JP3223068B2 - 荷物受け渡し装置および荷物積み降ろし装置 - Google Patents

荷物受け渡し装置および荷物積み降ろし装置

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JP3223068B2
JP3223068B2 JP07218695A JP7218695A JP3223068B2 JP 3223068 B2 JP3223068 B2 JP 3223068B2 JP 07218695 A JP07218695 A JP 07218695A JP 7218695 A JP7218695 A JP 7218695A JP 3223068 B2 JP3223068 B2 JP 3223068B2
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芳嗣 大野
省吾 辻村
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ティー・シー・エム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば輸送用のコン
テナに対して箱状の荷物の積み込み(バンニング)や取
り出し(デバンニング)を行うのに利用される荷物受け
渡し装置および荷物積み降ろし装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】たとえば海上輸送されるコンテナに対し
ては、出荷地において箱状の荷物が床に直積みされてお
り、各種パレットなどは流通コストの問題から殆ど使用
されていない。そして港に到着したコンテナ内の荷物
は、流通効率や一時保管を考えて、このコンテナから取
り出してパレットに積み替えている。この積み替えは、
コンテナ内に数人の作業員が入って殆どを人力により行
うか、あるいは一般的なコンベヤを利用し、このコンベ
ヤの先端で作業員が荷物を載せ、そしてコンベヤにより
搬送したのち、コンテナ外で作業員がパレットに荷物を
積み付けることで行っている。
【0003】また荷物の積み込み(バンニング)を機械
的に行うものとして、たとえば実公平6−38077 号に見
られるコンテナバンニング装置が提供されている。この
従来構成は、コンベヤをコンテナ内に位置させ、そして
コンベヤの外端にフォークリフトにより搭載された貨物
をコンベヤの内端に搬送させる。次いで貨物は、貨物支
持用爪によりリストアップされ、そして貨物支持用爪側
の前進動などにより積み付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来形式のう
ち、コンテナ内で作業員が作業を行う形式は、コンベヤ
を使用するか否かに拘らず、いずれにおいても人力によ
り荷物を取り扱うことから、作業に多大な労力を必要と
し、そして作業能率は悪いものであった。またコンテナ
バンニング装置を使用した形式では、貨物が小さい場合
には、コンベヤの外端への貨物の供給(搭載)作業が面
倒であり、そして人力作業にならざるを得ない。しか
も、コンテナ内の貨物をコンテナ外に取り出すことはで
きない。
【0005】本発明の目的とするところは、積上げられ
た荷物を一個ずつ取り出す作業や、一個ずつ供給されて
きた荷物を積上げる作業を行える荷物受け渡し装置、お
よびパレットなど載置台に対する荷物の積上げ作業や、
載置台に積上げられている荷物を一個ずつ降ろす作業を
行える荷物積み降ろし装置を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
第1発明の荷物受け渡し装置は、昇降体に、その基部を
介して上下揺動体を取り付け、この上下揺動体の少なく
とも一側部に前後方向コンベヤを設けるとともに、上下
揺動体の前部に、前後方向コンベヤの端部にその端部が
接続する左右方向コンベヤを設け、前記上下揺動体に左
右方向のシフト装置を設けるとともに、このシフト装置
に前後に出退自在な腕装置を設け、この腕装置に、スナ
ップ装置を介して荷物保持装置を設けている。
【0007】
【0008】そして本第2発明は、載置台保持装置と、
荷物移載装置とからなる荷物積み降ろし装置であって、
前記載置台保持装置は、載置台用の保持体を昇降自在に
有し、前記荷物移載装置は、前記載置台保持装置により
保持された載置台の上方に、前後動、左右動、ならびに
昇降動自在な作動体を有し、この作動体に旋回動装置を
