JPH078131Y2 - ダイヤモンド工具 - Google Patents

ダイヤモンド工具

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JPH078131Y2
JPH078131Y2 JP1989041302U JP4130289U JPH078131Y2 JP H078131 Y2 JPH078131 Y2 JP H078131Y2 JP 1989041302 U JP1989041302 U JP 1989041302U JP 4130289 U JP4130289 U JP 4130289U JP H078131 Y2 JPH078131 Y2 JP H078131Y2
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JP
Japan
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supply groove
slit
grinding
diamond
grindstone
Prior art date
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JP1989041302U
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JPH02135166U (ja
Inventor
昭二 亀井
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株式会社亀井
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はダイヤモンドカッター並びにダイヤモンド砥石
等のダイヤモンド工具に関するものであり、ここで該ダ
イヤモンド工具にはCBN砥石をも含めて解するものとす
る。
(従来技術) 超硬合金や、セラミック、マグネット等、非常に硬度の
高い材質を研削する場合には、普通砥石での研削は出来
ないためにダイヤモンド砥石が用いられる。又研削だけ
でなく切断する場合にも同じようなことが言える訳であ
り、このように研削や切断加工に際しダイヤモンド工具
が用いられるケースは非常に多い。ところで、該ダイヤ
モンド工具にて研削や切断を行なう場合、被加工物が非
常に硬いため多量の熱が発生し、該熱により「研削焼
け」や「研削割れ」が生じるため、該発熱量を逃がし、
被加工物の研削面が加熱されないように考慮している。
一般的な加熱防止手段としては研削液を工具並びに研削
面や切断箇所に供給しながら、研削及び切断加工を行な
う訳であるが、該ダイヤモンド工具の場合、砥粒となる
ダイヤモンド粒子は細かくて硬く、しかも被加工物の硬
度も高い故に、実質加工面へ上記研削液が容易に侵入出
来ない。したがって、多量の研削液をかけ流して作業し
ているが、該研削液の使用量によってのみ解消される問
題ではない。ところで、実質の研削域へ研削液を通すた
めに砥石外周にスリットを形成したものが用いられ、第
11図は該スリットを有す従来型式のダイヤモンド砥石の
具体例である。該砥石は同図に示すごとく、丸形砥石で
はなく、外周面に凹凸を形成したものであつて、上記ス
リットは砥石の軸方向に対して斜めに設けられている。
砥石の軸に平行して形成するよりも研削液は該砥石の回
転に伴って該スリットに入り易いためであり、このよう
なスリットを設けることにより該スリットの無い砥石に
比較すれば上記研削割れや研削焼けは少なく、又該スリ
ットを介して切屑の排除を行なうことも出来る等の効果
を得ている。こように、外周にスリットを形成すること
で、研削液の供給を促すことはダイヤモンド砥石のみな
らず、ダイヤモンドカッターにも適用されている。
(本考案の目的) 上記のごとくダイヤモンド砥石及びダイヤモンドカッタ
ーには、その外周にスリットを形成し、研削液が実質研
削面及び切断箇所に侵入するよう工夫されている訳であ
るが、上記スリットだけでは決して十分でなく、発熱を
防止することは出来ない。そこで本考案はさらに工夫す
ることで、発熱を抑え研削割れや研削焼けを生じること
なく、さらに高精度にて研削加工並びに切断加工が行な
えるとともに、深切込みも可能なダイヤモンド工具を提
供する。
(本考案の構成) 本考案に係るダイヤモンド工具は上記目的を達するため
に次の特徴をこって構成されている。すなわち、工具の
外周にスリットを形成することは従来通りであるが、該
スリットの形態は限定せず工具の回転軸に対して斜めに
設ける場合のみならず、クロスさせる場合やV字型に形
成する場合等、色々である。そして、該スリットへ研削
液を供給するための供給溝が側面に形成され、該供給溝
とスリットは連続している。上記供給溝は両側面に設け
る場合、若しくは片側面に設ける場合があり、上記スリ
ットから連続して工具中心の回転軸方向へ伸びて形成さ
れる。しかし、必ずしも放射線方向に一致させて設ける
場合に限らず、該方向から僅かに傾斜して形成してもよ
い。したがって、工具側面に研削液をかけ流すならば、
上記供給溝へ研削液は流れ込み、工具の回転に伴なって
該研削液は供給溝に沿って上記スリットへ導かれる。さ
らに本考案は該スリットへの研削液の供給を促進するた
め上記供給溝端に貫通孔を設けたり、又は回転軸を中心
としたリング溝を形成する場合もあり、時には該供給溝
にカバーを施し、供給溝からはみ出すことなくスリット
へ研削液が流れるよう考慮する場合もある。
以下、本考案に係るダイヤモンド工具の実施例を図面に
基づいて詳細に説明する。
(実施例) 第1図a、bは本考案に係るダイヤモンド砥石の具体例
であって、母材1の外周にはダイヤモンド層2が形成さ
れた円盤体で、中心部には研削盤の主軸に取着されるべ
き軸孔3が形成されている。そして上記ダイヤモンド層
2の外周にはスリット4,4…が一定間隔をおいて形成さ
れており、該スリット4の形状はV字型を成している。
又側面5には供給溝6,6…が上記軸孔3の中心に向いて
設けられていて、上記スリット4と連続した状態にあ
る。勿論、該供給溝6は必ずしも軸孔中心に向かなけれ
ばならないものではなく、該方向(放射線方向)から一
定角度分だけ傾斜させて形成してもよく、特に該砥石が
回転することによって供給溝6内に入った研削液が外周
方向へ押し出され得るように作用を促す方向に傾斜させ
る方が好ましい。
又、外周に設けられるスリット4の形態も、上記第1図
aに示すようなV字型に限らず、第2図aに示すごとき
傾斜状としたり、bのごとくX字状とすることも可能で
あって、その他任意の形状にスリット4を形成出来る。
勿論、実際には砥石幅や供給溝6の形態、その他研削条
件等を考慮して定められるべきである。それに上記供給
溝6は砥石の場合には、該砥石幅もある程度の厚さを有
すために両側面5、5に形成出来るが、切断カッターと
もなれば、その厚さは薄いため一般には片側面5にのみ
該供給溝6を設け、外周のスリット4も回転軸に平行、
若しくは第2図aのごとく多少の傾斜をもったスリット
4が形成される。
第3図は本考案の他の実施例であり、上記供給溝6の端
に凹部7を形成していて、A−A断面を第4図に示すご
とく僅かな段差を持って、若しくは該段差無しに該供給
溝6に連続し、該供給溝6は外周のスリット4に連通し
ている。しかし第5図のように切断カッターの場合には
その厚さも薄いために、上記凹部7に代って孔8を形成
してもよい。第6図はさらに本考案の別の実施形態であ
って、上記供給溝6端に軸孔3を中心として形成したリ
ング溝9を設け、該リング溝9と供給溝6は連通してい
る。切断カッターの場合には厚さが薄いために片側面5
にのみ形成している。このように供給溝6端に凹部7や
リング溝9を設け、該供給溝6と連通することで、砥石
若しくは切断カッター側面5にかけ流す研削液は、上記
凹部7等が無く、供給溝6のみ形成されている場合に比
べ該側面5から振り落とされる量が少なく、より多量に
スリット4へ供給される。
第7図、第8図は第6図のA部拡大図を示したもので、
勿論、同図は前記第1図、第3図にも該当する訳である
が、このようにスリット4の工具外周面10との境界はr
面が形成されている。該r面の形成によりスリット4の
研削液は被加工物と工具外周面10間へ侵入し易く、しか
も第7図のごとく工具回転方向に対して一方のr面を大
きくすれば深切込みが可能となり、より短時間にて研削
並びに切断加工を行ない得る。一方、第9図、第10図は
上記供給溝6にカバー11を取着した実施例であり、前記
凹部7又はリング溝9から該供給溝6を通り、スリット
4へ導かれる途中にて、該研削液が供給溝6から外へ逃
げないように考慮される。同図は複数の供給溝6、6…
全体に一枚のカバー11を取着した実施例であるが、個々
の供給溝6にそれぞれ取着することも出来、又該カバー
11の形態も任意である。
以上述べたように本考案に係るダイヤモンド工具は、外
周に一定間隔をおいてスリットを形成し、該スリットの
端から側面に沿って供給溝を設けたもので、次のような
効果を得ることが出来る。
(効果) (1)本考案のダイヤモンド工具には外周に形成したス
リットと側面に設けた供給溝を連続しているため、単に
工具側面にかけ流した研削液は、該供給溝に直ちに流れ
込んで、供給溝内を遠心力の作用で外周のスリットへ押
し出される。すなわち、該スリットへ研削液の強制供給
が行なわれる訳で実質研削面、又は切断面へ研削液は多
量に供給されるため、研削焼けや研削割れといった現象
は発生せず、又深切込みも出来、高精度の寸法で研削及
び切断加工がなされ、一方では工具の寿命も向上する。
特に外周のスリット形状をV字型とすることで、工具回
転による強制供給を一層促進させ得る。
(2)さらに、供給溝端に凹部や孔、時にはリング溝等
を形成したり、該供給溝にカバーを施して研削液の逃げ
を防止する場合、より一層研削液を研削面や切断面へ供
給出来、上記効果が著しい。
【図面の簡単な説明】
第1図a、bは本考案の実施例で、aは正面図、bは側
面図、第2図a,bは外周に形成されるスリットの別形態
を、第3図、第6図は本考案の別の実施例であり、又第
4図、第5図は第3図のA−A断面拡大図を、第7図、
第8図は第6図のA部拡大図を、第9図、第10図は供給
溝にカバーを取着した実施例で第9図は正面図の一部
を、第10図は断面図を、さらに第11図は従来の砥石をそ
れぞれ示している。 1……母材、2……ダイヤモンド層、3……軸孔、4…
…スリット、5……側面、6……供給溝、7……凹部、
8……孔、9……リング溝、10……外周面、11……カバ
ー。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダイヤモンド砥石やダイヤモンドカッター
    等の外周面にスリットを形成し、また側面にはほぼ放射
    線方向に供給溝を設け、上記スリットと供給溝を連続
    し、更に該スリットと外周面との境には適当な大きさの
    r面を形成し、該供給溝の外周部側と内周部側を除いた
    領域を被うためのカバーを側面に取着したことを特徴と
    するダイヤモンド工具。
  2. 【請求項2】上記供給溝端には比較的大きな凹部を形成
    した実用新案登録請求の範囲第1項記載のダイヤモンド
    工具。
  3. 【請求項3】上記供給溝端に孔を貫通した実用新案登録
    請求の範囲第1項記載のダイヤモンド工具。
  4. 【請求項4】上記供給溝端に位置する箇所に、軸孔を中
    心としてリング溝を形成し、該リング溝と供給溝を連通
    した実用新案登録請求の範囲第1項記載のダイヤモンド
    工具。
JP1989041302U 1989-04-08 1989-04-08 ダイヤモンド工具 Expired - Lifetime JPH078131Y2 (ja)

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JP1989041302U JPH078131Y2 (ja) 1989-04-08 1989-04-08 ダイヤモンド工具

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JP1989041302U JPH078131Y2 (ja) 1989-04-08 1989-04-08 ダイヤモンド工具

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JPH02135166U JPH02135166U (ja) 1990-11-09
JPH078131Y2 true JPH078131Y2 (ja) 1995-03-01

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08192364A (ja) * 1995-01-13 1996-07-30 Noritake Co Ltd 研削砥石
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JPS59193660U (ja) * 1983-05-18 1984-12-22 三菱マテリアル株式会社 研削用溝付砥石
JPS6067080A (ja) * 1983-09-19 1985-04-17 Osaka Kongo Seito Kk 研削砥石

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