JP4824996B2 - キャブ構造 - Google Patents

キャブ構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4824996B2
JP4824996B2 JP2005358181A JP2005358181A JP4824996B2 JP 4824996 B2 JP4824996 B2 JP 4824996B2 JP 2005358181 A JP2005358181 A JP 2005358181A JP 2005358181 A JP2005358181 A JP 2005358181A JP 4824996 B2 JP4824996 B2 JP 4824996B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cab
strength
mount
members
floor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005358181A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007162278A (ja
Inventor
保之 佐竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP2005358181A priority Critical patent/JP4824996B2/ja
Publication of JP2007162278A publication Critical patent/JP2007162278A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4824996B2 publication Critical patent/JP4824996B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、ホイルローダ等の建設機械に搭載されるキャブの構造に関する。
従来より、土砂や砂礫等の掘削を行う土木工事の現場において作業を行う際に、油圧ショベルやホイルローダ、ブルドーザ等のような建設機械が使用されている。
このような建設機械には、一般的に主要な構成として、下部走行体と、下部走行体上に取り付けられたオペレータが搭乗するための運転室(キャブ)と、が設けられている。
近年、建設機械に搭載されるキャブとして、建設機械の転倒時におけるオペレータの安全性を確保するためのROPS(Rollover Protective Structure)構造を採用したキャブが用いられている。
例えば、特許文献1,2には、ROPS仕様の建設機械に搭載されたキャブの床面を構成するフロアパネルに対して直接的に防振部材(マウント部)を連結した防振部材の取り付け構造を採用したキャブ構造が開示されている。
特開平11−293703号公報(平成11年10月26日公開) 特開2004−76383号公報(平成16年3月11日公開)
しかしながら、上記従来のキャブ構造では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示されたキャブ構造では、フロアパネルに対して直接的に防振部材(マウント部)を取り付けているため、フロアを強度部材として機能させる必要がある。このため、十分な強度に耐えられるように、例えば、フロアパネルを10mm以上まで厚くする必要がある。
本発明の課題は、フロアパネルを薄型化して強度を従来よりも低下させた場合でも、十分な強度を確保することが可能なキャブ構造を提供することにある。
第1の発明に係るキャブ構造は、複数の柱部材と、床板部材と、強度部材と、マウント部と、梁部材と、を備えている。複数の柱部材は、建設機械に搭載されるキャブの四隅近傍に略鉛直方向に沿って配置されている。床板部材は、キャブの床面を形成する。強度部材は、複数の柱部材のそれぞれの下端部近傍であって、床板部材に対して非接触の状態で床板部材の下方に取り付けられた板材である。マウント部は、強度部材に対して連結される。梁部材は、複数の柱部材のうち少なくとも2本を柱部材の下端部付近において連結するとともに、上面側に柱部材の下端部が、下面側に強度部材が、側面側に床板部材がそれぞれ取り付けられる。
ここでは、従来は床板部材に対して直接的に連結されていたマウント部を、各柱部材の下端部の近傍に取り付けられており床板部材とは別に設けられた強度部材に対して連結している。つまり、床板部材には、マウント部は直接的に連結されていない。
一般的に、マウント部は、床板部材に対して直接的に連結される。このため、床板部材には、マウント部との連結部分を維持するために十分な強度が要求され、必然的に床板部材の板厚が大きくなってしまう。
本発明のキャブ構造では、マウント部の連結相手として、床板部材ではなく、床板部材とは別に設けられた強度部材を用いている。
これにより、マウント部を強度部材に対して連結し、強度部材によってマウント部との連結部分の強度を確保することで、床板部材を従来よりも薄型化し、構成を簡素化して十分な強度を有するキャブ構造を構成することができる。よって、従来は強度部材として形成する必要があった床板部材については、その板厚を薄型化してキャブ全体の重量を軽量化することが可能になる。
また、マウント部が連結される強度部材を、各柱部材の下端部の近傍に配置することで、キャブに対して掛かる力を、柱部材からマウント部に対してスムーズに伝達することができるため、キャブの剛性を効果的に向上させることができる。
