JP2024060300A - キャブおよび作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】後方視界性が向上したキャブを提供すること。【解決手段】キャブ9は、ブルドーザ1のキャブ9であって、座席10と、後部ピラー14と、後面窓19と、を備える。後部ピラー14は、座席10の後方に配置されている。後面窓19は、後部ピラー14から後方に張り出している。後部ピラー14は、車幅方向Bの内側に配置され、平面視において後方に向かうに従って外側に位置するように傾斜した傾斜部54を有する。後面窓19は、傾斜部54の後端位置54aから平面視において後方に向かうに従って内側に位置するように傾斜した後側方窓24を有する。後側方窓24は、座席10のアイポイントEに相対する。【選択図】図3

Description

本発明は、キャブおよび作業車両に関する。
工事現場等において用いられているブルドーザ等の作業車両は、後進作業が多いため、後方の視界性を確保する必要がある。例えば、特許文献1のキャブでは、後部ピラーをキャブの後端よりも前方に配置することによって後方視界を確保している。
特開2021-165489号公報
しかしながら、後部ピラーが後方視界の妨げとなるため、更なる後方視界の改善が求められている。
本開示は、後方視界性が向上したキャブおよび作業車両を提供することを目的とする。
本開示にかかる第1の態様にかかるキャブは、作業車両のキャブであって、座席と、後部ピラーと、後面窓と、を備える。後部ピラーは、座席の後方に配置されている。後面窓は、後部ピラーから後方に張り出している。後部ピラーは、車幅方向の内側に配置され、平面視において後方に向かうに従って外側に位置するように傾斜した傾斜部を有する。後面窓は、傾斜部の後端位置から平面視において後方に向かうに従って内側に位置するように傾斜した後側方窓を有する。後側方窓は、座席の所定位置に相対する。
本開示によれば、後方視界性が向上したキャブおよび作業車両を提供することができる。
本開示にかかる実施形態のブルドーザを示す斜視図である。 本開示にかかる実施形態のキャブを示す側面図である。 図2のCC間の矢視断面図である。 本開示にかかる実施形態のキャブを後方から視た斜視図である。 図4Aから後面窓を取り除いた図である。 (a)右後方から右側の後部ピラー近傍を視た断面斜視図、(b)図5(a)から後面窓を取り除いた図である。 (a)右前方から右側の後部ピラー近傍を視た断面斜視図、(b)図6(a)から後面窓を取り除いた図である。 (a)図5(b)の後部ピラー14のみを示す斜視図、(b)後部ピラーの分解図である。 (a)後部ピラーの上面図、(b)後部ピラーを後方から視た背面図である。 本開示に係る実施形態のキャブの内側から後部ピラーを視た斜視断面図である。 作業者のアイポイントを説明するため図3の部分拡大図である。
本開示にかかる実施形態の走行駆動装置について図面を参照しながら説明する。
<構成>
(ブルドーザ1の概要)
図1は、本実施形態のブルドーザ1(作業車両の一例)を示す斜視図である。ブルドーザ1は、車体2と、作業機3と、リッパ装置4と、走行装置5と、を有する。
作業機3は、車体2の前方に配置されている。作業機3は、土砂の掘削等の作業を行うブレード6を有している。リッパ装置4は、車体2の後方に配置されている。リッパ装置4は、岩盤等を破砕する爪部7を有している。
車体2は、図1に示すように、車体フレーム8と、キャブ9と、を有する。走行装置5は、車体フレーム8に配置されている。走行装置5は、左右一対の履帯5aを有する。図1では、左側面側の履帯5aのみを示す。
キャブ9は、車体フレーム8の上側に配置されている。尚、本実施の形態において、前後左右はキャブ9の運転席を基準として説明する。キャブ9の運転席が正面に正対する方向を前方向A1とし、前方向A1に対向する方向を後方向A2とする。前後方向をAで示す。運転席が正面に正対したときの側方方向の左側、右側をそれぞれ左方向B1、右方向B2とする。また、左右方向は、車幅方向ともいい、Bで示す。
(キャブ9)
図2は、キャブ9の側面図である。図3は、図2のCC間の矢視断面図である。図4は、キャブ9を右後方から視た斜視図である。キャブ9は、座席10と、床部11と、左右一対の側面パネル部101と、左右一対の側方部102と、天井部12と、左右一対の前部ピラー13と、左右一対の後部ピラー14と、左右一対の中間ピラー15と、後面部103と、を有する。
