JP3194206B2 - パネル材の支持装置 - Google Patents
パネル材の支持装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、建造物の躯体に建付け
られるパネル材の支持装置に関するものである。
られるパネル材の支持装置に関するものである。
【０００２】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】一般に、
壁用のパネル材を躯体に建付け支持することがあり、こ
の場合、パネル材は、躯体に対して位置決めした状態に
当てがい、この位置決めされたものを建付けるようにし
ていた。しかるに、パネル材のなかには、大形で重量の
重いものもあり、この様なパネル材を、位置決めしなが
ら建付ける作業は、非常に困難かつ重労働を強いられる
ことになつて複数の作業者を必要とし、作業性に劣り、
改善が望まれている。
壁用のパネル材を躯体に建付け支持することがあり、こ
の場合、パネル材は、躯体に対して位置決めした状態に
当てがい、この位置決めされたものを建付けるようにし
ていた。しかるに、パネル材のなかには、大形で重量の
重いものもあり、この様なパネル材を、位置決めしなが
ら建付ける作業は、非常に困難かつ重労働を強いられる
ことになつて複数の作業者を必要とし、作業性に劣り、
改善が望まれている。
【０００３】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができるパネル材
の支持装置を提供することを目的として創作されたもの
であつて、躯体に壁用のパネル材を建付けるにあたり、
該パネル材の上下両縁部には、パネル裏面側ほど上下方
向内方に向けて傾斜する傾斜受け面部と、該傾斜受け面
部の傾斜両端縁から上下方向外方に向けて突出する係止
面部とを有した溝状の受け部材を設ける一方、パネル材
が建付けられる躯体の上下両部には、前記傾斜受け面部
に対向するよう傾斜した傾斜支持面部が上下方向内方に
向けて突出するように形成された支持部材をそれぞれ設
けると共に、該支持部材のうちの少なくとも一方には、
上下方向移動自在に支持されかつ上下方向内方に向けて
弾持するための弾持手段が設けられていることを特徴と
するパネル材の支持装置である。また、躯体に壁用のパ
ネル材を建付けるにあたり、該パネル材の上下両縁部に
は、パネル裏面側ほど上下方向内方に向けて傾斜する傾
斜受け面部が上下方向外方に向けて突出するように形成
された受け部材を設ける一方、パネル材が建付けられる
躯体の上下両部には、前記傾斜受け面部に対向するよう
傾斜した傾斜支持面部を有する支持部材と、前記受け部
材が嵌合係止するよう上下方向内方が開口した係止部材
とをそれぞれ設けると共に、該係止部材のうちの少なく
とも一方には、上下方向移動自在に支持されかつ上下方
向内方に向けて弾持するための弾持手段が設けられてい
ることを特徴とするパネル材の支持装置である。
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができるパネル材
の支持装置を提供することを目的として創作されたもの
であつて、躯体に壁用のパネル材を建付けるにあたり、
該パネル材の上下両縁部には、パネル裏面側ほど上下方
向内方に向けて傾斜する傾斜受け面部と、該傾斜受け面
部の傾斜両端縁から上下方向外方に向けて突出する係止
面部とを有した溝状の受け部材を設ける一方、パネル材
が建付けられる躯体の上下両部には、前記傾斜受け面部
に対向するよう傾斜した傾斜支持面部が上下方向内方に
向けて突出するように形成された支持部材をそれぞれ設
けると共に、該支持部材のうちの少なくとも一方には、
上下方向移動自在に支持されかつ上下方向内方に向けて
弾持するための弾持手段が設けられていることを特徴と
するパネル材の支持装置である。また、躯体に壁用のパ
ネル材を建付けるにあたり、該パネル材の上下両縁部に
は、パネル裏面側ほど上下方向内方に向けて傾斜する傾
斜受け面部が上下方向外方に向けて突出するように形成
された受け部材を設ける一方、パネル材が建付けられる
躯体の上下両部には、前記傾斜受け面部に対向するよう
