そのコロ12によって、リード線
    脚切断装置Dからフラックス供給手段60、加熱手段7
    0、及びハンダ槽80を通じて、前記リード線脚切断装
    置Dに戻って、循環走行することを特徴とする基板装着
    電子部品の自動ハンダ付け装置。
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