JP2003002036A - 車両用空調装置の配管構造 - Google Patents

車両用空調装置の配管構造

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JP2003002036A
JP2003002036A JP2001193813A JP2001193813A JP2003002036A JP 2003002036 A JP2003002036 A JP 2003002036A JP 2001193813 A JP2001193813 A JP 2001193813A JP 2001193813 A JP2001193813 A JP 2001193813A JP 2003002036 A JP2003002036 A JP 2003002036A
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unit case
vehicle
heat exchanger
pipe
air conditioner
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JP2001193813A
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Hiroyuki Kawada
浩行 川田
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Marelli Corp
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Calsonic Kansei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユニットケースの合わせ面の防水性能を向上
させると共に、製品コスト、および作業工数を削減する
車両用空調装置の配管構造を提供する。 【解決手段】 ユニットケース10と、このユニットケ
ース10内に配置されてユニットケース10内に導入さ
れた空気と熱の授受を行う熱交換器23と、この熱交換
器23の内部を循環する熱媒体を供給・排出する配管3
2と、この配管32と熱交換器23とを接続する接続部
13とを備えて、車両のダッシュパネル40近傍の車両
室内側に配設され、配管32がダッシュパネル40の車
室外側から配設される車両用空調装置1の接続部の配管
構造であって、ユニットケース10の側壁部に接続部1
3が収納される連通部15を設け、この連通部15とダ
ッシュパネル40との間からの浸水を防止する防水部2
8を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空調装置に
熱媒体を供給・排出する配管の配管構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用空調装置は、ユニットケース内に
納められた送風機と、この送風機から吹出される送風空
気と熱の授受を行う熱交換器と、この熱交換器によって
温度調整された送風空気の流路を切替えて、送風空気を
様々な吹出し口から吹出させるモード切替えドアとを備
えている。
【0003】従来からユニットケース内へ送風機、およ
び熱交換器などの空調用機器を収納するためにユニット
ケースを2つに割り、これらの空調用機器を設置した
後、ユニットケースを合体し、ユニットケースを所定の
位置に設置している。
【0004】空調用機器をユニットケースに設置する際
は、熱交換器の配管は2つ割りのユニットケースの合わ
せ面に弧状の凹部を設けてユニットケース合体時にグロ
メットなどシール材と共に締付けて配設していた。
【0005】これは、車両用空調装置の冷房運転時、お
よび除湿暖房運転時にユニットケース内に設けられた熱
交換器で水が凝縮されるため、ユニットケースの合わせ
面から車室内に凝縮した水が浸入することを防止するた
めに行われている。なお、ユニットケース内に溜った水
はユニットケースの底部に設けられたドレン孔から車室
外に排出されている。
【0006】さらに、熱交換器の配管が、ダッシュパネ
ルに設けられた孔を通じて車室外から車室内のユニット
ケースに配設されるので、ユニットケースには熱交換器
の配管を収納する連通部が設けられ、この連通部とダッ
シュパネルとの間に防水部を設けて車室外から車室内へ
の浸水を防止している。