傾斜した傾斜支持面部を有する支持部材と、前記受け部
材が嵌合係止するよう上下方向内方が開口した係止部材
とをそれぞれ設けると共に、該係止部材のうちの少なく
とも一方には、上下方向移動自在に支持されかつ上下方
向内方に向けて弾持するための弾持手段が設けられてい
ることを特徴とするパネル材の支持装置である。
【０００４】そして本発明は、この構成によつて、パネ
ル材の躯体への建付け支持を、パネル材を躯体に押し込
むだけの極めて簡単な作業にできるようにしたものであ
る。
ル材の躯体への建付け支持を、パネル材を躯体に押し込
むだけの極めて簡単な作業にできるようにしたものであ
る。
【０００５】
【実施例】次に、本発明の第一実施例を図１〜図３の図
面に基づいて説明する。図面において、１は建造物の躯
体であつて、該躯体１に、外壁になる外パネル２と内壁
になる内パネル３とを用いて構成されるパネル材４を建
付け支持することで、内外壁が組込まれるように構成さ
れるものであるが、このパネル材４は、外パネル２と内
パネル３とのあいだに断熱材等の適宜充填材５が充填さ
れることで構成されている。さらに、パネル材４は、外
パネル２の上下両側縁に延長外パネル２ａがそれぞれ設
けられており、この上下の延長外パネル２ａと内パネル
３とのあいだのスペースに躯体建付け用の受け部材６が
それぞれ配設されている。尚、このものでは、内パネル
３の下端縁部は延長外パネル２ａの一部に対向するよう
下方に延びているが、上側縁には延長内パネル３ａが後
付け的に止着される構成になつている。
面に基づいて説明する。図面において、１は建造物の躯
体であつて、該躯体１に、外壁になる外パネル２と内壁
になる内パネル３とを用いて構成されるパネル材４を建
付け支持することで、内外壁が組込まれるように構成さ
れるものであるが、このパネル材４は、外パネル２と内
パネル３とのあいだに断熱材等の適宜充填材５が充填さ
れることで構成されている。さらに、パネル材４は、外
パネル２の上下両側縁に延長外パネル２ａがそれぞれ設
けられており、この上下の延長外パネル２ａと内パネル
３とのあいだのスペースに躯体建付け用の受け部材６が
それぞれ配設されている。尚、このものでは、内パネル
３の下端縁部は延長外パネル２ａの一部に対向するよう
下方に延びているが、上側縁には延長内パネル３ａが後
付け的に止着される構成になつている。
【０００６】つまり、前記受け部材６は、断面略Ｌ字形
をした延長外パネル２ａの内面に一体的に設けられてい
るが、受け部材６の上下方向外面には、内パネル３側ほ
ど上下方向内方に向けて傾斜する傾斜受け面部６ａが形
成されており、さらに、該傾斜受け面部６ａの傾斜両端
縁からは上下方向外方に向けて係止面部６ｂ、６ｃが突
出形成されており、これらによつて係止溝部６ｄが構成
されている。ここで、屋内側の係止面部６ｂの上下方向
の長さ（高さ）Ａは、傾斜受け面部６ａの傾斜高さＨよ
りも小さく（Ａ＜Ｈ）設定されている。そして後述する
ように、係止溝部６ｄには躯体１側の支持部材７が嵌合
係止するよう設定されている。さらにこのものにおいて
は、下側の受け部材６の傾斜受け面部６ａには、左右方
向略中央位置に位置して位置決めガイド片６ｅが内パネ
ル３側に向けて突設されている。
をした延長外パネル２ａの内面に一体的に設けられてい
るが、受け部材６の上下方向外面には、内パネル３側ほ
ど上下方向内方に向けて傾斜する傾斜受け面部６ａが形
成されており、さらに、該傾斜受け面部６ａの傾斜両端
縁からは上下方向外方に向けて係止面部６ｂ、６ｃが突
出形成されており、これらによつて係止溝部６ｄが構成
されている。ここで、屋内側の係止面部６ｂの上下方向
の長さ（高さ）Ａは、傾斜受け面部６ａの傾斜高さＨよ
りも小さく（Ａ＜Ｈ）設定されている。そして後述する
ように、係止溝部６ｄには躯体１側の支持部材７が嵌合
係止するよう設定されている。さらにこのものにおいて
は、下側の受け部材６の傾斜受け面部６ａには、左右方
向略中央位置に位置して位置決めガイド片６ｅが内パネ
ル３側に向けて突設されている。
【０００７】一方、躯体１の天井面部と床面部とに前記
支持部材７がそれぞれ設けられているが、該支持部材７