座席10は、図3に示すように、座面21と、背もたれ22と、を有する。座面21は、オペレータが着座する面である。背もたれ22は、座面21の後部に配置されている。本実施形態では、座席10は、前方向に正対した状態から左右に所定角度範囲α°(例えば、約10°)で回転可能に構成されている。図3には、右方向に最大回転した状態の座席10が実線で示され、前方に正対した座席10が二点鎖線で示されている。
床部11は、前方向A1側の部分に配置された前部111と、後方向A2側の部分に配置された後部112と、を含む。図2に示すように、後部112は前部111よりも高く配置されており、前部111と後部112の間には段差が設けられている。図3に示すように、後部112は、前部111よりも車幅方向Bにおける幅が短く形成されている。
左右一対の側面パネル部101は、図3に示すように、後部112の車幅方向Bにおける両側に配置されている。各々の側面パネル部101は、上下方向に沿って配置されている。右側の側面パネル部101は、後部112の右端から上方に向かって配置されている。左側の側面パネル部101は、後部112の左端から上方に向かって配置されている。
左右一対の側方部102は、図3に示すように、車幅方向Bにおいて後部112を挟むように後部112の両側に配置されている。各々の側方部102は、床部11と平行に配置されている。各々の側方部102は、後部112よりも上方に配置されている。各々の側方部102は、側面パネル部101の上端から車幅方向Bにおける外側に向かって配置されている。右側の側方部102は、右側の側面パネル部101の上端から右方向B2に向かって配置されている。左側の側方部102は、左側の側面パネル部101の上端から左方向B1に向かって配置されている。側方部102は、図2に示すように、背もたれ22の側方に位置する。
左右一対の前部ピラー13は、床部11の前部111の前端と天井部12の前端との間に配置されている。左側の前部ピラー13は、前部111の前端の左方向B1側の端と、天井部12の前端の左方向B1側の端を繋ぐ。右側の前部ピラー13は、床部11の前端の右方向B2側の端と、天井部12の前端の右方向B2側の端を繋ぐ。
左右一対の後部ピラー14は、図2に示すように、側方部102と天井部12との間に配置されている。左側の後部ピラー14は、左側の側方部102の左方向B1側の端と、天井部12の後端の左方向B1側の端を繋ぐ。右側の後部ピラー14は、右側の側方部102の右方向B2側の端と、天井部12の後端の右方向B2側の端を繋ぐ。後部ピラー14については後段にて詳述する。
左右一対の中間ピラー15は、図2に示すように、床部11の前部111と天井部12との間に配置されている。一対の中間ピラー15は、前後方向Aにおいて、一対の前部ピラー13と一対の後部ピラー14の間に配置されている。左側の中間ピラー15は、前部111の後端の左端から上方に向かって延び天井部12に接続されている。右側の中間ピラー15は、前部111の後端の右端から上方に向かって延び天井部12に接続されている。
後面部103は、キャブ9の後面に配置されている。後面部103は、床部11の後端と天井部12の後端との間に配置されている。後面部103は、図4Aに示すように、上フレーム部81と、下フレーム部82と、上突出部83と、下突出部84と、を有する。上フレーム部81は、板状であって、天井部12の後端から下方に向かって配置されている。下フレーム部82は、板状であって、床部11の後部112の後端から上方に向かって配置されている。左右の側方部102と下突出部84によって、座席10の左右と後方が囲まれている。上突出部83は、上フレーム部81の下端から後方向A2に向かって突出している。下突出部84は、下フレーム部82の上端から後方向A2に向かって突出している。下突出部84と側方部102とは、同一高さに配置されており、繋がっている。上突出部83と下突出部84の間には、所定間隔が設けられている。上突出部83と下突出部84の間に後述する後面窓19が取り付けられることによって出窓状に構成することができる。
キャブ9は、図1に示すように、前窓16と、左右一対の前側方窓17と、左右一対の側方窓18と、後面窓19(図4A参照)と、を更に有する。前窓16は、左右一対の前部ピラー13の間に配置されている。左右一対の前側方窓17は、前窓16を挟むように配置されている。各々の前側方窓17は、前部ピラー13と中間ピラー15の間に配置されている。左右一対の側方窓18は、座席10の側方に配置されている。各々の側方窓18は、中間ピラー15と後部ピラー14の間に配置されている。なお、前側方窓17および側方窓18については、図1で左側の前側方窓17および側方窓18が図示されているのみであり、他の図において省略されている。
後面窓19は、図3に示すように、後部ピラー14から後方向A2に張り出している。後面窓19は、一対の後部ピラー14に亘って配置されている。
図5(a)は、右後方から右側の後部ピラー14近傍を視た断面斜視図である。図5(b)は、図5(a)から後面窓19を取り除いた状態を示す図である。図に示すように、後面窓19の下端は、下突出部84の後端である下枠84aに取り付けられる。後面窓19の上端は、図4Bに示す上突出部83の後端である上枠83aに取り付けられる。
後面窓19は、図3および図4Aおよび図5(a)に示すように、後中央窓23と、一対の後側方窓24と、を有する。後中央窓23は、図3に示すように、車幅方向Bに沿って配置されている。右側の後側方窓24は、後中央窓23と右側の後部ピラー14の間に配置されている。左側の後側方窓24は、後中央窓23と左側の後部ピラー14の間に配置されている。後側方窓24は、車幅方向Bに対して傾斜して配置されている。後側方窓24は、後方向A2に向かうに従って車幅方向Bの内側に位置するように傾斜して配置されている。詳細には、右側の後側方窓24は、後方向A2に向かうに従って左側に位置するように傾斜している。左側の後側方窓24は、後方向A2に向かうに従って右側に位置するように傾斜している。後側方窓24と後中央窓23の間はシーリングで埋められている。なお、後側方窓24と後中央窓23の間に、ピラーに相当するものが配置されていてもよい。
(後部ピラー14)
一対の後部ピラー14は、車幅方向Bの中央であって前後方向Aに沿った中心軸O(図3参照)に対して線対称に設けられている。以下では、右側の後部ピラー14を中心に説明する。
図6(a)は、右前方から右側の後部ピラー14近傍を視た断面斜視図である。図6(b)は、図6(a)から後面窓19を取り除いた状態を示す図である。図7(a)は、図5(b)の後部ピラー14のみを示す斜視図である。図7(b)は、後部ピラー14の分解図である。図8(a)は、後部ピラー14の上面図である。図8(b)は、後部ピラー14を後方から視た背面図である。
図6(a)および図6(b)に示すように、後部ピラー14には、後面窓19の後側方窓24が接続される。
各々の後部ピラー14は、図7(a)に示すように、第1補強部材31(補強部材の一例)と、ピラー本体部材32と、を有する。後部ピラー14は、第1補強部材31とピラー本体部材32によって筒状に形成されている。第1補強部材31は、図6(a)に示すように、車幅方向Bに沿って配置されている。図7(b)に示すように、第1補強部材31は、板状である。第1補強部材31は、車幅方向Bにおける外側方向に端面31aを有する。端面31aは、前後方向Aに平行に配置されている。端面31aは、上下方向に沿って形成されている。
第1補強部材31は、上部36と、下部33を有する。上部36は、車幅方向Bにおける幅が概ね一定である。下部33は、上部36の下側に配置されている。下部33は、第1補強部材31の下部であり、第1補強部材31のうち側方部102に接続される部分である。下部33は、湾曲部34と、下端部35と、を含む。湾曲部34は、上部36の下端から下方に向かって車幅方向Bの長さが長くなるように形成されている部分である。湾曲部34は、その内側表面が外側下方に向かって凸に湾曲している。下端部35は、下部33のうち湾曲部34の下側の部分である。下端部35は、側方部102に接続されている。下端部35は、車幅方向Bの長さが一定である。
ピラー本体部材32は、図7(b)に示すように、板状の部材が折り曲げられて形成されている。ピラー本体部材32は、図6(b)に示すように、第1補強部材31の後側に配置されている。ピラー本体部材32は、外側部41と、内側部42と、を有する。外側部41は、ピラー本体部材32の車幅方向Bにおける外側の部分である。外側部41は、側方部102と下突出部84の外形に沿っている。外側部41の後端と内側部42の後端が繋がっている。内側部42は、ピラー本体部材32の車幅方向Bにおける内側の部分である。
外側部41は、外側前部51(外側接続部の一例)と、外側傾斜部52と、を含む。外側前部51は、前後方向Aに沿って配置されている。外側前部51の前端51aは、図8(a)に示すように、第1補強部材31の外側を向いた端面31aに接続されている。外側前部51は、第1補強部材31に対して垂直に接続されている。