また、ここでは、マウント部が連結される強度部材を、少なくとも2本の柱部材の下端部同士をつなぐ梁部材に対して取り付けている。
ここで、梁部材としては、例えば、パイプ材であってもよいし、板材であってもよい。さらに、梁部材は、例えば、キャブの左右に配置された柱部材の前後をつなぐものであってもよいし、4本の柱部材を全てつなぐようなものであってもよい。
これにより、強度部材は、梁部材を介して柱部材からの力を伝達されることになるため、柱部材からマウント部に対してキャブに掛かった力を効率よく伝達して、強度の高いキャブ構造を形成することができる。
さらに、ここでは、強度部材として、複数の柱部材の下端部にそれぞれ取り付けられる板材を用いている。
これにより、キャブの柱部材が配置された四隅付近に取り付けられる強度部材の厚みを大きくすることで、従来は床板部材に持たせていた強度を、床板部材よりも小さい強度部材において確保することができる。この結果、床板部材の厚みを薄型化して、キャブの構造を簡素化するとともに、キャブ全体の重量を軽量化することができる。
第2の発明に係るキャブ構造は、第1の発明に係るキャブ構造であって、マウント部は、上面から突出するボルト部材を有しており、強度部材に形成された穴にボルト部材が挿入された状態で、穴から突出したボルト部材に、床板部材と強度部材との間の空間に配置された締結部材を螺合させることでマウント部が強度部材に対して固定される
第3の発明に係るキャブ構造は、第1または第2の発明に係るキャブ構造であって、マウント部は、柱部材の下端部の直下に配置されている。
ここでは、柱部材の下端部の直下に、マウント部が配置されるような位置構造を採っている。
これにより、キャブに掛かる力を最も効率よくマウント部の方へ伝達することができるため、キャブの剛性を最も効果的に向上させることができる。
の発明に係るキャブ構造は、第1から第の発明のいずれか1つに係るキャブ構造であって、梁部材と、分割構造と、をさらに備えている。梁部材は、強度部材の上方に配置されており、複数の柱部材の下端部を連結する。分割構造は、強度部材およびマウント部を、強度部材よりも上部に配置される梁部材から分離させる。
ここでは、キャブを構成する部材のうち、強度部材の上面を境界としてキャブを分割する構造を有している。
これにより、輸送規制等の諸事情によって輸送時における高さに上限が設定されている場合でも、キャブを分割して輸送することで高さ規制をクリアすることができる。
の発明に係るキャブ構造は、第の発明に係るキャブ構造であって、梁部材は、強度部材を固定するために梁部材と強度部材との間に設けられた板材を格納するための異形断面を有している。
ここでは、上記分割構造を有するキャブ構造において、強度部材をボルトで固定するための板材の形状に合わせて、梁部材の断面形状を異形断面としている。
通常、このような分割構造を採用したキャブでは、強度部材をボルトで固定するための板材を梁部材との間に挿入する必要があるため、キャブの高さが必然的に高くなってしまう。
本発明のキャブ構造では、その板材を梁部材の異形断面の部分に収納している。
これにより、板材を挿入したことに伴ってキャブの高さが上昇することを回避して、分割構造を採用していないキャブ構造と同じ高さにすることができる。
本発明に係るキャブ構造によれば、床板部材の板厚を薄くした場合でも、十分にキャブの強度を確保することができる。
[実施形態1]
本発明の一実施形態に係るキャブ構造について、図1〜図8を用いて説明すれば以下の通りである。
なお、以下の説明で用いる「前」、「後」、「左」、「右」については、ホイルローダ10の前進側を「前」、後進側を「後」、前進側を向いたときの右側を「右」、その反対側を「左」と示すものとする。
[ホイルローダ10全体の構成]
本実施形態に係るキャブ構造は、図1に示すように、ホイルローダ(建設機械)10に搭載されたキャブ20に対して適用されている。
ホイルローダ10は、車体11と、車体の前部に装着されたリフトアーム12と、このリフトアーム12の先端に取り付けられたバケット13と、車体11を支持しながら回転して車体を走行させる4本のタイヤ14と、車体11の上部に搭載されたキャブ20と、を備えている。
車体11は、図示しないエンジンを収納するエンジンルームと、リフトアーム12およびバケット13を駆動するための駆動部と、を有している。
リフトアーム12は、先端に取り付けられたバケット13を持ち上げるためのアーム部材であって、併設されたリフトシリンダによって駆動される。
バケット13は、リフトアーム12の先端に取り付けられており、バケットシリンダによってダンプおよびチルトされる。
キャブ20は、転倒時運転者保護構造(以下、ROPS構造と示す。)を有し、複数の鋼管と鋼板とを組み合わせて構成されるオペレータ用の運転室を形成している。そして、キャブ20は、車体11の中央部分よりもやや前方に配置されている。なお、キャブ20の構成およびそのマウント構造については、後段にて詳述する。
[キャブ20の構造]
本実施形態のキャブ20は、図2〜図4に示すように、複数の柱部材21a〜21fと壁面パネルとによって形成された内部空間に、オペレータシート(運転席)22と、ステアリング23と、右側コンソールボックス24と、前方コンソールボックス26と、オーバーヘッドコンソール27(図3参照)と、を備えている。そして、オペレータシート22にオペレータ(運転者)が着座して正面を向いた際の左右両側には、乗降用ドア25a,25bが取り付けられている。