【0007】これによって、車両用空調装置の運転中に
車室内に凝縮水が溜ることなく快適な車室内の温度環境
を提供している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ユニットケ
ースの合わせ面に熱交換器の配管を配設するには、配管
とユニットケースとの間をシールするグロメットを使用
する必要がある。
【0009】さらにユニットケースを組立てる際には、
ユニットケースの合わせ面のシール材の反発力の他にグ
ロメットの強力な反発力にも抗してユニットケースを合
体させるために、シール材のみの場合には必要のないね
じ止めが必要になっていた。これにより、部品点数の増
加、および作業工数の増加により製品コストが増大して
いた。
【0010】また、グロメットの強力な反発力に抗しき
れずにユニットケースが割れたり、ユニットケースを組
立てる際のねじ止めでねじを締めすぎることによる割れ
で防水性能が低下し、品質の低下を招いていた。
【0011】さらに、ユニットケースの割れを防止する
ために合わせ面の配管部分の厚さを増して対応した場合
には、重量増加、および材料コストの増加を招いてい
た。
【0012】さらにまた、ユニットケースの合わせ面の
形状が複雑になるため、グロメットを用いても十分な防
水性能を確保することが困難であった。
【0013】そこで、本発明は、グロメットなどのユニ
ットケースの合わせ面に配管するために必要な部品を削
減して材料コスト、および作業工数を削減すると共に、
防水性能を向上させる車両用空調装置の配管構造を提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にあ
っては、2つの分割ケースを合わせて形成されるユニッ
トケースと、このユニットケース内に配置されてユニッ
トケース内に導入された空気と熱の授受を行う熱交換器
と、この熱交換器の内部を循環する熱媒体を供給・排出
する配管と、車両のダッシュパネル近傍の車室内側に配
設され、前記配管が前記ダッシュパネルの車室外側から
配設される車両用空調装置の前記接続部の配管構造であ
って、前記ユニットケースのいずれか一方の分割ケース
に、前記熱交換器の入口管および出口管を該ユニットケ
ースの外に取り出すための筒状の開口部を設ける一方、
前記熱交換器に、該熱交換器の入口管および出口管が貫
通され、その外側面でシール部材を介して前記筒状開口
部を密閉する接続部を一体に設け、前記一方の分割ケー
スに、前記開口部を収容し、ダッシュパネルの開口部か
ら車室外に臨む筒状の連通部を設け、該ダッシュパネル
の開口部と該連通部との間からの浸水を防止する防水部
を設けることで、前記ユニットケースの気密性および水
密性を保ちつつ、前記熱交換器の入口管および出口管を
車室外に露出させて、該入口管および出口管と前記配管
とを接続したことを特徴とするものである。
【0015】つまり、ユニットケースの水密性および気
密性を確保しつつも、ユニットケースの合わせ面に熱交
換器の配管を配設するために必要であったグロメットな
どの部品の削減と、ユニットケースを合体させる際のね
じ止めなどの作業工数を低減することで製品コストを削
減することができると共に、ユニットケースの割れによ
る防水性能の低下を防止する。さらに、ユニットケース
の合わせ面が複雑な形状であることによって困難であっ
た防水性能の確保が容易になる。
【0016】請求項2記載の発明にあっては、請求項1
記載の車両用空調装置の配管構造であって、前記接続部
から突出する前記熱交換器の入口管および出口管に、直
接、膨張弁ブロックを取り付けたことを特徴とするもの
である。
【0017】つまり、前記接続部から突出する前記熱交
換器の入口管および出口管に、直接、膨張弁ブロックを
取り付けて、該膨張弁ブロックを介して前記配管を接続
したことを特徴とするので、従来にあっては、熱交換器
と膨張弁との間、膨張弁とエンジンルーム内の機器(圧
縮機等)との間、に必要であった配管が、膨張弁とエン
ジンルーム内の機器との間のみとなり、配管の配索構造
が簡素化する。
【0018】請求項3記載の発明にあっては、請求項
1,2記載の車両用空調装置の配管構造であって、前記
防水部は、前記連通部の先端近傍から外方に向けて突設
されたフランジ部と、前記ダッシュパネルの開口部の周
縁部と、前記フランジ部と前記周縁部との間に挟持され
た防水パッキンと、からなることを特徴とするものであ
る。
【0019】つまり、簡素な構造でダッシュパネルと連