外側傾斜部52は、外側前部51の後側に配置されている。外側傾斜部52は、前後方向Aに対して傾斜して配置されている。外側傾斜部52は、図6(b)に示すように、後方向A2に向かうに従って車幅方向Bの内側に位置するように傾斜して配置されている。外側傾斜部52は、図5(a)および図6(a)に示すように、後側方窓24と平行に配置されている。図5(a)に示すように、外側傾斜部52の外面に後側方窓24の外側の端24aが取り付けられる。
内側部42は、内側前部53(内側接続部の一例)と、傾斜部54と、を有する。内側前部53は、図6(b)に示すように、前後方向Aに沿って配置されている。内側前部53の前端面53aは、図8(a)に示すように、第1補強部材31の後面31bに垂直に接続されている。傾斜部54は、内側前部53の後側に配置されている。傾斜部54は、その後端位置54aで内側前部53に繋がっている。傾斜部54は、前後方向Aに対して傾斜して配置されている。傾斜部54は、図6(a)および図6(b)に示すように、後方に向かうに従って車幅方向Bにおける外側に位置するように傾斜して配置されている。詳しくは、右側の傾斜部54は、後方向A2に向かうに従って車幅方向Bにおける右方向B2側に位置するように傾斜して配置されている。左側の傾斜部54は、後方向A2に向かうに従って車幅方向Bにおける左方向B1側に位置するように傾斜して配置されている。後側方窓24は、傾斜部54の後端位置54aから車幅方向Bにおける内側に突出するように配置されている。後側方窓24は、傾斜部54の後端位置54aから平面視において後方に向かうに従って車幅方向Bにおける内側に位置するように傾斜している。
図9は、キャブ9の内側から後部ピラー14を視た斜視断面図である。後部ピラー14には、第2補強部材61と、第3補強部材71が接続されている。第2補強部材61は、板状の部材であり、前後方向Aに沿って配置されている。第2補強部材61は、後端面61aを有する。後端面61aは、車幅方向Bに平行に配置されている。後端面61aは、上下方向に沿って設けられている。後端面61aは、第1補強部材31の前面31cに接続されている。第2補強部材61は、下部63を有する。下部63は、第2補強部材61の下部であり、第2補強部材61のうち側方部102に接続される部分である。下部63は、湾曲部64と、下端部65と、を含む。湾曲部64は、下部63のうち側方部102に向かって前後方向Aの長さが長くなるように形成されている部分である。湾曲部64は、その前側表面が後下方に向かって凸に湾曲している。下端部65は、下部63のうち湾曲部64の下側の部分である。下端部65は、側方部102に接続されている。下端部65は、前後方向Aの長さが一定である。
図9に示すように、第3補強部材71は、板状の部材であり、後側方窓24と平行に配置されている。第3補強部材71は、図5(b)に示すように、外側端面71aを有する。外側端面71aは、後側方窓24に垂直に配置されている。外側端面71aは、上下方向に沿って設けられている。外側端面71aは、傾斜部54の外面に接続されている。第3補強部材71は、図9に示すように、湾曲部74と、下端部75と、を含む。湾曲部74は、下突出部84に向かって前後方向Aの長さが長くなるように形成されている。湾曲部74は、その内側表面が外側下方に向かって凸に湾曲している。下端部75は、湾曲部64の下側に配置されており、下突出部84に接続されている。下端部75は、後側方窓24と平行な方向の長さが一定である。
(後方視界)
後方を確認する際の作業者のアイポイント(所定位置の一例)について説明する。作業者は、後方を確認する際、座席10を回転させて頭部を移動させる。例えば、右後方を確認する際には、図3に示すように座席10を右回転させて後方の確認を行う。その際、作業者は頭部を移動させるため、作業者のアイポイントは座席10の中央から右後方に移動した位置となる。図10は、図3の部分拡大図であり、作業者のアイポイントを説明するための図である。図10には、オペレータ中心P1が示されている。オペレータ中心P1は、ISO5353に基づいて設定される。座面21の前後方向における中心軸D1に対して垂直であり、背もたれ22の前面22aの中央を通る直線L1とする。また、座席10を右方向に角度α回転した状態における座面21の右端を通り、中心軸D1と平行な直線をL2とする。直線L1と直線L2の交点が、右後方を確認する際のアイポイントEとなる。また、図3に示す左方向のアイポイントEは、座席10を左方向に角度α回転した状態における座面21の左端を通り中心軸D1と平行な直線と、直線L1の交点となる。なお、アイポイントEの高さは、身長175cm前後の作業者が座ったときの高さ範囲として定義することができる。
右方向のアイポイントEは、右側の後側方窓24と対向している。具体的には、図3に示すように、後側方窓24の後部ピラー14との接続部分における内側の端24bを通り、後側方窓24に対して垂直な直線をL3とする。端24bは、後部ピラー14の外側傾斜部52の内側の端に対応する位置である。後側方窓24の内側の端24cを通り、後側方窓24に対して垂直な直線をL4とする。後側方窓24がアイポイントEに対向するとは、直線L3と直線L4の間の領域W1にアイポイントEが配置されることである。直線L3と直線L4とアイポイントEは、同じ高さである。また、右側の傾斜部54は、直線L3に沿うように配置されている。右側の傾斜部54は、領域W1に入り込まないように傾斜されている。また、第1補強部材31の上部36の車幅方向Bにおける長さも領域W1に入り込まないように設定されている。
同様に、左方向のアイポイントEは、左側の後側方窓24と対向している。具体的には、図3に示すように、後側方窓24の後部ピラー14との接続部分における内側の端24bを通り、後側方窓24に対して垂直な直線をL5とする。後側方窓24の内側の端24cを通り、後側方窓24に対して垂直な直線をL6とする。左側の後側方窓24がアイポイントEに対向するとは、直線L5と直線L6の間の領域W2にアイポイントEが配置されることである。直線L5と直線L6とアイポイントEは、同じ高さである。また、左側の傾斜部54は、直線L5に沿うように配置されている。左側の傾斜部54は、領域W2に入り込まないように傾斜されている。また、第1補強部材31の上部36の車幅方向Bにおける長さも領域W2に入り込まないように設定されている。
(特徴等)
(1)
本実施形態のキャブ9は、ブルドーザ1のキャブ9であって、座席10と、後部ピラー14と、後面窓19と、を備える。後部ピラー14は、座席10の後方に配置されている。後面窓19は、後部ピラー14から後方に張り出している。後部ピラー14は、車幅方向Bの内側に配置され、平面視において後方に向かうに従って外側に位置するように傾斜した傾斜部54を有する。後面窓19は、傾斜部54の後端位置54aから平面視において後方に向かうに従って内側に位置するように傾斜した後側方窓24を有する。後側方窓24は、座席10のアイポイントEに相対する。
このように、後面窓19を後部ピラー14から後方に張り出し、後部ピラー14に傾斜部54を設け、後面窓19にアイポイントEに相対する後側方窓24を設けることによって、後方視界性を向上することができる。
(2)
本実施形態のキャブ9では、アイポイントEは、平面視において、座席10のオペレータ中心P1(中心位置の一例)よりも後方且つ側方である。
作業者が後方を確認する際には、座席10のオペレータ中心P1よりも側方かつ後方に頭の位置が移動するため、その位置にアイポイントEを設定することができる。
(3)
本実施形態のキャブ9では、後部ピラー14は、外側部41と、内側部42と、第1補強部材31と、を更に有する。外側部41は車幅方向Bにおける傾斜部54の外側に配置されている。内側部42は、傾斜部54を含み、外側部41と接続され、外側部41の内側に配置されている。第1補強部材31は、板状であって、外側部41の端と内側部42の端が接続され、車幅方向Bに沿って配置されている。第1補強部材31は、下方に向かうに従って車幅方向Bの長さが長くなる湾曲部34(長さが長くなる部分の一例)を含む下部33(第1下部の一例)を有する。
第1補強部材31を後部ピラー14の一部とすることによって、後部ピラーの内側に配置するよりも第1補強部材31を外側に配置することができる。このため、強度を確保し、且つ視界性を改善することができる。
(4)
本実施形態のキャブ9では、内側部42は、傾斜部54の前側に前後方向Aに沿って配置され、第1補強部材31に対して垂直に接続された内側前部53を更に含む。外側部41は、前後方向Aに沿って配置され、第1補強部材31に対して垂直に接続された外側前部51を更に有する。
このように、ピラー本体部材32の内側前部53と外側前部51を第1補強部材31に対して垂直に配置することによって、溶接等による接続を行い易い。
(5)
本実施形態のキャブ9では、後部ピラー14は、傾斜部54の車幅方向Bにおける外側に配置された外側部41を有する。外側部41は、後方に向かうに従って内側に位置するように傾斜した外側傾斜部52を含む。外側傾斜部52は、後側方窓24と平行に配置されている。後側方窓24は、外側傾斜部52に接続されている。
これにより、車幅方向Bに対して斜めに配置された後側方窓24を後部ピラー14に固定し易くなる。
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
(A)
上記実施形態では、接続し易くするために、第1補強部材31に対して垂直な内側前部53が設けられているが、内側前部53が設けられていなくてもよく、例えば、傾斜部54が延伸して第1補強部材31に接続されていてもよい。
(B)
上記実施形態では、後部ピラー14は、天井部12と側方部102の間を接続しているが、これに限らなくてもよい。例えば、床部11の後部112の車幅方向Bにおける幅が大きい場合には、後部ピラー14は、天井部12と床部11の後部112の間を接続してもよい。
(C)
上記実施形態では、第1補強部材31の下部33は、前後方向Aの長さが一定である下端部35を有しているが、下端部35を有していなくてもよく、湾曲部34が床部11に接続されていてもよい。下部33は、床部11に向かうに従って車幅方向Bの長さが長くなる部分を含み、その他の部分が存在する場合、その他の部分は左右方向の長さが一定に形成されていればよい。
(D)
上記実施形態では、ピラー本体部材32は、板状の部材が折り曲げて形成されていると述べたが、これに限らず、複数の部材が接合されて構成されてもよい。
(E)
上記実施形態では、座席10が左右方向に回転する構成であるが、座席10が左右方向に回転しなくてもよい。その場合もアイポイントの位置は、上記と同様に求めることができる。
(F)
上記実施形態では、作業車両としてブルドーザ1を例に挙げたが、これに限らなくてもよく、ホイールローダ、モータグレーダ、ショベルローダ、ホイールローダ、またはダンプトラック等であってもよく、キャブを備える作業車両であればよい。
本開示によれば、後方視界性が向上したキャブおよび作業車両を提供することができる。
1 :ブルドーザ
9 :キャブ
10 :座席
14 :後部ピラー
24 :側方窓
54 :傾斜部
54a :後端

Claims (6)

  1. 作業車両のキャブであって、
    座席と、
    前記座席の後方に配置された後部ピラーと、
    前記後部ピラーから後方に張り出した後面窓と、を備え、
    前記後部ピラーは、車幅方向の内側に配置され、平面視において後方に向かうに従って外側に位置するように傾斜した傾斜部を有し、
    前記後面窓は、前記傾斜部の後端位置から平面視において後方に向かうに従って内側に位置するように傾斜した後側方窓を有し、
    前記後側方窓は、前記座席の所定位置に相対する、
    キャブ。
  2. 前記所定位置は、平面視において前記座席の中心位置よりも後方且つ側方である、
    請求項1に記載のキャブ。
  3. 前記後部ピラーは、
    前記車幅方向における前記傾斜部の外側に配置された外側部と、
    前記傾斜部を含み、前記外側部と接続され、前記外側部の内側に配置された内側部と、
    前記外側部の端と前記内側部の端が接続され、前記車幅方向に沿って配置された板状の補強部材と、を更に有し、
    前記補強部材は、下方に向かうに従って前記車幅方向の長さが長くなる部分を含む下部を有する、
    請求項1に記載のキャブ。
  4. 前記内側部は、前記傾斜部の前側に前後方向に沿って配置され、前記補強部材に対して垂直に接続された内側接続部を更に含み、
    前記外側部は、前記前後方向に沿って配置され、前記補強部材に対して垂直に接続された外側接続部を含む、
    請求項3に記載のキャブ。
  5. 前記後部ピラーは、
    前記傾斜部の前記車幅方向における外側に配置された外側部を有し、
    前記外側部は、
    後方に向かうに従って内側に位置するように傾斜した外側傾斜部を含み、
    前記外側傾斜部は、前記後側方窓と平行に配置されており、
    前記後側方窓は、前記外側傾斜部に接続されている、
    請求項1に記載のキャブ。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載のキャブを備えた、
    作業車両。
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