柱部材21a〜21fは、キャブ20の四隅の近傍および左右の乗降用ドアの近傍にそれぞれ配置されている。なお、本実施形態のキャブ20の四隅に配置され、キャブ構造を構成する4本の柱部材21a〜21dとマウント部42(図8参照)との位置関係に関しては、後段にて詳述する。
オペレータシート22は、ホイルローダ10を操縦するオペレータ(運転者)が着座するシートであって、キャブ20のほぼ中央付近に配置されている。そして、オペレータシート22は、スライドレール22a(図4参照)に沿って前後方向に移動する。また、オペレータシート22の右側方には、後述する右側コンソールボックス24が配置されている。一方、オペレータシート22の左側方には、コンソールボックス等は一切配置されていない。よって、ホイルローダ10のオペレータは、通常時には、スペースが大きく設けられている左側から乗降用ドア25bを介して乗り降りする。
ステアリング23は、オペレータシート22の前方に配置された前方コンソールボックス26から突出するように取り付けられており、左右に回転させることでホイルローダ10の走行方向を変更する。
右側コンソールボックス24は、スイッチパネル32や操作レバー33(図4参照)等を上面に配置したボックスであって、オペレータシート22と右側の乗降用ドア25aとの間のスペースに配置されている。また、右側コンソールボックス24は、スライドレール24a(図4参照)に沿って前後方向に移動する。なお、この右側コンソールボックス24の構成については、後段にて詳述する。
前方コンソールボックス26は、オペレータシート22の前方であって、キャブ20の前方部分を占めるボックスである。この前方コンソールボックス26は、キャブ20の室内を快適な環境に保つために空気調和を行う空調ユニット26aを内部に収納している。 空調ユニット26aは、図2および図3に示すように、前方コンソールボックス26内におけるやや左下側に配置されている。
オーバーヘッドコンソール27は、図3に示すように、オペレータシート22に着座したオペレータの右側の頭上に配置されている。また、オーバーヘッドコンソール27は、ラジオ操作部やエアコン操作部、その他メンテナンス系のスイッチ類等を有している。
乗降用ドア25a,25bは、キャブ20の左右両側に取り付けられており、柱部材21e,21f側に取り付けられた丁番を回動軸として、キャブ20の外側において開閉される。
[キャブ20のマウント構造]
本実施形態のキャブ20は、図5および図6に示すように、車体11(図1参照)のベースとなる本体フレーム40の上面に設けられた4つのマウント挿入部43に対してマウントされる。
ここで、キャブ20のマウント部分における構造としては、図4〜図7に示すように、コーナー部材(強度部材)41、マウント部42、マウント挿入部43およびフロアパネル(床板部材)45等が含まれる。
コーナー部材41は、図6および図7に示すように、キャブ20の裏面側において、4本の柱部材21a〜21dの下端部に近接する位置にそれぞれ1枚ずつ取り付けられた厚さが約19mmの略四角形のプレートである。そして、コーナー部材41には、図7および図8に示すように、ほぼ中央部分にマウント部42のボルト部材42aが挿入される穴41aが形成されている。このため、ボルト部材42aをコーナー部材41の下から穴41aに挿入し、上からナット42bによってねじ止めすることで、コーナー部材41とマウント部42とが連結される。また、コーナー部材41は、図8に示すように、フロアパネル45よりも下方において、梁部材28aと梁部材28cとが交差する部分に固定されている。なお、梁部材28aはキャブ20の右側面の下、梁部材28cはキャブ20の正面の下にそれぞれ配置される梁である。なお、図8では、梁部材28a,28cの交差部分の構成について説明しているが、他の梁部材28a〜28dの交差部分についても同様の構成を有していることから、ここでは他の交差部分についての説明は省略する。
マウント部42は、本体フレーム40とキャブ20との間に配置される防振マウントを有しており、走行中にタイヤ14等から伝達される振動等の衝撃を緩衝するために設けられている。
マウント挿入部43は、マウント部42の防振マウントが挿入されて保持される部分であって、本体フレーム40の前側であって、キャブ20の四隅を4点支持するような位置に設けられている。
フロアパネル45は、厚みが約4.5mmの薄板であって、図8に示すように、梁部材28a〜28dの側面に対して溶接によって接合されている。
以上のように、本実施形態に係るキャブ20では、従来はフロアパネル45に対して直接的に連結していたマウント部42を、フロアパネル45ではなく、図8等に示すように、フロアパネル45とは別途設けられたコーナー部材41に対して取り付けている。
これにより、コーナー部材41を19mmまで厚くすることで、キャブ20の強度を確保する一方、フロアパネル45については従来の10mm以上の厚さから4.5mmまで薄くすることができる。この結果、フロアパネル45を強度部材として用いる必要が無くなるため、フロアパネル45を薄型化することで、キャブ20の重量を軽量化するとともに構成を簡素化することができる。
[本キャブ20の特徴]
(1)
本実施形態のキャブ20では、図8に示すように、キャブ20と本体フレーム40(図5等参照)との間を連結するマウント部42を、キャブ20を構成する各柱部材21a〜21dの下端部に設けられておりフロアパネル45よりも下方に設けられたコーナー部材41に対して連結させている。
