JP2500772Y2 - 作業車の走行操作構造 - Google Patents

作業車の走行操作構造

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JP2500772Y2 JP1989107942U JP10794289U JP2500772Y2 JP 2500772 Y2 JP2500772 Y2 JP 2500772Y2 JP 1989107942 U JP1989107942 U JP 1989107942U JP 10794289 U JP10794289 U JP 10794289U JP 2500772 Y2 JP2500772 Y2 JP 2500772Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、制動解除方向に復元付勢されたブレーキペ
ダルの踏込み操作により一体的に揺動する操作アームと
摩擦式ブレーキの操作用ロッドとをブレーキ圧調節用圧
縮バネを介して連係するとともに、デフロック操作具の
操作に伴って前記ロッドをブレーキ作用方向と反対方向
に操作し、デフロック機構を入作動させるよう連係して
ある作業車の走行操作構造に関する。
〔従来の技術〕
上記走行操作構造において、従来では、例えば特開昭
62-125922号公報に開示されているように、ブレーキ操
作アームと多板摩擦式ブレーキの操作用ロッドとをブレ
ーキ圧調節用圧縮バネのみを介して連係させる構造のも
のがあった。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記従来構造は、前記圧縮バネによる弾性融通機能
を、ブレーキペダルの踏込み操作の際のブレーキ圧調節
作用並びにブレーキペダル解除付勢作用及びデフロック
操作具の操作時における操作用ロッドと操作アームとの
間の操作量の吸収作用、さらに、デフロック操作具の復
帰付勢作用をも果たす兼用構成として、構造の簡素化を
図ったものである。
ところが、上記従来構造では、前記ブレーキ圧調節用
圧縮バネはブレーキペダルの非操作状態において自由状
態にならないので、ブレーキ操作用ロッドをブレーキ解
除方向側に積極的に操作する機能は持たないものであ
る。その結果、前記圧縮バネの付勢力が完全なゼロ状態
とならず、多板摩擦式ブレーキの各摩擦板の分離が完全
に行われず、摺接による連れ回り現象が生じて機体走行
時において制動力が作用し、動力損失となってしまう欠
点があった。
上記欠点を解消する方法として、前記操作ロッドをブ
レーキ解除方向にバネ付勢する構造が考えられるが、そ
のように構成すると、デフロック操作具と操作ロッドと
の連係構造が複雑となる。つまり、デフロックを行わず
にブレーキ操作のみで走行している場合には、上記バネ
付勢力に抗して前記操作ロッドをデフロック機構が入作
動しない状態に牽制しながら、かつ、ブレーキ解除位置
とブレーキ作動位置とに亘り変位自在にさせる構成にし
て、さらに、デフロック操作具の操作時には操作ロッド
をデフロック入作動側に操作させる構成にしなければな
らず連係構造が複雑となるのである。
本考案は、大幅な構造の複雑化を招くことなく、非操
作時における摩擦式ブレーキの連れ回りを阻止して動力
損失を低減させることを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の特徴は、冒頭に記載した作業車の走行操作構
造において、前記ブレーキ圧調節用圧縮バネを初期圧縮
状態に設定すると共に、前記ロッドと前記操作アームと
の間に、前記操作アームを挟んで前記ブレーキ圧調節用
圧縮バネを向けた側とは反対側に、この操作アームを前
記ブレーキ圧調節用圧縮バネによる付勢方向とは逆向き
に付勢する圧縮バネを初期圧縮状態で介装してある点に
ある。
〔作用〕
ブレーキペダルを踏込み操作すると操作アームが揺動
してブレーキ圧調節用バネが圧縮されロッドが制動操作
側に変位する。このとき、反対側のバネは伸長して縮
み、かつ、ロッドとともに変位する。又、デフロック操
作具の操作時には前記ロッドがブレーキ操作方向と反対
方向に変位し、ブレーキ圧調節用バネが圧縮されるの
で、そのバネ付勢力によりデフロック操作具が復元付勢
されることになる。
そして、ブレーキペダルが解除方向側に復元付勢され
たブレーキ解除状態では、解除操作位置の操作アーム
は、初期圧縮された一対のバネの付勢力のバランスによ
って、ロッドに対して相対的中立位置に設定され、結果
的にロッドが制動解除位置に精度よく設定操作されるこ
とになる。
〔考案の効果〕
従って、本考案によれば、圧縮バネを付加張設すると
いう極めて簡単な構造改良だけで、他の操作連係構造の
大幅な構造の複雑化を招くことなく、ブレーキ操作ロッ
ドを制動解除位置に戻すことができて、摩擦式ブレーキ
の連れ回りに起因する動力損失を低減できるということ
になった。
しかも、操作アームをブレーキ作動側に付勢するバ
ネ、つまり、ブレーキ圧調節用圧縮バネに対抗して配設
するバネを、圧縮バネから構成してあるから、例えば、
引っ張りバネから構成する場合に比して装置全体をコン
パクトに構成し得る。つまり、同じバネ定数で同じ巻き
数のバネを用いて同じ作用力を出す場合、引っ張りバネ
を初期圧設定状態で介装すると、バネの配設スペースが
長くなるが、圧縮バネを用いて初期圧設定状態で介装す
るとバネの配設スペースが短くなり、バネ配設スペース
のコンパクト化が図れ、延いては、装置全体のコンパク
ト化が図れる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第3図に本考案に係る作業車の一例である乗用型田植
機を示している。この田植機は、乗用型走行機体の後部
に、油圧シリンダ(1)の伸縮駆動により駆動昇降自在
にリンク機構(2)を介して苗植付装置(3)を連結
し、機体を走行させながら苗植付作業を行えるよう構成
してある。
走行機体は、前部にボンネット内にエンジン(4)を
搭載すると共に、エンジン(4)の動力をエンジン後部
に配備したミッションケース(5)を介して前輪(6)
に供給すると共に、伝動軸(7)を介して後輪(8)に
供給して走行するよう構成すると共に、ステアリングハ
ンドル(9)の回動操作により左右一対の前輪(6)を
操向操作可能に構成し、その操向操作連係機構にはパワ
ーステアリング装置を介装してある。そして、前記パワ
ーステアリング装置は、作業状況に応じてそのパワース
テアリング量を変更調節可能に構成してある。詳述する
と、第4図に示すように、前記パワーステアリング装置
は電動モータ内装型の電動シリンダ(10)で構成してあ
り、この電動シリンダ(10)は、ハンドル(9)の回動
量を検出するポテンショメータ(11)の信号に例えばマ
イクロコンピュータから成る制御装置(12)からの電流
供給により操作回動量に応じた量だけ駆動するよう構成
してある。そして、前後いずれかの車軸近傍に回転速度
検出センサ(13)を配設すると共に、苗植付装置(3)
への伝動を断続操作する植付クラッチレバー(4)の近
傍に該レバー(14)が植付作業位置にあることを検知す
るリミットスイッチ(15)を配備し、さらに、機体操縦
部(16)にはモード切換スイッチ(17)を設けてあり、
前記検出センサ(13)及び両スイッチ(15),(17)は
前記制御装置(12)に接続してある。前記モード切換ス
イッチ(17)は、第1切換位置(P)に操作すること
で、前記電動シリンダ(10)に対する供給電流値、換言
するとパワーステアリングアシスト量を機体走行速度に
対応して、車速が速いときはパワーアシスト量を小さく
し、車速が遅いときはパワーアシスト量を大きくする車
速対応制御状態に制御装置(12)を設定し、第2切換位
置(R)に操作することで、植付作業中には電動シリン
ダ(10)の駆動を停止し、かつ、植付作業以外では電動
シリンダ(10)を所定アシスト量に制御する作業切換制
御状態に制御装置(12)を設定するよう構成してある。
制御装置(12)の制御手順をフローチャートを用いて
説明する。第5図にパワーステアリング制御のフローチ
ャートを示している。ステップS1では、前記モード切換
スイッチ(17)が第1切換装置(P)にあるかどうかを
判断し、その位置にあればステップS2に進み上記したよ
うな車速対応制御を実行し、結果が否であればステップ
S3に進。ステップS3ではモード切換スイッチ(17)が第
2切換位置(R)にあるかどうかを判断し、結果が否で
あればステップS1に戻り、当該位置にあればステップS4
に進む。ステップS4では前記リミットスイッチ(15)が
オン状態か否かを判断し、結果が否であればステップS5
に進み、電動シリンダ(10)に一定量の駆動電源を供給
して所定アシスト量に制御する。そして、リミットスイ
ッチ(15)がオン状態であれば、ステップS6に進み電動
シリンダ(10)の駆動を停止する。
このようにして、路上走行では車速に応じたパワーア
シスト量により安全且つ操作性の良い状態で操縦でき、
ハンドル旋回操作の重い圃場では、旋回時には所定量の
パワーアシストを実行し、かつ、直進植付時はアシスト
を停止して直進性を向上できる。
次に、後輪駆動伝動系について説明する。第2図に示
すように、前記伝動軸(7)からの動力が差動装置(1
