JPS6026205Y2 - 刈払機に於けるスロットル操作装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は長尺活管の基端部にクラッチハウジングを介し
て原動機を有し、先端部にギヤーハウジングを介して回
転刃を有し、その原動機よりクラッチ機構、長尺柄管内
に挿通された従動長軸、ギヤー機構を介して回転刃を駆
動させるよにした式の刈払機に於けるスロットル操作装
置に関し、更に詳細には、長尺活管に設けられたグリッ
プ部を利用しての刈払機に於けるスロットル操作装置に
関するものである。

従来の刈払機に於けるスロットルの操作は、即ちスロッ
トルの開閉は、グリップ部に設けられた（注、グリップ
の先端に於て長尺活管に設けられた。

）バンドル式のレバーによってこれがなされていた。

しかし、このようなバンドル式のレバー使用のものに於
ては、スロットル操作に際し必然的に栂指以外の四本の
指でなすこととなり、為にグリップの把持が不安定とな
って回転刃が左右等に大きく振れることがあり、特に傾
斜地その他の悪条件下の作業時に往々にして事故の発生
を見ることがあった。

又バンドル式のレバーであるが故に、これが長尺活管の
外周方向に大きく突出されており、為に回転刃の角度を
左右斜状に変換した際に（注、作業条件に応じ、回転刃
は上下方向、左右方向等に角度を変換して用いられるこ
とがある。

）レバーが腰部に接触することとなり、（注、右ききの
者の場合は回転刃を右方に倒した際に、左ききの者の場
合はその反対に倒した際に。

）この場合作業員は往々にして長尺活管を腰部から離開
することがあり、即ち活管の保持が不安定となって好ま
しくなく、（注、長尺活管の保持は肩掛バンド及びグリ
ップのグリッピング以外に、これが腰部に当接された状
態で行われる。

）これを確固に保持するためにグリップをそれだけ強く
握ることとなって疲労が犬になる不都合が見られたもの
であった。

更に又、従来のものはレバー及びそのヒンジ金具が突出
しているが故に梱包及び保管、移送等に際しても好まし
くないものであった。

本考案は叙上の点に着目して威されたもので、その目的
は、グリップを手掌と栂指を除く四指で確固に握った状
態で栂指だけによりスロットル操作子を操作することが
出来、従って傾斜地その他の悪条件下での作業に於ても
、これを安全に行い得る刈払機に於けるスロットル操作
装置を提供するにある。

又本考案の他の目的は、スロットル操作子がグリップが
長尺活管の上下左右等の外周方向に太きく突出すること
がないので、回転刃の角度を上下左右方向に傾斜した場
合に於ても長尺活管又はグリップを腰部より離開する必
要がなく、従って常に楽な姿勢で作業し得られ、それだ
け疲労を軽減し得る刈払機に於けるスロットル操作装置
を提供するにある。

又本考案の他の目的は、保管、梱包、移送等を容易にな
し得る刈払機に於けるスロットル操作装置を提供するに
ある。

次に、上記の目的を遠戚し得る本考案の一実施例を、添
付図面について詳細に説明する。

１は長尺活管、２は長尺活管１内に挿通された従動長軸
を示すが、この両者の関係及び原動機、回転刃等との関
連構造は従来より周知のものと同様であるから、その詳
細な説明はこれを省略する。

３は長尺活管１に嵌合且つコイルばね４で緊定されたグ
リップ、５はスロットルワイヤー、６はワイヤーチュー
ブ、７は基端部なる環状板部７ａと、中間部なる管部７
ｂ及び先端部なるばね受部７ｃより成る二つ割り部材に
より構成されたクランプを示し、該クランプ７の環状板
部７ａの前面には数多の凹凸条７ａ、が放射状に形成さ
れている。

又環状板部７ａの一部には前後方向に通じる通孔７ａ２
と、この通孔７ａ２に連通する弧状部７ａ３が形成され
ている。

そして斯く構成されたクランプ７がグリップ３の前部に
於て長尺活管１の外側にポル］・ナツト８で緊結されて
いる。

９は基部に円形凹陥部９ａを、中間部に軸孔９ｂを、先
端部にはね受用の円形凹陥部９Ｃを有する二つ割り部材
により構成されたスロットル操作環を示腰その円形凹陥
部９ａを構成する内壁には前記された凹凸条７ａ、に係
合離脱する凹凸条９ａ１が形成され、外側の上部にはス
ロットル操作子９ｄが設けられている。

そして斯く構成されたスロットル操作環９の軸孔９ｂ部
が、クランプ７の管部７ｂの外側で前後動且つ往復回動
可能な状態に於て二つ割り部材がボルトナツト１０で連
結されている。

更にクランプ７のばね受部７Ｃとスロットル操作環９の
はね受用の円形凹陥部９ｃ間に係止用板ばね１１が挿入
されている。

又ワイヤーチューブ６の先端部６ａはクランプ７の通孔
７ａ２部に固着サレ、スロットルワイヤー５の先端は通
孔７ａ２に挿通されると共にその先端部に固着された連
結子５ａがスロットル操作環９を構成する二つ割り部材
で挟着されている。

なお３ａはグリップ３に設けられたワイヤーチューブ６
保持用の溝が示されている。

以上の構成に於て、グリップ３を握った状態でスロット
ル操作子９ｄに母指を当て、該スロットル操作子９ｄを
前方に押す。

しかるときはスロットル操作環９の凹凸条９ａ□がクラ
ンプ７の凹凸条７ａ１より離開する。

次いで母指によりスロットル操作子９ｄを右又は左に押
す。

（注、図示例に於ては右に押す。

第１図では下方に押される。）するとスロットル操作環
９が回動し、この回動によりスロットルワイヤー６が弧
状部７ａ３を介して引張られてスロットルが開らかれ、
次にスロットル操作子９ｄより母指を離すことによりス
ロットル操作環９は係止用板ばね１１により手前方向に
押戻されて凹凸条９ａ１が凹凸条７ａ□に係合してスロ
ットルの開らかれた状態が保持されるものであるが、ス
ロットルの開度はスロットル操作環９の回動度合によっ
て定められるものである。

又スロットル操作子９ｄを前記と反対に操作することに
よりスロットルが閉止されるものである。

以上本考案の一実施例について説明したが、本考案はこ
れに限定されず、次の如く設計変更することもある。

（Ｉ） クランプ７の凹凸条７ａ１とスロットル操作
子９の凹凸条９ａ、は、これを設けないこともある。

（ＩＩ） 弧状部７ａ３に代えて荷車とすることもあ
る。

（ＩＩＩ） スロットル操作子９ｄをグリップ３上の
手前方向に突出して設けることもある。

本考案は上記したように、スロットル操作子９ｄがグリ
ップ３の前部に於ける上部に設けられていることにより
、そのスロットル操作子９ｄは必然的に長尺活管１の長
さ方向に位置されることとなり、従ってグリップ３を手
掌と母指を除く四指で確固に握った状態で、母指だけに
よってスロットル操作子９ｄを操作することが出来、且
つスロットル操作子９ｄが長尺活管１の上下左右等の外
周方向に大きく突出することがないので、回転刃の角度
を上下左右方向に傾斜した場合に於てもグリップ３又は
長尺活管１を腰部から離開する必要がなく、即ち常にグ
リップを確固にグリツピングした状態で、しかも長尺活
管１を楽な姿勢で保持し得ることにより作業員の疲労を
小にし、又従来のレバ一式に比し突出度合が小なること
により保管、梱包、移送等を容易になし得る等の効果を
奏し得られ、又前記の如き所期の目的を良く遠戚し得る
ものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る刈払機に於けるスロットル操作装置
の一実施例を示し、第１図は平面図、第２図は同上の縦
断側面図である。 １・・・・・・長尺４Ｍｆ’、５・・・・・・スロット
ルワイヤー、７・・・・・・クランプ、９・・・・・・
スロットル操作環、９ｄ・・・・・・スロットル操作子
、１１・・・・・・係止用板ばね。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. グリップの前部に接して長尺活管の外側にクランプを固
   着し、該クランプの外側に、上部にスロットル操作子を
   有するスロットル操作環を前後動且つ回動可能に設け、
   又スロットル操作環の回動位を保持するための係止用板
   ばねを設け、更にスロットルワイヤーの先端部をスロッ
   トル操作環に緊結して威る刈払機に於けるスロットル操
   作装置。