通常、このようなマウント部を介して本体フレーム側にマウントされるキャブでは、フロアパネルに対してマウント部が連結されるのが一般的である。このため、フロアパネルには、マウント部との連結部分の強度を確保するために、強度部材としての機能が要求されるため、厚さを10mm以上に設定する必要がある。しかし、このように厚いフロアパネルを用いた場合には、キャブ全体の重量が大きくなるとともに、構成が複雑化するおそれがある。
本実施形態に係るキャブ20では、フロアパネル45ではなく、フロアパネル45とは別途設けられたコーナー部材41に対して連結する。
これにより、フロアパネル45に要求されていた強度部材として機能を持たせる必要が無くなることから、フロアパネル45の厚さを従来よりも大幅に薄くすることが可能になる。この結果、従来のキャブの構造と比較して、キャブ20全体の重量を軽量化し、かつ構成を簡素化することができる。
また、コーナー部材41は、図6および図7に示すように、キャブ20の四隅に配置された柱部材21a〜21dの下端部の近傍に配置されている。
これにより、ホイルローダ10の転倒時等においてキャブ20に対して掛かる力を、効率よくマウント部42の方へ伝達することができる。この結果、キャブ20の剛性を効果的に確保することができる。
(2)
本実施形態のキャブ20では、図8に示すように、マウント部42が連結されるコーナー部材41を、柱部材21a〜21dの下端部近傍であって、各柱部材21a〜21dの下端部をつなぐ梁部材28a〜28dに対して取り付けている。
これにより、従来は強度部材として機能していたフロアパネルを一切介すことなく、マウント部と各柱部材21a〜21dとを連結することができるため、柱部材21a〜21dからマウント部42の方へ効率よく力を伝達するとともに、フロアパネル45の厚さを大幅に薄くすることができる。
(3)
本実施形態のキャブ20では、図6および図7に示すように、マウント部42との連結する強度部材として、略四角形のコーナー部材41を4つ用いている。
これにより、フロアパネル45よりも大幅に小さい部材であるコーナー部材41を用いて強度部材として用いることができるため、キャブ構造の構成を簡素化することができる。
[実施形態2]
本発明の他の実施形態に係るキャブ構造について、図9および図10を用いて説明すれば以下の通りである。
なお、以下の説明で使用する部材のうち、実施形態1で使用した部材と同様の構成、作用効果を有するものについては、同じ符号を付してその説明を省略する。
本実施形態のキャブ50は、コーナー部材51の上面を境界として、上下に分割可能である点で、実施形態1において説明したキャブ20とは異なっている。
具体的には、本実施形態のキャブ50は、図9に示すように、コーナー部材51の上面に設定された分割ラインにおいて上下に分割可能な分割構造60を備えている。
分割構造60は、主として、ホイルローダのキャブ50を分離して輸送する際等において、輸送規制をクリアするために形成される構造である。これにより、分割ラインよりも上部に位置するフロアパネル55や柱部材61a〜61d(図10参照)等を含むキャブ50の上部を、コーナー部材51やマウント挿入部53等を含むキャブ50の下部から分割してトラックの荷台等に置いて輸送することで、輸送規制によって高さ制限が設定されている国等においても円滑に輸送を行うことができる。なお、フロアパネル55としては、実施形態1において説明したフロアパネル45と同様の厚さを有する板材を用いている。
本実施形態のキャブ50では、上記分割構造60を形成するために、図9および図10に示すように、梁部材58aの下部に近接配置されるコの字型プレート(板材)54を配置している。このコの字型プレート54は、強度部材として機能するコーナー部材51をボルトによって固定するために設けられた部材であって、コーナー部材51の上面に当接している。
また、コの字型プレート54が近接配置されている梁部材58aは、コの字型プレート54の形状に合わせて形成された異形断面を有している。そして、コの字型プレート54は、溶接によって梁部材58aと一体化するように固定されている。
これにより、このような分割構造60を備えたキャブ50を構成するために、コの字型プレート54を1枚追加した場合でも、キャブ−フロア一体のモノコック構造を採用した非分割構造のキャブと、その高さを同等に保つことができる。
なお、ここでは、梁部材58a,58cの交差部分の拡大図である図9を用いて説明したが、他の梁部材58a〜58dの各交差部分についても、同様の構成を有しているものとする。
[本キャブ50の特徴]
(1)
本実施形態のキャブ50では、図9に示すように、コーナー部材51の上面を境界として、それより上部に配置される梁部材58aやコの字型プレート54等のキャブ50の一部と、コーナー部材51やマウント部52等とを上下に分割可能な分割構造60を備えている。
これにより、輸送規制の厳しい国等においても、キャブ50を上下に分割して輸送を行うことで、高さ制限等の規制に掛かることなく、キャブ50を円滑に輸送することができる。
(2)
本実施形態のキャブ50では、図9に示すように、分割構造60を採用したことに伴ってコーナー部材51をボルトで固定するためのコの字型プレート54を有している。このコの字型プレート54は、コーナー部材51と梁部材58aとの間に挿入される。そして、梁部材58aは、コの字型プレート54の形状に合わせて異形断面を有している。