を構成する基材８は、屋内外側の脚辺８ａ、８ｂと底辺
８ｃとで断面略凵字形状をしており、開口８ｄが上下方
向内方を向くよう底辺８ｃがそれぞれ天井面部および床
面部にパネル材建付け部位の左右方向幅全長に亘つて一
体的に固定されている。また、これら基材８の内側辺８
ａには切欠き８ｅが形成されている。
支持部材７がそれぞれ設けられているが、該支持部材７
を構成する基材８は、屋内外側の脚辺８ａ、８ｂと底辺
８ｃとで断面略凵字形状をしており、開口８ｄが上下方
向内方を向くよう底辺８ｃがそれぞれ天井面部および床
面部にパネル材建付け部位の左右方向幅全長に亘つて一
体的に固定されている。また、これら基材８の内側辺８
ａには切欠き８ｅが形成されている。
【０００８】また、９は基材８に組込まれる支持体であ
つて、該支持体９は、前記傾斜受け面部６ａに対向する
傾斜支持面部９ａ、該傾斜支持面部９ａから上下方向外
方にそれぞれ突出する内外両脚辺９ｂ、９ｃ、そして内
外両脚辺９ｂ、９ｃの突出端間に形成されるブラケツト
９ｄとで角筒状に形成されていて、基材８に上下方向摺
動自在に嵌合されるが、ブラケツト９ｄは左右方向に突
出しており、この突出端には、前記切欠き８ｅに嵌合す
る舌片９ｅがさらに形成されている。そして、これら上
下の支持体９のうち、下側の支持体９は、基材８に上下
方向摺動自在に嵌合する状態で、床面部から突出するア
ンカーボルト１０がブラケツト９ｄの前記突出端部に貫
通し、上下一対のナツト１１を介して位置調整自在の状
態で一体的に止着されているが、本実施例では、下側支
持体９の基材８に対する位置決めを、前記切欠き８ｅか
ら行うことができる構成になつている。また、下側支持
体９には、前記位置決めガイド片６ｅが内嵌するガイド
溝９ｆが切欠き形成されている。
つて、該支持体９は、前記傾斜受け面部６ａに対向する
傾斜支持面部９ａ、該傾斜支持面部９ａから上下方向外
方にそれぞれ突出する内外両脚辺９ｂ、９ｃ、そして内
外両脚辺９ｂ、９ｃの突出端間に形成されるブラケツト
９ｄとで角筒状に形成されていて、基材８に上下方向摺
動自在に嵌合されるが、ブラケツト９ｄは左右方向に突
出しており、この突出端には、前記切欠き８ｅに嵌合す
る舌片９ｅがさらに形成されている。そして、これら上
下の支持体９のうち、下側の支持体９は、基材８に上下
方向摺動自在に嵌合する状態で、床面部から突出するア
ンカーボルト１０がブラケツト９ｄの前記突出端部に貫
通し、上下一対のナツト１１を介して位置調整自在の状
態で一体的に止着されているが、本実施例では、下側支
持体９の基材８に対する位置決めを、前記切欠き８ｅか
ら行うことができる構成になつている。また、下側支持
体９には、前記位置決めガイド片６ｅが内嵌するガイド
溝９ｆが切欠き形成されている。
【０００９】これに対し、上側の支持体９のブラケツト
９ｄの突出端部には、天井面部から突出するアンカーボ
ルト１０が貫通しているが、該ブラケツト９ｄと基材底
面部８ａとのあいだに弾機１２が介装されており、該弾
機１２によつて、支持体９は下方に向けて常時付勢され
ている。因みに実施例では、ブラケツト９ｄの弾機１２
に抗した上動を、基材８の切欠き８ｅ部位においてナツ
ト１１を捩じ込むことで任意に行うことができるように
なつている。
９ｄの突出端部には、天井面部から突出するアンカーボ
ルト１０が貫通しているが、該ブラケツト９ｄと基材底
面部８ａとのあいだに弾機１２が介装されており、該弾
機１２によつて、支持体９は下方に向けて常時付勢され
ている。因みに実施例では、ブラケツト９ｄの弾機１２
に抗した上動を、基材８の切欠き８ｅ部位においてナツ
ト１１を捩じ込むことで任意に行うことができるように
なつている。
【００１０】そしてこのものでは、パネル材４の建付け
作業は屋外側から行うことになるが、その手順は、内パ
ネル３を上下支持部材７間を通して屋内側に位置させた
後、パネル材４を、上端側が彌々屋外側に傾斜した状態
で、下側受け部材６を、位置決めガイド体６ｅがガイド
溝９ｆに嵌合させると共に支持部材７に嵌合係止し、次
いで、パネル材４の上端部を屋内側に向けて押し込む
と、上側受け部材６の屋内側係止面部６ｂが、上側支持
体９の傾斜支持面部９ａに接当することになり、これに
よつて上側支持体９は弾機１２に抗して上動すると共に
上側受け部材６が屋内側に入り込み、そして、上側受け
部材６の屋内側係止面部６ｂが支持体９の屋内側脚辺９
ｂを越えると、該支持体９は弾機１２の付勢力で下動
し、これによつて上側受け部材６が上側支持部材７に嵌
合係止することになり、これによつてパネル材４の建付
けができるようになつている。尚、１３は上下の基材８
に設けられる塞ぎ部材、１４、１５はパネル材４側に設
けられるパツキンである。
作業は屋外側から行うことになるが、その手順は、内パ
ネル３を上下支持部材７間を通して屋内側に位置させた
後、パネル材４を、上端側が彌々屋外側に傾斜した状態
で、下側受け部材６を、位置決めガイド体６ｅがガイド
溝９ｆに嵌合させると共に支持部材７に嵌合係止し、次
いで、パネル材４の上端部を屋内側に向けて押し込む
と、上側受け部材６の屋内側係止面部６ｂが、上側支持
体９の傾斜支持面部９ａに接当することになり、これに
よつて上側支持体９は弾機１２に抗して上動すると共に
上側受け部材６が屋内側に入り込み、そして、上側受け
部材６の屋内側係止面部６ｂが支持体９の屋内側脚辺９
ｂを越えると、該支持体９は弾機１２の付勢力で下動
し、これによつて上側受け部材６が上側支持部材７に嵌
合係止することになり、これによつてパネル材４の建付
けができるようになつている。尚、１３は上下の基材８
に設けられる塞ぎ部材、１４、１５はパネル材４側に設
けられるパツキンである。
【００１１】叙述の如く構成された本発明の第一実施例
において、パネル材４を躯体１に建付け支持するには、
前述したように、下側受け部材６を下側支持部材７に嵌
合係止せしめた状態で、パネル材４を屋内側に押し込ん
で上側受け部材６を上側支持部材７に強制的に嵌合係止
すれば良く、この様にすることによつて、パネル材４は
躯体１側に建付け支持されることになる。この結果、パ
ネル材４の建付け作業が著しく簡略化されることになつ
て、一人作業も可能となる。しかも、このものでは、下
側受け部材６に形成した位置決めガイド体６ｅを下側支
持部材７に形成したガイド溝９ｆに嵌合することで、パ
ネル材４の躯体１に対する左右方向の位置決めが簡単に
でき、建付け性が著しく向上する。
において、パネル材４を躯体１に建付け支持するには、
前述したように、下側受け部材６を下側支持部材７に嵌
合係止せしめた状態で、パネル材４を屋内側に押し込ん
で上側受け部材６を上側支持部材７に強制的に嵌合係止
すれば良く、この様にすることによつて、パネル材４は
躯体１側に建付け支持されることになる。この結果、パ
ネル材４の建付け作業が著しく簡略化されることになつ
て、一人作業も可能となる。しかも、このものでは、下
側受け部材６に形成した位置決めガイド体６ｅを下側支
持部材７に形成したガイド溝９ｆに嵌合することで、パ
ネル材４の躯体１に対する左右方向の位置決めが簡単に
でき、建付け性が著しく向上する。
【００１２】さらにこの様にして建付けられたパネル材
４は、上側部が弾機１２によつて下方に向けて付勢され
た状態の上側支持部材７で弾持されているため、地震等
の不測の外力が働いたとき、上側支持部材７がこの外力
を吸収すべく作用することになつて、パネル材４自体に
外力が働くことを効果的に回避できて、パネル材４が罅
割れたり破損したりすることを防止できる。
４は、上側部が弾機１２によつて下方に向けて付勢され
た状態の上側支持部材７で弾持されているため、地震等
の不測の外力が働いたとき、上側支持部材７がこの外力
を吸収すべく作用することになつて、パネル材４自体に
外力が働くことを効果的に回避できて、パネル材４が罅
割れたり破損したりすることを防止できる。
【００１３】そのうえこのものでは、既設置したパネル
材４の交換をする場合に、上側支持部材７の切欠き８ｅ
を屋内側から見通せるよう延長内パネル３ａを適宜切欠
き、あるいは取外し、そして該切欠き８ｅ位置にあるナ
ツト１１を締め込んで上側支持部材７を弾機１２に抗し
て強制的に上動させて上側支持部材７による上側受け部
材６の嵌合係止を解除すれば良く、この様にすること
で、パネル材４は、建付け作業だけでなく、取外し作業
も極めて簡単に行うことができて都合が良い。
材４の交換をする場合に、上側支持部材７の切欠き８ｅ
を屋内側から見通せるよう延長内パネル３ａを適宜切欠
き、あるいは取外し、そして該切欠き８ｅ位置にあるナ
ツト１１を締め込んで上側支持部材７を弾機１２に抗し
て強制的に上動させて上側支持部材７による上側受け部
材６の嵌合係止を解除すれば良く、この様にすること
で、パネル材４は、建付け作業だけでなく、取外し作業
も極めて簡単に行うことができて都合が良い。
【００１４】本発明は、前記第一実施例に限定されるも
のではなく、以下に示す第二〜第四実施例のようにして
も勿論良い。まず、図４〜図６に示す第二実施例のもの
では、パネル材４側に設けた受け部材１６が、躯体１側
に設けた支持部材１７に係合支持されるものであること
は前記第一実施例と同様であるが、この場合に、受け部
材１６は、傾斜受け面部１６ａが上下方向外方に向けて
突出する構造になつている。一方、支持部材１７は、躯
体側に一体的に止着される基材８、該基材８から突出す
るアンカーボルト１０に貫通支持され、かつ上下方向内
方に向けて傾斜支持面１８ａが形成された支持体１８、
さらにアンカーボルト１０が貫通し、かつ支持体１８か
ら弾機１９を介して内方に向けて付勢される断面略冂字
形の係止部材２０によつて構成されている。そして、パ
ネル材４は、内パネル３を支持部材１７より屋内側に位
置させた状態で、上下両端縁部をそれぞれ屋内側に向け
て押し込むと、受け部材傾斜受け面部１６ａが、係止部
材２０の屋外側脚辺２０ａに接当して係止部材２０を弾
機１９に抗して上下方向外方に向けて移動退避させ、こ
の状態で、受け部材１６が係止部材２０に嵌合係止する
ことになつて、パネル材４が躯体１に建付け支持される
ことになり、この様にしても、パネル材４のより一層簡
単な建付けができる。
のではなく、以下に示す第二〜第四実施例のようにして
も勿論良い。まず、図４〜図６に示す第二実施例のもの
では、パネル材４側に設けた受け部材１６が、躯体１側
に設けた支持部材１７に係合支持されるものであること
は前記第一実施例と同様であるが、この場合に、受け部
材１６は、傾斜受け面部１６ａが上下方向外方に向けて
突出する構造になつている。一方、支持部材１７は、躯
体側に一体的に止着される基材８、該基材８から突出す
るアンカーボルト１０に貫通支持され、かつ上下方向内
方に向けて傾斜支持面１８ａが形成された支持体１８、
さらにアンカーボルト１０が貫通し、かつ支持体１８か
ら弾機１９を介して内方に向けて付勢される断面略冂字
形の係止部材２０によつて構成されている。そして、パ
ネル材４は、内パネル３を支持部材１７より屋内側に位
置させた状態で、上下両端縁部をそれぞれ屋内側に向け
て押し込むと、受け部材傾斜受け面部１６ａが、係止部
材２０の屋外側脚辺２０ａに接当して係止部材２０を弾
機１９に抗して上下方向外方に向けて移動退避させ、こ
の状態で、受け部材１６が係止部材２０に嵌合係止する
ことになつて、パネル材４が躯体１に建付け支持される
ことになり、この様にしても、パネル材４のより一層簡
単な建付けができる。
【００１５】一方、図７に示す第三実施例は、前記第二
実施例における上側支持部材を改良したものである。つ
まりこのものは、上側基材８に、上方が開口した支持体
２１を一体的に固着し、そして上側係止部材２０を、弾
機２２を介して基材８に弾持させたものであり、この様
にすることによつて、地震等の発生で不測の歪応力が働
いたときに、該応力を、上側係止部材２０の弾性的な逃
げ作用によつて吸収できて、パネル材４の罅割れ等を回
避できると共に、延長内パネル３ａを切欠く等して屋内
側から見通せるナツト１１を天井面側に移動させること
で係止部材２０による受け部材１６の嵌合係止を解除で
きて、パネル材４の交換作業が容易になるという利点が
ある。
実施例における上側支持部材を改良したものである。つ
まりこのものは、上側基材８に、上方が開口した支持体
２１を一体的に固着し、そして上側係止部材２０を、弾
機２２を介して基材８に弾持させたものであり、この様
にすることによつて、地震等の発生で不測の歪応力が働
