JP2024061394A - 拡張方法及び拡張装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エキスパンドシートを加熱することで発生するガスがワークに付着することを抑制しながらもチップ同士の接触を抑制することができること。【解決手段】拡張方法は、フレーム固定ユニットでワークユニットのフレームを固定するフレーム固定ステップ301と、エキスパンドシートを拡張しワークが分割されて形成されたチップ間に間隙を形成する拡張ステップ302と、保持テーブルでエキスパンドシートを介してワークを保持して間隙を維持する保持ステップ303と、エキスパンドシートを切断し、ワークとワークに固定されのり代がはみ出すようにくり抜かれたエキスパンドシートとからなるワーク部と、フレームとフレームに固定されたエキスパンドシートの残り部とからなるフレーム部とにワークユニットを分断する切断ステップ304と、のり代と残り部とを重ねて接着部材で固定する固定ステップ305と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、ワークがエキスパンドシートを介してフレームに装着されたワークユニットのエキスパンドシートを拡張する拡張方法及び拡張装置に関する。
ワークユニットのエキスパンドシートを拡張して、ワークを個々のチップに分割したり、チップ間の間隙を拡げるとエキスパンドシートには弛みが生じる。そこで、拡張後のエキスパンドシートを加熱して収縮させて弛みを除去する所謂ヒートシュリンクと呼ばれる手法が広く利用されている。
しかし、エキスパンドシートを加熱することで発生したガスの成分がワークに付着するおそれがあり、ガスの成分が付着することを抑制する拡張装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2019-110268号公報
しかし、特許文献1に示された拡張装置は、エキスパンドシートを加熱することで発生したガスの成分がワークに付着することを抑制できる点に関して、更なる改善が切望されている。
また、特許文献1等に示された拡張装置は、エキスパンドシートの種類によっては加熱しても十分に収縮しない場合もあり、エキスパンドシートの拡張後にチップ同士が接触してしまうおそれがある。
本発明の目的は、エキスパンドシートを加熱することで発生するガスがワークに付着することを抑制しながらもチップ同士の接触を抑制することができる拡張方法及び拡張装置を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の拡張方法は、分割起点が形成された、または複数のチップへと分割されたワークがエキスパンドシートを介してワークを収容する開口を有したフレームに装着されたワークユニットの該エキスパンドシートを拡張する拡張方法であって、該ワークユニットの該フレームを支持するフレーム支持部を有したフレーム固定ユニットで該フレームを固定するフレーム固定ステップと、該フレーム固定ステップを実施した後、該エキスパンドシートを拡張し、該ワークが分割されて形成されたチップ間に間隙を形成する拡張ステップと、該拡張ステップを実施した後、該ワークを保持する保持面を有した保持テーブルで該エキスパンドシートを介して該ワークを保持して該間隙を維持する保持ステップと、該保持ステップを実施した後、該ワークの外側の該エキスパンドシートにのり代を持たせつつ該ワークの外側で該エキスパンドシートを切断し、チップ間の該間隙が維持された状態のワークと該ワークに固定され該のり代がはみ出すようにくり抜かれたエキスパンドシートとからなるワーク部と、該フレーム支持部で支持された該フレームと該フレームに固定された該エキスパンドシートの残り部とからなるフレーム部と、に該ワークユニットを分断する切断ステップと、該切断ステップを実施した後、該保持テーブルで保持された該ワーク部の該のり代と、該フレーム部の該残り部と、を重ねて接着部材で固定する固定ステップと、を備えたことを特徴とする。
前記拡張方法において、該フレーム支持部は、該フレームを支持するとともに該残り部を支持する支持面を有し、該固定ステップでは、該支持面で支持された該残り部に該のり代が重ねられて固定されても良い。
前記拡張方法において、該フレーム支持部には、該支持面の該残り部を支持する領域に開口する吸引口と、該吸引口に連通するとともに吸引源に接続された吸引路が形成され、該固定ステップでは、該残り部は該支持面に吸引保持された状態で該残り部と該のり代が固定されても良い。
前記拡張方法において、該接着部材は、紫外線の照射によって硬化する紫外線硬化樹脂からなっても良い。
本発明の拡張装置は、分割起点が形成された、または複数のチップへと分割されたワークがエキスパンドシートを介してワークを収容する開口を有したフレームに装着されたワークユニットの該エキスパンドシートを拡張する拡張装置であって、該ワークユニットの該フレームを支持するフレーム支持部を有したフレーム固定ユニットと、該フレーム固定ユニットで固定された該フレームを含む該ワークユニットの該エキスパンドシートを拡張する拡張ユニットと、該拡張ユニットで該エキスパンドシートが拡張された状態で該エキスパンドシートを介して該ワークを保持する保持面を有した保持テーブルと、該ワークの外周側の該エキスパンドシートにのり代を持たせた状態で該ワークの外側で該エキスパンドシートを切断し、該のり代が該ワークからはみ出した状態で該エキスパンドシートが該ワークに固定されたワーク部と、該フレーム支持部で支持された該フレームと該フレームに固定された該エキスパンドシートの残り部とからなるフレーム部と、に該ワークユニットを分断するカッターと、該ワーク部の該のり代と該フレーム部の該残り部とを重ねて固定する接着部材を供給する接着部材供給ユニットと、を備えたことを特徴とする。
本発明は、エキスパンドシートを加熱することで発生するガスがワークに付着することを抑制しながらもチップ同士の接触を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る拡張装置の構成例を示す斜視図である。 図2は、実施形態1に係る拡張装置の加工対象のワークユニットの一例を示す斜視図である。 図3は、図1に示された拡張装置の要部を一部断面で模式的に示す側面図である。 図4は、実施形態1に係る拡張方法の流れを示すフローチャートである。 図5は、図4に示された拡張方法のフレーム固定ステップにおいてフレーム支持部の上面にフレームが載置された状態を一部断面で模式的に示す側面図である。 図6は、図4に示された拡張方法のフレーム固定ステップにおいてフレームを固定した状態を一部断面で模式的に示す側面図である。 図7は、図4に示された拡張方法の拡張ステップを一部断面で模式的に示す側面図である。 図8は、図4に示された拡張方法の保持ステップを一部断面で模式的に示す側面図である。 図9は、図4に示された拡張方法の切断ステップにおいてカッター刃をエキスパンドシートに切り込ませた状態を一部断面で模式的に示す側面図である。 図10は、図4に示された拡張方法の切断ステップにおいてエキスパンドシートを切断した状態を一部断面で模式的に示す側面図である。 図11は、図4に示された拡張方法の固定ステップにおいて保持テーブルを下降した状態を一部断面で模式的に示す側面図である。 図12は、図11中のXII部を拡大して示す断面図である。 図13は、図4に示された拡張方法の固定ステップにおいてのり代と残り部に接着部材を供給する状態を一部断面で模式的に示す側面図である。 図14は、図4に示された拡張方法の固定ステップにおいてのり代と残り部と供給された接着部材を拡大して示す断面図である。 図15は、図4に示された拡張方法の固定ステップにおいてのり代と残り部と供給された接着部材に紫外線を照射する状態を一部断面で模式的に示す側面図である。 図16は、図15中のXVI部を拡大して示す断面図である。 図17は、図4に示された拡張方法の固定ステップにおいて開閉弁を閉じた状態を一部断面で模式的に示す側面図である。 図18は、実施形態2に係る拡張方法の固定ステップにおいて残り部に接着部材を供給する状態を一部断面で模式的に示す側面図である。 図19は、実施形態2に係る拡張方法の固定ステップにおいて保持テーブルを下降した状態を一部断面で模式的に示す側面図である。 図20は、図19中のXX部を拡大して示す断面図である。 図21は、実施形態2に係る拡張方法の固定ステップにおいて残り部に供給された接着部材に紫外線を照射する状態を一部断面で模式的に示す側面図である。 図22は、図21中のXXII部を拡大して示す断面図である。 図23は、実施形態1及び実施形態2の変形例に係る拡張方法の切断ステップにおいて残り部を上面に押し付けた状態を一部断面で模式的に示す側面図である。 図24は、図2に示されたワークユニットの変形例を示す斜視図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係る拡張装置を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る拡張装置の構成例を示す斜視図である。図2は、実施形態1に係る拡張装置の加工対象のワークユニットの一例を示す斜視図である。図3は、図1に示された拡張装置の要部を一部断面で模式的に示す側面図である。
(ワークユニット)
実施形態1に係る図1に示す拡張装置1は、図2に示すワークユニット200のエキスパンドシート202を拡張する装置である。ワークユニット200は、図2に示すように、ワーク201と、エキスパンドシート202と、フレーム203とを備える。
実施形態1では、ワーク201は、シリコン、サファイア、ガリウムヒ素又はSiC(炭化ケイ素)などを基板とする円板状の半導体ウェーハや光デバイスウェーハ等のウェーハである。ワーク201は、図1に示すように、表面204の互いに交差する複数の分割予定ライン205で区画された各領域にそれぞれデバイス206が形成されている。実施形態1では、ワーク201は、表面204にデバイス206が形成された所謂シリコンウェーハである。
デバイス206は、例えば、IC(Integrated Circuit)、又はLSI(Large Scale Integration)等の集積回路、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサ、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)又は各種のメモリ(半導体記憶装置)である。
ワーク201は、表面204の裏側の裏面207側から基板に対して透過性を有する波長のレーザ光線が分割予定ライン205に沿って照射されて、基板の内部に分割予定ライン205に沿って分割起点である改質層208(図2中に点線で示す)が形成されている。ワーク201は、改質層208を起点に個々のチップ210に分割される。なお、チップ210は、分割予定ライン205に沿って分割された基板の一部と、基板の表面に形成されたデバイス206とを備えている。
なお、改質層208とは、密度、屈折率、機械的強度やその他の物理的特性が周囲のそれとは異なる状態になった領域のことを意味し、溶融処理領域、クラック領域、絶縁破壊領域、屈折率変化領域、及びこれらの領域が混在した領域等を例示できる。
エキスパンドシート202は、伸縮性を有する樹脂から構成され、加熱されると収縮する熱収縮性を有する。エキスパンドシート202は、ワーク201の外径よりもおおきい外径の円板状に形成され、かつ、伸縮性及び熱収縮性を有する合成樹脂から構成された基材層と、基材層上に積層されかつワーク201に貼着するとともに伸縮性及び熱収縮性を有する合成樹脂から構成された粘着層とを備える。
粘着層の表面は、ワーク201の裏面207及びフレーム203が貼着される被貼着面である。実施形態1では、エキスパンドシート202は、基材層と粘着層とを備えるが、本発明では、熱可塑性樹脂(ポリオレフィン系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、又はポリスチレン等)により構成されかつワーク201に熱圧着される基材層のみから構成されるシートでも良い。
フレーム203は、ワーク201の外径よりの内径が大きな円環状に形成されかつエキスパンドシート202の外縁が貼着されている。
前述した構成のワークユニット200は、交差する複数の分割予定ライン205に沿って分割起点である改質層208が形成されたワーク201がエキスパンドシート202を介してワーク201を収容する開口209を有したフレーム203に装着されている。
(拡張装置)
図1に示す実施形態1に係る拡張装置1は、分割起点である改質層208が形成されたワーク201がエキスパンドシート202を介してワーク201を収容する開口209を有したフレーム203に装着されたワークユニット200のエキスパンドシート202を拡張する装置である。即ち、実施形態1に係る拡張装置1は、ワークユニット200のエキスパンドシート202を拡張して、改質層208が形成されたワーク201を、改質層208を起点に分割予定ライン205に沿って個々のチップ210に分割する装置である。
拡張装置1は、図1に示すように、チャンバー10と、フレーム固定ユニット30と、搬送ユニット35と、拡張ユニット40と、保持テーブル50と、切断接着ユニット60と、紫外線照射ユニット70と、制御ユニット100とを備える。
チャンバー10は、箱状に形成され、フレーム固定ユニット30と、拡張ユニット40と、保持テーブル50とを収容する。チャンバー10は、ワークユニット200を出し入れ自在とする搬入出口(図示せず)が設けられている。実施形態1では、搬入出口は、開閉扉により開閉される。
フレーム固定ユニット30は、ワークユニット200のフレーム203を固定するものである。フレーム固定ユニット30は、フレーム支持部31と、フレーム押さえプレート32と、移動ユニットであるシリンダ33とを有する。フレーム支持部31は、平面形状が円形の開口部311が設けられ、かつ支持面である上面312が水平方向と平行に平坦に形成されている。フレーム支持部31は、上面312にワークユニット200のフレーム203が載置されて、上面312がワークユニット200のフレーム203をエキスパンドシート202の外縁部を介して支持する。即ち、フレーム支持部31は、フレーム203を支持するとともにエキスパンドシート203の外縁部を支持する上面312を有している。
フレーム支持部31の開口部311の内径は、フレーム203の内径よりも小さく、ワーク201の外径よりも大きく形成されている。フレーム支持部31は、図1に示すように、上面312の四隅に水平方向に移動自在に設けられ、かつ水平方向に移動することによりフレーム203の位置を調整して、ワーク201を開口部311と同軸となる位置に位置決めするセンタリングガイド313が設けられている。
また、フレーム支持部31には、上面312にエキスパンドシート202を吸引するために開口する吸引口である吸引溝314が形成されている。実施形態1において、吸引溝314は、開口部311の外周側でかつセンタリングガイド313よりも内周側に配置され、開口部311に沿って環状に形成されている。実施形態1では、吸引溝314は、開口部311と同軸に3本設けられている。
フレーム支持部31は、図3に示すように、吸引溝314に連通するとともに、開閉弁315を介して吸引源316に接続した吸引路317が形成されている。フレーム支持部31は、開閉弁315が開き、吸引源316により吸引路317を介して吸引溝314が吸引されることで、ワークユニット200のエキスパンドシート202を上面312に吸引保持する。
フレーム押さえプレート32は、フレーム支持部31とほぼ同寸法の板状に形成され、中央に開口部311よりも大径な円形の開口部321が設けられている。開口部321は、開口部111と同軸となる位置に配置されている。フレーム押さえプレート32は、フレーム支持部31とともにワークユニット200のフレーム203を挟持する。フレーム押さえプレート32は、シリンダ33によりフレーム支持部31の上方の位置と、フレーム支持部31の上方から退避した位置とに亘って移動自在である。
フレーム押さえプレート32は、図1に示すように、四隅にセンタリングガイド313が侵入可能な長孔323が設けられている。なお、フレーム支持部31の上方の位置は、フレーム押さえプレート32が、フレーム支持部31との間にワークユニット200のフレーム203を挟持する位置である。
シリンダ33は、伸縮自在なロッド331の先端にフレーム押さえプレート32を取り付けている。シリンダ33は、ロッド331が伸長すると、フレーム押さえプレート32をフレーム支持部31の上方に位置付ける。シリンダ33は、ロッド331が縮小すると、フレーム押さえプレート32をフレーム支持部31の上方から退避させた位置に位置付ける。
フレーム固定ユニット30は、フレーム押さえプレート32がフレーム支持部31の上方から退避した位置に位置付けられ、センタリングガイド313同士が互いに離れた状態で、フレーム支持部31の上面312に搬送ユニット35により搬送されてきたワークユニット200のフレーム203が載置される。フレーム固定ユニット30は、センタリングガイド313同士を近づけて、ワークユニット200のフレーム203を位置決めする。フレーム固定ユニット30は、フレーム押さえプレート32をフレーム支持部31の上方に位置付けられて、ワークユニット200のフレーム203をフレーム支持部31とフレーム押さえプレート32との間に挟持して固定する。
搬送ユニット35は、フレーム固定ユニット30のフレーム支持部31の上面312にワークユニット200を搬入するとともに、フレーム固定ユニット30のフレーム支持部31の上面312からワークユニット200を搬出するものである。搬送ユニット35は、図示しない移動ユニットにより水平方向に沿って移動自在に設けられ、フレーム支持部31の上方で昇降磁材に設けられている。実施形態1では、搬送ユニット35は、移動ユニットにより水平方向に沿って移動自在でかつ昇降自在な搬送アーム351と、搬送アーム351に設けられワークユニット200のフレーム203を吸引保持する吸引パッド352とを備える。搬送ユニット35は、吸引パッド352にフレーム203を吸引保持して、ワークユニット200を搬入出する。
拡張ユニット40は、フレーム固定ユニット30で固定されたフレーム203を含むワークユニット200のエキスパンドシート202のフレーム203の内周とワーク201の外周との間の領域211(図2に示す)を被貼着面の背面側である基材層側から押圧して、エキスパンドシート202を拡張するものである。拡張ユニット40は、図3に示すように、拡張ドラム41と、複数の拡張ローラー42と、昇降ユニットであるシリンダ43とを備える。
実施形態1において、拡張ドラム41は、円筒状に形成され、外径がフレーム支持部31の上面312に載置されるフレーム203の内径及びフレーム支持部31の開口部311の内径よりも小さく、内径がエキスパンドシート202に貼着されるワーク201の外径よりも大きく形成されている。拡張ドラム41は、フレーム固定ユニット30の開口部311,321内に、フレーム固定ユニット30と同軸に配置されている。
拡張ローラー42は、円柱状に形成され、拡張ドラム41の上端に軸心(以下回転軸と記す)回りに回転自在に支持されている。拡張ローラー42は、拡張ドラム41の周方向に等間隔に配置されている。拡張ローラー42は、回転軸が平面視における拡張ドラム41の接線と平行に配置されている。
拡張ドラム41は、シリンダ43に取り付けられ、シリンダ43により鉛直方向に沿って昇降する。即ち、拡張ドラム41は、シリンダ43の伸縮自在なロッドの先端に取り付けられてシリンダ43のロッドが伸縮することで鉛直方向に昇降自在に設けられている。
実施形態1では、拡張ドラム41は、シリンダ43により拡張ローラー42の上端がフレーム固定ユニット30のフレーム支持部31の上面312よりも下側に位置する位置と、拡張ローラー42の上端がフレーム固定ユニット30のフレーム支持部31の上面312よりも上側に位置する位置とに亘って鉛直方向に昇降する。
シリンダ43により上昇すると拡張ローラー42の上端がフレーム203を固定したフレーム固定ユニット30のフレーム支持部31の上面312よりも上側に位置するので、拡張ローラー42は、フレーム固定ユニット30により固定されたワークユニット200のエキスパンドシート202のフレーム203の内周とワーク201の外周との間の領域211を押圧して、エキスパンドシート202を拡張する。
保持テーブル50は、外径が拡張ドラム41の内径よりも小さい円板状に形成され、拡張ドラム41の内側に拡張ドラム41と同軸に配置されている。保持テーブル50は、拡張ユニット40でエキスパンドシート202が拡張された状態でエキスパンドシート202を介してワークユニット200のワーク201を吸引保持する保持面51を有するものである。保持テーブル50は、図3に示すように、フレーム203及び拡張ドラム41の内径よりも外径が小径な円板形状でありステンレス鋼等の金属からなる円板状の枠体52と、ポーラスセラミック等の多孔質材で構成されかつ枠体52により囲繞された円板状の吸着部53とを備える。
枠体52と吸着部53の上面は、同一平面上に配置されて、ワーク201を吸引保持する保持面51を構成している。吸着部53の外径は、ワーク201の外径よりも大きい。吸着部53は、枠体52等に形成された吸引路54、開閉弁55を介してエジェクタ等の吸引源56に接続されている。
保持テーブル50は、保持面51に搬送ユニット35により搬送されてきたワークユニット200のエキスパンドシート202を介してワーク201の裏面207側が載置される。保持テーブル50は、開閉弁55が開き、吸引源56により吸着部53が吸引されることで、ワーク201の裏面207側を保持面51に吸引保持可能である。
また、保持テーブル50は、図3に示すように、シリンダ57に取り付けられ、シリンダ57により鉛直方向に昇降する。即ち、保持テーブル50は、シリンダ57の伸縮自在なロッドの先端に取り付けられてシリンダ57のロッドが伸縮することで鉛直方向に昇降自在に設けられている。
実施形態1では、保持テーブル50は、シリンダ57により保持面51が下降した拡張ローラー42の上端よりも上方でかつフレーム固定ユニット30のフレーム支持部31の上面312よりも下側に位置する位置と、保持面51がフレーム固定ユニット30のフレーム支持部31の上面312よりも上側でかつ上昇した拡張ローラー42の上端と同一平面上に位置する位置とに亘って鉛直方向に昇降する。
切断接着ユニット60は、円板部61と、カッター62と、接着部材供給ユニット63と、図示しない移動ユニットとを備える。円板部61は、円板状に形成され、移動ユニットにより水平方向に沿って移動自在で、かつ保持テーブル50の上方で昇降自在であるとともに軸心回りに回転自在に設けられている。
カッター62は、円板部61の外縁に取り付けられた収容ケース621と、収容ケース621に突没自在に設けられ、収容ケース621に没して収容ケース621に収容されるとともに、収容ケース621内から突出するカッター刃622とを備える。カッター刃622は、収容ケース621から突出する際に下端が下方に向かって移動する。カッター62は、円板部61が保持テーブル50の上方に位置に位置付けられると、保持テーブル50に保持されたワークユニット200のエキスパンドシート202の領域211の径方向の中央と鉛直方向に沿って対面する。
カッター62は、円板部61が保持テーブル50の上方に位置して下降されると、収容ケース621外に突出したカッター刃622が、保持テーブル50に保持されたワークユニット200のエキスパンドシート202の領域211の径方向の中央に切り込んで、ワーク201の外周側でエキスパンドシート202にのり代212(図9等に示す)を持たせた状態でワーク201の外周側でエキスパンドシート202に切り込む。カッター62は、カッター刃622がエキスパンドシート202に切り込んで、円板部61が軸心回りに回転することで、エキスパンドシート202を切断する。カッター62は、カッター刃622がエキスパンドシート202を切断することで、ワーク201を含んだワーク部214と、フレーム203を含んだフレーム部215とに、ワークユニット200を分断する。
なお、ワーク部214は、のり代212がワーク201の外縁からはみ出した状態でエキスパンドシート202がワーク201に固定されたものである。フレーム部215は、フレーム支持部31で支持されたフレーム203と、フレーム203に固定されたエキスパンドシート202の残り部213(図9等に示す)とからなるものである。なお、のり代212は、エキスパンドシート202の領域211のカッター刃622が切り込んだ位置よりもワーク201寄り(即ち、内周側)に位置する部分を含む。残り部213は、エキスパンドシート202の領域211のカッター刃622が切り込んだ位置よりもフレーム203寄り(即ち、外周側)に位置する部分を含む。
接着部材供給ユニット63は、開閉弁631を介して接着部材供給源632から液状の接着部材633(図13に示す)が供給されるものである。接着部材供給ユニット63は、円板部61の外縁に取り付けられ、かつ円板部61が保持テーブル50の上方に位置に位置付けられると、保持テーブル50に保持されたワークユニット200のエキスパンドシート202の領域211の径方向の中央と鉛直方向に沿って対面する。
接着部材供給ユニット63は、円板部61が保持テーブル50の上方に位置して下降されると、カッター62により切断されかつ互いに重なったワーク部214ののり代212の外縁部と、フレーム部215の残り部213の内縁部とに接着部材供給源632からの接着部材633を供給する。接着部材633は、ワーク201ののり代212と、フレーム部215の残り部213とを重ねて固定するものである。実施形態1では、接着部材633は、紫外線73(図15に示す)の照射によって硬化する紫外線硬化樹脂からなる。
また、実施形態1において、カッター62と接着部材供給ユニット63とは、互いの間に円板部61の軸心を位置付ける位置に配置されている。
紫外線照射ユニット70は、カッター62により切断されかつ互いに重なったワーク部214ののり代212の外縁部と、フレーム部215の残り部213の内縁部とに供給された接着部材633に紫外線73を照射して、接着部材633を硬化して、ワーク部214とフレーム部215とを固定するものである。紫外線照射ユニット70は、円板部71と、複数の紫外線照射器72と、図示しない移動ユニットとを備える。円板部71は、円板状に形成され、移動ユニットにより水平方向に沿って移動自在で、かつ保持テーブル50の上方で昇降自在であるとともに軸心回りに回転自在に設けられている。
紫外線照射器72は、円板部71の外縁に取り付けられ、かつ円板部71が保持テーブル50の上方に位置に位置付けられると、保持テーブル50に保持されたワークユニット200のエキスパンドシート202の領域211の径方向の中央と鉛直方向に沿って対面する。実施形態1では、紫外線照射器72は、円板部71の外縁に周方向に間隔に複数設けられている。紫外線照射器72は、円板部71が保持テーブル50の上方に位置して下降されて円板部71が軸心回りに回転することで、カッター62により切断されかつ互いに重なったワーク部214ののり代212の外縁部とフレーム部215の残り部213の内縁部とに供給された接着部材633に紫外線73を照射する。
制御ユニット100は、拡張装置1の上述した各構成要素を制御して、ワークユニット200に対する加工動作を拡張装置1に実施させるものである。なお、制御ユニット100は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有するコンピュータである。制御ユニット100の演算処理装置は、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実施して、拡張装置1を制御するための制御信号を、入出力インターフェース装置を介して拡張装置1の上述した構成要素に出力する。
制御ユニット100は、加工動作の状態や画像などを表示する液晶表示装置などにより構成される図示しない表示ユニットと、オペレータが加工条件などを登録する際に用いる図示しない入力ユニットとに接続されている。入力ユニットは、表示ユニットに設けられたタッチパネルと、キーボード等の外部入力装置とのうち少なくとも一つにより構成される。
次に、実施形態1に係る拡張方法を説明する。図4は、実施形態1に係る拡張方法の流れを示すフローチャートである。実施形態1に係る拡張方法は、拡張装置1が、改質層208が形成されたワーク201がエキスパンドシート202を介してワーク201を収容する開口209を有したフレーム203に装着されたワークユニット200のエキスパンドシート202を拡張する方法である。また、実施形態1に係る拡張方法は、ワークユニット200のエキスパンドシート202を拡張して、ワーク201を改質層208を起点に破断して、ワーク201を個々のチップ210に分割する方法でもある。即ち、実施形態1に係る拡張方法は、拡張装置1の加工動作でもある。
実施形態1に係る拡張方法は、入力ユニットを介して加工条件を制御ユニット100が受け付けて記憶装置に記憶し、制御ユニット100がオペレータからの加工開始指示を受け付けると、実施される。実施形態1に係る拡張方法は、図4に示すように、フレーム固定ステップ301と、拡張ステップ302と、保持ステップ303と、切断ステップ304と、固定ステップ305とを備える。
(フレーム固定ステップ)
図5は、図4に示された拡張方法のフレーム固定ステップにおいてフレーム支持部の上面にフレームが載置された状態を一部断面で模式的に示す側面図である。図6は、図4に示された拡張方法のフレーム固定ステップにおいてフレームを固定した状態を一部断面で模式的に示す側面図である。フレーム固定ステップ301は、ワークユニット200のフレーム203を支持するフレーム支持部31を有したフレーム固定ユニット30でフレーム203を固定するステップである。
実施形態1において、フレーム固定ステップ301では、拡張装置1は、開閉弁55,315,631を閉じ、拡張ユニット40の拡張ドラム41及び拡張ローラー42、保持テーブル50を下降し、フレーム固定ユニット30のフレーム押さえプレート32をフレーム支持部31の上方から退避した位置に位置付ける。実施形態1において、フレーム固定ステップ301では、拡張装置1は、図5に示すように、搬送ユニット35によりワークユニット200のフレーム203をフレーム支持部31の上面312上に搬送し、ワークユニット200のフレーム203をエキスパンドシート202の外縁部を介してフレーム支持部31の上面312に載置する。
実施形態1において、フレーム固定ステップ301では、拡張装置1は、フレーム固定ユニット30のセンタリングガイド313同士を近づけて、ワークユニット200のフレーム203を位置決めする。フレーム固定ステップ301では、拡張装置1は、フレーム押さえプレート32をフレーム支持部31の上方に位置付けて、図6に示すように、フレーム203をフレーム支持部31とフレーム押さえプレート32との間に挟持してワークユニット200のフレーム203を固定する。
(拡張ステップ)
図7は、図4に示された拡張方法の拡張ステップを一部断面で模式的に示す側面図である。拡張ステップ302は、フレーム固定ステップ301を実施した後、エキスパンドシート202を拡張し、ワーク201が分割されて形成されたチップ210間に間隙を形成するステップである。
実施形態1において、拡張ステップ302では、拡張装置1は、図7に示すように、拡張ドラム41を上昇させる。すると、エキスパンドシート202の領域211に拡張ドラム41の上端に設けられた拡張ローラー42が当接し、拡張ローラー42が領域211を下方から上方に向けて押圧し、エキスパンドシート202が面方向に拡張される。拡張ステップ302では、エキスパンドシート202の拡張の結果、エキスパンドシート202に放射状に引張力が作用する。
このように、ワーク201の裏面207に貼着されたエキスパンドシート202に放射状に引張力が作用すると、ワーク201は、分割予定ライン205に沿って改質層208が形成されているので、改質層208を基点として、分割予定ライン205に沿って個々のチップ210に分割される。また、ワーク201は、エキスパンドシート202が拡張するので、チップ210に分割されると、チップ210間が広がって、チップ210間に間隙が形成される。
(保持ステップ)
図8は、図4に示された拡張方法の保持ステップを一部断面で模式的に示す側面図である。保持ステップ303は、拡張ステップ302を実施した後、ワーク201を保持する保持面51を有した保持テーブル50でエキスパンドシート202を介してワーク201を保持してチップ210間の間隙を維持するステップである。
実施形態1において、保持ステップ303では、保持ステップ303では、拡張装置1は、保持テーブル50を上昇させて、保持テーブル50の保持面51にワーク201の裏面207に貼着されたエキスパンドシート202を接触させる。実施形態1において、保持ステップ303では、拡張装置1は、図8に示すように、開閉弁55を開いて、吸引源56により吸着部53を吸引して、ワーク201の裏面207側をエキスパンドシート202を介して保持テーブル50の保持面51に吸引保持して、チップ210間の間隙を維持する。
(切断ステップ)
図9は、図4に示された拡張方法の切断ステップにおいてカッター刃をエキスパンドシートに切り込ませた状態を一部断面で模式的に示す側面図である。図10は、図4に示された拡張方法の切断ステップにおいてエキスパンドシートを切断した状態を一部断面で模式的に示す側面図である。
切断ステップ304は、保持ステップ303を実施した後、ワーク201の外側のエキスパンドシート202にのり代212(図9に示す)を持たせつつワーク201の外側でエキスパンドシート202を切断し、チップ210間の間隙が維持された状態のワーク201とワーク201に固定されのり代212がはみ出すようにくり抜かれたエキスパンドシート202とからなるワーク部214(図10に示す)と、フレーム支持部31で支持されたフレーム203とフレーム203に固定されたエキスパンドシート202の残り部213とからなるフレーム部215と、にワークユニット200を分断するステップである。
実施形態1において、切断ステップ304では、拡張装置1は、保持テーブル50の上方に切断接着ユニット60を位置付け、切断接着ユニット60の円板部61を下降させるとともにカッター刃622を収容ケース621外に突出させて、カッター62のカッター刃622をワークユニット200のエキスパンドシート202の領域211の径方向の中央に切り込ませる。実施形態1において、切断ステップ304では、拡張装置1は、図9に示すように、切断接着ユニット60の円板部61を軸心回りに少なくとも1回転させて、円板部61の回転後にカッター刃622を収容ケース621内に収容する。
すると、実施形態1において、切断ステップ304では、拡張装置1は、図10に示すように、エキスパンドシート202の領域211の径方向の中央をカッター刃622で切断して、ワーク201の外側のエキスパンドシート202にのり代212を持たせつつワーク201の外側でエキスパンドシート202を切断する。実施形態1において、切断ステップ304では、拡張装置1は、図10に示すように、ワークユニット200を、チップ210間の間隙が維持された状態のワーク201とワーク201に固定されのり代212がはみ出すようにくり抜かれたエキスパンドシート202とからなるワーク部214と、フレーム支持部31で支持されたフレーム203とフレーム203に固定されたエキスパンドシート202の残り部213とからなるフレーム部215と、に分断する。
即ち、実施形態1において、切断ステップ304では、拡張装置1は、カッター62でエキスパンドシート202の領域211をのり代212と残り部213とに分断する。また、エキスパンドシート202の領域211の径方向の中央が切断されると、残り部213がフレーム支持部31の上面312に載置される。
こうして、切断ステップ304では、エキスパンドシート202の領域211が切断されると、フレーム支持部31は、上面312にフレーム203を支持するとともに、上面312に残り部213を支持することとなる。なお、上面312に支持された残り部213は、上面312に形成された吸引溝314を塞ぐこととなる。このために、吸引溝314,上面312の残り部213を支持する領域に開口している。また、実施形態1において、切断ステップ304では、拡張装置1は、エキスパンドシート202の切断後、図10に示すように、開閉弁315を開いて、吸引源316により吸引溝314を吸引して、残り部213を上面312に吸引保持する。
(固定ステップ)
図11は、図4に示された拡張方法の固定ステップにおいて保持テーブルを下降した状態を一部断面で模式的に示す側面図である。図12は、図11中のXII部を拡大して示す断面図である。図13は、図4に示された拡張方法の固定ステップにおいてのり代と残り部に接着部材を供給する状態を一部断面で模式的に示す側面図である。図14は、図4に示された拡張方法の固定ステップにおいてのり代と残り部と供給された接着部材を拡大して示す断面図である。図15は、図4に示された拡張方法の固定ステップにおいてのり代と残り部と供給された接着部材に紫外線を照射する状態を一部断面で模式的に示す側面図である。図16は、図15中のXVI部を拡大して示す断面図である。図17は、図4に示された拡張方法の固定ステップにおいて開閉弁を閉じた状態を一部断面で模式的に示す側面図である。
固定ステップ305は、切断ステップ304を実施した後、保持テーブル50で保持されたワーク部214ののり代212と、フレーム部215の残り部213と、を重ねて接着部材633で固定するステップである。実施形態1において、固定ステップ305では、拡張装置1は、図11に示すように、保持テーブル50を下降させて、保持テーブル50の保持面51をフレーム支持部31の上面312よりも下方に位置付ける。すると、拡張ステップ302においてエキスパンドシート202が拡張され、保持ステップ303においてワーク201がエキスパンドシート202を介して吸引保持されているので、図12に示すように、フレーム支持部31の上面312に吸引保持されたフレーム部215の残り部213の内縁部にワーク部214ののり代212の外縁部が重なることとなる。
実施形態1において、固定ステップ305では、拡張装置1は、図13に示すように、切断接着ユニット60の円板部61を更に下降させて、開閉弁631を開いて接着部材供給ユニット63から接着部材633を互いに重なった残り部213とのり代212上に供給しながら円板部61を少なくとも軸心回りに1回転させる。すると、図14に示すように、全周に亘って、残り部213の内縁部とのり代212の外縁部上に接着部材633が塗布される。実施形態1において、固定ステップ305では、拡張装置1は、接着部材633の塗布後、開閉弁631を閉じる。
実施形態1において、固定ステップ305では、拡張装置1は、切断接着ユニット60の円板部61を保持テーブル50の上方から退避させて、紫外線照射ユニット70の円板部71を保持テーブル50の上方に位置付ける。実施形態1において、固定ステップ305では、拡張装置1は、図15に示すように、紫外線照射ユニット70の円板部71を下降させて、紫外線照射器72から紫外線73を残り部213の内縁部とのり代212の外縁部上に供給された接着部材633に照射しながら円板部71を少なくとも軸心回りに1回転させる。すると、固定ステップ305では、図16に示すように、全周に亘って、残り部213の内縁部とのり代212の外縁部上に供給された接着部材633が硬化して、フレーム支持部31の上面312で支持された残り部213の内縁部にのり代212の外縁部が重ねられて互いに固定される。こうして、固定ステップ305では、上面312で支持された残り部213にのり代212が重ねられて固定されるとともに、残り部213は、フレーム支持部31の上面312に吸引保持された状態で、残り部213の内縁部とのり代212の外縁部とが互いに重ねられて固定される。
実施形態1において、固定ステップ305では、拡張装置1は、図17に示すように、紫外線照射ユニット70を保持テーブル50の上方から退避させ、開閉弁55,315を閉じて保持テーブル50の保持面51のワーク201の吸引保持を停止するとともに、フレーム支持部31の上面312の残り部213の吸引保持を停止する。拡張装置1は、フレーム固定ユニット30のフレーム押さえプレート32をフレーム支持部31の上方から退避させ、フレーム支持部31の上面312及び保持テーブル50の保持面51上からワークユニット200を搬送ユニット35により搬出させて、実施形態1に係る拡張方法即ち拡張動作を終了する。
以上説明したように、実施形態1に係る拡張方法及び拡張装置1は、拡張ステップ302においてワークユニット200のエキスパンドシート202を拡張した後、保持ステップ303においてエキスパンドシート202を介して保持テーブル50でワーク201を保持した状態で、切断ステップ304において、エキスパンドシート202の領域211を切断してワークユニット200をワーク部214とフレーム部215とに分断する。次いで、実施形態1に係る拡張方法及び拡張装置1は、固定ステップ305において、ワーク部214のエキスパンドシート202ののり代212とフレーム部215のエキスパンドシート202の残り部213とを重ねた状態で接着部材633で固定するため、拡張後にエキスパンドシート202を拡張する必要が生じない。
また、実施形態1に係る拡張方法及び拡張装置1は、固定ステップ305では、ワーク201を吸引保持した保持テーブル50を下降させて、保持テーブル50の保持面51をフレーム支持部31の上面312よりも下方に位置付けて、残り部213の内縁部にのり代212の外縁部を重ねて、これらを接着部材633で固定する。このために、実施形態1に係る拡張方法及び拡張装置1は、接着部材633による残り部213の内縁部とのり代212の外縁部との固定後に、保持テーブル50の吸引保持を解除して、エキスパンドシート202の弾性復元力が作用しても、チップ210間の間隙を維持することができる。よって、実施形態1に係る拡張方法及び拡張装置1は、チップ210同士の接触を抑制することができる。
また、実施形態1に係る拡張方法及び拡張装置1は、固定ステップ305では、ワーク201を吸引保持した保持テーブル50を下降させて、保持テーブル50の保持面51をフレーム支持部31の上面312よりも下方に位置付けて、残り部213の内縁部にのり代212の外縁部を重ねて、これらを接着部材633で固定する。このために、実施形態1に係る拡張方法及び拡張装置1は、加熱しても収縮しない又は収縮しにくいエキスパンドシート202であっても、拡張により生じる弛みを除去することができる。
その結果、実施形態1に係る拡張方法及び拡張装置1は、エキスパンドシート202を加熱することで発生するガスがワーク201に付着することを抑制しながらもチップ210同士の接触を抑制することができるという効果を奏する。
〔実施形態2〕
次に、実施形態2に係る拡張方法を図面に基づいて説明する。図18は、実施形態2に係る拡張方法の固定ステップにおいて残り部に接着部材を供給する状態を一部断面で模式的に示す側面図である。図19は、実施形態2に係る拡張方法の固定ステップにおいて保持テーブルを下降した状態を一部断面で模式的に示す側面図である。図20は、図19中のXX部を拡大して示す断面図である。図21は、実施形態2に係る拡張方法の固定ステップにおいて残り部に供給された接着部材に紫外線を照射する状態を一部断面で模式的に示す側面図である。図22は、図21中のXXII部を拡大して示す断面図である。なお、図18、図19、図20、図21及び図22は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施形態2において、固定ステップ305では、拡張装置1は、図18に示すように、切断接着ユニット60の円板部61を更に下降させて、開閉弁631を開いて、接着部材供給ユニット63から接着部材633をフレーム支持部31の上面312に吸引保持された残り部213の内縁部上に供給しながら円板部61を少なくとも軸心回りに1回転させる。すると、全周に亘って、残り部213の内縁部上に接着部材633が塗布される。実施形態2において、固定ステップ305では、拡張装置1は、接着部材633の塗布後、開閉弁631を閉じる。
実施形態2において、固定ステップ305では、拡張装置1は、図19に示すように、保持テーブル50を下降させる。すると、拡張ステップ302においてエキスパンドシート202が拡張され、保持ステップ303においてワーク201がエキスパンドシート202を介して吸引保持されているので、図20に示すように、フレーム支持部31の上面312に吸引保持されたフレーム部215の残り部213の内縁部にワーク部214ののり代212の外縁部が接着部材633を介して重なることとなる。
実施形態2において、固定ステップ305では、拡張装置1は、切断接着ユニット60の円板部61を保持テーブル50の上方から退避させて、紫外線照射ユニット70の円板部71を保持テーブル50の上方に位置付ける。実施形態1において、固定ステップ305では、拡張装置1は、図21に示すように、紫外線照射ユニット70の円板部71を下降させて、紫外線照射器72から紫外線73を残り部213の内縁部とのり代212の外縁部上に供給された接着部材633に照射しながら円板部71を少なくとも軸心回りに1回転させる。すると、固定ステップ305では、図22に示すように、全周に亘って、残り部213の内縁部上に供給された接着部材633が硬化して、フレーム支持部31の上面312で支持された残り部213の内縁部にのり代212の外縁部が重ねられて互いに固定される。
実施形態2において、固定ステップ305では、拡張装置1は、紫外線照射ユニット70を保持テーブル50の上方から退避させ、開閉弁55,315を閉じ、実施形態1と同様に、フレーム固定ユニット30のフレーム押さえプレート32をフレーム支持部31の上方から退避させ、ワークユニット200を搬送ユニット35により搬出させて、拡張方法即ち拡張動作を終了する。
実施形態2に係る拡張方法及び拡張装置1は、ワークユニット200のエキスパンドシート202を拡張した後、エキスパンドシート202を介して保持テーブル50でワーク201を保持した状態で、エキスパンドシート202の領域211を切断してワークユニット200をワーク部214とフレーム部215とに分断し、ワーク部214のエキスパンドシート202ののり代212とフレーム部215のエキスパンドシート202の残り部213とを重ねた状態で接着部材633で固定するため、実施形態1と同様に、エキスパンドシート202を加熱することで発生するガスがワーク201に付着することを抑制しながらもチップ210同士の接触を抑制することができるという効果を奏する。
また、実施形態1に係る拡張方法及び拡張装置1は、固定ステップ305において、残り部213の内縁部に接着部材633を塗布した後、接着部材633を介して残り部213の内縁部にのり代212の外縁部を重ねるので、接着部材633が残り部213の内縁部とのり代212の外縁部とを確実に固定することができる。
〔変形例〕
次に、実施形態1及び実施形態2の変形例に係る拡張方法を図面に基づいて説明する。図23は、実施形態1及び実施形態2の変形例に係る拡張方法の切断ステップにおいて残り部を上面に押し付けた状態を一部断面で模式的に示す側面図である。なお、図23は、実施形態1及び実施形態2と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施形態1及び実施形態2の変形例に係る拡張方法は、拡張装置1は、図23に示すように、切断接着ユニット60に押圧ユニット64を備えて、切断ステップ304において、エキスパンドシート202の切断後に、残り部213を押圧ユニット64でフレーム支持部31の上面312に押し付けること以外、実施形態1及び実施形態2と同じである。
変形例において、押圧ユニット64は、円板部61の外縁部に設けられて、切断接着ユニット60が保持テーブル50の上方に位置付けられると、フレーム支持部31の上面312と鉛直方向に沿って対面する。変形例において、押圧ユニット64は、円板部61の周方向に沿ってカッター62と接着部材供給ユニット63との間に配置されている。押圧ユニット64は、伸縮自在で伸長すると下端がフレーム支持部31の上面312に近付くロッド641を備える。
変形例において、拡張装置1は、図23に示すように、切断接着ユニット60に押圧ユニット64を備えて、切断ステップ304において、エキスパンドシート202の切断後に、押圧ユニット64のロッド641を伸長させて、伸長したロッド641で残り部213をフレーム支持部31の上面312に押し付ける。変形例において、切断ステップ304では、拡張装置1は、残り部213を押圧ユニット64のロッド641でフレーム支持部31の上面312に押し付けた後、開閉弁315を開いて、残り部213をフレーム支持部31の上面312に吸引保持するとともに、ロッド641を縮小させる。変形例において、拡張装置1は、以降、実施形態1又は実施形態2と同様に固定ステップ305を実施する。
変形例に係る拡張方法は、ワークユニット200のエキスパンドシート202を拡張した後、エキスパンドシート202を介して保持テーブル50でワーク201を保持した状態で、エキスパンドシート202の領域211を切断してワークユニット200をワーク部214とフレーム部215とに分断し、ワーク部214のエキスパンドシート202ののり代212とフレーム部215のエキスパンドシート202の残り部213とを重ねた状態で接着部材633で固定するため、実施形態1と同様に、エキスパンドシート202を加熱することで発生するガスがワーク201に付着することを抑制しながらもチップ210同士の接触を抑制することができるという効果を奏する。
また、変形例に係る拡張方法は、固定ステップ305において押圧ユニット64で残り部213をフレーム支持部31の上面312に押し付けた後、残り部213を上面312に吸引保持するので、残り部213を上面312に確実に吸引保持することができるとともに、残り部213の内縁部とのり代212の外縁部とを確実に固定することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。実施形態1では、分割起点として改質層208を形成したが、本発明では、これに限定されることなく、分割起点としてレーザ加工溝又は切削溝を形成しても良い。
また、実施形態1では、ワークユニット200のワーク201が図24に示すように分割予定ライン205に形成された分割溝216により、分割予定ライン205に沿って個々のチップ210に分割されていても良い。
なお、図24は、図2に示されたワークユニットの変形例を示す斜視図である。図24は、実施形態1及び実施形態2と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。分割溝216は、ワーク201を貫通して、ワーク201を個々のチップ210に分割するものであり、ワーク201に切削加工又はレーザーアブレーション加工が施されて形成される。
即ち、本発明では、拡張方法及び拡張装置1は、複数のチップ210へと分割されたワーク201がエキスパンドシート202を介してワーク201を収容する開口209を有したフレーム203に装着されたワークユニット200のエキスパンドシート202を拡張する方法及び装置であっても良い。この場合、拡張方法及び拡張装置1は、拡張ステップ302においてチップ210間の間隙を拡張ステップ302前よりも広げることとなる。
また、本発明では、拡張装置1は、フレーム支持部31の上面312に吸引溝314を形成せずに、上面312に残り部213を吸引保持しなくても良い。本発明では、拡張方法及び拡張装置1は、切断ステップ304においてエキスパンドシート202の領域212の径方向の中央を全周に亘って切断した後、実施形態のように、拡張ユニット40の拡張ローラー42でのり代212を支持しても良く、拡張ドラム41を下降させてのり代212から拡張ローラー42を退避させても良い。
また、本発明では、拡張方法及び拡張装置1は、拡張ステップ302において、保持テーブル50が拡張ローラー42と同時に上昇しても良い。
1 拡張装置
30 フレーム固定ユニット
31 フレーム支持部
40 拡張ユニット
50 保持テーブル
51 保持面
62 カッター
63 接着部材供給ユニット
73 紫外線
200 ワークユニット
201 ワーク
202 エキスパンドシート
203 フレーム
208 改質層(分割起点)
209 開口
210 チップ
212 のり代
213 残り部
214 ワーク部
215 フレーム部
301 フレーム固定ステップ
302 拡張ステップ
303 保持ステップ
304 切断ステップ
305 固定ステップ
312 上面(支持面)
314 吸引溝(吸引口)
316 吸引源
317 吸引路
633 接着部材

Claims (5)

  1. 分割起点が形成された、または複数のチップへと分割されたワークがエキスパンドシートを介してワークを収容する開口を有したフレームに装着されたワークユニットの該エキスパンドシートを拡張する拡張方法であって、
    該ワークユニットの該フレームを支持するフレーム支持部を有したフレーム固定ユニットで該フレームを固定するフレーム固定ステップと、
    該フレーム固定ステップを実施した後、該エキスパンドシートを拡張し、該ワークが分割されて形成されたチップ間に間隙を形成する拡張ステップと、
    該拡張ステップを実施した後、該ワークを保持する保持面を有した保持テーブルで該エキスパンドシートを介して該ワークを保持して該間隙を維持する保持ステップと、
    該保持ステップを実施した後、該ワークの外側の該エキスパンドシートにのり代を持たせつつ該ワークの外側で該エキスパンドシートを切断し、チップ間の該間隙が維持された状態のワークと該ワークに固定され該のり代がはみ出すようにくり抜かれたエキスパンドシートとからなるワーク部と、該フレーム支持部で支持された該フレームと該フレームに固定された該エキスパンドシートの残り部とからなるフレーム部と、に該ワークユニットを分断する切断ステップと、
    該切断ステップを実施した後、該保持テーブルで保持された該ワーク部の該のり代と、該フレーム部の該残り部と、を重ねて接着部材で固定する固定ステップと、
    を備えた拡張方法。
  2. 該フレーム支持部は、該フレームを支持するとともに該残り部を支持する支持面を有し、
    該固定ステップでは、該支持面で支持された該残り部に該のり代が重ねられて固定される、請求項1に記載の拡張方法。
  3. 該フレーム支持部には、該支持面の該残り部を支持する領域に開口する吸引口と、該吸引口に連通するとともに吸引源に接続された吸引路が形成され、
    該固定ステップでは、該残り部は該支持面に吸引保持された状態で該残り部と該のり代が固定される、請求項2に記載の拡張方法。
  4. 該接着部材は、紫外線の照射によって硬化する紫外線硬化樹脂からなる、請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の拡張方法。
  5. 分割起点が形成された、または複数のチップへと分割されたワークがエキスパンドシートを介してワークを収容する開口を有したフレームに装着されたワークユニットの該エキスパンドシートを拡張する拡張装置であって、
    該ワークユニットの該フレームを支持するフレーム支持部を有したフレーム固定ユニットと、
    該フレーム固定ユニットで固定された該フレームを含む該ワークユニットの該エキスパンドシートを拡張する拡張ユニットと、
    該拡張ユニットで該エキスパンドシートが拡張された状態で該エキスパンドシートを介して該ワークを保持する保持面を有した保持テーブルと、
    該ワークの外周側の該エキスパンドシートにのり代を持たせた状態で該ワークの外側で該エキスパンドシートを切断し、該のり代が該ワークからはみ出した状態で該エキスパンドシートが該ワークに固定されたワーク部と、該フレーム支持部で支持された該フレームと該フレームに固定された該エキスパンドシートの残り部とからなるフレーム部と、に該ワークユニットを分断するカッターと、
    該ワーク部の該のり代と該フレーム部の該残り部とを重ねて固定する接着部材を供給する接着部材供給ユニットと、
    を備えた拡張装置。
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