JP2502883Y2 - 折り込み鋸 - Google Patents

折り込み鋸

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JP2502883Y2
JP2502883Y2 JP1990049803U JP4980390U JP2502883Y2 JP 2502883 Y2 JP2502883 Y2 JP 2502883Y2 JP 1990049803 U JP1990049803 U JP 1990049803U JP 4980390 U JP4980390 U JP 4980390U JP 2502883 Y2 JP2502883 Y2 JP 2502883Y2
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Japan
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saw
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handle
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cover piece
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JP1990049803U
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JPH049702U (ja
Inventor
義孝 久保田
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久保田工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、安全で使い勝手のよい折り込み鋸に関す
るものである。
〔従来の技術〕
鋸としては、従来から、柄に対し鋸歯が固定されたも
のの外、第7図(a)に示すような、鋸歯を柄から出し
入れできる折り込みタイプのものが普及している。この
折り込み鋸は、握りやすいよう中央部がやや凹状に曲成
された柄部1と、この柄部1の一端側に回動自在に連結
された鋸歯2とを備えている。そして、上記鋸歯2は、
折り畳んだ状態では、同図(b)に示すように、柄部1
の長手方向の中心線に沿つて形成された幅細の溝1a内に
その歯部を入り込ませた状態になり、使用時には、同図
(a)に鎖線で示すように、柄部1に対し一直線になる
まで開くようになつている。なお、上記鋸歯2を開いた
状態では、鋸刃2と柄部1の連結部に内蔵される板バネ
(図示せず)の働きによつて、鋸刃2がその位置に保持
されるようになつている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記折り込み鋸は、折り畳んだ状態で
取り扱う際に、鋸歯2を収納した溝1aを下向きにして持
つと、鋸歯2が自重で下向きに開いて歯部が露出して危
険である。また、工具箱等に収納して持ち運ぶ等して動
かすと、その振動によつて、工具箱内でひとりでに柄部
1から鋸歯2が開いて歯部が露出する場合がある。その
状態で工具箱から鋸あるいは同じスペースに収納された
他の工具を取り出す場合、上記露出した歯部で手指を傷
つけるおそれがあり、やはり危険である。
この考案は、このような事情に鑑みなされたもので、
折り畳んだ状態では、絶対に鋸歯が開いて歯部が露出す
るようなことのない、安全な折り込み鋸の提供をその目
的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この考案の折り込み鋸
は、略棒状の柄部と、上記柄部の一端側に回動自在に連
結され閉じた状態で上記柄部の長手方向の中心線に沿つ
て形成された幅細の溝部内にその歯部を入り込ませた状
態となり開いた状態で柄部に対し略一直線となるよう取
り付けられる鋸歯と、上記鋸歯が柄部と略一直線になつ
た状態を着脱自在な係合によつて保持する係合手段とを
備えた折り込み鋸であつて、上記柄部における鋸歯先端
部が入り込む側の端部に、柄部と鋸歯の連結側に向かつ
て倒れた状態で上記溝部内に入り込んだ鋸歯先端部を被
覆し起立した状態で上記鋸歯先端部を露出させるよう構
成されたカバー片が起倒自在に取り付けられているとい
う構成をとる。
〔作用〕
すなわち、この考案の折り込み鋸は、柄部における鋸
歯先端部が入り込む側の端部に、この部分を被覆するカ
バー片を起倒自在に取り付けたものである。したがつ
て、上記折り込み鋸を折り畳んだ状態で、上記カバー片
を倒しておけば、このカバー片によつて柄部が入り込ん
だ鋸歯の先端部が蓋されることになるので、鋸歯がひと
りでに開いたり、柄部の持ち方によつて鋸歯が自重で開
いたりするようなことがなく、安全である。そして、鋸
の使用時には、上記カバー片を起立させた状態で鋸歯を