いたときに、該応力を、上側係止部材２０の弾性的な逃
げ作用によつて吸収できて、パネル材４の罅割れ等を回
避できると共に、延長内パネル３ａを切欠く等して屋内
側から見通せるナツト１１を天井面側に移動させること
で係止部材２０による受け部材１６の嵌合係止を解除で
きて、パネル材４の交換作業が容易になるという利点が
ある。
【００１６】また、図８に示す第四実施例のものは、上
側支持部材２３について、基材８に支持体１８を弾機２
４を介して弾持し、かつ該支持体１８に係止部材２５を
一体的に設けたものであり、この様にすることによつ
て、第三実施例と同様、歪応力の吸収ができると共に、
パネル材４の交換作業も容易になるという利点があるも
のにできる。
側支持部材２３について、基材８に支持体１８を弾機２
４を介して弾持し、かつ該支持体１８に係止部材２５を
一体的に設けたものであり、この様にすることによつ
て、第三実施例と同様、歪応力の吸収ができると共に、
パネル材４の交換作業も容易になるという利点があるも
のにできる。
【００１７】
【作用効果】以上要するに、本発明は叙述の如く構成さ
れたものであるから、パネル材は、下側受け部材を下側
支持部材にセツトした状態で屋内側に押し込むことで、
上下の受け部材を上側支持部材に強制的に嵌合係止する
ことができ、これによつて、パネル材を躯体側に建付け
支持することができる。この結果、パネル材の建付け作
業が著しく簡略化されることになつて一人作業も可能と
なり、建付け性が著しく向上される。
れたものであるから、パネル材は、下側受け部材を下側
支持部材にセツトした状態で屋内側に押し込むことで、
上下の受け部材を上側支持部材に強制的に嵌合係止する
ことができ、これによつて、パネル材を躯体側に建付け
支持することができる。この結果、パネル材の建付け作
業が著しく簡略化されることになつて一人作業も可能と
なり、建付け性が著しく向上される。
【００１８】さらに、第一の発明により建付けられたパ
ネル材は、上下両部の支持部材のうち、少なくとも一方
は弾機によつて付勢された状態に弾持されているため、
地震等の不測の外力が働いたとき、該弾持された支持部
材がこの外力を吸収すべく作用することになつて、パネ
ル材自体に外力が働くことを効果的に回避できて、パネ
ル材が罅割れたり破損したりすることを防止できる。
ネル材は、上下両部の支持部材のうち、少なくとも一方
は弾機によつて付勢された状態に弾持されているため、
地震等の不測の外力が働いたとき、該弾持された支持部
材がこの外力を吸収すべく作用することになつて、パネ
ル材自体に外力が働くことを効果的に回避できて、パネ
ル材が罅割れたり破損したりすることを防止できる。
【図１】第一実施例におけるパネル材建付け状態を示す
断面図である。
断面図である。
【図２】第一実施例の上部を示すの作用説明斜視図であ
る。
る。
【図３】第一実施例の下部を示すの作用説明斜視図であ
る。
る。
【図４】第二実施例におけるパネル材建付け状態を示す
断面図である。
断面図である。
【図５】第二実施例の上側受け部材を示す斜視図であ
る。
る。
【図６】第二実施例の下部を示すの作用説明斜視図であ
る。
る。
【図７】第三実施例におけるパネル材建付け状態を示す
断面図である。
断面図である。
【図８】第四実施例におけるパネル材建付け状態を示す
断面図である。
断面図である。
１ 躯体 ２ 外パネル ３ 内パネル ４ パネル材 ６ 受け部材 ６ａ 傾斜受け面部 ７ 支持部材 ８ 基材 ９ 支持体 ９ａ 傾斜支持面部 １０ アンカーボルト １１ ナツト １２ 弾機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河田 貞雄 東京都新宿区西新宿２丁目１番１号 三 和シヤッター工業株式会社内 (72)発明者 平林 英雄 東京都新宿区西新宿２丁目１番１号 三 和シヤッター工業株式会社内 (72)発明者 父母 均 東京都新宿区西新宿２丁目１番１号 三 和シヤッター工業株式会社内 (72)発明者 古田 正貴 東京都新宿区西新宿２丁目１番１号 三 和シヤッター工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭48−59617（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) E04B 2/82 501 - 521 E04B 2/56 - 2/70 E04B 2/88 - 2/96
