JP2000203251A - ク―リングユニットの取付構造 - Google Patents

ク―リングユニットの取付構造

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JP2000203251A
JP2000203251A JP11004977A JP497799A JP2000203251A JP 2000203251 A JP2000203251 A JP 2000203251A JP 11004977 A JP11004977 A JP 11004977A JP 497799 A JP497799 A JP 497799A JP 2000203251 A JP2000203251 A JP 2000203251A
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expansion valve
cover
cooling unit
dash panel
opening
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Akihiko Takano
明彦 高野
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B41/00Fluid-circulation arrangements
    • F25B41/30Expansion means; Dispositions thereof
    • F25B41/31Expansion valves
    • F25B41/33Expansion valves with the valve member being actuated by the fluid pressure, e.g. by the pressure of the refrigerant
    • F25B41/335Expansion valves with the valve member being actuated by the fluid pressure, e.g. by the pressure of the refrigerant via diaphragms
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2341/00Details of ejectors not being used as compression device; Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/06Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/068Expansion valves combined with a sensor
    • F25B2341/0683Expansion valves combined with a sensor the sensor is disposed in the suction line and influenced by the temperature or the pressure of the suction gas

Abstract

(57)【要約】 【課題】クーリングユニット外部に突出して配置され、
高圧側及び低圧側パイプと配管接続用コネクタなしで配
管接続される膨張弁を用いる場合に、車室内側とエンジ
ンルーム内側とをシールすることと、ダイヤフラム室内
のダイヤフラム駆動流体が外部の熱影響を受けるのを防
止することと、膨張弁から生ずる冷媒の流動音などの異
音を遮断することとを、同時に解決する。 【解決手段】 膨張弁4のうち開口部28及び接続部7
b,9bが形成された面29以外の外周を断熱性の覆体
27で覆い、この覆体27で覆われた膨張弁27をダッ
シュパネル32の開口部33に臨む位置に配置して、覆
体27を開口部33の周縁部分に密接させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば車両等に
敷設される空調装置のクーリングユニット、特にブロッ
ク型膨張弁がケース外に突出したクーリングユニット
