JP2500285B2 - カップ状砥石 - Google Patents
カップ状砥石Info
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- JP2500285B2 JP2500285B2 JP4130039A JP13003992A JP2500285B2 JP 2500285 B2 JP2500285 B2 JP 2500285B2 JP 4130039 A JP4130039 A JP 4130039A JP 13003992 A JP13003992 A JP 13003992A JP 2500285 B2 JP2500285 B2 JP 2500285B2
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- grinding fluid
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カップ状砥石に関し、
特に、湿式研削時における研削焼けや切り屑の溶着など
を防止する技術に関するものである。
特に、湿式研削時における研削焼けや切り屑の溶着など
を防止する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】環状の周壁とその一端に設けられた底壁
とを備えてカップ状を成し、軸心回りに回転させられて
その周壁の他端面が被削平面と摺接させられることによ
りその被削平面を研削する形式のカップ状砥石が知られ
ている。
とを備えてカップ状を成し、軸心回りに回転させられて
その周壁の他端面が被削平面と摺接させられることによ
りその被削平面を研削する形式のカップ状砥石が知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかるカッ
プ状砥石を用いて湿式平面研削を行う場合には、通常、
そのカップ状砥石の外周側からその砥石と被削材との摺
接部分近傍に向かって研削液が放射されるが、カップ状
砥石の研削面と被削材の被削平面とは面接触させられる
ことから、それら研削面と被削平面との摺接部分に砥石
の外周側から研削液を充分に供給することは困難であ
り、これにより、研削能率を維持しようとすると、研削
焼けや切り屑の溶着などを生ずるという問題があった。
プ状砥石を用いて湿式平面研削を行う場合には、通常、
そのカップ状砥石の外周側からその砥石と被削材との摺
接部分近傍に向かって研削液が放射されるが、カップ状
砥石の研削面と被削材の被削平面とは面接触させられる
ことから、それら研削面と被削平面との摺接部分に砥石
の外周側から研削液を充分に供給することは困難であ
り、これにより、研削能率を維持しようとすると、研削
焼けや切り屑の溶着などを生ずるという問題があった。
【0004】これに対し、研削液導入穴が設けられた回
転軸と、その研削液導入穴へ研削液を供給するための研
削液供給管をシール部材によりシールしつつ接続する接
続装置とを備えた研削液導入装置を使用することによ
り、回転軸に固定されたカップ状砥石内へその回転軸内
を通して研削液を導入することが提案されている。この
ようにすれば、カップ状砥石内へ導入された研削液を砥
石の回転に伴う遠心力により砥石と被削材との摺接部分
に好適に供給し得るため、上記研削焼けや切り屑の溶着
などを好適に防止し得ると考えられる。しかし、この場
合には、研削液供給管と回転軸とを接続する接続装置の
構造が複雑となるのに加えて、研削液に混入した砥粒や
切り屑などにより接続装置のシール部材が損傷させられ
るのを回避するために研削液を濾過するためのフィルタ
装置として高性能のものを用いねばならないため、研削
液導入装置が高価となる欠点がある。また、カップ状砥
石が小型の場合においては、それを固定するための回転
軸の径も小さくなるため、その回転軸に研削液導入穴を
設けると回転軸の剛性が損なわれるおそれがある。
転軸と、その研削液導入穴へ研削液を供給するための研
削液供給管をシール部材によりシールしつつ接続する接
続装置とを備えた研削液導入装置を使用することによ
り、回転軸に固定されたカップ状砥石内へその回転軸内
を通して研削液を導入することが提案されている。この
ようにすれば、カップ状砥石内へ導入された研削液を砥
石の回転に伴う遠心力により砥石と被削材との摺接部分
に好適に供給し得るため、上記研削焼けや切り屑の溶着
などを好適に防止し得ると考えられる。しかし、この場
合には、研削液供給管と回転軸とを接続する接続装置の
構造が複雑となるのに加えて、研削液に混入した砥粒や
切り屑などにより接続装置のシール部材が損傷させられ
るのを回避するために研削液を濾過するためのフィルタ
装置として高性能のものを用いねばならないため、研削
液導入装置が高価となる欠点がある。また、カップ状砥
石が小型の場合においては、それを固定するための回転
軸の径も小さくなるため、その回転軸に研削液導入穴を
設けると回転軸の剛性が損なわれるおそれがある。
【0005】一方、たとえば本出願人が先に出願して公
開された特開平4−57677号公報に記載されている
ように、カップ状砥石の周壁に研削液導入穴を形成し、
その周壁に向かって放射された研削液をその研削液導入
穴を通して周壁内へ導入するようにすれば、上記のよう
な高価な研削液導入装置を要することなく且つ回転軸の
剛性を損なうことなく、カップ状砥石内へ導入された研
削液により研削焼けや切り屑の溶着などを好適に防止し