通部との間からの浸水を防止することができることに加
え、グロメット式に比べてユニットケースの車両への組
み付け性が向上する。
【0020】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ユニット
ケースの水密性および気密性を確保しつつ、ユニットケ
ースの合わせ面に熱交換器の配管を配設するために必要
であったグロメットなどの部品の削減と、ユニットケー
スを合体させる際のねじ止めなどの作業工数を低減する
ことで製品コストを削減することができると共に、ユニ
ットケースの割れによる防水性能の低下を防止する。さ
らに、ユニットケースの合わせ面が複雑な形状であるこ
とによって困難であった防水性能が容易に確保できる。
【0021】請求項2記載の発明によれば、接続部から
突出する熱交換器の入口管および出口管に、直接、膨張
弁ブロックを取り付けて、該膨張弁ブロックを介して前
記配管を接続したことを特徴とするので、従来では、熱
交換器および膨張弁の間と、膨張弁およびエンジンルー
ム内の機器(圧縮機等)の間と、に必要であった配管
が、膨張弁とエンジンルーム内の機器との間のみとな
り、配管の配索構造が簡素化する。
【0022】請求項3記載の発明によれば、簡素な構造
でダッシュパネルと連通部との間からの浸水を防止する
ことができることに加え、グロメット式に比べてユニッ
トケースの車両への組み付け性が向上する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0024】図1は、本発明の一実施形態におけるにお
ける車両用空調装置の配管構造を示す全体断面図であ
る。図2は、同配管構造を示す配管部分の拡大図であ
る。図3は、同配管構造を示す側面図である。図4は、
ユニットケースにエバポレータを取り付けた状態におい
ける連通部の構造を示す正面図である。図5は、ユニッ
トケースの内側に設けられるエバポレータの取付位置を
示す分解斜視図である。
【0025】図1、図2に示すように、車両用空調装置
1のユニットケース10はダッシュパネル40の車室内
側に配設されている。このユニットケース10は第1ユ
ニットケース10aと第2ユニットケース10bとを合
わせることにより所定形状の箱形になっている(図3参
照)。
【0026】そして、図3に示すようにユニットケース
10の第2ユニットケース10bの外側の側壁には筒状
の連通部15が突設されており、この連通部15がダッ
シュパネル40に設けられた開口部41内に位置して車
室外に露出するようになっている。また、連通部15の
先端近傍にはその外周に環状のフランジ部15bが突設
されており、このフランジ部15bとダッシュパネル4
0の開口部41の周縁部41aとの間にはシール材とし
て防水パッキン27が挟持されている。
【0027】なお、周縁部41aと防水パッキン27と
フランジ部15bは、周縁部41aと防水パッキン27
の当接面、および防水パッキン27とフランジ部15b
との当接面とが密閉され、防水部28として防水機能を
有するように、ユニットケース10は連通部15の先端
部15aがダッシュパネル40を押圧するように配設さ
れている。
【0028】図1に示すように、ユニットケース10内
には、ユニットケース10の外部から空気を導入する送
風機21と、導入された送風空気と熱の授受を行う第1
の熱交換器としてエバポレータ23とを備えている。こ
のエバポレータ23は通過する送風空気から熱を奪うた
め、通過した送風空気は冷されて送風空気中の水蒸気が
凝縮する。この凝縮した水滴はユニットケース10の底
部を伝って排水部16を通じて車室外に排出されるよう
になっている。また、エバポレータ23で冷却された送
風空気は、エアミックスドア24の開度によって第2熱
交換器としてのヒータコア25に送られて加熱されるも
のとヒータコア25を通過しないものとに分けられ、混
合部11cで再度合流し、乗員の要求する送風温度に調
整されるようになっている。さらに、合流した送風空気
はモード切替えドア26a、26bの位置によってそれ
ぞれの吹出し口17a、17b、17cの先にあるダク
トから車室内に送風されるようになっている。
【0029】図1、図2に示すように、ユニットケース
10の第2ユニットケース10bの連通部15内には、
エバポレータ23の入・出口管23a、23bをユニッ
トケース10の外側に配索するための筒状の配管孔14
