JP2024040145A - 電子機器、情報処理システムおよび情報処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】更新されるファームウェアの機能についてユーザの了解を得た上で当該機能を有効化することができる電子機器、情報処理システムおよび情報処理方法を提供する。【解決手段】本発明の電子機器は、ファームウェアをネットワーク経由でアップデート可能な電子機器であって、操作を受け付ける入力部と、電子機器にインストール可能なファームウェアの第1機能を表示する第1画面、および、ファームウェアの複数の第2機能について第2機能ごとにそれぞれ表示する第2画面を表示部に表示させる表示制御部と、第1画面に表示された第1機能に対する入力部を介した操作に応じて、第1機能を有効化する第1有効化部と、それぞれの第2画面に表示された第2機能に対する入力部を介した操作に応じて、第2機能を個々に有効化する第2有効化部と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、電子機器、情報処理システムおよび情報処理方法に関する。
従来、電子機器の一例である複合機(MFP:Multifunction Peripheral)において、アプリケーションおよびファームウェアを自動更新する技術が知られている。
このような、ファームウェア等を自動更新する技術として、アプリケーションを配信するWebサイトであるアプリマーケットサイトから、アプリケーションをMFPにインストールするときに、必要なファームウェアを自動的にアップデートする技術が開示されている(例えば特許文献1)。
また、アプリマーケットサイトに更新可能なアプリケーションがあれば、MFPに対して自動更新する技術が開示されている(例えば特許文献2)。
しかしながら、ファームウェアが自動的に更新されると、ユーザの意図とは無関係に機能変更されてしまい、どのような機能変更が行われたのかユーザにとってわかりづらく当惑してしまうという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、更新されるファームウェアの機能についてユーザの了解を得た上で当該機能を有効化することができる電子機器、情報処理システムおよび情報処理方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ファームウェアをネットワーク経由でアップデート可能な電子機器であって、操作を受け付ける入力部と、前記電子機器にインストール可能なファームウェアの第1機能を表示する第1画面、および、該ファームウェアの複数の第2機能について該第2機能ごとにそれぞれ表示する第2画面を表示部に表示させる表示制御部と、前記第1画面に表示された第1機能に対する前記入力部を介した操作に応じて、該第1機能を有効化する第1有効化部と、それぞれの前記第2画面に表示された前記第2機能に対する前記入力部を介した操作に応じて、該第2機能を個々に有効化する第2有効化部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、更新されるファームウェアの機能についてユーザの了解を得た上で当該機能を有効化することができる。
図1は、実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係るMFPのハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、実施形態に係るアプリマーケットサーバのハードウェア構成の一例を示す図である。 図4は、実施形態に係る情報処理システムのソフトウェア構成の一例を示す図である。 図5は、更新されるファームウェアの機能構成の概略を示す図である。 図6は、実施形態に係る情報処理システムの機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図7は、画面遷移の一例を示す図である。 図8は、画面遷移の一例を示す図である。 図9は、画面遷移の一例を示す図である。 図10は、ホーム画面の一例を示す図である。 図11は、アプリケーションサイトのインストール対象となるアプリケーションおよびファームウェアの一例を示す一覧画面の一例を示す図である。 図12は、ファームウェアをインストールするためのインストール画面の一例を示す図である。 図13は、ファームウェアがインストール済みである場合のインストール画面の一例を示す図である。 図14は、自動更新設定画面の一例を示す図である。 図15は、自動アクティベート設定画面の一例を示す図である。 図16は、全機能有効化設定画面の一例を示す図である。 図17は、インストールを実行する場合の動作の一例を示すシーケンス図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る電子機器、情報処理システムおよび情報処理方法を詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
また、コンピュータソフトウェアとは、コンピュータの動作に関するプログラム、その他コンピュータによる処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるものをいう(以下、コンピュータソフトウェアは、ソフトウェアという)。アプリケーションソフトとは、ソフトウェアの分類のうち、特定の作業を行うために使用されるソフトウェアの総称である。一方、オペレーティングシステム(OS)とは、コンピュータを制御し、アプリケーションソフト等がコンピュータ資源を利用可能にするためのソフトウェアのことである。オペレーティングシステムは、入出力の制御、メモリやハードディスクなどのハードウェアの管理、プロセスの管理といった、コンピュータの基本的な管理・制御を行っている。アプリケーションソフトウェアは、オペレーティングシステムが提供する機能を利用して動作する。プログラムとは、コンピュータに対する指令であって、一の結果を得ることができるように組み合わせたものをいう。また、プログラムに準ずるものとは、コンピュータに対する直接の指令ではないためプログラムとは呼べないが、コンピュータの処理を規定するという点でプログラムに類似する性質を有するものをいう。例えば、データ構造(データ要素間の相互関係で表される、データの有する論理的構造)がプログラムに準ずるものに該当する。
以下では、本発明に係る電子機器の一例として、画像形成装置の一例である複合機(MFP)を例に挙げて説明するが、これに限られるものではない。例えば、本発明に係る電子機器は、スマートフォン、携帯電話、PC(Personal Computer)等の情報処理装置、コンシューマ向け電子機器、産業機械、組み込み機械、または医療機器等であってもよい。なお、複合機(MFP)とは、コピー機能、スキャナ機能、プリンタ機能、およびファクス機能等の複数の異なる機能を有する装置である。
(情報処理システムの全体構成)
図1は、実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。図1を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1の全体構成について説明する。
図1に示すように、情報処理システム1は、MFP10と、アプリマーケットサーバ20(サーバの一例)と、契約管理サーバ30と、PC40と、を含み、これらはネットワークNを介して相互の通信可能に接続されている。このうち、アプリマーケットサーバ20および契約管理サーバ30は、クラウドサービスを提供するサーバとしてクラウドCに含まれるものとしている。
MFP1は、コピー機能、スキャナ機能、ファクス機能、プリンタ機能等の各種の機能を実行することが可能な電子機器の一例としての画像形成装置である。
アプリマーケットサーバ20は、MFP10にインストール可能な複数のアプリケーション(以下、単にアプリと称する場合がある)およびファームウェアの一覧画面をMFP10に提供し、ユーザによって選択されたアプリまたはファームウェアをMFP10にダウンロードさせてインストールさせるアプリマーケットサイトのクラウドサービスを提供させるサーバである。
契約管理サーバ30は、有償のアプリおよびファームウェアについてログインしたユーザに対して購入契約を行い、その購入契約状況を、テナントID、ユーザIDおよび機器IDに関連付けて管理する購入サイトのクラウドサービスを提供するサーバである。
PC40は、契約管理サーバ30とネットワークNを介して通信し、MFP10にインストールさせるための有償のアプリまたはファームウェアの購入契約を行うための情報処理装置である。
なお、アプリマーケットサイトが提供するサービスについて、単体のアプリマーケットサーバ20によって実現されることに限定されるものではなく、例えば、複数のサーバ装置によって分散して実現されるものとしてもよい。契約管理サーバ30の購入サイトについても同様である。
(MFPのハードウェア構成)
図2は、実施形態に係るMFPのハードウェア構成の一例を示す図である。図2を参照しながら、本実施形態に係るMFP10のハードウェア構成について説明する。
図2に示すように、MFP10は、ユーザの操作を受け付ける操作部11と、スキャナ機能およびプリンタ機能等の各種の画像形成機能を実現する本体部12と、を備える。ここで、ユーザの操作を受け付けるとは、ユーザの操作に応じて入力される情報(画面の座標値を示す信号等を含む)を受け付けることを含む概念である。
操作部11および本体部12は、専用の通信路13を介して、相互に通信可能に接続されている。通信路13は、例えば、USB(Universal Serial Bus)規格のものを用いることができるが、これに限定されるものではなく、有線か無線かを問わず任意の規格のものであってよい。本体部12は、操作部11で受け付けた操作に応じた動作を行う。また、本体部12は、外部装置とも通信可能であり、外部装置から受信した指示に応じた動作を行うこともできる。
<操作部のハードウェア構成>
図2に示すように、操作部11は、CPU(Central Processing Unit)811と、ROM(Read Only Memory)812と、RAM(Random Access Memory)813と、フラッシュメモリ814と、操作パネル815と、接続I/F816と、通信I/F817と、バス818と、を備えている。