介して支持体を旋回自在に設け、この支持体の下部に複
数の吸着装置を設けている。
【0009】
【作用】上記した本第1発明の構成によると、たとえば
コンテナ内に積み込まれている荷物を取り出す際に、
降体を上昇させて、最上段の荷物の下面よりも少し下方
に、コンベヤや腕装置などを所定のレベルで水平状で位
置させ、また腕装置を収縮動させるとともに、スナップ
装置により、荷物保持装置を下降動かつ前進動させる。
この状態で、まずシフト装置を作動させ、荷物保持装置
を、目的とする荷物の前面に対向させる。次いで腕装置
を突出動して、荷物保持装置により荷物を保持させたの
ち、スナップ装置の作動により、荷物保持装置を上昇動
かつ後退動させることで、荷物を、前面側を少し持ち上
げた状態で少し引き出して、その下面を左右方向コンベ
ヤの上方に位置させる。次いで腕装置を退入動させるこ
とで、荷物保持装置を介して荷物を引き出して左右方向
コンベヤ上に位置させる。
【0010】
【0011】
【0012】そして荷物保持装置による荷物の保持を解
除動させることで、引き出した荷物を左右方向コンベヤ
により左右方向に搬送して前後方向コンベヤに渡し得、
次いで前後方向コンベヤにより後方に搬送し得る。以上
により、荷物の取り出し作業を終える。なお荷物の取り
出しは、シフト装置の間欠移動により同じ段の荷物群に
対して順次に行われ、そして該当段の荷物群が終了した
とき、昇降体を所定量だけ下降動させることで、次の段
の荷物群に対して、同様にして順次に行える。
【0013】主として最下段の荷物群の取り出しを行う
際に、上下揺動体を介して荷物保持装置を、その前端側
が下位になるように傾斜させる。これにより、コンベヤ
などを、コンテナの床面に衝突などさせることなく、最
下段の荷物の下面よりも少し上方に位置させ得る。この
少し上位のコンベヤに対しては、前述したスナップ装置
による持ち上げ作用によつて、荷物の下面を乗り越えさ
せ得る。なお、上述ではコンテナ内から荷物を取り出す
作業を説明したが、逆作動によって、コンテナ外の荷物
を、順次コンテナ内に積み込み得る。
【0014】そして本第2発明の構成によると、たとえ
ば搬送装置の終端に位置した荷物を載置台に積み上げる
に、載置台保持装置では、載置台を保持した保持体を上
昇させ、次の積み付けレベルを、荷物移載装置を効率良
く作動させ得るように修正させる。この状態で、荷物移
載装置における作動体の前後動と左右動と昇降動とを行
い、以て上昇限にある吸着装置を、荷物の上方に位置さ
せる。次いで、作動体の下降動により支持体を介して吸
着装置を下降させ、荷物の上面に当接させる。そして吸
着装置を吸着動させた状態で、作動体の上昇動により吸
着装置を上昇させて荷物を持ち上げる。
【0015】次いで作動体の前後動と左右動とを行い、
持ち上げている荷物を、次に積み付けようとする箇所の
上方に位置させるとともに、旋回動装置の作動により作
動体や吸着装置を介して荷物を旋回して、この荷物の形
状(正方体や直方体など)に応じた好適な積み付け姿勢
に修正しかつ位置決めしたのち、作動体の下降動により
吸着装置を下降させ、荷物を積み付け箇所に着地させ
る。そして吸着装置の吸着を解除動させたのち、上昇動
させることで、荷物の積み付け作業を終える。
【0016】なお、荷物移載装置による移載作業によっ
て、載置台上の或る段に対する積み付けが終わったと
き、載置台保持装置の一段下降動を行うことで、次の段
の積み付けレベルを、荷物移載装置が効率良く作動し得
るように修正し得る。このような動作により載置台上に
所定段の積み付けを終えたのち、この載置台を載置台保
持装置から外し、そして新たな空の載置台をセットし得
る。またリセットした実の載置台は、フォークリフトに
より運搬し得る。このようにして、載置台に対して荷物
の積み付けを行えるが、上述とは逆作動によって、載置
台上の荷物を、順次、降ろし得る。
【0017】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図に基づいて説明
する。図1、図2において荷役車両1は、たとえばフォ
ークリフト形式であって、その車両本体2の下部で前後
それぞれには左右一対の車輪3が設けられ、また車両本
体2の上部で後側には、ハンドル4や運転席5などから
なる運転部6が設けられる。そして前記車両本体2の前
部にはリフト装置10が設けられる。
【0018】すなわち車両本体2の前端部には、支承部
7を介して外マスト11が前後に揺動自在に設けられ、こ
の外マスト11を前後揺動させるチィルトシリンダー12が
車両本体2と外マスト11との間に設けられる。前記外マ
スト11には内マスト13が昇降自在に配設され、そして外
マスト11と内マスト13との間には、昇降案内用のガイド
ローラ14が複数設けられる。前記内マスト13にガイドロ
ーラ15を介して昇降案内されるリフトブラケット16が設
けられる。
【0019】前記車両本体2の前部には荷物受け渡し装
置20が昇降自在に配設され、そして後部には荷物積み降
ろし装置70が配設され、さらに車両本体2の少なくとも
一側部には、前記荷物受け渡し装置20と荷物積み降ろし
装置70との間で箱状の荷物88の搬送を行う搬送装置100
が配設されている。
【0020】前記荷物受け渡し装置20は図1〜図4に示
すように、前記リフトブラケット16に着脱自在に取り付
けられた昇降体21を有し、この昇降体21には、左右方向
軸22を介して上下揺動体23が、その基部を介して上下揺
動自在に取り付けられている。そして上下揺動体23を上
下揺動させる前傾用シリンダー24が、この上下揺動体23
の後方延出部と前記昇降体21の上部との間に設けられて
いる。
【0021】前記上下揺動体23の左側部(少なくとも一
側部)には前後方向コンベヤ26が設けられる。この前後
方向コンベヤ26はローラコンベヤ形式で、その基部が上
下揺動体23に連結されて前方へ突出されるコンベヤフレ
ーム27と、このコンベヤフレーム27に多数配列されたロ
ーラ28と、これらローラ28群に連動された回転駆動装置
(電動形式で、図示せず。)などにより構成される。
【0022】前記上下揺動体23の前方には、前後方向コ
ンベヤ26の前端内側部に端部が対向される左右方向コン
ベヤ30が設けられる。この左右方向コンベヤ30はローラ
コンベヤ形式で、前後方向コンベヤ26のコンベヤフレー
ム27などに連結されて左右方向に配設されたコンベヤフ
レーム31と、このコンベヤフレーム31に多数配列された
ローラ32と、これらローラ32群に連動された回転駆動装
置(電動形式で、図示せず。)と、最前端において前後
方向コンベヤ26のローラ28と同方向に配置された中継ロ
ーラ33などにより構成される。
【0023】前記上下揺動体23の上部には、左右方向の
シフト装置40が設けられる。このシフト装置40は、上下
揺動体23に固定された左右方向の固定レール部41と、多
数のローラや溝からなるガイド機構42を介して固定レー
ル部41に支持案内される左右方向の下位可動レール部43
と、同様のガイド機構44を介して下位可動レール部43に
支持案内される左右方向の上位可動レール部45と、両可
動レール部43,45を倍速の多段形式で左右移動させる左
右動装置46などにより構成される。なお左右動装置46と
しては、電動モータ47やチェーン連動機構48などからな
る駆動形式が採用される。
【0024】前記シフト装置40から前方へ、前後方向へ
出退自在な腕装置50が設けられる。この腕装置50は、上
位可動レール部45の上面に基端が固定された前後方向の
固定アーム51と、この固定アーム51に複数のローラ52な
どを介して前後動(スライド動)自在に支持案内された
可動アーム53と、この可動アーム53を前後動させるため
に両アーム51,53に設けられた空気圧利用の出退用シリ
ンダー54などにより構成される。
【0025】前記可動アーム53には、スナップ装置60を
介して荷物保持装置56が設けられる。すなわちスナップ
装置60は、前記可動アーム53の下面から連設されたブラ
ケット61と、このブラケット61にそれぞれ左右方向ピン
62を介して中間部が支持された前後一対の揺動リンク63
と、これら揺動リンク63の上端間に連結ピン64を介して
設けられた連結リンク65と、両揺動リンク63の下端間に
連結ピン66を介して設けられた前後動体67などにより四
連リンク形式に構成され、そして四連リンクを作動させ
るため空気圧利用のスナップ用シリンダー68が、前位の
揺動リンク63を連結リンク65に連結させるための連結ピ
ン64と、前記ブラケット61との間に設けられる。
【0026】前記荷物保持装置56は、前後動体67の前端
に取り付けられた前後方向の支持部材57と、この支持部
材57の前端に自在継手58を介して取り付けられた前向き
の吸着パッド(吸着装置)59などにより、たとえば吸着
形式に構成される。
【0027】図1、図2、図5において、前記走行車両
1の後部には、車両本体2に対して着脱自在な機枠69を
介して前記荷物積み降ろし装置70が設けられ、この荷物
積み降ろし装置70は、荷物移載装置71や載置台保持装置
90から構成される。
【0028】すなわち荷物移載装置71において、前記機
枠69の上部で左右両側には、それぞれ前後方向レール72
が配設され、これら前後方向レール72に摺動体73を介し
て支持案内される前後動体74や、前後動装置(図示せ
ず。)などが設けられる。そして前後動体74の前面には
左右方向レール75が上下一対に配設され、これら左右方
向レール75に摺動体76を介して支持案内される左右動体
77と、左右動装置(図示せず。)とが設けられる。さら
に左右動体77の前面には上下方向レール78が左右一対に
配設され、これら上下方向レール78に摺動体79を介して
支持案内される作動体80と、上下動装置(図示せず。)
とが設けられる。
【0029】前記作動体80には、電気利用の位置決め用
モータ(旋回動装置)81が設けられ、この位置決め用モ
ータ81の下向き出力軸に固定された支持体82には、複数
個の吸着パッド(吸着装置)83が、自在継手84を介して
下向きに配設されている。なお前後動装置、左右動装
置、上下動装置は、たとえば電動モータとボールねじと
の組み合わせ形式などにより構成される。
【0030】前記載置台保持装置90は、機枠69側に固定
されたレール形状の昇降ガイド体91を有し、この昇降ガ
イド体91に保持体の一例であるフォーク体92が、複数個
のガイドローラ93を介して昇降自在に支持されている。
なおフォーク体92は、荷物積み降ろし装置70の下方に配
置され、その昇降動装置(図示せず。)は、たとえばリ
フトチェーンによる吊り下げ形式に構成される。87は載
置台の一例であるパレットを示す。
【0031】前記荷物受け渡し装置20と荷物積み降ろし
装置70との間で荷物88の搬送を行う前記搬送装置100
は、荷物受け渡し装置20側に位置された長尺のベルトコ
ンベヤ101 と、荷物積み降ろし装置69側に位置された短
尺のローラコンベヤ102 などにより構成されている。そ
してベルトコンベヤ101 の前端は、前後方向コンベヤ26
に接続されるとともに、前記左右方向軸22に上下で相対
回動自在に連結されている。またローラコンベヤ102
は、機枠69に対して前後方向にスライド自在に配設さ
れ、そして前端とベルトコンベヤ101 の後端とは、ベル
トコンベヤ101 の後端の上下相対回動自在を許すべく連
結されている。
【0032】以下に、上記実施例において、たとえばコ
ンテナ110 内に積み込まれている荷物88を取り出す作業
を説明する。図1は、コンテナ110 内から荷物88がかな
り取り出された状態が示されている。このとき荷役車両
1はコンテナ110 内に位置され、そして荷物受け渡し装
置20は上昇限に位置されるとともに、載置台保持装置90
は、所定のレベルに位置されている。
【0033】すなわち荷物受け渡し装置20は、リフト装
置10の作動によりリフトブラケット16を介して上昇され
ており、最上段の荷物88の下面88Aよりも少し下方にコ
ンベヤ26,30を位置させている。そして前傾用シリンダ
ー24の伸びにより、前後方向コンベヤ26や腕装置50など
を水平状に位置させている。さらに腕装置50は収縮動さ
れるとともに、スナップ装置60は、スナップ用シリンダ
ー68の収縮により前後動体67を下降動かつ前進動させて
いる。これにより吸着パッド59は、荷物88群の露出した
前面88Bから離間されている。
【0034】また載置台保持装置90では、パレット87を
保持したフォーク体92が上昇され、以て次の積み付けレ
ベルが、荷物移載装置71を効率良く作動させ得るように
修正されている。
【0035】この状態で、まずシフト装置40を作動さ
せ、上位可動レール部45を左右方向に移動させて、この
上位可動レール部45側と一体に移動される吸着パッド59
を、目的とする荷物88の前面88Aに対向させる。次いで
腕装置50の出退動シリンダー54を伸展動して可動アーム
53を前進動させ、この可動アーム53側と一体動される吸
着パッド59を、荷物88の前面88Bに当接させる。
【0036】そして吸着パッド59を吸着動させた状態
で、スナップ用シリンダー68の伸展により、一対の揺動
リンク63からなる四連リンク機構を介して前後動体67を
上昇動かつ後退動させる。これにより吸着パッド59は、
同じように上昇動かつ後退動されることになり、したが
って荷物88は、前面88B側を少し持ち上げた状態で少し
引き出され、その下面88Aが中継ローラ33の上方に位置
される。次いで腕装置50の出退動シリンダー54を収縮動
して可動アーム53を後退動させ、この可動アーム53側と
一体動される吸着パッド59を介して荷物88を引き出し、
以て図1〜図4に示すように、左右方向コンベヤ30上に
位置させる。
【0037】そして吸着パッド59による吸着を解除動さ
せることで、引き出した荷物88を左右方向コンベヤ30に
より左右方向に搬送して前後方向コンベヤ26に渡し得、
次いで前後方向コンベヤ26により後方に搬送して搬送装
置100 のベルトコンベヤ101に渡し得る。さらに荷物88
は、ベルトコンベヤ101 からローラコンベヤ102 へと搬
送され、このローラコンベヤ102 の終端に停止される。
【0038】この前後に荷物移載装置71が作動され、荷
物88の上面88Cの上方に吸着パッド83が位置される。す
なわち前後動体74の前後動と、左右動体77の左右動と、
作動体80の昇降動とが、同時進行により、または設定さ
れた順位で行われ、以て上昇限にある吸着パッド83群
が、荷物88の上面88Cの上方に位置される。この状態
で、最終動作として作動体80とともに吸着パッド83群を
下降させ、荷物88の上面88Cに当接させる。そして吸着
パッド83を吸着動させた状態で、作動体80とともに吸着
パッド83群を上昇させ、図5の実線に示すように、ロー
ラコンベヤ102 上の荷物88を持ち上げる。
【0039】次いで制御部(図示せず。)からの指示に
より、前後動体74の前後動と左右動体77の左右動とが行
われて、持ち上げている荷物88を、次に積み付けようと
する箇所の上方に位置させる。そして位置決めモータ81
の作動により作動体80や吸着パッド83群を介して荷物88
を旋回させ、この荷物88の形状(正方体や直方体など)
に応じて好適な積み付け姿勢に修正(向き修正など)か
つ位置決めさせたのち、作動体80の下降動により吸着パ
ッド83群を下降させ、図5の仮想線に示すように、荷物
88を積み付け箇所に着地させる。そして吸着パッド83の
吸着を解除動させたのち、上昇動させることで、荷物88
の取り出し作業を終える。
【0040】なお、荷物受け渡し装置20による荷物88の
取り出しは、シフト装置40の間欠移動により最上段の荷
物88群に対して順次に行われ、そして最上段の荷物88群
が終了したとき、リフト装置10を所定量だけ下降動させ
ることで、上から二段目の荷物88群に対して、同様にし
て順次に行われる。その際に、リフト装置10による荷物
受け渡し装置20の下降に応じて、搬送装置100 のベルト
コンベヤ101 は、その前端が上位の姿勢から水平状へ、
かつ前端が下位の姿勢へと自動的に順次変化して行き、
それに応じてローラコンベヤ102 が前後動される。
【0041】主として最下段の荷物88群の取り出しを行
う際に、前傾用シリンダー24が収縮動され、上下揺動体
23を介して荷物受け渡し装置20が、その前端側が下位に
なるように傾斜される。これにより図1の仮想線に示す
ように、コンベヤフレーム27,31などをコンテナ110 の
床面に衝突などさせることなく、最下段の荷物88の下面
88Aよりも少し上方に左右方向コンベヤ30などを位置さ
せ得る。この少し上位の中継ローラ33に対しては、前述
したスナップ装置60による持ち上げ作用によって、荷物
88の下面88Aを乗り越えさせ得る。
【0042】前述した荷物移載装置71による移載作業に
よって、パレット87上の或る段に対する積み付けが終わ
ったとき、載置台保持装置90の一段下降動が行われ、以
て次の段の積み付けレベルが、荷物移載装置71が効率良
く作動し得るように修正される。このような動作により
パレット87上に所定段の積み付けを終えたのち、このパ
レット87は載置台保持装置90から外され、そして新たに
空のパレット87がセットされる。
【0043】実パレット87のリセットや空パレット87の
セットは、荷役車両1の走行動と載置台保持装置90のフ
ォーク動との組み合わせにより可能であり、また載置台
保持装置90側にたとえば押し出し用シリンダーなどのセ
ット・リセット装置を装備させることで可能になる。な
おリセットされた実パレット87は、別なフォークリフト
によりコンテナ110 の外に取り出され、倉庫内の所定箇
所まで運搬されたり、トラックに積み込まれたりされ
る。
【0044】たとえば前述したようなパレット87のセッ
ト・リセット作業などにより、荷物移載装置71が停止さ
れているのに、荷物受け渡し装置20による荷物88の取り
出しが継続されたとき、この順次取り出される荷物88
は、搬送装置100 の両コンベヤ101 ,102 の部分でスト
レージし得る。
【0045】上記では、コンテナ110 内から荷物88を取
り出す作業を説明したが、上述とは逆作動によって、コ
ンテナ110 外の荷物88を、順次コンテナ110 内に積み込
むことが可能である。
【0046】なお、車両本体2から荷物受け渡し装置2
0、荷物積み降ろし装置70、搬送装置100 などを離脱さ
せたときには、たとえば図2の仮想線に示すように、リ
フトブラケット16側にフォーク120 を配設して、通常の
フォークリフトとして使用し得る。しかし荷役車両1
は、荷物受け渡し装置20、荷物積み降ろし装置70、搬送
装置100 などを車両本体2に固定化させて、専用車両と
してもよい。
【0047】
【発明の効果】上記構成の本第1発明によると、たとえ
ばコンテナ内に積上げられている荷物を一個ずつ取り出
す作業や、一個ずつ供給されてきた荷物をコンテナ内に
積上げる作業を、自動的に確実に行うことができる。
【0048】
【0049】そして上記構成の本第2発明によると、パ
レットなど載置台に対する荷物の積上げ作業や、載置台
に積上げられている荷物を一個ずつ降ろす作業を、自動
的に確実に行うことができ、しかも荷物の形状(正方体
や直方体など)に応じて好適な任意に修正できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、荷役車両の側面図で
ある。
【図2】同荷役車両の平面図である。
【図3】同荷役車両の荷物受け渡し装置部分の側面図で
ある。
【図4】同荷役車両の荷物受け渡し装置部分の一部切り
欠き平面図である。
【図5】同荷役車両の荷物積み降ろし装置部分の一部切
り欠き側面図である。
【符号の説明】
1 荷役車両 2 車両本体 10 リフト装置 16 リフトブラケット 20 荷物受け渡し装置 21 昇降体 23 上下揺動体 24 前傾用シリンダー 26 前後方向コンベヤ 30 左右方向コンベヤ 40 シフト装置 45 上位可動レール部 46 左右動装置 50 腕装置 53 可動アーム 54 出退用シリンダー 56 荷物保持装置 59 吸着パッド(吸着装置) 60 スナップ装置 63 揺動リンク 67 前後動体 68 スナップ用シリンダー 70 荷物積み降ろし装置 71 荷物移載装置 74 前後動体 77 左右動体 80 作動体 81 位置決めモータ(旋回動装置) 82 支持体 83 吸着パッド(吸着装置) 87 パレット(載置台) 88 荷物 90 載置台保持装置 92 フォーク体(保持体) 100 搬送装置 101 ベルトコンベヤ 102 ローラコンベヤ 110 コンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60P 1/36 B60P 1/48 B60P 1/52 B66F 9/06 B66F 9/19

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降体に、その基部を介して上下揺動体
    を取り付け、この上下揺動体の少なくとも一側部に前後
    方向コンベヤを設けるとともに、上下揺動体の前部に、
    前後方向コンベヤの端部にその端部が接続する左右方向
    コンベヤを設け、前記上下揺動体に左右方向のシフト装
    置を設けるとともに、このシフト装置に前後に出退自在
    な腕装置を設け、この腕装置に、スナップ装置を介して
    荷物保持装置を設けたことを特徴とする荷物受け渡し装
    置。
  2. 【請求項2】 載置台保持装置と、荷物移載装置とから
    なる荷物積み降ろし装置であって、前記載置台保持装置
    は、載置台用の保持体を昇降自在に有し、前記荷物移載
    装置は、前記載置台保持装置により保持された載置台の
    上方に、前後動、左右動、ならびに昇降動自在な作動体
    を有し、この作動体に旋回動装置を介して支持体を旋回
    自在に設け、この支持体の下部に複数の吸着装置を設け
    たことを特徴とする荷物積み降ろし装置。
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