JPH0521319Y2 - - Google Patents

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JPH0521319Y2
JPH0521319Y2 JP1986148333U JP14833386U JPH0521319Y2 JP H0521319 Y2 JPH0521319 Y2 JP H0521319Y2 JP 1986148333 U JP1986148333 U JP 1986148333U JP 14833386 U JP14833386 U JP 14833386U JP H0521319 Y2 JPH0521319 Y2 JP H0521319Y2
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grinding
shaped
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grindstone
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、平面研削に使用されるカツプ形砥
石に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、カツプ形砥石は、第8図に示すよう
に、砥石全体が、ダイヤモンド砥粒や立方窒化ホ
ウ素(CBN)砥粒を結合材で結着して成形され
た砥石で構成されており、そのリング状下端面1
を研削面として平面研削に用いるもので、砥石回
転軸Aを工作物に対して垂直に設定(バーチカル
式)して使用する。このような平面研削では、砥
石と工作物の接触が面接触となるため、研削時に
発生する摩擦熱が大きく、この熱による工作物お
よび砥石の損傷が激しい。また、研削によつて生
じる研削屑が溜りやすく砥石の切れ味が低下しや
すい。このような事態は、特に、セラミツク研削
において著しい。そこで、研削時には、通常、水
や水に乳化剤等を混ぜた水溶性研削液等の研削液
を常圧もしくは高圧で上記研削部に注入する方法
が行われる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記研削液の注入によつても、
研削液が充分に研削面に侵入して効果を発揮する
ことは少なく、大部分の研削液は回転する砥石の
遠心力ではじかれて研削面に侵入することなく流
去してしまい、いま一つ充分な効果が得られな
い。
そこで、砥石回転軸Bを、第9図に示すよう
に、カツプ形砥石に対して偏心する位置に設定
し、カツプ形砥石のリング状研削面1が工作物に
対して一点鎖線で示すように、位置ずれを生じる
ようにして研削液の研削面への侵入を図つたもの
や、第10図に示すように、カツプ形砥石のリン
グ状研削面1に放射状の溝2を設けて研削液の研
削面への侵入を図つたものが提案されている。し
かし、上記砥石回転軸Bを偏心させた砥石を用い
ると、研削時に砥石にかかる荷重が不均一となる
ため砥石にひずみを生じやすく、工作物に対する
仕上げ精度が悪くなる。また、研削時の振動も大
きくなる。一方、上記溝付砥石を用いると、溝2
が、研削面の回転方向に対して段差を形成するた
め、やはり研削時に大きな振動が生起する。
この考案は、このような事情に鑑みなされたも
ので、研削時に振動を生じることがなく、効果的
な研削液注入を実現することができるカツプ形砥
石の提供をその目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、この考案のカツプ形
砥石は、リング状研削面を備えたカツプ形砥石で
あつて、上記リング状研削面が、隣合うもの同士
が互いに接した状態で砥石台金下面に保持された
複数個のリング状セグメント砥石のリング状面に
よつて形成され、上記砥石台金に、台金を垂直に
貫通して下端が上記各リング状セグメント砥石の
中空部に囲われた部分に開口する、上記リング状
セグメント砥石と同数の注水用貫通孔が形成され
ているという構成をとる。
〔作用〕
すなわち、この考案は、従来のカツプ形砥石の
ように砥石全体をダイヤモンド砥粒やCBN砥粒
を結合材で結着して成形した砥石体で構成するの
ではなく、砥石台金に、複数個のリング状セグメ
ント砥石を、隣合うもの同士が互いに接した状態
で保持させて、研削面を上記リング状セグメント
砥石のリング状面によつて形成するようにしたも
のである。したがつて、この考案のカツプ形砥石
によれば、砥石に回転運動を与えて研削作業を行
うと、上記研削面と工作物との接触が断続的とな
り効果的に研削液が注入され、しかも振動を生じ
ないという利点を有する。また、上記砥石台金を
垂直に貫通する注水用貫通孔を、上記各リング状
セグメント砥石の中空部に開口するよう設けてい
るため、研削時に、このカツプ形砥石の上面に向
かつて液かけを行うと、上記貫通孔およびセグメ
ント砥石の中空部を通つて各セグメント砥石に内
側から充分に研削液を供給することができ、発生
熱の冷却と研削屑の除去とを極めて効果的に行う
ことができる。しかも、上記液かけは、従来の研
削盤装置等に設けられている注水ノズルを利用す
れば足りるのであつて、砥石内部への注水路を特
に設ける必要がないため、このカツプ形砥石を手
軽に用いることができるという利点も有する。
つぎに、この考案を実施例にもとづいて詳しく
説明する。
〔実施例〕 第1図はこの考案の一実施例の縦断面を示し、
第2図はその底面を示している。
このカツプ形砥石4は、カツプ形のアルミニウ
ム製台金5のリング状底面5aに、第3図に示す
ようなリング状セグメント砥石6が、砥石4の回
転中心に対して同心円を描くように、そして隣合
うもの同士が互いに接した状態で連続的に貼着さ
れて構成されている。また、上記アルミニウム製
台金5には、上記リング状セグメント砥石6の中
央部円形空洞6aに連通する貫通孔7が、上記円
形空洞6aの配置と一致した配置で垂直に穿設さ
れている。したがつて、上記貫通孔7も必然的に
砥石4の回転中心に対して同心円を描くように配
置される。
なお、上記リング状セグメント砥石6の貼着
は、通常の方法、例えばレジノイド結合材をリン
グ状セグメント砥石6の裏面に塗布してアルミニ
ウム製台金5に第2図に示すように貼着したの
ち、これを炉に入れた焼結させる方法等によつて
行われる。上記セグメント砥石6の貼着は隙間の
ないことが必要であり、しかも、互いにその外周
線が点接触ではなく線接触(セグメント砥石6同
士としては一定の面接触)をしていることが好適
である。すなわち、セグメント砥石6同士の配置
に隙間があると、カツプ形砥石4に回転運動を与
えて研削に供した場合、上記回転方向において研
削が断続的になつて振動を生じるのである。この
場合、セグメント砥石6が点接触していても上記
効果は得られるが、単に点接触しているだけでは
研削時におけるセグメント砥石6の位置安定性が
悪い傾向がみられるからである。
このカツプ形砥石4を用いた研削は、例えばつ
ぎのようにして行う。すなわち、第4図に示すよ
うに、上記カツプ形砥石4を、工作物10の加工
面に対して垂直に配置した回転駆動軸11に嵌挿
固定し、矢印の方向に回転運動を与えて工作物1
0の平面研削を行う。このとき、砥石4の上方で
あつて、アルミニウム製台金5の貫通孔7の上面
開口の1カ所に対応する位置にノズル口を位置決
めした状態で研削液吐出ノズル12を配設し、こ
のノズル12から研削液を高圧で吐出するように
する。上記平面研削では、セグメント砥石6の連
続的なリング状面によつて研削が行うため、砥石
回転方向(矢印で図示)における研削位置が次々
と変移し、同一円周上では研削が断続的になる。
しかし、研削面全体としては研削が途切れること
がないため、振動を生じることなく優れた研削能
が発揮され、砥石寿命も長くなる。しかも、上記
研削液吐出ノズル12から、貫通孔7とセグメン
ト砥石6の円形空洞6a(第1図参照)を通つて
研削液が供給されるため、従来とは異なり研削液
が砥石の内側から研削面全体に充分供給されるよ
うになり、発生熱の冷却と研削屑の除去を極めて
効果的に行うことができる。なお、上記研削液吐
出ノズル12は、従来の研削盤装置等に設けられ
ている注水ノズルを利用すれば足りる。
なお、上記実施例において、台金の形状はカツ
プ形であつても円盤形であつても差し支えはな
い。また、その材質も、アルミニウムに限定する
必要はなく、適宜選択することができる。
さらに、台金に貼着するリング状セグメント砥
石は、上記実施例のもの以外に、第5図に示すよ
うな略三角形のもの20や、第6図に示すような
楕円形のもの21をあげることができる。また、
リング状ではないが、第7図に示すようなもの2
2を用い、それを組み合わせてリング状に形成し
ても同様の効果が得られる。これらの貼着も、必
ず隙間なく連続的に行う必要がある。もちろん、
砥石台金5には、各セグメント砥石20〜22の
中空部に開口する垂直な貫通孔7を設ける必要が
ある。
なお、セグメント砥石と砥石台金との一体化は
上記貼着に限らず、セグメント砥石固定用治具等
を用いて行つてもよい。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案のカツプ形砥石は、リ
ング状研削面が、砥石台金に、隣合うもの同士が
互いに接した状態で保持された複数個のリング状
セグメント砥石のリング状面によつて形成されて
いるため、平面研削に用いる砥石回転方向におけ
る研削位置が次々と変移し、同一円周上での研削
が断続的になるとともに、研削面全体としては研
削が途切れることがない。したがつて、研削時に
おける振動を生じることなく、優れた研削能を発
揮するものであり、砥石寿命の延長効果をも奏す
る。また、上記砥石台金を垂直に貫通する注水用
貫通孔が、上記各リング状セグメント砥石の中空
部に開口するよう設けられているため、研削時
に、このカツプ形砥石の上面に向かつて液かけを
行うと、上記注水孔およびセグメント砥石の中空
部を通つて各セグメント砥石の研削面に内側から
充分に研削液を供給することができ、発生熱の冷
却と研削屑の除去とを極めて効果的に行うことが
できる。しかも、上記液かけは、従来の研削盤装
置等に設けられている注水ノズルを利用すれば足
りるのであつて、砥石内部への注水路を特に設け
る必要がないため、このカツプ形砥石を手軽に用
いることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す縦断面図、
第2図はその底面図、第3図はそれに用いるセグ
メント砥石の外観斜視図、第4図はその使用態様
を示す説明図、第5図、第6図および第7図は用
いるセグメント砥石の変形例を示す部分的底面
図、第8図は従来例を示す縦断面図、第9図は他
の従来例を示す外観斜視図、第10図はさらに他
の従来例を示す外観斜視図である。 4……カツプ形砥石、5……アルミニウム製台
金、6……セグメント砥石、6a……セグメント
砥石の中央円形空洞、7……貫通孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. リング状研削面を備えたカツプ形砥石であつ
    て、上記リング状研削面が、隣合うもの同士が互
    いに接した状態で砥石台金下面に保持された複数
    個のリング状セグメント砥石のリング状面によつ
    て形成され、上記砥石台金に、台金を垂直に貫通
    して下端が上記各リング状セグメント砥石の中空
    部に囲われた部分に開口する、上記リング状セグ
    メント砥石と同数の注水用貫通孔が形成されてい
    ることを特徴とするカツプ形砥石。
JP1986148333U 1986-09-26 1986-09-26 Expired - Lifetime JPH0521319Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS6353664U JPS6353664U (ja) 1988-04-11
JPH0521319Y2 true JPH0521319Y2 (ja) 1993-06-01

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EP2509751A4 (en) * 2009-12-11 2015-09-09 Saint Gobain Abrasives Inc GRINDING MATERIAL FOR USE WITH A GRINDING WHEEL
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JPS5096283U (ja) * 1973-12-29 1975-08-12
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JPS5541272B2 (ja) * 1973-03-14 1980-10-23

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