得ると考えられる。
開された特開平4−57677号公報に記載されている
ように、カップ状砥石の周壁に研削液導入穴を形成し、
その周壁に向かって放射された研削液をその研削液導入
穴を通して周壁内へ導入するようにすれば、上記のよう
な高価な研削液導入装置を要することなく且つ回転軸の
剛性を損なうことなく、カップ状砥石内へ導入された研
削液により研削焼けや切り屑の溶着などを好適に防止し
得ると考えられる。
【0006】しかし、この場合においても、未だ解決す
べき問題を有している。すなわち、回転しているカップ
状砥石の周壁に向かって研削液が放射されることによ
り、その研削液が周壁に設けられた研削液導入穴に入り
込んだとしても、その研削液導入穴内の研削液が砥石の
回転に伴う遠心力により再び放出されてしまうおそれが
ある。このため、カップ状砥石内へ研削液を充分に供給
できず、研削焼けや切り屑の溶着などを好適に防止し難
い場合があるのである。
べき問題を有している。すなわち、回転しているカップ
状砥石の周壁に向かって研削液が放射されることによ
り、その研削液が周壁に設けられた研削液導入穴に入り
込んだとしても、その研削液導入穴内の研削液が砥石の
回転に伴う遠心力により再び放出されてしまうおそれが
ある。このため、カップ状砥石内へ研削液を充分に供給
できず、研削焼けや切り屑の溶着などを好適に防止し難
い場合があるのである。
【0007】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであって、その目的とするところは、カップ状砥石
を固定して回転駆動するための回転軸に研削液導入穴を
設ける場合のように高価な研削液導入装置を要すること
なく且つ回転軸の剛性を損なうことなく研削焼けや切り
屑の溶着などを一層好適に防止し得るカップ状砥石を提
供することにある。
ものであって、その目的とするところは、カップ状砥石
を固定して回転駆動するための回転軸に研削液導入穴を
設ける場合のように高価な研削液導入装置を要すること
なく且つ回転軸の剛性を損なうことなく研削焼けや切り
屑の溶着などを一層好適に防止し得るカップ状砥石を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の要旨とするところは、環状の周壁とその一端
に設けられた底壁とを備えてカップ状を成し、その周壁
の内側へ研削液が供給されつつ軸心回りに回転させられ
てその周壁の他端面が被削平面と摺接させられることに
よりその被削平面を研削する形式のカップ状砥石であっ
て、前記底壁の外面に前記周壁と同心に設けられた環状
溝と、その環状溝内の研削液を前記周壁の内側へ導入す
るためにその環状溝の底面から前記底壁を貫通して設け
られ、その周壁の他端側へ向かう程外周側へ傾斜する研
削液導入穴と、前記環状溝の一対の内壁面のうちの外周
側の内壁面に設けられ、その環状溝の底面に向かう程径
が大きくなるテーパ部とを、含むことにある。
の本発明の要旨とするところは、環状の周壁とその一端
に設けられた底壁とを備えてカップ状を成し、その周壁
の内側へ研削液が供給されつつ軸心回りに回転させられ
てその周壁の他端面が被削平面と摺接させられることに
よりその被削平面を研削する形式のカップ状砥石であっ
て、前記底壁の外面に前記周壁と同心に設けられた環状
溝と、その環状溝内の研削液を前記周壁の内側へ導入す
るためにその環状溝の底面から前記底壁を貫通して設け
られ、その周壁の他端側へ向かう程外周側へ傾斜する研
削液導入穴と、前記環状溝の一対の内壁面のうちの外周
側の内壁面に設けられ、その環状溝の底面に向かう程径
が大きくなるテーパ部とを、含むことにある。
【0009】
【作用】かかる構成のカップ状砥石によれば、その底壁
の外面すなわち上面に環状溝が前記周壁と同心に設けら
れるとともに、その環状溝内の研削液を前記周壁の内側
へ導入するためにその周壁の他端側へ向かう程外周側へ
傾斜する研削液導入穴がその環状溝の底面から前記底壁
を貫通して設けられ、しかも、その環状溝の底面に向か
う程径が大きくなるテーパ部が前記環状溝の一対の内壁
面のうちの外周側の内壁面に設けられているので、回転
するカップ状砥石の外側からその底壁に向かって放射さ
れた研削液がその底壁の環状溝内に供給されると、その
環状溝内の研削液はその底面に開口する研削液導入穴内
に効率よく流入すると同時に、その研削液導入穴内の研
削液には砥石の回転に伴う遠心力により周壁の他端側へ
向かう力が作用し、これにより、研削液導入穴内の研削
液が積極的に砥石内へ導入される。
の外面すなわち上面に環状溝が前記周壁と同心に設けら
れるとともに、その環状溝内の研削液を前記周壁の内側
へ導入するためにその周壁の他端側へ向かう程外周側へ
傾斜する研削液導入穴がその環状溝の底面から前記底壁
を貫通して設けられ、しかも、その環状溝の底面に向か
う程径が大きくなるテーパ部が前記環状溝の一対の内壁
面のうちの外周側の内壁面に設けられているので、回転
するカップ状砥石の外側からその底壁に向かって放射さ
れた研削液がその底壁の環状溝内に供給されると、その
環状溝内の研削液はその底面に開口する研削液導入穴内
に効率よく流入すると同時に、その研削液導入穴内の研
削液には砥石の回転に伴う遠心力により周壁の他端側へ
向かう力が作用し、これにより、研削液導入穴内の研削
液が積極的に砥石内へ導入される。
【0010】
【発明の効果】したがって、カップ状砥石を固定するた