引き出すだけで、簡単に使用に供することができる。し
かも、このとき、上記起立させたカバー片が、柄部の端
部において突起を形成するため、柄部の端を握つて鋸引
き作業を行う場合には、この突起部分が抜け止めとなつ
て手に力が入りやすく、作業がしやすいという利点を有
する。
つぎに、この考案を実施例にもとづいて詳細に説明す
る。
〔実施例〕
第1図(a)はこの考案の一実施例の正面図を示し、
同図(b)はその平面図を示している。これらの図にお
いて、10は柄部で、前後一対の細長い板状体10a,10bを
接合して形成されている。上記柄部10の長手方向の中心
線に沿う部分には、上記板状体10a,10bの相対する面の
下側部分を薄肉にすることによつて、幅細の溝部11が、
やや図面上右側が浅くなるよう形成されている。そし
て、上記柄部10の一端側に回動自在に連結される鋸歯12
が、折り畳まれた状態で、この溝部11内に、その歯部を
入り込ませている。なお、上記柄部10は、中央部がやや
細くなつており、かつその外周面には、所定間隔で縦に
凹凸の筋模様が形成されていて、使用時に手が滑りにく
いようになつている。
また、上記柄部10の、鋸歯12との連結部と反対側の端
部は、前後面とも、上端縁を残した状態でその下側の略
半月状の部分が薄肉に段落としされており、この段落と
しによつて形成される段差部のうち下側に延びる段差部
10cが円弧状に形成され、上側に延びる段差部10dが直線
状に形成されている。そして、この段落とし部に、外観
くちばし状で断面略コ字状のカバー片13が、柄部10から
外側に突出する軸14によつて回動自在に取り付けられて
いる。このカバー片13の前後の内周面は上記柄部10の前
後の段落とし面と摺接して上記軸14を中心にして矢印の
ように摺動するようになつており、上記カバー片13を、
柄部10と鋸歯12の連結部の方向に向かつて倒すと、実線
で示すように、上記カバー片13の片端面13aが前記柄部1
0の円弧状段差部10cに当接してその状態が保持され、逆
に上記カバー片13を下向きに起立させると、カバー片13
の他端面13bが前記柄部10の直線状段差部10dに当接して
その状態が保持されるようになつている。なお、上記カ
バー片13の下面には、第1図(a)を下から見上げた第
2図に示すように、前記柄部10の下面中心線上に形成さ
れる幅細の溝部11と重なる配置で、幅細の切欠部15が形
成されており、鋸歯12の先端部を逃がしている。第3図
は上記カバー片13が取り付けられた柄部10端部を斜め方
向から見た図である。
ところで、前後一対の板状体10a,10bの、溝部11を形
成する薄肉部分以外の部分であつて鋸歯12の連結部分近
傍は、第4図(手前の板状体10aを外して板状体10bの内
側面を示す)において斜線Pで示す領域が薄肉に形成さ
れていて、この部分に、軸16を介して係合用板片17が回
転自在に取り付けられている。この係合用板片17の一端
側は、下向きに折れ曲がる鉤形部17aとなつており、こ
の鉤形部17aが鋸歯12に設けられたコ字状の切欠部12aと
係合するようになつている。一方、上記係合用板片17の
他端部17bには、板状体10bの肉厚部に一端側が差し込ま
れた板バネ18によつて常時下側から押し上げ付勢されて
いる。そして、手前の板状体10aの内側面にも、上記係
合用板片17を挟むための薄肉部(斜線Pの領域に対応)
と、板バネ18を差し込むためのスリツトが形成されてい
る。このようにして形成された前後一対の板状体10a,10
bが、鋸歯12および上記係合用板片17をそれぞれ所定の
位置に回動自在な状態に取り付けて挟んだ状態で一体的
に固定され柄部10を構成している。なお、上記柄部10の
上面において、係合用板片17の上縁部と重なる部分の一
個所が浅い円弧状に切り欠かれて切欠部19を形成し、こ
の部分において内側の係合用板片17の上縁部が露出する
ようになつている。
このようにして構成された折り込み鋸は、例えばつぎ
のようにして使用することができる。すなわち、まず、
第5図に示すように、カバー片13を下向きに起立させて
鋸歯12を矢印のように開く。つぎに、第6図に示すよう
に、鋸歯12を略180度開いて柄部10と鋸歯12とが略一直
線になるようにする。このとき、鋸歯12の連結部側の縁
部が、柄部10に内蔵される係合用板片17の左縁部を押し
上げながら移動し、結局上記係合用板片17の鉤形部17a
が鋸歯12の切欠部12aに入り込んで係合して鋸歯12と柄
部10とが一直線になつた状態が保持されるようになる。
したがつて、この状態で柄部10を握り、鋸引き作業を行
うことができる。なお、上記鋸引き作業において、大き
な板を荒く切るような場合には、柄部10の端をもつて鋸
歯12を大きな幅で動かす必要があるが、このとき下向き
に起立させたカバー片13に、手の小指をかけるようにし
て鋸引きを行うと、手がずれて鋸歯12が木からずれるよ
うなことがなく、非常に作業性がよい。逆に、作業が終
了して鋸歯12をしまう場合には、まず柄部10の切欠部19
に指をかけて係合用板片17上縁部を内側に押す。これに
より上記係合用板片17の鉤形部17aが上に上がり、鋸歯1
2の切欠部12aとの係合が解除される。そこで、鋸歯12を
柄部10に向かつて折り畳んでその歯部を柄部10の溝部11
内に入り込ませ、さらに起立させていたカバー片13を元
のように倒して初期の状態にすることができる。このよ
うにすると、鋸歯12の先端部がカバー片13によつて被覆
されるので、収納時,運搬時等に鋸歯12がひとりでに開
いて使用者に思わぬ怪我をさせるようなことがなく、安
全である。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案の折り込み鋸は、柄部におけ
る鋸歯先端部が入り込む側の端部に、この部分を被覆す
るカバー片が起倒自在に取り付けられている。したがつ
て、上記折り込み鋸を折り畳んだ状態で、上記カバー片
を倒しておけば、このカバー片によつて柄部に入り込ん
だ鋸歯の先端部が蓋されることになるので、鋸歯がひと
りでに開いたり、柄部の持ち方によつて鋸歯が自重で開
いたりするようなことがなく、安全である。そして、鋸
の使用時には、上記カバー片を起立させた状態で鋸歯を
引き出すだけで、簡単に使用に供することができる。し
かも、このとき、上記起立させたカバー片が、柄部の端
部において突起を形成するため、柄部の端を握つて鋸引
き作業を行う場合には、この突起部分が抜け止めとなつ
て手に力が入りやすく、作業がしやすいという利点を有
する。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)はこの考案の一実施例を示す正面図、同図
(b)はその平面図、第2図は第1図(a)の部分的な
底面図、第3図は上記実施例の要部拡大斜視図、第4図
は上記実施例の柄部内側の説明図、第5図および第6図
は上記実施例の使用態様の説明図、第7図(a)は従来
の折り込み鋸の正面図、同図(b)はその底面図であ
る。 10…柄部、11…溝部、12…鋸歯、12a…切欠部、13…カ
バー片、17…係合用板片、17a…鉤形部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】略棒状の柄部と、上記柄部の一端側に回動
    自在に連結され閉じた状態で上記柄部の長手方向の中心
    線に沿つて形成された幅細の溝部内にその歯部を入り込
    ませた状態となり開いた状態で柄部に対し略一直線とな
    るよう取り付けられる鋸歯と、上記鋸歯が柄部と略一直
    線になつた状態を着脱自在な係合によつて保持する係合
    手段とを備えた折り込み鋸であつて、上記柄部における
    鋸歯先端部が入り込む側の端部に、柄部と鋸歯の連結側
    に向かつて倒れた状態で上記溝部内に入り込んだ鋸歯先
    端部を被覆し起立した状態で上記鋸歯先端部を露出させ
    るよう構成されたカバー片が起倒自在に取り付けられて
    いることを特徴とする折り込み鋸。
JP1990049803U 1990-05-10 1990-05-10 折り込み鋸 Expired - Lifetime JP2502883Y2 (ja)

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JP1990049803U JP2502883Y2 (ja) 1990-05-10 1990-05-10 折り込み鋸

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JP1990049803U JP2502883Y2 (ja) 1990-05-10 1990-05-10 折り込み鋸

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Publication Number Publication Date
JPH049702U JPH049702U (ja) 1992-01-28
JP2502883Y2 true JP2502883Y2 (ja) 1996-06-26

Family

ID=31567807

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5182500A (ja) * 1975-01-16 1976-07-20 Shigetaka Sakurai Hoketsutonaifu
JPS5755044Y2 (ja) * 1978-10-27 1982-11-29

Also Published As

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JPH049702U (ja) 1992-01-28

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