CPU811は、操作部11の動作を統括的に制御する演算装置である。CPU811は、RAM813をワークエリア(作業領域)としてROM812またはフラッシュメモリ814等に格納されたプログラムを実行することにより、操作部11全体の動作を制御する。例えば、CPU811は、ユーザから受け付けた入力に応じた情報(画像)を操作パネル815に表示させる等の各種機能を実現する。
ROM812は、例えば、操作部811の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、および各種の設定等を記憶する不揮発性のメモリである。RAM813は、CPU811のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。フラッシュメモリ814は、例えば、OS(Operating System)、アプリケーションプログラム、および各種データ等を記憶する不揮発性の記憶装置である。
操作パネル815は、ユーザの操作に応じた各種の入力を受け付けると共に、各種の情報(例えば、受け付けた操作に応じた情報、MFP10の動作状況を示す情報、および設定情報等)を表示する、入力機能および表示機能を有する装置である。操作パネル815は、例えば、タッチパネル機能を搭載した液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)で構成される。なお、操作パネル815は、液晶表示装置に限定されるものではなく、例えば、タッチパネル機能が搭載された有機EL(Electro-Luminescence)の表示装置で構成されていてもよい。また、操作パネル815は、タッチパネル機能に加えてまたはこれに代えて、ハードウェアキー等の操作部、またはランプ等の表示部を設けることもできる。
接続I/F816は、通信路13を介して、本体部12と通信するためのインターフェースである。
通信I/F817は、操作部11をネットワークNに接続し、ネットワークNに接続された外部装置との通信を行うためのネットワークインターフェースである。通信I/F817は、例えば、イーサネット(登録商標)に対応し、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)等に準拠した通信が可能なインターフェースである。
バス818は、上述の各構成要素を互いに接続し、アドレス信号、データ信号、および各種制御信号等を伝送する伝送路である。
なお、図2に示した操作部11のハードウェア構成は一例を示すものであり、図2に示した構成要素以外の構成要素を含むものとしてもよい。
<本体のハードウェア構成>
図2に示すように、本体部12は、CPU821と、ROM822と、RAM823と、ストレージ824と、スキャナエンジン825と、プリンタエンジン826と、接続I/F827と、通信I/F828と、バス829と、を備えている。
CPU821は、本体部12の動作を統括的に制御する演算装置である。CPU821は、RAM823をワークエリア(作業領域)としてROM822またはストレージ824等に格納されたプログラムを実行することにより、本体部12全体の動作を制御する。例えば、CPU821は、コピー機能、スキャナ機能、ファクス機能、およびプリンタ機能等の各種機能を実現する。
ROM822は、例えば、本体部12の起動時に実行されるBIOS、および各種の設定等を記憶する不揮発性のメモリである。RAM823は、CPU821のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。ストレージ824は、例えば、OS、アプリケーションプログラム、および各種データ等を記憶する不揮発性の記憶装置である。ストレージ824は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)等で構成される。
スキャナエンジン825は、画像形成機能のうち、原稿をスキャンして画像として読み取るスキャナ機能を実現させるための、汎用的な情報処理および通信以外の処理を行うハードウェアである。プリンタエンジン826は、画像形成機能のうち、用紙等の印刷媒体への印刷を行うプリンタ機能を実現させるための、汎用的な情報処理および通信以外の処理を行うハードウェアである。
接続I/F827は、通信路13を介して、操作部11と通信するためのインターフェースである。
通信I/F828は、本体部12をネットワークNに接続し、ネットワークNに接続された外部装置との通信を行うためのネットワークインターフェースである。通信I/F828は、例えば、イーサネットに対応し、TCP/IP等に準拠した通信が可能なインターフェースである。
バス829は、上述の各構成要素を互いに接続し、アドレス信号、データ信号、および各種制御信号等を伝送する伝送路である。
なお、図2に示した本体部12のハードウェア構成は一例を示すものであり、図2に示した構成要素以外の構成要素を含むものとしてもよい。例えば、印刷済みの印刷媒体を仕分けるフィニッシャ、または原稿を自動給送するADF(Auto Document Feeder:自動原稿給送装置)のような特定のオプションが含まれていてもよい。
(アプリマーケットサーバ等のハードウェア構成)
図3は、実施形態に係るアプリマーケットサーバのハードウェア構成の一例を示す図である。図3を参照しながら、本実施形態に係るアプリマーケットサーバ20のハードウェア構成について説明する。
図3に示すように、アプリマーケットサーバ20は、CPU901と、ROM902と、RAM903と、補助記憶装置905と、メディアドライブ907と、ディスプレイ908と、ネットワークI/F909と、キーボード911と、マウス912と、DVD(Digital Versatile Disc)ドライブ914と、を備えている。
CPU901は、アプリマーケットサーバ20全体の動作を制御する演算装置である。ROM902は、アプリマーケットサーバ20用のプログラムを記憶している不揮発性記憶装置である。RAM903は、CPU901のワークエリアとして使用される揮発性記憶装置である。
補助記憶装置905は、MFP10によりスキャン機能で読み取られた画像等を記憶するHDDまたはSSD等の記憶装置である。メディアドライブ907は、CPU901の制御に従って、フラッシュメモリ等の記録メディア906に対するデータの読み出しおよび書き込みを制御する装置である。
ディスプレイ908は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字または画像等の各種情報を表示する液晶または有機EL等によって構成された表示装置である。
ネットワークI/F909は、ネットワークNを利用してMFP10等の外部装置とデータを通信するためのインターフェースである。ネットワークI/F909は、例えば、イーサネットに対応し、TCP/IP等に準拠した通信が可能なNIC(Network Interface Card)等である。
キーボード911は、文字、数字、各種指示の選択、およびカーソルの移動等を行う入力装置である。マウス912は、各種指示の選択および実行、処理対象の選択、ならびにカーソルの移動等を行うための入力装置である。
DVDドライブ914は、着脱自在な記憶媒体の一例としてのDVD-ROMまたはDVD-R(Digital Versatile Disk Recordable)等のDVD913に対するデータの読み出しおよび書き込みを制御する装置である。
上述のCPU901、ROM902、RAM903、補助記憶装置905、メディアドライブ907、ディスプレイ908、ネットワークI/F909、キーボード911、マウス912およびDVDドライブ914は、アドレスバスおよびデータバス等のバスライン910によって互いに通信可能に接続されている。
なお、図3に示したアプリマーケットサーバ20のハードウェア構成は一例を示すものであり、図3に示した構成要素を全て含む必要はなく、または、その他の構成要素を含むものとしてもよい。
また、図3に示したハードウェア構成は、アプリマーケットサーバ20のハードウェア構成であるものとして説明したが、契約管理サーバ30およびPC40のハードウェア構成についても、図3に示したハードウェア構成に準じる。
(情報処理システムにソフトウェア構成)
図4は、実施形態に係る情報処理システムのソフトウェア構成の一例を示す図である。図5は、更新されるファームウェアの機能構成の概略を示す図である。図4および図5を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1のソフトウェア構成について説明する。
図4に示すように、操作部11は、アプリマーケットアプリ51と、ブラウザ52と、操作部システム53と、を有する。
アプリマーケットアプリ51は、ブラウザ52を介して、アプリマーケットサーバ20が提供するアプリマーケットサイトと通信して、ユーザの操作に従って、アプリまたはファームウェアをダウンロードする機能を提供するアプリである。
ブラウザ52は、アプリマーケットサーバ20からWebコンテンツ(例えば、HTML(HyperText Markup Language)、CSS(Cascading Style Sheets)、JavaScript(登録商標)、各種電子ファイル等)を取得することで、Webアプリケーション等の機能を実現するソフトウェアである。
操作部システム53は、ブラウザ52が実現する機能以外の操作部11の動作を制御するソフトウェアである。
また、図4に示すように、本体部12は、本体システム61と、画像形成エンジン62と、画像形成アプリ63と、を有する。
本体システム61は、本体部12の動作を制御するソフトウェアである。画像形成エンジン62は、上述したスキャナエンジン825およびプリンタエンジン826に対応する。画像形成アプリ63は、画像形成エンジン62の動作を制御するアプリである。例えば、画像形成アプリ63は、コピーアプリ、スキャナアプリ、ファクスアプリおよびプリンタアプリ等を含む。
図4に示すように、ROM822には、アプリマーケットサーバ20からダウンロードしたファームウェアを一時的に記憶させ、実行させない状態で保持するための非稼動領域822bと、操作部11および本体部12の動作を実際に制御するファームウェアを記憶させる稼動領域822aとが配置されている。稼動領域822aに記憶され実際に実行されるファームウェアの機能のうち、追加機能(第1機能)を実現するソフトウェア部分を追加機能64とし、変更機能(第2機能)を実現するソフトウェア部分を変更機能65と呼称するものとする。ここで、例えば、追加機能とは、ファームウェアが提供する機能のうち、MFP10に対するユーザの操作性に影響を与えない機能を示すものとする。追加機能の例としては、例えば、コピー動作の予約機能、およびコピー動作中における割込み機能等がある。また、変更機能とは、ファームウェアが提供する機能のうち、MFP10に対するユーザの操作性に影響を与える機能(例えば、表示部112に表示される操作画面のUIを変更させる機能)を示すものとする。変更機能の例としては、例えば、UIの変更を伴う初期設定機能等がある。
または、例えば、追加機能は、そのバージョンのファームウェアで初めて提供される新規機能であったり、ファームウェア更新自体に利用者への付加価値を持たせるために目玉となる主要機能となることがある。一方、変更機能は、過去のバージョンのファームウェア機能を変更・修正する内容の機能である場合がある。機器の利用者であるユーザや管理者は、機器の操作部に一覧表示された複数のバージョンのうち、あるバージョンのファームウェアを選択して、インストール済みバージョンから選択したバージョンにファーム更新するが、その際、追加機能は、選択したバージョンのファームウェアにおける新規機能・主要機能として選択時に機能説明が表示され利用者がまとめて新機能を知ることができるが、一方で、変更機能は、従前の機能の変更のため利用者に対する突然の変更となって利便性を下げないよう、個々に選択させる必要がある。
例えば、ROM822(稼動領域822a)に記憶されたファームウェアは、図5に示すような機能構成を有する。すなわち、図5に示す機能バージョンがV1.0のファームウェアが新たに提供する機能は、追加機能(1)、(2)、・・・と、変更機能(1)、(2)、(3)、・・・と、を含む。後述するように、本実施形態では、自動アクティベート設定がオフにされ、全機能有効化設定がオフにされている場合、目的とするファームウェアがインストールされる場合、追加機能については一括してユーザに対してダイアログボックスの表示によって機能の説明を表示し、当該追加機能を有効化するか否かを選択できるようにしている。また、変更機能については、個別にユーザに対してダイアログボックスの表示によって各変更機能の説明を表示、当該変更機能を有効化するか否かを個別に選択できるようにしている。追加機能および変更機能の有効化の動作については、後述する。ここで、インストール(アップデート)されたファームウェアの機能(追加機能、変更機能)を有効化することを、以下、アクティベートすると称する場合がある。
また、図4に示すように、PC40は、ブラウザ71を有する。ブラウザ71は、契約管理サーバ30からWebコンテンツ(例えば、HTML、CSS、JavaScript、各種電子ファイル等)を取得することで、Webアプリケーション等の機能を実現するソフトウェアである。
(情報処理システムの機能ブロック構成)
図6は、実施形態に係る情報処理システムの機能ブロックの構成の一例を示す図である。図6を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1の機能ブロックの構成について説明する。
図6に示すように、本実施形態に係るMFP10の操作部11は、UI(User Interface)部521(表示制御部の一例)と、一覧要求部522と、画面要求部523と、インストール要求部524と、UI部531(表示制御部の一例)と、設定部532と、入力部111と、表示部112と、通信部113と、記憶部114と、を有する。
UI部521は、アプリマーケットサーバ20から取得したコンテンツに応じたWebページ等を、表示部112に表示させる機能部である。また、UI部521は、入力部111へのユーザの操作入力により、Webページ上において各種操作(例えばリンク押下)等を受け付ける。UI部521は、図2に示す操作部11のCPU811がブラウザ52を実行することにより実現される。
一覧要求部522は、入力部111へのユーザの操作入力に応じて、アプリマーケットサーバ20に対して、MFP10にインストール可能なアプリおよびファームウェアの一覧を要求する機能部である。一覧要求部522は、図2に示す操作部11のCPU811がブラウザ52を実行することにより実現される。
画面要求部523は、入力部111へのユーザの操作入力に応じて、アプリマーケットサーバ20に対して、表示部112に表示させる各種画面の情報を要求する機能部である。画面要求部523は、図2に示す操作部11のCPU811がブラウザ52を実行することにより実現される。
インストール要求部524は、入力部111へのユーザの操作入力に応じて、アプリマーケットサーバ20に対して、指定されたファームウェアのインストールを要求する機能部である。ここで、本実施形態では、ファームウェアについての「インストール」とは、ファームウェアがROM822(具体的には非稼動領域822b)に記憶(更新)されること、ファームウェアが稼動領域822aに記憶されて実行可能の状態とすること、および、実行可能なファームウェアが有する機能(追加機能、変更機能)をアクティベートすること等を包括した概念であるものとする。インストール要求部524は、図2に示す操作部11のCPU811がブラウザ52を実行することにより実現される。
UI部531は、MFP10の各種動作を行わせるための画面(例えば後述するホーム画面)を表示部112に表示させる機能部である。UI部531は、図2に示す操作部11のCPU811が操作部システム53を実行することにより実現される。
設定部532は、表示部112に表示させた各種設定画面(例えば、後述する自動更新設定画面、自動アクティベート設定画面等)において、入力部111へのユーザの操作入力に応じて各種設定値に設定する機能部である。設定部532は、図2に示す操作部11のCPU811が操作部システム53を実行することにより実現される。
入力部111は、ユーザからの操作入力を受け付ける機能部である。入力部111は、図2に示す操作パネル815の入力機能によって実現される。
表示部112は、UI部521およびUI部531の指令に従って、各種情報を表示する機能部である。表示部112は、図2に示す操作パネル815の表示機能によって実現される。
通信部113は、ブラウザ52の制御に従って、ネットワークNを介してアプリマーケットサーバ20とデータ通信を行う機能部である。通信部113は、図2に示す通信I/F817、およびCPU811がプログラムを実行することによって実現される。
記憶部114は、各種データを記憶する機能部である。例えば、記憶部114は、後述する自動更新設定画面、自動アクティベート設定画面および全機能有効化設定画面で設定された設定情報を記憶する。記憶部114は、図2に示すRAM813またはフラッシュメモリ814によって実現される。
また、図6に示すように、本実施形態に係るMFP10の本体部12は、予約部611と、更新部612と、起動処理部613と、判定部615と、アクティベート確認部641と、アクティベート処理部642(有効化部の一例、第1有効化部)と、アクティベート確認部651と、アクティベート処理部652(有効化部の一例、第2有効化部)と、を有する。
予約部611は、ユーザにより指定されたファームウェアの機能バージョンについて、当該ファームウェアのアップデート後に当該機能バージョンの追加機能を有効にする予約をする機能部である。予約部611により予約された機能バージョンの機能の情報は、例えば、図2に示すRAM823またはストレージ824に一時的に記憶させておくものとすればよい。予約部611は、図2に示す本体部12のCPU821が本体システム61を実行することにより実現される。
更新部612は、アプリマーケットサーバ20から通信部113を介してダウンロードしたファームウェアを、図4に示すROM822(記憶部の一例)の非稼動領域822bに更新して記憶させる機能部である。更新部612は、図2に示す本体部12のCPU821が本体システム61を実行することにより実現される。
起動処理部613は、MFP10の起動時(または再起動時)等に、更新部612によりROM822の非稼動領域822bに更新されたファームウェアを稼動領域822aにコピーして、当該ファームウェアを実行させる処理を行う機能部である。後述するように、起動処理部613により稼動領域822aに記憶されたファームウェアが実行される状態となっても、当該ファームウェアが有する追加機能および変更機能は、ユーザによるインストール操作(アクティベートするための操作)をすることによって、有効化されなければこれらの機能が発揮されることはない。したがって、ユーザによって、追加機能および変更機能の各機能の有効化(アクティベート)を促す画面が認識され、上述のインストール操作によるアクティベート処理を経て、初めて各機能が発揮される状態となる。起動処理部613は、図2に示す本体部12のCPU821が本体システム61を実行することにより実現される。
なお、例えば、追加機能または変更機能がアクティベートされて、当該追加機能または当該変更機能の各機能が発揮される状態となっても、さらに機能を実際に発揮するか否かを決定付ける設定情報を持たせるものとしてもよい。例えば、変更機能がアクティベートされていても、当該変更機能についての設定情報が発揮しない設定となっている場合、当該変更機能は発揮されないものとし、当該設定情報が発揮する設定となっている場合、当該変更機能が初めて発揮されるものとしてもよい。
アクティベート管理部614は、現在インストールされて実行可能となっているファームウェアにおいてアクティベート可能な追加機能の最大の機能バージョン(以下、最大機能バージョンと称する場合がある)、および、現在インストールされて実行可能となっているファームウェアにおいてアクティベートされている追加機能の機能バージョン(以下、現在の機能バージョンと称する場合がある)を管理する機能部である。ここで、ファームウェアの機能バージョンがV1.0である場合、その追加機能の機能バージョンについてもV1.0というものとし、変更機能の機能バージョンについてもV1.0というものとする。例えば、「FW V1.2」のファームウェアを実行可能にインストールした時点で、最大機能バージョンはV1.2ということになる。すなわち、「FW V1.2」のファームウェアは、機能バージョンがV1.2の追加機能を有しており、当該追加機能がアクティベートされたものとした場合、アクティベートされた追加機能に対応する機能バージョンはV1.2であり、これが最大機能バージョンとなる。また、例えば、「FW V1.2」のファームウェアがMFP10に実行可能にインストールされた場合、最大機能バージョンはV1.2であるが、当該ファームウェアにおいてV1.1までの追加機能しかアクティベートされていない場合、現在の機能バージョンは、V1.1ということになる。
アクティベート管理部614は、さらに、どの機能バージョンのどの変更機能がアクティベートされているかについても管理する。アクティベート管理部614は、図2に示す本体部12のCPU821が本体システム61を実行することにより実現される。
判定部615は、ユーザにより指定されたファームウェアの機能バージョン、最大機能バージョン、および現在の機能バージョンについて比較判定する機能部である。判定部615は、図2に示す本体部12のCPU821が本体システム61を実行することにより実現される。
アクティベート確認部641は、MFP10におけるその時点での現在の機能バージョン、および、現在の機能バージョン以上の機能バージョンの追加機能に対するアクティベートの指示がなされたか否かを確認する機能部である。アクティベート確認部641は、図2に示す本体部12に実行可能にインストールされたファームウェアの追加機能64を実行することにより実現される。
アクティベート処理部642は、ユーザによる入力部111に対するインストール(アクティベート)操作に従って、指定された機能バージョンのファームウェアの追加機能をアクティベートする機能部である。アクティベート処理部642は、図2に示す本体部12に実行可能にインストールされたファームウェアの追加機能64を実行することにより実現される。
アクティベート確認部651は、現在アクティベートされている変更機能およびそのバージョン、および、新たにアクティベートされた追加機能の機能バージョンに対応する変更機能のアクティベートの状態を確認する機能部である。アクティベート確認部651は、図2に示す本体部12に実行可能にインストールされたファームウェアの変更機能65を実行することにより実現される。
アクティベート処理部652は、ユーザによる入力部111に対するインストール(アクティベート)操作に従って、指定された機能バージョンのファームウェアの各変更機能をアクティベートする機能部である。アクティベート処理部652は、図2に示す本体部12に実行可能にインストールされたファームウェアの変更機能65を実行することにより実現される。
このように、MFP10を一例とする電子機器に、プリインストールされたファームウェア、アプリケーションをアップデートすることにより電子機器に最新機能を追加できる。この仕組みを本実施形態において、ACT(Always Current Technology)と称するものとする。ACT機能が搭載された電子機器は、購入時に搭載されていなかった最新機能を、ネットワークN経由でファームウェアパッケージとして、電子機器に取得し、機能を追加することが可能である。また、ネットワークN経由で機能追加をするためのファームウェアパッケージは、取得先のアプリマーケットサーバ20上等において、随時更新され公開される。そのため、電子機器に追加する機能の開発から機能の搭載までのタイムラグを削減し、電子機器に新機能をタイムリーに追加することができる。また、新機能を利用するために電子機器自体を買い替えるユーザのコストを低減することができる。
なお、図6に示すMFP10の操作部11および本体部12の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図6に示すMFP10で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図6に示すMFP10で1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
また、例えば、操作部11において、ブラウザ52により実現される機能部と、操作部システム53により実現される機能部とは、明確に区別される必要はなく、ブラウザ52により実現される機能部が操作部システム53により実現されるものとしてもよく、その逆であってもよい。また、ブラウザ52および操作部システム53とは異なるソフトウェアが各機能部を実現するものとしてもよい。
また、アクティベート確認部641およびアクティベート処理部642が、追加機能64により実現される機能部としているが、これに限定されるものではなく、追加機能64とは異なるソフトウェア(例えば本体システム61)が、アクティベート確認部641およびアクティベート処理部642の機能を有するものとしてもよい。なお、アクティベート確認部651およびアクティベート処理部652についても同様である。
また、図6に示すように、本実施形態に係るアプリマーケットサーバ20は、一覧応答部201と、画面応答部202と、指定バージョン応答部204と、通信部205(送信部)と、記憶部206と、を有する。
一覧応答部201は、MFP10の一覧要求部522の要求に応じて、MFP10にインストール可能なアプリおよびファームウェアの一覧を生成して、通信部205を介してMFP10へ当該一覧を送信する機能部である。一覧応答部201は、図3に示すCPU901がプログラムを実行することにより実現される。
画面応答部202は、MFP10の画面要求部523の要求に応じて、各種画面(例えばホーム画面等)の情報を、通信部205を介してMFP10へ送信する機能部である。画面応答部202は、図3に示すCPU901がプログラムを実行することにより実現される。
指定バージョン応答部204は、MFP10のインストール要求部524からインストールを要求されたファームウェアの機能バージョンを、MFP10の本体システム61へ応答する機能部である。指定バージョン応答部204は、図3に示すCPU901がプログラムを実行することにより実現される。
通信部205は、ネットワークNを介してMFP10および契約管理サーバ30とデータ通信を行う機能部である。通信部205は、図3に示すネットワークI/F909、およびCPU901がプログラムを実行することによって実現される。
記憶部206は、アプリ、ファームウェアの各種プログラム、および、これらを組み合わせたパッケージ等を記憶する機能部である。記憶部206は、図3に示す補助記憶装置905等によって実現される。
なお、図6に示すアプリマーケットサーバ20の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図6に示すアプリマーケットサーバ20で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図6に示すアプリマーケットサーバ20で1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
また、図6に示すMFP10、およびアプリマーケットサーバ20における各機能部のうち、各種ソフトウェアが実行させることによって実現されるものとした機能部は、これに限定されず、少なくともいずれかの機能部は、専用のハードウェア回路(集積回路等)によって実現されるものとしてもよい。
(MFP10で表示される画面および画面遷移の一例)
図7~図9は、画面遷移の一例を示す図である。図10は、ホーム画面の一例を示す図である。図11は、アプリケーションサイトのインストール対象となるアプリケーションおよびファームウェアの一例を示す一覧画面の一例を示す図である。図12は、ファームウェアをインストールするためのインストール画面の一例を示す図である。図13は、ファームウェアがインストール済みである場合のインストール画面の一例を示す図である。図7~図13を参照しながら、本実施形態に係るMFP10で表示される画面および画面遷移の流れについて説明する。
まず、図7を参照しながら、ホーム画面1000から、追加機能および変更機能をアクティベートするための画面への遷移動作について説明する。図7に示すように、MFP10の表示部112に表示されるホーム画面1000は、MFP10にインストール可能なアプリおよびファームウェアの一覧を示す一覧画面(後述)を表示するためのアプリケーションサイトボタン1002と、ウィジェット1003と、を含む。ウィジェット1003は、MFP10の最新情報を表示する表示領域かつボタンであり、図7に示す例では「ソフトウェアアップデートの最新情報があります」と表示し、何らかのソフトウェアがアップデート可能であることをユーザに提示している。ホーム画面1000は、図10に示すように、例えば、アプリケーションサイトボタン1002およびウィジェット1003の他、コピー処理を実行させるためのコピーボタン1004aと、スキャン処理を実行させるためのスキャンボタン1004bと、ファクス処理を実行させるためのファクスボタン1004cと、を有する。
UI部531は、ユーザによりウィジェット1003が押下されると、お知らせダイアログボックス1500(第1画面の一例)を表示部112に表示させる。
お知らせダイアログボックス1500は、具体的に何のファームウェアがインストール(またはアクティベート)することが可能であるのかを表示する画面である。例えば、お知らせダイアログボックス1500は、最も機能バージョンが新しいファームウェアをインストール(またはアクティベート)させるための画面である。お知らせダイアログボックス1500は、図7に示すように、スクリーンショット表示部1501と、説明表示部1502と、詳細ボタン1503と、を含む。図7に示すお知らせダイアログボックス1500は、「FW V1.2」のファームウェアについて表示している。
スクリーンショット表示部1501は、お知らせダイアログボックス1500が表示するファームウェアが動作している状態等を示す画面をスクリーンショット等を表示する部分である。説明表示部1502は、当該ファームウェアの動作を説明する表示部である。詳細ボタン1503は、当該ファームウェアのインストール(アクティベート)動作を行うためのインストール画面を表示させるためのボタンである。
例えば、図7に示すように、ユーザが「FW V1.2」のファームウェアのインストールを行うために詳細ボタン1503を押下すると、UI部521は、当該ファームウェアをインストールするためのインストール画面1300(第1画面の一例)を、表示部112に表示させる。インストール画面1300は、図12に示すように、ファームウェアが動作している状態等を示すスクリーンショット表示部1301と、当該ファームウェアが有する具体的な機能(追加機能、変更機能)を説明する説明表示部1302と、当該ファームウェアの機能の詳細を表示する画面に遷移するための詳細リンク部1303と、インストール処理(またはアクティベート処理)を行うためのインストールボタン1304と、を含む。
このように、ユーザは、お知らせダイアログボックス1500およびインストール画面1300の内容を確認することにより、各画面で説明されているファームウェアが有する機能(追加機能、変更機能)の内容を確認することができる。そして、確認した上で、まず、当該ファームウェアの追加機能をアクティベートするか否かを判断することができる。
そして、図7に示すように、ユーザが「FW V1.2」のファームウェアのインストールを行うためにインストールボタン1304を押下すると、各種処理(図17で後述)を経て、アクティベート処理部642は、当該ファームウェアの追加機能をアクティベートし、UI部531は、各変更機能をアクティベートするための変更機能ダイアログボックス1510(第2画面の一例)を、表示部112に表示させる。すなわち、ユーザは、インストール画面1300における操作により、表示されているファームウェアの追加機能をアクティベートするか否かを選択することができる。例えば、追加機能をアクティベートしない場合は、インストール画面1300の閉じるボタンまたはキャンセルボタン等を押下することにより、アクティベート処理部642は、追加機能をアクティベートすることなく、UI部531は、変更機能ダイアログボックス1510を表示部112に表示させるものとすればよい。
変更機能ダイアログボックス1510は、図7に示すように、お知らせダイアログボックス1500およびインストール画面1300で紹介されたファームウェアの変更機能を個別にアクティベートするための画面である。変更機能ダイアログボックス1510は、スクリーンショット表示部1511と、説明表示部1512と、戻りボタン1513aと、送りボタン1513bと、インストールボタン1514と、を含む。スクリーンショット表示部1511は、お知らせダイアログボックス1500等で紹介されたファームウェアの変更機能が動作している状態等を示す画面をスクリーンショット等を表示する部分である。説明表示部1512は、当該ファームウェアの変更機能の動作を説明する表示部である。戻りボタン1513aは、当該ファームウェアの1以上の変更機能のうち、1つ前に表示していた変更機能の変更機能ダイアログボックスの表示に戻るためのボタンである。送りボタン1513bは、当該ファームウェアの1以上の変更機能のうち、次に表示されるべき変更機能の変更機能ダイアログボックスの表示へ進むためのボタンである。インストールボタン1514は、変更機能ダイアログボックス1510に表示されている変更機能をアクティベートするためのボタンである。
このように、ユーザは、変更機能ダイアログボックス1510を確認することにより、ファームウェアが有する変更機能の具体的な内容を確認することができる。そして、確認した上で、当該ファームウェアの変更機能ごとにアクティベートするか否かを判断することができる。
そして、図7に示すように、ユーザが「FW V1.2」のファームウェアの変更機能のアクティベートを行うためにインストールボタン1514を押下すると、各種処理(図17で後述)を経て、アクティベート処理部652は、当該ファームウェアの変更機能をアクティベートする。すなわち、ユーザは、変更機能ダイアログボックス1510における操作により、ファームウェアが有する各変更機能のいずれかを選択しながら、当該各変更機能についてアクティベートするか否かを選択することができる。例えば、ユーザは、複数の変更機能のうち一部の変更機能のみをアクティベートする場合には、対象となる変更機能に対応する変更機能ダイアログボックスを表示させてインストールボタンを押下してアクティベートさせ、アクティベートさせない変更機能については、上述の操作をせずに閉じるボタン(図7参照)を押下して、変更機能ダイアログボックスを閉じるものとすればよい。
以上のように、ホーム画面1000に、MFP10の最新情報を表示するウィジェット1003を押下することによって、例えばインストール(またはアクティベート)可能な最新のファームウェアを説明するお知らせダイアログボックス1500が表示されるので、当該ファームウェアの内容を確認することができると共に、追加機能と選択機能とを個別にアクティベートさせることができ、簡易にインストール作業に行うことができる。
次に、図8を参照しながら、お知らせダイアログボックス1500で紹介された最新のファームウェアについて追加機能をアクティベートさせ、次に表示した変更機能ダイアログボックス1510では、すべての変更機能をアクティベートさせなかった場合の画面の遷移動作について説明する。
UI部531は、ユーザによりホーム画面1000のウィジェット1003が押下されると、ウィジェット1003で説明しているファームウェアの追加機能についてはすでにアクティベートされているので、図7に示したお知らせダイアログボックス1500およびインストール画面1300の表示をスキップし、最新のファームウェアの変更機能のうち未だアクティベートされていない変更機能ダイアログボックス1510を表示させる。これによって、最新のファームウェアの変更機能のうち、アクティベートされていない変更機能について簡易にアクティベート操作を行うことができる。
次に、図9を参照しながら、図7に示した画面遷移とは異なる経路で、ホーム画面1000から追加機能および変更機能をアクティベートするための画面への遷移動作について説明する。図9に示すように、MFP10の表示部112に表示されあるホーム画面1000におけるアプリケーションサイトボタン1002がユーザにより押下されると、UI部521は、MFP10にインストール可能な複数のアプリおよびファームウェアの一覧を示す一覧画面1200を、表示部112に表示させる。
一覧画面1200は、MFP10にインストール可能な複数のアプリおよびファームウェアの一覧を表示する画面であり、各アプリをインストールするためのボタンアイコン、および各ファームウェアをインストールするためのボタンアイコンとして一覧表示される。ここで、「インストール可能なアプリ等」とは、現在インストールまたはアクティベートされていないアプリ等に限られず、既にインストールまたはアクティベートされているアプリ等を含む概念である。すなわち、一覧画面1200では、アプリとファームウェアとの区別がなく一覧が表示され、アプリについては、アップデートが可能なものと、既にインストールされているものと、が区別なく表示され、ファームウェアについては、アップデートが可能なものと、既にインストールされているがそのファームウェアの機能をアクティベートすることができるものと、既にインストールされそのファームウェアの機能がアクティベートされているものと、が区別なく表示されている。図11に示す一覧画面1200には、ファームウェアに対応するボタンとして、「FW V1.0」に対応するファームウェアボタン1201a、「FW V1.1」に対応するファームウェアボタン1201b、「FW V1.2」に対応するファームウェアボタン1201c、および「FW V1.3」に対応するファームウェアボタン1201dが含まれる。さらに、一覧画面1200には、アプリに対するボタンとして、「App A」に対応するアプリボタン1202a、および「App B」に対応するアプリボタン1202bが含まれる。また、一覧画面1200は、各種設定を行うための管理ボタン1203も含んでいる。
なお、一覧画面1200には、未だインストールされていないアプリおよびファームウェア、または、未だアクティベートされていない機能バージョンのファームウェアの一覧のみが表示されるものとしてもよい。
そして、ユーザは、UI部521により表示された一覧画面1200に示された一覧のうち、インストールを所望するファームウェアまたはアプリのボタンを押下する。例えば、図9に示すように、ユーザが「FW V1.2」のファームウェアのインストールを行うためにファームウェアボタン1201cを押下すると、UI部521は、当該ファームウェアをインストールするためのインストール画面1300を、表示部112に表示させる。
インストール画面1300のレイアウトおよび機能は、上述した通りであるが、例えば、図9に示すように、ユーザが詳細リンク部1303をタッチ操作すると、UI部521は、ファームウェアの機能を詳細に表示する詳細画面1400を、表示部112に表示させる。詳細画面1400は、「FW V1.2」において新たに追加された機能の詳細な説明を表示する画面である。
ここで、インストール画面についての詳細を説明する。MFP10には、機能バージョンがV1.0のファームウェアがインストールされ、機能バージョンV1.0に対応する追加機能がアクティベートされているものとする。この場合、最大機能バージョンはV1.0、現在の機能バージョンもV1.0である。さらに、機能バージョンがV1.0に対応する変更機能もすべてアクティベートされているものとする。
このとき、一覧画面1200において、「FW V1.2」のファームウェアをインストールするためのファームウェアボタン1201cを押下すると、図12に示す「FW V1.2」のファームウェアのインストール画面1300が表示される。
ここで、ユーザによりインストールボタン1304が押下されると、ユーザにより機能バージョンV1.2の機能の利用を所望することが明確となるので、「FW V1.2」のファームウェアがまだインストールされていない場合はアプリマーケットサーバ20からダウンロードされ、インストールされると共に、機能バージョンV1.2の追加機能がアクティベートされる。
また、一覧画面1200において、「FW V1.0」のファームウェアをインストールするためにファームウェアボタン1201aを押下すると、図13に示す「FW V1.0」のファームウェアのインストール画面1320が表示される。図13に示すように、インストール画面1320は、スクリーンショット表示部1321と、説明表示部1322と、詳細リンク部1323と、インストール済表示部1324と、を含む。スクリーンショット表示部1321、説明表示部1322および詳細リンク部1323の機能は、上述のインストール画面1300のスクリーンショット表示部1301、説明表示部1302および詳細リンク部1303の機能と同様である。ただし、上述のように、MFP10のファームウェアの状態は、最大機能バージョンがV1.0、現在の機能バージョンもV1.0であり、V1.0の変更機能もすべてアクティベートされているので、機能バージョンV1.0のファームウェアをインストールする必要がなく、図12に示したインストールボタン1304の代わりに、インストール済表示部1324にインストール済みである旨が表示される。これによって、ユーザは、一覧画面1200において選択したファームウェアが既にインストールされ、当該ファームウェアの機能バージョンの機能(追加機能、変更機能)が既にアクティベートされ)ていることを認識することができる。
なお、ウィジェット1003に表示されたファームウェアについて、アップデート、ならびに追加機能および変更機能のアクティベートがすべて終了している場合には、当該ファームウェアについてのウィジェット1003における表示は消えるが、追加機能または変更機能のうちいずれかのアクティベートが済んでいない場合に、いつまでもウィジェット1003に表示させるのは支障がある場合がある。そこで、最初に最新のファームウェアについてウィジェット1003に表示されてから、一定期間(例えば1週間)は、すべての追加機能および変更機能のアクティベートが済んでいない場合には、ウィジェット1003へのタッチ操作により、お知らせダイアログボックス1500または変更機能ダイアログボックス1510が表示されるものとすればよい。そして、一定期間経過後は、上述の最新のファームウェアについてのすべての機能がアクティベートされていなくても、ウィジェット1003のタッチ操作により、お知らせダイアログボックス1500および変更機能ダイアログボックス1510は表示させないものとしてもよい。
(自動更新設定および自動アクティベート設定)
図14は、自動更新設定画面の一例を示す図である。図15は、自動アクティベート設定画面の一例を示す図である。図16は、全機能有効化設定画面の一例を示す図である。図14~図16を参照しながら、ファームウェアの自動更新設定、ファームウェアの機能の自動アクティベート設定、およびファームウェアの機能の全機能有効化設定について説明する。
ユーザによって一覧画面1200の管理ボタン1203が押下されると、UI部531は、図14に示す自動更新設定画面1600、図15に示す自動アクティベート設定画面1610、または図16に示す全機能有効化設定画面1620を、表示部112に表示させる。なお、一覧画面1200には、自動更新設定画面1600、自動アクティベート設定画面1610、全機能有効化設定画面1620をそれぞれ表示させるための管理ボタンがあるものとしてもよく、あるいは、管理ボタン1203が押下された場合に自動更新設定画面1600、自動アクティベート設定画面1610または全機能有効化設定画面1620を表示させ、自動更新設定画面1600と自動アクティベート設定画面1610と全機能有効化設定画面1620との間で自由に遷移できるものとしてもよい。
図14に示す自動更新設定画面1600は、MFP10にインストールされているファームウェアからバージョンアップされたファームウェアがアプリマーケットサーバ20においてリリースされた場合、MFP10が自動でアプリマーケットサーバ20からバージョンアップされたファームウェアをダウンロードしてインストール(更新)するか否かを設定するための画面である。自動更新設定画面1600において、ユーザによってオン/オフの設定後、OKボタン1601が押下されると、設定部532は、その設定情報を記憶部114に記憶させる。
例えば、自動更新設定画面1600においてファームウェアの自動更新設定がオンとなっている場合、MFP10のインストール要求部524が、アプリマーケットサーバ20から通信部113を介して、バージョンアップされたファームウェアがリリースされた通知を受けた場合に、当該ファームウェアのインストール要求を自動で、アプリマーケットサーバ20へ送信する。そして、更新部612は、アプリマーケットサーバ20から通信部113を介して、自動で当該ファームウェアをダウンロードし、ROM822の非稼動領域822bに更新して記憶させる。
図15に示す自動アクティベート設定画面1610は、バージョンアップされたファームウェアがMFP10にインストールされた時点で、自動で当該ファームウェアの追加機能をアクティベートするか否かを設定するための画面である。自動アクティベート設定画面1610において、ユーザによってオン/オフの設定後、OKボタン1611が押下されると、設定部532は、その設定情報を記憶部114に記憶させる。
例えば、自動アクティベート設定画面1610において自動アクティベートがオフとなっていて、自動更新設定画面1600において自動更新がオンとなっている場合、インストール画面で対象となるファームウェアが既に自動でダウンロードされて更新されている場合において、当該インストール画面でインストールが押下された場合、アクティベート処理部642によって、当該ファームウェアの機能のアクティベート処理のみが実行される。また、自動アクティベート設定画面1610において自動アクティベートがオンとなっていて、自動更新設定画面1600において自動更新もオンとなっている場合、インストール要求部524により自動でファームウェアのインストール要求がなされ、更新部612により自動で当該ファームウェアがダウンロードされROM822の非稼動領域に更新された後、アクティベート処理部642により当該ファームウェアの追加機能のアクティベート処理も自動で実行される。
図16に示す全機能有効化設定画面1620は、ファームウェアの追加機能がアクティベートされた時点で、自動で当該ファームウェアのすべての変更機能をアクティベートするか否かを設定するための画面である。全機能有効化設定画面1620において、ユーザによってオン/オフの設定後、OKボタン1621が押下されると、設定部532は、その設定情報を記憶部114に記憶させる。
例えば、全機能有効化設定画面1620において全機能有効化設定がオンとなっていて、自動アクティベート設定画面1610において自動アクティベートがオンとなっている場合、図7に示したお知らせダイアログボックス1500およびインストール画面1300でのインストールボタン1304の押下により追加機能がアクティベートされた時点で、アクティベート処理部652によって、すべての変更機能についてもアクティベート処理も自動で実行される。
(情報処理システムにおけるファームウェアのインストール・アクティベートの動作)
図17は、インストールを実行する場合の動作の一例を示すシーケンス図である。図17を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1におけるファームウェアのインストールおよびアクティベートの動作の流れについて説明する。
<ステップS11~S13>
例えば、MFP10の起動時等に、当該時点でインストールされているファームウェアの追加機能64により実現されるアクティベート確認部641は、アクティベート管理部614に対して、MFP10におけるその時点での現在の機能バージョン、および、現在の機能バージョン以上の機能バージョンの追加機能に対するアクティベートの指示がなされたか否かを確認する。図17の例では、アクティベート確認部641は、MFP10におけるその時点の現在の機能バージョンがV1.0であり、現在の機能バージョン以上の機能バージョンの追加機能に対するアクティベートの指示がなされていないことを確認したものとする。すなわち、アクティベート確認部641は、現在の機能バージョン以上の機能バージョン(例えばV1.1)の追加機能が無効、すなわちアクティベートされていないことを確認する。
<ステップS14、S15>
ユーザは、MFP10の入力部111を介して、ホーム画面1000からウィジェット1003のタッチ操作により表示されたお知らせダイアログボックス1500を経て、お知らせダイアログボックス1500で紹介された機能バージョンV1.1のファームウェアのインストール画面1300を表示させるために詳細ボタン1503を押下する。すると、MFP10の画面要求部523は、機能バージョンV1.1のファームウェアのインストール画面の表示要求を、通信部113を介してアプリマーケットサーバ20へ送信する。
<ステップS16>
アプリマーケットサーバ20の画面応答部202は、MFP10からの画面の表示要求に応じて、機能バージョンV1.1のファームウェアのインストール画面情報を、通信部205を介してMFP10へ送信する。MFP10のUI部521は、アプリマーケットサーバ20から受信したインストール画面情報に基づいて、機能バージョンV1.1のファームウェアのインストール画面を表示部112に表示させる。
<ステップS17、S18>
ユーザは、入力部111を介して、インストール画面のインストールボタンを押下すると、MFP10のインストール要求部524は、指定したファームウェアのインストール(アクティベート含む)を要求するインストール指令を、通信部113を介してアプリマーケットサーバ20へ送信する。このように、インストール画面におけるインストールボタンの押下によって、ユーザにより確認された機能バージョンのファームウェアの機能の利用を所望することが明確となる。
<ステップS19~S22>
MFP10の判定部615は、指定したファームウェアの機能バージョン(すなわちV1.1)(指定機能バージョン)と、最大機能バージョンとの大小を判定する。ここでは、指定したファームウェアの機能バージョンがV1.1であるのに対して、最大機能バージョンがV1.0であるものとして説明する。この場合、現在インストールされているファームウェアでは、指定したファームウェアの機能バージョンの追加機能をサポートできないことになり、指定したファームウェアでアップデートする必要があることになる。
アプリマーケットサーバ20の指定バージョン応答部204は、インストール要求部524からのインストール指令に応じて、指定されたファームウェアの機能バージョンV1.1を、通信部205を介してMFP10へ送信する。MFP10の予約部611は、ユーザにより指定されたファームウェアの機能バージョンV1.1について、当該ファームウェアのアップデート後に当該機能バージョンの追加機能をアクティベートするための予約をする。予約部611により予約された機能バージョンの機能の情報は、例えば、図2に示すRAM823またはストレージ824に一時的に記憶させておく。そして、MFP10の更新部612は、アプリマーケットサーバ20から通信部113を介して、指定した機能バージョンV1.1のファームウェアをダウンロードし、当該ファームウェアをROM822の非稼動領域822bに更新して記憶させる。そして、MFP10の起動処理部613は、更新部612により非稼動領域822bにファームウェアが更新された後、MFP10を再起動させる。
<ステップS23~S25>
次に、起動処理部613は、再起動時に、更新部612によりROM822の非稼動領域822bに更新されたファームウェアを稼動領域822aにコピーして、当該ファームウェアを実行させる処理を行う。すなわち、起動処理部613は、稼動領域822aにコピーされたファームウェアの追加機能64および変更機能65をそれぞれ起動する。ただし、上述のように、追加機能64が提供する追加機能、および変更機能65が提供する変更機能は、アクティベートされないと機能が発揮されないので、この時点では追加機能64および変更機能65の各機能はまだ発揮される状態ではない。
なお、自動更新設定画面1600により自動更新がオンに設定されている場合は、既に最新のファームウェアがROM822に更新されているので、ステップS20~S25の処理はスキップされる。
<ステップS26~S29>
インストールされたファームウェアの追加機能64により実現されるアクティベート確認部641は、アクティベート管理部614に対して、現在の機能バージョンV1.0以上の機能バージョンの追加機能に対するアクティベート(有効化)の指示がなされたか否かを確認する。図17の例では、アクティベート確認部641は、MFP10におけるその時点の現在の機能バージョンがV1.0であり、現在の機能バージョン以上の機能バージョンであるV1.1の追加機能に対するアクティベートの指示がなさたことを確認したものとする(例えば、ステップS24の追加機能64に対する起動指令をもって確認する)。
そして、アクティベート処理部642は、追加機能64で実現される追加機能をアクティベート(有効化)する。
なお、自動更新設定画面1600により自動更新がオンに設定されていて、かつ、自動アクティベート設定画面1610により自動アクティベートがオンに設定されている場合、最新のファームウェアがROM822に更新され、当該ファームウェアが実行された時点で、追加機能の自動的にアクティベートされる。この場合には、例えば、ステップS17でユーザによりインストール画面のインストールボタンが押下された場合、少なくともステップS20~S29の処理をスキップするものとすればよい。
<ステップS30、S31>
インストールされたファームウェアの追加機能64により実現されるアクティベート確認部651は、アクティベート管理部614に対して、この時点でアクティベートされていない変更機能(機能バージョンV1.1だけでなく、これよりも古い機能バージョンの変更機能も含む)を確認する。
<ステップS32>
ここでは、アクティベート確認部651は、アクティベート管理部614に対する確認の結果、機能バージョンV1.1のファームウェアの変更機能がすべてアクティベートされていない(無効である)ことを確認したものとする。
<ステップS33>
アクティベート確認部651により機能バージョンV1.1の変更機能がアクティベートされていないことが確認されると、アクティベート処理部652は、UI部531に対して、当該アクティベートされていない変更機能に対応する変更機能ダイアログボックス(第2画面)(例えば変更機能ダイアログボックス1510)の表示指令を送る。UI部531は、当該表示指令に従って、表示部112に変更機能ダイアログボックスを表示させる。
<ステップS34、S35>
ユーザは、入力部111を介して、変更機能ダイアログボックスのインストールボタンを押下すると、MFP10のインストール要求部524は、指定したファームウェアの変更機能のアクティベートを要求するアクティベート指令を、アクティベート確認部651へ送る。このように、変更機能ダイアログボックスにおけるインストールボタンの押下によって、ユーザにより確認された機能バージョンのファームウェアの変更機能の利用を所望することが明確となる。
なお、変更機能ダイアログボックスで示された変更機能について、インストールボタンにより必ずアクティベートをしなけばならないわけではなく、ユーザが必要が無ければ、当該変更機能ダイアログボックスを閉じる操作をしたり、キャンセルボタン等の操作によってアクティベートしないことを選択することも可能である。この場合、ステップS35~S37の処理は、スキップされる。
<ステップS36、S37>
アクティベート確認部651は、アクティベート指令を受けたことによって、変更機能ダイアログボックスで示された機能バージョンV1.1の変更機能のアクティベート(有効化)が指示されたことを確認する。そして、アクティベート処理部652は、変更機能65で実現される変更機能をアクティベート(有効化)する。
なお、全機能有効化設定画面1620により全機能有効化がオンに設定されている場合、ステップS32でアクティベートされていない変更機能があることが確認されたときに、ステップS33~S36の処理をスキップして、ステップS37にて、アクティベート処理部652が、確認された変更機能のすべてをアクティベートするものとすればよい。
上述のステップS33~S37の処理は、ステップS32でアクティベートされていないことが確認された変更機能(機能バージョンV1.1だけでなく、これよりも古い機能バージョンの変更機能も含む)の数だけ繰り返される。
以上のステップS11~S37の流れで、ファームウェアのインストールおよびアクティベートの動作が行われる。
以上のように、本実施形態に係る情報処理システム1では、ユーザに対して、使用する電子機器(例えば10)で更新されるファームウェアの機能を示す画面(お知らせダイアログボックス1500、インストール画面1300、変更機能ダイアログボックス1510等)を表示させて、各機能(追加機能、変更機能)について認識させるものとしている。そして、当該画面でユーザによりインストール(アクティベートを含む)の指示を受けることによって、各機能をアクティベートさせるものとしている。これによって、更新されるファームウェアの機能についてユーザの了解を得た上で、当該機能を有効化することができるので、ユーザの意図とは無関係に機能変更されてしまうという事態を回避することができる。
また、自動更新設定、自動アクティベート設定、および全機能有効化設定が可能であり、ユーザが所望する利用形態に応じて、ファームウェアを自動的にアップデートさせたり、ファームウェアがアップデートされたときに自動でその追加機能もアクティベートさせたり、追加機能がアクティベートされた場合には自動で変更機能のすべてをアクティベートさせることができる。これによって、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、更新またはアクティベートされていないファームウェアについて、ウィジェット1003またはお知らせダイアログボックス1500によって表示させる期間を、一定期間(例えば1週間)としている。これによって、ユーザに対する煩わしさを軽減することができる。
なお、上述の実施形態の各機能は、一または複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上述した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、SoC(System on a Chip)、GPU(Graphics Processing Unit)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
また、上述の実施形態において、MFP10、アプリマーケットサーバ20、契約管理サーバ30およびPC40の各機能部の少なくともいずれかがプログラムの実行によって実現される場合、そのプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。また、上述の実施形態に係るMFP10、アプリマーケットサーバ20、契約管理サーバ30およびPC40で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD-R(Compact Disk-Recordable)、DVDまたはSD(Secure Digital)カード等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態に係るMFP10、アプリマーケットサーバ20、契約管理サーバ30およびPC40で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態に係るMFP10、アプリマーケットサーバ20、契約管理サーバ30およびPC40で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、上述の実施形態に係るMFP10、アプリマーケットサーバ20、契約管理サーバ30およびPC40で実行されるプログラムは、上述した各機能部のうち少なくともいずれかを含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPUが上述の記憶装置からプログラムを読み出して実行することにより、上述の各機能部が主記憶装置上にロードされて生成されるようになっている。
1 情報処理システム
10 MFP
11 操作部
12 本体部
13 通信路
20 アプリマーケットサーバ
30 契約管理サーバ
40 PC
51 アプリマーケットアプリ
52 ブラウザ
53 操作部システム
61 本体部システム
62 画像形成エンジン
63 画像形成アプリ
64 追加機能
65 変更機能
71 ブラウザ
111 入力部
112 表示部
113 通信部
114 記憶部
201 一覧応答部
202 画面応答部
204 指定バージョン応答部
205 通信部
206 記憶部
521 UI部
522 一覧要求部
523 画面要求部
524 インストール要求部
531 UI部
532 設定部
611 予約部
612 更新部
613 起動処理部
614 アクティベート管理部
615 判定部
641 アクティベート確認部
642 アクティベート処理部
651 アクティベート確認部
652 アクティベート処理部
811 CPU
812 ROM
813 RAM
814 フラッシュメモリ
815 操作パネル
816 接続I/F
817 通信I/F
818 バス
821 CPU
822 ROM
822a 稼働領域
822b 非稼働領域
823 RAM
824 ストレージ
825 スキャナエンジン
826 プリンタエンジン
827 接続I/F
828 通信I/F
829 バス
901 CPU
902 ROM
903 RAM
905 補助記憶装置
906 記録メディア
907 メディアドライブ
908 ディスプレイ
909 ネットワークI/F
910 バスライン
911 キーボード
912 マウス
913 DVD
914 DVDドライブ
1000 ホーム画面
1002 アプリケーションサイトボタン
1003 ウィジェット
1004a コピーボタン
1004b スキャナボタン
1004c ファクスボタン
1200 一覧画面
1201a~1201d ファームウェアボタン
1202a、1202b アプリボタン
1203 管理ボタン
1300 インストール画面
1301 スクリーンショット表示部
1302 説明表示部
1303 詳細リンク部
1304 インストールボタン
1320 インストール画面
1321 スクリーンショット表示部
1322 説明表示部
1323 詳細リンク部
1324 インストール済表示部
1400 詳細画面
1500 お知らせダイアログボックス
1501 スクリーンショット表示部
1502 説明表示部
1503 詳細ボタン
1510 変更機能ダイアログボックス
1511 スクリーンショット表示部
1512 説明表示部
1513a 戻りボタン
1513b 送りボタン
1514 インストールボタン
1600 自動更新設定画面
1601 OKボタン
1610 自動アクティベート設定画面
1611 OKボタン
1620 全機能有効化設定画面
1621 OKボタン
C クラウド
N ネットワーク
特開2016-212855号公報 特開2018-198013号公報

Claims (13)

  1. ファームウェアをネットワーク経由でアップデート可能な電子機器であって、
    操作を受け付ける入力部と、
    前記電子機器にインストール可能なファームウェアの第1機能を表示する第1画面、および、該ファームウェアの複数の第2機能について該第2機能ごとにそれぞれ表示する第2画面を表示部に表示させる表示制御部と、
    前記第1画面に表示された第1機能に対する前記入力部を介した操作に応じて、該第1機能を有効化する第1有効化部と、
    それぞれの前記第2画面に表示された前記第2機能に対する前記入力部を介した操作に応じて、該第2機能を個々に有効化する第2有効化部と、
    を備えた電子機器。
  2. 前記第1有効化部は、前記第1機能が複数である場合、該各第1機能をまとめて有効化する請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記第1機能は、前記電子機器に新しく追加される機能であり、
    前記第2機能は、前記電子機器が有する機能を変更する機能である請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記表示制御部は、前記第1画面を介した前記第1有効化部による前記第1機能の有効化の後に、前記第2画面を前記表示部に表示させる請求項1~3のいずれか一項に記載の電子機器。
  5. 前記入力部を介した操作対象となるファームウェアの機能バージョンである指定機能バージョンと、前記電子機器にインストールされているファームウェアにおいてアクティベート可能な前記第1機能の最大の機能バージョンである最大機能バージョンとの大小を判定する判定部と、
    前記入力部を介して前記第1画面に表示された機能に対する操作された場合、前記判定部により前記指定機能バージョンが前記最大機能バージョンより大きいと判定されたとき、サーバから該第1画面に表示されたファームウェアをダウンロードして、記憶部に更新する更新部と、
    をさらに備え、
    前記第1有効化部は、前記更新部により更新されたファームウェアの前記第1機能を有効化する請求項1~4のいずれか一項に記載の電子機器。
  6. 前記第1有効化部は、前記入力部を介して前記第1画面に表示された機能に対する操作された場合、前記判定部により前記指定機能バージョンが前記最大機能バージョン以下であると判定されたとき、前記電子機器にインストールされているファームウェアの前記第1機能を有効化する請求項5に記載の電子機器。
  7. 前記入力部に対する操作に応じて、前記サーバでバージョンアップされたファームウェアがリリースされた場合、自動で該ファームウェアをダウンロードして更新するか否かを設定する設定部を、さらに備え、
    前記更新部は、前記設定部により自動でバージョンアップされたファームウェアをダウンロードして更新する設定がなされている場合、前記サーバにおいてバージョンアップされたファームウェアがリリースされたとき、該サーバから該ファームウェアを自動でダウンロードして前記記憶部に更新する請求項5または6に記載の電子機器。
  8. 前記設定部は、前記入力部に対する操作に応じて、前記電子機器にバージョンアップされたファームウェアがインストールされた時点で、自動で該ファームウェアの前記第1機能を有効化するか否かを設定し、
    前記第1有効化部は、前記設定部によりバージョンアップされたファームウェアがインストールされた時点で、自動で該ファームウェアの前記第1機能を有効化する設定がなされている場合、前記電子機器にバージョンアップされたファームウェアがインストールされたとき、自動で該ファームウェアの該第1機能を有効化する請求項7に記載の電子機器。
  9. 前記設定部は、前記入力部に対する操作に応じて、前記電子機器のファームウェアの前記第1機能が有効化された時点で、自動で該ファームウェアの機能のうち該第1機能ではない、操作性に影響を与えない第2機能のすべてを有効化するか否かを設定し、
    前記第2有効化部は、前記設定部により前記電子機器のファームウェアの前記第1機能が有効化された時点で、自動で該ファームウェアのすべての前記第2機能を有効化する設定がなされている場合、前記第1有効化部により該電子機器のファームウェアの前記第1機能が有効化されたとき、自動で該ファームウェアのすべての該第2機能を有効化する請求項7または8に記載の電子機器。
  10. 前記更新部は、前記サーバからダウンロードしたファームウェアを前記記憶部の非稼動領域に記憶させ、
    前記電子機器が起動または再起動したときに、前記更新部により前記非稼動領域に記憶されたファームウェアを前記記憶部の稼動領域に移して、該稼動領域に記憶されたファームウェアを実行させる起動処理部を、さらに備えた請求項5~9のいずれか一項に記載の電子機器。
  11. 前記表示制御部は、前記電子機器にインストール可能なファームウェアがサーバにリリースされたときから所定期間だけ、該ファームウェアについての前記第1画面を前記表示部に表示させる請求項1~10のいずれか一項に記載の電子機器。
  12. ファームウェアを管理するサーバと、前記サーバからネットワーク経由でファームウェアをダウンロードしてアップデート可能とする電子機器とを有する情報処理システムであって、
    前記電子機器は、
    操作を受け付ける入力部と、
    前記電子機器にインストール可能なファームウェアの第1機能を表示する第1画面、および、該ファームウェアの複数の第2機能について該第2機能ごとにそれぞれ表示する第2画面を表示部に表示させる表示制御部と、
    前記第1画面に表示された第1機能に対する前記入力部を介した操作に応じて、該第1機能を有効化する第1有効化部と、
    それぞれの前記第2画面に表示された前記第2機能に対する前記入力部を介した操作に応じて、該第2機能を個々に有効化する第2有効化部と、
    を備え、
    前記サーバは、
    前記電子機器に提供するファームウェアを記憶する記憶部と、
    前記表示部に表示させるために、前記電子機器にインストール可能なファームウェアの機能を表示する前記第1画面または前記第2画面の情報を送信する送信部と、
    を備えた情報処理システム。
  13. ファームウェアをネットワーク経由でアップデート可能な電子機器の情報処理方法であって、
    操作を受け付ける入力ステップと、
    前記電子機器にインストール可能なファームウェアの第1機能を表示する第1画面、および、該ファームウェアの複数の第2機能について該第2機能ごとにそれぞれ表示する第2画面を表示部に表示させる表示制御ステップと、
    前記第1画面に表示された第1機能に対する前記操作に応じて、該第1機能を有効化する第1有効化ステップと、
    それぞれの前記第2画面に表示された前記第2機能に対する前記操作に応じて、該第2機能を個々に有効化する第2有効化部と、
    を有する情報処理方法。
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