めの回転軸に研削液導入穴を設ける場合のように高価な
研削液導入装置を要することなく且つ回転軸の剛性を損
なうことなく研削液を砥石内へ導入することができると
ともに、砥石の周壁に研削液導入穴を設ける場合のよう
に砥石の回転に伴う遠心力により研削液導入穴内の研削
液が放出されることなくその遠心力を利用して研削液導
入穴内の研削液を砥石内へ積極的に導入することができ
て研削焼けや切り屑の溶着などを一層好適に防止し得る
カップ状砥石が提供される。
めの回転軸に研削液導入穴を設ける場合のように高価な
研削液導入装置を要することなく且つ回転軸の剛性を損
なうことなく研削液を砥石内へ導入することができると
ともに、砥石の周壁に研削液導入穴を設ける場合のよう
に砥石の回転に伴う遠心力により研削液導入穴内の研削
液が放出されることなくその遠心力を利用して研削液導
入穴内の研削液を砥石内へ積極的に導入することができ
て研削焼けや切り屑の溶着などを一層好適に防止し得る
カップ状砥石が提供される。
【0011】また、本発明によれば、前記底壁の外面に
周壁と同心に環状溝が設けられるとともに、その環状溝
の底面に前記研削液導入穴の一端すなわち上端が開口さ
せられているので、底壁に向かって放射された研削液が
環状溝内に効率よく受け入れられ、その環状溝内に一旦
収容された研削液が遠心力の作用を得て研削液導入穴内
へ積極的に吸引されるので、研削液導入穴内への研削液
の供給、およびカップ状砥石内への研削液の供給が一層
効率よく行われる。
周壁と同心に環状溝が設けられるとともに、その環状溝
の底面に前記研削液導入穴の一端すなわち上端が開口さ
せられているので、底壁に向かって放射された研削液が
環状溝内に効率よく受け入れられ、その環状溝内に一旦
収容された研削液が遠心力の作用を得て研削液導入穴内
へ積極的に吸引されるので、研削液導入穴内への研削液
の供給、およびカップ状砥石内への研削液の供給が一層
効率よく行われる。
【0012】さらに、本発明によれば、前記環状溝の外
周側内壁面にその環状溝の底面へ向かう程径が大きくな
るテーパ部が設けられていることから、遠心力の作用下
で環状溝内に収容される研削液の容積が多くなると同時
に、環状溝内の研削液には砥石の回転に伴う遠心力によ
り上記テーパ部において環状溝の底面側への力が作用す
るので、研削液導入穴内への研削液の供給、およびカッ
プ状砥石内への研削液の供給が一層効率よく行われる。
周側内壁面にその環状溝の底面へ向かう程径が大きくな
るテーパ部が設けられていることから、遠心力の作用下
で環状溝内に収容される研削液の容積が多くなると同時
に、環状溝内の研削液には砥石の回転に伴う遠心力によ
り上記テーパ部において環状溝の底面側への力が作用す
るので、研削液導入穴内への研削液の供給、およびカッ
プ状砥石内への研削液の供給が一層効率よく行われる。
【0013】ここで、前記研削液導入穴は、好適には、
周壁の他端側へ向かう程外周側へ傾斜するだけでなく、
その周壁の外周側へ向かう程カップ状砥石の回転方向の
上流側へも傾斜するように設けられる。このようにすれ
ば、カップ状砥石の回転に伴って研削液導入穴内の研削
液には、遠心力により周壁の他端側へ向かう力が作用す
るのに加えて、慣性力によっても周壁の他端側へ作用す
る力が作用するので、砥石の回転速度が比較的低くて遠
心力が比較的小さい場合においても、慣性力に基づいて
研削液導入穴内の研削液をカップ状砥石内へ積極的に導
入することができる利点がある。
周壁の他端側へ向かう程外周側へ傾斜するだけでなく、
その周壁の外周側へ向かう程カップ状砥石の回転方向の
上流側へも傾斜するように設けられる。このようにすれ
ば、カップ状砥石の回転に伴って研削液導入穴内の研削
液には、遠心力により周壁の他端側へ向かう力が作用す
るのに加えて、慣性力によっても周壁の他端側へ作用す
る力が作用するので、砥石の回転速度が比較的低くて遠
心力が比較的小さい場合においても、慣性力に基づいて
研削液導入穴内の研削液をカップ状砥石内へ積極的に導
入することができる利点がある。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
細に説明する。
【0015】図1および図2において、カップ状砥石
(以下、単に砥石という)10は、台金部12と砥石部
14とを有して構成されている。台金部12は、環状の
周壁16と、その周壁16の一端に設けられて中央穴1
8を有する底壁20と、その底壁20の中央穴18周縁
部において周壁16と反対側へ突設されて中央穴18と
同径の内周面を有する円筒状突起22とから成る台金本
体24と、その台金本体24の底壁20の外面に複数の
ボルト26等により固定されたリング状部材28とを備
えており、台金本体24の底壁20および円筒状突起2
2とリング状部材28とによって周壁16と同心に環状
溝30が形成されているとともに、底壁20には、その
底壁20の内面と環状溝30の底面とにおいて両端がそ
れぞれ開口する比較的多数の研削液導入穴32がドリル
加工等により形成されている。
(以下、単に砥石という)10は、台金部12と砥石部
14とを有して構成されている。台金部12は、環状の
周壁16と、その周壁16の一端に設けられて中央穴1
8を有する底壁20と、その底壁20の中央穴18周縁
部において周壁16と反対側へ突設されて中央穴18と
同径の内周面を有する円筒状突起22とから成る台金本
体24と、その台金本体24の底壁20の外面に複数の
