JP2500319Y2 - ワンタッチファスナ― - Google Patents

ワンタッチファスナ―

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JP2500319Y2
JP2500319Y2 JP419292U JP419292U JP2500319Y2 JP 2500319 Y2 JP2500319 Y2 JP 2500319Y2 JP 419292 U JP419292 U JP 419292U JP 419292 U JP419292 U JP 419292U JP 2500319 Y2 JP2500319 Y2 JP 2500319Y2
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淳 山田
実 喜多村
善美 木山
達也 脇坂
則之 古屋
安彦 国原
敬 佐野
秀治 堀井
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Obayashi Corp
Hitachi Metals Ltd
Senqcia Corp
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Obayashi Corp
Hitachi Metals Ltd
Senqcia Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、外壁材として用いられ
るPCカーテンウォール、メタルカーテンウォールなど
(以下パネルという)を建築躯体(以下躯体という)に
取り付ける場合、安全、確実、迅速にいわゆるワンタッ
チで取り付けることができるとともに、躯体の精度、パ
ネルの製品精度、ファスナーの取付精度などによる累積
誤差を吸収することができるファスナー(取付金具)に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来一般的にパネルのファスナーとして
は、例えば図8および図9に示すように、パネル11の
上部に固着され、または後付けされたL型の上部パネル
ファスナー12の水平方向に突出するフランジ部12a
に設けた貫通孔と、パネル11の下部に固着されまたは
後付けされたL型の下部パネルファスナー13の水平方
向に突出するフランジ部13aに設けた貫通孔とに、は
り等の躯体14に固着したブラケット等の金具15を介
してボルト16を挿通し、前記躯体14に固定するよう
になったものが殆んどである(例えば実開昭52−13
4209号公報、実開昭53−155806号公報およ
び実開昭57−40507号公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】パネルを躯体に取り付
けるには、位置決め、芯出し等の調整を含めて高所での
作業が多いため、多くの労力と時間を要し、また危険を
伴うものである。本考案は、安全、確実かつ迅速にパネ
ルを躯体に取り付けることができるとともに、躯体精
度、パネル精度、取付精度などによる累積誤差を吸収す
ることができるファスナーを提供することを目的とする
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するためになされたものであり、第1の考案の構成は、
パネルの上部に固着される上部パネルファスナーとパネ
ルの下部に固着される下部パネルファスナーと、ファス
ナー本体の下方に、前記上部パネルファスナーの水平方
向の掛止部を掛止する固定フックを設けるとともに、該
固定フックの上方に、前記下部パネルファスナーの水平
方向の掛止部を掛止する上向きの開口部を有し、ねじを
介して水平方向に移動可能な可動フックを設けた躯体側
ファスナーとからなることを特徴とするものであり、ま
た、第2の考案の構成は、上記構成の第1の考案のもの
の固定フックの上方に、所定の姿勢から下方には回動す
るが上方には回動しないストッパーを設けたことを特徴
とするものであり、さらに第3の考案の構成は、上記構
成の第1または第2の考案のものの可動フックの開口部
の底部に、ゴムまたはプラスチック等の弾性体よりなる
クッションピローを装着したことを特徴とするものであ
る。
【0005】
【作用】パネルの上部に上部パネルファスナーを、下部
に下部パネルファスナーをそれぞれ所定の位置に固着す
る。一方、躯体側ファスナーを躯体または躯体に装着し
たブラケット(以下躯体と総称する)の所定の位置に固
着する。パネルの取り付けに当たっては、上部パネルフ
ァスナーと下部パネルファスナーとを固着したパネルを
垂直に吊り、上部パネルファスナーを上段の躯体側ファ
スナーの固定フックの上方に、下部パネルファスナーを
下段の躯体側ファスナーの可動フックの開口部の上方に
位置せしめる。
【0006】しかる後パネルを下降させて上部パネルフ
ァスナーを上段の躯体側ファスナーの固定フックに掛止
し、上部パネルファスナーを下段の躯体側ファスナーの
可動フックの開口部内に掛止する。すなわち、1個の躯
体側ファスナーは下段のパネルの上部パネルファスナー
を固定フックで掛止し、上段のパネルの下部パネルファ
スナーを可動フックで掛止する。
【0007】このとき、躯体誤差、ファスナー取付誤
差、パネルの製品誤差などの誤差が累積されて上部パネ
ルファスナーの掛止位置の軸心と、下部パネルファスナ
ーの掛止位置の軸心とが垂直線上にない場合は、可動フ
ックを例えば調整ボルトを介して水平方向に移動させて
下部パネルファスナーの掛止位置に合致させ、下部パネ
ルファスナーの掛止部を可動フックの開口部内に掛止す
る。なお、パネル取り付け後にさらにパネルの面外方向
の調整を要するときは、さらに調整ボルト等により可動
フックを水平方向に移動させて調整を行う。
【0008】所定の姿勢から下方には回動するが上方に
は回動しないストッパーを固定フックの上方に設けてお
くことにより、上部パネルファスナーの掛止部を固定フ
ックに掛止する際、掛止部がストッパーを下方に回動さ
せて元の位置に戻る。掛止部が固定フックから脱却しよ
うとするとストッパーに引っ掛かる。しかしストッパー
は上方には回動しないので、上部パネルファスナーが固
定フックから脱却することはない。すなわち、パネルが
躯体側ファスナーから外れることはない。また、可動フ
ックの開口部の底部に弾性体のクッションピローを装着
し、下部パネルファスナーの掛止部を受けるようにして
おくと、パネルの微振動を吸収することができる。
【0009】
【実施例】以下図1〜7により本考案の実施例を説明す
る。図1は躯体側ファスナーの斜視図、図2は側面図、
図3はパネルを吊り上げた状態を示す側面断面図、図4
はパネルを少し下降させた状態の側面断面図、図5はパ
ネルを完全に下降させた状態を示す側面断面図、図6は
可動フックを移動する前の状態を示す要部側面断面図、
図7は移動後の状態を示す要部側面断面図である。
【0010】図1、図2に示す本考案のファスナーの躯
体側ファスナー3は、本体3aの下方に固定フック4が
設けられているとともに、この固定フック4の上方に水
平方向に移動可能な可動フック5が設けられている。そ
してこの可動フック5には本体3aの突出部3bを貫通
する調整ボルト6の先端(図の左端)が螺着されてお
り、突出部3bの両面において調整ボルト6に螺合する
ロックナット6a,6bを回すことにより左右矢方向に
移動する。すなわち例えば、図の左側のロックナット6
bを緩めて右側のロックナット6aを回すと調整ボルト
6が右側に移動し、可動フックも同時に右矢方向に移動
する。同様にして左矢方向にも移動する。
【0011】固定フック4の上方の本体3aにはピン3
cを中心にして、回動するストッパー7が設けられてい
る。このストッパー7は図の左方の先端部7a側に勾配
がついていて右側より軽くなっている。従って、右回動
をしようとするが、本体3aの当接部3dによって右回
動が阻止され、図のような状態を保っている。そして先
端部7aと固定フック4の上端との間は図3に示される
上記パネルファスナー1の掛止軸1aの直径より狭くな
っている。また、可動フック5は図3に示される下部パ
ネルファスナー2の掛止軸2aを受け入れる開口部5a
を有し、下方に向って狭くなっていて、底部にはゴムま
たはプラスチック等の弾性体よりなるクッションピロー
8が装着されており、掛止軸2aを受けて微振動を吸収
するようになっている。なお、図1,2における3fは
躯体への取付フランジでボルト孔3eが設けられてい
る。
【0012】パネル11の取り付けに当たっては、図3
に示すように、下段のパネル11の上部に上部パネルフ
ァスナー1を、上段のパネル11の下部に下部パネルフ
ァスナー2をそれぞれ所定の位置に固着するとともに躯
体側ファスナー3を躯体14の所定の位置に固着する。
【0013】次に、上下のパネル11を図3のように垂
直に吊り下げ、上部パネルファスナー1の掛止軸1aを
躯体側ファスナー3の固定フック4の開口部4a上方
に、下部パネルファスナー2の掛止軸2aを躯体側ファ
スナー3の可動フック5の開口部5aの上方に位置せし
める。ついで静かに少し下降させると、図4のように上
部パネルファスナー1の掛止軸1aがストッパー7の先
端部7a側の勾配部分に当接し、先端部7aを下方に押
し下げてストッパー7を左回動させる。
【0014】上下のパネル11を完全に下降させると、
図5のように、上部パネルファスナー1aが固定フック
4の開口部4a内に掛止し、下部パネルファスナー2の
掛止軸2aが可動フック5の開口部5a内に掛止してパ
ネル11の取り付けが完了する。このときストッパー7
の先端部7aは上方に右回動し、当接部3cに当接して
図の状態を保つ。従って、もし万一何らかの衝撃当によ
りパネル11が上昇しても、上部パネルファスナー1の
掛止軸1aが右回動しないストッパー7の先端部7aに
当接し、固定フック4の開口部4aからの脱却が阻止さ
れて安全が保たれる。また、下部パネルファスナー2の
掛止軸2aはクッションピロー8を介して掛止されるの
で、衝撃、微振動があってもこれが吸収されて安全性を
確保することができる。なお、掛止軸1aが固定フック
4から脱却する心配がなければストッパー7を省いても
よく、また衝撃や微振動等がない場合はクッションピロ
ー8を省いてもよい。
【0015】上記のようにしてパネル11を取り付ける
際に、躯体14の位置に誤差があったり、各ファスナー
1,2,3の取り付け位置に誤差があったり、あるいは
パネル11に製作誤差があったりしてこれらの誤差が累
積し、パネル11を垂直に垂り下げたとき図6のように
上部パネルファスナー1の掛止軸1aの軸心と、下部パ
ネルファイスナー2の掛止軸2aの軸心とが垂直線X上
になく誤差Lがある場合は、躯体側ファスナー3の図
1,2におけるロックナット6a,6bを操作して調整
ボルト6を介して可動フック5を左矢方向に移動させた
後、パネル11を下降させて図7のように掛止軸1a,
2aを固定フック4、可動フック5の開口部4a,5a
内にそれぞれ掛止する。
【0016】また、パネル取り付け後にさらにパネル1
1の面外方向の調整を要するときは、さらに調整ボルト
6、ロックナット6a,6bにより可動フック5を水平
方向に移動させて調整を行う。
【0017】
【考案の効果】上述のとおり、本考案によると、躯体精
度、パネル精度、取付精度などによる累積誤差を吸収し
て、パネルを安全、確実かつ迅速に躯体に取りつけるこ
とができるとともに、パネルの脱却を防止しまた微振動
を吸収して安全性を保つことができる等の効果を有する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す躯体側ファスナーの斜
視図である。
【図2】同じく側面図である。
【図3】パネルを吊り下げた状態を示す側面断面図であ
る。
【図4】パネルを少し下降させた状態を示す側面断面図
である。
【図5】パネルを完全に下降させた状態を示す側面断面
図である。
【図6】可動フックを移動させる前の状態を示す要部側
面断面図である。
【図7】可動フックを移動させた後の状態を示す要部側
面断面図である。
【図8】従来の上部パネルファスナーによる取り付け状
態を示す側面断面図である。
【図9】従来の下部パネルファスナーによる取り付け状
態を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1 上部パネルファスナー 1a 掛止軸 2 下部パネルファスナー 2a 掛止軸 3 躯体側ファスナー 3a 本体 4 固定フック 5 可動フック 5a 開口部 6 調整ボルト 6a ロックナット 6b ロックナット 7 ストッパー 8 クッションピロー 11 パネル 14 躯体
フロントページの続き (72)考案者 山田 淳 東京都江東区東陽四丁目1番13号 日立 機材株式会社内 (72)考案者 喜多村 実 東京都江東区東陽四丁目1番13号 日立 機材株式会社内 (72)考案者 木山 善美 東京都千代田区丸の内二丁目1番2号 日立金属株式会社内 (72)考案者 脇坂 達也 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (72)考案者 古屋 則之 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (72)考案者 国原 安彦 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (72)考案者 佐野 敬 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (72)考案者 堀井 秀治 埼玉県川越市南台1丁目10番地4 株式 会社ショックベトン・ジャパン内 (56)参考文献 特開 昭63−254384(JP,A) 特表 平2−503098(JP,A) 実開 昭61−87808(JP,U) 実開 昭61−49814(JP,U)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネルの上部に固着される上部パネルフ
    ァスナーとパネルの下部に固着される下部パネルファス
    ナーと、ファスナー本体の下方に、前記上部パネルファ
    スナーの水平方向の掛止部を掛止する固定フックを設け
    るとともに、該固定フックの上方に、前記下部パネルフ
    ァスナーの水平方向の掛止部を掛止する上向きの開口部
    を有し、ねじを介して水平方向に移動可能な可動フック
    を設けた躯体側ファスナーとからなることを特徴とする
    ワンタッチファスナー。
  2. 【請求項2】 固定フックの上方に、所定の姿勢からフ
    ック側の先端部が下方には回動するが上方には回動しな
    いストッパーを設けたことを特徴とする請求項1に記載
    のワンタッチファスナー。
  3. 【請求項3】 可動フックの開口部の底部に、ゴムまた
    はプラスチック等の弾性体よりなるクッションピローを
    装着したことを特徴とする請求項1または2に記載のワ
    ンタッチファスナー。
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