Claims (2)
- 【請求項１】 躯体に壁用のパネル材を建付けるにあた
り、該パネル材の上下両縁部には、パネル裏面側ほど上
下方向内方に向けて傾斜する傾斜受け面部と、該傾斜受
け面部の傾斜両端縁から上下方向外方に向けて突出する
係止面部とを有した溝状の受け部材を設ける一方、パネ
ル材が建付けられる躯体の上下両部には、前記傾斜受け
面部に対向するよう傾斜した傾斜支持面部が上下方向内
方に向けて突出するように形成された支持部材をそれぞ
れ設けると共に、該支持部材のうちの少なくとも一方に
は、上下方向移動自在に支持されかつ上下方向内方に向
けて弾持するための弾持手段が設けられていることを特
徴とするパネル材の支持装置。 - 【請求項２】 躯体に壁用のパネル材を建付けるにあた
り、該パネル材の上下両縁部には、パネル裏面側ほど上
下方向内方に向けて傾斜する傾斜受け面部が上下方向外
方に向けて突出するように形成された受け部材を設ける
一方、パネル材が建付けられる躯体の上下両部には、前
記傾斜受け面部に対向するよう傾斜した傾斜支持面部を
有する支持部材と、前記受け部材が嵌合係止するよう上
下方向内方が開口した係止部材とをそれぞれ設けると共
に、該係止部材のうちの少なくとも一方には、上下方向
移動自在に支持されかつ上下方向内方に向けて弾持する
ための弾持手段が設けられていることを特徴とするパネ
ル材の支持装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33983792A JP3194206B2 (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | パネル材の支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33983792A JP3194206B2 (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | パネル材の支持装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06158757A JPH06158757A (ja) | 1994-06-07 |
| JP3194206B2 true JP3194206B2 (ja) | 2001-07-30 |
Family
ID=18331288
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33983792A Expired - Fee Related JP3194206B2 (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | パネル材の支持装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3194206B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017007323A (ja) * | 2015-11-18 | 2017-01-12 | 由香利 有宗 | 芳名カード |
-
1992
- 1992-11-26 JP JP33983792A patent/JP3194206B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017007323A (ja) * | 2015-11-18 | 2017-01-12 | 由香利 有宗 | 芳名カード |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06158757A (ja) | 1994-06-07 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |