JP2023539543A - ロールシャトルおよび懸架式ロールシャトル - Google Patents

Abstract

本発明は、ロールシャトルおよび懸架式ロールシャトルに関し、これらは、各々変位可能であり、保管される少なくとも１つのロールを搬送するための積載マンドレル（２２）を備える。ロールシャトルの場合、積載マンドレル（２２）は、棚システムの保管平面に実質的に平行な平面内で走行スライド（１６）に枢動可能に締結される。懸架式ロールシャトル（４２）は、スライドレール（４０）に沿って移動され得る。本発明はまた、分配ステーションを含む棚システムおよび懸架式レールシステム、ならびに本発明による棚システムを動作させるための方法に関する。

Description

本発明は、ロールシャトルおよび懸架式ロールシャトルを提供すること、特に、ロールを取り扱うための棚システムおよび搬送システムの動作に関連して、特に、懸架式ロールシャトルに関連する。

既存の保管システムでは、フォークリフト車およびスタッカクレーンは、物品を挿入して、それらを保管部から取り出すための基礎を形成する。しかしながら、この種のフォークリフト車およびスタッカクレーンは、一般に、かなりのスペースを必要とし、保管部の柔軟性を制限する。

さらに、既知のフォークリフト車は、一般に、操縦のために、かなりのスペースを必要とし、これにより、その使用は、保管部に利用可能な容量を減少させる。

上記に鑑みて、本発明の技術的問題は、ロール保管部および搬送システムにおける柔軟性およびスループットを向上することである。

本発明によれば、この問題は、請求項１の特徴を有する棚システムにおいてロールを搬送するためのロールシャトルによって解決される。

さらに、技術的問題は、ロールを搬送するために請求項８の特徴を有する懸架式ロールシャトルと、複数の懸架レールに結合され、さらに棚システム間または一の棚システム内に結合される分配ステーションによって、懸架式レールシステムに沿って、ならびに異なる受入地点および送出地点に、ロールを搬送するための懸架式ロールシャトルと、によって解決される。

さらに、記載した技術的問題は、本発明による少なくとも１つのロールシャトル、好ましくは本発明による懸架式ロールシャトルも、異なる場所間の記載した中間搬送に使用される、請求項１３に記載のロールを保管および搬送するための棚システムによって解決される。

最後に、技術的問題は、請求項２２の特徴を有する棚システムを動作させるための方法によって解決される。

本発明の状況で、ロールは、マンドレルシステムによって、１以上の深さで、保管部に挿入され、保管部から取り出され得る。この目的のために、マンドレルシステムには、搬送中および保管中に、ロールの整然とした位置決めを保証するために、チェーンコンベヤ、好ましくは停止部が設けられる。

マンドレルシステムの長さの適切な寸法によって、棚システムの１以上の深さのロールは、操作され得る。本発明の状況で、マンドレルシステムは、ロールシャトルまたは懸架式ロールシャトルのいずれかとして設計され得る。ロールシャトルの場合、マンドレルシステムは、シャーシ上に変位可能で、枢動可能に取り付けられる一方で、懸架式ロールシャトルの場合、マンドレルシステムは、走行レール上で前後に押され得る懸架式スライド上に取り付けられる。

好ましくは、ロールの中心にあるスリーブによって、ロールが受け入れられ、取り扱われ得るように、ロールは、外側に向かって増大する、または同じ直径を有するマンドレルシステム上に配置される。

さらに、ロールシャトルの場合、シャーシの走行方向に対して横方向に変位可能で、さらにマンドレルの懸架に対して枢動可能なマンドレルシステムの二重取り付けは、マンドレルをシャーシの片側から反対側に枢動させる場合であっても、マンドレルが、シャーシの両側を越えて決して延在しないように、常にガイドされるように、マンドレルシステムの取扱いを実現し得ること、に留意されたい。これは、ロールシャトルの特にコンパクトな設計をもたらし、一方の１つでは、ロールシャトルが長手方向に移動可能であり、他方では、保管部に対するロールの位置も同時に変更し得る動作の重ね合わせモードを可能にする。本発明の好ましい実施形態は、従属請求項に記載される。

本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して以下に説明する。

本発明によるロールシャトルの斜視図である。 図１に示すロールシャトルの動作のモードを説明する概略図である。 マンドレルシステムの再配置との組合せにおけるロールシャトルの重ね合わされた長手方向移動中の動作状態を示す図である。 固定式保管箱または移動式保管箱に１以上の深さでロールを保管するロールシャトルの動作のモードを説明する図である。 異なる直径のロールがマンドレルシステム上に配置されている本発明によるロールシャトルの斜視図である。 本発明によるロールシャトルが本発明による懸架式ロールシャトルと組み合わせて使用される棚システムの概略図である。 本発明による懸架式ロールシャトルの動作のモードを説明する概略図である。 マンドレルシステムに取り付けられた異なる直径のロールを備える、本発明による懸架式ロールシャトルの斜視図である。 本発明による保管システムの斜視図である。 懸架式ロールシャトルへのアクセスの例を示す図である。 棚システム内で個々の機能ユニット間の搬送システムとしての懸架式ロール・シャトル・システムの機能を示す図である。 本発明による棚システムの部分構成要素のさらなる構成例を示す図である。

図１は、本発明によるロールシャトルの斜視図である。

図１に示すように、棚システム内でロールを搬送するための本発明によるロールシャトル１０は、棚システムの保管平面内に敷設された走行レールに沿ってロールシャトルを移動させるために、車輪１４－１…１４－３が取り付けられたシャーシ１２を備える。

図１に示すように、本発明によるロールシャトル１０は、ロールシャトルの走行方向に対して移動可能であるようにシャーシ１２に取り付けられた走行スライド１６を備える。ロールシャトル１０は、いずれの場合も、１以上の平面内で移動することができ、後者の場合、わずか数台のロールシャトル１０の場合でも棚システムが役立ち得るように、ロールシャトルは、シャトル再配置手段によって、異なる平面間でオフセットされ得る。ロールシャトル１０はさらに、棚システムの外側を走行または動作し得る。この目的のために、それは、移送ステーションを役立たせるために、垂直再配置手段によって棚システムの外側の走行レール上に配置されるか、またはレール延長部を介して棚システムの外側を走行する。上記移送システムでは、ロールは棚システムに移送されるか、または棚システムから取り出される。

一般に、走行スライド１６は、移動方向がロールシャトル１０の走行方向に対して、０より大きい所定の角度、例えば９０度だけずれるように、移動可能である。したがって、走行スライド１６は、シャーシ１２の走行方向に対して横方向に移動可能であることが好ましい。

図１に示すように、走行スライド１６は、個々の要素を取り付け得るベースプレート１８を備え得る。ベースプレート１８は、例えばチェーンコンベヤによって、走行スライドの垂直フレーム上で移動される。この目的のために、走行スライドを駆動するための電気モータ２０を設けてもよい。

図１に示すように、本発明によるロールシャトル１０は、保管される少なくとも１つのロールを搬送するための積載マンドレル２２をさらに備える。本発明の状況で、積載マンドレル２２は、走行スライド１６上に、具体的にはシャーシのベース平面または棚システムの保管平面と実質的に平行に延在する平面内に、枢動可能に締結される。

図１に示すように、積載マンドレル２２は、１以上のロールを積載マンドレル２２上に受け入れ、再び保管し得るチェーンコンベヤ２４をさらに含む。

図１に示すように、積載マンドレル２２の枢動は、適切なベアリングによって、例えば、２つのベアリングプレート２６および２８によって行われ、２つのベアリングプレート２６および２８は、ブレース３０および３２によって寸法的に安定して走行スライド１６のベースプレートにロックされる。

本発明による積載マンドレル２２は、高さ調整可能であるように走行スライド１６に、取り付けられることが好ましく、高さは、例えば、適切に駆動されるスピンドル３４によってシャーシ１２のベース面に対して変更され得る。積載マンドレル２２のこのような高さ調整可能な設計は、ロールが積載マンドレル２２によって受け入れられ、保管されるときのロールの取扱いを単純化する。

積載マンドレル２２の長さは、搬送されるロールの幅の整数倍であるように、寸法決めされることが好ましい。さらに、棚システムにおける搬送中にロールを固定するために、停止部を設けることが好ましい。

さらに、少なくとも１つの支持ロールおよび／または嵌合接触面が、シャーシ１２の下側に設けられることが、好ましくは可能であり、これにより、ロールシャトル１０に対して横方向外側に枢動される積載マンドレル２２の場合、表面傾斜力が、棚システムの走行レールに導入され得る。

図２は、図１に示すロールシャトルの動作のモードを説明する概略図である。

図２に示すように、棚システムにおけるロールシャトル１０の動作は、走行方向が、ｘ軸を形成し、保管方向が、ｙ軸を形成し、高さ方向の移動方向が、ｚ軸を形成する座標系によって説明され得ることが好ましい。

図２に示すように、ロールシャトル１０の動作は、ｘ＿ｓ座標によるシャーシの位置決めに関して自由度がある。シャーシに対する走行スライドのｙ位置は、ｙ＿ｓで表され、シャーシに対する積載マンドレルの高さ調整はｚ＿ｓで表される。ロールシャトルの動作に関するさらなる自由度は、積載マンドレルの枢動角αである。

積載マンドレルが長さＬを有すると仮定すると、積載マンドレルの先端の位置は、ここで以下の関係によって表し得る。
ｘ＿ｄ＝ｘ＿ｓ－Ｌ＊ｃｏｓα
ｙ＿ｄ＝ｙ＿ｓ＋Ｌ＊ｓｉｎα

本発明の状況で、走行スライドによって、ロールシャトル１０のｘ方向への重ね合わされた移動、および積載マンドレル２２の同時の枢動が、可能になることを意図している。この場合、動作条件は、
ｙ＿ｌ＜ｙ＿ｄ＜ｙ＿ｒ

ｘ＿ｄおよびｙ＿ｄについての上記の関係が、この動作条件に挿入され、αに従って解かれる場合、信頼できる枢動角αは、以下に従って積載マンドレル２２の位置決めｙ＿ｓ、および積載マンドレル２２の長さＬに依存することが明らかである。
ａｒｃｓｉｎ［（ｙ＿ｌ－ｙ＿ｓ）／Ｌ］＞α（ｙ＿ｓ）＞ａｒｃｓｉｎ［（ｙ＿ｒ－ｙ＿ｓ）／Ｌ］

この条件が満たされる場合、ロールシャトル１０をスライドレールの走行方向に沿って平行に移動させると同時に、積載マンドレル２２を一方の側から他方の側に位置決めすることが可能である。

一般に、少なくとも１つのロールを、保管部に挿入する、または保管部から取り出す指示の場合、指示を処理する状況で、ｘ方向に沿ったロールシャトル１０の移動を設定するために、最初に走行レールに沿った第１の位置および第２の位置が規定されるように処理することが可能である。

続いて、ロールシャトル１０の長手方向移動中、走行スライドの位置ｙ＿ｓおよび枢動角α、ならびに積載マンドレル２２の枢動は、それぞれの場合に、上記の条件が満たされるように制御され得る。重ね合わされた長手方向および枢動移動は、ロールを、保管部に挿入し、および保管部から取り出すための動作時間を特に効率的に設計し得る。

図３は、マンドレルシステム２２の再配置との組合せにおけるロールシャトル１０の重ね合わされた長手方向移動中の動作状態を示している。

図３から、スライドレールに沿ったロールシャトル１０の長手方向移動中に、上述の動作条件が満たされるとき、走行スライド１６がロールシャトル１０の一方の側から他方の側に連続的に移動し、同時に積載マンドレル２２の枢動が行われることが分かる。

上述したように、これにより、移動の重ね合わせが達成され、したがって棚システム内で保管部に挿入する、または保管部から取り出すための処理中に、ロールの特に効率的な取扱いが実現される。各地点において、ロールシャトル１０の長手方向移動中に、積載マンドレル２２が、ロールシャトル１０の側面を越えて決して突出せず、したがって棚システムのさらなる構成要素と接触しないことが保証される。

図４は、固定式保管箱３６、または移動式保管箱３８に、１以上の深さでロールを保管するロールシャトル１０の動作のモードを説明する。

図４に示すように、本発明によるロールシャトル１０のさらなる動作状態は、棚システム内で実際にロールを、保管部に挿入し、および保管部から取り出すための動作に関する。

図４に示すように、この場合、棚システムは、棚システムに固定的に取り付けられた固定式保管箱３６を備えてもよい。あるいは、保管箱はまた、移動式保管箱３８として設計されてもよく、それは、ロールシャトル１０に対して、ロールシャトル１０の走行レールと平行で、さらに走行レールに沿った台車の車輪によって位置決めされてもよい。

図４に示すように、ロールを、固定式保管箱３６または移動式保管箱３８のいずれかの保管部に挿入、または保管部から取り出すことは、走行スライド１６および積載マンドレル２２によって行われる。この場合、走行スライド１６は、ロールシャトル１０の側縁上を移動し、同時に、積載マンドレル２２は、保管箱３６または３８の上方に配置されるように枢動される。次いで、走行スライド１６および積載マンドレル２２の高さ調整によって、ロールは、積載マンドレル２２のチェーンコンベヤ２４によって積載マンドレル２２上に受け入れられる、またはその逆に、積載マンドレル２２から固定式保管箱３６または移動式保管箱３８に送り出される、ことを実現し得る。

図４に示すように、移動式保管箱３８を設けることは、移動式保管箱３８がロールシャトル１０に対して正しく移動されることを条件として、ロールシャトル１０が移動しない場合でも、ロールを、保管部に挿入し、および保管部から取り出し得るので、保管システムの柔軟性を向上する。

図５は、異なる直径のロールが積載マンドレル２２上に配置されている本発明によるロールシャトル１０の斜視図である。

図５に示すように、ロールシャトル１０の積載マンドレル２２は、コイルの数が増加するか、または直径が増加するにつれて、内側から外側にロールを受け入れることが好ましい。

図５にも示しているように、ロールシャトル１０には、駆動部の動作および制御のための回路電子機器と、積載マンドレル２２の動作のためのサーボモータと、を設けたスイッチボックスを適切に設けてもよい。

図６は、本発明によるロールシャトル１０が、本発明による懸架式ロールシャトルと組み合わせて使用される棚システムの概略図である。

図６は、図４と同様に、本発明によるロールシャトル１０、固定式保管箱３６、および移動式保管箱３８を示している。これらのユニットの説明に関しては、図４に関連する上記の解説で言及している。

図６にさらに示すように、本発明の状況で、懸架式ロールシャトルが使用され得る。この目的のために、本発明によれば、キャリアレール４０が、ロールシャトル１０の走行方向に対して横方向に設けられ、このレールは、ロールシャトルの移動領域を含むだけでなく、保管箱、好ましくは移動式保管箱３８の保管領域、およびロールを送り出して、それらを保管部から取り出すために設けられた積載ゾーンも含む。

図６に示すように、物の流れは、例えばスライドレール４０に沿った走行方向に対して横方向に、例えば移動式保管箱３８まで、積載ゾーンから生じる。ロールが移動式保管箱３８に適切に保管されるとすぐに、これらをロールシャトル１０の走行レールと平行に移動させることが可能である。その後、保管部に保管される、または保管部から取り出されるロールを、移動式保管箱３８から受け入れ、それらを適切な方法で固定式保管箱３６に移動させるために、ロールシャトル１０は、移動式保管箱３８に対して位置決めされ得る。保管部から取り出される場合、物の流れは、固定式保管箱３６から、ロールシャトル１０を介して、移動式保管箱３８まで反対方向に起こり、それによって、懸架レール４０に沿って保管部から積載ゾーンへの取り出しが可能である。

図７は、本発明による懸架式ロールシャトルの動作のモードを説明する概略図である。

図７に示すように、本発明によれば、棚システム内のさらなる搬送のために、ロールを移送ステーションに搬送するための懸架式ロールシャトル４２が提供される。懸架式ロールシャトル４２は、棚システムの保管平面の上側に取り付けられた懸架レール４０に沿って懸架式ロールシャトルを移動させるために、車輪４６－１、４６－２が取り付けられた懸架フレーム４４を含む。

次いで、積載マンドレル４８が、懸架フレーム４４に締結され、それによって、保管されるマンドレルロールは、懸架レール４０の走行方向に沿って移動され得る。懸架フレーム４４の積載マンドレル４８は、積載マンドレルに沿って保管されるロールを位置決めするために、すなわち上記ロールを受け入れるか、または保管するために、チェーンコンベヤを備えることが好ましい。積載マンドレル４８は、搬送されるロールの幅の整数倍の長さであることが好ましい。

図７に示すように、枢動可能停止部５０が、懸架フレーム４４上に設けられ得、この停止部は、懸架レール４０の搬送中にロールを固定するように機能する。

図７に示すように、懸架式ロールシャトル４２が、例えば移動式保管箱３８の上方に位置決めされるとすぐに、懸架式ロールシャトル４２と移動式保管箱３８との間のロールの交換が行われる。この目的のために、移動式保管箱３８の保管面を上昇させた後、懸架式ロールシャトル４２から移動式保管箱３８にロールを送り出すために、または移動式保管箱３８から懸架式ロールシャトル４２の懸架式マンドレル４８上にロールを移送するために、移動式保管箱３８は、リフト手段５２を備え得ることが好ましい。

図８は、マンドレルシステムに取り付けられた異なる直径のロールを備える、本発明による懸架式ロールシャトル４２の斜視図である。

図８に示すように、ロールシャトル１０の場合と同様に、懸架式ロールシャトル４２の場合も、ロールの直径が内側から外側に向かって大きくなるように、積載マンドレルの装備を選択することが好ましい。停止部５０は、ロールが搬送中に積載マンドレルから滑り落ちないように固定する。

図８に示すように、懸架式ロールシャトル４２はまた、懸架式ロールシャトル４２の動作のための適切な切換手段および電子機器が設けられたユニット５４を備え得る。

図９は、本発明による保管システムの斜視図である。

図９に示すように、ロールを保管および搬送するための本発明による棚システムは、複数の保管平面を備える。ロールの搬送のために設けられた複数の走行レールは、各保管平面内に延在する。複数の保管箱は、各保管平面において各走行レールに隣接する。本発明によれば、本発明によるロールシャトル１０は、ここで、ロールを搬送するために走行レールに沿って移動し得る。

好ましくは、本発明の状況で、図６を参照して説明したように、少なくとも１つのロールシャトル１０と少なくとも１つの懸架式ロールシャトル４２との併用がある。この場合、ロールシャトルは、棚システム内の搬送のために機能し、懸架式ロールシャトルは、棚システム間、または一の棚システム内の個々の機能領域間のさらなる搬送のために機能する。さらに、懸架式ロールシャトルによって、ロールおよび他の保管物品を、広く分散された送出ステーションおよび受入ステーションに分配すること、ならびに／または上記ロールを、上記送出ステーションおよび受入ステーションから進行する保管部に配置すること、が可能である。

図９に示すように、棚システムの端面には、好ましくは、１以上のリフトシステム５６を設け得る。これらはまた、棚システムの複数の保管平面にわたって、本発明によるロールシャトル１０の垂直移動を可能にする。好ましくは、各リフト５６は、棚システムの一の積載ゾーン５８で役立ち、各保管平面で使用されるロールシャトル１０または懸架式ロールシャトル４２の数は、使用状況に応じて自由に構成され得る。

図９に示すように、本発明による棚システムは、整備または保守作業のために懸架式ロールシャトルへのアクセスを可能にするために、検査プラットフォーム５８をさらに備える。図９にさらに示すように、懸架式ロールシャトルのための走行レールをハウジング６０内でガイドすることが可能である。これにより、例えば、天候からの改善された保護、または外部の影響から、搬送される物品の保護が可能になる。

図１０は、懸架式ロールシャトルへのアクセスの例を示している。これは、さらに、検査プラットフォームをハウジング６０内に受け入れ、これにより、保守要員の保護を改善し得ることを示している。検査プラットフォームは、懸架式ロールシャトルへの保守要員の快適なアクセスが可能であるような高さに配置されることが、好ましい。これは、棚構成要素の動作だけでなく、棚システム内のロールの取扱いを可能にするために好ましい実施形態である。

図１１は、棚システム内で個々の機能ユニット間の搬送システムとしての懸架式ロール・シャトル・システムの機能を示している。図１１に示すように、または例示的な機能ユニットは、送出および受入ステーション６２、６４、６６、図９に示す棚システム自体、ならびに一時保管部６８によって形成され得る。図１１によれば、一時保管部は、プレゾーン領域を備え、したがって、棚システム内で物品およびロールを、保管部に挿入し、および保管部から取り出すためのバッファとして機能する。プレゾーン領域は、懸架式コンベヤシステム７０によって、さらに物品がストックされ得る、または物品は、プレゾーン領域から、対応する送出ステーション６６に搬送され得る。一般に、本発明による懸架式コンベヤシステムは、棚システム全体の相互接続にさらに適している。

図１２は、本発明による棚システムの部分構成要素のさらなる構成例を示している。図１２に示すように、懸架式ロールシャトル４２は、様々な高さで備えられ得る。適切な方法で送出ステーション７４に接近する受入手段７２を備える垂直リフトが、この目的のために使用される。ロール物品が受け入れられた後、垂直リフト７２は、搬送シャトル４２が通過し得る１以上の移送ステーション７６、７８に移動する。移送ステーション７６、７８において、搬送シャトル４２は、棚システム内でロール物品を移動させるために、ロール物品を引き取る。ここでもまた、保守またはサービスプラットフォーム５８を提供することが有利であり、これにより、保守要員はラダー８０を使用してそれに到達し得る。

全体として、本発明は、１以上の深さのロールの保管を実現するための棚システムと組み合わせて、極めて効率的なロールシャトルまたは懸架式ロールシャトルの使用を可能にする。ロールの取扱いは、特に積載マンドレルシステムを使用することによって保証される。棚システムにおけるロールの搬送に関して、ロールは、懸架式ロールシャトル上でさらに最適に移動し得る。

１０ ロールシャトル、１２ シャーシ、１４－１ 車輪、１４－２ 車輪、１４－３ 車輪、１６ 走行スライド、１８ ベースプレート、２０ 電気モータ、２２ 積載マンドレル、２４ チェーンコンベヤ、２６ ベアリングプレート、２８ ベアリングプレート、３０ ブレース、３２ ブレース、３４ スピンドル、３６ 固定式保管箱、３８ 移動式保管箱、４０ キャリアレール，スライドレール，懸架レール、４２ 懸架式ロールシャトル，搬送シャトル、４４ 懸架フレーム、４６－１ 車輪、４６－２ 車輪、４８ 積載マンドレル、５０ 枢動可能停止部、５２ リフト手段、５４ ユニット、５６ リフトシステム、５８ 積載ゾーン，検査プラットフォーム，保守またはサービスプラットフォーム、６０ ハウジング、６２ 送出および受入ステーション、６４ 送出および受入ステーション、６６ 送出および受入ステーション、６８ 一時保管部、７０ 懸架式コンベヤシステム、７２ 受入手段，垂直リフト、７４ 送出ステーション、７６ 移送ステーション、７８ 移送ステーション、８０ ラダー

Claims (24)

1. 棚システム内でロールを搬送するためのロールシャトルであって、
   前記棚システムの保管平面内に敷設された走行レールに沿って前記ロールシャトルを移動させるために、車輪が取り付けられたシャーシ（１２）と、
   前記ロールシャトルの走行方向から０より大きい所定の角度だけずれる方向において、前記ロールシャトルの走行方向に対して移動可能であるように前記シャーシ（１２）に取り付けられた走行スライド（１６）と、
   保管される少なくとも１つのロールを搬送するための積載マンドレル（２２）であって、前記マンドレルが前記棚システムの前記保管平面と実質的に平行な平面内で前記走行スライド（１６）に枢動可能に締結される、積載マンドレル（２２）と
   を備える、ロールシャトル。
2. 前記走行スライド（１６）が、前記ロールシャトルの走行方向に対して横方向に移動可能である、請求項１に記載のロールシャトル。
3. 前記積載マンドレル（２２）が、前記積載マンドレル（２２）に沿って保管されるロールを位置決めするために、チェーンコンベヤ（２４）を備える、請求項１または２に記載のロールシャトル。
4. 停止部が、前記棚システム内の搬送中にロールを固定するために、前記積載マンドレル（２２）に設けられる、請求項１から３のいずれか一項に記載のロールシャトル。
5. 前記積載マンドレル（２２）が、搬送される前記ロールの幅の整数倍の長さである、請求項１から４のいずれか一項に記載のロールシャトル。
6. 前記シャーシ（１２）に対して前記積載マンドレル（２２）を上昇および／または下降させるために、リフトシステムを備える、請求項１から５のいずれか一項に記載のロールシャトル。
7. 少なくとも１つの支持ロールおよび／または嵌合接触面が、前記シャーシの下側に設けられ、これにより、前記ロールシャトルに対して横方向外側に枢動される前記積載マンドレル（２２）の場合、表面傾斜力が、前記棚システムの前記走行レールに導入され得る、請求項１から６のいずれか一項に記載のロールシャトル。
8. 複数の懸架レールに結合され、さらに棚システム間または一の棚システム内に結合される分配ステーションによって、懸架式レールシステムに沿って、ならびに異なる受入地点および送出地点に、ロールを搬送するための懸架式ロールシャトルであって、
   前記棚システムの保管平面の上方に取り付けられた少なくとも１つの懸架レール（４０）に沿って前記懸架式ロールシャトルを移動させるために、車輪が取り付けられた懸架フレーム（４４）と、
   前記懸架レール（４０）の方向に保管される少なくとも１つのロールを搬送するために前記懸架フレーム（４４）に締結される積載マンドレル（４８）と
   を備える、懸架式ロールシャトル。
9. 前記積載マンドレル（４８）が、前記積載マンドレル（４８）に沿って保管されるロールを位置決めするために、チェーンコンベヤを備える、請求項８に記載の懸架式ロールシャトル。
10. 前記積載マンドレル（４８）が、搬送される前記ロールの幅の整数倍の長さである、請求項８または９に記載の懸架式ロールシャトル。
11. 枢動可能停止部（５０）が、前記棚システム内での搬送中にロールを固定するために、前記懸架フレーム（４４）に設けられる、請求項８から１０のいずれか一項に記載の懸架式ロールシャトル。
12. 前記懸架レール（４０）に対して前記積載マンドレル（４８）を上昇および／または下降させるために、リフトシステムを備える、請求項８から１１のいずれか一項に記載の懸架式ロールシャトル。
13. ロールを保管し、搬送するための棚システムであって、
    ロールの搬送のために設けられた少なくとも一対の走行レールを有する少なくとも１つの保管平面と、
    前記保管平面において、少なくとも一対の前記走行レールに隣接して配置される複数の保管箱（３６、３８）と、
    ロールの搬送のために少なくとも一対の走行レールに沿って移動可能である、請求項１から７のいずれか一項に記載の少なくとも１つのロールシャトル（１０）と
    を備える、棚システム。
14. 前記保管平面の上方に、請求項８から１２のいずれか一項に記載の懸架式ロールシャトル（４２）のための移動経路を形成するために、少なくとも一対の前記走行レールの走行方向に対して横方向に、前記保管平面の上方に配置される少なくとも１つの懸架レール（４０）を備える、請求項１３に記載の棚システム。
15. 前記懸架レールが、前記ロールの保管からの送り出し、または取り出しを支援するために、前記棚システムの積載ゾーンで役立つ、請求項１３または１４に記載の棚システム。
16. 前記懸架レールが、複数の懸架レールに結合され得る分配ステーションによって前記棚システム内の様々な受入地点および送出地点を接続するために、ならびに異なる棚システムを接続するためにまたは単一の棚システム内の個々の機能領域を接続するために、設けられる、請求項１３から１５のいずれか一項に記載の棚システム。
17. 前記懸架レールが、ハウジング内でガイドされる、請求項１３から１６のいずれか一項に記載の棚システム。
18. 整備または保守作業のために、少なくとも１つの前記ロールシャトル（１０）および／または少なくとも１つの前記懸架式ロールシャトル（４２）へのアクセスを可能にするために、検査プラットフォーム（５８）を備える、請求項１３から１７のいずれか一項に記載の棚システム。
19. 少なくとも一対の前記走行レールに隣接する少なくとも１つの保管箱（３８）が、少なくとも一対の前記走行レールの走行方向に移動可能である、請求項１３から１８のいずれか一項に記載の棚システム。
20. 少なくとも１つの前記移動可能保管箱（３８）が、前記保管箱（３８）の保管面を上昇および／または下降させるためのリフト手段（５２）を備える、請求項１９に記載の棚システム。
21. 少なくとも２つの前記保管平面を備え、異なる保管平面間でロールシャトルを再配置するために、少なくとも１つのリフトシステム（５６）が、前記棚システムの少なくとも１つの外側面に設けられる、請求項１３から２０のいずれか一項に記載の棚システム。
22. 請求項１３から２１のいずれか一項に記載の棚システムを動作させるための方法であって、
    少なくとも１つのロールを保管部に挿入する、または保管部から取り出す指示に従って、少なくとも一対の前記走行レールに沿った第１の方向へのロールシャトル（１０）の移動を設定するために、少なくとも一対の前記走行レールに沿った第１の位置ｘ＿ｓ＿１および第２の位置ｘ＿ｓ＿２を決定するステップと、
    Ｌが前記積載マンドレル（２２）の長さであり、
    値ｙｌ－ｙｓおよびｙｒ－ｙｓが、前記スライドレールの位置ｙ＿ｌおよびｙ＿ｒに対する前記走行スライドの位置ｙ＿ｓに基づいて設定されるときに、
    条件
    ａｒｃｓｉｎ［（ｙ＿ｌ－ｙ＿ｓ）／Ｌ］＞α（ｙ＿ｓ）＞ａｒｃｓｉｎ［（ｙ＿ｒ－ｙ＿ｓ）／Ｌ］
    を満たすように、前記第１の位置ｘ＿ｓ＿１と前記第２の位置ｘ＿ｓ＿２との間の前記ロールシャトルの前記移動中に、前記ロールシャトルの走行方向、および前記積載マンドレルの枢動角度に対して横方向に前記走行スライドの位置ｙ＿ｓを制御するステップと
    を含む、方法。
23. 移動可能保管箱（３８）に対して位置決めされるように、前記懸架式ロールシャトル（４２）の移動を制御するステップと、
    前記懸架式ロールシャトルによって搬送される少なくとも１つの前記ロールを前記保管面上に配置するために、前記移動可能保管箱（３８）の前記保管面を上昇させるステップと、
    前記保管箱（３８）の前記保管面を下降させるステップと、
    前記移動可能保管箱（３８）が、少なくとも一対の前記走行レールに沿って移動され得るように、前記移動可能保管箱（３８）に対して前記懸架式ロールシャトル（４２）を戻すステップと
    を含む、請求項２２に記載の方法。
24. 前記ロールシャトル（１０）が、前記移動可能保管箱（３８）の前記保管面から少なくとも１つの前記ロールを受け入れ得るように、前記移動可能保管箱（３８）と前記ロールシャトル（１０）との間の相対的な位置決めを実現するステップと、
    前記ロールシャトル（１０）によって前記棚システム内で受け入れた前記ロールを移動させるステップと
    を含む、請求項２３に記載の方法。

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