これにより、コの字型プレート54をキャブ50の構成として追加した場合でも、梁部材58aの異形断面に沿ってコの字型プレート54を配置することができることから、キャブ50の高さを、モノコック構造のキャブと同等に抑えることができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態1では、強度部材として、キャブ20の四隅に配置された柱部材21a〜21dの下方にそれぞれ配置された略四角形の板材であるコーナー部材41を用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、強度部材として、キャブの四隅のそれぞれに1枚の板材を取り付ける構成ではなく、キャブの四隅をつなぐように形成された1枚の板材を用いることもできる。
ただし、キャブの四隅にそれぞれ小判のコーナー部材を取り付けることで、キャブ構造を簡素化することができるという点では、上記実施形態1,2で説明したような構成とすることがより好ましい。
なお、強度部材の形状については、上記実施形態1で示した略四角形に限定されるものではなく、例えば、略三角形や円形等のような他の形状であってもよい。
(B)
上記実施形態1,2では、強度部材としてのコーナー部材41,51を、キャブ20を構成する柱部材21a〜21dの下端部に近接配置した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図11に示すように、キャブを構成する柱部材81aの直下にコーナー部材71およびマウント部42を取り付けてもよい。この場合には、キャブに掛かる力を効率よくマウント部42へと伝達することができるため、キャブの強度をより高めることができる。
(C)
上記実施形態1,2では、強度部材として機能するコーナー部材41,51として、厚さが19mmの板材を用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、10mm以上の厚さの板材であれば、十分な強度を有する強度部材としてコーナー部材を機能させることができる。
(D)
上記実施形態1,2では、フロアパネル45,55として、厚さが4.5mmの板材を用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、3.0〜8.0mmの範囲内の厚さであれば、十分にフロアパネルとしての強度を持つとともに、従来よりもフロアパネルを軽量化することができる。
(E)
上記実施形態2では、分割構造60を有するキャブ50において、梁部材58aを異形断面とした例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、実施形態1に示すキャブ20のように、上下に分割できないモノコック構造で使用した梁部材と同様の部材を用いてもよい。
ただし、上記実施形態2において説明したように、梁部材をコの字型プレートの形状に合わせて異形断面とすることは、キャブの高さをモノコック構造のキャブと同程度の高さにすることができるという点でより好ましい。
(F)
上記実施形態1,2では、本発明に係るキャブの構成を、ホイルローダに搭載されるキャブに対して適用した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、ホイルローダ以外にも、ブルドーザや油圧ショベル等のような他の建設機械に搭載されるキャブに対して本発明を適用することもできる。
本発明のキャブ構造は、床板部材の板厚を薄くした場合でも、十分にキャブの強度を確保することができるという効果を奏することから、ホイルローダに限らず、他の建設機械に搭載されるキャブに対しても広く適用可能である。
本発明の一実施形態に係るホイルローダの構成を示す外観図。 図1のホイルローダに搭載されたキャブ内部の構成を示す平面図。 図1のホイルローダに搭載されたキャブ内部の構成を示す側面図。 図1のホイルローダに搭載されたキャブ内部の構成を示す正面図。 図2〜図4に示すキャブのマウント構造を示す斜視図。 図2〜図4に示すキャブのマウント構造を示す斜視図。 図6に示すキャブのマウント部分の構成を示す拡大図。 図6に示すキャブのマウント部分の構成を示す拡大断面図。 本発明の他の実施形態に係るキャブのマウント部分の構成を示す拡大断面図。 図9に示すキャブのマウント部分の構成を示す斜視図。 本発明のさらに他の実施形態に係るキャブのマウント部分の構成を示す拡大断面図。
10 ホイルローダ(建設機械)
11 車体
12 リフトアーム
13 バケット
14 タイヤ
20 キャブ(キャブ構造)
21a〜21f 柱部材
22 オペレータシート(運転席)
22a スライドレール
23 ステアリング
24 右側コンソールボックス
24a スライドレール
25a 乗降用ドア
25b 乗降用ドア
26 前方コンソールボックス
26a 空調ユニット
28a〜28d 梁部材
32 スイッチパネル
33 操作レバー
40 本体フレーム
41 コーナー部材(強度部材)
41a 穴
42 マウント部
43 マウント挿入部
45 フロアパネル(床板部材)
50 キャブ(キャブ構造)
51 コーナー部材(強度部材)
52 マウント部
53 マウント挿入部
54 コの字型プレート(板材)
55 フロアプレート(床板部材)
58a 梁部材
58c 梁部材
60 分割構造
61a〜61d 柱部材
71 コーナー部材(強度部材)
81a 柱部材