ボルト26等により固定されたリング状部材28とを備
えており、台金本体24の底壁20および円筒状突起2
2とリング状部材28とによって周壁16と同心に環状
溝30が形成されているとともに、底壁20には、その
底壁20の内面と環状溝30の底面とにおいて両端がそ
れぞれ開口する比較的多数の研削液導入穴32がドリル
加工等により形成されている。
【0016】上記砥石部14は、たとえば、ダイヤモン
ド砥粒あるいはCBN(立方晶窒化硼素)砥粒などを砥
材とする所謂超砥粒砥石にて構成されており、上記台金
本体24の周壁16の他端面(リング状部材28と反対
側の端面)にたとえば接着剤により一体的に固定されて
いる。本実施例においては、上記周壁16および砥石部
14がクレームにおける周壁に相当し、上記台金本体2
4の底壁20がクレームにおける底壁に相当する。
ド砥粒あるいはCBN(立方晶窒化硼素)砥粒などを砥
材とする所謂超砥粒砥石にて構成されており、上記台金
本体24の周壁16の他端面(リング状部材28と反対
側の端面)にたとえば接着剤により一体的に固定されて
いる。本実施例においては、上記周壁16および砥石部
14がクレームにおける周壁に相当し、上記台金本体2
4の底壁20がクレームにおける底壁に相当する。
【0017】以上のように構成された砥石10は、たと
えば立型の研削装置に用いられ、台金本体24の円筒状
突起22の内周側および底壁20の中央穴18内に挿し
通された図示しない回転軸にナット等により固定され
て、その回転軸により回転駆動されつつ砥石部14の先
端面が被削材の被削平面36(図5参照)と摺接させら
れることにより、その被削平面36が研削される。かか
る研削時においては、砥石10の図1において上方に位
置する部分に配置された図示しない研削液放出管から環
状溝30内へ向かって研削液が放出されるようになって
おり、この環状溝30内へ供給された研削液が研削液導
入穴32を通して周壁16の内側の空間へ導入されるよ
うになっている。このようにして周壁16内へ導入され
た研削液は、砥石10の回転に伴う遠心力により砥石部
14の研削面と被削材の被削平面36との摺接部分に供
給されることとなる。
えば立型の研削装置に用いられ、台金本体24の円筒状
突起22の内周側および底壁20の中央穴18内に挿し
通された図示しない回転軸にナット等により固定され
て、その回転軸により回転駆動されつつ砥石部14の先
端面が被削材の被削平面36(図5参照)と摺接させら
れることにより、その被削平面36が研削される。かか
る研削時においては、砥石10の図1において上方に位
置する部分に配置された図示しない研削液放出管から環
状溝30内へ向かって研削液が放出されるようになって
おり、この環状溝30内へ供給された研削液が研削液導
入穴32を通して周壁16の内側の空間へ導入されるよ
うになっている。このようにして周壁16内へ導入され
た研削液は、砥石10の回転に伴う遠心力により砥石部
14の研削面と被削材の被削平面36との摺接部分に供
給されることとなる。
【0018】ここで、本実施例においては、更に、上記
環状溝30の外周側内壁面(リング状部材28の内周
面)の前記底壁20から所定距離離隔した位置には、底
壁20側へ向かう程径が大きくなるテーパ部34が設け
られており、各研削液導入穴32の環状溝30底面にお
ける開口は、テーパ部34と環状溝30の軸心と平行な
方向においてそれぞれ対向させられている。これによ
り、砥石10の回転に伴う遠心力の作用により環状溝3
0内の研削液には上記テーパ部34において環状溝30
の底部側へ向かう力が作用し、この力により環状溝30
内の研削液が研削液導入穴32内へ積極的に押し込まれ
ることとなる。すなわち、研削液の単位体積当たりの質
量をm(kg/m3 )、テーパ部34の平均半径をr1
(m)、砥石10の回転角速度をω(rad/sec)
とすると、図3に示すように、環状溝30内の研削液は
数式1にて示す遠心力fc1にてテーパ部34に押し付け
られることから、砥石10の軸心を含む所定の平面内に
おけるその軸心と直角な所定の線l1 とテーパ部34と
の成す角度をαとすると、研削液にはテーパ部34に沿
って環状溝30の底面側へ向かう数式2にて示す力f1
が作用し、この単位体積当たりの力f1 すなわち圧力f
1 で研削液が研削液導入穴32内へ押し込まれるのであ
る。
環状溝30の外周側内壁面(リング状部材28の内周
面)の前記底壁20から所定距離離隔した位置には、底
壁20側へ向かう程径が大きくなるテーパ部34が設け
られており、各研削液導入穴32の環状溝30底面にお
ける開口は、テーパ部34と環状溝30の軸心と平行な
方向においてそれぞれ対向させられている。これによ
り、砥石10の回転に伴う遠心力の作用により環状溝3
0内の研削液には上記テーパ部34において環状溝30
の底部側へ向かう力が作用し、この力により環状溝30
内の研削液が研削液導入穴32内へ積極的に押し込まれ
ることとなる。すなわち、研削液の単位体積当たりの質
量をm(kg/m3 )、テーパ部34の平均半径をr1
(m)、砥石10の回転角速度をω(rad/sec)
とすると、図3に示すように、環状溝30内の研削液は
数式1にて示す遠心力fc1にてテーパ部34に押し付け
られることから、砥石10の軸心を含む所定の平面内に
おけるその軸心と直角な所定の線l1 とテーパ部34と
の成す角度をαとすると、研削液にはテーパ部34に沿
って環状溝30の底面側へ向かう数式2にて示す力f1