を、ダッシュパネルの開口部近傍に取り付ける構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の車両用空調装置を構成するクー
リングユニットは、エンジンルーム内と車室内とを区画
するダッシュパネルの前記車室内側近傍に配置されて、
前記エンジンルーム内のコンデンサ等と配管接続される
ものである。そして、従来においては、クーリングユニ
ットは、特開平6−825号公報に示されるように、ケ
ース内に収納されるエバポレータにブロック型膨張弁を
直接に取り付け、更に、このブロック型膨張弁に高圧通
路及び低圧通路を有する配管接続用コネクタを配すると
共に、この配管接続用コネクタをダッシュパネルの開口
部に挿通してエンジンルーム内に突出させる構成が一般
的であった。
【0003】このようなタイプのクーリングユニットに
あっては、既に、特開平8−216668号公報に示さ
れるように、配管接続コネクタの前記開口部の内周面と
対峙する外周面にシール部材をあてがい、開口部に配管
接続用コネクタを挿通させた際に、このシール部材で開
口部と配管接続用コネクタとの隙間を閉塞することによ
り、車室内側とエンジンルーム内側とをシールする構成
が公知となっている。
【0004】その一方で、特開昭55−127216号
に示されるように、ブロック型膨張弁をクーリングユニ
ットから出し、車室内側からダッシュパネルの開口部に
挿通させる構成のクーリングユニットが存在し、このよ
うなクーリングユニットにおいては、配管接続用コネク
タを省略し、ブロック型膨張弁を高圧側パイプ及び低圧
側パイプと薄板状の接続用プレートのみを介して連結さ
せた構成のものが考えられる。
【0005】この高圧側及び低圧側パイプとの配管接続
に接続用プレートを用いたクーリングユニットでは、配
管接続用コネクタの外周にシール部材をあてがう以外の
構成によって車室内側とエンジンルーム内側とをシール
する工夫が必要となる。
【0006】このため、膨張弁の開口部に挿通した際に
その内周面と対峙する外周面にシール部材をあてがい、
このシール部材で膨張弁と開口部内周面との隙間を閉塞
することにより、車室内側とエンジンルーム内側とをシ
ールすることが考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、膨張弁
の開口部に挿通した際にその内周面と対峙する外周面に
シール部材をあてがう構成では、ブロック型膨張弁が殆
ど剥き出しの状態でダッシュパネルの開口部に挿通され
ることから、ダイヤフラム室内のダイヤフラム駆動流体
が外部の熱の影響を受けてダイヤフラムが外部熱の変化
で上下に変位するのを十分に防止することができない。
このため、ダイヤフラム室の外周を上記シール部材とは
別個のシール部材で覆う必要がある。
【0008】また、膨張弁内を流れる冷媒の流れ方によ
っては冷媒流動音が発生することがあり、この異音は、
膨張弁がクーリングユニットの外部に配されることから
直接に乗員に伝達されて、乗員に不快感を与えるおそれ
がある。しかし、膨張弁の開口部に挿通した際にその内
周面と対峙する外周面にシール部材をあてがう構成で
は、膨張弁の異音の伝達を十分に遮断することができな
い。このため、膨張弁に異音を抑制する部品をシール部
材と別個に用いる必要がある。
【0009】そこで、この発明は、クーリングユニット
の外部に突出して配置され、高圧側及び低圧側パイプと
配管接続用コネクタなしで配管接続される膨張弁を用い
る場合に、車室内側とエンジンルーム内側とをシールす
ることと、ダイヤフラム室内のダイヤフラム駆動流体が
外部の熱影響を受けるのを防止することと、膨張弁から
生ずる冷媒の流動音などの異音を抑制することとを、同
時に解決することができる構成のクーリングユニットの
取付構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】しかして、この発明に係
るクーリングユニットの取付構造は、クーリングユニッ
ト内に配置されたエバポレータと高圧側パイプ及び低圧
側パイプとに接続される膨張弁の外周を、前記エバポレ
ータ及び前記パイプとの接続部位以外について断熱性の
覆体で覆い、前記覆体で覆われた膨張弁を、前記クーリ
ングユニットのダッシュパネルと対峙する側面に形成さ
れる開口部から突出させて、前記膨張弁を覆う覆体を、
前記ダッシュパネルに形成される開口部の周縁部分に密
接させることを特徴とするものである (請求項1)。こ
の膨張弁は、ダイヤフラム室側からの圧力と流出通路側
からの冷媒圧力との圧力差によりダイヤフラムを上下に
変位させることで、このダイヤフラムに接続された作動
棒を上下動させ、かかる作動棒の先端の弁体が流入通路
の高圧側と低圧側とを連通するオリフィスを開閉するこ
とにより弁の開度調節を行うブロック型のものである。
【0011】前記覆体のダッシュパネルの開口部周縁部
分への密接は、前記ダッシュパネルの開口部周縁部分を
前記覆体の外形に合わせてエンジンルーム側に窪ませ、
この窪み部に前記膨張弁を覆う覆体を嵌め込むことによ
り行うようにしても良い(請求項2)。また、前記覆体
のダッシュパネルの開口部周縁部分への密接は、前記覆
体に外方に突出するつば部を形成し、このつば部を前記
クーリングユニットから延びる延出部と前記ダッシュパ
ネルの開口部周縁部分とで挟持することにより行うよう
にしても良い (請求項3)。さらには、前記覆体のダッ
シュパネルの開口部周縁部分への密接は、前記覆体に外
方に突出するつば部を形成し、このつば部を前記ダッシ
ュパネルに取り付けられた取付具と前記ダッシュパネル
の開口部周縁部分とで挟持することにより行うようにし
ても良い (請求項4)。
【0012】このような構成によれば、膨張弁を覆う覆
体をダッシュパネルの開口部周縁部分に密接させること
により、開口部と膨張弁との間に隙間が形成されず、エ
ンジンルーム内側と車室内側とが良好にシールされる。
また、断熱性の覆体により膨張弁の外周を略全周にわた
って覆う関係上、ダイヤフラム室の外側も覆われるの
で、ダイヤフラム室内のダイヤフラム駆動流体が外部の
熱から直接影響を受けることがない。さらには、膨張弁
内を流れる冷媒の流動音は、膨張弁の略外周を覆体で覆
うので、この覆体が吸音材の働きをして前記異音が吸音
されて、乗員に異音が伝達されるのを抑制することがで
きる。
【0013】そして、前記覆体は、これを成形する型内
に前記膨張弁を設置した後、常温で樹脂材を型内に注入
して凝固させることにより、前記膨張弁の外周に設けら
れるようにしても良い(請求項5)。このように、常温
で樹脂材を型内に注入することにより、覆体が膨張弁の
外周に設けられる際に膨張弁のダイヤフラム室内のダイ
ヤフラム駆動流体が樹脂材の熱の影響を受けるおそれが
なくなる。
【0014】また、前記覆体は、前記膨張弁の外形と同
形の窪み部を有する覆体を予め膨張弁と別個に形成し、
この覆体の窪み部を前記膨張弁に外嵌させることによ
り、前記膨張弁の外周に設けられるようにしてもよい
(請求項6)。これにより、高温の樹脂材を用いて覆体
を形成するとしても、覆体が常温にまで冷却された後に
覆体の窪み部を膨張弁に外嵌させるようにすれば、覆体
を膨張弁の外周に設ける際に膨張弁のダイヤフラム室内
のダイヤフラム駆動流体が樹脂材の熱の影響を受けるこ
とがなくなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面により説明する。
【0016】図1及び図2において、クーリングユニッ
ト1は、車室内側に配置され、エバポレータ2とこのエ
バポレータ2に直接接続されるブロック型の膨張弁4と
を備えるもので、前記エバポレータ2をケース3内に収
納し、膨張弁4をダッシュパネル32に対峙する側面に
形成された開口部1aからケース3の外部に突出させる
構成がなされている。尚、エバポレータ2は、公知のも
のであるため、その説明を省略する。
【0017】膨張弁4も、それ自体公知のものである
が、その概略構成を説明すると、図示しないコンプレッ
サ、コンデンサ等と共に適宜配管接続されて冷凍サイク
ルを構成している。この膨張弁4は、コンデンサ側から
エバポレータ2へ冷媒を流通させる流入通路6と、エバ
ポレータ2からコンプレッサへ冷媒を流出させる流出通
路7とが膨張弁本体5に形成され、前記流入通路6は、
エバポレータ2と連通する低圧側通路8と、コンデンサ
側と連通する高圧側通路9と、これら低圧側通路8と高
圧側通路9とを連通するオリフィス10とで構成されて
いる。
【0018】高圧側通路9は、膨張弁本体5の下部から
穿設された空間9aと、この空間9aに一端が接続し、
他端が膨張弁本体5の側面に開口する接続部9bとによ
って構成され、空間9aには閉塞用の蓋体11が嵌め込
まれている。また、低圧側通路8は、高圧側通路9に対
して膨張弁本体5の前記接続部9bとは反対側の側面に
開口して開口端部にエバポレータ2の入口部2aが接続
されるようになっている。
【0019】流出通路7は、膨張弁本体5の低圧側通路
8の開口端面から高圧側通路9の開口端面にかけて横方
向に穿設されており、一方の開口端面7aにはエバポレ
ータ2の出口部2bが接続され、エバポレータ2からの
ガス化された冷媒が他方の開口端に形成された接続部7
bから流出されるようになっている。
【0020】膨張弁本体5には、長手方向に形成された
縦孔12を通って流出通路7と低圧側通路8とを貫通す
る作動棒13が配され、この作動棒13は、さらにオリ
フィス10を周囲に隙間を残して貫通し、高圧側通路9
に達した先端部がボール状の弁体14と結合している。
この弁体14は、空間9aに収納された弁体受け15と
当接し、この弁体受け15と蓋体11との間に弾装され
たスプリング16によってオリフィス10を閉塞する方
向へ常時付勢されている。
【0021】作動棒13の基端部はダイヤフラム17に
接続され、このダイヤフラム17は、膨張弁本体5に組
み付けられたハウジング18内を、ハウジング18との
間で密閉されたダイヤフラム室19と、流出通路7に連
通する均圧室20とに二分している。このダイヤフラム
室19内には、公知のダイヤフラム駆動流体が封入され
ていて、このダイヤフラム駆動流体は、作動棒13を介
して伝達された一定以上の熱に対応してガス化し、ダイ
ヤフラム17の上面を押圧する。
【0022】これにより、ダイヤフラム17は、ダイヤ
フラム室19側からの圧力と流出通路7側からの冷媒圧
力とが直接作用してその圧力差により上下に変位し、作
動棒13を介してダイヤフラム17に作用する圧力とス
プリング16の付勢力との釣り合った位置に弁体14を
動かし、膨張弁4の開度を調節するようになっている。
しかして、弁体14とオリフィス10とによって、高圧
側通路9から低圧側通路8に冷媒を霧状に減圧膨張させ
る膨張部が形成されている。
【0023】膨張弁本体5の接続部9b、7bには、コ
ンデンサ側からの高圧側パイプ21とコンプレッサ側へ
の低圧側パイプ22とが薄板状の接続用プレート23を
介して接続されるようになっている。この接続用プレー
ト23は、螺子24を接続用プレート23の貫通孔25
及び膨張弁本体5の接続孔26に挿嵌させることによ
り、膨張弁4に固定される。
【0024】そして、上記構成に係る膨張弁4の外周
は、エバポレータ2の出入口部2a、2bと接続するた
めの開口部28及び膨張弁本体5の接続部9b、7bを
有する面29を残して、覆体27により覆われている。
この覆体27は、例えばポリウレンタン等の断熱性を有
する発泡樹脂材等で形成された弾力性を有するもので、
この覆体27と膨張弁本体27の前記面29とで形成さ
れる外形は、この実施形態では略繭型形状をなしてい
る。但し、必ずしもこの形状に限定されるものではな
く、例えば直方体形状等、自由にその形態を選択するこ
とができる。そして、この覆体27を膨張弁4の外周に
設ける工程としては、特に図示しないが、膨張弁4を成
形用の型内に設置した後、この型に常温(15℃〜20
℃)でポリウレタンフォーム等の樹脂材を注入して硬化
するまで待ち、型抜きする手順を用いることが考えられ
る。これにより、ダイヤフラム室19内のダイヤフラム
駆動流体は、覆体27が膨張弁4の外周に設けられる差
異に、注入される樹脂により熱の影響を受けることがな
い。
【0025】クーリングユニット1の側方には、車室内
30とエンジンルーム内31とを区画するダッシュパネ
ル32が設けられており、このダッシュパネル32に
は、前記ケース3の開口部1aと整合する場所に開口部
33が開口している。そして、この開口部33の内径
は、覆体27の外形よりも小さくなっていると共に、そ
の開口部33の周縁部分には、覆体27及び膨張弁4の
面29により形成される外形に合わせてエンジンルーム
31側に窪んだ窪み部34が形成されている。
【0026】しかるに、このような構成によれば、図1
に示される様に、まず、覆体27を膨張弁4の外周に設
け、クーリングユニット1内のエバポレータ2並びに高
圧側及低圧側パイプ21、22との間でろう付けした
後、この膨張弁4を覆う覆体27をダッシュパネル32
の窪み部34に車室内30側から嵌め込み、図示しない
がダッシュパネル32とクーリングユニット1のケース
2とを連結することにより、開口部33の周縁部分に覆
体27を密接させることができる。
【0027】ところで、覆体27を膨張弁4の外周に設
ける工程について、型内に膨張弁4を設置した後、常温
で樹脂材を型内に注入するものとして説明したが、必ず
しも、この工程に限定されるものではない。すなわち、
例えば、図3に示すように、膨張弁4の外形と同形の窪
み部35を有する覆体27を予め膨張弁4と別個に形成
し、この覆体27の窪み部35を膨張弁4に外嵌させる
ことで、覆体27を膨張弁4の外周に設けるようにして
も良い。この工程は、成形用の型内に膨張弁4を設置し
た後、常温で樹脂材を型内に注入する工程よりも簡易で
あり、また覆体27について高温の樹脂材を用いて成形
しても、膨張弁4に外嵌させる際には冷えた状態であれ
ばダイヤフラム駆動流体への熱影響がないので、樹脂材
の選択肢を増やすことができるという長所を有する。
【0028】図4から図6において、本発明の他の実施
形態が複数示され、以下異なる部分を主として説明し、
図面に現れる同一部分については同一個所に同一符号を
付して説明を省略する。
【0029】このうち、図4及び図5で示されるクーリ
ングユニット1は、車室内側に配置され、エバポレータ
2とこのエバポレータ2に直接接続されるブロック型の
膨張弁4とを備えたもので、エバポレータ2をケース3
内に収納し、膨張弁4をダッシュパネル32に対峙する
側面に形成された開口部1aからケース3の外部に突出
させる構成がなされている。尚、エバポレータ2は公知
のものであるため、その説明を省略する。
【0030】この構成において、膨張弁4の外周を覆う
覆体27は、接続部7b、9bを有する面29と略同方
向に環状に突出する可撓性のつば部36が形成されてい
る。その他の構成、即ち、膨張弁4がダイヤフラム駆動
流体が封入されたダイヤフラム室19を有する点等につ
いては、図1及び図2に示される覆体27及びこの覆体
27で覆われた膨張弁4と同様であり、覆体27を膨張
弁4の外周に設けるための工程についても前述したもの
と同様であるので説明を省略する。
【0031】これに対し、開口部33の周縁部分は、図
5に示すように、一旦車室内30側に膨らんだ後エンジ
ンルーム内31側に曲折されることにより、開口部33
を囲む環状の当接部37が形成されている。このため、
ダッシュパネル32の開口部周縁部分は弾力性を有した
ものとなっている。また、クーリングユニット1は、そ
の開口部1aから前記ダッシュパネル32の当接部37
に向けて延出された略筒状の延出部38が形成され、こ
の延出部38の先端は略フレア状に広がって当接部38
aが形成されている。そして、ダッシュパネル32の開
口部33は、覆体27の本体の外形寸法と略同じ大きさ
を有し、このため、つば部36の外径よりは小さくなっ
ている。
【0032】しかるに、このような構成によれば、図5
に示される様に、まず、覆体27で膨張弁4を覆い、ク
ーリングユニット1内のエバポレータ2並びに高圧側及
低圧側パイプ21、22との間でろう付けした後、この
覆体27で覆われた膨張弁4をつば部36が当接部37
に当接するまで開口部33に車室内側30から挿通し
て、フランジ36を当接部37とクーリングユニット1
の延出部38とで挟持させ、更に,図示しないがダッシ
ュパネル32とクーリングユニット1のケース2とを連
結することにより、開口部33の周縁部分に覆体27を
密接させることができる。
【0033】一方で、図6に示すクーリングユニット1
は、車室内側に配置され、エバポレータ2とこのエバポ
レータ2に直接接続されるブロック型の膨張弁4とを備
えるもので、エバポレータ2をケース3内に収納し、膨
張弁4を下記するダッシュパネルに対峙する側面に形成
された開口部1aからケース3の外部に突出させる構成
がなされている。尚、エバポレータ2は公知のものであ
るため、その説明を省略する。
【0034】この構成において、膨張弁4の外周を覆う
覆体27は、その外形及びつば部36を有する点で図4
に示される覆体27と同様であり、その他の構成、即
ち、膨張弁4がダイヤフラム駆動流体が封入されたダイ
ヤフラム室19を有する点等については、図1及び図2
に示す膨張弁4と同様であり、覆体27を膨張弁4の外
周に設けるための工程についても前述したものと同様で
あるので説明を省略する。
【0035】これに対し、ダッシュパネル32の開口部
33は、覆体27の本体の外形寸法と略同じ大きさを有
し、このためつば部36の外径よりは小さくなってい
る。また、開口部33の周縁部分は、一旦エンジンルー
ム内31側に膨らんだ後車室内30側に曲折することに
より、開口部33を囲む環状の当接部39が形成されて
いる。このため、ダッシュパネル32の開口部周縁部分
は弾力性を有したものとなっている。そして、ダッシュ
パネル32の開口部33周縁には、ボルト40により取
付部材41がエンジンルーム内31側に取り付けられる
ようになっている。この取付部材41は、ダッシュパネ
ル32にその端部を固定した際に、固定側の反対側部位
とダッシュパネル32との間に覆体27のつば部36の
厚みよりも若干小さい隙間が形成されるように、固定さ
れた側と反対側はダッシュパネル32から離れる方向に
曲折している。
【0036】しかるに、このような構成によれば、図6
に示される様に、まず、覆体27で膨張弁4を覆い、ク
ーリングユニット1内のエバポレータ2並びに高圧側及
低圧側パイプ21、22と接続した後、この覆体27で
覆われた膨張弁4をつば部36がエンジンルーム内31
側に出るように開口部33に車室内側30から挿通し
て、このエンジンルーム内31側に出たつば部36をダ
ッシュパネル32の当接部39と取付部材41の固定側
の反対側部位とで挟持させ、取付部材41とダッシュパ
ネル32とをボルト40で連結することにより、開口部
33の周縁部分に覆体27を密接させることができる。
【0037】以上により、この発明に係るクーリングユ
ニットの取付構造では、開口部33と膨張弁4との間に
隙間が形成されることが防止されることから、車室内3
0側とエンジンルーム内31側とが良好にシールされ
る。
【0038】また、覆体27がハウジング18の外周に
設けられるので、ダイヤフラム室19内のダイヤフラム
駆動流体は、外部の熱、特にエンジンの排熱の影響を受
けるのを抑制される。このため、ハウジング18の外周
を覆うためのシール部材を別個に用意する必要がなくな
り、部品点数の削減を図ることができる。
【0039】更に、覆体27が接続部7b、9bを有す
る面29及び開口部28を残して膨張弁4の略全周を覆
うことから、覆体27が消音材としての役割を果たすの
で、冷媒流動音の伝達を抑制する部材の取り付けが不要
となり、この点でも部品点数の削減を図ることができ
る。
【0040】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、配置
された膨張弁の略全周を覆う覆体をダッシュパネルの開
口部周縁部分に密接させることにより、開口部と膨張弁
との間の隙間をなくすことができるので、エンジンルー
ム内と車室内とを良好にシールすることができる。
【0041】また、断熱性の覆体により膨張弁の略外周
を覆うことから、ダイヤフラムが収納されたハウジング
も覆体で覆われる関係上、膨張弁をダッシュパネルに近
接して配置させても、ダイヤフラム室内のダイヤフラム
駆動流体が外部の熱から直接影響を受けるのを回避する
ことができるので、膨張弁の弁を正常に開閉させること
が可能となる。
【0042】さらに、膨張弁の略外周を覆体で覆うの
で、覆体が吸音材の働きをし、膨張弁内を流れる冷媒の
流動音等の異音により、乗員に対し不快感を与えるのを
抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、膨張弁の覆体をダッシュパネルの開口
部周縁のエンジンルーム側に窪ませた窪み部に嵌め込む
ことでダッシュパネルの開口部をシールする構成を示す
断面図である。
【図2】図2(a)は、膨張弁を覆体で覆った外観を示
す説明図であり、図2(b)は、図2(a)の断面図で
ある。
【図3】図3(a)は、膨張弁と別個に形成された覆体
で膨張弁を覆った外観を示す説明図であり,図3(b)
は、膨張弁を覆う前の覆体の構成を示す説明図である。
【図4】図4は、膨張弁の覆体につば部を形成し、この
つば部をダッシュパネルとクーリングユニットのケース
とで挟持してダッシュパネルの開口部をシールする構成
を示す断面図である。
【図5】図5(a)は、膨張弁を突起部を有する覆体で
覆った外観を示す説明図であり、図5(b)は、図5
(a)の断面図である。
【図6】図6は、膨張弁の覆体につば部を形成し、この
つば部をダッシュパネルとダッシュパネルに取り付けら
れた取付部材とで挟持してダッシュパネルの開口部をシ
ールする構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 クーリングユニット 1a 開口部 2 エバポレータ 2a 入口部 2b 出口部 3 ケース 4 膨張弁 21 高圧側パイプ 22 低圧側パイプ 23 接続用プレート 27 覆体 28 開口部 29 膨張弁の高圧側及び低圧側パイプとの接続部を有
する面 30 車室内 31 エンジンルーム内 32 ダッシュパネル 33 開口部 34 窪み部 35 窪み部 36 つば部 37 当接部 38 延出部 38a 当接部 39 当接部 40 ボルト 41 取付部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クーリングユニット内に配置されたエバ
    ポレータと高圧側パイプ及び低圧側パイプとに接続され
    る膨張弁の外周を、前記エバポレータ及び前記パイプと
    の接続部位以外について断熱性の覆体で覆い、 前記覆体で覆われた膨張弁を、前記クーリングユニット
    のダッシュパネルと対峙する側面に形成される開口部か
    ら突出させて、 前記膨張弁を覆う覆体を、前記ダッシュパネルに形成さ
    れる開口部の周縁部分に密接させることを特徴とするク
    ーリングユニットの取付構造。
  2. 【請求項2】 前記覆体のダッシュパネルの開口部周縁
    部分への密接は、前記ダッシュパネルの開口部周縁部分
    を前記覆体の外形に合わせてエンジンルーム側に窪ま
    せ、この窪み部に前記膨張弁を覆う覆体を嵌め込むこと
    により行うことを特徴とする請求項1に記載のクーリン
    グユニットの取付構造。
  3. 【請求項3】 前記覆体のダッシュパネルの開口部周縁
    部分への密接は、前記覆体に外方に突出するつば部を形
    成し、このつば部を前記クーリングユニットから延びる
    延出部と前記ダッシュパネルの開口部周縁部分とで挟持
    することにより行うことを特徴とする請求項1に記載の
    クーリングユニットの取付構造。
  4. 【請求項4】 前記覆体のダッシュパネルの開口部周縁
    部分への密接は、前記覆体に外方に突出するつば部を形
    成し、このつば部を前記ダッシュパネルに取り付けられ
    た取付具と前記ダッシュパネルの開口部周縁部分とで挟
    持することにより行うことを特徴とする請求項1に記載
    のクーリングユニットの取付構造。
  5. 【請求項5】 前記覆体は、これを形成する型内に前記
    膨張弁を設置した後、常温で樹脂材を型内に注入して凝
    固させることにより、前記膨張弁の外周に設けられるこ
    とを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載のクーリ
    ングユニットの取付構造。
  6. 【請求項6】 前記覆体は、前記膨張弁の外形と同形の
    窪み部を有する覆体を予め膨張弁と別個に形成し、この
    覆体の窪み部を前記膨張弁に外嵌させることにより、前
    記膨張弁の外周に設けられることを特徴とする請求項
    1、2、3又は4に記載のクーリングユニットの取付構
    造。
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