8)を介して左右後輪駆動軸(19a),(19b)に伝達さ
れ、夫々の外方軸端から減速ケース(20)を介して左右
後輪(8),(8)に伝達されるよう構成してある。
又、前記各後輪駆動軸(19a),(19b)の途中部には多
板摩擦式ブレーキ(B)を角嵌合状態で設けてあり、機
体の操縦部(16)に配設してあるブレーキペダル(21
a),(21b)の踏込み操作により操作されるシフトスリ
ーブ(22a),(22b)によって押圧スリーブ(23a),
(23b)が摩擦板を押圧し、ブレーキ作用を為すように
構成してある。
そして、右側のシフトスリーブ(22a)の中央側では
デフケース(24)を形成した咬合部(25)に咬合離脱自
在な咬合部(26)を形成してある。つまり、前記両咬合
部(25),(26)が咬合うと、左右後輪駆動軸(19
a),(19b)が一体回転するデフロック状態となり、こ
のようにしてデフロック機構(D)を構成してある。
次に右側ブレーキ操作構造について説明する。
第1図に示すように、つる巻きバネ(27)により制動
解除方向に復元付勢されたブレーキペダル(21a)の踏
込み操作により一体的に揺動する操作アーム(28)と、
ブレーキ操作用ロッド(29)とをブレーキ圧調節用圧縮
バネ(30)を介して連係すると共に、前記ロッド(29)
の途中部において、デフロックペダル(31)の操作に伴
ってブレーキ作用方向と反対方向に操作してデフロック
機構(D)を入作動させるよう連係してある。つまり、
デフロックペダル(31)に連動して揺動するベルクラン
ク(32)の揺端に係止ピン(33)を突設しロッド(29)
に固設した連係部材(34)に長孔融通(35)を介して係
止ピン(33)を接当連係してある。
そして、前記ブレーキ圧調節用圧縮バネ(30)を初期
圧縮状態に設定すると共に、ロッド(29)と操作アーム
(28)との間に、操作アーム(28)を相対的にブレーキ
作動側に付勢する圧縮バネ(36)を初期圧縮状態で介装
してある。つまり、ロッド(29)の操作アーム(28)に
対してブレーキ圧調節用圧縮バネ(30)の反対側に前記
バネ(36)を外嵌すると共に、固定バネ受け(37)によ
り他端を受止め支持してある。
このようにして、前記ロッド(29)はブレーキ解除位
置にある操作アーム(28)に対して、両側のバネ(3
0),(36)によって相対的に中立付勢され、精度よく
ブレーキ解除位置に操作されることになり、多板摩擦式
ブレーキ(B)は確実なブレーキ解除状態に設定され、
連れ回りを防止できる。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便
利にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付
図面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る作業車の走行操作構造の実施例を示
し、第1図は連係構造を示す側面図、第2図は後輪駆動
系を示す断面図、第3図は田植機の全体側面図、第4図
はパワーステアリング制御ブロック図、第5図はフロー
チャートである。 (21a)……ブレーキペダル、(28)……操作アーム、
(29)……ロッド、(30)……バネ、(31)……デフロ
ックペダル、(36)……バネ、(B)……ブレーキ、
(D)……デフロック機構。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】制動解除方向に復元付勢されたブレーキペ
    ダル(21a)の踏込み操作により一体的に揺動する操作
    アーム(28)と摩擦式ブレーキ(B)の操作用ロッド
    (29)とをブレーキ圧調節用圧縮バネ(30)を介して連
    係するとともに、デフロック操作具(31)の操作に伴っ
    て前記ロッド(29)をブレーキ作用方向と反対方向に操
    作し、デフロック機構(D)を入作動させるよう連係し
    てある作業車の走行操作構造であって、前記ブレーキ圧
    調節用圧縮バネ(30)を初期圧縮状態に設定すると共
    に、前記ロッド(29)と前記操作アーム(28)との間
    に、前記操作アーム(28)を挟んで前記ブレーキ圧調節
    用圧縮バネ(30)を設けた側とは反対側に、この操作ア
    ーム(28)を前記ブレーキ圧調節用圧縮バネ(30)によ
    る付勢方向とは逆向きに付勢する圧縮バネ(36)を初期
    圧縮状態で介装してある作業車の走行操作構造。
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