が作用し、この単位体積当たりの力f1 すなわち圧力f
1 で研削液が研削液導入穴32内へ押し込まれるのであ
る。
【0019】
【数1】fc1=m・r1 ・ω2
【0020】
【数2】f1 =m・r1 ・ω2 ・cosα
【0021】また、本実施例においては、上記研削液導
入穴32は、図1乃至図4に示すように、環状溝30か
ら離隔する程すなわち周壁16の他端側(被削平面36
側)となる程底壁20の外周側へ傾斜し、且つ軸心方向
から見た平面視において環状溝30から外周側へ離隔す
る程砥石10の回転方向(図2および図4中A方向)の
上流側へ傾斜するようにそれぞれ形成されている。
入穴32は、図1乃至図4に示すように、環状溝30か
ら離隔する程すなわち周壁16の他端側(被削平面36
側)となる程底壁20の外周側へ傾斜し、且つ軸心方向
から見た平面視において環状溝30から外周側へ離隔す
る程砥石10の回転方向(図2および図4中A方向)の
上流側へ傾斜するようにそれぞれ形成されている。
【0022】図1において実線にて示す研削液導入穴3
2およびそれを拡大して示す図3の研削液導入穴32
は、その研削液導入穴32の外周側への傾斜角度を示す
ために、便宜上、砥石10の軸心を含む平面に投影した
状態での断面図として描かれており、研削液導入穴32
は、上記砥石10の軸心を含む平面内においてその軸心
と直角な線l2 に対して角度βで外周側へ傾斜してい
る。また、図1において破線にて示す研削液導入穴32
は、砥石10の所定の回転円周上における接線を含む平
面に投影した状態に相当するものであるとともに、図4
は、その接線を含む平面に投影した状態の研削液導入穴
32を拡大し且つ断面にして示す図であり、研削液導入
穴32は、上記接線を含む平面内において砥石10の軸
心と直角な線l3 に対して角度γで砥石10の回転方向
の下流側へ傾斜している。
2およびそれを拡大して示す図3の研削液導入穴32
は、その研削液導入穴32の外周側への傾斜角度を示す
ために、便宜上、砥石10の軸心を含む平面に投影した
状態での断面図として描かれており、研削液導入穴32
は、上記砥石10の軸心を含む平面内においてその軸心
と直角な線l2 に対して角度βで外周側へ傾斜してい
る。また、図1において破線にて示す研削液導入穴32
は、砥石10の所定の回転円周上における接線を含む平
面に投影した状態に相当するものであるとともに、図4
は、その接線を含む平面に投影した状態の研削液導入穴
32を拡大し且つ断面にして示す図であり、研削液導入
穴32は、上記接線を含む平面内において砥石10の軸
心と直角な線l3 に対して角度γで砥石10の回転方向
の下流側へ傾斜している。
【0023】これにより、環状溝30から研削液導入穴
32内へ供給された研削液には、砥石10の回転に伴う
遠心力の作用により前記角度βに基づいて周壁16の内
側空間へ向かう力が作用するとともに、その研削液の慣
性力により前記角度γに基づいて周壁16の内側空間へ
向かう力が作用し、これらの力に基づいて研削液導入穴
32内の研削液が周壁16の内側空間へ積極的に導入さ
れることとなる。すなわち、研削液導入穴32の内周面
のうちの前記遠心力により研削液が押し付けられる部分
の平均半径をr2 (m)とすると、図3に示すように、
研削液導入穴32内の研削液は数式3にて示す遠心力f
c2にて研削液導入穴32の内周面に押し付けられること
から、研削液導入穴32内の研削液にはその内周面に沿
って周壁16の内側空間へ向かう数式4にて示す力f2
が作用する。また、回転する砥石10により研削液導入
穴32内の研削液の質点mにその研削液導入穴32の内
周面を介して力f3 が加えられて加速度aを生じたとす
ると、その質点mには、図4に示すように、−f3 なる
慣性力が生じ、この慣性力により研削液導入穴32の内
周面に沿って周壁16の内側空間へ向かう数式5に示す
力f4 が作用するのである。なお、上記角度α,β,γ
が小さくなる程上記力f1 ,f2 ,f4 はそれぞれ大き
くなるのであるが、角度αはたとえば52°程度に、角
度βはたとえば55°程度に、角度γはたとえば45°
程度にそれぞれ設定される。
32内へ供給された研削液には、砥石10の回転に伴う
遠心力の作用により前記角度βに基づいて周壁16の内
側空間へ向かう力が作用するとともに、その研削液の慣
性力により前記角度γに基づいて周壁16の内側空間へ
向かう力が作用し、これらの力に基づいて研削液導入穴
32内の研削液が周壁16の内側空間へ積極的に導入さ
れることとなる。すなわち、研削液導入穴32の内周面
のうちの前記遠心力により研削液が押し付けられる部分
の平均半径をr2 (m)とすると、図3に示すように、
研削液導入穴32内の研削液は数式3にて示す遠心力f
c2にて研削液導入穴32の内周面に押し付けられること
から、研削液導入穴32内の研削液にはその内周面に沿
って周壁16の内側空間へ向かう数式4にて示す力f2
が作用する。また、回転する砥石10により研削液導入
穴32内の研削液の質点mにその研削液導入穴32の内
周面を介して力f3 が加えられて加速度aを生じたとす
ると、その質点mには、図4に示すように、−f3 なる
慣性力が生じ、この慣性力により研削液導入穴32の内
周面に沿って周壁16の内側空間へ向かう数式5に示す
力f4 が作用するのである。なお、上記角度α,β,γ
が小さくなる程上記力f1 ,f2 ,f4 はそれぞれ大き
くなるのであるが、角度αはたとえば52°程度に、角
度βはたとえば55°程度に、角度γはたとえば45°
程度にそれぞれ設定される。
【0024】
【数3】fc2=m・r2 ・ω2
【0025】
【数4】f2 =m・r2 ・ω2 ・cosβ
【0026】
【数5】f4 =m・a・cosγ
【0027】また、上記砥石部14の台金本体24と反
対側の先端面は、図5に示すように、外周側に位置して
砥石10の軸心と直角を成し、切削面として機能する環
状平坦面38と、その環状平坦面38の内周側に位置し
且つ台金本体24側へ向かう程径が小さくなるテーパ面
40とから成っており、このテーパ面40はたとえば砥
石部14の先端面をツルーイングする際に形成される。
テーパ面40の環状平坦面38(被削平面36)に対す
る傾斜角度θは、環状平坦面38と被削平面36との摺
接部分の内周縁42に対する砥石10内の研削液の遠心
力による供給圧を好適に高め得かつ被削平面36の研削
後の表面粗さを好適に確保し得るように、さらに、前記
摺接部分の切り屑を好適に排出し得るように決定され、
好適には、0.5°〜1.0°の範囲内の角度に設定さ
れる。なお、図5において、上記傾斜角度θは、便宜
上、実際より大きく描かれている。
対側の先端面は、図5に示すように、外周側に位置して
砥石10の軸心と直角を成し、切削面として機能する環
状平坦面38と、その環状平坦面38の内周側に位置し
且つ台金本体24側へ向かう程径が小さくなるテーパ面
40とから成っており、このテーパ面40はたとえば砥
石部14の先端面をツルーイングする際に形成される。
テーパ面40の環状平坦面38(被削平面36)に対す
る傾斜角度θは、環状平坦面38と被削平面36との摺
接部分の内周縁42に対する砥石10内の研削液の遠心
力による供給圧を好適に高め得かつ被削平面36の研削
後の表面粗さを好適に確保し得るように、さらに、前記
摺接部分の切り屑を好適に排出し得るように決定され、
好適には、0.5°〜1.0°の範囲内の角度に設定さ
れる。なお、図5において、上記傾斜角度θは、便宜
上、実際より大きく描かれている。
【0028】上述のように本実施例によれば、砥石10
の台金本体24の底壁20に設けられた研削液導入穴3
2は周壁16の先端側へ向かう程外周側へ傾斜するよう
に設けられているので、回転する砥石10の外側からそ
の研削液導入穴32内に供給された研削液には遠心力が
作用し、この遠心力により研削液導入穴32内の研削液
が周壁16の内側空間へ積極的に導入される。したがっ
て、カップ状砥石を固定するための回転軸に研削液導入
穴を設ける場合のように高価な研削液導入装置を要する
ことなく且つ回転軸の剛性を損なうことなく研削液を砥
石10内へ導入することができるとともに、カップ状砥
石の周壁に研削液導入穴を設ける場合のように砥石の回
転に伴う遠心力により研削液導入穴内の研削液が放出さ
れることなくその遠心力を利用して研削液導入穴32内
の研削液を周壁16の内側空間へ積極的に導入すること
ができて研削焼けや切り屑の溶着などを一層好適に防止
できるカップ状砥石10が提供される。上記遠心力によ
り周壁16の内側空間へ研削液を充分に供給できるた
め、砥石部14の研削面と被削材の被削平面36との摺
接部分に研削液を一層好適に供給できることから、研削
焼けや切り屑の溶着などを一層好適に防止することがで
きるのである。
の台金本体24の底壁20に設けられた研削液導入穴3
2は周壁16の先端側へ向かう程外周側へ傾斜するよう
に設けられているので、回転する砥石10の外側からそ
の研削液導入穴32内に供給された研削液には遠心力が
作用し、この遠心力により研削液導入穴32内の研削液
が周壁16の内側空間へ積極的に導入される。したがっ
て、カップ状砥石を固定するための回転軸に研削液導入
穴を設ける場合のように高価な研削液導入装置を要する
ことなく且つ回転軸の剛性を損なうことなく研削液を砥
石10内へ導入することができるとともに、カップ状砥
石の周壁に研削液導入穴を設ける場合のように砥石の回
転に伴う遠心力により研削液導入穴内の研削液が放出さ
れることなくその遠心力を利用して研削液導入穴32内
の研削液を周壁16の内側空間へ積極的に導入すること
ができて研削焼けや切り屑の溶着などを一層好適に防止
できるカップ状砥石10が提供される。上記遠心力によ
り周壁16の内側空間へ研削液を充分に供給できるた
め、砥石部14の研削面と被削材の被削平面36との摺
接部分に研削液を一層好適に供給できることから、研削
焼けや切り屑の溶着などを一層好適に防止することがで
きるのである。
【0029】また、本実施例によれば、研削液導入穴3
2は周壁16の先端側へ向かう程砥石10の回転方向の
下流側へも傾斜するように設けられているので、砥石1
0の回転に伴って研削液導入穴32内の研削液には遠心
力に加えて慣性力が作用し、この慣性力によっても研削
液導入穴32内の研削液を周壁16の内側空間へ向けて
押し込むことができることから、砥石10の回転が遅く
て遠心力が比較的小さい場合であっても、研削液導入穴
32内の研削液を慣性力に基づいて砥石10内へ積極的
に導入することができる。
2は周壁16の先端側へ向かう程砥石10の回転方向の
下流側へも傾斜するように設けられているので、砥石1
0の回転に伴って研削液導入穴32内の研削液には遠心
力に加えて慣性力が作用し、この慣性力によっても研削
液導入穴32内の研削液を周壁16の内側空間へ向けて
押し込むことができることから、砥石10の回転が遅く
て遠心力が比較的小さい場合であっても、研削液導入穴
32内の研削液を慣性力に基づいて砥石10内へ積極的
に導入することができる。
【0030】また、本実施例によれば、砥石10の環状
溝30内へ供給された研削液が研削液導入穴32を通し
て周壁16の内側空間へ導入されるように構成されてい
るので、研削液導入穴32内への研削液の供給ひいては
砥石10内への研削液の供給を効率良く行うことができ
る。
溝30内へ供給された研削液が研削液導入穴32を通し
て周壁16の内側空間へ導入されるように構成されてい
るので、研削液導入穴32内への研削液の供給ひいては
砥石10内への研削液の供給を効率良く行うことができ
る。
【0031】また、本実施例によれば、環状溝30の外
周壁面に設けられたテーパ部34の作用でその環状溝3
0内の研削液に砥石10の回転に伴う遠心力により研削
液導入穴32へ押し込まれる方向の力を生ずるので、研
削液導入穴32内への研削液の供給ひいては砥石10内
への研削液の供給を一層効率良く行うことができる。
周壁面に設けられたテーパ部34の作用でその環状溝3
0内の研削液に砥石10の回転に伴う遠心力により研削
液導入穴32へ押し込まれる方向の力を生ずるので、研
削液導入穴32内への研削液の供給ひいては砥石10内
への研削液の供給を一層効率良く行うことができる。
【0032】また、本実施例によれば、環状溝30内へ
供給された研削液が研削液導入穴32へ供給されるの
で、特に立型の研削装置を用いる場合においては、研削
液供給管からの研削液の供給圧を充分低くできる利点が
ある。
供給された研削液が研削液導入穴32へ供給されるの
で、特に立型の研削装置を用いる場合においては、研削
液供給管からの研削液の供給圧を充分低くできる利点が
ある。
【0033】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0034】たとえば、前記実施例では、研削液導入穴
32は周壁16の先端側へ向かう程外周側であって且つ
砥石10回転方向の下流側へ傾斜するように構成されて
いるが、回転方向においては傾斜することなく周壁16
の先端側へ向かう程砥石10の径方向外側へ傾斜するよ
うに形成されている場合においても、砥石10の回転に
伴う遠心力により本発明の効果を得ることができる。
32は周壁16の先端側へ向かう程外周側であって且つ
砥石10回転方向の下流側へ傾斜するように構成されて
いるが、回転方向においては傾斜することなく周壁16
の先端側へ向かう程砥石10の径方向外側へ傾斜するよ
うに形成されている場合においても、砥石10の回転に
伴う遠心力により本発明の効果を得ることができる。
【0035】また、前記実施例では、外周側内壁面にテ
ーパ部34を有する環状溝30へ供給された研削液が研
削液導入穴32を通して砥石10内へ導入されるように
構成されているが、テーパ部34あるいは環状溝30自
体が設けられていない場合においても本発明の効果を得
ることができる。
ーパ部34を有する環状溝30へ供給された研削液が研
削液導入穴32を通して砥石10内へ導入されるように
構成されているが、テーパ部34あるいは環状溝30自
体が設けられていない場合においても本発明の効果を得
ることができる。
【0036】また、前記実施例のカップ状砥石10は、
台金部12と砥粒を含む砥石部14とから構成されてい
るが、全体が砥粒を含んで構成されていてもよい。
台金部12と砥粒を含む砥石部14とから構成されてい
るが、全体が砥粒を含んで構成されていてもよい。
【0037】また、前記実施例では、環状溝30の外周
側内壁面の一部にテーパ部34が設けられているが、環
状溝30の外周側内壁面の全体をテーパ部としてもよ
い。
側内壁面の一部にテーパ部34が設けられているが、環
状溝30の外周側内壁面の全体をテーパ部としてもよ
い。
【0038】また、前記実施例の砥石部14は超砥粒砥
石にて構成されているが、超砥粒以外の炭化珪素砥粒や
溶融アルミナ砥粒などにて構成されていてもよい。
石にて構成されているが、超砥粒以外の炭化珪素砥粒や
溶融アルミナ砥粒などにて構成されていてもよい。
【0039】また、前記実施例では、多数の研削液導入
穴32が等間隔で設けられているが、研削液導入穴32
は不等間隔で設けられてもよいし、動バランスが保持さ
れる限り1個以上設けられておれば、本発明の一応の効
果を得ることができる。
穴32が等間隔で設けられているが、研削液導入穴32
は不等間隔で設けられてもよいし、動バランスが保持さ
れる限り1個以上設けられておれば、本発明の一応の効
果を得ることができる。
【0040】また、前記実施例において、カップ状砥石
10は立型の研削装置に取り付けられていたが、横型の
研削装置に取り付けられる場合においても本発明の効果
を得ることができることは勿論である。
10は立型の研削装置に取り付けられていたが、横型の
研削装置に取り付けられる場合においても本発明の効果
を得ることができることは勿論である。
【0041】なお、上述したのはあくまでも本発明の一
実施例であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更が加えられ得るものである。
実施例であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更が加えられ得るものである。
【図1】本発明のカップ状砥石の正面図であって、一部
を切り欠いて示す図である。
を切り欠いて示す図である。
【図2】図1のカップ状砥石の平面図の半分を示す図で
ある。
ある。
【図3】図1の要部拡大図である。
【図4】図1の研削液導入穴のカップ状砥石回転方向の
下流側への傾斜角度を説明するための図である。
下流側への傾斜角度を説明するための図である。
【図5】図1の砥石部等を拡大して示す図である。
10 カップ状砥石 {14 砥石部、16 周壁}周壁 20 底壁 30 環状溝 32 研削液導入穴 34 テーパ部 36 被削平面
Claims (2)
- 【請求項1】 環状の周壁とその一端に設けられた底壁
とを備えてカップ状を成し、該周壁の内側へ研削液が供
給されつつ軸心回りに回転させられて該周壁の他端面が
被削平面と摺接させられることにより該被削平面を研削
する形式のカップ状砥石であって、前記底壁の外面に前記周壁と同心に設けられた環状溝
と、 該環状溝内の研削液を前記周壁の内側へ 導入するために
該環状溝の底面から前記底壁を貫通して設けられ、該周
壁の他端側へ向かう程外周側へ傾斜する研削液導入穴
と、 前記環状溝の一対の内壁面のうちの外周側の内壁面に設
けられ、該環状溝の底面に向かう程径が大きくなるテー
パ部と を、含むことを特徴とするカップ状砥石。 - 【請求項2】 前記研削液導入穴は、前記カップ状砥石
の回転軸心方向から見た平面視において前記周壁の外周
側へ向かう程前記回転の方向の上流側へ傾斜するように
設けられている請求項1に記載のカップ状砥石。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4130039A JP2500285B2 (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | カップ状砥石 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4130039A JP2500285B2 (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | カップ状砥石 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0623674A JPH0623674A (ja) | 1994-02-01 |
JP2500285B2 true JP2500285B2 (ja) | 1996-05-29 |
Family
ID=15024624
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4130039A Expired - Lifetime JP2500285B2 (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | カップ状砥石 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2500285B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH091464A (ja) * | 1995-06-17 | 1997-01-07 | Kamei:Kk | ダイヤモンド工具 |
JP4837853B2 (ja) * | 2001-09-17 | 2011-12-14 | 株式会社ディスコ | 研削ホイール |
JP6117030B2 (ja) * | 2013-07-08 | 2017-04-19 | Sumco Techxiv株式会社 | 飛散板、研削ホイール、および、研削装置 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4946393U (ja) * | 1972-07-25 | 1974-04-23 | ||
JPS5593452U (ja) * | 1978-12-22 | 1980-06-28 | ||
JPS5845874A (ja) * | 1981-09-11 | 1983-03-17 | Hitachi Seiko Ltd | カツプ形研削砥石の給水装置 |
JPS6239177A (ja) * | 1985-08-09 | 1987-02-20 | Toshiba Mach Co Ltd | 研削液供給装置 |
JPS62156465U (ja) * | 1986-03-27 | 1987-10-05 | ||
JPS63232980A (ja) * | 1987-03-19 | 1988-09-28 | Genichi Sato | 研削砥石 |
JPS6434672A (en) * | 1987-07-24 | 1989-02-06 | Genichi Sato | Grinding wheel |
JPH0215261U (ja) * | 1988-07-07 | 1990-01-30 | ||
JP3022862U (ja) * | 1995-07-14 | 1996-04-02 | 株式会社大販 | 広告表示体 |
-
1992
- 1992-04-23 JP JP4130039A patent/JP2500285B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0623674A (ja) | 1994-02-01 |
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