Claims (5)

  1. 建設機械に搭載されるキャブの四隅近傍に略鉛直方向に沿って配置される複数の柱部材と、
    前記キャブの床面を形成する床板部材と、
    前記複数の柱部材のそれぞれの下端部近傍であって、前記床板部材に対して非接触の状態で前記床板部材の下方に取り付けられた板材である強度部材と、
    前記強度部材に対して連結されるマウント部と、
    前記複数の柱部材のうち少なくとも2本を前記柱部材の下端部付近において連結するとともに、上面側に前記柱部材の下端部が、下面側に前記強度部材が、側面側に前記床板部材がそれぞれ取り付けられる梁部材と、
    を備えているキャブ構造。
  2. 前記マウント部は、上面から突出するボルト部材を有しており、
    前記強度部材に形成された穴に前記ボルト部材が挿入された状態で、前記穴から突出した前記ボルト部材に、前記床板部材と前記強度部材との間の空間に配置された締結部材を螺合させることで前記マウント部が前記強度部材に対して固定される
    請求項1に記載のキャブ構造。
  3. 前記マウント部は、前記柱部材の下端部の直下に配置されている、
    請求項1または2に記載のキャブ構造。
  4. 前記強度部材の上方に配置されており、前記複数の柱部材の下端部を連結する梁部材と、
    前記強度部材および前記マウント部を、前記強度部材よりも上部に配置される前記梁部材から分離させる分割構造と、
    をさらに備えている、
    請求項1からのいずれか1項に記載のキャブ構造。
  5. 前記梁部材は、前記強度部材を固定するために前記梁部材と前記強度部材との間に設けられた板材を格納するための断形状を有している、
    請求項に記載のキャブ構造。
JP2005358181A 2005-12-12 2005-12-12 キャブ構造 Expired - Fee Related JP4824996B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005358181A JP4824996B2 (ja) 2005-12-12 2005-12-12 キャブ構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005358181A JP4824996B2 (ja) 2005-12-12 2005-12-12 キャブ構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007162278A JP2007162278A (ja) 2007-06-28
JP4824996B2 true JP4824996B2 (ja) 2011-11-30