が設けられている。この配管孔14の周縁部14aの内
側面と板状の接続部13の外側面とは、シール材として
のパッキン18を介して隙間なく嵌合されている。
【0030】そして、この接続部13に形成された一方
の丸孔13aにエバポレータ23の入口管23aが嵌合
されていると共に、他方の丸孔13bにエバポレータ2
3の出口管23bが嵌合されている。
【0031】また、接続部13の各丸孔13a、13b
には、後述する熱交換器用配管32をなす冷媒配管32
a、32bの端部に連結された膨張弁ブロック31が一
対の環状パッキン29、29を介して接続されている。
【0032】すなわち、膨張弁ブロック31の冷媒配管
32a、32bが連通する膨張弁連通孔31a、バイパ
ス孔31bは、各パッキン29および接続部13を介し
てエバポレータ23の入・出口管23a、23bに連通
するようになっている。
【0033】そして、エバポレータ23の熱媒体である
冷媒は、車室外から冷媒配管32aを通じて膨張弁ブロ
ック31の膨張弁31cに送られて断熱膨張し、この断
熱膨張した冷媒は、エバポレータ23の入口管23aか
らエバポレータ23の内部に送られて、エバポレータ2
3を通過する送風空気から熱を奪い、温度が上昇するよ
うになっている。この温度が上昇した冷媒は、エバポレ
ータ23の出口管23bと膨張弁ブロック31のバイパ
ス孔31bを通じて冷媒配管32bに送られ、車室外に
排出されるようになっている。
【0034】また、前述したように冷媒配管32a、3
2bは、図3に示すように、車室外側からダッシュパネ
ル40に設けられた開口部41とユニットケース10の
配管孔14内に介在された接続部13を通じてエバポレ
ータ23に連通されている。
【0035】さらに、図3、5に示すように、冷媒配管
32a、32bがユニットケース10の第1、第2ユニ
ットケース10a´、10b´の合わせ面ではない第2
ユニットケース10bの側壁部を通じて車室外からエバ
ポレータ23に接続されるため、エバポレータ23をユ
ニットケース10に設置するには、エバポレータ23と
一体の接続部13を配管孔14に通してから、エバポレ
ータ23をユニットケース10のユニットケース収容凹
部10d(図5参照)に、填め込まれるようになってい
る。
【0036】填め込み作業の手順としては、まず、送風
空気の通風抵抗を低減するためにユニットケース10b
と一体に設けられた整流部12の下方に、エバポレータ
23の先端面23dを位置させつつ、エバポレータ23
と一体の接続部13を配管孔14に通す。
【0037】次に、エバポレータ23のタンク部分23
eがユニットケース収容凹部10dに填め込まれるよう
にエバポレータ23の先端面23dを上方に移動させ、
図4に示すような状態になる。このとき、接続部13と
配管孔14との隙間を埋めるパッキン18が弾性変形を
することで、ユニットケース10bとエバポレータ23
との干渉を防ぎ、ユニットケース10bとエバポレータ
23とを破損させることなくエバポレータ23をユニッ
トケース収容凹部10dに填め込むことが可能な構造に
なっている。さらに、この填め込み作業の際に、ユニッ
トケース10bと一体に設けられた整流部12と、エバ
ポレータ23が干渉しないように、整流部12は導入面
12aが形成され、さらに、エバポレータ支持面12b
がエバポレータ23の先端面23cの上部23dを支持
するような形状に形成されている。
【0038】なお、整流部12付近の通風路11は、送
風空気が下降流から上昇流に偏向する部分なので、送風
空気はユニットケース10の内壁部に沿って流れるた
め、整流部12の形状変更によって通風抵抗が増加する
ことなく流れる。
【0039】また、整流部12をユニットケース10か
ら脱着自在とした場合は、エバポレータ23を所定の位
置に設置したあとで、整流部12を配設することも可能
な構造である。
【0040】次に、ユニットケース10aとエバポレー
タ23が填め込まれたユニットケース10bとを合わせ
面10a′、10b′で重ね合わせ、ユニットケース1
0aの係止突起10c′とユニットケース10bの係止
部10cとを係合させてユニットケース10を組立て
る。
【0041】これにより、エバポレータ23はユニット
ケース収容凹部10dで2カ所とエバポレータ支持面の
合わせて3カ所で固定されるため、エバポレータ23を
ユニットケース10に固定するための部品を必要として
いない構造となっているとともに、ユニットケース収容
凹部10dに填め込まれるタンク部分23eの2カ所
と、エバポレータ23の先端面23cと、この先端面2
3cに対向する接続部13が設けられている面の合計4
面に緩衝材を兼ねた断熱材23fが配設されている。
【0042】これにより、ユニットケース10が車両に
設置され、振動を受けても、エバポレータ23はユニッ
トケース10内でガタつくことなく、ユニットケース1
0に保持される。さらに、エバポレータ23が断熱材2
3fに覆われているので、冷媒がエバポレータ内を循環
することによってユニットケースが冷され、ユニットケ
ース10の外周面に車室内空気中の水蒸気が凝縮し、車
室内を濡らすことを防止する構造となっている。さら
に、エバポレータ23の先端面23cに設置された断熱
材23fは、エバポレータ23の先端面23cの下縁を
覆っていないため、エバポレータ23内を冷媒が循環す
ることによって、エバポレータ23のフィンを通過する
送風空気中の水蒸気が凝縮し、凝縮水がフィンを伝って
先端面23に集水した際に、ユニットケース10の底面
に滴下せずに、エバポレータ23の先端面23cを伝っ
て、ユニットケース内壁面から排水部16に排水される
構造になっている。
【0043】次に、ユニットケース収容凹部10dに填
め込まれたエバポレータ23に一体の接続部13に、ユ
ニットケース10の外側から膨張弁ブロック31を取付
ける。この膨張弁ブロック31の取付けにはネジ31d
が、膨張弁ブロック31側から接続部13のネジ孔にネ
ジ止めされて、エバポレータ23に膨張弁ブロック31
が直接取付けられる。(図3参照)以上の構成により、
本実施形態の車両用空調装置の配管構造では、図3に示
すように、冷媒配管32a、32bがユニットケース1
0の合わせ面ではない側壁部分に設けられた連通部15
を通じて、車室外からユニットケース10内のエバポレ
ータ23に接続されていると共に、連通部15とダッシ
ュパネル40との接合面には防水部28が設けられてい
るので、ユニットケース10の合わせ面の防水構造を簡
素化して、防水性能を向上させることができる。
【0044】さらに、冷媒配管32a、32bをユニッ
トケース10の合わせ面に配設するために必要であった
部品単価の高いグロメットの使用が廃止されるので、コ
ストの削減ができると共に、ユニットケース10を組立
てる際にグロメットの強力な反発力に抗してこのグロメ
ットを挟持するために必要であったねじ止めなどの工程
も廃止されるので、作業工数、および部品点数が削減さ
れ、よりいっそうのコストの削減ができる。
【0045】また、配管孔14の周縁部14aと板状の
接続部13は、シール材としてのパッキン18を介して
隙間なく嵌合されているので、送風機21から送出され
る送風空気がユニットケース10から車室外に漏れ出す
ことがなくなり、車両用空調装置1の運転効率が向上
し、要求された車室内の温度環境を素早く実現すること
ができる。
【0046】ユニットケース10の内部に溜った水が、
合わせ面10a´、10b´から車室内に漏れ出すこと
がないように合わせ面10a´、10b´の間には、防
水パッキンが挟持されていると共に、係止部10cと係
合突起10c´とが係合することによって、この防水パ
ッキンの挟持状態が保持され十分な防水性能を確保して
いる。
【0047】連通部15の先端部15a近傍には、フラ
ンジ部15bが設けられ、連通部15とダッシュパネル
40との間に十分な防水性能を確保するために、防水パ
ッキン27がフランジ部15bと開口部41の周縁部4
1aとの間に挟持されている。つまり、ユニットケース
10は、防水パッキン27がフランジ部15bと開口部
41の周縁部41aとの間で挟持された状態が保持され
るように設置されている。これにより、車室外側からダ
ッシュパネル40の開口部41と連通部15を通じてユ
ニットケース10の配管孔14からユニットケース10
の内部に浸入した場合でも、浸入した水は、エバポレー
タ23で凝縮した水と共にユニットケース10の底部を
伝って排水部16から車室外に排出され、車室内に漏れ
出すことはない。
【0048】連通部15の先端部15aがユニットケー
ス10を設置した際に車室内側から車室外側に突出する
ような形状になっているため、ユニットケース10を設
置する際の位置決めが容易になると共に、ユニットケー
ス10の設置後も車室外側からユニットケース10の内
部に水が浸入し難くしている。
【0049】ユニットケース10の配管孔14の周縁部
14aと板状の接続部13は、シール材としてのパッキ
ン18を介して隙間なく嵌合されているので、ユニット
ケース10の内部を流れる送風空気が連通部15から車
室外に漏れ出すのを防止し、効率よく送風を行うことが
できる。
【0050】なお、図1,図2に示すように、本実施形
態では、車室外からヒータコア25にヒータ配管33
a、33bを接続するために、ユニットケース10とダ
ッシュパネル40に設けられた孔は、冷媒配管32a、
32bを通すために設けられた孔とは別の位置にある
が、同一の孔に冷媒配管32a、32bと共に、ヒータ
配管33a、33bを通してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における車両用空調装置の
配管構造を示す全体断面図である。
【図2】本発明の一実施形態における車両用空調装置の
配管構造を示す配管部分の拡大図である。
【図3】本発明の一実施形態における車両用空調装置の
配管構造を示す側面図である。
【図4】本発明の一実施形態における車両用空調装置の
エバポレータをユニットケースに設置した状態の接続部
分の拡大図である。
【図5】本発明の一実施形態における車両用空調装置の
エバポレータの取付けを示す全体断面図である。
【符号の説明】
1 車両用空調装置 10、10a、10b ユニットケース 13 接続部 14 配管孔 15 連通部 23 熱交換器 23a 入口管 23b 出口管 28 防水部 32 熱交換器用配管 40 ダッシュパネル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの分割ケース(10a、10b)を
    合わせて形成されるユニットケース(10)と、このユ
    ニットケース(10)内に配置されてユニットケース
    (10)内に導入された空気と熱の授受を行う熱交換器
    (23)と、この熱交換器(23)の内部を循環する熱
    媒体を供給・排出する配管(32)と、車両のダッシュ
    パネル(40)近傍の車室内側に配設され、前記配管
    (32)が前記ダッシュパネル(40)の車室外側から
    配設される車両用空調装置(1)の配管構造であって、 前記ユニットケース(10)のいずれか一方の分割ケー
    ス(10b)に、前記熱交換器(23)の入口管(23
    a)および出口管(24b)を該ユニットケース(1
    0)の外に取り出すための筒状の配管孔(14)を設け
    る一方、 前記熱交換器(23)に、該熱交換器(23)の入口管
    (23a)および出口管(23b)が貫通され、その外
    側面でシール部材(18)を介して前記筒状配管孔(1
    4)を密閉する接続部(13)を一体に設け、 前記一方の分割ケース(10b)に、前記筒状配管孔
    (14)を収容し、ダッシュパネル(40)の開口部
    (41)から車室外に臨む筒状の連通部(15)を設け
    る一方、 該ダッシュパネル(40)の開口部(41)と該連通部
    (15)との間からの浸水を防止する防水部(28)を
    設け、 前記ユニットケース(10)の気密性および水密性を保
    ちつつ、前記熱交換器(23)の入口管(23a)およ
    び出口管(23b)を車室外に露出させて該入口管(2
    3a)および出口管(23b)と前記配管(32)とを
    接続したことを特徴とする車両用空調装置(1)の配管
    構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用空調装置の配管構
    造であって、 前記接続部(13)に膨張弁ブロック(31)を直接取
    り付けることを特徴とする車両用空調装置(1)の配管
    構造。
  3. 【請求項3】 請求項1,2記載の車両用空調装置の配
    管構造であって、 前記防水部(28)は、 前記連通部(15)の先端(15a)近傍から外方に向
    けて突設されたフランジ部(15b)と、 前記ダッシュパネル(40)の開口部(41)の周縁部
    (41a)と、 前記フランジ部(15b)と前記周縁部(41a)との
    間に挟持された防水パッキン(27)と、 からなることを特徴とする車両用空調装置(1)の配管
    構造。
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