JP2504771Y2 - 自動車用空気調和装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置

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JP2504771Y2
JP2504771Y2 JP1986192347U JP19234786U JP2504771Y2 JP 2504771 Y2 JP2504771 Y2 JP 2504771Y2 JP 1986192347 U JP1986192347 U JP 1986192347U JP 19234786 U JP19234786 U JP 19234786U JP 2504771 Y2 JP2504771 Y2 JP 2504771Y2
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expansion valve
dash panel
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rib
case
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JP1986192347U
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敦彦 金秋
章代 鶴嶋
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カルソニック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は自動車用空気調和装置に関し、特に、改良型
のクーラユニットケースを有する自動車用空気調和装置
に関する。
(従来の技術) 自動車用空気調和装置にあっては、車室内に吹出され
る空気を冷却するために、エバポレータが収容されたク
ーラユニットを設けている。このクーラユニット内に収
容されるエバポレータには、サーペンタイン式とも言わ
れる異形管式のものや、ラミネート式とも言われる積層
式等の種々のものがあるが、このエバポレータ内に流入
される冷媒を絞り膨張させるために用いられる膨張弁
は、一般にはエバポレータで熱交換される空気の流れの
部分に位置されている。しかし、このようにクーラユニ
ット内に膨張弁を設けると、クーラユニット内を流れ、
エバポレータと熱交換される空気が膨張弁と当るため
に、前記空気の流通抵抗が上昇することとなる。
そこで、実公昭57-24567号公報に開示されているよう
に、膨張弁自体のスペースが車室内に突き出すことにな
るが、クーラユットのケース外部に膨張弁を収容するた
めの収容部を形成する場合がある。
しかも、エバポレータにはコンデンサからリキッドタ
ンクを経た冷媒を供給すると共に、エバポレータを通過
してガス状となった冷媒をコンプレッサに戻すために、
それぞれ入口側と出口側の配管を設ける必要があり、そ
れぞれの配管は、エンジンルーム内でクーラサイクルの
他の機器と接続されている。また実公昭57-58009号公報
に示されているように、ケース内の空気が洩れないよう
にまた、エンジンルーム内の空気が車室内に侵入しない
ようにシール材を用いて確実にシールする必要がある。
このようにクーラユニットのケース外部に収容部を設
けた場合、或いはクーラユニット内の空気の流れの中に
膨張弁を設けた場合にあっても、膨張弁が故障してこれ
を交換する場合には、まずエンジンルーム内の接続部を
切離してから取付けられているインストルメントパネル
の奥のダッシュパネルから取外してクーラユニットのケ
ースを分解しなければならなかった。
そこで、本考案は、上記従来技術の問題点に鑑みてな
されたものであり、膨張弁が取付けられる入口側と出口
側の配管とケース壁及びエンジンルームと区画するダッ
シュパネルとのシール性を維持しつつ、膨張弁を交換す
る場合にクーラユニットのケースを取外して分解するこ
となく、この交換を行ない得るようにすることを目的と
する。
[考案の構成] (問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するための本考案は、車室内とエンジ
ンルームを区画するダッシュパネルの前記車室内側に取
付けられ、内部にエバポレータを収容するクーラユニッ
トケースを有する自動車用空気調和装置において、前記
ケースのうち前記ダッシュパネルに形成された膨張弁着