Family

ID=38245509

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005358181A Expired - Fee Related JP4824996B2 (ja) 2005-12-12 2005-12-12 キャブ構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4824996B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112015000136B4 (de) * 2015-09-30 2021-08-19 Komatsu Ltd. Hydraulikbagger

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000220167A (ja) * 1999-02-01 2000-08-08 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 建設機械の運転室のフロア構造
JP2001115491A (ja) * 1999-10-20 2001-04-24 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械用キャブ
JP2004338686A (ja) * 2003-05-19 2004-12-02 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械用キャブ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007162278A (ja) 2007-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7665801B2 (en) Structure of upper frame for supporting cabin of construction machinery
US7887124B2 (en) Cab structure for construction machine
JP4201126B2 (ja) 建設機械のキャブ
JP6971773B2 (ja) 作業車両のキャブ、作業車両およびホイールローダ
US20090127888A1 (en) Cab structure for construction machine
JP3779454B2 (ja) 建設機械の運転室
JP2009505902A (ja) 中央に配置された「a支柱」を含む車両キャブ
US20070145780A1 (en) Rotatable cab with multi-piece deck
JP5420605B2 (ja) ホイールローダ
JP4673009B2 (ja) 建設機械用キャブ
JP2005104253A (ja) 車両の下部車体構造
JP4387893B2 (ja) 建設機械用キャブ
JP4824996B2 (ja) キャブ構造
JP2001173017A (ja) 建設機械
JP4327658B2 (ja) 建設機械用キャブ
JP4191585B2 (ja) 建設機械用キャブ
US20220220700A1 (en) Work vehicle
KR20050046582A (ko) 건설 기계
JP2013053520A (ja) ホイールローダ
JP4291206B2 (ja) 建設機械用キャブ
JP5265403B2 (ja) 建設機械の運転室保護構造
JP2010065436A (ja) ローダ作業機のキャビン装置
JP7150665B2 (ja) 作業機
JP4544514B2 (ja) 建設機械用キャブ
JP2005082131A (ja) 油圧ショベルのキャビン及びその支持構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080821

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100608

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110906

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110909

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4824996

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140916

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees