JPS6026579Y2 - 背負型刈払機におけるフレキシブルチユ−ブ接続装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は背負型刈払機におけるフレキシブルチューブ
接続装置に関し、さらに詳しくは、主杆に対するフレキ
シブルチューブ、あるいは、エンジンユニットに対する
フレキシブルチューブの接続装置に関する。

背負型刈払機は動力伝達軸を収容した主杆の先端部に刈
刃ユニットを備え、他端部にフレキシブルチューブを接
続し、その中にフレキシブルな動力伝達軸を通し、フレ
キシブルなチューブの端部をエンジンユニット側のソリ
ッドチューブに接続し、背中に背負ったエンジンユニッ
トの回転出力をフレキシブル動力伝達軸、さらには、動
力伝達軸を経て刈刃ユニットに伝達するように構成され
ている。

このフレキシブルチューブは、刈払作業中は常に曲って
いて、しかも、刈刃のスイング操作に応じて絶えず曲げ
と伸ばしの繰返しで、フレキシブル動力伝達軸ともども
疲労から生じる故障が多い。

また、梱包時にはフレキシブルチューブが梱包嵩を大き
くしているので、コンパクトに梱包スるために、主杆や
、エンジンユニットの部材からそのフレキシブルチュー
ブを取外す必要がある。

このように、主杆や、・エンジンユニットの部材からフ
レキシブルチューブを簡単に脱着できれば梱包状態を小
さくすることができると共に、フレキシブルチューブの
接続位置の交換、例えば、主杆に接続されていた端部を
新たにエンジンユニット側に接続して、フレキシブルチ
ューブの部分疲労を極力防止できる。

そこで、この考案は主杆とフレキシブルチューブ、ある
いは、フレキシブルチューブとエンジンユニット側の部
材を容易に接続したり、取外したりできるようにしよう
とするもので、そのために、フレキシブルチューブの端
部に径方向に突出する、少なくとも、２本の突起を設け
、このフレキシブルチューブを接続するソリッドチュー
ブには、突起の数と対応する切欠溝を軸心と平行に、か
つ、その周面に形成し、この切欠溝の奥は切欠溝の長さ
方向と交差する方向に、ソリッドチューブの周面に沿っ
て曲って係止溝を形成しており、さらに、ソリッドチュ
ーブの開放端に向って移動習性をもつ係止環を設け、フ
レキシブルチューブの突起を係止溝中に係止環の習性で
保持できるように構成したことを特徴とするものである
。

以下、この考案による背負型刈払機におけるフレキシブ
ルチューブの接続装置の実施例を添付した図面に沿って
説明する。

先ず、第１図において符号１は軸心に沿って動力伝達軸
を挿入しである主杆を示し、この主杆１の一端にフレキ
シブルチューブ２が係止環３により接続され、このフレ
キシブルチューブ２の端部は背負型のエンジンユニット
４に連結されている。

主杆１の他端部には刈刃ユニット５が取付けられ、エン
ジンユニットの出力がフレキシブルチューブ中のフレキ
シブルな動力伝達軸などを介して刈刃に伝達されるよう
になっている。

。そして、主杆で代表されるソリッドチューブ１の端部
には段部１ａが形成されていて、−この段部１ａから開
放端にかけての周面において、開放端側から軸心と平行
に切欠溝１１が形成されており、この切欠溝１１の奥部
は鋭角、あるいは、少なくとも直角に曲った係止溝１１
ａが形成されている。

この係止溝１１ａの外周には、押ばね３１で常時開放端
側に移動習性が与えられた係止環３が嵌装されていて、
前記押ばね３は段部１ａと係止環３の内周側に形成した
ばね受３２で受止められており、このばね受３２は後述
するフレキシブルチューブ２の突起の押圧環の機能も備
えている。

フレキシブルチューブ２はソリッドチューブ１の内径に
嵌装できる嵌装チューブ２１をもち、この嵌装チューブ
２１がフレキシブルチューブ本体２２の一端に嵌着され
ている。

前記嵌装チューブ２１の端部周面には径方向に、かつ、
互に１８０度の角度間隔を保って突起２３が突出してお
り、この突起２３が係止溝１１ａに嵌入した状態で前記
係止環３により、この突起２３を押圧させる。

なお、切欠溝１１に連続していて、フレキシブルチュー
ブ２側の嵌装チューブ２１の突起２３を収容する係止溝
１１ａの形状は第４図に示すもののほか、第５図に示す
ように、切欠溝１１に対し鋭角に曲げて形成した「＜」
型のものでもよい。

突起２３は嵌装チューブ２１に形成したもののほか、フ
レキシブルチューブ本体２２に直接形成したものであっ
てもよい。

次に、この考案の接続装置を用いて、ソリッドチューブ
１である主杆にフレキシブルチューブ２を接続する作業
について説明する。

先ず、係止環３を押ばね３１による習性に抗して退かせ
、嵌装チューブ２１の突起を切欠溝１１から係止溝１１
ａ中に収容させ、係止環３を押ばね３１による移動習性
に委ねることにより前記突起２３を係止溝１１ａに保持
させる。

取外しの場合には、接続作業の場合と正逆に作業を行う
。

即ち、係止環３を習性に抗して退かせ嵌装チューブ２１
、あるいは、フレキシブルチューブそのものを若干押込
みながら回転させて突起２３を係止溝１１ａから脱出さ
せて、ソリッドチューブから分離させる。

以上の説明から明らかなように、この考案のフレキシブ
ルチューブの接続装置によれば、主杆やエンジンユニッ
トのソリッドチューブに対して、フレキシブルチューブ
を形成する嵌装チューブ、あるいは、フレキシブルチュ
ーブ本体に形成した突起をソリッドチューブの係止溝中
に収容し、これを係止環３で保持するように構成したか
ら、フレキシブルチューブの脱着がきわめて容易である
。

【図面の簡単な説明】

第１図は背負型刈払機の全体側面図、第２図は第１図■
部拡大断面図、第３図は第２図ｌｌ−１線に沿う拡大断
面図、第４図はソリッドチューブの端部の側面図、第５
図は他の実施例による係止溝を示すソリッドチューブの
側面図である １・・・・・・ソリッドチューブ、１１・・・・・・切
欠溝、１１ａ・・・・・・係止溝、２・・・・・・フレ
キシブルチューブ、２１・・・・・・嵌装チューブ、２
２・・・・・・フレキシブルチューブ本体、２３・・・
・・・突起、３・・・・・・係止環、３１・・・・・・
押ばね、３２・・・・・・ばね受。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 動伝達軸を嵌装した主杆の一端部に刈刃ユニットを有し
   、他端部にフレキシブルチューブを接続して、その端部
   をエンジンユニットに接続して構成した背負型刈払機に
   おいて、フレキシブルチューブは、端部周面径方向に突
   出した突起を有し、このフレキシブルチューブを接続す
   るソリッドチューブはその端部に軸心と平行で、かつ、
   その奥が周面に沿って曲って係止溝をもっている切欠溝
   をもち、この切欠溝の外側にソリッドチューブの開放端
   側に移動習性を与えられている係止環が取付けられ、フ
   レキシブルチューブの突起を切欠溝に嵌装して、切欠溝
   の係止溝の係合し係止溝により接続状態を保持できるよ
   うに構成したことを特徴とする背負型刈払機におけるフ
   レキシブルチューブ接続装置。