脱用の開口部に対向する部分にエバポレータの出入口管
用の貫通孔を形成すると共に当該貫通孔の外周部に前記
ダシュパネルの開口部に達するリブを形成し、前記貫通
孔から突出したエバポレータの出入口管に膨張弁を着脱
自在に取付け、前記膨張弁と前記ダッシュパネルとの間
に前記リブの先端部の外周面に接する突起部が設けられ
たシール材を配してなる自動車用空気調和装置である。
(作用) エンジンルームと車室内は、膨張弁とダッシュパネル
との間に設けられるシール材により確実にシールされ
る。このシール材は、また当該シール材に設けられる突
起部においてもリブの外周面に接しており、この部分に
おいてもシールがなされている。このようにシール材を
突起部を介してリブの外周面に接触させると、シール材
の本体部分の磨耗が防止され、良好なシール状態が維持
される。
また、ダッシュパネルに開口部を形成すると、エンジ
ンルーム側から膨張弁の着脱あるいは交換作業を行なう
ことができ、作業が容易である。
さらに、リブと突起部により車室内への膨張弁からの
放射音の遮蔽、および水等の侵入を抑制することができ
る。
(実施例) 第1図は本考案の一実施例に係るクーラユニットケー
ス1を示す図であり、このケース1は第2図に示すよう
に、車室A内とエンジンルームBを区画するためのファ
イヤーウオールとも言われるダッシュパネル2に車室A
内に位置して取付けられるようになっている。このクー
ラユニットケース1内には、車室内に吹き出される空気
を冷却するためのエバポレータ3が収容される。
ダッシュパネル2には、第2図に示すように、膨張弁
着脱用の開口部4が形成され、ダッシュパネル2にケー
ス1を取付けた状態で、前記開口部4に対向する部分の
ケース1には、エバポレータ3の出入口管用の貫通孔5
が形成されている。この貫通孔5からは、第1、2図に
示すように、エバポレータ3をケース1内に収容した状
態では、エバポレータ3の冷媒入口管6の端部と冷媒出
口管7の端部が突出するようになっている。これらの端
部には、アダプター8が溶接されており、このアダプタ
ー8に膨張弁9がねじ部材によって着脱自在となってい
る。
この膨張弁9は一体型膨張弁と言われるものであっ
て、第4図に示すように、膨張弁ブロック11には内部に
ダイヤフラム12を有し、これを隔壁として一方側に前記
冷媒出口管7が嵌合する出口側流路13と連通した連通室
14を有する。ダイヤフラム12の他方側には均圧器15が溶
接等の手段によって取付けられており、この均圧器15と
ダイヤフラム12との間には感温室16が形成されている。
この感温室16内には温度によって膨張収縮するガスが封
入されている。
前記冷媒入口管6が嵌合する入口側流路17には、バル
ブシート18が形成され、このバルブシート18と当接して
入口側流路17を開閉させる弁体19が、ロッド2と感温部
材21とによって、ダイヤフラム12に接続されている。し
たがって、弁体19はダイヤフラム12によって入口側流路
17を開閉するようになっている。前記感温部材21は中空
の部材からなり、内部は前記感温室16と連通状態とな
り、ガスが封入されている。そして、感温部材21は図示
するように、出口側流路13内に位置しており、この出口
側流路13内の冷媒の温度が感温部材21内のガスに伝達さ
れて、感温室16内のガスの膨張収縮がなされ、これによ
り、ダイヤフラム12が作動する。弁体19には、これを閉
じる方向の弾発力が膨張弁ブロック11内に取付けられた
コイルばね22によって付勢されている。尚、膨張弁ブロ
ック11には、入口側流路17と連通する導管23と出口側流
路13と連通する導管24とが固定されるようになってい
る。
膨張弁9をアダプター8に取付けた場合における膨張
弁9とケースとの間をシールするために、ケース1に
は、外側に突出するリブ30が設けられており、その先端
部は開口部4内に入り込むようになっている。またこの
リブ30内には、シール材31が組込まれるようになってい
る。
ダッシュパネル2に形成された開口部4を覆うために
カバー32がダッシュパネル2に取付けられるようになっ
ており、このカバー32には前記導管23、24が貫通する孔
33が形成されている。このカバー32の内側には、ダッシ
ュパネル2の開口部4に係合するシール材34が位置され
ており、膨張弁9とカバー32との間に接触してエンジン
ルームBと車室A内とを遮断している。またシール材34
には、リブ30の外周面に接触するリップ部(突起部)34
aが形成されており、このリブ30とリップ部34aにおいて
も、車室A内への膨張弁9からの放射音を遮断し、水等
の侵入を抑制している。
このように、リブ30の先端部とシール材34との隙間G
を、リブ30の外周面に接するリップ部34aによりシール
すると、ケース1の振動によりリブ30先端部の角部が揺
動してシール材34と擦れ(エッジングが生じ)、シール
材34が偏磨耗してシール性が低下するということが防止
され、常に良好なシール性を維持することができる。さ
らに、ユニットの車両前後方向(第2図においては上下
方向)の取付け誤差によるシール材34への圧縮力の変動
も防止できる。
以上のように、上記構成の自動車用空気調和装置にあ
っては、クーラケース1に形成された貫通孔5をシール
材31によってシールしており、更に、車室A内とエンジ
ンルームBとの間を連通させる開口部4をシール材34に
よってシールしている。
そして、万一膨張弁9が故障しこれを交換しなければ
ならなくなった場合には、エンジンルームB側からカバ
ー32を取外して膨張弁ブロック11を外すことによって膨
張弁9を交換することができる。したがって、クーラケ
ース1等を車両から取外すことなく、容易に膨張弁9を
交換することができる。また、膨張弁9はエバポレータ
3の空気の流れの中に位置しておらず、空気の流通抵抗
を増加させることがない。そして、膨張弁9はダッシュ
パネル2側に位置しているので、車室A内に向けて突出
することがない。尚、第3図に示すように、ダッシュパ
ネル2の車室内側には、エンジルームからの音及び熱の
伝ぱを防止するためにインシュレータ35が貼り付けられ
ている。
[考案の効果] 以上のように、本考案によれば、クーラケースのうち
ダッシュパネルに形成された膨張弁着脱用の開口部に対
向する部分にエバポレータの出入口管用の貫通孔を形成
すると共に貫通孔の外周部に、ダッシュパネルの開口部
に向けて突出するリブを形成し、前記貫通孔から突出し
たエバポレータの出入口管に膨張弁を着脱自在に取付
け、前記膨張弁と前記ダッシュパネルとの間に前記リブ
の先端部の外周面に接する突起部が設けられたシール材
を配したので、シール材によってエンジンルームと車室
内は確実にシールされることになる。特に、シール材に
リブに接する突起部を設けることにより、シールのみな
らず、シール材の偏磨耗を防止でき、高いシール性を維
持することができる。
さらに本考案では、膨張弁の交換作業を、エンジンル
ーム内のみから行なうことができるので、従来のように
交換に際してクーラユニットを取外し分解する必要は無
い。また、リブと突起部により膨張弁が包囲されて、車
室内への膨張弁からの放射音を遮蔽し、水等の侵入を抑
制することもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る自動車用空気調和装置
を示す斜視図、第2図は本考案の要部を示す断面図、第
3図は第2図の分解斜視図、第4図は本考案に用いられ
る膨張弁を示す断面図である。 1……クーラケース、2……ダッシュパネル、3……エ
バポレータ、4……開口部、5……貫通孔、6……冷媒
入口管、7……冷媒出口管、アダプタ、9……膨張弁、
30……リブ、31,34……シール材、34a……リップ部(突
起部)。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室(A)内とエンジンルーム(B)を区
    画するダッシュパネル(2)の前記車室(A)内側に取
    付けられ、内部にエバポレータ(3)を収容するクーラ
    ユニットケース(1)を有する自動車用空気調和装置に
    おいて、前記ケース(1)のうち前記ダッシュパネル
    (2)に形成された膨張弁着脱用の開口部(4)に対向
    する部分にエバポレータの出入口管用の貫通孔(5)を
    形成すると共に当該貫通孔(5)の外周部に前記ダッシ
    ュパネル(2)の開口部(4)に達するリブ(30)を形
    成し、前記貫通孔(5)から突出したエバポレータの出
    入口管に膨張弁(9)を着脱自在に取付け、前記膨張弁
    (9)と前記ダッシュパネル(2)との間に前記リブ
    (30)の先端部の外周面に接する突起部(34a)が設け
    られたシール材(34)を配してなる自動車用空気調和装
    置。
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